3LDKは狭い?間取り迷子に伝えたい!60㎡台マンションのおすすめポイントとデメリット
3LDKマンションは、2〜4人家族の“ちょうどいい暮らし”が実現できる、人気の間取りです。
しかし「家族構成の変化で狭く感じる」「動線を考えたつもりなのにどこか窮屈」と、暮らしていく中で問題が出るケースも多くあります。
本稿では3LDKマンションの間取りを考えている方に向けて、以下について解説します。
- 自分の住まいに本当に必要な間取りの広さ
- 60㎡の3LDKマンションの実例から学ぶ、余白のある間取りの作り方
家づくりで後悔しないためにも、本記事を参考にしながら、3LDKマンションの間取りの最適解を見つけましょう!
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はじめに|3LDKマンションの間取りが人気なのはなぜ?
3LDKとは、3つの居室とリビング・ダイニング・キッチンで構成された間取りのことを指します。
3LDKマンションが人気なのは、LDKとは別に3つの居室があることから、自由度の高い間取りやレイアウトができるからです。
人気がゆえにマンションでも多く採用されている間取りで、販売されている物件数も多いです。
3LDKの間取りでも狭いと感じる理由
ファミリー層を中心に、ベーシックな間取りである3LDKのマンションですが、実際に住んでいる方の後悔ポイントとしてよく挙げられるのが「狭い」という声です。
一見すると、3つの居室が備わっていれば問題がないようにみえますが、どうしてそのような声が聞こえるのでしょうか。
ここではその理由を挙げます。
共有スペースを広く取りすぎている
LDKは16〜20畳程度までが一般的で、それ以上になると広い分類になります。
3LDKのマンションの間取りでは、LDKが10畳以上あることが基本とされています。特にリビングダイニングは、家族の共有スペースということもあり、広く確保したい方も多いのではないでしょうか。
とはいっても、LDKを広くしすぎてしまうと、ほかの部屋の広さにシワ寄せがくるのも事実。
家具を置くとさらに窮屈な印象になります。
家事・生活動線が悪い
狭い(窮屈)と感じる原因のひとつとして、家事・生活動線の悪さが挙げられます。
近年の定番ともいえる「回遊動線」ですが、動線が短いほど収納力が低下することは、意外と知られていない落とし穴です。
あまりにも動線を意識しすぎてしまうことで、かえって窮屈に感じてしまうケースもあります。
部屋の使い方が固定されている
例えば夫婦+子ども二人の四人家族の場合に、部屋の割り振りを「主寝室と子ども部屋2室」と決めたとします。
しかし、子どもが同性同士の場合や、部屋の必要性があまり感じられなかった際に、そのうちの1部屋は子ども部屋としての用途を果たさなくなりますよね。
部屋の用途を固定しすぎることで、自由度が低く、不便さや狭さを生んでしまいます。
収納スペースとモノの量が見合っていない
収納家具やモノの量が多すぎると、いくら部屋が広くても狭くみえてしまいます。
収納小物やハンガーラックなど、床置きのものが増えるほど、床面積が小さくなりごちゃごちゃした印象に。
特に子ども部屋はモノの量が多くなるため、部屋の広さだけでなく、モノの量や収納家具の使いやすさを考えて計画しなくてはなりません。
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狭小化する3LDKマンション|60㎡台の間取りが定番になる?
