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ユニットバスのサイズを徹底解説!選び方とリノベーション実例5選

「浴室リノベーションをしたいけれど、ユニットバスの規格サイズってどれを選べばいいの?」
「本当にこの規格サイズのユニットバスでいいのか、不安を感じてしまう。」

新しいユニットバスを購入して、浴室リノベーションをする際に悩んでしまうのが、それぞれの住宅環境や将来設計に適したユニットバス規格サイズの選び方ですよね。

適した大きさのユニットバスを選ぶためには、ユニットバスの規格サイズについて理解しなければいけません。

ユニットバスの規格サイズは、浴室内部の横幅と奥行きを組み合わせた4桁の数字で表されています。
この規格サイズが違えば、浴室内の面積や選べる浴槽の種類も変わってしまうのです。

ユニットバスの規格サイズについて理解することで、たくさんのユニットバス規格サイズの中から、自分の理想にあったユニットバスを選べるようになります。

本記事では、国内の主要ユニットバスメーカーであり、取り扱っている規格サイズが多いTOTOLIXILPanasonicの3社の情報を元に、

  • ユニットバスの規格サイズ一覧
  • ユニットバス規格サイズの坪タイプ別使用イメージ
  • ユニットバスサイズの決め方
  • ユニットバスを使ったリノベーション実例5選

このような内容について紹介していきます。

ユニットバスの入れ替えは、家のリノベーションの中でも大掛かりな作業を必要とする工程です。大きな決断だからこそ、理想の浴室とはかけ離れたサイズを選んでしまい後悔したくないですよね。

将来的に後悔しないためにも、ユニットバスの規格サイズと選び方について学び、最適なサイズのユニットバスを選べるようになりましょう。
理想のユニットバスを選ぶために、この記事の内容を参考にしてみてくださいね。

目次

ユニットバスの規格サイズ一覧

冒頭で紹介したように、ユニットバスには全メーカー共通の決められた規格サイズがあります。ユニットバスを購入する際には、求める条件に適した規格サイズを選ばなければいけません。

ユニットバスメーカー3社の情報を参考に、ユニットバス規格サイズ一覧を以下の表にまとめました。

このように、浴室内寸を把握することで、4桁の数字で表される規格サイズを導き出せます。

実際のところは、ユニットバスの規格サイズは10cm単位で変わります。そのため、ユニットバスメーカーによって、本記事で紹介している規格サイズ以外のサイズ展開も用意されている場合もありますよ。

まずは、規格サイズについて理解するために、この4桁の数字を理解することからはじめましょう。

【規格サイズの読み方】

ユニットバスの規格サイズは、浴室の内径の短辺と長辺を表しています。規格サイズの数値には、浴室の天井までの高さは含まれていません。
たとえば、短辺1,600mmで長辺1,600mmのユニットバスは、規格サイズ「1616」の正方形なユニットバスになります。

短辺が1,600mm、長辺が2,000mmのユニットバスの規格サイズは「1620」です。比較的広い長方形のユニットバスになりますよ。

規格サイズ次第で、選べる浴槽やオプション品の種類も変わります。そのため、事前にどの規格サイズが適しているのか把握しておくのがオススメです。

【0.75坪〜1.5坪】ユニットバスサイズ別の使用イメージ

実際のユニットバスの内寸は、製品を選ぶ上で欠かせない情報です。一方で、浴室内寸から導き出せる坪タイプは、浴室全体の広さを把握して使用感をイメージする際に役立つ情報です。

たくさんあるユニットバスの規格サイズですが、それぞれの面積から計算される坪タイプは4つに分かれます。

0.75坪・1坪・1.25坪・1.5坪

坪タイプが変われば、実際に浴室を使った時の使用感も大きく変わってきます。ユニットバスに求める条件や、将来的な家族設計などによって、どの坪タイプを選ぶべきなのかイメージしてみましょう。

2-1.【0.75坪】必要最低限の広さでコンパクトに収める

0.75坪タイプ
1014・1116・1216・1218・1317・1416・1418

0.75坪タイプのユニットバスは、コンパクトにまとまった浴室に仕上がります。

このタイプは、短辺が1,000mm〜1,400mmしかないのが特徴です。利用できる空間が限られているので、選べる浴槽の奥行きや横幅のサイズにも上限があります。
たとえば規格サイズ1216のユニットバスには、横幅1,200mm未満の浴槽しか設置できません。

