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【自分で解決】テレビが映らない原因と5つの改善方法 – 電波トラブル解消ガイド

テレビが突然映らなくなると焦ってしまいますが、多くの場合は自分で解決可能です。本記事では、テレビが映らなくなる主な原因と、自宅で簡単にできる5つの改善方法を解説します。アンテナ関連のトラブルや配線の問題、設定ミスなど、症状別の対処法を順を追って説明するので、故障かな?と思う前にぜひチェックしてみてください。

目次

テレビが映らなくなる主な原因

テレビが映らなくなる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「アンテナ関連のトラブル」「配線・ケーブルの問題」「電源や機器の設定ミス」「外部要因・その他」の4つに分類できます。

実は多くの場合、テレビそのものの故障ではなく、これらの周辺機器や設定の問題が原因となっていることが多いのです。この章では、テレビが映らなくなる代表的な原因を詳しく解説し、効率的なトラブルシューティングのヒントを提供します。専門知識がなくても自己診断できるよう、わかりやすく説明していきます。

アンテナ関連のトラブル

アンテナ関連のトラブルは、テレビが映らなくなる最も一般的な原因の一つです。アンテナの向きがずれている、劣化・破損している、または正しく設置されていない場合、電波をうまく受信できず映像が映らなくなります。

特に屋外アンテナは、強風や落雷、雪、経年劣化などによって損傷することがあります。また、アンテナレベル(受信感度)が低すぎる場合は映像が途切れがちになり、逆に強すぎる場合は信号が飽和して映像が乱れることもあります。デジタル放送は、アナログ放送と異なり受信状態が悪いと映像がブロックノイズになったり、完全に映らなくなったりすることが特徴です。これらのアンテナ関連の問題は、テレビのメニュー画面で表示される「アンテナレベル」や「信号強度」を確認することで診断できることが多いです。

配線・ケーブルの問題

配線やケーブルの問題もテレビが映らなくなる主要な原因です。アンテナケーブルや接続ケーブルが抜けている、断線している、劣化している、または接続が緩んでいると、電波が正しく伝達されず映像が映りません。

特にアンテナケーブルの接続部分(F型コネクタ)は、経年劣化によって接触不良を起こしやすい箇所です。また、ケーブルが長すぎる場合や、分配器やレコーダーなどの機器を経由させている場合は、電波が減衰して映像が乱れたり映らなくなったりすることがあります。さらに、ケーブルが電源コードや他の電子機器の近くを通っていると、電磁干渉によってノイズが発生し、受信品質が低下することもあります。これらの問題は、ケーブルの接続状態の確認や、新しいケーブルへの交換で解決できることが多いです。

電源や機器の設定ミス

電源や機器の設定ミスは、意外と見落としがちなテレビが映らない原因です。テレビ本体やブースター(増幅器)の電源コードが抜けている、または電源が入っていないケースも少なくありません。

また、チャンネル設定のミスや、B-CASカード(現在はACASチップ内蔵のモデルもあります)の接触不良・挿し忘れも原因として多いです。特に引っ越しした後や、テレビを初期化した後はチャンネルスキャンを行う必要があります。さらに、視聴したいチャンネルと異なる放送(地上波/BS/CS)に切り替わっている場合もよくあるトラブルです。リモコンの「地デジ」「BS」「CS」などのボタンを押して、適切な放送に切り替えることで解決することがあります。これらの問題は、機器の電源状態や設定を順に確認していくことで特定できます。

外部要因・その他

テレビが映らない原因として、外部要因やその他の問題も考えられます。例えば、天候(台風・大雨・落雷など)や近隣の工事による一時的な電波障害が発生することがあります。

特にBS/CS放送は、雨や雪などの悪天候の影響を受けやすく、激しい雨が降ると「降雨減衰」という現象で映りが悪くなります。また、マンションなどの共同受信設備(共聴設備)やブースターの不具合によっても受信障害が起こることがあります。さらに、長年使用しているテレビ本体の故障や寿命、ケーブルテレビや有料放送の契約切れなども映らなくなる原因として考えられます。これらの外部要因による問題は、天候の回復を待つか、管理会社や放送事業者に問い合わせる必要があるケースもあります。

