ミニマリストの審美眼が光る、シンプルで心地よい住まいのリノベーション事例

2025.02.28

薮菜摘

ゼロリノベでは、新しい事例を続々と公開中。今回は、持ち物が少ないミニマリストのお施主様の暮らしに合わせたシンプルで機能的なリノベーション事例をご紹介いたします。

持て余してしまう部屋や収納を削ぎ落とし、活かせる余白へ

持ち物が少なく、賃貸や新築などの既成住宅では部屋や収納を持て余してしまっていたというS様。子どもが生まれることを機に、自分たちのライフスタイルに合うシンプルで洗練された住まいづくりを追求されました。

収納は最小限にとどめ、リビングや寝室、書斎などの生活空間に余白をプラス。段差のない全面塩ビタイルの床や3つの回遊動線、広いサニタリーとカウンターが、家事の負担もミニマルに抑えてくれます。

リビングと廊下の境界線となる引き戸には、木材を使用した造作建具を採用。無機質な中にも温かみを感じる空間にまとめました。

事例概要

建物タイプ：マンション
広さ：74.2m²
築年月：1984年03月
リノベ費用：1500万 ~ 2000万円
工期：2.5ヶ月
居住人数：3人

Before＆After

After

担当設計者によるコメント

ゼロリノベ設計士　有友勇仁

S様はミニマリストなお客様で、シンプルな暮らしを大切にされています。
そのため、お掃除のしやすさと広さを感じるすっきりとした空間を目指して、無駄を省いたシンプルなデザインを取り入れました。

くつろぎの場であるLDKとその他のエリアを1枚の壁で仕切ることで、生活感を抑えつつ、普段使う物を視界に入れず収納できるように整えました。

LDKの引き戸には天井まで高さがある木製引戸を取り入れ、開けると空間がひと続きに広がり、閉めることで落ち着いた雰囲気が感じられます。
引き戸の開け閉めにより、冷暖房の効率も考慮した快適な空間が維持できるようにしました。

お施主様インタビュー

Q.住まい購入のきっかけと会社選びについて教えてください
子どもが生まれるタイミングで購入を考えました。
賃貸住宅などの決められた間取りに抵抗があって、自分たちの暮らし方に合わせた家づくりをしたかったんです。
注文住宅も検討しましたが、駅近や高層階という条件では中古マンションを購入してリノベーションするのが、コストを考えると現実的で。
ゼロリノベさんはオンラインセミナーに参加して、お金の話をメインにされているところやお金や住まいに対する考え方が好印象で、お願いすることを決めました。

Q.住み心地はいかがですか？
リビングを広くして生活感のない空間にしたいということ。
家事を楽にしたかったので、お掃除ロボットが使えるように床はフルフラットにして、子どもが水をこぼしてもすぐに手入れできるように床材は塩ビタイルにしたいとお願いしました。
娘が成長して部屋が必要になったときのために、パントリーとWICの間にはベッドが入る広さと、学習机として使える棚をつくってもらいました。

Q.リノベーションを検討中の方にメッセージやアドバイスをお願いします
とても快適です。
前の家ではお掃除ロボットとは別に掃除機も使っていましたが、今はお掃除ロボットに全て任せています。
広い洗面カウンターは乾燥機を終えた洗濯物をその場で畳んだりアイロンをかけたりできて、重宝しています。

事例URL：https://www.zerorenovation.co.jp/works/f1019-case74

ミニマルリノベでつくる、余白のある自由な暮らし3選

ゼロリノベでは、デザイン性の高さはもちろん、お客様のライフスタイルを丁寧にヒアリングすることで、それぞれの暮らしに必要な機能を本質的に見直し、提案する設計を得意としています。

今回は、間取りや素材をシンプルに、不要なものを徹底的に排除したミニマルなリノベーション事例をご紹介します。厳選した設備や機能だけで構成した住まいが、暮らしに自由な余白を生み出します。

Case1.細部のこだわりが光る、究極のシンプル

壁や天井はもちろん、換気扇やアイランドキッチン、収納扉なども白で統一し、生活感を排した空間に。建具も天井までのハイドアで統一してすっきり見せました。インターホンや給湯器のコントロールパネルもニッチに収めて扉をつけ、白い壁と同化させる徹底ぶり。75平米の空間を活かしきる無駄のない間取りと、厳選されたヴィンテージ家具たちによって、5人家族が暮らしているとは思えない洗練された住まいを実現しました。

事例詳細：https://www.zerorenovation.co.jp/works/f455-case75

Case2. 美術館を手本にしたノイズレスな上質空間

ホワイトとグレーを基調とした、軽井沢の千住博美術館のようなシンプルで上質な空間。維持管理のしやすさに徹底的にこだわり、リビングの壁一面は全て扉付き収納、床は水拭きまでをお掃除ロボットに頼れるよう全面タイル貼りにしました。造作キッチンには調理家電やゴミ箱が隠せるよう、サイズを合わせて内部にコンセントも設計。厳選したインテリアだけが引き立つ、ノイズレスな住まいです。

事例詳細：https://www.zerorenovation.co.jp/works/f442-case68

Case3.最小限の荷物で旅するように暮らす、海の別邸

海の景色を存分に味わうことができる、「水槽」をイメージしたクリアな寝室。コロナ禍を機にリモートワークが導入されたことで、「リタイアした後は海の見えるところに住みたい」という夢が現実になったお施主様のための住まいです。現在はセカンドハウスとして、将来的には移住先としても使用できるよう、機能性を重視した必要十分の設備を導入。ミニマルな空間が人生の豊かさを引き立てる、大人のリノベーション事例です。

事例詳細：https://www.zerorenovation.co.jp/works/f689-case87