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ブルックリンスタイルのリノベーション事例4選!特徴・費用を解説

「ブルックリンスタイルにリノベーションしたいけれどどうすればいいんだろう?」
「リノベーションでどのようなブルックリンスタイルになるのかな?」

などとお悩みではありませんか?

ブルックリンスタイルにリノベーションするポイントを押さえることで、どんな住宅もブルックリンスタイルにリノベーションすることができます。

ブルックリンスタイルにリノベーションするポイントは

などがあります。このポイントを押さえることでブルックリンスタイルにすることができます。

しかし、ブルックリンスタイルへのリノベーションは、こだわりすぎると費用が高額になりやすいです。ブルックリンスタイルのリノベーションを成功させるためには、予算の中で、自分のこだわりたいところはこだわって、費用を抑える工夫が必要な部分は工夫しながらリノベーションしていく必要があります。

この記事では、

◉ブルックリンスタイルとは
◉ブルックリンスタイルのリノベーション事例4選
◉ブルックリンスタイルへリノベーションするために取り入れたいポイント
◉ブルックリンスタイルのリノベーションにかかる費用
◉ブルックリンスタイルのリノベーションにおすすめの会社
◉ブルックリンスタイルにリノベーションする際の注意点

について解説しています。

この記事を最後までお読みいただくと、ブルックリンスタイルにリノベーションするポイントや費用、注意点などが分かり、ブルックリンスタイルのリノベーションを成功させることができます。

ブルックリンスタイルのリノベーションを検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ブルックリンスタイルとは

ブルックリンスタイルとはアメリカ・ニューヨークにあるブルックリンが発祥のスタイルのことをいいます。

ブルックリンはもともと工場や倉庫が立ち並んでいる物価の安い工業地帯でした。同じニューヨークにあるマンハッタンは高層ビルが立ち並び家賃も高騰していたため、1990年代に入ると物価の安いブルックリンへアーティストや若者が多く移住していきました。

もともと工場だったところや大きな倉庫を移住用の空間に次々とリノベーションして暮らすようになった結果、コンクリートや配管がむき出しになっている建物や、装飾や仕切りのない広い空間、インダストリアルな雰囲気の漂ったカフェやアパートが増えていきました。

2000年代になるとブルックリンはクリエイティブな街として注目されるようになります。古いものを活かしながらオシャレに再構築していくブルックリンスタイルは、現在も高い人気を誇っています。

ブルックリンスタイルの特徴として、このようなものがあります。

このように素材感を感じられるものを取り入れ、インダストリアル(工業的)な雰囲気にすることがブルックリンスタイルの特徴と言えます。

ブルックリンスタイルのリノベーション事例4選

ブルックリンスタイルとはどういうものか、改めて分かったのではないでしょうか。

ここでは、ブルックリンスタイルにリノベーションした事例を4つ、ビフォーアフターを踏まえて紹介していきます。「ブルックリンスタイル」と一言で言っても、取り入れ方次第で雰囲気は変わってきますので、お好みのアイデアを探してみてくださいね。

なお、費用は当社(ゼロリノベ)の費用プランにもとづき概算した価格を記載しており、実際の費用とは異なりますのでご了承ください。

2-1.【事例1】経年美化の家

全体的にはコンクリートの壁や配管むき出しのインダストリアルな雰囲気の中で、キッチン横に一部作られたレンガの壁がアクセントになっています。素材にこだわり、パーツを生かして作られています。開放的な空間でありながら、床下収納や土間、ウォークインクロゼットなど収納もしっかり作られています。

【住宅情報】
費用:1,187万円~(PLUSプラン)
築年数:38年
専有面積:59㎡

【ビフォーアフター】

▼リビング・ダイニングのブルックリンスタイルポイント

  • キッチンの壁をなくしカウンターキッチンにすることで開放的な空間
  • コンクリートむき出しの壁とレンガの壁
  • 素材感のあるステンレス製のカウンターキッチン
  • 経年を楽しめる杉板のフローリング