自分でできるトラブルシューティング

テレビが映らない場合、多くのトラブルは自分で解決可能です。専門業者に依頼する前に、簡単なトラブルシューティングを行うことで、時間とお金を節約できます。

ここでは、テレビが映らないときに自分でできる基本的なチェック項目と対処法を段階的に解説します。これらの手順に従って確認していくことで、多くの場合は問題の原因を特定し、解決することができるでしょう。特に難しい知識や技術は必要ありませんので、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

アンテナとケーブルの確認方法

テレビが映らない場合、まずアンテナとケーブルの状態を確認しましょう。アンテナケーブルがテレビにしっかりと接続されているか、緩みや抜けがないかをチェックします。

F型コネクタと呼ばれるアンテナ端子は、時計回りに回して締めるタイプが一般的です。手で回しても緩みがないか確認し、必要に応じて締め直しましょう。また、ケーブルが折れ曲がっていたり、踏まれていたりしていないかも確認してください。特に古いケーブルは劣化して断線することがあるため、状態が悪ければ新しいものに交換することも検討しましょう。室内アンテナを使用している場合は、窓の近くなど電波を受信しやすい位置に移動させてみてください。これらの簡単なチェックと対処で、多くのケーブル関連の問題は解決できます。

アンテナレベルの確認と調整

テレビのメニュー画面から「アンテナレベル」や「信号強度」を確認することで、受信状態を診断できます。一般的に、地上デジタル放送では50%以上、BS/CS放送では60%以上のアンテナレベルがあれば安定して視聴できます。

アンテナレベルの確認方法は、テレビのリモコンで「メニュー」ボタンを押し、「設定」「受信設定」「アンテナレベル表示」などを選択します(メーカーによって操作方法は異なります)。アンテナレベルが低い場合は、室内アンテナの位置や向きを調整したり、屋外アンテナの方向を修正したりすることで改善できることがあります。また、アンテナレベルが著しく低いか、または変動が大きい場合は、アンテナブースターの設置を検討するのも一つの方法です。ただし、アンテナの高所作業は危険を伴うため、自信がない場合は専門業者に依頼することをお勧めします。

電源と接続の確認

テレビが映らない原因として、単純な電源や接続の問題も考えられます。テレビの電源コードがコンセントにしっかり接続されているか、またブースターがある場合はその電源も入っているか確認しましょう。

また、テレビとレコーダーやゲーム機などの外部機器を接続している場合は、入力切替が正しく設定されているかチェックします。テレビのリモコンの「入力切替」ボタンを押して、適切な入力ソース(HDMI1、HDMI2、ビデオなど)が選択されているか確認してください。さらに、複数の機器を経由している場合(例:アンテナ→レコーダー→テレビ)は、それぞれの機器の電源が入っているか、またはスタンバイ状態でも信号が通過する設定になっているかを確認します。これらの基本的な電源と接続のチェックで、多くの視聴トラブルは解決できます。

チャンネル設定の確認と再設定

テレビのチャンネル設定が正しく行われていない場合も、特定のチャンネルや放送形式(地上波/BS/CS)が映らなくなることがあります。チャンネル設定の確認と再設定を行いましょう。

チャンネル設定(チャンネルスキャン)の方法は、テレビのリモコンで「メニュー」ボタンを押し、「設定」「チャンネル設定」「自動チャンネル設定」などを選択します(メーカーによって操作方法は異なります)。引っ越しした場合や長期間チャンネル設定を行っていない場合は、お住まいの地域の放送局に合わせて再設定する必要があります。また、B-CASカードがある機種では、カードが正しく挿入されているかも確認してください。これらの設定確認と再設定で、チャンネル関連の問題は解決できることが多いです。

