住まいの印象を大きく変える壁の色。カラー別に感じられる効果をチェック
壁は住まいの大きなスペースを占めるもの。それだけに、家全体の印象を大きく左右する力があります。白やベージュなどのベーシックな色だけでなく、さまざまなカラーリング、素材を使うのもリノベーションの楽しみ。色によってどういう印象を与えることができるか、また使い方によって考えられる効果などをご紹介しましょう。
クラシックにもモダンにも。ホワイトが基調なら清潔感のある空間に
壁のカラーとしてはベーシックなベージュやホワイト。中でもホワイトは汚れるのが少し気になりますが、掃除などをマメに行って、新しいままのきれいな状態を維持できれば、清潔感のある空間に。日差しの明るい南欧風の邸宅のように、瀟洒な雰囲気にすることも可能です。ドアなどをセレクトして、イメージを統一すれば、趣味のいい住まいがつくれます。家具や全体のインテリアによって、シンプル、モダン、北欧風などの演出も可能。
ホワイトの壁を基本にして、ポイントカラーとして涼し気な色をプラス。適度なボリュームを考えて爽やかなミントグリーンなどのカラーを加えれば、清潔感のあるイメージはそのままに、シンプルでモダンな空間にすることができます。
ホワイトを基調にして、プリントの壁紙を使うと、ヨーロッパ風に。たとえば外国の雑誌に紹介されているようなフローラル柄の壁。全面の壁に使うのではなく、一面だけに使ってみるのも素敵です。フローラルの柄の色合いにもよりますが、ベッドルームなどに使えば、落ち着いた雰囲気で、いい夢が見られそう。
アクセントカラーを要所に使うと、部屋の雰囲気が変わる
ベースにはポピュラーなベージュなどを使い、アクセントカラーにビビッドな色を使うと部屋にモダンな表情を加えることができます。ナチュラルな印象の木の壁と落ち着いたベージュのクロスの組み合わせだけなら無難な雰囲気ですが、廊下からリビングに続くスペースにはっきりしたブルーカラーを配することで、一気に都会的な住空間に変身させています。
また、居室によってアクセントカラーを変えるのも。それぞれの部屋に個性が生まれて、おしゃれな住まいになりそうです。部屋によって一面の壁のカラーを変えるだけで、リビングとベッドルームがまったく違う印象に。すべての壁を同じ色にしてしまうと、色の印象が強い場合、圧迫感を感じたりするものですが、一面だけならアクセントに。粋なあしらいになります。
壁に加えて、ドアの色にも変化を持たせるのも。リビングなどの一部の壁をブルーグリーンにするとともに、ドアもカラフルに。オレンジと黄色のドア、そしてナチュラルな引き戸など、場合によっては散漫になりそうな部屋のイメージも、ホワイトとブルーグリーンのボリュームがバランスよく、うまく壁にもマッチ。ゴチャゴチャした感じにならず、ビビッドでありながらしゃれた雰囲気の空間に仕上がります。
また、あえてビビッドなカラーを組み合わせて使うことで明るい雰囲気にすることもできます。カラフルな玄関周りは、訪れる人の目を楽しませるかも。
モダンなコンクリート壁もカラーをポイントにすれば印象が変化
今でも根強い人気のあるコンクリート打ちっぱなしの壁。機能的でモダンな印象を受けるのか、オフィスやデザイナーズマンションなどでもよく使われているようです。住まいの壁にも採用されるていますが、少し冷たい印象も。そこで木の壁にペイントしてポイントカラーをプラス。コンクリートの無機的な色合いとのバランスが、個性的な住空間をつくっています。
セレクトするポイントカラーによって空間の雰囲気が変わるので、色の効果を実感できそう。強い色味は、木の質感をあいまってコンクリートの冷たさを緩和してくれます。
暖色系をコンクリート壁とコーディネートすると個性的な印象。ボリュームのバランスがよければ、鮮やかなカラーがアクセントになり、コンクリート壁だけのよう何もクールな感じにはなりません。
壁の色は、どうしても飽きないように、うるさくならないようにと考えて無難な選択をしてしまいがちです。でもリノベーションなら、自由な発想で、壁のカラーも個性的に。自分の住まいへのこだわりポイントを明確にして、個性的な空間を実現してください。