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人気のTOTOユニットバス|特徴・種類・リフォーム価格を徹底解説

お風呂のリフォームを検討されている方の中には、

「どんなユニットバスがあるかを調べていたら、TOTOのユニットバスが目に入った」
「リフォーム業者にTOTOのユニットバスを薦められた」

などのきっかけから、「実際のところ、TOTOのユニットバスってどうなの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、TOTOのユニットバスは機能性が優れていることもあり、人気が高く、多くの方に選ばれています。

お風呂のリフォームは、自宅のリフォームの中でも大規模な部類に入り、高額な費用が関わってくるため、絶対に失敗したくないもの。

TOTOのユニットバスは、そんな方にも自信をもっておすすめすることができる、ハイクオリティな商品となっているのです。

そこで本記事では、TOTOとユニットバスの歴史に触れたうえで、

  • TOTOのユニットバスの特徴
  • TOTOのユニットバスの種類とそれぞれの違い(搭載機能・サイズ・価格など)
  • TOTOのユニットバスがおすすめな人の特徴

を徹底解説します。

本記事をお読みになれば、TOTOのユニットバスならではの特徴や、種類による違いを網羅的に理解し、

  • TOTOのユニットバスが自分に合っているか否か
  • TOTOのユニットバスの中で、自分の希望を最も満たしてくれる種類はどれか

などといったことをしっかり判断できるようになるでしょう。

TOTOのユニットバスへのリフォームを行う場合、どのくらいのリフォーム費用がかかるかという点も具体的に解説いたしますので、是非参考になさって下さいね。

目次

TOTOはユニットバスのパイオニア

冒頭で述べたとおり、人気が高く、たくさんの方に選ばれているTOTOのユニットバス。

TOTOは現在、ユニットバスの2大メーカーの1つとして、リクシルと共に業界をけん引しています。

それもそのはず、実はTOTOは、ユニットバスのパイオニアなのです

TOTOがユニットバスを開発するきっかけとなったのは、1964年に開催された東京五輪。

五輪開催を控えた当時の日本では、多数の外国人を迎え入れる受け皿を造る必要が生じ、各所で高層ホテルの建設が進められていました。

しかし、当時主流だった「在来工法」のお風呂は、土台に防水加工をしてタイルを張り合わせて…といった具合に、現場で1から造り上げるタイプのお風呂であったため、設置に時間と手間がかかりすぎるという問題が発生。