外部機器との接続確認

テレビと接続している外部機器(レコーダー、ゲーム機、STBなど)が映らない場合は、それらの接続と設定も確認しましょう。HDMIケーブルやコンポーネントケーブルなどの接続状態をチェックします。

外部機器との接続で問題が起きている場合、以下の点を確認します。まず、ケーブルの両端がしっかりと挿し込まれているか確認しましょう。HDMIケーブルは特に、しっかりと奥まで挿さらないと接触不良を起こすことがあります。次に、テレビの入力切替が正しく設定されているか確認します。テレビのリモコンの「入力切替」ボタンを押して、外部機器を接続している入力端子(HDMI1、HDMI2など)を選択してください。また、外部機器側の出力設定も確認し、テレビの仕様に合った解像度や出力形式になっているか確認します。これらの接続と設定の確認で、外部機器との連携問題は解決できることが多いです。

アンテナ関連の詳細対処法

テレビが映らないトラブルの多くはアンテナ関連が原因です。この章では、アンテナの種類別に詳しい対処法を解説します。

アンテナは大きく分けて屋外アンテナ(八木式アンテナなど)と室内アンテナに分類されますが、それぞれで問題点や対処法が異なります。また、アンテナの問題が疑われる場合の確認方法や、自分でできる調整方法、専門業者に依頼すべきケースなども説明します。アンテナ関連のトラブルを効率的に解決するためのガイドとして参考にしてください。

屋外アンテナの点検と対処

屋外アンテナ(八木式アンテナなど)に問題がある場合、以下の点検と対処が考えられます。まず、可能であれば外からアンテナの状態を目視確認し、明らかな破損や傾きがないかチェックします。

強風や台風などでアンテナの向きがずれていることがあります。また、経年劣化による金具の錆びや緩みで固定力が弱まり、徐々に向きがずれることもあります。屋外アンテナの調整は高所作業になるため危険を伴いますので、自己判断で屋根に上ることは避け、安全に確認できる範囲で行うか、専門業者に依頼することをお勧めします。特に、アンテナの方向調整や交換が必要な場合は、適切な工具と経験を持つ専門業者に任せるのが安全です。アンテナの設置方向は地域によって異なるため、地元の電波状況に詳しい業者が望ましいでしょう。

室内アンテナの調整

室内アンテナを使用している場合は、アンテナの位置や向きを調整することで受信状態が改善することがあります。一般的に、室内アンテナは窓の近くや高い位置に設置するのが効果的です。

テレビのアンテナレベル表示を確認しながら、アンテナの向きや位置を少しずつ動かして、最も受信状態が良くなる場所を探します。金属製の物や電子機器の近くは避け、できるだけ障害物の少ない場所に設置しましょう。また、アンテナによっては増幅(ブースター)機能が付いているタイプがあります。この場合、増幅レベルを調整することで受信状態が改善することもあります。ただし、増幅しすぎると逆に映像が乱れることがありますので、適切なレベルに設定することが重要です。室内アンテナで十分な受信状態が得られない場合は、屋外アンテナの設置を検討するか、ケーブルテレビなどの別の受信方法を検討することも一つの選択肢です。

ブースターの確認と調整

アンテナブースターは電波を増幅する装置で、電波が弱い地域や複数のテレビに分配する場合に使用されます。ブースターに問題がある場合、テレビが映らなくなることがあります。

まず、ブースターの電源が正しく接続され、電源ランプが点灯しているか確認します。ブースターの電源アダプターがコンセントから抜けていたり、アダプター自体が故障していたりすることがあります。また、ブースターの増幅レベルが適切に設定されているかも確認しましょう。増幅レベルが高すぎると信号が歪み、逆に映像が乱れることがあります。ブースターの種類によっては、増幅レベルを調整できるものもあります。さらに、ブースターが経年劣化している場合は、新しいものに交換することで改善することもあります。特に10年以上使用しているブースターは、性能が低下している可能性があります。

