経済的で合理的なリノベーションのメリット5選! 戸建て住宅とマンションで徹底比較
おしゃれなイメージがあるリノベーションですが、「実際どんなメリットがあるのだろう」と気になりませんか?
住宅購入では、中古リノベーションだけでなく、新築という選択肢もあるため、それぞれの特徴とメリットを理解したうえで、自分たちにとって最適な住まいの買い方を検討するべきです。
本記事では、これまで500件以上のリノベーション設計・施工を手掛けてきた実績豊富な私たちが、「リノベーションのメリット」について解説していきます。
そもそもゼロリノベが「大人が自由になる住まい」として中古を買ってリノベーションのサービスを提供しているのは、中古リノベーションが「もっとも経済的で合理的な住まいの選択」だと確信したからなのです。
その理由についても、中古リノベーション以外の住まい購入の方法にも触れながらご紹介します。
それぞれのメリット・デメリットを学ぶと、自分たちに合っている住まいの買い方がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
住宅購入の選択肢は主に6つ!一目で分かるメリット比較表
家の購入方法は、大きく分けると新築と中古の2通り、さらに細かく分類すると6通りに分かれます。
それぞれ新築か中古か、マンションか戸建か、リノベーションするかリノベーション・リフォーム済みの物件を購入するかで分岐します。
それぞれの特徴を下の比較表にまとめたので見てみましょう。
新築 | 中古を買ってリノベーション | リノベ済み物件 | ||||
マンション | 戸建て | マンション | 戸建て | マンション | 戸建て | |
購入費用 | 8,694万 東京都平均70㎡ |
6,571万 東京都平均100㎡ |
5,218万 東京都築26~30年 70㎡+リノベ費用 |
6,417万 東京都築26~30年 100㎡+リノベ費用 |
1980万~ 東京都築30年以下70㎡以上 |
2,599万~ 東京都築30年以下100㎡ |
物件ヒット数(東京都) | 165件 | 5,673件 | 6,663件 | 2,545件 | 1,967件 | 315件 |
物件寿命 | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | △ |
外観 | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | |
間取りの自由度 | △ (注文住宅の場合のみ◎) |
◎ | △ | |||
デザイン多様性 | △ (注文住宅の場合のみ◎) |
◎ | △ | |||
契約~引越し期間 | 1ヵ月~2年以上 | 5~6ヵ月 | 通常1ヵ月程度 |
※新築マンション価格:マンションエンジンより集計(2023/05/16)
※新築一戸建て価格:東京カンテイ主要都市部・主要都市別/新築木造戸建て住宅平均価格より集計
※中古マンション+リノベーション価格:レインズ「首都圏中古マンション地域別・築年帯別成約状況」・ゼロリノベ費用から計算
※中古一戸建て+リノベーション価格:レインズ「中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況」・ゼロリノベ費用から計算
※リノベ済み物件(マンション・一戸建て):ホームズ・アットホームなどポータルサイトからの検索結果(2023/05/15)
上の比較表をもとに、それぞれの家がどのような人に向いているかの特徴もまとめました。
新築 | 中古を買ってリノベーション | リノベ済み物件 | |||
マンション | 戸建て | マンション | 戸建て | マンション | 戸建て |
・お金に余裕がある ・新品であることに安心する ・外観の綺麗さを重視する |
住むエリア 間取り・デザイン・設備にこだわりあり |
お金に余裕があり間取り・デザイン・設備にこだわりあり | ・間取り・デザイン・設備へのこだわりは少ない ・コストとスピード重視 ・すぐに住みたい |