ただし、この浴槽の横幅は外寸で表示されることが一般的です。実際にお湯をためる部分のサイズは、さらに小さくなってしまいます。
比較的身長の低い人であれば、小さめの浴槽でも不便は感じないでしょう。しかし、身長が高い人は、入浴する際に膝を曲げなければいけない状況になってしまう可能性が高いのです。

0.74坪タイプのユニットバスは、浴室空間をコンパクトに抑えたい人にオススメのサイズです。

2-1-1.①【規格サイズ1216】LIXIL リノビオV:Fタイプ

出典:LIXIL リノビオV:Fタイプ

リノビオVは、LIXILのマンションリフォームに特化したユニットバスです。ユニバーサルデザインを採用しているので、浴室出入り口などの段差が低くなっており、どの年齢層の方でも安心して利用できます。

小さいサイズの浴槽しか設置できないため、160cm以上の高身長の方は、膝を曲げて入浴しなければいけません。洗い場の広さも制限され、比較的小さい浴槽しか設置できないため、ゆっくりと湯船に長時間浸かる必要がない人にオススメです。

LIXIL リノビオV:Fタイプの詳細はこちら

2-1-2.②【規格サイズ:1418J】TOTO マンションリモデルバスルーム WYシリーズ Tタイプ

出典:TOTO マンションリモデルバスルーム WYシリーズ

マンションリモデルバスルームWYシリーズは、マンションリフォームにオススメのユニットバスです。
断熱クッション層のある床材を採用して、外部からの冷気を遮断できるので冬でも快適に過ごせる空間を作ります。

0.75坪タイプのユニットバスでは、設置できる浴槽のサイズに上限がありますね。マンションリモデルバスルームWYシリーズの浴槽では人間工学を応用して、浴槽内の空間を活用して4箇所で体を支えられます。小さい浴槽でもゆっくりとリラックスしたい方にオススメです。

TOTOマンションリモデルバスルームWYシリーズの詳細はこちら

2-2.【1坪】足を伸ばしてリラックス出来る

1坪タイプ
1616・1717

1坪タイプのユニットバスでは、大人がひとりでのんびりとバスタイムを楽しむのに丁度いい広さを確保できます。

1坪タイプのユニットバスは、規格サイズ「1616」と「1717」の2種類で展開されています。
この2つのサイズは、短辺と長辺が同じサイズになるので、浴室全体の形が正方形です。そのため、0.75坪タイプより、洗い場に十分なスペースを確保できますよ。

さらに、0.75坪タイプから1坪タイプのユニットバスに変えるだけで、選べる浴槽のサイズが増えます。
0.75坪タイプのユニットバスで窮屈な思いをしていた高身長の人でも、ワンサイズ大きい1坪タイプのユニットバスを選ぶことで、足をゆっくりと伸ばして入浴できるスペースを確保できるのです。

2-2-1.①【規格サイズ:1616】TOTO サザナ

出典:TOTO サザナ

TOTOのユニットバス製品の中でも人気なのが、サザナです。標準仕様として、お風呂掃除の時間節約を助ける「おそうじ浴槽」や「床ワイパー洗浄」などの機能が搭載されています。

0.75坪タイプと比較すると、浴室全体が広くなったことで、横幅1,600mmの浴槽を設置できます。横幅1,600mmほどの浴槽になると、身長が高い方でも足を伸ばしてゆっくりと入浴できますよ。

とくにお子さんをお持ちの家庭には、子どもの成長を考えて比較的広めの浴槽を設置できる広さが必要です。

TOTOサザナの​​詳細はこちら

2-2-2.②【規格サイズ:1717】LIXIL スパージュ BXタイプ

出典:LIXIL スパージュ BXタイプ

スパージュは、こだわりの空間と浴槽で心地よくリラックスすることをコンセプトに作られています。

大きな特徴である、3種類の肩湯を楽しめる浴槽が、リラックスできるバスタイムを作り出してくれますよ。
さらに床材や壁材など、選べるオプションも贅沢なラインナップになっているので、インテリアにこだわりたい方にもオススメです。

大人が入浴するために十分な空間と、デザインや素材にこだわりたい方にオススメのユニットバスです。

LIXIL スパージュ:BXタイプの詳細はこちら

2-3.【1.25坪】親子で一緒にバスタイムを楽しむ

1.25坪タイプ
1618・1620・1621

1.25坪タイプのユニットバスになると、複数人で一緒にお風呂に入っても十分なスペースを確保できます。

このタイプは、1坪タイプよりも奥行きがあるので広い浴槽を設置できます。もしくは、浴槽のサイズはそのままで、洗い場を広く確保できますよ。

広い浴槽や洗い場を設置すると、動きまわってしまう子どもと一緒にお風呂に入ってもストレスを感じることはありません。
また大きなカウンターの設置も可能なので、家族が増えてシャンプー用品が増えても十分なスペースを作れます。

