『好き』を楽しむ空間づくり|趣味部屋アイデア&リノベーション実例8選

仕事や家事に追われる毎日でも、ふとした時間に「自分の好きなこと」に没頭できたら…
そんな思いから、暮らしの中に”趣味のための空間”を取り入れる人が増えています。
映画鑑賞や音楽、読書、コレクション、推し活…
趣味の楽しみ方は人それぞれ。だからこそ、自分のスタイルに合わせて空間をカスタマイズできるのが、リノベーションの魅力です。
今回は、趣味部屋づくりのアイデアや実例を交えながら、「自分だけの時間」を楽しむ空間のつくり方をご紹介します。心から落ち着ける場所、もっと暮らしが楽しくなる場所を、住まいのなかに取り入れてみませんか?
なぜ今、趣味部屋が求められているのか
在宅時間が増えたことで、住まいに求められる役割はより多様になっています。
その中でも注目を集めているのが、”自分の好き”に没頭できる趣味部屋の存在です。
「仕事と生活の切り替えが難しい」「家族がいる空間では集中できない」
そんな声に応えるように、暮らしの中に”集中”と”癒し”を両立する空間を取り入れる方が増えています。
リビングの一角に小さなスペースをつくったり、あえて一部屋まるごと趣味専用にしたりと、その形はさまざま。誰かのための家ではなく、自分らしい空間を求める流れが、趣味部屋人気を後押ししています。
趣味部屋を快適にする4つのポイント
趣味を楽しむ空間は、ただ”好きなものを詰め込む”だけでは快適になりません。長時間いても疲れにくく、集中できて、心地良く過ごせるようにするには、いくつかの設計上のポイントがあります。
ここでは、快適な趣味部屋づくりに欠かせない4つの視点をご紹介します。
①防音|音の出入りをコントロールする工夫を
音楽や映画、楽器演奏など、音を伴う趣味には防音対策が欠かせません。特にマンションや戸建住宅の一室で行う場合、家族や近隣への音漏れを防ぐことで、お互いにストレスなく過ごせます。
防音対策としては、遮音性の高いドアや二重サッシ、防音パネルなどを使用するほか、壁の内部に吸音材を入れる方法もあります。必要な防音レベルは趣味の内容によって異なるため、設計段階で専門家に相談するのが安心です。
②照明|趣味の内容と時間帯に合わせた明かり選び
照明の工夫は、集中しやすさやリラックス感に直結します。たとえば、クラフトや模型づくりのように細かい作業をする場合は、デスクライトなどで手元をしっかり照らせるようにしておくと快適です。
一方で、読書や映画鑑賞などリラックスしたい時間には、間接照明や光を柔らかく広げる照明がおすすめ。時間帯に合わせて光の色や明るさを調整できる照明器具を取り入れれば、より居心地の良い空間になります。
③床材|足元の快適さが居心地を左右する
つい後回しにされがちですが、実は床材選びも趣味部屋の快適性を左右する重要な要素です。たとえば、楽器やスピーカーを使う場合には、音の響きや吸音性に優れたフローリングやカーペット素材を選ぶと、音環境が整います。
また、長時間立ち作業をするような趣味の場合は、クッション性のある床材を選ぶことで、足腰への負担を軽減できます。スリッパやラグとの組み合わせでも、足元の心地良さは大きく変わります。
④収納|趣味道具の”量と使い方”に合った計画を
趣味の道具は、数が増えたりサイズが大きかったりと、通常の収納では収まりきらないことも。だからこそ、趣味部屋には「趣味道具に合った収納」が不可欠です。
収納棚の高さや奥行、出し入れのしやすさを考慮して、使う頻度に応じた配置を考えましょう。たとえば、コレクションを”見せる収納”にするのか、”隠す収納”にするのかで空間の印象も大きく変わります。造作家具で空間にぴったり収める工夫も、リノベーションならではの強みです。
「好き」を詰め込んだ!趣味部屋のリノベ実例8選
趣味と暮らしを心地よく両立するためには、「自分に合った空間づくり」が何より大切です。
ここでは、ゼロリノベで実際に手がけた趣味部屋の事例をご紹介いたします。こだわりが詰まった空間ばかりです。
実例① 細やかな作業に合わせたレイアウト



ゼロリノベのリノベーション施工事例
暮らしの中で創られる風景が巡り、思い出になる家。余白を残した間取りは、家族の暮らし方の変化に柔軟に対応するための工夫です。効率の良い回遊動線と収納を玄関まわりにまとめて暮らし心地もアップ。開放感と木の温もりを感じる住まいで、家族の新しいストーリーが始まります。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例② 空間を最大限活かしたアトリエ



ゼロリノベのリノベーション施工事例
奥様が画家として活動するご夫婦。70㎡のマンションの一室に、画材や作品を悠々と置けるアトリエを設えました。白とシンプルな素材を基調としたノイズレスな空間はキャンバスのよう。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例③ オンオフを切り替えながら趣味を楽しむ