まず、自分がどの住宅購入方法に向いているのかを、確認したうえで、次章を読み進めていきましょう。
中古の戸建て住宅を買ってリノベーションを依頼する4つのメリット
では、より具体的に新築と比較した際の中古リノベーションのメリットを確認していきましょう。
まず、中古戸建てを買ってリノベーションを依頼するメリットには何があるのでしょうか。
大きくは以下の4つのメリットがあります。
- 注文住宅や建売よりも安価で経済的
- 物件購入費用がかからない(持ち家の場合)
- 間取りやデザインの自由度が高い(マンションも共通)
- 家族のライフステージに合わせてカスタマイズできる(マンションも共通)
それぞれ、詳しく解説します。
2-1.注文住宅や建売よりも安価で経済的
出典/中古戸建て価格:レインズ中古戸建ての築年帯別状況[東京都]より
出典/新築戸建て価格:東京カンテイ主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格より
上図は1章で紹介したメリット比較表を元に、新築戸建ての平均価格と中古戸建ての平均価格+リノベーション費用を加えたときの価格差をわかりやすく表したものです。
差額は154万円とあまり変わらないように見えますが、新築の戸建てを建てる場合には土地代もかかってきます。
そのため注文住宅を検討しているならば、その差額はより大きなものとなります。
建売を検討している場合でも、価格差としてはそこまで大きく感じられないかもしれませんが、以降で紹介するメリットから中古リノベーションの方が総合的なコスパや満足度は高いと感じられるでしょう。
2-2.物件購入費用がかからない(持ち家の場合)
次に、現在住んでいる家や実家など、持ち家の戸建てをリノベーションする場合には物件購入費用がかからないというメリットが挙げられます。
中古を買ってリノベーションする場合の費用内訳としては、物件購入費用の方が圧倒的に大部分を占めます。
そのため、物件購入にお金をかけずに、持ち家を再利用できるリノベーションは経済的にも環境負荷的にもメリットが大きいです。
特に、生まれ育ってきた場所である実家は、長い間過ごしてきただけに思い入れのある家でしょう。
「壊すのがもったいない」という場合は、リノベーションによって古さや使いづらさ、劣化部分を改修し、間取りやデザインを刷新すればさらに愛着の湧く住まいへとアップデートすることができます。
もちろん、持ち家のリノベーションはマンションでも同じことが言えます。
2-3.間取りやデザインの自由度が高い(マンションも共通)
先ほど、中古物件のリノベーションは、注文住宅よりも価格を抑えられるとお伝えしました。
だからといって注文住宅よりも劣るということもありません。
中古物件のリノベーションの最大の魅力として、注文住宅のような自由度の高い設計が可能なことが挙げられます。
具体的な事例をもとに、以下の観点を解説していきましょう。
2-3-1.間取りの自由さ
リノベーションでは、構造的な制限がない限り、自分たちの暮らしにあった間取りを一からつくることができます。
以下はマンションリノベーションの事例ですが、細かく区切られていた4LDKの間取りが、リノベーションによって広く、開放感のある1LDKに生まれ変わりました。
窓三面からの外光を室内に存分に行き渡らせることで、明るく気持ちのよい空間が広がっています。
【BEFORE】
【AFTER】
以下の間取り図をみると、部屋の数やキッチンの大きさと向きが変わっていることがわかるでしょう。
今回は、既存の壁や床などをすべて解体し、コンクリートの箱の状態(ゼロ空間)に戻しています。
新しく壁を立てたり、フローリングを敷いたりするので、ライフスタイルに合わせた間取りを自由につくることができます。
ゼロリノベのお客様の中には、新築と並行して検討されている方も多くいます。
実際に、お客様からお聞きする新築物件に対する意見には、以下のようなものがあります。
- どの物件も同じような間取りでつまらない
- 部屋数はいらないのに、そのせいでリビングダイニングが狭い
- 玄関が狭くて使いづらそう
