【場所別】ユニットバスの掃除方法は?頻度・カビ予防法まで解説
「ユニットバスって、浴槽以外にも掃除をする場所がたくさんあって大変そう。どうやって掃除をすればいいのかな?」
「ユニットバスのシャワーカーテンや床って、どのくらいの頻度で掃除をすると汚れないの?」
と悩んでいませんか。
お風呂やトイレは毎日使う場所なので、できるだけ清潔に保ちたいですよね。
確かにユニットバスは掃除をする場所が多いものの、「浴槽・壁・床」など場所に分けて順番に掃除を行えば、作業自体はそれほど難しいものではありません。
ただ、付着している汚れの種類によって使う洗剤や掃除の方法が変わるので、事前にベストな掃除方法を頭に入れておくことが重要です。
そこでこの記事では、あなたがご自宅のユニットバスを適切な方法で掃除できるように、以下の内容をわかりやすく解説します。
|
この記事を最後までお読みいただくと、ユニットバスの場所別の掃除方法や、掃除を行う頻度がわかります。毎日使用するユニットバスを清潔な状態に保つために、早速読み進めてくださいね。
【汚れ別】ユニットバスの掃除に必要な用具一覧
ユニットバスに付着している汚れは1種類だけではなく、水垢やカビなどの様々な汚れが付着しています。水垢やカビなどの汚れはそれぞれ異なった性質を持っているため、掃除をする際は、汚れの性質に合った掃除用具を使用することが重要です。
まずはユニットバスの掃除に必要な掃除用具を、
|
の順番で解説していきます。
1-1.【どの汚れにも対応】必ず用意すべき掃除用具
ユニットバスの掃除をする際は、まずスポンジや洗剤などの基本の掃除用具を用意してください。以下の表は必要な掃除用具と、選ぶポイントについてまとめたものです。
掃除用具 | 選ぶポイント |
スポンジ | ポリウレタン製・研磨作用がなく柔らかいもの |
柄付きブラシ | ブラシを交換できるタイプが便利 |
フロアワイパー | 軽く伸縮可能なもの |
床用ブラシ | 毛が短く適度に硬いもの |
使い古しの歯ブラシ | 使い古しの歯ブラシ |
トイレ用ブラシ | ヘッドが小さく収納しやすいもの |
トイレ用掃除シート | 厚手で除菌効果のあるもの |
浴室用中性洗剤 | スプレータイプが便利 |
トイレ用中性洗剤 | スプレータイプが便利 |
トイレのタンク洗浄剤 | パウダータイプが便利 |
ゴム手袋 | 手のサイズに合ったもの |
柔らかい布 | タオルでOK (マイクロファイバークロスがあれば使用) |
洗濯バサミ | 布団用などの大きめのもの |
スポンジやブラシ類は様々な商品が販売されているため、実際に手で持ってみて、使いやすそうなものを選ぶとよいでしょう。どれもドラッグストアやスーパーマーケットなどで簡単に手に入れることができますので、ポイントを参考にして選んでみてください。
1-2.水垢による汚れをとるために必要な掃除用具
水垢とは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が固まったもので、主に蛇口付や鏡に見られる白く固まった汚れのことです。水垢による汚れをとる際には、以下のような掃除用具を使用します。
水垢による汚れを取るために必要な掃除用具 |
|
水垢の掃除にクエン酸が効果的な理由は、水垢がアルカリ性の性質を持つためです。
汚れには大きく「酸性」と「アルカリ性」の2種類があり、掃除をする際は、汚れと反対の性質を持つ洗剤を使うと落ちやすくなります。
よってアルカリ性の水垢を落とすためには、酸性の性質を持つクエン酸を使用することで、短時間できれいな状態を取り戻せるのです。
1-3.湯垢による汚れをとるために必要な掃除用具
湯垢とは水道水に含まれるミネラル成分と、石けんカス・皮脂などが混ざって固まったものを指します。色は茶色または黄色っぽく、浴槽周辺や浴室の隅に発生しやすい汚れです。