リフォーム時は夫婦2人だけれど、将来的な家族設計を考えて1.25坪以上のユニットバスを選ぶのもオススメです。

十分な広さで両親の入浴介助も安心できる

両親の入浴介助が必要な場合は、最低1.25 坪タイプの広さのユニットバスを選びましょう。

車椅子を使っている場合は、車椅子や浴槽へ移動するために体を密着させて入浴介助が必要になってきます。洗い場が狭すぎると、介助の際に壁や浴槽に体をぶつけてしまうかもしれません。

1.25坪以上のユニットバスを選んでおくと、将来的に両親の介護が必要になっても安心ですよ。

2-3-1.①【規格サイズ:1618】LIXIL アライズ Mtype

出典:LIXIL アライズ:Mtype

LIXILのアライズには、デザイン性の高いプレミアムグレードのKタイプと、機能性を重視したミドルグレードタイプのMタイプの2種類があります。

広々とした洗い場と浴槽を確保できるので、子どもと一緒に入浴してもストレスを感じることはありません。カウンターを取り外すことで、洗い場をさらに広く使えます。

アライズのMtypeは、お子様と一緒に入浴することが多い家族にオススメです。

LIXIL アライズ:Mtypeの詳細はこちら

2-3-2.②【規格サイズ:1621】Panasonic リフォムス 戸建て用

出典:Panasonic リフォムス [戸建て用]

リフォムスは、お掃除機能や暖房機能が標準機能として備わっている、Panasonicの戸建て用ユニットバスです。

幅広い年齢層で使うのにオススメの機能を備えながら、豊富なデザインパターンから素材を選べます。
ユニットバスのデザインを大きく左右する壁のアクセントパネルは、51パターンの豊富な組み合わせから選べますよ。

規格サイズ1618のユニットバスより、洗い場を広く確保できるので、体を洗う際に広さが必要な方や入浴介助が必要な方にオススメです。

Panasonic リフォムス[戸建て用]の詳細はこちら

2-4.【1.5坪】開放感をのある贅沢な時間を過ごす

1.5坪タイプ
1623・1624・1818・1822

1.5坪タイプは、ユニットバス規格サイズの中でも最も大きいタイプのユニットバスです。

かなり大きいサイズなので、間取りの関係でマンションの既存浴室リフォームには適していません。基本的には、自由に間取り変更ができる戸建て用のユニットバスとして設計されています。

1.5坪タイプのユニットバスは、メーカーラインナップの中でもグレードの高い商品です。そのため、より贅沢な入浴時間を味わうための追加機能やインテリアなどがオプションで用意されています。

空間が広くなることで、選べる浴槽の形状タイプも増えます。こだわり抜いて贅沢なバスタイムを楽しみたいと考えている人にオススメです。

2-4-1.①【規格サイズ:1623】Panasonic Lクラス [戸建]

出典;Panasonic Lクラスバスルーム

PanasonicのLクラスバスルームには、お風呂を贅沢に楽しみたい方にオススメの機能がそろっています。

リラックスしたバスタイムを作ってくれる「リゾートバブル」や「酸素美包湯」が、標準仕様で備わっているのが大きな魅力です。

選べるオプション素材や照明なども贅沢なラインナップになっているので、贅沢なバスタイムを過ごせるこだわりの浴室を作りたい方にオススメですよ。

Panasonic Lクラスバスルームの詳細はこちら

2-4-2.②【規格サイズ:1822】LIXIL ソレオ

出典:LIXIL ソレオ

国内ユニットバスメーカーの中でも、規格サイズ1818のユニットバスの取扱は多くありません。

ソレオは「上質なリラクゼーション」をコンセプトに、シンプルでスタイリッシュな雰囲気のユニットバスです。
そして、美しい見た目だけではなく機能性とユニバーサルデザインも兼ね備えています。