- キッチンは対面がよいけれど新築だと選べない
これらの問題は、リノベーションであればすべて解決することができます。
2-3-2.デザインの自由さ
思い通りのデザインに自由に仕上げることができるのもリノベーションの醍醐味です。
以下の事例は、実際にゼロリノベでリノベーションしたおうちです。
人気の北欧テイストから和モダン、クラフト感のあるマテリアルミックスに海外のホテルをイメージしたおうちなど、バリエーションは多岐に渡ります。
床材から壁紙、細かな建具やパーツまで、すべてオーダーメイドで作り上げるからこそ、世界に一つだけのオリジナル空間を作ることができます。
自分たちの好きなデザインの住まいなら、毎日の充実度もきっとあがるはずです。
【北欧デザイン】
【マテリアルミックス】
【ナチュラルモダン】
2-4.家族のライフステージに合わせてカスタマイズできる(マンションも共通)
中古の戸建て住宅では、ライフステージに合わせたリノベーションが可能です。
同じ家族構成だとしてもお子さまの年齢や暮らし方によって最適な間取りは変わってきます。
例えば、子どもが小さいうちは子ども部屋は必要ないでしょうし、逆に子どもが成人したあとは子ども部屋が余ってしまうでしょう。
そして、できるだけリビングで家族で集まって過ごしたい、家事がラクになる家にしたい、などライフスタイルや要望によっても住まいの在り方はさまざま。
どんなライフスタイル、どんなライフステージ、どんな要望でも自分たち仕様で自由にカスタマイズできるのは、建売や新築マンションにはない魅力です。
中古マンションをリノベーションする4つのメリット
中古マンションをリノベーションするメリットは、以下の4つです。
- 戸建てより物件価格が手頃
- 流通量が多く、選べる物件数が多い
- 築年数が古い場合でも売れやすい
- 新築よりも資産価値の下落を抑えられる
それぞれ、順番に詳しく解説します。
3-1.戸建てより物件価格が手頃
中古マンションのリノベーションは、中古戸建て住宅のリノベーションよりも価格が抑えられます。
なぜなら、同じ地域で中古マンションと中古の戸建てを比較したときに、中古マンションの方が安く購入できることが多いからです。
物件購入費用を抑えられることにより、リノベーションに十分な予算を当てることが可能になります。
そのため、リノベーションに重きを置く場合は、物件購入費用に予算をかけすぎないことが重要です。
また、中古戸建てのリノベーションでは、外観や外構の改修が必要であったり、場合によっては耐震補強や断熱工事などの基礎工事などで費用がかかってくるため、リノベーション費用自体もマンションリノベーションよりも費用がかさむのが一般的です。
3-2.流通量が多く、選べる物件数が多い
中古マンションは、戸建てや新築マンションよりも流通量が多いです。
そのため、選べる物件の選択肢が広がり希望に合った物件が見つかりやすくなります。
1章のメリット比較表を見ると、新築マンションの流通量は165件なのに対し、中古マンションは6,663件、中古戸建ての2,545件と比べると約2.5倍もの差があります。
例えば、都市部ではすでに土地が空いておらず、駅近で好立地の新築マンションは見つかりにくいかもしれません。
しかし、需要の高い好立地に立っていることの多い中古マンションにまで検討の範囲を広げれば、選択肢は一気に増えるでしょう。
立地に関わらず選べる物件の選択肢が多いため、「ルーフバルコニー付き」といった特定の条件を満たす物件も探しやすいでしょう。
3-3.築年数が古い場合でも売れやすい
中古マンションをリノベーションすることで、将来的な売却も可能になるでしょう。
本来、不動産の価値は年月が経過するごとに下がっていきます。
しかし、築年数の経過した中古マンションでもリノベーションされていると、設備が新しくなっていたり、生活しやすい間取りになっていたりするため、住みやすいと感じて買い手がつきやすくなるでしょう。
ただし、中古マンションの資産価値には立地と管理状態が大きく影響します。
