おしゃれな洗面台はこう作る!参考事例&誰でもできる4STEPを紹介
洗面台は毎日使う場所。また、来客も使用することが多いですよね。だからこそ、使いやすくおしゃれな空間にしたいという方は多いはず。
最近では帰ってきてすぐに手が洗えるよう、玄関近くに洗面台を作る人が増えてきました。
リフォームやリノベーションなら、広さやサイズを自由に選べるだけでなく、こだわりの素材やパーツを使って自分だけのお気に入りの洗面台を実現できます!
そこで今回は、ゼロリノベがこれまでに手掛けてきたたくさんの洗面台の事例写真とともに以下の内容を紹介していきます。
- おしゃれな洗面台にする4つのステップ
- おしゃれな洗面台にするポイントと注意点
これさえ押さえれば誰でも簡単に、理想の洗面台を作ることができるようになるでしょう。
洗面台をリフォーム・リノベーションする際の業者選びのポイントも解説しますので、参考にしてみてくださいね。
【STEP.1】おしゃれな洗面台の全体コンセプトを決める
おしゃれな洗面台作りは、洗面台を含めた空間全体のコンセプトを決めることから始めましょう。具体的には、まずは次の2つを考えます。
- コンセプト(ナチュラル系・北欧風など)
- コンセプトカラーやトーン
まずはざっくりとでもいいので「スタイリッシュに」「シンプルなイメージで」「シックなテイストに」などデザインのコンセプトを固めましょう。
そしてそのイメージに合わせて色味やトーンを統一させると、洗面所の空間がまとまりおしゃれな雰囲気を演出できるようになります。
1-1. おしゃれな洗面台のコンセプトの実例
ここでは、人気のあるおしゃれな洗面台のコンセプトを4つご紹介します。
- シンプル
- ホテルライク
- 北欧風
- 西海岸テイスト
洗面台のコンセプトを決める際の、参考にしてみてくださいね。
1-1-1.シンプル/白で統一された清潔感のある洗面台
こちらは、白を基調とした洗面所です。洗面台や壁紙、照明などの色を統一することで、シンプルですがおしゃれな雰囲気になっています。
シンプルな洗面台にする時には、色合いを統一させつつ、部分的にタイルを採用するなど素材を使い分けることでグンとおしゃれに仕上がります。コンセプトが定まらないときは、洗面台や洗面所の壁紙、その他の家具の色をあわせるだけでも統一感が出るので試してみてくださいね。
1-1-2.ホテルライク/グレーカラーで揃えたシックな洗面台
こちらの洗面台は、グレーカラーを中心に、落ち着いたモノトーンでまとめたホテルライクな仕上がりです。
ごちゃごちゃしやすい洗面台のスペースを広く取り、見せる収納と隠す収納をきっちり分けているのですっきりとした印象になります。
ホテルライクな洗面台にするには、カラーを統一させるだけでなく、ミラーや照明などでおしゃれな雰囲気を演出するのもポイントです。
こちらの洗面台では、ミラーの上から間接照明の優しい光を当てることで、朝の洗顔や歯磨き、化粧などをリラックスしておこなえます。
1-1-3.北欧風/カラータイルがアクセントの温かみのある洗面台
木目の温かみを感じる北欧風デザインも、おしゃれな洗面台にしたい方に人気があります。
北欧風デザインにするときは、画像のようにナチュラルな「木材」×「タイル」にこだわったデザインにしてみましょう。キャビネットやミラー、フローリングなども、同様の明るい色や木目で統一するのがおすすめです。
無機質になりがちなタイルの色選びにもこだわりましょう。自然の温もりを感じられるような質感のタイルを選ぶと、よりおしゃれな北欧っぽさを演出することができますよ。
1-1-4.西海岸テイスト/ブルーと白を基調にしたヴィンテージテイストの洗面台
西海岸テイストでヴィンテージな雰囲気も、人気の洗面台コンセプトの1つです。西海岸テイストの特徴である「カリフォルニアのビーチのような青い海と白い砂浜」をイメージした配色に、ヴィンテージなテイストを加えることで落ち着いた雰囲気を演出できます。
こちらの洗面台では、木材のカウンターに西海岸のイメージカラーであるブルー×ホワイトのタイルを組み合わせています。
ヴィンテージっぽさを感じる照明や真鍮のパーツ、小物などを添えれば、カジュアルな中にも落ち着きを感じるおしゃれな洗面台に仕上がりますよ。
洗面台が自分だけが使う空間ではない以上、家族の同意は欠かせません。あなたがそのデザインの洗面台にしたいと思っても、家族の希望や意見と食い違ってしまうことも。洗面台を設置した後から、違うデザインが良かったと不満が出ても簡単に変えることはできないため、必ず、家族みんなが納得できるデザインなのかを確認しておきましょう。