まるでホテルで過ごしているかのような、スタイリッシュな空間を味わいながら至極のバスタイムを過ごしたい方にオススメです。

LIXIL ソレオの詳細はこちら

ユニットバスサイズの決め方

ユニットバスサイズを決めるためには、浴室の大部分を閉めている、浴槽と洗い場について決める必要があるのです。

最終的に購入するユニットバスのサイズを決めるためには、

・浴槽の横幅
・浴槽の形状
・洗い場の広さ

この3つのポイントの優先順位を考えなければいけません。

この3つの中から優先順位をつけることで、条件にあったユニットバスの規格サイズを絞り込んでいけます。

とくに、間取りを大きく変更するスケルトンリノベーションでは、浴室に求める条件から規格サイズを導き出すのがオススメですよ。

3-1.浴槽の横幅を基準に決める

既存パーツを組み合わせて作るユニットバスでは、規格サイズごと選べる浴槽サイズが違います。
浴槽のサイズを自由に決められる場合は、浴槽幅を基準にすることで実際の使用感をイメージできますよ。

浴槽の横幅次第で入浴する際の使用感は、以下の表のように変わってきます。

浴槽の横幅使用感規格サイズ
100cm膝を曲げて入る1014・1116
120cm・130cm身長160cm未満であれば足を伸ばして入れる1216・1218・1317
140cm身長180cm以上でも、少し膝を曲げたら入れる1416・1418
160cm膝を伸ばしても十分な広さで、親子入浴も可能1616・1717・1618・1620・1621・1623・1624
180cm親子でもゆったりと楽しめる十分な広さ1818

このように、浴槽の横幅が変われば入浴した際の使用感が大きく変わります。身長の高い男性の場合は、浴槽のサイズを選び間違えてしまうと不便を感じてしまうかもしれません。

家族全員が満足して入浴できる浴室を作るためには、浴槽の横幅を判断基準にするのがオススメです。

3-2. 浴槽の形状を基準に決める

ユニットバスの規格サイズが大きくなるほど、選べる浴槽の形状も変わってきます。

たとえば0.75坪タイプのユニットバスの場合は、浴槽を設置できる面積が限られているので選べる浴槽が限られています。しかし、浴槽を設置できる面積が増えてくると、以下の表のように選べる浴槽タイプも増えるのです。

浴槽の形状特徴坪タイプ
ストレート型最もスタンダードな長方形タイプになっている浴槽で、水深を深く取れます。0.75坪タイプ
コーナー型浴室のコーナーにピッタリとフィットしている浴槽で、浴槽のカーブに合わせて洗い場を広く使えます。1坪〜1.25坪
ななめ型長方形を斜めにカットした形状の浴槽で、洗い場にゆとりを作れます。
アーチ型浴槽のフチがアーチを描いている形状の浴槽で、アーチ部分のフチが細くなっています。入浴する際の転倒防止の手すりとして利用することで、手伝いが必要な人でも安心して入浴できます。
たまご形たまごのような丸みのある形状が特徴です。
Sライン型S字カーブの形状が特徴で、浴槽内に段差があります。段差があることで、使用水量を減らして光熱費を抑えられます。
ワイド形1.5坪タイプのユニットバスで選べる広い浴槽です。浴槽の大きさや形状はさまざまで、円型のタイプやベンチ付きのタイプなどがあります。1.5坪タイプ

このように、ユニットバスの浴槽だけでもたくさんの種類があることがわかります。

もちろん、決められた規格サイズの中でも浴槽タイプを変更することは可能です。もし浴室のサイズを自由に変更できるのであれば、理想の浴槽タイプを決めてからユニットバスのサイズを決めるのもオススメですよ。

3-3.洗い場の広さを基準に決める

ユニットバスを選ぶ際に、洗い場の広さが重要な場合もあります。洗い場の広さを基準にユニットバスを選ぶためには、坪タイプが広いものを選びましょう。

一般的な浴槽の奥行きは70cm程度なので、浴槽スペース以外の面積を洗い場に充てられます。そのため、坪数が広いタイプのユニットバスを選ぶほど、広い洗い場を確保できるのです。

坪タイプ洗い場のサイズ感
0.75坪タイプ大人1人で不便は感じない広さ
1坪タイプ大人1人で丁度よい広さ
1.25坪タイプ子どもと一緒に体を洗ったり、入浴介助をするのに丁度よい広さ
1.5坪タイプ家族で入るに十分な広さだが、大人1人には広いと感じる広さ

このように坪タイプが大きくなるほど、洗い場の面積を広げられます。将来的にひとりではなく、子どもと一緒に入浴する場合や、入浴介助をする予定がある場合は洗い場の広さが重要です。

