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リノベーションのプロが語る!断熱リフォームで気をつけるべきポイントとは?

<本調査に関して>

株式会社groove agentが運営するゼロリノベと、その品質管理および記事制作を請け負う株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田 貴行)は、合同でゼロリノベ社員の設計者男女6名を対象に、「断熱リフォームの注意点」についてのアンケート調査を実施しました。

目次

調査概要

調査概要:「断熱リフォームの注意点」についてのアンケート調査
調査期間:2025年6月17日(火)〜6月23日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:6人
調査対象:男性4人、女性2人

断熱リフォームで見落としがちな重要ポイントとは?

リノベーションのプロである回答者に、断熱リフォームで気をつけるべきポイントについて聞いてみました。

ポイント①コストと効果のバランスを見極める

断熱リフォームはコストがかかるリフォームです。ただ、後からは修正できず、物件に適した断熱材を入れる必要もありますので、コストと効果のバランスを検討することが大切です。

断熱リフォームはコストが高く、また後から修正できないので、本当に必要か確認することが大切です。(30代女性)

物件自体の温熱環境により断熱グレードが変わってきます。安価な断熱材を入れても意味がないケースもあります。(40代男性)

断熱リフォームは一度実施すると後から修正が難しいため、予算と効果のバランスをしっかり検討することが重要です。物件の立地や環境に合わせた適切なグレードを選定しましょう。短期的なコスト削減よりも、長期的な住環境の向上と光熱費削減の視点で考えることをおすすめします。

ポイント②断熱欠損とヒートブリッジに注意する

断熱欠損とヒートブリッジ対策については、プロの目線が重要。設計者にきちんと確認することが大切です。

断熱欠損、ヒートブリッジに注意が必要です。
(※ヒートブリッジとは、建物の中で、局部的に熱を伝えやすい部分のことです。熱の橋渡しをするため、熱橋ともいいます。熱を伝えるということは、すなわち熱が逃げていくということです。鉄筋コンクリート造では、躯体コンクリートが断熱材を貫通する部分がこれにあたります。)(40代男性)

断熱性能を高めるためには、壁や天井だけでなく、熱が逃げやすい部分(ヒートブリッジ)への対策が必須です。専門家の目で見ると、柱や梁、コンクリート躯体など、熱が伝わりやすい部分を見逃さずに断熱することが重要になります。ヒートブリッジ対策と気密性確保を徹底しましょう。

ポイント③窓と開口部の断熱対策を優先する

断熱材だけでなく、窓やサッシの断熱リフォームは、断熱性能に大きく影響します。

窓から一番冷気や暖気が伝わることは理解しておきましょう。(30代女性)

二重サッシなどのグレード選定が大切です。(30代男性)

住宅の熱損失は窓やサッシといった開口部からが最も大きいと言われています。断熱リフォームを計画する際は、壁や床の断熱と同時に、窓の断熱性能向上も考慮することが大切です。二重サッシや断熱ガラスなど、コストとのバランスを考えながら最適な選択をしましょう。

ポイント④玄関ドアの断熱も忘れずに

見落としがちな玄関ドアの断熱。マンションの場合はリフォームが可能かどうかを確認する必要があります。

玄関ドアの断熱は忘れがちなので注意しましょう。(30代男性)

マンションの玄関ドアは、管理規約上勝手に住み手が改修することが出来ません。比較的新しいシート張りタイプのドアであればまだ良いですが、古い鉄板タイプの玄関ドアですと外気がダイレクトに伝わってきてしまいます。本腰を入れて断熱改修を目指す場合は、玄関周りのことも考える必要があります。(30代男性)

特に古い鉄板タイプのドアは熱伝導率が高く、外気温をダイレクトに室内に伝えてしまいます。マンションの場合は管理規約による制約もありますので、リフォーム前に必ず確認し、可能な対策を検討しましょう。

ポイント⑤結露対策を考慮した計画を

断熱対策を怠ると、結露が発生する可能性もあります。

日当たりの悪いところで、デザイン重視で梁を現しにすると、結露が発生するので注意が必要です。(30代男性)

断熱だけでなく、適切な換気計画も併せて検討し、結露によるカビや建材の劣化を防ぎましょう。断熱と湿気対策は常にセットで考えることが大切です。

ポイント⑥既存建物の制約を把握する

先述のように、リフォームには既存構造による制約がある場合があります。

既存断熱材の要否の確認が必要です。(30代男性)

既存の断熱材がある場合、再利用可能か、難しい場合は新しい断熱材を入れ直すかといった確認が必要になります。事前に専門家と綿密な現地調査を行い、実現可能な断熱計画を立てることが重要です。制約を把握した上で、最大限の効果を得られる方法を選びましょう。

ポイント⑦断熱と気密はセットで考える

断熱リフォームをしても、隙間があった場合は断熱性能に影響が出ます。豊富な経験がある設計者やリフォーム会社に依頼と安心できそうです。

気密が必要なので断熱に隙間がないか確認します。(40代男性)

断熱材を入れても気密性が低ければ、冷暖房効率は大幅に低下します。断熱と気密は車の両輪のように、どちらも同じくらい重要です。特に既存住宅のリフォームでは、気密施工が難しい箇所もあるため、専門的な知識と経験を持った業者選びが成功の鍵となります。断熱材の選定だけでなく、気密施工の品質にも注目しましょう。

まとめ

今回は、ゼロリノベ社員の設計者を対象に断熱リフォームで気をつけるべきポイントを聞いてみました。断熱リフォームを成功させるには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。まず、コストと効果のバランスを見極め、物件に適した断熱材を選ぶことが大切です。また、断熱欠損やヒートブリッジ、窓や玄関ドアといった開口部の断熱も見落とせません。加えて、結露リスクへの対策、既存建物の構造的・規約的な制約の把握、そして断熱と気密をセットで考える視点も欠かせません。

専門家と十分に相談しながら、長期的な住環境の快適さと省エネ効果を見据えた計画を立てましょう。

この記事の執筆
  • 薮菜摘

    ゼロリノベの編集担当。地元仙台の不動産会社でWebメディアの立ち上げに参加。世の中に埋もれている魅力的なヒト・モノ・コトを発掘し、「編集の力でその価値を発信する」ことにやりがいを感じる。住宅購入の検討中にゼロリノベを知り、ユニーク...

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