湯垢による汚れをとる際には、以下のような掃除用具を使用します。
湯垢による汚れを取るために必要な掃除用具 |
|
湯垢は酸性の汚れなので、アルカリ性の性質を持つ重曹を使用すると落ちやすくなります。
掃除の際は水と重曹を混ぜた重曹ペーストを使用するため、混ぜ合わせるための小皿や割り箸も一緒に用意してください。
1-4.カビによる汚れをとるために必要な掃除用具
浴室は湿度が高いため、比較的カビが生えやすいです。カビによる汚れをとる際には、以下のような掃除用具を使用します。
カビによる汚れを取るために必要な掃除用具 |
|
カビは他の汚れと比べて取れにくいため、専用の洗剤であるカビ取り剤の使用がおすすめです。
ただカビ取り剤は刺激が強いため、使用方法を間違えると健康被害が生じる可能性があります。
カビ取り剤を使う際は、ゴム手袋やマスク、メガネやゴーグルなどの用意を忘れずに行い、洗剤が直接肌につかないように気をつけてください。また掃除をする際は、長袖・長ズボンの着用が安心です。
【場所別】ユニットバスの掃除方法と掃除の頻度
ユニットバスは浴槽以外にも、トイレやシャワーカーテンなど多くの場所を掃除する必要があります。
ここでは、ユニットバスの掃除方法を場所別に紹介します。掃除頻度や、各場所を掃除する際に必要な掃除用具も合わせて紹介しますので、ぜひ参考にして掃除を行ってみてください。
掃除をする場所 | 掃除をする場所 |
浴槽 | 毎日 |
壁 | 1週間に1度 |
床 | 1週間に1度 |
鏡・蛇口 | 1週間に1度 |
排水口 | 1週間に1度 |
トイレ | 1週間に1度 |
シャワーカーテン | 月に1度 |
天井 | 月に1度 |
浴槽下 | 1年に1度 |
2-1 浴槽(頻度:毎日)
浴槽と洗面台・トイレが一緒になったタイプのユニットバスでは、浴槽の中で身体を洗うため、湯船に浸かっていなくても汚れがつきやすいです。汚れが固まる前に、できれば毎日掃除を行いましょう。
<掃除用具>
|
浴槽の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
ユニットバスの浴槽を掃除する際のポイントは、毎日お風呂から出た後に簡単な掃除を行い、汚れをためないことです。浴槽には、皮脂や水垢・石けんカスなどの汚れが多く付着しています。汚れはお風呂から出たばかりの状態であれば柔らかいですが、掃除をせずたまっていくと、固まって取れにくくなってしまいます。
もし掃除をする時間がない場合は、洗剤を使用せず、スポンジでサッとこすり洗いをするだけでも汚れがたまりにくくなります。きれいな状態を保つためにも、毎日簡単な掃除を心がけましょう。
ただ浴槽は強くこすり過ぎると、傷がついてしまうことがあります。掃除の際はあまり力を入れず、円を描きながら軽くこすることを意識してみてください。
2-2 壁(頻度:1週間に1度)
壁は汚れが少ないように見えるかもしれませんが、飛び跳ねた石けんや皮脂汚れが付着していることも多いです。1週間に1度を目安に掃除を行いましょう。
<掃除用具>
◎スポンジ
◎浴室用中性洗剤
◎使い古しの歯ブラシ壁の掃除方法は、浴槽とほぼ同じです。<掃除用具>
◎スポンジ
◎浴室用中性洗剤
◎使い古しの歯ブラシ
<掃除方法>
①壁にお湯をかけ、全体を濡らす
②洗剤を適量出し、スポンジで円を描くように軽くこする
③フチや隅などの細かい部分は使い古しの歯ブラシを使ってこする
④シャワーをかけて洗剤をよく流す
ユニットバスの壁を掃除する際のポイントは、1面ずつ掃除を行うことです。壁は浴槽よりも面積が広いため、いきなり4面すべてにお湯をかけると、掃除をしている間に乾燥してしまいます。掃除は一気に行おうとせず、1面ずつ順番に作業を進めるとよいでしょう。