リノベーションしたからといって、駅から遠かったり、外観や共用部の劣化が激しく耐久性に不安が残る場合には売却の難易度は高くなります。
将来的に売却を考えている方は、管理状態と立地のよい中古マンションを安価に購入し、リノベーションするとお得です。
3-4.新築よりも資産価値の下落を抑えられる
新築マンションは購入した時点で、すぐさま「中古マンション」となり、その資産価値は購入直後から約7割程度に下落すると言われています。
一般的に、マンションの物件価格は築年数20年以上になると下げ止まりが起き、安定する傾向にあります。
つまり、中古マンションをリノベーションすると、新築マンションを購入した時よりも、資産価値が下落を抑えられるのです。
またリノベーションした場合、部屋がきれいになったり、間取りが使いやすくなったりするため買い手としても新築を購入するよりコスパがよいと感じやすいでしょう。
中古の戸建て住宅を買ってリノベーションする3つのデメリット
ここまで、リノベーションのメリットを紹介しました。
メリットが多いリノベーションですが、、当然ながら、デメリットはあります。
戸建てリノベーションのデメリットは大きく分けて以下の3つになります。
- 住むまでの期間が5〜6ヵ月かかる
- 購入手順が多く手間がかかる
- 想定外の追加費用がかかる場合がある
1つずつ紹介します。
4-1.住むまでに5〜6ヵ月かかる
一般的にリノベーションを行い、住み始めるまでには「5〜6ヵ月」かかります。
主に、設計担当とのプランの打ち合わせに「2.5〜3ヵ月」、工事に「2.5〜3ヵ月」の期間が必要です。
家賃の更新のタイミングや子供の入園、入学などに合わせるなら、余裕を持って準備を行う必要があります。
また、リノベーション期間中は家賃と住宅ローンの二重支払いが発生します。
なぜなら、物件を購入したタイミングで住宅ローンがスタートするからです。
銀行と交渉することによって、最初の5〜6ヵ月は住宅ローンの金利分のみの支払いに収めることも可能です。
とはいえ、一時的ではあるものの、両方の費用負担がかかってくることは覚えておきましょう。
4-2.引越しまでの手順が多く手間がかかる
リノベーションは大きなお金が動くだけに、さまざまな手続きと多くの手間を要します。
実際に、リノベーションの完成・引越しまでには以下のようなステップが存在します。
- 物件探し
- 住宅ローン審査
- 物件の売買契約
- リノベーション依頼先の決定
- 設計打ち合わせ
- プランの決定
- 工事契約
また、それぞれに専門的な知識が必要となるため、自身だけで進めるのはかなり難易度が高いです。
これらの手間を最小限にしてスムーズに進めるためにも、物件探しや住宅ローンのサポートも一貫対応してくれるワンストップのリノベーション会社に依頼するのがおすすめです。
ワンストップのリノベーション会社では、リノベーションに向いている物件かどうか、リノベーションする際の住宅ローンの組み方や手続きのサポート、購入後にすぐ設計がスタートできる体制などのサポートをしてくれます。
はじめてで不安だらけの家づくりだからこそ、信頼のおける相手がいると安心できますよね。
4-3.想定外の追加費用がかかる場合がある
リノベーションでは、想定していなかった追加費用がかかる場合があります。
例えば、柱の傷があり補修が必要になった、実は断熱材が入ってない物件だったので断熱材を必要としたなどの事例が実際にありました。
いずれも、追加費用についてはローンから捻出するか現金で補う必要があります。
解体で何も見つからず、追加費用が発生しないケースもありますが「何か見つかるかもしれない」と想定し、現金を用意しておくのが安全です。
特に戸建てはマンションとは異なり、管理会社がいないため、管理や劣化状態には個別差があります。
だからこそ、想定外の費用がかかるリスクが高くなるのです。
ゼロリノベの過去の事例では、追加費用が発生した場合、30〜50万程度でおさまることが多いです。
そのため、リノベーション前提で中古物件を探す場合には物件の仲介と設計をワンストップで行う会社に依頼することを強くおすすめします。
なお、ゼロリノベでは、類似の事例が起きたことはありません。