更に、在来工法のお風呂は、コンクリートブロック造りの壁等を用いて造るために大変重く、そもそもホテルの高層階への設置には向かないタイプでもありました。

そんな中、この問題を解決するためにTOTOが開発したのが「ユニットバス」だったのです。

・あらかじめ工場で製造したパーツを用い、現場で必要な作業を組み立てだけにすることで、

在来工法では3週 間ほどかかっていた工期を3~5日まで短縮

・素材を軽量化することで、在来工法では2トンを超えていた浴室の重量を730キログラムにまで軽量化

上記のように、ユニットバスは、在来工法が抱えていたあらゆる問題を解決する画期的なお風呂として正式採用され、東京五輪成功の一助となりました。

その後、全国的に拡がったユニットバスは、

  • 追い炊き機能をはじめとする便利なシステムが搭載された商品
  • スタイリッシュで洗練されたデザインの商品

が次々と生み出されるなど進化を続け、今や日本のお風呂の主流に。

現在では、ユニットバスが日本で新設される浴室の95%を占めているとされています。

様々なメーカーが相次いでユニットバス業界に参入したことで、競争は激化しつつありますが、TOTOはパイオニアとして現在も業界のトップを走り続けているのです。

TOTOのユニットバスの特徴6つ

ユニットバスのパイオニアとして現在も業界をけん引し、魅力的なお風呂を造り続けているTOTO。

TOTOのユニットバスが多くの人に支持される最も大きな理由として挙げられるのが、「機能性の高さ」です。

TOTOのユニットバスに備わっている優れた機能の中でも特徴的と言えるのが以下の6つ。

上記6つの特徴はそれぞれどんなものなのか、1つ1つ詳細にチェックしていきましょう。

【POINT】

上記6つの特徴的な機能は、TOTOで販売されている全てのユニットバスに必ずしも導入されている訳ではありません。

具体的にどのユニットバスに導入されているかについては、「3.TOTOユニットバスの種類は全3モデル」以降で解説いたしますので、あわせてご参照下さい。

2-1.ほっカラリ床

出典:TOTO公式サイト

1つ目の特徴は「ほっカラリ床」です。

従来の浴室の床の中には、冬場など寒い時期になると、外気が伝わり、冷たくなってしまうものも多かったですよね。

出典:TOTO公式サイト

この点、ほっカラリ床は上記写真のとおり、2層の断熱構造によって、浴室の床の温度を室温とほぼ同じにすることを実現。

冬場でもヒヤッとしないうえ、内側に入っているクッションのおかげで大変柔らかく、浴室に入った瞬間から”ほっ”とできるほっカラリ床は、大変人気があります。

また、ほっカラリ床は、翌朝には靴下のまま歩けるくらいにカラリと乾くためカビにくく、床表面に特殊処理が施されていることで汚れが落ちやすいという性質があるため、お手入れもラクラクです。

【POINT】

TOTOのユニットバスは、お手入れのしやすさに定評があります。

ほっカラリ床以外にも、排水溝・浴槽・カウンター・鏡などの各所に、お手入れがしやすくなる様々な工夫が施されていますよ。

2-2.魔法びん浴槽

出典:TOTO公式サイト

2つ目の特徴は「魔法びん浴槽」です。

浴槽を断熱材で包み込み、魔法びんのような構造にすることで、お湯の温かさをキープすることが可能に。

TOTOの独自調査によれば、何と、お湯はり後4~5時間経っても、浴槽内のお湯の温かさが持続するというのですから驚きです。

追い炊き機能の使用頻度が減ることで、コスト削減にも繋がる点が嬉しいですね。

2-3.床ワイパー洗浄

出典:TOTO公式サイト

3つ目の特徴は「床ワイパー洗浄」です。

ボタン1つで次亜塩素酸が含まれる「きれい除菌水」が自動噴射され、浴室の床まわりについた皮脂や角質などの汚れを洗い流すと共に、除菌まで行ってくれるという画期的なシステム。

日々のお風呂掃除の手間を、大幅に削減してくれます。

【POINT】

床ワイパー洗浄同様、掃除の手間を削減する機能として、オプションで選べる「おそうじ浴槽」も人気です!

出典:TOTO公式サイト

ボタンひとつで浴槽内を自動洗浄してくれるというこちらの機能を導入すれば、浴槽の手洗いは2週間に1回程度でOKに。

「浴槽の掃除が面倒で、シャワーで済ませてしまうことが多かった」などという方も、手間を気にせず入浴を楽しむことができるようになりますよ。

2-4.コンフォートウェーブシャワー

出典:TOTO公式サイト

4つ目の特徴は「コンフォートウェーブシャワー」です。

大粒の水玉を左右にスイングしながら勢いよく吐水する「ウェーブ吐水」と「スプレーシャワー」を組み合わせることで、少ない水量で刺激感のある浴び心地を実現。

TOTOの独自調査によれば、従来シャワーと比較して、なんと約35%もの節水効果が期待できるとのことですよ。

出典:TOTO公式サイト

シャワーの高さや角度を自在に調整できるため、立っても座ってもシャワー浴を快適に楽しめるほか、シャワーバーをアーチ形状にすることで、手すりとして活用しやすくなっている点も嬉しいポイントと言えます。

