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高級リノベーションの種類・内容・費用|事例を用いて徹底解説!

「自宅を高級感ある空間にリノベーションしたい!」
「購入する中古物件を高級リノベーションして住みたい」

このような希望を持っていても、いざ高級リノベーションをするとなると具体的にどのようにしたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。

結論から言いますと、高級リノベーションには主に以下のような種類があり、どの種類の高級リノベーションにするかによって仕上がりが異なります。

上記それぞれの特徴についてよく理解せず、何も知らないままリノベ会社に高級リノベーションを依頼すると、以下のような失敗をする恐れがあります。

このような失敗をしないためには、高級リノベーションの詳しい内容を前もって知っておく必要がありますね。そこで、ここでは高級リノベーションに関する以下のようなことをお伝えします。

▼この記事で分かること
◎高級リノベーションの種類
◎高級リノベーションにかかる費用
◎高級リノベーションをプランニングするためのステップ
◎高級リノベーションを予算内におさえるコツ
◎高級リノベーションをする際の会社の選び方

この記事を最後まで読めば、高級リノベーションについて詳しく把握することができます。高級リノベーションをするかどうか判断し無理なく実現させるためにも、ぜひ読み進めてください。

目次

高級リノベーションとは

高級リノベーションとは、一般的には高級な建材や設備を使ってハイグレードな住宅にリノベーションすることをいいます。

具体的には、床や壁に大理石を使ったり、最新機能のキッチンやバスにしたりするなどで、ハイグレードでラグジュアリーな暮らしを実現します。

加えて、リノベーションで間取りを変更して今よりも良い住み心地を実現することも多いです。通常のマンションは細かく部屋が仕切られていますが、高級マンションなどは大きな空間でゆったり過ごせる設計です。これにならって高級リノベーションをする方が多いのです。

その場合、スケルトン・リフォームを行って壁や仕切りを取り払い、大きな間取り変更を行って空間を贅沢に使えるようにします。

つまり、高級リノベーションとは、

といえるでしょう。

高級リノベーションの種類【事例を交えて解説】

高級リノベーションには様々な種類があります。種類はどのような空間に暮らしたいかによって決まってきます。種類は主に以下のようなものです。

高級家具や大理石などが使われた高級感漂うラグジュアリーな空間の家、生活感のないホテルライクな家、広々とした空間がある余裕のある間取りの家と、高級リノベーションと一口に言ってもかなり雰囲気が異なることが分かりますね。

以下ではひとつずつ特徴について詳しく説明していきます。

2-1. ラグジュアリーな家具や内装の家

高級リノベーションでラグジュアリーな家を実現するには、ラグジュアリーな内装に重点を置きます。

ラグジュアリーな家具や内装の特徴は以下のようなものです。

これを基本と考えたラグジュアリーな事例は以下です。

まず、色を白・ベージュ・ダークブラウンで統一しています。ドアと暖炉は白、ソファと壁は薄いベージュ、その他の家具は重厚感のあるダークブラウンで統一しています。色を3色に抑えると、上品な感じになります。

家具は曲線を多く用いた伝統的でシックなインテリア。全体的に温かみのあるラグジュアリーな雰囲気です。

2-2. ホテルライクのような生活感のない家

スッキリとしたホテルライクな家は憧れの的ですね。ホテルライクの家の良いところは生活感のある雑多な物を徹底的に排除することで、常にホテルで過ごすようにリラックスできることです。

ホテルライクな家具や内装の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

ホテルライクな部屋の事例は以下です。

ポイントは、装飾をなるべく排除すること、色を3色以内に抑えることです。明るいトーンの部屋にしたければベージュ・グレー・白、重厚感のある部屋にしたければ黒・グレー・ダークブラウンで統一します。余計な飾り物などを極力省くことで、生活感をなくしゆったりと過ごせる空間を作り出せます。

事例では、1つ目がベージュ・白・グレー、2つ目が白・グレー・ブラウンという組み合わせでいずれも3色に抑えています。装飾は植物くらいです。家具はシンプルな形状ですが、低めの家具にすることで目線が下がり、部屋を一層広く見せる工夫をしています。

部屋にたくさんの”余白”を取った部屋のスタイルをジャパンディといいます。和モダンとはまた違った趣があり、部屋に余白を作ることで美を表現するこのスタイルは、世界的にも注目されています。ホテルライクな部屋を目指すなら、ジャパンディをお手本にすると良いでしょう。