アンテナケーブルの交換

アンテナケーブルの劣化や損傷もテレビが映らない原因となります。特に屋外に設置されているケーブルは、紫外線や風雨にさらされて劣化しやすく、内部の金属線が酸化して信号の伝達効率が低下することがあります。

アンテナケーブルの状態を確認し、明らかな損傷(被覆の亀裂、折れ曲がり、踏みつぶされた跡など)がある場合は交換を検討しましょう。また、F型コネクタ(アンテナ端子)部分の緩みや腐食も信号劣化の原因になります。ケーブルを交換する際は、テレビやチューナーの規格に合った高品質のケーブルを選びましょう。特にデジタル放送では、ノイズに強い二重シールドタイプのケーブルがお勧めです。ケーブルの長さは必要最小限にとどめ、余分な長さがあると信号が減衰する原因になります。自分でケーブル交換を行う場合は、コネクタの取り付け方法を正しく理解し、適切な工具を使用することが重要です。

設定・機器関連の詳細対処法

テレビの設定や周辺機器の問題もテレビが映らない原因となります。この章では、テレビの設定確認や再設定の方法、B-CASカードの確認方法などを詳しく解説します。

これらの問題は比較的簡単に自分で解決できることが多いので、まずは以下の手順に従って確認と対処を行ってみましょう。メーカーや機種によって具体的な操作方法は異なりますが、基本的な考え方は共通していますので、お使いのテレビの取扱説明書も参照しながら進めてください。

テレビのリセットと再設定

テレビの動作がおかしい場合や、設定を誤って変更してしまった場合は、テレビのリセットと再設定が効果的なことがあります。リセット方法はメーカーや機種によって異なりますが、一般的には設定メニューから「初期化」や「リセット」の項目を選択します。

リセット後は、地域設定やチャンネルスキャンなどの初期設定をやり直す必要があります。地域設定では、お住まいの都道府県や地域を選択し、それに基づいてチャンネルスキャンが行われます。正しい地域を設定することで、その地域で視聴可能な放送局を自動的に検索・登録します。また、画質や音質の設定も初期状態に戻りますので、必要に応じて再調整してください。なお、テレビをリセットする前に、重要な設定や登録情報をメモしておくと、再設定がスムーズに行えます。リセットしても問題が解決しない場合は、ソフトウェアの更新(アップデート)が必要な場合もありますので、メーカーのサポート情報を確認してみましょう。

B-CASカード/ACASの確認

地上デジタル放送やBS/CS放送を視聴するには、B-CASカードまたは最近の機種ではACASチップが必要です。B-CASカードが正しく挿入されていない場合、「B-CASカードを正しく挿入してください」などのメッセージが表示されて視聴できないことがあります。

B-CASカードを確認するには、まずテレビの電源を切り、カードスロットを確認します。カードスロットはテレビの側面や背面にあることが多いです。B-CASカードが正しい向きで奥まで挿入されているか確認し、必要に応じて一度取り出してから再挿入してみてください。カードの接点(金色の部分)が汚れている場合は、乾いた柔らかい布で軽く拭いてから挿入します。なお、2018年以降に発売された一部のテレビには、ACASチップが内蔵されており、B-CASカードが不要になっています。お使いのテレビの取扱説明書で確認してください。B-CASカードが破損している場合は、B-CASカスタマーセンターに連絡して再発行の手続きが必要です。

外部機器との連携問題

テレビと接続している外部機器(レコーダー、ゲーム機、STBなど)との連携に問題がある場合、以下の点を確認しましょう。まず、すべての機器の電源が入っていることを確認します。