▼玄関のブルックリンスタイルポイント

  • フローリング躯体現しで無骨な雰囲気の土間

▼洗面台・脱衣所のブルックリンスタイルポイント

  • 古びたタイルを用いた床や家具
  • 電球むき出しの壁付きライト

▼床下収納のブルックリンスタイルポイント

  • 見えない収納にこだわった床下収納で開放的な空間に

▼ウォークインクローゼットのブルックリンスタイルポイント

  • 重厚感のあるブラックの建具
  • 見えない収納のためのウォークインクローゼットや床下収納

【間取り】
もともとは和室のあるよくある2LDKの間取りでしたが、ガラッと変更し、玄関横に横広い土間を確保。リビングダイニングと洋室の間にウォークインクローゼットの部屋も登場しました。リビングスペースは広くなり開放的で家族が集う空間ができました。

この事例についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

2-2.【事例2】「美学」のある暮らし

こちらは、コンクリート・タイル・木材・配管・金属・陶器など素材を感じられる直線的で無骨なブルックリンスタイルです。オーナー様の中にある「美」や「こだわり」が空間に反映されています。腰壁や壁の上部を開口することで、意識的にほどよく仕切られたつながりのあるワンルームになっています。

【住宅情報

費用:1,026万円~(PLUSプラン)
築年数:35年
専有面積:46.62㎡

【ビフォーアフター】

▼リビング・ダイニングのブルックリンスタイルポイント

  • ワンルームにして開放的な空間
  • コンクリートむき出しの躯体出し
  • むき出しになった配管や配線
  • 黒のサブウェイタイル

▼キッチンのブルックリンスタイルポイント

  • コンクリートの壁と統一された灰色のキッチン
  • 配管むき出しの換気扇

▼玄関のブルックリンスタイルポイント

  • 広めの土間スペース
  • 電球むき出しのライト

▼寝室のブルックリンスタイルポイント

  • 開放感がありながら仕切りを作りプライベート空間が保たれている寝室スペース

【間取り】
1人暮らしに多い2DKの間取りをワンルームにすると、同じ空間とは思えないほど開放的になりました。腰壁があることで寝室も落ち着ける空間が確保されています。

この事例についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

2-3.【事例3】非日常を日常へ

コンクリートの壁や配管、タイルを用いながらも明るめの色でさわやかに仕上げたブルックリンスタイルの事例です。

リビングはロビー、ブリティッシュパブのようなダイニングキッチン、客室のような寝室に仕上げ、まるで「HOTEL」に来たかのようなワクワクした非日常を味わえる空間構成です。室内窓を設けたワークスペースもオシャレで仕事がはかどりそうです。

【住宅情報】

費用:1,439万円~(PLUSプラン)
築年数:42年
専有面積:78.36㎡

【ビフォーアフター】

▼リビング・ダイニングのブルックリンスタイルポイント

  • 3部屋をワンルームにした開放的な空間
  • レンガ調のキッチン腰壁
  • むき出しの配管
  • コンクリートむき出しの躯体出し

▼ワークスペースのブルックリンスタイルポイント

  • 室内窓とブラックの建具がアクセントのワークスペース

▼ウォークインクロゼットのブルックリンスタイルのリノベーション

  • キッチン・パントリー・ウォークインクローゼットを一直線にして楽で収納しやすいウォークインクロゼット

▼インテリアのブルックリンスタイルポイント
ブラックでインダストリアルな雰囲気にあうシーリングファン

【間取り】
もともとは4LDKだったのを、リビングダイニングの隣にある和室1部屋と洋室1部屋の壁をなくし、広いリビングダイニングになりました。キッチンの場所を変更し、ウォークインクローゼットも設置しました。