中古マンションを買ってリノベーションする3つのデメリット
次に中古マンションのリノベーションでは、以下のデメリットがあります。
- 住むまでに時間がかかる
- 戸建てほど自由にリノベーションができない
- マンションの許可を取る必要がある
1つずつ順番に解説します。
5-1.住むまでに時間がかかる
戸建てと同時に中古マンションを購入後、リノベーションして住むまでに時間がかかります。
リノベーションの設計や工事に関する打ち合わせ、工事自体の日数など多くの工程が必要になるからです。
「この日までにリノベーションを終えて入居したい」という希望がある場合には、余裕を持って早めに相談するようにしましょう。
5-2.戸建てほど自由にリノベーションができない
中古マンションは、戸建てほど自由にリノベーションできるわけではありません。
マンションの場合、専有部分と共用部分の2つに分類され、リノベーションできるのは、主に専有部分だけだからです。
例えば、共有部分である玄関ドアや窓サッシの交換は個人の判断ではおこなえません。
また、マンションごとに定められている管理規約によっては、リノベーションに制限がある場合もあります。
「フローリングの使用が禁止」「自宅サウナの設置は禁止」など管理規約で定められている事項がないか、事前に確認しておく必要があります。
5-3.マンションの許可を取る必要がある
マンションでは、リノベーションする際には許可を取る必要があります。
具体的なリノベーションの工程としては、管理組合に図面などを提出し、事前申請します。
その後、管理組合の許可が得られてから、工事を始める流れです。
この手順を踏まないで進めると、後から管理組合だけでなく住民との大きなトラブルにも発展しかねません。
時間に余裕を持って、確実に許可をとるように進めましょう。
経済的で空間的にも無駄がない!おすすめのリノベーションの実例7選
ここまで、リノベーションのメリット・デメリットに増えてきましたが、より直感的に理解しやすいよう、ここでは中古を買ってリノベーションした実際の実例を紹介していきます。
リノベーションを検討している人は、間取りやデザインのアイデアも覗けるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
6-1.帰ってきたら掃除が終わってる!お掃除ロボットに全部お任せな生活
リノベーションをされる方の多くから「家事をラクにしたい!」とご相談いただきます。
間取りの作り方によっては、帰ってくると掃除が終わっている生活も夢ではありません。
以下の事例では、お掃除ロボットに掃除を全自動で任せるため、床をフルフラットにして段差をなくし、間取りをシンプルにしました。
さらに、上記の事例では、キッチンを少し浮かせたスマートなデザインにしたことで、キッチン下にできた隙間の目立ちにくい場所に「お掃除ロボットの電源基地」を設けることができました。
生活感が出ず、リビングをいつもきれいにすっきり保つことができます。
6-2.収納を一箇所に集めることで持ち物を管理しやすく、散らからず
リノベーションのプランでも圧倒的に人気なのが、WICなどをつくり収納をまとめることです。
生活していれば、持ち物は増えてしまいがちですが、収納を一箇所に集中させることで管理がラクになります。
大型収納としてまとめれば、自分たちの持ち物をすべて把握でき、「スペースに入らなくなったらいらないものを手放す」というルールづくりもできます。
こちらの事例は、キッチンの真横にWICとパントリーを設けた事例です。食品や日用品をストックしておけるので、キッチンで作業している時でも出し入れしやすくスムーズです。
さらに、WICとして家族全員分の洋服をまとめておくことで、リビングなどにものが散らからず、生活感がでにくくなるメリットもあります。
また、ウォークスルーになっているので2方向からアクセスでき、家族同士で動線がぶつかることがなくストレスフリーに使えるのもポイントです。
6-3.子供の様子を見守りやすい見晴らしのよいキッチン