2-5.楽湯シリーズ

出典:TOTO公式サイト

5つ目の特徴は「楽湯シリーズ」です。

冷えやすい肩まわりに幅広で大流量のお湯が流れる「肩楽湯」と、まるで円を描くような水流が腰まわりに心地よい刺激を与えてくれる「腰楽湯」。

リモコン1つで操作できる2つの楽湯を併用することで、疲れやすい肩や腰を癒しながら、至福のリラックスタイムを過ごすことが可能です。

たっぷりのお湯を使用することになりますが、お湯は循環する仕様になっているため、無駄がなく節水できる点も嬉しいですね。

2-6.ファーストクラス浴槽

出典:TOTO公式サイト

そして、6つ目の特徴は「ファーストクラス浴槽」です。

フィット感抜群のヘッドレストや、背中を包み込んでくれるカーブなどが盛り込まれた浴槽。

出典:TOTO公式サイト

人間工学の研究をもとに、身体を支える面を従来浴槽の3点から4点に増やすことで、身体の関節にかかる負担を軽減し、リラックス効果をアップさせることに成功しました。

「気持ちよい」をとことん追求することで誕生した浴槽です。

TOTOユニットバスの種類は全3モデル

このように、大変高い機能性によって多くの人に支持されているTOTOのユニットバス。

現在、TOTOからは全3モデルのユニットバスが販売されています。

各モデルの名称と、簡単な特徴をまとめると、以下のとおりです。

名称 特徴
シンラ(SYNLA)
  • 最上級ユニットバス
  • デザイン・機能性・リラックス効果の全てが一流
  • 戸建用・マンション用がある
サザナ(SAZANA)
  • スタンダードユニットバス
  • デザインや機能性に優れているうえ、コスパが良いため高い人気がある
  • 戸建用のみ
マンションリモデルバスルーム
  • スタンダードユニットバス
  • デザインや機能性に優れているうえ、コスパが良いため高い人気がある
  • 戸建用のみ

モデルによって特徴や搭載機能、価格帯などが異なりますので、これから各モデルの違いを詳細に解説していきます。

【TOTOユニットバス①】シンラ(SYNLA)

出典:TOTO公式サイト

シンラ(SYNLA)は、TOTOが誇る最上級ユニットバスです。

戸建用とマンション用が用意されているので、お住まいの家のタイプに左右されることなくセレクトすることができます。

シンラについて、

  • 特徴
  • タイプ別の搭載機能
  • タイプ別の価格と対応サイズ

をチェックしていきましょう。

4-1.特徴

別名「いたれりつくせりバスルーム」とも呼ばれるシンラ。

  • ほっカラリ床
  • 魔法びん浴槽
  • 床ワイパー洗浄(D・Cタイプは除く)
  • コンフォートウェーブシャワー

などの便利な機能が標準装備されているうえ、

  • 楽湯シリーズ(Cタイプは除く)
  • ファーストクラス浴槽

といったリラックス機能も充実。

もちろん、浴室全体のデザインにもかなりの高級感があり、

  • ダウンライトが付いている
  • 照明のトーンが変えられるシステムが搭載されている(D・Cタイプは除く)

など、照明にまでこだわりが感じられるお風呂です。

なお、この照明のトーンが変えられるシステムのことを「調光調色システム」と言い、例えば朝風呂の際は明るい照明にし、夜寝る前に入浴する際はムーディーな照明にする、といった具合に、気分や時間に合わせて照明の雰囲気をガラっと変えることが可能になっています。

具体的にどのくらい雰囲気が変わるかは、以下の写真を参考にして下さい。

【明るい照明(朝風呂におすすめ)】

出典:TOTO公式サイト

【ムーディーな照明(就寝前の入浴におすすめ)】

出典:TOTO公式サイト

シンラをセレクトすれば、ファーストクラスのお風呂で、極上のバスタイムを過ごすことができるでしょう。

4-2.タイプ別の搭載機能

シンラには、最もハイグレードなGタイプから順に、Rタイプ・Bタイプ・Dタイプ・Cタイプの5タイプがあり(但し、マンション用はRタイプ・Dタイプ・Cタイプの3タイプのみです。)、それぞれ搭載されている機能が若干異なります。