また細かな部分は歯ブラシを使って洗うことも、重要なポイントの1つです。壁は隅に汚れがたまりやすく、カビが発生することも多いです。石けんカスなどの汚れが付着したままだとカビが生えやすくなるため、細かな部分も忘れずに掃除を行い、汚れを取り除きましょう。
2-3 床(頻度:1週間に1度)
床は、石けんカスや湯垢がたまりやすい場所です。床を掃除する際は、スポンジではなく床用ブラシを使用することで、デコボコがある床でも掃除がしやすくなりますよ。
また床は特に湯垢が目立つことが多いため、ここでは基本の掃除方法のほかに、湯垢の掃除方法についても紹介します。
<掃除用具>
<湯垢が目立つ場合に必要な掃除用具>
|
床の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
<湯垢の掃除方法>
|
ユニットバスの床を掃除する際のポイントは、湯垢を早めに取り除くことです。
湯垢は黄色や茶色っぽい汚れで、水道水に含まれるミネラル成分と、石けんカス・皮脂などが混ざって固まったものです。
また湯垢は酸性の性質を持つため、中性洗剤では落ちないことも多いです。時間が経つと取れにくくなってしまうため、湯垢と思われる汚れを見かけた場合は、重曹ペーストを使ったこすり洗いを試してみてください。
なお床には湯垢以外の汚れも多く付着していますので、重曹ペーストを使用した湯垢掃除は、中性洗剤を使用した基本的な掃除の後に行うことをおすすめします。
床は浴槽とは異なり、ある程度力を入れてこすっても傷がつきにくい場所です。床用ブラシと歯ブラシを使い分けながら、汚れをこすり落としましょう。
2-4 鏡・蛇口(頻度:1週間に1度)
鏡や蛇口には、主に水垢がつくことが多いです。鏡に白っぽいウロコ状の汚れがびっしりついていて、驚いたことがある人も多いのではないでしょうか。
水垢は何層にも重なると取れにくくなるので、1週間に1度は掃除を行い、できるだけ早く取り除いておきましょう。
<掃除用具>
<水垢が目立つ場合に必要な掃除用具>
|
鏡や蛇口の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
<水垢の掃除方法>
|
ユニットバスの鏡や蛇口を掃除する際のポイントは、柔らかいスポンジで軽くこすることです。鏡や蛇口は強くこすったり、硬いスポンジを使用したりすると、表面に傷がついてしまうことがあります。たとえ取れない汚れがあってもゴシゴシとこすらず、優しく汚れを取り除くようにしましょう。
また水垢が気になる場合は、クエン酸スプレーを使用したパックがおすすめです。水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸を使用することで取れやすくなります。鏡や蛇口はツルツルとしており、スプレーを吹きかけても流れてしまうため、キッチンペーパーとラップを使ったパックを試してみてください。
なお床掃除と同様に、蛇口や鏡には水垢以外の汚れも多く付着しています。よってクエン酸パックによる水垢掃除は、中性洗剤を使用した基本的な掃除の後に行うことをおすすめします。
ちなみに水垢は、水道水に含まれる水分だけが蒸発して、ミネラル成分だけが残ることで発生します。新たな水垢を生み出さないためにも、掃除後は鏡や蛇口の表面をよく拭き、水分を残さないようにしましょう。
2-5 排水口(頻度:1週間に1度)
ユニットバスの排水口はつまりやすいため、掃除をせずに放っておくと水が流れなくなり、最悪の場合は水漏れが発生することもあります。排水口の掃除は難しそうに感じるかもしれませんが、基本の掃除方法はそれほど複雑ではありません。
パーツがぬるぬるになったり、水が逆流したりする前に、1週間に1度を目安に掃除をするとよいでしょう。
<掃除用具>
|