子どもが小さい頃は、常に目の届く距離で見守れると安心です。
下記の事例は、キッチンをアイランド型にし、リビング・ダイニングと空間をつなげ、遠くまで視界が広がるLDKにリノベーションしています。。
視界が広がることで、子供がどこで何をしているのかが一目瞭然です。
また、子供にとっても親の顔が確認でき、声が届くので、安心して伸び伸びと遊べるようになります。
6-4.憧れの設備を自由に選べて、導入できる
リノベーションの場合、規格がないので、お風呂やキッチンのサイズもオーダーメイドで作れます。
間取りや広さを決める際の参考になるため、もし導入したい設備などがあれば、あらかじめ伝えておくとよいでしょう。
下記の事例は、2.8メートルと一般的なキッチンよりも広さのある造作キッチンです。
天板はお施主様自身が選んだものを提供していただき設置しました。
「海外製の食洗機も取り入れたい!」という要望も、サイズに合うように、造作でジャストフィットな高さと大きさで仕上げ実現しています。
設備だけでなく、フローリングや壁の素材、インテリアや家具など、自分たちが大切だと思うと頃に予算を使い、その他は最低限にすると、コストパフォーマンス良く満足度の高い空間をつくることができます。
6-5.広々玄関なら混雑せずにストレスフリー、来客時にもさっと隠せる
従来の新築マンションや既存の間取りに多いのが、「玄関が狭い」というお悩みです。
下記は、リノベーションによって玄関スペースをかなり広めにとった事例です。
玄関には「ベビーカー2台+自転車までもおける広さ」を確保しており、奥にはシューズインクローゼットを設けました。
広めに玄関を設けることで、すぐにものを隠せて雑多な玄関の印象を抑えられます。
また、自転車やキャンプなど、アウトドアで使用するアイテムの収納にも便利です。
忙しい朝に玄関が混み合うという心配も必要ありません。
さらに、お客さんが来た時にも、散らかった玄関を見せなくてよいのでストレスフリーに過ごせます。
6-6.音楽の趣味を満喫する、「特別仕様」な防音室
リノベーションならば憧れの設備だけでなく趣味を楽しむための「特別仕様」の部屋をつくることも可能です。
こちらは音楽好きなお客様がオリジナルの防音室を取り入れたリノベーション事例です。
防音室を作る場合、YAMAHAなどのメーカーから出ている組み立て式の防音室キットを取り付ける場合と、好きなサイズや広さにオーダーメイドで作る場合の2通りあります。
後者の場合は、リノベーションのメリットを最大限に生かして、自分仕様の好みのデザインで完全オリジナルな防音室をつくることができます。
防音室があることで、周りに気を使うことなく好きな時間に、好きなだけ演奏することができます。
思う存分、音楽に没頭したい人にはおすすめのリノベーションです。
6-7.ロフトを造作して空間を効率的に利用
限られた空間の中でも、「効率的に暮らしたい!」という方には、ロフトがおすすめです。
ロフトならば縦空間を立体的に使うことができるからです。
以下の事例では、下がウォークインクローゼット、上は夫婦のベッドルームになっています。
ロフトを造作すれば上下の縦空間を有効に使えるため、延床面積を増やすことができます
「広さはないけれど子どものスペースが欲しい」「おこもり感のあるスペースが欲しい」という方はロフトを検討してみてはいかがでしょうか。
リノベーションする際の3つの注意点
リノベーションする際、以下の3つの注意点があります。
- 無理のない資金計画をたてる
- 将来的に手放すことも考えてリノベーションする
- 建物調査によって資産価値の高い物件を見極める
それぞれ見ていきましょう。
7-1.無理のない資金計画をたてる
リノベーションでは、無理のない資金計画を立てましょう。
なぜなら、予算が決まっていない状態でリノベーションを始めると、設計中や工事中に予算が足りなくなり、リノベ後の暮らしでローンの返済に苦しむことになるからです。
理想の暮らしをかなえるためのリノベーションなのに、家がその後の生活を苦しめては本末転倒です。
マイホームを手に入れた後も、趣味や旅行を楽しみたいですよね?