主な搭載機能を、タイプ別にご紹介しましょう。

先にも述べたとおり、ほっカラリ床や魔法びん浴槽をはじめとする便利な機能が標準装備として全タイプに搭載されているのがシンラの強み。

一方で、床ワイパー洗浄や楽湯シリーズ、調光調色システムといった機能は、一部搭載されていないタイプがあるため、これらの機能に魅力を感じている方は注意が必要です。

なお、上記はあくまでも主な搭載機能の違いを掲載した一覧で、各タイプには他にも細かい違いがあり、一例としては、

  • Gタイプ→唯一プレミアムグレードの壁材が使われており、通常のシャワー以外に、天井に固定されたオーバーヘッドシャワーが標準装備されている
  • Bタイプ→座れるカウンターである「ベンチカウンター」が付いている

などの違いが挙げられます。

こういった細かい違いを確認したいという方は、シンラカタログに掲載されている「タイプ一覧」ページをあわせてご参照下さい。

4-3.タイプ別の価格と対応サイズ

続いて、タイプ別の価格と対応サイズについて見てみましょう。

【戸建用】

【マンション用】

他メーカーのハイグレードユニットバスで人気がある商品の価格帯がおおよそ以下のとおりであることからすると(いずれも戸建用・税込価格)、シンラは、ハイグレードユニットバスの中でもお高めの商品であるということが分かります。

  • リクシル「スパージュ」→106万2600円~296万7800円
  • パナソニック「Lクラスバスルーム」→145万8600円~219万7800円

しかし、その分ハイクオリティな商品であるのは間違いないので、お風呂にこだわりたい方には大変おすすめです。

【TOTOユニットバス②】サザナ(SAZANA)

出典:TOTO公式サイト

サザナ(SAZANA)は、TOTOの戸建用スタンダードユニットバスです。

シンラと比べるとワンランク下がるものの、デザイン・機能性共に十分優れており、その上コスパが良いため、高い人気があります。

サザナについて、

  • 特徴
  • タイプ別の搭載機能
  • タイプ別の価格と対応サイズ

をチェックしていきましょう。

5-1.特徴

「うちのお風呂は、想像以上に気持ちいい」というコンセプトに基づいて販売されているサザナ。

  • ほっカラリ床
  • 魔法びん浴槽
  • コンフォートウェーブシャワー

といった便利機能は一部タイプを除き標準装備されている一方で、シンラに搭載されている楽湯シリーズやファーストクラス浴槽、調光調色システムといったハイテクなリラックス機能は搭載されていません。

しかしその分、価格がシンラよりお安いというのがメリット。

便利機能はサザナにも十分備わっていますので、「シンラに付いているようなハイテクなリラックス機能は求めないから、その分コスパが良いお風呂をセレクトしたい」という方におすすめのモデルです。

なお、サザナの浴槽には「ゆるリラ浴槽」が採用されています。

出典:TOTO公式サイト

シンラの「ファーストクラス浴槽」とは異なりますが、こちらも入浴中にゆったりくつろげるように追求された、素晴らしい浴槽です。

5-2.タイプ別の搭載機能

サザナには、最もハイグレードなPタイプから順に、Tタイプ・Sタイプ・Nタイプの4タイプがあり、それとは別に、少々特殊なFタイプがあります。

Fタイプは別名「ベンチタイプ」と呼ばれ、シンラのBタイプ同様、椅子のように座れるベンチカウンターが付いているタイプ。

出典:TOTO公式サイト

高齢の方や小さい子供がいるご家庭に、大変人気のタイプです。

それでは、主な搭載機能の違いを、タイプ別に確認してみましょう。


シンラとは異なり、床ワイパー洗浄機能は全タイプにおいてオプションとなっていることが分かります。

また、Nタイプは他のタイプと比べ、乾きやすさのみが重視されたカラリ床になっている・魔法びん浴槽が付いていないなど、簡易的な装備になっていることが分かりますが、その分価格がかなり抑えられる点がメリットです(具体的な価格はこの後ご紹介します。)。