その際、洗面台作りの参考になる画像を印刷したり、スマホに保存したりして手元に置いておくのがおすすめです。画像があれば、家族はもちろん、リフォーム業者に相談するときもイメージを伝えやすくなりイメージの食い違いを防げます。
【STEP.2】おしゃれだと思う洗面台の種類を決める
全体のコンセプトが決まったら、次は洗面台の種類を決めましょう。一言で洗面台といっても、大きく分けて以下の3種類があります。
それぞれのメリットデメリットや特徴を紹介するので、理解したうえで選びましょう。
2-1. ユニットタイプ
ユニットタイプとは、洗面ボウルと収納スペース、鏡が一体となっている、賃貸などで一般的な洗面台を指します。
既製品であるためサイズ(幅)が決まっており、50cm・60cm・75cm・90cmサイズが用意されています。難しいことを考えず、コストを抑えてシンプルな洗面台にしたい方に向いています。
2-1-1.ユニットタイプのメリット
ユニットタイプの洗面台のメリットは、必要なパーツがすべて揃っているためコストを抑えられることです。収納スペースが多く、掃除も簡単におこなえます。
メーカー既存の洗面台を選んで買うだけなので、手間をかけずに簡単に設置できるのもユニットタイプの魅力のひとつ。既にあるデザインの中から選び手軽にシンプルな洗面台を導入したい方におすすめです。
2-1-2.ユニットタイプのデメリット
ユニットタイプは既製品でサイズ(幅)が決まっているため、間取りによっては合わない可能性があります。微妙な隙間やデッドスペースができたり、収納扉が開けにくくなったりすることもあるでしょう。
デザインもメーカーごとに決まっていて、個性的な洗面台にはなりません。ハイグレードな洗面台を選ぶとおしゃれなデザインもありますが、それなりに費用が掛かるでしょう。
ただしメーカーにもよっては、ハイグレードでなくてもカウンターや収納の扉部分の素材やカラー、洗面台ボウルの素材などをカスタマイズできる商品もあります。
ユニットタイプの洗面台でおしゃれな雰囲気にしたい人は、素材やカラーなどを選べる商品を検討するのがおすすめです。
2-2. システムタイプ
システムタイプの洗面台は、収納キャビネットや洗面ボウル、鏡、照明などを好きなようにカスタムできるのが特徴です。
あらかじめ取りそろえられたパーツを組み合わせ、デザイン性の高いおしゃれな洗面台にしたい方におすすめします。
2-2-1.システムタイプのメリット
システムタイプの洗面台は、パーツにこだわることができるため、コンセプト通りのおしゃれな洗面台にできるのがメリットです。
サイズ幅を自由に決められるので、ユニットタイプの洗面台だと中途半端な隙間ができたり窓をふさいでしまったりするケースでも、システムタイプなら問題なく設置できます。
デザインだけでなく、洗濯物の下洗いに使えるような大きく深めの洗面ボウルを取り付けるなど、機能性も追求できます。
例えば子どもがいる家庭では、砂場遊びや体育の授業などで衣服がひどく泥汚れすることがあるでしょう。そんなときに深めの大きな洗面ボウルがあれば、洗いやすくて便利ですよね。また、子どもが手を洗うときにも水はねしにくいため、洗面台まわりのお手入れも簡単になります。
年配者がいる家庭では、洗面台の下に隙間を作ってあげると、座りながら利用できるので、足腰への負担に配慮できます。
このように、洗面台をおしゃれにするだけでなく、ライフスタイルに合ったデザインにできるのがシステムタイプのメリットです。
2-2-2.システムタイプのデメリット
システムタイプの洗面台は、一つひとつパーツを選んで購入するため、ユニットタイプに比べると費用がかかります。
サイズやデザインを自分で選ぶため完成のイメージがつきにくく、できあがった洗面台が想像したものと違う可能性もあるでしょう。
仕上がりに不安がある場合や予算が気になるときには、リフォームやリノベーションを依頼する業者と相談しながらデザインを決めるのがおすすめです。
2-3.造作洗面台(カウンター)
カウンタータイプ(造作洗面台)はその名の通り、壁にカウンターを取り付けて、洗面ボウルや水栓金具、鏡を設置するのが特徴です。基本的にはリフォームやリノベーション会社に造作してもらいますが、DIYで設置する人もいます。