この事例についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

2-4.【事例4】男前スタイル

こちらの事例は、サブウェイタイル・黒で重厚感のある建具・スイッチカバーが特徴的なブルックリンスタイルの例です。

コンクリートの壁やむき出しの配管、レンガの壁やこだわりのライトでインダストリアルな雰囲気がありながらも、緑やピンクの壁を導入したり、窓から差し込む光が玄関まで届く動線設計で明るくデザイン性の高い空間に仕上がっています。

【住宅情報】
費用:1,214万円~(PLUSプラン)
築年数:25年
専有面積:61.06㎡

【ビフォーアフター】

▼リビング・ダイニングのブルックリンスタイルポイント

  • 開放的なワンルームでありながら、床に異なる素材を用い、段差を作ることで空間が分けられている
  • 開放的なペニンシュラ型のキッチン
  • 白いサブウェイタイル
  • 電球むき出しのライト
  • ブラックアイアンの家具
  • 素材感のあるフローリング

▼玄関のブルックリンスタイルポイント

  • 広い土間空間
  • ステンレス製の収納スツール

▼寝室のブルックリンスタイルポイント

  • 躯体現しのコンクリートの壁
  • ブラック建具がアクセントの室内窓
  • インダストリアルなライト

【間取り】
LDKに隣接した洋室1部屋と和室1部屋を1つの広いワンルームに変更。もともと玄関横にあった洋室と物入れをなくし、玄関横の土間とウォークインクロゼットに生まれ変わりました。またその横に新しく壁と室内窓を取り入れ寝室をつくっています。

この事例についてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

ブルックリンスタイルにリノベーションするために取り入れたいポイント

ブルックリンスタイルにリノベーションしている事例を見ると、「自分の家もできるかも」とイメージが湧いてきますよね。ここでは、ブルックリンスタイルにリノベーションするために取り入れたいポイントについて解説していきます。

ブルックリンスタイルにリノベーションするには、「床・壁・建具」といった構造だけでなく「インテリア」にもポイントがあります。それぞれ詳しく解説していきますね。

3-1.床・壁・建具

ブルックリンスタイルの空間を作る大きなポイントは、工場や倉庫をイメージさせるようなインダストリアルな雰囲気を作ること。特に床や壁は部屋の雰囲気を大きく左右する重要な部分です。以下のポイントをできるだけ取り入れることでブルックリンスタイルにすることができますよ。

床や壁のポイントは次の7つです。

それぞれ解説していきますね。

3-1-1.レンガを埋め込んだ壁

ブルックリンスタイルの象徴とも言えるのがレンガの壁です。

本物のレンガを積み重ねるのではなく、壁に貼りやすい薄めのレンガ風タイルを使用します。レンガ風のタイルにもダーク系やホワイト、グレー系などさまざまな色がありますが、茶色を基調として濃い目の色で仕上げるとブルックリンスタイルにすることができます。

特に角が欠けているものや色味をバラバラにしたり古びたレンガを使用することで、インダストリアルな雰囲気にグッと近づけることができます。

壁にレンガを貼れない場合や予算を抑えたいという方は、レンガの壁紙を貼るという方法もあります。本物そっくりに見えるようなクオリティーの高い壁紙もたくさんありますよ。壁紙を貼る場合、レンガのタイルを貼るよりもコストが抑えられますし、イメージチェンジしたい時に別の壁紙にすぐに変えられるという手軽さも魅力です。

3-1-2.コンクリートむき出しの壁

コンクリートむき出しの壁もブルックリンスタイルとしてよく取り入れられます。

ブルックリンスタイルは工場や倉庫を移住用の空間にリノベーションしたことが始まりであるため、壁をコンクリート打ちっぱなしにすることで工場を連想できるインダストリアルな空間に。