だからこそ、リノベーションを始めるまえに「無理のない予算」を立てておくことが重要です。
ゼロリノベでは、まず「安心予算」の作成のために無料のFP相談をおすすめしています。
人生では住宅以外にもお金がかかります。
だからこそ、ライフプランも含めた資金計画をお金のプロに算出してもらうのが一番だと考えるからです。
予算は家づくりにおいて何にも先立つ重要事項です。
あらかじめ予算をクリアにしてから、物件購入やリノベーションに臨みましょう。
7-2.将来的に手放すことも考えてリノベーションする
リノベーションする際、将来的に手放す可能性も考慮して実施しましょう。
自分仕様に自由に間取りやデザインを決められるのがリノベーションの醍醐味です。
ただし、数年後に売却したり、賃貸に出す可能性があるのなら、多くの人に受け入れられやすい使い勝手のよい間取りやエッジの効きすぎない間取りにするのがおすすめです。
もし「自分たちらしさ」と「万人受け」のバランスが難しい場合は、経験豊富なリノベーション会社の担当者の知恵を借りましょう。
7-3.建物調査によって資産価値の高い物件を見極める
中古物件をリノベーションして安心して暮らすためには、「長く住める」物件の見極めがとても重要です。
前述した通り、中古物件は流通量が多く安価なので手頃に手に入る一方で、管理状態や劣化状態をしっかり目利きしないと、補強工事に余計な費用がかかったり、住んでから管理費用が値上がりして費用負担が増えてしまう可能性があります。
また、このように管理の行き届いた物件は資産性が落ちにくいとされています。
そのため、リノベーション前には建物調査を行い、資産価値の高い物件を見極める必要があります。
また、資産価値は、立地や物件の管理状態などさまざまな要素が関わります。
立地では、交通や生活の利便性が高い物件だと、売却する際にも買主を見つけやすいでしょう。
物件の管理状態では、今までどのように管理されてきたかを修繕計画などの履歴をみて判断します。
これは専門的な知識を必要とするため、必ず物件仲介の担当者に依頼して確認してもらうことをおすすめします。
さらに、マンションでは、個人で修繕できない共用部分がしっかり管理されているかも見極めのポイントです。
リノベーション済み物件の3つのメリット
最後に、リノベーション済み物件の特徴についても触れておきましょう。
リノベーション済み物件とは、不動産会社や売り主側がリノベーションをして、新たに販売する物件のことです。
リノベーション済み物件には、以下の3つのメリットがあります。
- すぐに住める(最短3週間〜1ヵ月)
- リノベーションを依頼するよりも安い
- 間取りや設備を確認してから購入できる
各項目を解説していきます。
8-1.すぐに住める(最短3週間〜1ヵ月)
リノベーション済み物件は、入居時に完成しているため、購入してすぐに住むことができます。
物件検索サイトで調べ、気に入る物件を見つけてから、住宅ローンの事前審査、本審査、物件契約、引き渡しまで、おおよそ1ヵ月程度です。
自分でリノベーションするよりもかなり早く住み始めることができるため、住み替えのタイミングに合わせやすいです。
ただし、1ヵ月というのは契約から引き渡しの期間であり、物件を探す期間は含まれていません。
人によっては1年以上の物件探し期間が必要になる場合もあります。
そのため、物件探しは早めにスタートするのがおすすめです。
8-2.リノベーションを依頼するよりも安い
住まいにかける費用を1番抑えられるのはリノベーション済み物件の購入です。
リノベーション済み物件は、なるべく費用をおさえられる素材や設備を使い、画一的な間取りで工事を早く終わらせることが多いとされています。
そのため、要望に沿って完全にオリジナルでリノベーションするよりも、人件費や工事費を抑えられます。
8-3.間取りや設備を確認してから購入できる
リノベーション済み物件の場合は、購入予定の物件を内見で確認し、買うか決められます。
間取りやデザイン、入っている設備などを細かくチェックできるため、どのように暮らせそうか具体的なイメージが湧くでしょう。
すでに導入されている設備や部屋の間取りに納得できる物件であれば、リノベーションするよりも安く・早く手に入ります。
リノベーション済み物件の3つのデメリット
リノベーション済み物件のデメリットは、以下の3つです。
- 好みの間取りやテイストに合わない場合がある
- 選択肢が限られる
- 床下の配管が古いままの物件がある
1つずつ順番に紹介します。
9-1.好みの間取りやテイストに合わない場合がある
リノベーション済物件では、自分たちに合った間取りやテイストを見つけるのが困難な場合があります。
前述した通り、多くのリノベーションの場合、画一的なデザインや間取りで仕上げることが多いです。