すべてのパーツを自分の好きなように組み合わせられるので、世界に一つしかないオリジナルのおしゃれな洗面台にしたい方におすすめです。
2-3-1.カウンタータイプ(造作洗面台)のメリット
カウンタータイプの洗面台の1番のメリットは、自由度の高さです。海外メーカーから取り寄せたり、ネットで個別に注文したりと、既製品にはない「デザイン性の高いパーツ」を好きなように組み合わせられるので、間取りや広さを気にせず完全オリジナルのおしゃれな洗面台にカスタマイズできます。
たとえばこの画像のように、ゴールドの水栓とゴールドで縁取られた鏡を組み合わせることで、「アンティーク調のホテルのような豪華な空間」を演出することもできるでしょう。壁紙のタイルやカウンター、小物も雰囲気に合わせてエレガントなアイテムをチョイスすると、よりおしゃれな雰囲気に仕上がります。
デザイン性を重視しながら、家族に合わせて使いやすい洗面台を作れることもカウンタータイプのメリットです。広く長いカウンターに洗面ボウルを2つ置けば、忙しい朝の身支度のために、洗面台を取り合う必要がなくなります。
2-3-2.カウンタータイプ(造作洗面台)のデメリット
カウンタータイプの洗面台は、収納スペースを別途作る必要があります。ユニットタイプやシステムタイプのように、洗面ボウルの下に収納スペースが設けられていないためです。
おしゃれ感を維持しつつ収納を確保するなら、以下を試してみると良いでしょう。
- ミラーボックスを取り付けて歯磨き粉や化粧品など生活感が出るものは隠す
- 収納扉を付けずに、あえてタオルやカゴをむき出しにして見せる収納を楽しむ
なおカウンタータイプはシステムタイプと同様に、デザイン性や機能性を追求すると費用が高くなる傾向があります。シンプルな設計にすれば費用を安く抑えられますが、デザインに凝ると予想以上にコストが掛かることもあるため注意しましょう。
また、洗面ボウルと水栓の相性が悪くて水が飛び散ってしまったり、洗面ボウルのサイズが小さすぎて洗いにくさを感じたり、後から使い勝手の悪さに悩むことも。造作洗面台を作るときは、予算や付けたいパーツ、デザインの方向性などをあらかじめ決めてから、リフォーム業者と相談しながら設置することをおすすめします。
【STEP.3】おしゃれな洗面台のパーツを決める
洗面台の種類を決めたら、次は洗面台に取り付けるパーツを決めていきます。
造作性が高いシステムタイプやカウンタータイプのパーツを選ぶときは、デザイン性だけでなく、お手入れのしやすさや使いやすさも考慮しましょう。
一方、ユニットタイプはパーツの組み合わせはできませんが、それぞれの商品に使われている「洗面ボウルの素材」「水栓の種類」「鏡の種類」などは違います。洗面台を決める際の指針にもなるので、ひと通り確認しておきましょう。
この章では、それぞれのパーツの特徴やデザイン、使いやすさ、おすすめの方などを解説します。
なお、ここで紹介するパーツはあくまで一部の例に過ぎません。気になるパーツの種類が見つかったら、ネットで検索して探してみてくださいね。
3-1.洗面ボウルの素材を決める
洗面ボウルは素材によって、使い勝手だけでなくデザイン性が大きく変わります。ここでは以下のオーソドックスな3つの素材の特徴を紹介します。
- 陶器
- 人工大理石
- ホーロー製
順番に見ていきましょう。
3-1-1.陶器
陶器は洗面ボウルの素材としてはもっとも一般的で、種類も豊富です。
光沢と高級感のある綺麗な見た目が特徴で、密度が高いためキズや汚れが付きにくく、長く美しい状態を維持できるでしょう。高級感とお手入れのしやすさを重視する方にはおすすめの素材です。
ただし陶器は硬い物を落とすと、割れたりひびが入ったりする恐れがあります。化粧品の瓶や電気シェイバーなどを使うときには注意が必要です。
また陶器は重さがあるため、カウンタータイプには設置できないことも。土台がしっかりしている洗面台など使用できるデザインが限られます。
3-1-2.人工大理石
人工大理石は、大理石を模して作られた樹脂製の洗面ボウルです。デザインやカラーが豊富なので、個性的な洗面ボウルを探している人にもおすすめです。
陶器と違い割れにくいのが特徴で、化粧品の瓶など重いものを落としても、多少の凹みができたとしても割れることはありません。
人工大理石は樹脂を型に入れて成型するため、カウンターと一体化したつなぎ目のない洗面ボウルにすることもできます。洗面台と洗面ボウルのつなぎ目がないと、水汚れや隙間汚れなどに強くお手入れしやすくなるのがメリットです。