首都圏 専有面積の推移
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
中央値 | 71.11㎡ | 71.21㎡ | 70.66㎡ | 70.53㎡ | 70.21㎡ | 70.35㎡ | 69.86㎡ | 69.44㎡ | 68.82㎡ | 68.42㎡ |
ここまでは、3LDKの間取りが狭いと感じる理由を述べました。
「それなら間取りを広くすれば快適だよね!」と極論を言いたくなりますが、それは果たして、あなたにとっての最適解といえるのでしょうか。
上記は、首都圏マンションにおける専有面積の推移を表した図です。2023年の専有面積の中央値は68.42㎡、4年連続の60㎡台で緩やかに縮小傾向が続いていることがわかります。
狭小化が続く要因としては、昨今の建築費の高騰の影響もありますが、住まいに対して広さ以外を求める意識が高まっているからといえます。
3LDKマンション|60㎡台間取りのメリット・デメリット
60㎡は、坪数にすると18坪あまりです。広さを重視している世帯にとって、60㎡の間取りはイメージがしづらいですよね。ここでは60㎡台の間取りのメリット・デメリットについて解説します。
メリット①需要が多く「売り・貸し」に優れている
一般的にはけっして広いとは言えない60㎡台の間取りですが、実は需要が多いんです。
シングルから夫婦、子ども一人+夫婦、兄弟姉妹に3〜4人家族と、様々な世帯のスタイルにマッチするのが60㎡台の間取り。これが70㎡以上になるとファミリー向けになり、需要が徐々に低くなります。
「ちょっと狭いくらいがちょうどいい」を求める幅広い層からの需要があることで、売り・貸し物件としても有利です。
メリット②利便性や周辺環境の希望が叶えられやすい
3LDKマンションで広い間取りを求めると、駅から遠のいたり、周辺環境や生活面の条件を妥協したりと、後々の後悔につながる点は免れません。ですが60㎡台の3LDKマンションであれば、駅近物件や利便性の良い(資産性の高い)物件に巡り合える可能性が高く、住み心地の良い環境で暮らせます。
デメリット①1部屋に割ける広さが限られる
比較的コンパクトな60㎡台の3LDKマンションは、1部屋に割ける広さが限られます。
60㎡は約37畳なので、LDKに12〜3畳を割り当てると、3つの居室は5畳程度に納めなければいけません。
各部屋の広さの優先順位をつけたり、将来のライフスタイルの変化を加味したりと、可変性のある間取りにしましょう。
デメリット②収納が手狭になりがち
コンパクトな間取りほど収納計画は難しくなります。
一ヶ所に家族のモノを集約させるウォークインクローゼットやシューズクローク、壁面収納などを上手く使って、床面積を確保できる収納計画を立てましょう。
デメリット③プライバシーの確保に難儀しやすい
家族の気配やつながりを感じやすいのが60㎡の間取りですが、一方でプライバシーの配慮が難しくもあります。
プライバシーの確保をするために、例えばリビングといった共有スペースを中心に、部屋を取り囲むように配置するとそれぞれの部屋同士に距離が生まれます。もしくは、生活音が気になりやすいリビングと寝室は、最も距離を置くように配慮するのも効果的。
アイディア次第でプライバシーの確保が可能です。
3LDKマンションの間取りで後悔したくない方へ|はじめまして、ゼロリノベです。
ここまでは、3LDKマンションの間取りが狭く感じるかが分かるチェックリストや種類の説明、そして実例を紹介しました。
3LDKマンションの間取りの最適解は、住む人や家族のカタチによって違うからこそ、それを丁寧に汲み取ってくれる施工会社に依頼したいですよね。ですが、世の中に溢れるほど多く存在する施工会社の中で、どうすれば信頼できるプロフェッショナルに出会えるのでしょうか。
そんなときには、その会社のポリシーを見てみてください。その想いに共感できた瞬間から、家づくりのストーリーが始まっていくのだと思います。
大人を自由にする住まい
住宅ローンに縛られて、やりたかったことを諦める。
大量生産された間取りに、無理やり暮らしを押し込める。
もっと自由になれないだろうか?
マイホームの先にも人生は続いていくから、
家が足かせになってはならない。
余白を残した買い方で、趣味も旅行も楽しめるように。
暮らし方に合わせて、住まいを心地よく変えていけるように。
私たちは、既成概念にとらわれず、
未来の選択肢が広がる、あなたらしい自由を提案します。
こちらがゼロリノベのポリシーです。
ゼロリノベは既存の建物に新しい価値を吹き込み、住まいと暮らしの可能性を最大化する「リノベーション」を手掛けるプロ集団です。
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60㎡台の3LDKマンションの実例を紹介
さいごに、ゼロリノベが手掛けた60㎡台の3LDKマンション間取りの実例を紹介します。
3LDKマンション間取りの事例1
【66.88㎡ 二人暮らし】美の建築
3LDKの間取りをリノベーションし、温かみのあるワンルーム風に。どこか海外の風を感じる明るいLDKを中心に、光と風が通る間取りに仕上がっています。趣味の自転車をメンテナンスしたり、展示したりできる土間は広くしています。玄関から来客を通す動線と、キッチンを通る動線を分けることで、来客には生活感を極力見せず、買い物帰りの食材も楽にキッチンに運べるのが便利。オンオフのバランス感が絶妙です。