コンクリートむき出しの壁は非日常の空間を演出できたり、さまざまな素材やインテリアとマッチしやすいという点でも魅力的です。

費用を抑えたいという方は、上述したようにコンクリート風の壁紙を貼るという方法もありますよ。

3-1-3.サブウェイタイル

サブウェイタイルとは別名メトロタイルとも呼ばれるシンプルなタイルで、デザイン性の高さからさまざまな場所で使われる一般的に人気のあるタイルのことです。

サブウェイタイルと呼ばれる所以は、このタイルがもともとアメリカ・ニューヨークの地下鉄の内壁で使われていたことにあります。オシャレでかつシンプルで使いやすいため、住宅や店舗などさまざまな空間で使われるようになりました。

サブウェイタイルというと上の写真のように、15㎝×7.5㎝ほどの白くて細長いタイルをイメージする方も多いですが、実は色や大きさに決まりはありません。無骨なブルックリンスタイルにしたい場合は黒のサブウェイタイルも人気ですし、複数カラーを組み合わせる上級テクニックもあり、組み合わせ次第でオリジナルの空間にすることができます。

本物のサブウェイタイルを貼れない場合や費用を抑えたい場合は、パネルタイプやシートタイプ、壁紙を貼るという手もありますよ。

3-1-4.素材感のあるフローリング

ブルックリンスタイルのルーツは素材の質感を活かすという点にあります。フローリングも時の流れを感じさせる素材感を持つものにするのがポイント。木の表情が感じられる木目がはっきりしているもの・濃淡のあるもの・ヴィンテージ感のあるものなどがおすすめです。

例えば以下のようなものです。

【木目がはっきりしているもの】

木目がはっきりしていて素材感が感じられるものがブルックリンスタイルのフローリングにはおすすめです。濃淡のあるものにするとオシャレ度もグンとアップしますよ。

【パーケット調のもの】

ヘリンボーンを代表とするパーケット調のスタイルも人気です。個性的な仕上がりにすることができますし、ブルックリンスタイルのインテリアともマッチしますよ。

このように素材感が感じられるフローリングにすることもブルックリンスタイルにするポイントです。

3-1-5.開放的な間取り

空間を広くして開放的な間取りにすることもポイントです。

築年数の経った日本家屋は、2LDK、3DK、4DKといったように1つ1つの部屋が壁で仕切られている作りが多いです。壁をなくし、広いワンルームのような開放的な間取りにすることでブルックリンスタイルのような開放感ある空間になります。

例えば、こちらの事例をご覧ください。

この家はもともと日本家屋によくある2DLの間取りでしたが、3つの部屋に仕切られていた壁をなくし、ワンルームに変更しています。

ワンルームに変更したことで同じ面積とは思えないような開放的な空間になりました。

このように壁を少なくして開放的な間取りにすることもブルックリンスタイルにするポイントです。

3-1-6.むき出しの配管や配線

配管や配線をむき出しにするのもポイントです。

通常は天井や壁の内側に隠されている配管や配線をあえてむき出しにすることで無骨度をアップさせることができます。むき出しになっている配管や壁を走っている配線は、工場や倉庫のような雰囲気になるのでおすすめです。

3-1-7.室内窓の設置

室内窓を設置することもブルックリンスタイルにするポイントです。

例えばこちらの事例では、玄関横の部屋に室内窓を設置することで開放感を感じられながらも、建具で仕切られ仕事に集中することができます。

建具もマットブラックにすることで、インダストリアルな雰囲気を演出することができます。

このように室内窓を設置することで、開放感が増し、デザイン性も高くすることができます。

3-2.インテリア

ブルックリンスタイルにするには、インテリア選びも重要です。せっかくリノベーションして工業的な雰囲気になったとしても、インテリアのテイストが違っていればブルックリンスタイルにはなりません。

ブルックリンスタイルになるインテリアのポイントは以下の4つです。

それぞれ解説していきますね。

3-2-1.アンティークな家具

まずはアンティークな家具です。

古いものを活かすのがブルックリンスタイルのルーツでもあるので、アンティークな家具を取り入れるのもポイントの1つです。おすすめはレザーや木材、ブラックアイアンを取り入れることです。