一方、人工大理石は樹脂製なので、ヘアカラー剤などで変色することがあり、洗面台で髪の毛などのカラーリングはできません。コーティングが施されているものの、小さなキズやシミなどがついてしまう可能性があります。
綺麗な状態で使い続けるためには、汚れやシミがつかないようにこまめな掃除が必要です。
3-1-3.ホーロー
ホーローは、調理器具や食器、洗面器などにも使われる、金属にガラスがコーティングされた素材で、水仕事に強いのが特徴です。おしゃれなデザインにしつつ、湿気に強く汚れが付きにくい洗面台にしたい方におすすめです。
金属がベースになっているため割れることがなく、長期間使える点もホーローの魅力のひとつ。ただし強い衝撃が加わった場合、表面のガラスコーティングが剥がれたり欠けたりすることがあります。その状態のまま放っておくと、ベースの金属部分が錆びてしまい、やがて腐食し穴が開くことも。
水回りに適した素材ですが、キズがつくと取り返しのつかないことになるので、早めに修繕するよう心掛けましょう。
またホーロー製の洗面ボウルは取り扱っているメーカーが少ないため、コンセプトに合うおしゃれなデザインを見つけるのが難しいのも欠点です。
3-2. 洗面ボウルは取り付け方によってデザインや使いやすさが変わる
洗面ボウルは、主に次の3種類の取り付け方があり、どれを選ぶかによりデザイン性や使い方が変わります。
設置方法によって雰囲気を変えられるので、コンセプトにあわせて選びましょう。
3-2-1.置き型(ベッセル型)
置き型(ベッセル型)の「ベッセル」が花瓶を意味するように、置き型の洗面ボウルはカウンターやキャビネットの上に花瓶のように据え置くかたちで設置します。
洗面ボウルがインテリアのように見えるため、おしゃれな空間を作りたい人にぴったりです。洗面ボウルとカウンターの素材を変えることで、コントラストが効いたおしゃれなデザインにしたい方にもおすすめです。
形も四角型だけでなく、すり鉢状や楕円状になっているタイプなどさまざまで、オブジェのように置くだけで簡単に洗面台のデザイン性をアップできるでしょう。
ただし置き型には以下のようなデメリットもあります。
- 付ける水栓によって、水はねする場合がある
- 洗面ボウルと壁の間に隙間ができるため、掃除しにくい
- 洗面ボウルに高さがある分、土台が低くなりカウンター部分が使いにくい
洗面台がグッとおしゃれになる置き型ですが、いざ設置してみると使い勝手が悪いことも。デザイン性だけでなく、全体の使いやすさやお手入れのしやすさを考慮して選んでくださいね。
3-2-2.埋め込み型
埋め込み型は、カウンターに洗面ボウルが埋め込まれたタイプです。
洗面ボウルとカウンターがひとつなぎになっているので、すっきりとスタイリッシュなデザインにしたい方に向いています。カウンターと洗面ボウルが一体となることで、水や汚れが飛び散っても掃除しやすい点がメリットです。
また、洗面ボウルを中央ではなく少しずらして埋め込めば、洗面台を広く使えるようになり、化粧や歯磨きをするためのスペースを増やせます。忙しい朝に洗面台を使う時間が重なったとしても、スペースの取り合いになる心配が減るでしょう。
ただし埋め込み型は、カウンターの中に洗面ボウルが入り込むように作られるため、洗面台下の収納スペースが少なくなることも。収納とあわせて設計する必要があるでしょう。
3-2-3.半埋め込み型
半埋め込み型は、カウンターに半分埋め込んで使用するタイプの洗面ボウルです。埋め込み型と比較するとカウンター下の収納を確保しやすいため、デザイン性だけでなく収納にもこだわりたい方におすすめです。
置き型は洗面ボウルの天面に高さをあわせるので、どうしてもカウンターの高さが低くなり使いにくさを感じることがあります。その点半埋め込み型は、洗面ボウルの存在感を活かしておしゃれにしつつ、カウンターを使いやすい高さにできるのがメリットです。
3-3. 水栓・蛇口は洗面ボウルの雰囲気と合わせる
水栓や蛇口は、洗面台をおしゃれにするのに欠かせないパーツです。洗面ボウルの雰囲気と合わせることで、おしゃれ度がアップします。ここでは、洗面台によく取り付けられている、次の3つのタイプを紹介しますので、使いやすさも考慮しながら選んでみてくださいね。
3-3-1.単水栓
単水栓は、おしゃれな飲食単水栓は、水またはお湯のどちらかだけを出し止めするタイプです。シンプルな水栓なので、スタイリッシュなデザインにもマッチします。