費用が抑えられますが、似た内装の物件が多く流通しているのが実情です。
そのため、間取りや設備へのこだわりがなく、価格や住むまでの期間にこだわりたい方に向いています。
9-2.選択肢が限られる
リノベーション済み物件は中古マンションの物件数全体から見ると、数は多くありません。
リノベーション済み・リフォーム済み物件は中古物件数のおよそ1/5程度です。
そのため、希望のエリアに物件がないことや、物件探しが長引くことによる家賃生活の長期化につながります。
東京の中古マンションの物件数は8,630件であり、物件検索サイト(アットホーム)でリフォーム済み・リノベーション済みのマンションを東京都で検索すると1,967件がヒットしました(2023/05/16日時点)。
一戸建ての場合は、東京都で流通している中古一戸建ては2,860件で、リノベーション・リフォーム済みの物件は315件でした。
全体から見ると数は限られているため、住みたい駅やエリアに物件があった場合、早めに検討するのがおすすめです。
9-3.床下の配管が古いままの物件がある
リノベーション済み物件のなかには、内装のみをきれいにし、床下の配管が古いままになっている物件があります。
キッチン、トイレ、お風呂などの排水管はフローリングの下を通っており、寿命が近づくと漏水する可能性があります。
配管を交換する場合、フローリングを切断する大きな工事になる可能性があります。
購入前に過去の工事内容を売主業者に確認してもらいましょう。
もし配管がそのままだった場合、使われている配管の素材を確認してみてください。
ステンレスの場合は半永久的に使用できますが、その他の素材が使われており、20年前後経過しているのであれば、配管交換の工事をするのがおすすめです。
家の買い時は今!できるだけ早いうちに動き出すべき3つの理由
住まいを検討している方は、なるべく早く、気になる会社へ相談したり、セミナーに参加して情報を得ていくことをおすすめします。
新築にするか、中古にするか定まっていなくても大丈夫です。
とにかく早く動き出すべき理由は主に以下の3つです。
- 毎月の家賃で住まいに使えるお金が流出しているから
- 健康なうちしか住まいは購入できないから
- 話を聞いて会社の雰囲気がわかり情報収集にもなるから
1つずつ順番に紹介します。
10-1.毎月の家賃で住まいに使えるお金が流出しているから
家賃10万円の物件に10年暮らしたら、更新料などを抜きにしても1,200万円がかかります。
自分たちの住まいの購入費用に充てられていたはずのお金が、家賃に流れていってしまうのはもったいないです。
住宅購入に早すぎることはありません。
思い立った「今」が最良のタイミングなのです。
10-2.健康なうちしか住まいは購入できないから
住宅ローンを組むとき、団体信用生命保険に加入する場合がほとんどです。
団体信用生命保険では、ローンを借りた人に万が一のことがあった場合に、保険会社がローンを支払ってくれます。
しかし、健康状態があまりよくない場合は、そもそも保険に加入ができず、住宅ローンを組めない可能性が十分にありえます。
健康リスクは年齢とともに上がります。
ローンが組めなくなる前に、健康なうちに動き出すことをおすすめします。
10-3.話を聞いて会社の雰囲気がわかり情報収集にもなるから
リノベーション会社も結局は相性が大切で、合う合わないがあります。
そのような肌感覚は、気になる会社でセミナーや個別相談を受けてみて、実際に関わってみないとわかりません。
広告やCMは、あくまで作られたイメージです。
つっこんだ質問や悩みごと、細かい部分などを相談し、自分たちに合うか合わないかを判断しましょう。
一緒に家づくりを進めてくれる信頼できるパートナーに出会うことができれば、安心してその後の話もスムーズに進んでいくでしょう。
まとめ
本記事では、リノベーションのメリットを紹介しました。
リノベーションを実施する際には、メリット・デメリットを比較し、「本当にリノベーションを行うべきなのか」を冷静に判断する必要があります。
リノベーションが必要と判断できたら、なるべく早く気になる会社にコンタクトをとりましょう。
まずは早めに情報取集をスタートして、ベストな住まいをみつけられることを祈っています!
ゼロリノベでは、予算とあわせて、設計段階から「お客さまにあった住まい」を徹底的に考えて、ご提案します。
「話を聞いてみたいけれど、いきなり担当者と会うのは不安」といった場合には、毎日開催しているオンラインセミナー「小さなリスクで家を買う」にぜひご参加ください。
住宅購入の基本はもちろん、リノベーションにかかる費用や実際の実例、中古物件の探し方のデモンストレーションなど充実の内容で、情報収集に最適です。