夜に使う照明についても、工夫次第でホテルライクに近づくことができます。

照明は天井の中央につけがちですが、天井に照明があると部屋中が煌々と照らされて昼間と同じ状態になってしまいます。

しかし、間接照明や天井のライトのみにするとほのかな灯りになります。

明るい場所と暗い場所に差ができ、夜もリラックス感漂う落ち着いた雰囲気にできるでしょう。

2-3. 余裕のある間取りの家

余裕のある間取りは壁や仕切りを取り払い、2部屋以上を1つにつなげ、高級素材を用いて内装を工夫することで実現します。

通常のマンションは60〜70㎡などの床面積ですが、部屋数を増やすために壁で仕切っていくつもの個室を作っています。しかし、リノベーションで壁や仕切りを取り払い、既存の2つ以上の部屋をつなげて1つにすることで高級住宅のような大空間を作ることが可能です。

上記のように、キッチンとリビング、あるいは廊下とリビングをつなげてしまえば、間取りを広げることができます。

壁を壊さずドアなどの建具を取り払うだけでも、以下のように広く見せることは可能です。

しかし、ただ間取りを変更するだけなら通常のリノベーションでもできます。肝心なのは間取りを変更した後、以下のようなことを意識してリノベーションをすることです。

これはホテルライクのスタイルとも似ていますが、低い家具で統一すれば視線が低くなるため部屋が広く見えます白色は膨張色なので、天井と壁を白くすることも空間を広く見せるのに一役買ってくれます。

2部屋つづきにした床を同じ材質にし、材質にもこだわって無垢フローリングやヘリンボーンなどの高級なものにすれば、ドアを取り外して壁の一部が残っている状態でも一体感が出るでしょう。

高級リノベーションにかかる費用

基本的に、高級リノベーションは一般的なリノベーションよりも費用がかかります。

結論からいうと、高級リノベーションには相場というものがありません。使う建材や設備交換などによって価格が異なるからです。

例えば、キッチンの床を大理石にすると1000万円、キッチンやバスを最新設備にすると配管工事なども含めて1500万円くらいかかります。これらを含めてフルリノベーションするとなると、1億円を超えてしまうこともあります。そのため、先に見積もりを取ることをおすすめします。

ただし、大体の費用相場を知っておくことは重要です。なぜなら、予算を立てるのに必要だからです。予算については「8. 高級リノベーションにかかる費用を予算内で収めるためのコツ」で詳しくお伝えします。

目安としては、高級リノベーションの費用相場は1000万円〜です。フルリノベーションを考えた場合は5000万円以上になることもあります。

しかし、設備などは変えずに内装やインテリア、間取りなどを変えるだけなら費用を抑えることが可能です。例えば内装に1500万円、インテリアに1000万円などです。

このことから、高級リノベーションをする際に考えなければならないのは、主に以下の2つであるといえます。

内装とは、間取りを変えずに内装のみをリノベーションすることです。間取りとは、間取りを変更するリノベーションを行うことです。

高級リノベーションで一番多くの費用がかかるのは間取り変更です。次に、内装の建材に費用がかかります。

3-1と3-2では、内装と間取りそれぞれのリノベーションでかかる費用を詳しく説明します。

3-1. 間取り変更のリノベーションにかかる費用

間取り変更のリノベーションは、フルリノベーションと一部分のリノベーションの2種類があります。

フルリノベーションの場合は、家全体を壊して作り直す大規模な改装を行います。

一方、一部分のリノベーションの場合は、リビングと隣接する和室を壊してリビングを広げるなど、家の一部分だけをリノベーションする方法です。費用的には当然、フルリノベーションよりも一部分のリノベーションのほうが費用はかかりません。

どちらの場合も間取りを変更するにはスケルトンリノベーションを行います。スケルトンリノベーションとは、構造全体の間取りを梁と柱のみを残し、間取りを再編成することです。

スケルトンリノベーションの大体の費用相場は以下です。

ただし、会社によって費用が1㎡6万円〜15万円とまちまちです。間取りを変更したい場合はまず見積もりを取り、予算と照らし合わせてどの程度の間取り変更をするか決めましょう。

3-2. 内装のリノベーションにかかる費用

内装のリノベーションを行う場所は、主に以下の3つです。

壁・天井・床ともに、用いる建材や施工面積によって費用は大きく異なります。

壁や天井には、通常クロスか漆喰などの天然素材の建材が用いられます。例えば10帖(約33㎡)の部屋のクロスを変えるとしましょう。費用相場は以下になります。

クロスは比較的安価で、高級クロスでも1㎡1500円程度です。仮に、10帖(33㎡)のリビングのみを張り替えた場合は、5万円程度に収めることが可能です。ただし、壁を漆喰や珪藻土などにしたい場合は、5倍から6倍の価格になります。