上記以外の細かい違いを確認したいという方は、サザナカタログに掲載されている「タイプ一覧」ページをあわせてご参照下さい。

5-3.タイプ別の価格と対応サイズ

続いて、タイプ別の価格と対応サイズについて見てみましょう。

便利機能は十分に備わっている一方、ハイテクなリラックス機能が付いていない分、シンラと比べてかなり低めの価格設定になっているということが改めてお分かりいただけるのではないでしょうか。

また、シンラよりも対応サイズが多いため、様々なニーズに対応することができる点もサザナならではの強みです。

【TOTOユニットバス③】マンションリモデルバスルーム

出典:TOTO公式サイト

マンションリモデルバスルームは、マンションなど集合住宅専用のユニットバスです。

サイズ・機能・価格が異なる4つのシリーズがあるため、家族構成や予算に応じ、最適なお風呂を探しやすいというのが利点。

また、最上級ユニットバス・シンラのマンション用と比べると、機能面でワンランク下がる分、リーズナブルな価格で購入することができます。

マンションリモデルバスルームについて、

  • 特徴
  • 4つのシリーズとそれぞれの搭載機能
  • シリーズ別の価格と対応サイズ

をチェックしていきましょう。

6-1.特徴

TOTOのマンションリモデルバスルーム最大の特徴は、「ひろがる」浴室です。

出典:TOTO公式サイト

TOTO独自の技術によって、浴室と外壁の間のデッドスペースを最小限に抑えることで、浴槽や洗い場のサイズを最大限拡張することに成功。

出典:TOTO公式サイト

また、浴槽の形を足元に近づくにつれて細くシェイプすることで、更に広々とした洗い場を実現させています。

限られたスペースを最大限に活かした広い浴室で、ゆったりとしたバスタイムを楽しめるのは、とても嬉しいポイントと言えますね。

【POINT】

マンションリモデルバスルームのうち、一部商品に採用されている「もっとひろがる」浴室なら、スペースの状況に応じて、縦・横5cmずつという細かいピッチで浴室を拡張することが可能です。

これによって、「ひろがる浴室」以上にデッドスペースを削減でき、まさにオーダーメイド感覚で浴室サイズを選ぶことができます。

「もっとひろがる」浴室が採用されている商品はどれか、という点については、この後「6-2.4つのシリーズとそれぞれの搭載機能」にて解説いたしますので、あわせてご参照下さい。

6-2.4つのシリーズとそれぞれの搭載機能

マンションリモデルバスルームには、4つのシリーズがあるというのは先に述べたとおり。

具体的には、

①ひろがるWYほっカラリ床シリーズ
②もっとひろがるWBシリーズ
③ひろがるWTシリーズ
④WHシリーズ

という4つのシリーズがあります。

4つのシリーズにはどのような違いがあるのか、まずは機能面に着目し、各シリーズの搭載機能の違いについてまとめると、以下のとおりです。

①ひろがるWYほっカラリ床シリーズ
マンションリモデルバスルームの4つのシリーズの中で、最も高性能なのが「ひろがるWYほっカラリ床シリーズ」。

最大の特徴は、TOTOユニットバスの強みの1つである「ほっカラリ床」が採用されていることです。

他の3つのシリーズで採用されているのは、シンプルに乾きやすさのみを重視した「カラリ床」ですので、ほっカラリ床ならではの温かさに魅力を感じる方は、こちらのシリーズを選ぶのがおすすめです。
②もっとひろがるWBシリーズ
先にもご紹介した、「もっとひろがる浴室」を唯一採用しているのが「もっとひろがるWBシリーズ」。

デッドスペースを最小限に抑え、浴槽と洗い場のスペースを最大限確保することで、名前のとおり、マンションリモデルバスルームの4つのシリーズの中で最もゆったりとしたバスルームを実現できます。

広い浴室でくつろぎたい・小さい子どもと一緒に入浴しているなどの理由で、浴室の広さを最も重視したいという方に、特におすすめのシリーズです。
③ひろがるWTシリーズ
マンションリモデルバスルームの強みであるひろがる浴室と、利便性の高い魔法びん浴槽のみを残し、他の機能を省くことで、リーズナブルな価格帯を実現したのが「ひろがるWTシリーズ」。