排水口の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
ユニットバスの排水口を掃除する際のポイントは、ヘアキャッチャーにたまっているゴミを取り除き、パーツをよく洗うことです。ヘアキャッチャーとは、排水口のカバーのすぐ下にある、受け皿のようなパーツのことです。このヘアキャッチャーには髪の毛や石けんカスなどのゴミが多くたまっているため、掃除の際はまずゴミを取り除きましょう。
またヘアキャッチャーにゴミがたまることで、ぬるぬるとした汚れが発生していることも多いです。ヘアキャッチャーを外した後はゴミを捨て、ぬるぬるをよく洗いながしてください。
なお、ゴミを排水管に流すと詰まりの原因となり、水漏れが発生することがあります。たまったゴミは絶対に流さず、ゴミ箱に捨てるようにしましょう。
さらにヘアキャッチャーの下には、封水筒と呼ばれる太い筒状の部品があります。排水口のフタやヘアキャッチャー・封水筒は取り外せるため、掃除の際はパーツを可能な限り外し、スポンジや歯ブラシで洗うことで、ぬめりや悪臭を予防できますよ。
掃除をする時間を確保できない場合は、ゴミ捨てとヘアキャッチャーの掃除だけでも行うことで、水が流れやすくなるでしょう。
2-6 トイレ(頻度:1週間に1度)
ユニットバスのトイレの掃除方法は、独立しているタイプのトイレを掃除する場合と大きく変わりません。
ただユニットバスのトイレは、すぐ隣に浴槽があるので、床をシャワーで洗い流すことができます。トイレの掃除は便器のみ行い、床は他の場所と一緒に掃除をするとよいでしょう。
<掃除用具>
|
トイレの掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
ユニットバスのトイレを掃除する際のポイントは、便器に水をかけないようにすることです。特にウォシュレットがついているトイレは、電子部品が入っているため、水をかけると故障する可能性が高いです。
「シャワーを使って掃除をしよう」と思うかもしれませんが、シャワーは床の掃除だけに使い、便器には直接水をかけないようにしてください。便器の周りやタンクは、トイレ用掃除シートを使用して掃除をすることをおすすめします。
また月に2回程度、タンクのお手入れをすることもポイントの1つです。ユニットバスのトイレは湿度が高い状態が続くため、タンクの中にカビが発生していることも多いです。
タンクの中のカビは、半月に1度市販のトイレタンク洗浄剤を使うことで予防できます。使い方はタンクの穴から洗浄剤を入れて水を流すだけなので、便器の掃除と合わせて試してみてください。
2-7 シャワーカーテン(頻度:月に1度)
トイレや洗面台が一緒になっているタイプのユニットバスでは、浴槽の周囲が濡れないようにシャワーカーテンがかかっています。
シャワーカーテンは水に濡れている時間が長く、石けんカスなども付着するため、とてもカビが生えやすいです。カビが発生している場合は、カビ取り剤を使用して早めに取り除きましょう。
<掃除用具>
|
シャワーカーテンの掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
ユニットバスのシャワーカーテンを掃除する際のポイントは、ヒダを広げてお湯でカーテン全体をよく洗い流すことです。ちなみにヒダとは、シャワーカーテンの折りたたまれた部分を指します。
シャワーカーテンは畳まれた状態で放置されることが多いため、ヒダの部分やお湯に浸かりやすい部分にカビが発生しやすいです。掃除をする際はヒダをできるだけ広げ、お湯でよく洗い流してください。
またカーテンに水分や汚れが残っていると、掃除をしてもすぐにカビが生えてしまいます。掃除後はカーテンをよく洗い流し、水分が残らないようにできるだけ乾燥させるようにしましょう。