次に、接続ケーブル(HDMIケーブルなど)の両端がしっかりと挿し込まれているか確認します。ケーブルを一度抜き、再度挿し直してみるのも効果的です。また、テレビの入力切替が正しく設定されているか確認します(HDMI1、HDMI2など、接続している端子に合わせる)。さらに、外部機器側の出力設定も確認し、テレビの仕様に合った解像度や出力形式になっているか確認します。例えば、古いテレビに4K出力対応の外部機器を接続すると、互換性の問題で正しく表示されないことがあります。この場合、外部機器側の出力設定を1080pなどに変更することで解決することがあります。また、HDMIケーブルに互換性の問題がある場合は、新しいケーブルに交換することも検討しましょう。

ソフトウェアの更新

テレビのソフトウェア(ファームウェア)が古いと、動作不良や互換性の問題が発生することがあります。定期的にソフトウェアの更新を確認し、最新の状態に保つことが重要です。

ソフトウェアの更新方法は、テレビのメニューから「設定」「システム設定」「ソフトウェア更新」などを選択します(メーカーによって操作方法は異なります)。インターネットに接続されているテレビであれば、オンラインで更新できる場合が多いです。インターネットに接続されていないテレビでも、放送波を通じてソフトウェアの更新が行われることがあります。更新中はテレビの電源を切らないよう注意してください。ソフトウェアの更新後、テレビが正常に動作するようになることがあります。特に、特定のチャンネルだけが映らないなどの症状がある場合、ソフトウェアの更新で解決することがあります。更新方法がわからない場合は、テレビの取扱説明書を参照するか、メーカーのサポートページで確認してください。

外部要因と専門業者の依頼

テレビが映らない原因が、自分では解決できない外部要因である場合や、上記の対処法を試しても問題が解決しない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

天候や近隣の工事による一時的な電波障害、マンションの共聴設備の不具合、テレビ本体の故障など、専門的な知識や技術が必要な問題もあります。ここでは、そのような場合の対処法や、専門業者に依頼する際のポイントなどを解説します。適切な判断と対応で、効率的にテレビの視聴トラブルを解決しましょう。

天候・電波障害の対処

天候不良(大雨、強風、雪など)や近隣の建築物、工事による一時的な電波障害は、自分では解決できない外部要因です。特にBS/CS放送は、雨や雪などの影響を受けやすく「降雨減衰」と呼ばれる現象で映りが悪くなることがあります。

このような外部要因による一時的な障害の場合は、天候の回復を待つか、障害の原因となる工事などが終了するのを待つしかありません。ただし、長期間にわたって電波障害が続く場合や、特定の建築物による恒久的な障害が疑われる場合は、お住まいの地域の電波障害対策協議会や自治体に相談することも一つの方法です。また、電波障害が深刻で改善の見込みがない場合は、ケーブルテレビへの加入や光回線を利用したIPTVサービスなど、別の視聴方法を検討することも選択肢となります。これらのサービスは、アンテナ受信に比べて天候や周囲の環境の影響を受けにくいという利点があります。

マンション・アパートの共聴設備

マンションやアパートなどの集合住宅では、共同受信設備(共聴設備)を利用していることが多く、この設備に問題がある場合はテレビが映らなくなることがあります。共聴設備の不具合は、複数の部屋で同じ症状が出ていることが特徴です。

共聴設備に問題がある場合は、まず同じマンション・アパートの他の住民にも同じ症状があるか確認してみましょう。複数の部屋で同じ症状が出ている場合は、管理会社や大家さんに報告し、共聴設備の点検を依頼することが適切です。共聴設備の修理や調整は専門的な知識と技術が必要なため、専門業者に依頼することになります。なお、自分の部屋だけで症状が出ている場合は、部屋内のアンテナケーブルや接続部分に問題がある可能性が高いです。この場合は、前述の「配線・ケーブルの問題」の項目を参考に対処してみてください。共聴設備の設置工事や大規模な修理が行われる場合は、事前に管理会社から通知があることが一般的です。

専門業者への依頼タイミング

テレビが映らない問題を自分で解決できない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。具体的には、以下のようなケースが専門業者への依頼タイミングとして考えられます。