コスパの良いユニットバスをお探しの方におすすめのシリーズです。
④WHシリーズ
機能性の高さより、とにかく価格を抑えることを重視しているのが「WHシリーズ」。

少しでも安い値段でリフォームしたいという方におすすめのシリーズです。

【POINT】

4つのシリーズは、更に細かいタイプに分類されます。

例えば、「ひろがるWYほっカラリ床シリーズ」には、P・X・K・T・N・Fの6タイプがあり、それぞれ機能等が若干異なります。

こういった細かい違いを知りたいという方は、マンションリモデルバスルームカタログに掲載されている「シリーズラインアップ」ページをあわせてご参照下さい。

6-3.シリーズ別の価格と対応サイズ

続いて、シリーズ別の価格と対応サイズについて見てみましょう。

「ひろがるWYほっカラリ床シリーズ」の価格帯は、先にご紹介した最上級ユニットバス・シンラのCタイプの価格帯と類似しています。

こちらのシリーズをお考えの方は、シンラのCタイプと比較し、どちらが自分に合っているか、じっくり検討してみると良いでしょう。

TOTOのユニットバスがおすすめな人

これまで、TOTOのユニットバスの特徴や、各モデルの違いなどについてご紹介させていただきました。

それらの情報を踏まえ、TOTOのユニットバスへのリフォームをおすすめできる人は、以下の3つの特徴のいずれかに当てはまる人です。

1つ1つ詳細にチェックしていきましょう。

7-1.温かくて柔らかい床に魅力を感じる人

TOTOのユニットバス最大の特徴である「ほっカラリ床」。

2層の断熱構造によって実現された「温かさ」と、膝をついたり胡坐をかいたりしても全く痛くない、まるで畳のような「柔らかさ」は、他メーカーのユニットバスには中々無い、唯一無二の特徴です。

そんな床の温かさと柔らかさに魅力を感じる方には、TOTOのユニットバスは大いにおすすめできます。

7-2.掃除のしやすさを重視したい人

乾きがよくてカビや汚れが付きにくい床、お手入れしやすい工夫が施された排水溝・浴槽・カウンター・鏡などの各パーツ…。

TOTOのユニットバスは掃除のしやすさに定評があるため、お風呂掃除の手間を軽減させたいという方にもおすすめです。

「床ワイパー洗浄」や「おそうじ浴槽」などの自動洗浄機能を導入すれば、更に楽ができますよ。

7-3.お風呂選びで絶対に失敗したくない人

また、お風呂選びで絶対に失敗したくない!という方にも、TOTOのユニットバスがおすすめできます。

なぜなら、TOTOのユニットバスは、多くの人々に選ばれているからです。

住宅リフォーム業界唯一の専門誌・リフォーム産業新聞が行った「【2021年度版】プロ300名がおすすめする人気バスランキング」の総合ランキングでは、下記のとおり、TOTOのサザナが1位・シンラが3位に輝いています。

また、価格帯別ランキングに着目すると、高級価格帯部門ではシンラが、中級価格帯部門ではサザナがそれぞれ1位を獲得。

「TOTOのユニットバスは、機能性もデザイン性も優れているからこそ、多くの人々に支持されて選ばれているのだ」ということが改めてお分かりいただけるのではないでしょうか。

「どのメーカーのユニットバスにしようか決めきれないけれど、失敗だけは絶対にしたくない」という方も、TOTOのユニットバスを選んでおけばまず間違いないと言えます。

ユニットバスへのリフォームをする時は工事費用も合わせて考えよう

ところで、TOTOに限らず、ユニットバスへのリフォームをする際には、「ユニットバスの本体代の他に工事費用がかかる」ということを頭に入れておく必要があります。

工事費用は具体的にどのくらいかかるものなのでしょうか。

一般的に、ユニットバスの工事費用の相場は35万円~46万円程度であるとされています。

費用の内訳は以下のとおりです。

ユニットバスの工事費用内訳
リフォーム前のユニットバスの
解体工事費
8万円~10万円
間仕切壁を撤去したことで生じる
洗面脱衣所の内装補修費
3万円~5万円
搬入・搬出・養生などの
仮設工事費
2万円~3万円
解体した間仕切壁の
再設置費
3万円~5万円
電気工事費 3万円~5万円
配管工事費 6万円~8万円
新しいユニットバスの
設置費
8万円~10万円