2-8 天井(頻度:月に1度)
見落としがちですが、ユニットバスの天井は意外と汚れています。「天井は汚れていないと思っていたけれど、よく見たらカビが生えていた!」と驚く人も少なくありません。頻繁に掃除をする必要はありませんが、月に1回は掃除を行うとよいでしょう。
<掃除用具>
|
天井の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
<カビが生えている場合>
|
ユニットバスの天井を掃除する際のポイントは、フロアワイパーを使って掃除を行うことです。浴槽のフチやイスに登っての掃除は危険ですので、必ず柄の長い掃除用具を使用しましょう。<カビが生えている場合>
①ドライシートをつけたフロアワイパーに、カビ取り剤を数回スプレーする
②カビが生えている場所にカビ取り剤を塗りつける
③5分程度放置する
④シャワーでよく洗い流す
⑤シートを取り替え、乾いたシートで水分を拭き取る
また天井を掃除する際は、上から洗剤が垂れてくることもあります。掃除の際はゴム手袋やメガネ・ゴーグルなどを着用し、洗剤が目や顔に触れないように十分に注意をして作業を進めてください。
2-9 浴槽下(頻度:1年に1度)
浴槽の下や浴槽の側面はエプロンとも呼ばれ、内部にはカビやホコリ・髪の毛などの非常に多くの汚れがたまっています。目に触れる機会は少ないですが、カビがびっしりと発生していることも多いので、1年に1回は取り外して掃除を行ってみてください。
<掃除用具>
|
浴槽下の掃除方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
ユニットバスの浴槽下を掃除する際のポイントは、内部を乾燥させてからエプロンを元に戻すことです。
内部が乾燥していないままエプロンを戻すと、エプロンの中に湿気がこもってしまうため、せっかく掃除をしてもまたカビが生えてしまいます。掃除が終わった後はすぐにエプロンを戻さず、浴槽の中にエプロンを入れてしばらく乾燥させてください。
またエプロンの内部には、驚くほどカビが発生していることも多いです。掃除の際はカビ取り剤を使用し、カビをできる限り取り除きましょう。
なお次の見出しでは、しつこいカビの除去方法について紹介します。
ユニットバスに発生したカビを除去する方法
ここまでユニットバスの掃除方法を場所別に紹介しましたが、「どうしてもカビが取れない」とお悩みの人も多いかもしれません。
浴室は「カビの発生条件」が揃いやすくなるため、家の中でも特にカビが生えやすい場所です。
リンナイ株式会社の調査によれば、日頃カビで悩む人が多い場所の1位は「浴室」との結果が出ており、なんと回答者の8割以上が浴室のカビを気にしていることがわかります。
「カビ」に関する意識調査【概要版】|リンナイ株式会社を基に作表
カビは発生してから時間が経つと、どんどん取れにくくなってしまいます。
取れないカビが発生してしまった際は、カビ取り剤を使用したパックが効果的です。「しつこいカビが取れない……」とお悩みの人は、以下の方法を試してみてください。
<掃除用具>
|
しつこいカビを除去する方法は、以下の通りです。
<掃除方法>
|
しつこいカビを除去する際のポイントは、最初にカビが生えている場所の水分を拭き取ることです。
濡れている場所にカビ取り剤をかけると、洗剤の効果が薄まり、思ったようにカビを取り除けないことがあります。カビ取りをする際は、水分をよく拭き取ってから掃除を行ってください。
またカビ取り剤は刺激臭が強いため、掃除をする際は必ず換気扇をつけるか、窓を開け、新鮮な空気を浴室内に取り入れましょう。もちろんマスクやゴム手袋などの着用も欠かさずに行ってくださいね。
しつこいカビにラップパックが効果的な理由は、キッチンペーパーをラップで覆うことでカビ取り剤が垂れにくくなり、カビにぴったりと密着するためです。