高級感のある床にしたい場合は、こだわりのあるフローリングや大理石などを使うことが多いです。フローリングや大理石を使用する場合の費用相場は以下です。

一見するとそんなに高額ではないように感じるかもしれません。しかし、これはあくまでも最低価格。フローリングでも無垢の1枚板なら1㎡10万円以上するものもありますし、大理石もランクの高い大理石を使えば、やはり1㎡10万円以上かかります。

天然の木や石は選ぶ素材によって費用が大きく変わるので注意が必要です。ただ、無垢の木は経年による味わいを楽しめ、大理石はメンテナンスいらずなのでコストが掛からないというメリットもあります。

壁・天井・床材などの内装は、将来的なメンテナンスも含めて考えるのがおすすめです。

高級リノベーションのメリット

ここまでで高級リノベーションとはどのようなものか具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。実際に高級リノベーションをするかどうかは、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で判断しましょう。

まずはメリットから説明していきます。

ひとつずつ詳しく説明します。

4-1. ワンランク上の住み心地を実現できる

高級リノベーションは、通常のリノベーションでは実現できないワンランク上の住み心地を実現することができます。

通常のリノベーションでも、ある程度は自分の思い通りの家を実現することは可能です。しかし、一般のリノベーションでは大理石などの高級建材はあまり使いません。ラグジュアリーな家やホテルライクな家などにしたい場合は、高級建材を取り寄せて施工を行ってもらう必要があります。

加えて、一般の施工会社は高級リノベーションの施工には慣れていないため、打ち合わせの段階で自分の思い通りのセンスやニュアンスが伝わりにくい可能性もあります。

1. 高級リノベーションとは」でもお伝えしたように、高級リノベーションは高級建材などを使って今よりもハイグレードな住まいにすることです。

老朽化したマンションを施工してきれいにする一般的なリノベーションとは異なり、自分だけの住み心地を実現可能にできるのが、ワンランク上の高級リノベーションであるといえます。

4-2. 「上質な気分」を味わうことができる

3. 高級リノベーションの事例」でご覧いただいたように、高級リノベーションには様々な種類があります。「高級」は「上質」と言い換えることもできます。なぜなら、人は上質と感じる時に最高の気分を味わうことができるからです。例えば、高級ホテルで過ごすと、豊かで上質な気分を味わうことができますよね。

高級ホテルで過ごすとなぜ豊かで上質な気分になるかご存知ですか?もちろん、贅沢な調度品や行き届いたサービスなどもあるでしょう。しかし、意外な理由のひとつに、余計な物がないことが挙げられます。

医療社団法人 平成医会では、視覚からの情報過多でストレスを受けている脳を”物が散らかった部屋”にたとえて述べています。物が散らかった部屋では取捨選択が難しくなり判断能力が落ちてストレスがたまりますが、脳でも同じことが起こっているというのです。

つまり、視覚情報が多くなると脳は情報過多になって疲れてしまうということです。

参考:医療社団法人 平成医会 情報過多とストレスの関係

家で上質な時間と空間を味わうなら、できるだけ物を排除し、シンプルにすることです。その代わり、部屋に置く物は厳選して上質なものだけにすれば、ゆったりとした上質な気分を味わうことができます。

4-3. リノベーションだからこそ過不足なく思い通りの家を実現できる

高級リノベーションでは、自分だけの贅沢空間や上質な住み心地を過不足なく実現することができます。

確かに、分譲の高級マンションを購入することでも「高級」を手に入れることは可能です。しかし、それはあくまで万人がイメージするような「高級」であり、自分が100%満足できるものとは限りません。

例えば、家全体は大きくていいけれど別の部屋に行くのに必ず一度廊下に出なければならない(回遊性がない)、最新設備のバスは気に入っているが使わない機能が多いなど、「もっとこうならいいのに」「これはいらないのに」という部分が出てくる可能性が高いのです。

その点、高級リノベーションであれば、自分の思い通りの家を実現することができます。不要な部分にはお金を使わず、重点を起きたい部分にだけお金をかけることができるのです。