ゼロリノベのリノベーション施工事例
音楽家の施主様のために完全造作の防音スタジオを設置。残りのスペースを家具マニアでもある施主様の趣味を満足させるシンプルで上質な住空間に仕立てました。スタジオの音響とリラックスして聴くリビングの音響を分け、仕事とプライベートを上手に切り替えて生活できる住まいに。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例④ 本棚を活用したセミオープンな空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
本に囲まれた空間と、互いの気配を感じながら趣味の時間を過ごせる住まいをご希望のTさま。LDKとその他の空間の仕切りに造作本棚を採用し、読書にぴったりな小上がりのフリースペースを設けました。キッチンの作業台は夫婦の調理やテーブルにも使えるよう造作しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑤ 家族との繋がりを意識した設計



ゼロリノベのリノベーション施工事例
「毎日履き、愛着を持てるモノだから」と家族の靴づくりをライフワークとするご主人。工房に籠りながらも家族とコミュニケーションをどうとるか、「限られた広さ」と「限られた予算」でいかに実現していくか、その課題を見事に乗り越えた、靴工房のある住まいが誕生しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑥ グリーンを楽しむ癒し空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
森のような一面のグリーンが、家族の時間を豊かに彩ります。スタイリッシュな引き戸で間仕切りしたサンルームはお部屋の主役。広い玄関土間は大空間をオンとオフに分け、家族みんなが快適に過ごせます。子ども部屋の増設も視野に入れ可変性を残した、植物との共生を楽しむ住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑦ 夫婦それぞれが趣味を楽しむ空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
「夫婦それぞれが趣味を楽しめる空間」と「家事がしやすいこと」をテーマにレイアウト。回遊を意識した、お掃除ロボットが自在に動けるフルフラットな間取りへ。グレー基調のインダストリアルな内装が空間をまとめ、ブラックの家具と建具がデザインを引き締めています。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑧ 2WAY動線でゆるやかに分離した空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
どこか海外の風を感じる、温かみのあるワンルーム風。明るいLDKを中心に、光と風の通る間取りが完成しました。生活感は隠しすぎずに、垣間見える小粋さを楽しんで。趣味が楽しめる広い玄関土間、そこから続く2WAY動線が、空間全体を緩やかに繋いでいます。
※費用は引き渡し当時の金額です
趣味部屋リノベの注意点と設計の工夫
趣味部屋は、「好き」を詰め込める特別な空間ですが、快適さや使い勝手をしっかり考えることが長く楽しむためのカギになります。ここでは、リノベーションで趣味部屋をつくる際に抑えておきたいポイントを紹介します。
物件や構造によっても制限があることも
防音や間取り変更を伴うリノベーションでは、建物の構造によって施工に制限が出る場合もあります。特にマンションでは管理規約による制約があったり、戸建でも耐震や通気の観点からできること・できないことが分かれるため、事前の確認が重要です。
空調・配線・採光にも配慮を
集中して長時間過ごす空間だからこそ、空調や照明計画、コンセントの配置といった基本設計がとても大切になります。窓がない・狭い部屋でも快適に過ごせるよう、間接照明や換気設備を工夫して「こもれるけど息苦しくない」空間作りを意識しましょう。
収納・動線は趣味に合わせて柔軟に
収納をどうするか、どこに配置するかは、趣味の内容に応じて変わります。例えば「作業と保管の動線を短くしたい」「頻繁に出し入れするものは手前に」など、暮らしと趣味のバランスを考えた動線設計が、心地良い趣味部屋を作るポイントです。
将来の使い方もイメージしておく
今は趣味部屋として使っていても、将来は書斎や子ども部屋として使いたくなるかもしれません。将来の変化にも対応できるよう、可変性をもたせた間取りや配線にしておくと、長く使える空間になります。
リノベーションだからこそ、「何を優先したいか」「何にこだわるか」を明確にすることが、満足度の高い空間作りに繋がります。プロと一緒にイメージをかたちにしていくプロセスも、リノベの楽しさのひとつです。
まとめ|趣味の時間がある暮らしは、もっと自分らしくなる
「趣味の時間をもっと楽しみたい」「自分だけの時間がほしい」
そう思ったときが、暮らしを見直すタイミングかもしれません。
家は、誰かのためではなく、”自分の”好き”や”心地良さ”を大切にする場所でもあります。趣味部屋のような”自分にとって特別な空間”があることで、毎日の暮らしにメリハリが生まれ、気持ちにも余裕が持てるようになります。
リノベーションなら、今の住まいを活かしながら、自分らしい空間をつくることが可能です。「ここにこのスペースがあったら…」という想いをカタチにして、暮らしの中に”楽しみの居場所”をつくってみませんか?

まずはどんな時間を過ごしたいか、どんな空間があるとワクワクするか…小さな理想から、一緒に考えていきましょう。
ゼロリノベでは、お一人おひとりの暮らしや価値観に寄り添いながら、理想の住まいを一緒に考えていきます。「こんなことができるかな?」という段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。