写真のようなゴールドの単水栓にすると、アンティーク調のデザインやエレガントなテイストに。よりデザイン性を高めたい方におすすめしたいタイプです。
ただし単水栓は、水かお湯のどちらかしか出ないため、温度調節ができません。おしゃれなデザインにはなりますが、不便に感じることもあるでしょう。水とお湯の両方を使いたい方は、単水栓を2つ取り付けなければなりません。
3-3-2.ハンドル混合水栓
ハンドル混合水栓は、1つの蛇口に温水用と冷水用のハンドルがついたタイプです。蛇口は1つだけなので、スマートですっきりとした洗面台にしたい人におすすめです。ビンテージ風やアンティーク調などさまざまなデザインに合います。
画像のように壁に取り付けるものだけでなく、洗面台に設置するタイプもあり、おしゃれなテイストにしたい方は検討すると良いでしょう。
一方ハンドル混合水栓は、水温をハンドルやレバーで微調節しなければなりません。そのためちょうど良い温度に調節するのが難しいところが欠点です。
3-3-3.シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓は、ひとつのレバーで水の量とシングルレバー混合水栓は、ひとつのレバーで水量と温度を調節できるタイプです。
通常のシルバー以外に、画像のようにブラックでマットな塗装仕上げがされたおしゃれなタイプも。幅広くいろいろなデザインにマッチしますが、シンプル、もしくはスタイリッシュなデザインにしたい方にはとくにおすすめします。
シングルレバー水栓は、片手で簡単に水量や温度変更ができるので、デザイン性だけでなく、使いやすさの点においても優秀です。子どもや年配者がいる家庭は、このタイプを選ぶと良いでしょう。
3-4.鏡はデザイン性か収納力で選ぶ
鏡も洗面台のデザイン性を左右するうえで大切なパーツのひとつです。鏡は主に以下の2つのタイプがあります。
- ウォールミラー
- ミラーボックス
順番に紹介します。
3-4-1.ウォールミラー
ウォールミラーは、壁に掛けるタイプの鏡です。
設置する洗面台がカウンタータイプやシステムタイプなら、洗面台に使われる鏡以外のウォールミラーも付けられます。鏡のデザイン次第でいろいろな雰囲気を演出できるので、洗面台のコンセプトをさらに強調させたい方におすすめです。
例えば天然木の温かみを活かした北欧風がコンセプトなら、洗面台と同じ木材のフチがついているウォールミラーを選んでみましょう。また画像のように、額縁がついているようなミラーを選ぶと、エレガントな雰囲気を演出できます。
その他、スタイリッシュなデザインが好みなら、LED照明や曇り止めモードなどが付いた、おしゃれと機能性が合わさった便利なタイプを選ぶなど、コンセプトにあわせて選びましょう。
3-4-2.ミラーボックス
ミラーボックスは、鏡の裏に収納がついたタイプを指します。
コードがごちゃごちゃしがちなドライヤーや電気シェーバー、化粧品などを収納するのに便利です。洗面台まわりのアイテムが減ると、生活感がなくなりすっきりと洗練された雰囲気になるので、洗練されたおしゃれな洗面空間を作りたい方におすすめします。
ただし、ミラーボックスは壁から前に突き出すため、洗面所スペースが狭いと圧迫感がでることも。配置場所の奥行きなども考えて、設置するかを検討しましょう。
【STEP.4】おしゃれな洗面台メーカーやリフォーム業者を探す
設置したい洗面台が決まったら、メーカーやリフォーム業者を選びます。カウンタータイプを造作してもらうのであれば、まずは各業者のホームページなどを比較して、好みのデザインの洗面台の事例が多い業者を探しましょう。
なお注意してほしいのは、洗面台を購入するタイミングです。リフォーム業者を決める前に洗面台を買ってしまうと、せっかくの洗面台が取り付けられない可能性があります。必ずリフォーム業者を決めてから、洗面台を購入しましょう。
4-1. おしゃれな洗面台メーカーをネット・カタログで見てショールームで確認する
まずは、自分が設置したいおしゃれな洗面台メーカーのホームページやカタログをチェックしましょう。商品の特徴や設置事例が載っているので参考になります。
一見よく似ているように見えても、メーカーによってデザインや特徴には以下のような違いがあります。
くり返しになりますが、この時点ではリフォーム業者を決めてはいけません。採用する洗面台メーカーをリフォーム業者と一緒に選ぶ方法もありますが、その場合、希望するおしゃれな洗面台を導入できないこともあるからです。リフォーム業者は提携しているメーカーが決まっているケースが多く、そちらをおすすめされることがよくあります。