過不足なく思い通りの家を実現できるのは、高級リノベーションならではといえるでしょう。

高級リノベーションのデメリット

一方、高級リノベーションにもデメリットはあります。それは以下のようなものです。

こちらも一つずつ説明していきます。

5-1. 一般的なリノベーションより費用がかかる

高級リノベーションでは高級建材を多く使うため、どうしても一般的なリノベーションよりも費用がかかります。

「4-1. 内装のリノベーションにかかる費用」でも説明しましたが、例えば壁の建材を変更する場合でも一般的なフローリングなら1㎡7,000円程度からありますが、無垢の木で高級フローリングにする場合は1㎡あたりの費用が3倍以上になります。

なぜ、一般的なフローリングが安いのかというと、一般的なフローリングは合板の表面に高価な木材を貼った複合フローリングと呼ばれるものだからです。

一方、無垢フローリングは他の木材が混じっていない天然木100%の一枚板でできたフローリングです。一枚板を贅沢に使っているので価格も高く、高級な木材を使えばより価格も高くなります。

同じように、壁や天井も一般的なリノベーションではクロスを使うのに対し、高級リノベーションではクロスと天然素材の壁材(漆喰など)を組み合わせたり、高級木材を使用したりします。

このように、高級リノベーションでは一般的なリノベーションよりも費用がかかることがデメリットといえます。

5-2. こだわりすぎると費用が莫大になる

2つ目のデメリットは、こだわりすぎると費用が莫大になってしまうということです。高級リノベーションは一般的なリノベーションよりも費用がかかることはお伝えしたとおりですが、どこもかしこも高級にしたいとこだわると、とてつもない費用がかかることになります。

例えば、玄関とキッチンとバスは大理石、その他は無垢フローリングにしたい。壁はすべて珪藻土でリビングには大理石のパネルを埋め込みたい。すべての部屋を仕切る壁をなくして回遊性を高くし、キッチンとバスは海外ブランドの最新式に交換したい…などの希望をすべて詰め込むとなると、施工費と材料費で5,000万円以上のお金がかかる場合もあるでしょう。

予算に上限がないのであればそれも可能かもしれませんが、通常は予算に上限があるもの。自分のこだわりをすべて叶えようとすると簡単に予算オーバーになってしまうので注意が必要です。

高級リノベーションを予算内に収めるコツは、「8. 高級リノベーションにかかる費用を予算内で収めるためのコツ」で詳しく説明します。

5-3. 海外製品を使う場合は取り寄せに時間がかかることがある

高級リノベーションを行う際には高級リノベーションを行う会社に任せますが(「9. 高級リノベーションをする際の会社の選び方」参照)、思い通りの建材がない場合は海外から取り寄せてもらうこともあります。

例えばインターネットで見たこの壁紙をどうしても使いたいが、日本では販売していないという場合などです。

海外から建材を輸入する際には、取り寄せに日数がかかります。少なくとも1ヶ月〜3ヶ月程度は日数がかかるため、転勤による引っ越しなどでリノベーションの完成時期に制限がある方は注意が必要です。

高級リノベーションがおすすめな人

上記を踏まえた上で、高級リノベーションがおすすめな人は以下のような人です。

一つでも当てはまる方は、高級リノベーションを検討するのがおすすめです。

一方で、以下のような方はカジュアル、あるいはラフな一般的なリノベーションがおすすめです。

カジュアルで一般的なリノベーションでは使う建材も安価なものからあり、予算を低く設定して希望を実現することができます。

ただ、やはりラグジュアリーな雰囲気やホテルライクな高級感を求めるなら、高級リノベーションをするのが良いでしょう。

高級リノベーションをプランニングする際のステップ

本章では、高級リノベーションをプランニングする際にどのようにすすめるかという実際のステップを解説します。

それぞれのステップについて詳しく説明します。

7-1. 【STEP1】まずは予算を明確にする

まずは、高級リノベーションにどのくらい予算を使えるか明確にしましょう。

一括で支払えるという人は問題ありませんが、ほとんどの場合ローンを組むことになるでしょう。現在の住宅ローンや教育ローンなど月々にかかる固定費を調べ、いくらくらいまでなら月々の支払いが増やせるか確認します。

注意しなければならないのは、設計費は工事費とは別途になるということです。設計費は会社によって異なるので、事前に大体の費用を確認しておくのがおすすめです。その他、追加工事が出る場合や諸費用などがあるため、予算は余裕を持って考えましょう。