但し、上記はあくまでも相場であり、

  • リフォーム前のお風呂の状況
  • 必要になった工事の規模

などによって左右されますので、自分の場合いくらかかるか正確に知りたい場合は、リフォーム業者に確認する必要があります。

ユニットバスのリフォーム費用
ユニットバス本体代 + 工事費用(35万円~46万円程度)

繰り返しになりますが、ユニットバスのリフォーム費用を考えるときは、上記のように工事費用も考慮する必要があるのだということを、胸に刻んでおいて下さい。

「高い」と感じた方も安心!ユニットバスの「値引き率」とは

「ただでさえ高い本体代の他に工事費用がかかるなんて、ユニットバスへのリフォームって高すぎる…」

ここまで本記事をお読みになって、そう感じられた方もいらっしゃるでしょう。

しかし、安心して下さい!

なぜなら、リフォームの場合、ユニットバスの本体代は大幅に値引きされるケースがほとんどだからです

そこで、本記事の締めくくりとして、

  • 一体なぜ値引きを受けられるのか
  • TOTOのユニットバスの具体的な「値引き率」はどれくらいか
  • 値引き率を考慮すると、リフォーム費用はどれくらいになるか
  • 「値引き率」に潜む注意点とは何か

といったことを詳細に解説していきます。

9-1.ユニットバスの値引きが受けられる理由

ユニットバスのリフォーム時に、本体代の値引きを受けられるのはなぜなのか。

その理由は、リフォーム業者がユニットバスを仕入れる仕組みに隠されています。

リフォーム業者は、仕入れ先(商社など)を通じてユニットバスを仕入れていますが、実は、定価で仕入れている訳ではありません。

ユニットバスはそもそも定価がかなり高めに設定されていることもあり、半額、あるいはそれ以上の値引きを受けて仕入れていることが多いのです。

上記イメージのように、いわゆる「お得意先」のような昔馴染みの仕入れ先がある場合の他、他社と比べて販売実績が良い場合などには、より大きな値引きを受けることが可能になることも。

この「仕入れ時の値引き」が、リフォーム希望者への販売額にも還元されるため、リフォーム希望者は、定価より大幅に値引きされた金額でユニットバスを購入することができます。

9-2.TOTOのユニットバスの具体的な「値引き率」

では、リフォーム希望者は具体的にどれくらい値下げされたユニットバスを購入することができるのか、つまり、販売時の値引き率はどれくらいなのかを見ていきましょう。

TOTOのユニットバス(全3モデル)の、平均的な値引き率は、おおよそ以下のとおりです。

リフォーム業者も利益を出す必要がありますので、仕入れ値に利益を上乗せして販売を行う訳ですが、それでも、TOTOのユニットバスは、平均的に定価の35%から51%OFFで販売されていることが分かります。

この「販売時の値引き率」は、リフォーム業者によって大幅に異なるということは無いのですが、数%の差が生じることはあるため、正確な数値を知りたい場合は、業者ごとに確認が必要。

なお、「他の2モデルと比べて、シンラの値引き率が低い」と感じられるかもしれませんが、これはハイグレードなユニットバスほど、値引き率が低くなるのが一般的であるためです。