メーカーの候補が決まったら、ショールームへ行き実物を確認することをおすすめします。洗面台を設置後に「収納スペースに手が届かないため、使いづらい」「洗面台の高さが合わない」といった失敗談もよく耳にするためです。
後悔を防ぐために、ショールームで実際に見て触れて、デザイン性やサイズ感、高さ、使いやすさなどをすみずみまで比較・チェックしておきましょう。
4-2.洗面台リフォームの造作を検討してみる
自分たちが理想としているおしゃれな洗面台が、メーカーが用意している既製品では見つからない場合には、リノベーション会社や工務店などに造作してもらうことを検討してみるのもおすすめです。
造作してもらえば、希望する幅や高さになるのはもちろん、洗面ボウルの大きさや素材、水栓、鏡など、パーツのひとつひとつにまで自分たちのこだわりを反映させた洗面台に仕上げられます。
リノベーション会社や工務店のサイトを見て、イメージしている洗面台に近い事例が多い会社に問い合わせてみると良いでしょう。
おしゃれな洗面台を設置する際の注意点
ここまで読んでみて、あなた好みのおしゃれな洗面台が少しづつイメージできてきたはずです。洗面台のリフォームは、大きな買い物ですから後悔のないものにしたいですよね。ここでは5つの気をつけるべきポイントを解説します。
- 洗面台の高差は適切か
- 十分な収納スペースがあるかどうか
- 購入する洗面台は給排水管に対応しているかどうか
- コンセントの有無と位置
- 工事の範囲
これらはデザイン性を重視した洗面台を導入するときに、見落としがちな項目です。必ずチェックしておきましょう。
5-1. 洗面台の高さを確認する
「導入した洗面台の高さが合わない」はよく聞く失敗談です。丁度良い洗面台の高さにするためには、購入前に次の2点を確認しておきましょう。
- 洗面台の高さは「身長÷2」が使いやすい
- 置き型の場合は洗面ボウルに高さを合わせる
それぞれ詳しく説明します。
5-1-1.洗面台の高さは「身長÷2」を目安に設定する
洗面台は、基本的に「身長÷2」が使いやすい高さと言われています。
洗面台が低すぎると、深く屈まないと顔を洗えないため、腰痛の原因になりかねません。逆に高すぎる洗面台だと、水をすくったときに上腕まで水が伝って不快なうえ、床やカウンターが水浸しになってしまうことも。
例えば身長150cmの方の場合は「身長150cm÷2=75」なので、洗面台の高さは75cm、170cmなら85cmが最適です。造作性の高い洗面台なら、家族構成に合わせて高さを調節してもらいましょう。
なお小さな子どもがいる家庭はカウンターを低くすることも可能ですが、基本的には背の高い人にあわせることをおすすめします。子どもはいずれ背が伸びること、背が低い人は踏み台などで高さをあわせられることが理由です。家族全員で使うことを考えて高さを決めましょう。
5-1-2.置き型の場合は洗面ボウルに高さを合わせる
ユニットタイプの洗面台の高さは、75・80・85cmとある程度決まっているため、それほど心配ではありません。一方システムタイプやカウンタータイプに置き型の洗面ボウルを設置する場合には注意が必要です。
洗面ボウルの種類でも触れましたが、置き型は洗面ボウルに高さがある分土台が低くなり、カウンター部分が使いにくくなります。かといって、カウンターに高さを合わせると、肝心の手洗いや洗顔のときに洗面ボウルの使い勝手が悪くなるでしょう。
あくまでも、洗面台の用途は手洗いや洗顔がメインです。洗面ボウルまでの高さが「身長÷2」になるように調節することをおすすめします。
5-2.十分な収納スペースがあるかどうかチェックする
洗面台をおしゃれなものにリフォームするときに見落としがちなのは、十分な収納スペースがあるかどうかとその配置です。
収納スペースが少ないと、せっかくおしゃれなデザインの洗面台にしても使い勝手が良くないうえに、まわりが散らかることになりかねません。かといって後から収納ケースを取り付けたり、市販の物を買い足したりすることになれば生活感が出てしまい、おしゃれな空間ではなくなってしまうでしょう。
このような失敗を防ぐためのチェックポイントは、次の2つです。
- 収納するアイテムと量はどれくらいあるか
- 家族全員の物を収納できるかどうか