>>この事例をもっと詳しく見る
3LDKマンション間取りの事例2
【61.17m² 二人暮らし】白黒つけない「グレー」な最適解
東西・南北にはしる梁が特徴の3LDKの間取りをリノベーションし、元を活かして空間をゆるやかにゾーニングした実例。空間を細かく間仕切りしないことで開放感を味わいながら心地よく暮らせます。家でも仕事をするというライフスタイルの奥様が希望した「汚れが気にならない家」は、ホコリ・汚れが目立ちづらいグレーで内装を統一。扉付き収納で生活感を隠しつつ、自分のペースで掃除ができるようにと設計されています。
3LDKマンション間取りの事例3
【65.54㎡ 三人家族】ぬくもり橙色の住まい
「木造校舎のような懐かしい雰囲気」がデザインテーマのお住まい。パーケットフロアをベースに、キッチンまわりには柔らかいフォルムや色合いの造作を施し機能性と優しさを。個室にはグレーの室内窓をアクセントにしつつ、室内全体に風と光が巡る設計にしています。
3LDKマンション間取りの事例4
【65.58㎡ 三人家族】居心地のいい場所
寝室はコンパクトに、家族で過ごす場所は広々と。スペースの配分にメリハリをつけた間取りです。LDKには腰壁をモルタル、本体を木で造作した主役級のキッチンを。腰壁は調味料が置けるニッチを忍ばせました。2つの寝室の間仕切り壁は梁下の高さにすることで、空調を1台で完結。広々とした玄関土間には遊び心で懸垂バーを設けています。
3LDKマンション間取りの事例4
【64.57㎡ 三人家族】北欧風に暮らす便利な住まい
お子さんの誕生を機に、マンションリノベーションを選択されたご夫婦。以前暮らしていた住まいの間取りに不自由を感じられていたため、家事のしやすい動線と家族が集まる広いLDKを計画しました。木と白を基調に、淡い寒色のアクセントを施し、やさしい北欧風に仕上がっています。
3LDKマンション間取りの事例5
【64.8㎡ 三人家族】余白と回遊性のある猫との暮らし
以前は生活動線や空間の無駄を感じていたというご夫婦。回遊性のある動線計画で人も猫も快適に過ごせるだけでなく、壁や仕切りをできるだけなくすことで視線が抜けて面積以上の広がりが生まれました。
3LDKマンション間取りの事例6
【66.4㎡ 四人家族】風と光が抜けるリビングのある暮らし
小学生のお子さん2人をもつご夫婦。あらかじめ子ども部屋を設けるのではなく、余白を残したプランニングを施しました。木のぬくもりが感じられるリビングダイニングには自然と家族が集まるように、対面式のキッチンはブルーのタイルでカフェのように。
3LDKマンション間取りの事例7
【63.84㎡ 四人家族】アスレチックハウス
目を引くボルダリング壁の向こうは子ども部屋。最上部の開口の先にベッドが、下段はクロゼットになっています。躯体現しの天井にはなんと鉄棒まで。元気な子どもも室内で思い切り遊べます。来客の多い施主様のために、玄関から先の経路を2つに分け、生活感を見せない工夫を。
番外編|ワークスペースのすすめ
参照:アットホーム インターネットアンケート調査「共働き夫婦のライフスタイル」
近年の夫婦の働き方として、出社のスタイルをとっている夫婦が8割を超える中、在宅勤務やテレワークも2割ほどを占めています。その夫婦へ「在宅勤務において夫婦別々のワークスペースが欲しい」か聞くと、夫婦ともに「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えたのが6割以上の結果となりました。
しかし「ワークスペースは置きたいけれど、設置するスペースが広く取れない」と、断念する方も多いです。
3LDKマンションの間取りにワークスペースを取り入れるなら、家族の気配を感じられるリビングや、廊下のデットスペースに配置するのがおすすめです。夫婦のワークスペースとしてだけでなく、子どものスタディスペースとして共用もできるので、ぜひ設置を検討してみてください。
まとめ
3LDKマンションの間取りを考えている方に向けて、60㎡の3LDKマンションに住むコンパクトな暮らしのすすめを、実例も併せて紹介しました。
3LDKは様々なライフスタイルにマッチする人気の間取りではありますが、たとえ3つの居室があっても、空間を上手く使えないと狭さや不便さを感じます。近年では住まいの狭小化が進み、幅広い層からの需要と資産性・利便性にも優れている60㎡台のマンションは、間取りの広さに捉われがちな私たちに「本当に必要な間取りの広さの最適解」を教えてくれます。
3LDKマンションを考える際には、本当に必要なスペースを備えた60㎡台の間取りも視野に入れてみてはいかがでしょうか。コンパクトな暮らしをすることで、広さだけでは叶えられない豊かさが手に入るはずですよ。
住まいでの暮らしを想像した上で、間取りをゼロから考えるのは難しいですよね。ゼロリノベでは、間取りだけでなく「資金計画」「不動産仲介」「リノベ設計・工事」まで、住まいに関することを全てひとつの会社でサポートするワンストップのリノベーションを行っています。3LDKマンションの購入を考えたら、まずは情報収集から始めてみましょう♪