まず、アンテナの調整や修理が必要な場合、特に屋外アンテナの高所作業は危険を伴うため、専門業者に依頼するのが安全です。また、テレビ本体の故障が疑われる場合(電源が入らない、画面が映っても音が出ないなど)は、メーカーのサービスセンターや修理対応の専門業者に相談しましょう。さらに、マンションの共聴設備に問題がある場合や、複雑なホームシアターシステムの設定に問題がある場合なども、専門的な知識と経験を持つ業者の助けが必要です。専門業者に依頼する前に、複数の業者から見積もりを取り、料金や対応内容を比較検討するとよいでしょう。

信頼できる業者を選ぶためには、実績や口コミ、認定資格の有無などを確認することも大切です。

修理費用の目安

テレビ関連の修理を専門業者に依頼する場合の費用は、問題の内容や作業の難易度によって大きく異なります。ここでは、一般的な修理費用の目安を紹介します。

アンテナ関連の修理では、アンテナの方向調整だけであれば5,000円〜10,000円程度、アンテナの交換となると15,000円〜30,000円程度、新規設置の場合は30,000円〜50,000円程度が相場です。これに加えて、高所作業や特殊な設置条件がある場合は追加料金がかかることがあります。配線関連では、ケーブルの交換や接続調整が5,000円〜15,000円程度、宅内配線の新設が10,000円〜30,000円程度です。テレビ本体の修理については、メーカーの保証期間内であれば無償で対応してもらえることもありますが、保証期間外の場合は故障の内容によって10,000円〜50,000円以上かかることもあります。特に液晶パネルなどの主要部品の交換が必要な場合は高額になることが多いです。依頼前に必ず見積もりを取り、修理内容と費用を確認することをお勧めします。また、修理費用が高額になる場合は、新しいテレビの購入を検討することも選択肢の一つです。

FAQ:テレビが映らない時によくある質問

テレビが映らない時によくある質問とその回答をまとめました。これらの質問は多くの視聴者が経験する一般的な問題に関するものです。

自分で解決できるトラブルも多いので、専門業者に依頼する前にぜひ参考にしてみてください。また、これらの対処法を試しても問題が解決しない場合は、テレビのメーカーサポートや専門業者に相談することをお勧めします。

アンテナの向きを調整する方法は?

アンテナの向きを調整する方法は、アンテナの種類によって異なります。屋外アンテナ(八木式アンテナなど)の場合、高所作業になるため、安全を考慮して専門業者に依頼することをお勧めします。

ただし、自分で調整する場合は、テレビのアンテナレベル表示機能を利用します。まず、テレビのメニューからアンテナレベル表示の画面を出し、別の人にアンテナの向きを少しずつ変えてもらいながら、最もレベルが高くなる方向を探します。地上デジタルアンテナの場合、お住まいの地域の送信所の方向に向けるのが基本です。BS/CSアンテナの場合は、南南東(東京で約南寄り22.5度)の方向、仰角約40度(地域によって異なる)に向ける必要があります。アンテナの向きを変える際は、固定ボルトを少し緩めてから慎重に動かし、最適な位置が見つかったらしっかりと締め直します。室内アンテナの場合は、窓の近くや高い位置に置き、向きを変えながら最も受信状態が良くなる位置と向きを探します。金属製の物や電子機器の近くは避け、できるだけ障害物の少ない場所に設置するのがポイントです。

ブースターの電源を確認するにはどうすればいい?

ブースターの電源を確認するには、まずブースターの電源アダプターがコンセントにしっかりと接続されていることを確認します。多くのブースターには電源ランプがついており、正常に電源が供給されているとランプが点灯します。ランプが点灯していない場合は、電源アダプターの接続を確認し、別のコンセントに挿し替えてみることで、コンセント自体の問題ではないかを確認できます。また、ブースターによっては、テレビ側から電源を供給する「電源重畳方式」のものもあります。この場合、テレビの設定メニューで「アンテナ電源」や「ブースター電源」などの項目を「オン」に設定する必要があります。設定方法はテレビのメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。ブースターの電源アダプターが故障している可能性もあるため、長期間使用している場合は電源アダプターの交換を検討することも一つの方法です。なお、ブースターの電源が正常でも映りが悪い場合は、ブースター自体の故障や、増幅レベルの設定、アンテナやケーブルの問題などが考えられます。

ケーブルの長さを変更する際のポイントは?