7-2. 【STEP2】予算内で収まるリノベーションプランを考える

予算を明確にしたら、次は予算内で収まるリノベーションプランを考えます。

一般的なマンションリノベーションの場合の相場は以下ですが、高級リノベーションの場合はこの2〜3倍程度の価格と考えておくと良いでしょう。

上記はあくまでも目安ですが、予算に対してどこにどのくらい費用をかけるかという優先順位をつけて置くことも重要です。

7-3. 【STEP3】複数のリノベーション会社に見積もりを依頼する

大体のプランが立ったら、次は会社選びです。高級リノベーションを扱っている会社を探し、複数の会社に見積を依頼しましょう。なぜなら、会社によって設計費用やデザイン費、建材の価格などが異なるからです。

複数の会社に接して事例などを見せてもらいながら、実際の見積もりを出してもらうことで予算と希望のデザインを実現できるかどうか考えます。

なお、会社の選び方は「9. 高級リノベーションをする際の会社の選び方」で詳しく説明します。

7-4. 【STEP4】親身になってくれる会社を選ぶ

複数の会社から見積を出してもらったら、最も自分の予算で希望が実現できそうな会社を選びます。

ただし、予算だけで決めてはいけません。見積もりのやり取りをする中で、営業や設計士などの印象もよく観察しておきましょう。会社によって予算に応じてこと細かく相談に乗ってくれるところもあれば、提案を次々にして追加工事に誘導するようなところもあります。

本当に親身になって無理のない提案をしてくれるところが、良い会社といえるでしょう。

高級リノベーションにかかる費用を予算内で収めるためのコツ

本章では、高級リノベーションを予算内で収めるコツをお伝えします。施工途中で予算が足りずに中途半端な仕上がりになってしまう、予定外のローンを組むことになるなどの事態を避けるためにも、予算内で収めるのは必須です。

費用を予算内で収めるためのコツは、会社に依頼する前にリノベーション内容の優先順位を自分の中で決めておくことです。

「6-2. こだわりすぎると費用が莫大になる」でもお伝えしたように、どこもかしこもというふうにこだわってしまうとたくさんのお金がかかってしまいます。

そこで、どうしても外せないもの、妥協できるところ、こうしたくないことを自分の中で整理しておくのがおすすめです。それをメモにまとめておきましょう。

なお、建材や施工の価格は会社によって異なるので、予算内に収まるように会社とよく相談して決めましょう。

高級リノベーションをする際の会社の選び方

リノベーションをお願いする場合、高級リノベーションに関わらず会社選びは非常に重要です。

特に高級リノベーションを希望する場合は以下の観点が大切です。

  • 設計プランに独自性、センスがあるか
  • 取り扱う設備・建材が幅広いか

高級リノベーションは豊富な資金を元に、ダイナミックな間取り変更や質の高い設備や建材を取り入れるなど、選択肢が豊富です。

そのため、自分たちにとって使いやすい間取りであることはもちろん、暮らしの豊かさを演出できるような独自の空間演出に長けた、提案力のある会社を選んでください。

また、設備や建材なども、日本独自の建材から海外製まで様々な選択肢があります。高級リノベーションを実現するには、依頼する会社が取り扱える設備や建材が豊富であること、また担当者の知識が豊富であることも重要です。

質の高い設備や建材を取り入れても、調和していなければ美しく伸びやかな空間にはなりません。

ハイスペックな設備や建材を組み合わせ、オリジナルな空間に仕立ててくれる知識と発想力豊かな担当者との出会いも大切です。

高級リノベーションの実績が多い会社に依頼する、という方法もありますが、ぜひ様々なリノベーション会社の事例を見て、設計やデザインが自分の好みか、実際に話を聞いてみて信頼がおける会社や担当者かを確認してください。

感性の近い会社や担当者に出会えたら、今は頭の中にぼんやりある理想のイメージを紐解いて、具体的な住まいとしてカタチにしてくれるでしょう。

まとめ

高級リノベーションは、一般的なファミリータイプのマンションや古いマンションなど幅広い対応が可能です。そのため、したい暮らしのイメージやデザインを膨らませることが大切です。

ラグジュアリーな空間が好みなのか、余白あるホテルライクな空間を好むのか、あるいは設備などスペックの高い住まいを求めるのか。たくさんの事例を見ることで、琴線に触れる住まいやデザインを見つけることが、ワンランク上の理想的な住まいにする第一歩です。

予算に余裕がある分、依頼する会社や担当者によって、知識やセンスの振れ幅が大きいのも高級リノベーションの特徴です。フラットな目線で幅広い会社の事例を見て自身の感性に合う会社に絞り、実際の会社の雰囲気や担当者の知識や対応等も含めて信頼できる会社を選んでください。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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