ここで紹介したラップパックは、床だけでなくバスタブや壁・壁と床の境目など様々な場所で使用できます。
しつこいカビでお悩みの際は、ぜひ一度試してみてください。
ユニットバスに発生しやすいぬめりやカビの防止方法5つ
では、ユニットバスのぬめりやカビをできるだけ防ぎ、日々の掃除を楽にするにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、ユニットバスに発生しやすいぬめりやカビの予防方法を5つ紹介します。どれも今日から試せるものばかりなので、ぜひ行ってみてください。
|
4-1 使用後は浴室全体にお湯をかける
入浴後に浴室全体にお湯をかけると、カビやぬめりが発生しにくくなります。
先程の見出しでも少し紹介した通り、浴室はカビの発生条件が揃いやすいため、放っておくとすぐにカビが生えてしまいます。カビの発生を防ぐためには、以下の発生条件を1つでも減らすことが効果的です。
<カビの発生条件>
|
浴室にはカビのエサとなる皮脂や石けんカスなどが多く付着しているので、入浴後は壁面や浴槽にシャワーをかけ、できるだけ栄養素を残さないようにするとよいでしょう。
なおカビ防止を目的とする場合は、水ではなく、50℃程度のお湯をかけることがおすすめです。「浴室には水をかけるといい」と聞いたことがあるかもしれませんが、お湯をかける方がカビ防止には効果的です。
文部科学省のホームページによれば、カビの菌糸は50℃で死滅するとされています。数秒お湯をかけた程度で完全にカビを死滅させることはできませんが、お湯をかけると繁殖力が低下し、カビが生えにくくなります。
カビやぬめりを防止するためにも、浴室を出た後は、浴槽や床・壁に熱いお湯をかけるように心がけてみてください。
4-2 排水口にゴミ取りネットを取り付ける
排水口にゴミ取りネットを取り付け、浴室内になるべくゴミをためないようにすることも重要です。
カビは栄養素があると繁殖しやすくなるため、排水口のヘアキャッチャーに髪の毛や石鹸カスがたまっていると、すぐにぬるぬるした汚れや軽度のカビが発生してしまいます。
ゴミ取りネットを使うとネットにゴミがたまるため、ヘアキャッチャーを洗う頻度を少なくできるほか、ヘアキャッチャーではキャッチできなかった細かなゴミも取り除くことができます。
またゴミ取りネットを使用すると、排水管のつまりの予防や、水漏れのリスクの軽減にも役立ちます。ゴミをためないため、ネットは毎回浴室を出る前に交換するようにしましょう。
4-3 入浴後は水気を残さないようにする
カビの発生条件をできるだけ少なくするためにも、入浴後は水気を残さないようにしましょう。
カビは水分が多く残っていると、より発生しやすくなります。
壁などに残っている水滴をスクイージー(水切り)などで取り除いたり、バスタオルで拭いたりすることで、できるだけ水分が少ない状態を保つと、カビが生えにくくなります。
ただ水気取りには時間がかかるため、浴室を拭く時間がない場合は、換気扇を長い時間かけることがおすすめです。
4-4 浴室を乾燥させる
浴室をできるだけ乾燥させることも、カビやぬめりの防止に効果的な方法1つです。
入浴後の浴室は湿気がこもっているため、そのまま湿度が高い状態が続くことで、カビが発生しやすくなってしまいます。
入浴後は換気扇を回したり、窓を開けたりして、浴室内にこもった湿気を追い出すように心かげてください。また浴室乾燥機がついている場合は、乾燥モードを使用すると、換気よりも短い時間で浴室内を乾燥できますよ。
4-5 小物類は棚に収納するか浴室の外へ出す
少し意外に感じるかもしれませんが、小物類を浴室に放置しないことも重要なポイントです。
入浴後、シャンプーやボディーソープなどのボトルを濡れたまま置いておくと、ボトルの底と床の間にカビが発生しやすくなります。