アンテナケーブルの長さを変更する際のポイントをいくつか紹介します。まず、ケーブルは必要最小限の長さにすることが基本です。ケーブルが長くなるほど信号が減衰し、映像品質に影響する可能性があります。

ケーブルを選ぶ際は、デジタル放送に適した高品質なものを選びましょう。特に、外来ノイズの影響を受けにくい「S-4C-FB」や「S-5C-FB」などの二重シールドタイプがお勧めです。ケーブルの両端のF型コネクタは、確実に接続するためにも高品質なものを使用し、適切な工具(圧着ペンチなど)を使って取り付けることが重要です。自分でコネクタを取り付ける自信がない場合は、必要な長さのケーブルを既製品として購入するか、専門店でカットとコネクタ取り付けを依頼するのも良い方法です。また、ケーブルを引き回す際は、急な曲がりや強い折れ曲がりを避け、重いものを載せたり踏みつけたりしないよう注意しましょう。さらに、電源コードや他の電気機器からできるだけ離してケーブルを配線することで、電磁干渉を防ぐことができます。

電源コードが抜けている場合の対処法は?

テレビやブースターの電源コードが抜けている場合の対処法は比較的簡単です。まず、電源コードがコンセントと機器の両方にしっかりと接続されているか確認します。

緩んでいる場合は、一度完全に抜いてから再度しっかりと差し込みます。また、使用しているコンセントに問題がないか確認するため、別の電気製品をそのコンセントに接続してみるのも有効です。さらに、テレビの電源コードが電源タップなどの延長コードを経由している場合は、電源タップのスイッチが入っているかも確認してください。なお、電源コードが破損している場合(被覆の損傷やプラグの変形など)は、安全のため使用を中止し、メーカーの純正品や適合する交換用電源コードに交換することをお勧めします。特にテレビは消費電力が大きい家電製品の一つなので、不適切な電源コードの使用は発熱や火災のリスクがあります。また、テレビを長期間使用していない場合や、引っ越しなどで電源を入れ直した場合は、初期設定が必要になることもあるため、電源を入れた後の動作も確認しましょう。

チャンネル設定を確認する方法は?

テレビのチャンネル設定を確認する方法は、メーカーや機種によって操作手順が異なりますが、基本的な流れは共通しています。まず、テレビのリモコンの「メニュー」ボタンを押し、設定メニューを表示させます。

次に、「設定」「チャンネル設定」「チャンネルスキャン」などの項目を選択します(メーカーによって表記が異なります)。現在設定されているチャンネルの一覧が表示されるので、必要なチャンネルが正しく登録されているか確認します。また、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送の切り替えボタンを押して、それぞれの放送のチャンネル設定も確認しましょう。チャンネルが正しく設定されていない場合や、引っ越しなどで視聴地域が変わった場合は、「自動チャンネル設定」や「地域設定」から再設定を行います。地域設定では、お住まいの都道府県や地域を選択し、それに基づいてチャンネルスキャンが行われます。チャンネルスキャンが完了すると、その地域で視聴可能な放送局が自動的に登録されます。なお、マンションなどの共同受信施設を利用している場合や、特殊な受信環境の場合は、手動でチャンネルを設定する必要があることもあります。

この記事の執筆
  • 熊田貴行

    本サイトの品質管理責任者。ヤフーを退職後、海外で飲食とホテル事業で起業。海外の事業を売却後、日本でメディア事業会社を立ち上げて10年目。これまでの自社メディア運営で得たノウハウを軸に、企業のオウンドメディア運営を中心にWEBマーケテ...

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