バスタオルや歯ブラシ、洗剤以外にも、コスメや電気シェーバーなど家族それぞれが使うアイテムもあるでしょう。他にもコンタクトレンズ用品やドライヤー、シャンプーなどのストック、スキンケア用品など、確認してみると意外と収納するアイテムは多いものです。
洗面台を設置する前に、自分だけでなく家族みんなが収納するアイテムはどれくらいの量なのか確認しておきましょう。
5-3.給排水管に対応しているかどうかを確認する
洗面台を交換する場合、給排水管の位置を変えずにおこなうのが一般的です。そのため次の2点は必ず事前に確認しておきましょう。
- 設置したい洗面台が自宅の給排水管に対応しているか
- 洗面台のサイズ変更により給排水管の位置が大きく変わらないか
とくに最近は、玄関などこれまで洗面台がなかった場所に新設を希望する人も増えてきました。「どうしてもこのおしゃれな洗面台にしたい!」と思う場合には、別途、給排水管の工事をおこなう必要があります。また洗面所自体の位置を大きく変更したくても、傾きが取れないなどの理由でできないこともあるでしょう。
いずれの場合も自分で対応できるかを確認するのは難しいので、リフォーム業者に確認を取ることが大切です。
5-4.コンセントの有無と位置をチェック
洗面台は、ドライヤーや電気シェーバーなど電源が必要なものを使うことが多いため、コンセントの有無と位置のチェックも重要です。
ユニットタイプの洗面台なら、コンセントがついています。しかし洗面台の種類によっては、コンセントがついていないことも。また壁にコンセントがある場合は、新しい洗面台で隠れてしまわないか位置をチェックし、必要に応じて移設や増設してもらいましょう。
5-5.工事の範囲を事前に確かめておく
壁紙や床が古く劣化している場合は、洗面台を交換すると同時に壁紙や床の貼り換えもおこなうことを検討しましょう。
リフォームしようと古い洗面台を取り外してみたら、想像以上に床や壁紙が汚れていることは珍しくありません。掃除が難しい洗面台の裏側部分は、カビが生えている可能性もあるでしょう。
そのまま新しい洗面台を設置した場合、元の洗面台の設置跡が目立ってしまうこともあります。せっかくおしゃれな洗面台を設置しても、汚れが目立つとすべてが台無しですよね。
壁紙や床を一掃することで、さらにおしゃれな空間にもなりますし、貼り替えは洗面台の交換と同時におこなったほうが費用を抑えられるのでおすすめです。
信頼できるリフォーム・リノベーション業者の選び方
おしゃれな洗面台にリフォーム・リノベーションするときには、業者選びが大切です。この章では、信頼できる業者の選び方のポイントを3つ解説します。
- 洗面台のリフォーム・リノベーション施工事例を確認する
- 洗面台リフォームの諸費用まで見積もりに含まれているか確認する
- スタッフの対応が信頼できるかどうかを見極める
順番に見ていきましょう。
6-1.洗面台のリフォーム・リノベーション施工事例を確認する
洗面台をおしゃれにリフォーム・リノベーションするのなら、まずは業者の施工事例を確認しましょう。
各会社が得意とするリフォームの傾向は、それぞれ異なるものです。検討している会社の施工事例を見ることで、あなたが想像するデザインや雰囲気と合っているかがわかります。
近年、リフォーム・リノベーション業者は、自社のホームページを持っていることが多いので、事例を見て、コンセプトやデザインの雰囲気と一致しているかどうかを確認しておくことが大切です。あらかじめ確認しておけば「こんな雰囲気は求めてなかったのに」といった失敗を防ぎやすくなるでしょう。
6-2.リフォームやリノベーションの諸費用まで見積もりに含まれているか確認
見積もりを見るときには、洗面台の取付工事や排水管工事など、諸費用まで含まれているか確認しましょう。
とくに安すぎる見積もりの場合は要注意。悪質な業者は、本体価格だけの見積もりを出して契約させ、工事終了後に高額な諸費用を追加請求することもあるためです。
見積書やそれ以外の書類に不明な点があった場合、信頼できる業者なら詳細に説明してくれるはずなので、気になったことは臆せずに納得できるまで質問しましょう。
わからない点を事前に確認することが、追加料金発生などのトラブルを未然に防ぐことにつながります。
6-3.スタッフの対応が信頼できるかどうかを見極める
複数社に見積もり依頼を出し、実際にやりとりをおこなう中で、あなた自身が「安心してお願いできる」と感じる業者を選びましょう。