9-3.値引き率を踏まえたリフォーム費用の具体例

ここまでの内容で、ユニットバスのリフォーム時には、

  • ユニットバスの本体代の他、工事費用がかかること
  • ユニットバスの本体代は、大幅に値引きされること

がお分かりいただけたと思います。

そこで、これらを踏まえ、TOTOのユニットバスへリフォームを行ったとき、実際にかかるリフォーム費用がどれくらいなのか、具体例を2つ挙げ、ご紹介しましょう。

なお、繰り返しになりますが、工事費用も値引き率も、リフォーム業者によって異なります。

上記2つの具体例は、本記事でご紹介した平均的な工事費用と値引き率を適用した場合の数値ですので、正確な数値を知りたい方は、リフォーム業者に見積もりを依頼するなどして確認するようにして下さい。

9-4.値引き率に潜む注意点とは何か

このように、値引きのおかげでお得感があるユニットバスのリフォームですが、1つ注意しなければならないポイントがあります。

それは、「値引き率の大きさばかりに囚われすぎてはいけない」ということです。

どういうことか説明しましょう。

例えば、TOTOのサザナへのリフォームを考えている中で、2つのリフォーム業者(A社・B社)の値引き率を比較したとき、A社は55%・B社は50%だったとしたら、当然A社を選びたくなりますよね。

しかし中には、お得感を出して集客するために値下げ率を大きくする一方、工事費用を高めに設定しているリフォーム業者もあるのです。

そのようなリフォーム業者を選んでしまうと、結果としてリフォーム総額が高くついてしまう可能性も。

「少しでもお得にリフォームを行いたい」とお考えの方は、値引き率だけに着目するのではなく、工事費を含めたリフォーム総額に着目し、複数のリフォーム業者の見積もりを比較・検討されることをおすすめします。

まとめ

本記事の内容をまとめます。

国内で初めてユニットバスを製造したパイオニアとして、現在も業界のトップを走り続けているTOTO。

TOTOのユニットバスは機能性の高さから大変人気があり、中でも特徴的と言えるのが、

  • ほっカラリ床
  • 魔法びん浴槽
  • 床ワイパー洗浄
  • コンフォートウェーブシャワー
  • 楽湯シリーズ
  • ファーストクラス浴槽

の6つの機能です。

TOTOのユニットバスは1種類だけではなく、現在、

名称 特徴
シンラ(SYNLA)
  • 最上級ユニットバス
  • デザイン・機能性・リラックス効果の全てが一流
  • 戸建用・マンション用がある
サザナ(SAZANA)
  • スタンダードユニットバス
  • デザインや機能性に優れているうえ、コスパが良いため高い人気がある
  • 戸建用のみ
マンションリモデルバスルーム
  • マンションなど集合住宅専用のユニットバス
  • サイズ・機能・価格が異なる4つのシリーズがある
  • 戸建用は無い

という3つのモデルが発売中。

搭載機能や価格帯に差があるので、幅広い選択肢の中から、自分の希望を満たす商品を探すことが可能になっています。

TOTOのユニットバスは、どのモデルも人気が高く、多くの人々に選ばれていることから、「お風呂選びで絶対に失敗したくない人」にも自信をもっておすすめすることができる他、その特徴から、「温かくて柔らかい床に魅力を感じる人」「掃除のしやすさを重視したい人」にも大変おすすめです。

一方、ユニットバスへリフォームする際に重要となる「費用」について考えるときは、

  • ユニットバスの本体代の他、工事費用(35万円~46万円が相場)がかかること
  • ユニットバスの本体代は、定価から値引きされるケースがほとんどであること

という2点を頭に入れておく必要があります。

ユニットバスの本体代について定価から値引きを受けられる理由は、そもそも仕入れ時にリフォーム業者が値引きを受けられる仕組みがあり、それが販売時にも還元されるから。

TOTOのユニットバスの本体代に着目すると、平均的に、以下のような割合で値引きを受けることが可能です。

但し、一概に「販売の値引き率が大きい=リフォーム費用が安い」と言い切ることはできません。

これは、お得感を出して集客するために値下げ率を大きくする一方、工事費用を高めに設定しているリフォーム業者があるためで、「少しでもお得にリフォームを行いたい」とお考えの方は、値引き率だけに着目するのではなく、工事費を含めたリフォーム総額に着目する必要があります。

本記事の内容が、皆様のお役に立てば幸いです。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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