既存ユニットバスをリフォームする際のポイント

浴槽の種類や洗い場の広さを基準にすることで、条件に適したユニットバス規格サイズを選べるということがわかりました。

間取りを気にせずリノベーションする場合は、前章で紹介したポイントが重要です。しかし、ユニットバスだけを入れ替えるリフォームの場合は、既存浴室の状態を把握することも忘れてはいけません。

既存浴室の状態を把握するためには、以下の3つのポイントを意識してみましょう。

  • 現在使っているユニットバスのサイズを把握する
  • 戸建てとマンションでは選べる規格サイズが違う
  • 築年数が古い建物では隠された空間を使って広いユニットバスを入れられる

これから紹介する、3つのポイントについて事前に把握しておくと、新しいユニットバスのサイズ選びがスムーズに行えますよ。

4-1. 古いユニットバスのサイズを把握しておく

使っているユニットバスの入れ替えを検討している場合は、現在使っているユニットバスのサイズを測ることが大切です。

まずは、自宅のユニットバス内部の横幅と奥行きをメジャーで測ってみましょう。
ユニットバスのサイズは、浴槽の横幅が壁に面している部分を「短辺」、そして鏡やカウンターが設置される壁面を「長辺」として計測します。

浴槽内部の短辺と長辺を測ったら、1. ユニットバスの規格サイズ一覧で紹介している規格サイズの読み方を参考に、規格サイズを導き出しましょう。

【簡単にサイズがわかるポイント】

自宅のユニットバスの扉上部などに品番シールが残っている場合もあります
品番シールには4桁の数字が表記されているので、その数字から規格サイズを導き出すこともできます。

4-2.戸建てとマンションで選べるサイズが変わる

ユニットバスメーカーのWebサイトやカタログでは、戸建て用とマンション用で製品ラインナップが分かれています。

なぜなら住宅タイプによって、床下サイズや天井の高さの基準が違うからです。戸建て浴室の場合は、床下のスペースが広く、天井も高くなっています。
一方、マンションの場合は、高さに制限があるので、戸建てよりも室内の高さが低いのです。そのため、製品によっては、住宅タイプの不一致が理由で選べないユニットバスもありますよ。

ユニットバスは、あくまでも既製品のパーツを組み合わせて作られています。床下や天井など、目に見えていないエリアのパーツも既製品を使っているので、住宅環境に適したサイズを選ぶことが重要です。

ユニットバスを選ぶ際には、住宅タイプに合った規格サイズラインナップの中から商品を選びましょう。

4-3.築年数が古いと大きいサイズに変更できる場合も

築年数が古い住宅では、大きいサイズのユニットバスに変更できる可能性もあります。

なぜなら、古い住宅に入っているユニットバスには、配管や柱が原因のムダなスペースが隠れているからです。
そのためで古いユニットバスを解体してみると、さらに大きなユニットバスを入れられると発覚する場合もあります。

せっかく新しいユニットバスを入れるのであれば、より広いタイプを選びたいですよね。残念ながら、浴室にムダなスペースが隠されているかどうかは、素人では判断できません。

築年数が古い物件をの浴室リフォームでは、リフォーム会社などのプロ目線で現場測定することが重要です。

ユニットバスリノベーションで理想の浴室を作った実例5選

自由におしゃれな空間を作れるリノベーションの場合、デザインにこだわるためにユニットバスではなくオリジナルに浴室を作る方もいます。

もちろん0から作り上げるオリジナル浴室の方が、デザイン幅は広いです。しかし、ユニットバスでもデザインや雰囲気作りにこだわれます。

本章では、以下の5つのポイントに意識したリノベーション実例を紹介します。

  • 壁材を変える
  • 照明を変える
  • 窓つける
  • ガラス張りにする
  • 洗面台エリアを変える

このように、ユニットバスでも変えられるポイントを意識するだけで、リノベーションを楽しめます。

ユニットバスは、浴室だけを入れ替える「リフォーム」と家全体を新しく作り替える「リノベーション」のどちらにも適しているのです。

実際のリノベーション実例を参考に、あなたの理想の浴室作りをイメージしてみてくださいね。

5-1.壁の色合いや素材にこだわる

ユニットバスでも、壁面の雰囲気を変えるだけで家全体の雰囲気に合わせられます。

たとえば、家全体をウッディーな雰囲気でリノベーションしたい場合は、ユニットバス壁材をウッディーな色味にそろえてみましょう。

ユニットバスメーカーでは、さまざまなカラー展開されたバスパネルや壁材がオプションとして用意されています。ユニットバスの壁材を変えるにあたり、大掛かりな作業や工事も必要ありません。