洗面台のリフォームやリノベーションの経験が豊富な業者であれば、わからないことがあったとしてもきちんと答えてくれます。そのような業者なら、要望に沿ったおしゃれな洗面台へのリフォームを、きっとかなえてくれるでしょう。
また、いくら料金が安くてサービス内容が充実していたとしても、横柄な言葉遣いやぞんざいな扱いをするような会社は、丁寧な仕事を期待できません。依頼する前にしっかりとスタッフとコミュニケーションを取り、信頼できる対応かどうか見極めることをおすすめします。
【事例】ゼロリノベが施工したおしゃれな洗面台
これまでおしゃれな洗面台にするためのポイントを解説してきました。ここからは、実際にゼロリノベが施工したおしゃれな洗面台を紹介します。
7-1.モルタルのカウンターに埋め込んだスタイリッシュな洗面台
白い壁と黒い床タイルのモノトーンに天然木を入れ込みました。シンプルモダンな洗面所はモルタルで造作されています。サブウェイタイルが張られた壁には、大きなボックス収納タイプの三面鏡を設置。幅広のカウンターの両サイドにたっぷりの収納を設け、そのかわり洗面ボウルの下は収納を設置せずオープンに。椅子に座ったときに足が入るので、楽に歯磨きやブラッシングをおこなえます。
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7-2.鏡や小物づかいでおしゃれを演出したミニマルな洗面台
壁に洗面ボウルと鏡、小さな棚だけを取り付けた洗面です。必要最低限のものだけを残し、残りをそぎ落とすことで、シンプル・ミニマルな洗面を実現しました。カウンターがないぶん、収納は左側の壁面に棚を設置。色味を白とシルバー、天然木の3色に抑え、大きめのラウンドミラーを採用することで、シンプルながらもおしゃれな仕上がりになりました。また、こちらは玄関入ってすぐに洗面台を設けた事例です。
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7-3.忙しい朝でも待ち時間なし!2人が並んで広々使える洗面台
ユニット式の洗面台に、丸いウォールタイプの鏡を2つ取り付けました。幅の広いカウンターは、2人並んでも十分作業できる広さがあるので、朝の慌ただしい時間でも順番待ちする必要がありません。まだ小さなお子さまでも使いやすいよう、踏み台が設置されています。サーモンピンクの壁の色と、人工大理石のクリームがかった白色の調和がおしゃれな洗面台です。
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7-4.シックなトーンのカラータイルがおしゃれな北欧スタイルの洗面台
シックなトーンのカラータイルを洗面台の前面に張った、北欧テイストの造作洗面台です。カウンターには天然木を使用し、埋め込み型のシンクを設置。ゴールドのシングルレバーの水栓を取り付けました。色使いの彩度を全体的に下げたことで、落ち着きのある洗面台に仕上がっています。
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まとめ
おしゃれな洗面台の作り方が具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。
それでは最後に、おしゃれな洗面台にリフォームするステップを再度確認しておきましょう。
【STEP 1】おしゃれな洗面台の全体コンセプトを決める
【STEP.2】おしゃれだと思う洗面台の種類を決める
【STEP.3】おしゃれな洗面台のパーツを決める
【STEP.4】おしゃれな洗面台メーカーやリフォーム業者を決める
ステップを順番に踏めば、おしゃれな洗面台へのリフォームを成功させやすなります。さらに以下の注意点を抑えておくとさらに満足度の高い洗面台が実現できるでしょう。
- 洗面台の高差は適切か
- 十分な収納スペースがあるかどうか
- 購入する洗面台は給排水管に対応しているかどうか
- コンセントの有無と位置
- 工事の範囲
なおゼロリノベでは、洗面台リフォーム・リノベーションも承っています。予算を立てるところから、希望をお聞きしたうえでのおしゃれな造作洗面台の設計・施工まで、ワンストップでサポート可能。洗面台だけでなく、洗面所や浴室なども含めたおしゃれな空間作りを提案いたします。
毎週おこなっているセミナーは、ミュート・顔出しなしでご参加いただけ、セミナー後のセールスもありません。まずは気軽にお問い合わせくださいね!