時間の経過とともに味が出ていくレザーソファーは、古びた印象のあるブルックリンスタイルとの相性抜群。レンガの質感とも合いますし、コンクリートの壁にもマッチします。スタイリッシュな雰囲気にしたいのであれば黒のレザー、レトロな雰囲気にしたいのであれば茶色系とお好みで変えることができます。

また、テーブルは木製の天板にブラックアイアンの足が付いたものを選ぶとレザーソファーやレンガの壁とも合うでしょう。

アンティークな家具はハズレなくブルックリンスタイルにできるのでおすすめです。

3-2-2.インダストリアルな家具、照明

インダストリアル(工業的)な家具や照明もポイントです。

もともと工場や倉庫だったところをリノベーションしたのがブルックリンスタイルなので、インダストリアルな雰囲気の家具や照明は効果的です。

具体的には、

  • ステンレス製のキッチン
  • スチール製のラックやイス
  • アイアン素材やスチール製シェードのライト
  • 電球がむき出しのペンダントライト

など無骨なアイテムがおすすめです。このようにインダストリアルテイストの家具や照明を入れることも、ブルックリンスタイルにするポイントです。

3-2-3.アーティスティックな絵や写真

アーティスティックな雰囲気にすることもブルックリンスタイルのポイントです。

ブルックリンはアーティストに人気の街なので、アーティスティックなものを取り入れた空間にしてみましょう。

例えば、お気に入りの絵画や写真を額に入れて壁に飾ったり、大きめのものを壁に立てかけたりするだけでもアーティスティックな雰囲気にすることができます。額もアンティークのものや、ステンレスなど硬めのものがあったりと、素材やデザイン、カラーの異なるものを並べてもオシャレになりますよ。

またブルックリンのカフェには上の写真のようなチョークアートが施された黒板がよく置いてあります。自宅にもこのチョークアートを取り入れて飾ってみたり、ご飯のメニューを書き込むと毎日のお家ごはんがより楽しくなりますよ。

3-2-4.観葉植物

観葉植物もブルックリンスタイルのインテリアとしておすすめです。

ブルックリンスタイルは基本的にダークカラーを基調としている場合が多いため、暗めの雰囲気になりやすいです。そこに観葉植物の緑を取り入れることで、やわらかい雰囲気や彩りを与えることができます。

具体的には「緑が濃い」「葉っぱが大きい」「存在感がある」ものにすると良いでしょう。観葉植物の鉢にもこだわり、ヴィンテージ感の出せる樽やドラム缶などにすると、より一層雰囲気を醸し出してくれます。

観葉植物のお世話に自信のない方は、人工のものでも大丈夫ですよ。観葉植物が初めてという方は、小さめのものからトライしてみるのもいいでしょう。

このように観葉植物を入れることでブルックリンスタイルをよりオシャレに仕上げることができておすすめです。

ブルックリンスタイルのリノベーションにかかる費用

憧れのブルックリンスタイルへリノベーションしたくなってきたのではないでしょうか。そこで気になるのがどれくらいの費用がかかるのかというところですよね。

ここでは、ブルックリンスタイルにリノベーションする際にかかる費用を

  • レンガの壁にする
  • 床をフローリングにする
  • 壁や天井をコンクリートにする
  • 室内窓を設置する
  • 住まい全体をフルリノベーションする

の5つに分けて解説していきます。

4-1.レンガの壁にする

レンガの壁にするにはレンガタイルを貼る方法とクロス(壁紙)を貼る方法の2つの方法があります。

費用の内訳は以下のようになっています。

それぞれ解説していきますね。

▼レンガタイルを貼る場合の費用

約15,000円〜30,000円/㎡

内壁にレンガタイルを貼る場合の費用相場は、タイルのグレードにより多少の費用の違いはありますが、1㎡あたり約15,000円〜30,000円ほどの費用がかかります。

費用の内訳はこのようになっています。

撤去費はもともとのクロスを処分する必要がある場合に処分費としてかかります。

9㎡の壁に施工した場合の費用は、レンガタイルとクロスを使用した場合、それぞれこのようになります。

  • レンガタイルを貼る場合:約19万円
  • クロスを貼る場合:約2万9,000円

実際に3m×3mの1部分の壁だけレンガタイルを貼る場合で計算してみます。

タイル代 5,000円 × 9㎡ = 45,000円
下地代  5,000円 × 9㎡ = 45,000円
施工費用 10,000円 × 9㎡ = 90,000円
撤去費用            10,000円

