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住宅ローンの審査期間が長い?考えられる理由を解説

住宅ローンを無事組めるかどうかがかっている審査は、家を購入する上での一つの関門と言っていいかもしれません。

住宅ローン審査は事前審査と本審査の2段階になっており、それぞれ審査期間も異なります。

しかし一般的に言われている期間よりも長い時間がかかっている場合、何か問題があったのか、果たしてきちんと審査が通るのだろうかと少し心配になりますよね。そんな時何が起こっているのでしょうか。考えられる可能性を見ていきましょう。

この記事の監修者

宅地建物取引士/元銀行員
鰭沼 悟

宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する株式会社grooveagent(ゼロリノベ)代表取締役。

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目次

審査期間が長くなる2つのパターン

住宅ローンの事前審査に要する期間は、一般的に3日~1週間程度です。

本審査はというと、約2週間~3週間と言われており、これより長い場合はなんらかの理由があるのかもしれません。大きく分けると2つの可能性が考えられます。

1-1.審査の数が多く、ただ遅れている場合

まず、単純に金融機関の担当者の抱えている案件数が多いパターンが挙げられます。あるいは新人だったり少し抜けている人であった場合など、担当者により審査期間が長くなっていることもあります。

後回しにされないようにはどうすれば良いのでしょうか?「え、そんなこと?」と思われるかもしれませんが、担当者と適度に連絡を取ることで多少短縮することができるでしょう。

また、担当者との間にできるだけ良好な関係を作っておくことも大切です。なぜなら、審査に通過できるかどうか基準ギリギリの状況で、どちらに転ぶかわからないとしたら、通るかどうかは担当者次第だからです。

1-2.通過基準ギリギリで担当者がねばってくれている場合

高収入で頭金も余裕を持って準備できているという人ならば、審査に通るのはある意味当然ですよね。

それとは逆に何か大きな問題がある場合なら、通常すぐに否決されます。時間がかかっているということは、このどちらでもない、通るか通らないかの基準ギリギリだということです。

審査通過基準の瀬戸際の状況だとすれば、担当者が保険会社に掛け合ってくれていたりして、なんとか審査を通過させようとしてくれていると考えて良いでしょう。

このような通過するか微妙なケースとしては、年収が返済負担率や審査金利の条件に至っていないけれど、他の条件は満たしている場合や、過去に延滞した履歴が残っているけれど、それにはきちんと説明できる理由がある場合などがあります。

担当者がねばってくれるかどうかも、前述したように良い関係性を保っておくことで、「この人は信頼できそうだ」という印象につなげられるという点が、多かれ少なかれ関わってくるはずです。

資料の取り寄せに日数がかかる場合も

上記のように単純に銀行側の審査の問題で時間がかかる場合以外に、ローンの審査中に金融機関から追加で書類の提出を依頼されて、思いがけず時間を要してしまうこともあります。

個人信用情報などがその一例。その場合、全国銀行協会やローンやクレジット事業の信用情報機関であるCICなどから資料を取り寄せることになり、取得に余計な手間がかかってしまいます。(CICで郵送手続きの場合10日程度)

また、転職などにより現在の会社に勤めて1年に満たない場合は、給与証明を会社から付与してもらう必要があります。会社によっては、予想以上に給与証明の取得に時間がかかることもあるので注意が必要です。

これらの追加書類を申請したり取り寄せている間、審査は止まっています。提出した後も、本審査の場合は保証会社にも確認してもらう必要があるため、さらに日数が必要になると考えられます。

このような理由から、思っていたよりも多くの時間を審査の段階で費やすこともあるので、書類は最初の段階でできるだけ漏れの無いように多く提出しておくことが大切です。

後から提出を要求された場合にも、「え、それ何?」と戸惑わないようにしておきましょう。

もしもローン金額が理由で否決になったならチャンス

では審査の結果、「否決」の通知が来た場合はどうしたら良いのでしょうか。なんとなく社会から否定されているように感じてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。

住宅ローンの審査基準は、年収、健康状態、完済時の年齢、勤続年数など様々な項目があります。このうち、返済負担率が原因で否決されたと考えられる場合は、むしろ否決されてよかったと思っても良いくらいです。

なぜなら、返済が厳しく生活が圧迫される状況を回避できた、ということだからです。

家の購入は、長く安心して幸せに暮らすための手段です。そこにお金を使い過ぎて生活が苦しくなるのは本末転倒です。

無理をした結果、ローンを払えなくなった人は、家を競売にかけられるなど大変な状況に陥ります。そんな未来にならないよう、ファイナンシャルプランナーなどと堅実なライフプランを考えるきっかけにしてみてもいいかもしれません。

まとめ

住宅ローンの審査が長引くと不安になったり、やきもきした気持ちになりますが、必ずしも悪い結果になるとは限りません。

準備できるものはなるべく早く用意するなど、できることをやったら、あとはあまり心配せずに待ちましょう。

この記事の制作体制
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

  • 鰭沼 悟

    宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する株式会社grooveagent(ゼロリノベ)代表取締役。

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