嫌なぬめりを発生させないためには、小物類は棚に収納するか、浴室の外へ出すようにしましょう。
浴室内収納がないユニットバスでも、浴室のタオルバーに引っ掛けるタイプのバスラックや、ステンレスラックなどを活用すれば、小物類を床から離して置くことができますよ。
小物類を床に置いている場合は、浴室から出る際に移動させてみてください。
ユニットバスを掃除する際の4つの注意点
最後に、ユニットバスを掃除する際の4つの注意点を紹介します。
|
5-1 強くこすりすぎない
取れない汚れがあるからと強くこすり過ぎると、バスタブや鏡などの表面を傷つけたり、コーティングが剥げたりしてしまいます。賃貸物件の場合は、バスタブや床などに傷をつけてしまうことで、退去時に修繕費を請求される場合もあります。
落ちない汚れがある場合は、強くこすらず、重曹ペーストやクエン酸スプレーなどでの掃除を試してみてください。また自分では手に負えないと感じた場合は、プロに依頼することも検討してみましょう。
5-2 目立たない場所から掃除をはじめる
新しい掃除用具や洗剤で掃除をする場合は、目立たない場所から作業をはじめることが重要です。
浴室専用の掃除用具でも、ユニットバスの材質によっては合わないこともあります。
たとえば浴室用クリームクレンザーを使用したところ、「白っぽく変色した」「金属部分に傷がついてしまった」などのトラブルが発生する場合もあります。
一般的な浴室用中性洗剤やスポンジ・ブラシなどは、刺激が弱いため、あまり気にする必要はありません。
しかしクレンザーやカビ取り剤などの刺激の強い洗剤を使用する場合は、いきなり広範囲に塗り拡げず、隅などの目立たない場所で試してから使用すると安心です。
5-3 異なる性質の洗剤を同時に使用しない
たとえ汚れが落ちなくても、異なる性質の洗剤を混ぜることは絶対に行わないでください。
洗剤を混ぜると危険な理由は、塩素タイプと酸性タイプの物質が混ざると、有毒ガスが発生するためです。
塩素タイプの洗剤には、カビ取り剤が挙げられます。よってカビ取り剤を使用する際は、酸性の洗剤や酢・クエン酸と同時に使用しないように注意してください。
また塩素系や酸性洗剤を使った後に別の性質の洗剤を使用すると、残った物質と反応してガスが発生することもあります。カビ取り剤や酸性洗剤を使用した後は、成分が残らないように必ずよく流してください。
もし中性洗剤を使用する場合は、塩素系の洗剤や酸性の洗剤と混ぜてもガスは発生しません。しかし混ぜても汚れが取れやすくなるといったメリットはないため、洗剤は性質に関わらず混ぜないことがベストです。
5-4 上から下へ掃除を行う
ユニットバスに関わらず、掃除は上から下へ作業を行いましょう。
汚れは上から流れてくるので、先に下を掃除すると、せっかく掃除をした場所がまた汚れてしまいます。
たとえば、同じ日に壁と床を掃除するとします。もし床から掃除をすると、壁を掃除する際に汚れが流れ落ち、もう一度床を掃除することになってしまうかもしれません。
掃除は「上から下」を意識し、作業をはじめる前に順番を決めておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、「ユニットバスの掃除方法や掃除の際の注意点」について解説しました。
浴槽とトイレや洗面所が一緒になっているタイプのユニットバスでは、トイレやシャワーカーテンなど掃除をするべき場所が数多く存在します。
ユニットバスの汚れは日々の入浴で蓄積してくので、定期的に掃除を行い、汚れがたまらないように心がけることで掃除にかかる時間を短縮できますよ。
また普段から以下の5ポイントを徹底すれば、嫌なカビやぬめりの発生を防ぐことができます。
|
ぜひこの記事を参考にして、ユニットバスの掃除に取り組んでみてください。