合計  19万円

タイルレンガを貼るのは費用が高額になりやすいため、費用を抑えたい場合は、パネルシートを貼ったり壁紙を貼ったりすることで費用を抑えることができます。

▼クロス(壁紙)を貼る場合の費用

約1,000円〜1,500円/㎡

レンガタイルを貼るのは費用が高額になるため、費用を抑えるためにクロス(壁紙)を貼るという方法もあります。

内壁の一部にレンガのクロスを貼る場合の費用相場は、クロスのグレードにより多少の費用の違いはありますが1㎡あたり約1,000円〜1,500円ほどの費用がかかります。パネルシートの場合は1㎡あたり約3,000円~4,000円となります。張り替え工賃もこのクロスの料金に含まれている会社が多いです。

工賃代もクロスの料金に含まれている場合が多いため、基本的にはクロスの値段だけで計算できますが、
場合によってはプラス料金がかかる場合があります。それは家の築年数が30年を超えている場合です。築年数が経つと壁の下地も古くなってきて下地処理などをする必要があります。

下地処理だけなら2~3万円プラス程度、下地ごと新しいものに入れ替える場合は7~10万円程度のプラスになることもありますので、必ず見積もりをしてもらってくださいね。

先ほど同様に3m×3mの1部分の壁だけレンガのクロスを貼る場合で計算してみます。今回は下地処理も行うものとします。

壁紙代・工賃代 1,000円 × 9㎡ = 9,000円
下地処理              20,000円

合計  2万9,000円

9㎡の広さにレンガのクロスを貼る場合、29,000円程度かかるということになります。

このように9㎡の壁に本物のレンガタイルを貼ると19万円、レンガのクロスだと29,000円と費用に16万1,000円もの差がありました。レンガタイルはオシャレですが、費用がかさむという場合はクロスやパネルシートも検討してみると良いでしょう。

4-2.床をフローリングにする

床をフローリングにする場合、一般的なフローリングとヘリンボーンなどパーケット調のもので費用が変わってきます。

費用はそれぞれ以下のようになっています。

▼一般的なフローリングにする場合の費用

約1万円〜1万5,000円/㎡

一般的なフローリングにする場合、フローリングの貼り方が2パターンあり、どちらにするかで費用も替わってきます。

  • 上張り  …もともとあるフローリングの上から、新たなフローリングを貼る
  • 張り替え …もともとある床材をはがして新しい床材を貼る工法

上張りの方が床材をはがす手間などがないため安く施工できますが、下地が傷んでいる場合は修復できないというデメリットもあります。下地が傷んでいない場合は上張り、下地から変えたほうがいい場合は張り替えにすると良いでしょう。

また、床材の種類も2種類ありどちらにするかでも費用は変わります。

  • 合板フローリング …複数の薄い木を接着剤で貼り合わせたもの。比較的安価。
  • 無垢フローリング …100%天然木を使っており、木を切り出してフローリングの形に成形している。合板フローリングより高額。費用の目安はこのようになっています。

▼パーケット調にする場合の費用

約1万円〜2万5,000円/㎡

床をヘリンボーンにリノベーションする場合は、費用相場は1㎡あたり10,500円〜25,000円前後となります。一般的なフローリングにするより、高額になる場合が多いです。費用の内訳はこのようになっています。