家全体のリノベーションをする際には、ユニットバスの壁材も雰囲気に合わせるのがオススメですよ。

実際のリノベーション実例はこちらからご覧ください。

景色が変わる家〈東京〉 44㎡

5-2.照明で雰囲気を変える

ユニットバス内部の照明を変えるだけでも、空間の雰囲気を変えられます。

ユニットバスの照明は、壁・天井・足元などに設置可能です。照明の設置位置と形状、そして照明の色味などを変えて楽しめますよ。

たとえば、電球色と蛍光灯色を変えるだけで入浴時の雰囲気は変わりますよね。どのようなバスタイムを過ごしたいのかを考えながら、ユニットバスの照明選びをしてみましょう。

実際のリノベーション実例はこちらからご覧ください。

大人たちの隠れ家〈埼玉県〉69㎡

5-3.窓をつけて光を取り入れる

ユニットバスでも、設置する向き次第では窓をつけてリノベーションできます。

窓をつけるだけで、太陽の光を浴室内に採り込めます。自然の光で明るい空間を演出できますよ。夜は、夜空を見上げながらのバスタイムを楽しむこともできるかもしれません。

四方を壁に囲まれているユニットバスでは、閉塞感を持ってしまう人もいます。そのような場合は、窓を付けられるユニットバスタイプや設置位置についてリフォーム会社に相談してみましょう。

実際のリノベーション実例はこちらからご覧ください。

余白のあるリノベーション事例

5-4.ドアや壁をガラスにして開放感を出す

ユニットバスのドアや壁面をガラスにすると、洗面台エリアと一体感が出て空間を広く感じられますよ。

ユニットバスの既製パーツを選ぶ際には、半透明ガラスやどのドア素材も選べます。視界を広げることで、洗面台エリアに一体感を出して広い空間を作ることもできるのです。

洗面台エリアも含めて、一体化した大きな浴室空間を作りたい場合は参考にしてみてください。

実際のリノベーション実例はこちらからご覧ください。

上質×インダストリアル〈東京都〉88㎡

5-5.ユニットバスはそのままで洗面台エリアにこだわる

隣接している洗面台エリアのリノベーションをこだわるだけでも、ガラッと雰囲気を変えられます。

ユニットバスの内装は、決められた既成パーツの中から選ぶことで雰囲気を変えられます。しかし、大掛かりな変更は出来ないというデメリットもあるのです。

一方で、洗面台エリアはパーツやインテリアを組み合わせて自由にリノベーションできますよね。ユニットバスを使って費用を抑え、周辺リノベーションを徹底的にこだわることで、より理想の浴室エリアを作れるんですよ。

実際のリノベーション実例はこちらからご覧ください。

一の空間の中の居場所〈東京〉 74㎡

まとめ

この記事では、ユニットバス規格サイズの基礎知識と選び方、そしてユニットバスのリノベーション実例を紹介してきました。

この記事のまとめ
  • ユニットバスには規格サイズがあり、全メーカー共通のサイズになっている
  • ユニットバスの規格サイズは、浴室内の横幅と奥行きで表されている
  • 0.75坪タイプのユニットバスは、コンパクトなサイズで大人1人の最低限の広さ
  • 1坪タイプのユニットバスは、大人1人には十分に適している広さ
  • 1.25坪タイプのユニットバスは、家族で入浴するのに十分な広さ
  • 1.5坪タイプのユニットバスは、空間を贅沢に楽しめる広さ
  • 自分に適したユニットバスサイズを選ぶためには浴槽と洗い場のサイズ感が重要
  • 既製パーツを組み合わせているユニットバスでも理想の浴室作りはできる

新しいユニットバスを選ぶためには、現在の住宅環境にあった規格サイズの製品を選ばなければいけません。

しかし、サイズだけに着目してユニットバスを選んでしまうと、後日「本当はもっとこうしたかった。」と後悔してしまう可能性もあります。

間違えたユニットバス選びをしないためにも、あなたの理想の浴室作りに必要な要素と、ユニットバスの規格サイズごとに変わる要素をすり合わせてみてください。

この記事で紹介した内容とリノベーション実例を参考に、ユニットバスでも作れる理想の浴室を作ってみませんか?

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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