ヘリンボーン本体の価格プラス施工費用がヘリンボーンにリノベーションする費用となります。施工費は基本的に下地処理をするので1㎡あたり7,500円かかりますが、下地処理がいらない直貼り工法の場合は4,500円程度で済むケースもあります。

ヘリンボーン本体価格は10,000円/㎡ほどの商品が一般的です。広さ別の費用の相場は以下をご覧ください。

例えば6畳の部屋をヘリンボーンのフローリングにリノベーションしたとします。(ここでは6畳=約10㎡)

床材代  10,000円 × 10㎡ = 100,000円
施工費用  7,500円 × 10㎡ =  75,000円

合計 17万5,000円

6畳の部屋をヘリンボーンのフローリングにリノベーションすると約1万5,000円かかることになります。

4-3.壁や天井をコンクリートにする

壁や天井をコンクリートにする方法は3つあり、費用はそれぞれ以下のようになっています。

以下では3つの方法についてそれぞれの費用を解説します。

▼天井を躯体現しにする場合の費用

約20万円〜40万円

天井を躯体現しにする費用は、20万円~40万円程度です。これは天井を躯体現しにする際の費用なので、壁を躯体現しにする場合は、もう少し費用を抑えることができます。

躯体現しとは、もともとある建物の構造をあらわにすることです。ここでいう躯体現しとは、鉄筋コンクリート造や、鉄骨鉄筋コンクリート造の家の、天井や壁を壊して、構造にあるコンクリートをむき出しにすることです。

本当のコンクリートをむき出しにするので、素材感が生き、無骨な雰囲気を演出することができます。

躯体現しは、取り壊したあとの処理費用や、防塵対策、防寒対策などが必要になり、費用が高額になりやすいです。

▼塗装する場合の費用

約1,000円〜1,500円/㎡

費用を抑えたい場合や、もともとの家の作りが鉄筋コンクリート造でない場合は、コンクリート風の塗装をすることで、コンクリートの壁を演出するという方法があります。

費用は1㎡あたり約1,000円~1,500円です。素材感の出やすい塗料などにするともう少し費用も上がります。

躯体現しのようなリアル感は出せませんが、塗料によっては素材感を出しやすく、クロスよりも本物のように仕上げる事ができます。また、費用も相当抑えることができるので、安くしたいという方にはおすすめです。

▼コンクリート調のクロスを貼る場合の費用

約1,000円〜1,500円/㎡

コンクリート調のクロスを貼るという方法もあります。

こちらも費用は1㎡あたり約1,000円~1,500円と、躯体現しよりも費用がかなり抑えられるので、費用を抑えたいという方におすすめです。コンクリートのリアルな雰囲気は、躯体現しや塗装よりも劣りますが、イメージチェンジをしやすいといった手軽さがありおすすめです。

4-4.室内窓を設置する

室内窓を設置する場合、窓の大きさやグレードにもよりますが、費用相場は10万円〜50万円程度となります。こちらは窓本体代 + 施工費用の価格です。

既存の壁の一部を壊し、窓を取り付ける作業になります。建物の構造や間取りによって壊せない壁もあるり、設置したい場所に窓を設置できない場合もありますので、リノベーション会社の方に相談してみましょう。

窓枠は木製とアイアン製がありますが、ブルックリンスタイルで室内窓を設ける場合、アイアン製のほうが無骨感が出ておすすめです。

4-5.住まい全体をフルリノベーション

住まい全体をブルックリンスタイルにリノベーションする場合の費用は、1㎡あたり8万円〜20万円ほどになります。品質を高くしたり、オリジナルの部分が多くなると高くなる傾向にあります。

リノベーションにかかる費用は会社によりさまざまですので、複数社に見積もりを出してもらい、予算面も含めて信頼できる会社に依頼すると良いでしょう。

リノベーション会社を見極めるポイントについてはこちらの記事をご覧ください。

ブルックリンスタイルへのリノベーションにおすすめの会社

ブルックリンスタイルは、デザインはもちろん、間取りや取り入れる素材やインテリアも空間をつくる大切な要素となります。

そのため、おすすめの会社としては、

  • ブルックリンスタイルの事例を多く持っている会社
  • 空間全体としてアドバイスしてくれる会社

を選ぶとよいでしょう。

最近では、ブルックリンスタイルを基調として、よりヴィンテージ感の強い雰囲気にアレンジするなど自分らしいスタイルにミックスしたデザインのリノベーションも多く見られます。

型にはまりすぎることなく、自由な空間づくりをサポートし、自分らしいスタイルを見つけてくれるようなリノベーション会社に依頼しましょう。

主要な大手リノベーション会社について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ブルックリンスタイルにリノベーションする際の注意点

ここではブルックリンスタイルにリノベーションする際の注意点をお話ししていきますね。

ブルックリンスタイルにする際の注意点は以下の2つです。

  • こだわれば費用がかさむ
  • 掃除に手間がかかる

それぞれ解説していきます。

6-1.こだわれば費用がかさむ

ブルックリンスタイルにする時の注意点として費用がかさみやすいという点があります。

ブルックリンスタイルは素材感を大事にするというポイントがあるため、素材にこだわりすぎるあまりコストがかさみやすくなります。

例えば、ブルックリンスタイルの特徴としてレンガの壁がありますが、よりリアルなレンガを演出するためにはレンガタイルを使用することになります。3m×3mだけレンガの壁にするだけでも、費用は約19万円ほどかかります。

一方でこの壁をレンガの壁紙にした場合、3m×3mにかかる費用は約3万円で済みます。壁の一部分だけでも約16万円ほどの差額があるのです。

他にもフローリングを無垢の素材にこだわったり、ヘリンボーンの貼り方にすると、低価格のフローリングよりもコストがかかってきます。

このようにこだわればこだわるだけ費用がかさんでしまうので注意しましょう。リノベーション会社の方と相談しながら、どこをこだわるか、妥協策はないか話し合いながら決めていくと良いでしょう。

また、ブルックリンスタイルにするには、家具などのインテリアにもこだわりが必要です。アンティークの家具なども重要になってきますので、リノベーションにお金をかけすぎて、インテリアの予算が無くなってしまった……ということがないように、インテリアの予算も考えておきましょう。

6-2.掃除に手間がかかる

掃除に手間がかかるというのもブルックリンスタイルにする際の注意点です。

特に「レンガの隙間」「レザーソファー」などは掃除に手間がかかります。

例えば、レンガタイルの壁にするとレンガの上にホコリが溜まりやすくなるので、1つ1つのレンガを拭いて掃除する必要がでてきます。もし壁紙だったとしたら、そのような手間は無くて済みますよね。

また、レザーソファ―は油分が無くなるとヒビ割れや黒ずみになってしまったりするので月に1~2回ほどはレザークリーナーを使ったお手入れをしたりとメンテナンスに手間がかかります。

このようにブルックリンスタイルにすると、掃除に手間がかかる部分もあります。掃除が面倒という方は、レンガはクロスにして一部分だけにしてコンクリートの壁を多くしたり、掃除が簡単な家具にすると良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?ブルックリンスタイルにリノベーションするポイントや費用感が分かり、ブルックリンスタイルにリノベーションするイメージが沸いたのではないでしょうか?

今回お話ししたブルックリンスタイルのポイントを押さえることで、無骨でインダストリアルなお家にすることができますよ。

しかし、素材感を大事にするブルックリンスタイルなので、素材やインテリアにこだわりすぎると費用もかさみやすくなります。

予算内で理想のブルックリンスタイルを完成させるためには、こだわりたいところをこだわりながら、妥協できるところは適度に妥協していくことも大事です。信頼できるリノベーション会社を見つけて、相談しながら進めていくと良いでしょう。

この記事をもとにあなたの理想のブルックリンスタイルにリノベーションできることを願っています。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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