リノベーションレストラン実例5選|自宅で活かすおしゃれアイデア

外食で訪れるレストランは、料理だけでなく空間そのものが特別な体験を与えてくれます。
落ち着いた照明、上質な素材、席から見える景色…。そんな雰囲気を、自宅で毎日楽しめたら素敵だと思いませんか?
近年では「おうちカフェ」「レストラン風ダイニング」といったキーワードが注目され、飲食店のデザインを取り入れるリノベーションが人気を集めています。「キッチンをもっとおしゃれにしたい」「自宅でも外食気分を味わいたい」そんな方におすすめなのがレストラン風リノベーションです。
本記事では、リノベーションされたレストラン事例を紹介しながら、自宅にも取り入れられる実践的なアイデアを解説します。日常の食卓を、まるでレストランにいるような特別な時間へと変えるヒントを見つけてください。
レストラン風リノベーションとは?
レストラン風リノベーションとは、飲食店のような雰囲気や機能性を、自宅に取り入れるリノベーションのことです。
単に見た目をおしゃれにするだけでなく、料理や食事の時間をより快適で特別な体験に変えることが特徴です。
人気のスタイルには以下のようなものがあります。
- 北欧風:木目と白を基調にしたナチュラルで明るい空間
- インダストリアル:無骨なアイアンやレンガ壁でクールに演出
- 和モダン:木材と間接照明で落ち着いた雰囲気に
- フレンチビストロ風:タイルや装飾照明で華やかさをプラス
どのスタイルにも共通しているのは、照明・素材感・色使いの3つを意識することです。
これらを工夫することで、ただのリノベーションではなく「自宅にいながらレストランのような時間を楽しめる空間」が完成します。
自宅づくりのヒントに!魅力あふれるレストランリノベ事例5選
リノベーションされたレストランは、空間づくりのヒントがたくさん詰まっています。
築年数の古い建物を大胆に生まれ変わらせた事例も多く、デザインだけでなく「どう再生したのか」という視点も学びどころです。ここでは、そんなリノベーションレストランを取り上げ、自宅リノベに活かせるポイントもご紹介します。
1、京都|BONSAI1877




京都の中心地に佇む築147年の京町家を大規模リノベーションした「BONSAI1877」。かつての暮らしを支えてきた通り庭をそのまま生かし、奥へ奥へと広がる町家ならではの空間を現代的に再構築しました。シンボリックに据えられた赤い薪窯がオープンキッチンの主役となり、伝統的な和の趣とダイナミックな食の演出が融合しています。「古さを魅力に変える」リノベーションの好例といえるでしょう。

キッチンを“見せ場”として演出するだけで、ダイニング全体の印象がぐっと変わります。家具を一直線に配置して“視線が抜ける”レイアウトを意識したり、小さな植栽や窓辺を“坪庭”のように見立てるのもおすすめです。
施設名 | BONSAI1877 |
所在地 | 京都府京都市中京区 |
詳細URL | https://bonsai1877.jp/ |
2、新潟|WILLOW HOUSE








明治初期に建てられ、150年以上の歴史を刻む旧青柳邸をリノベーションして誕生した「WILLOW HOUSE」。重厚な梁や柱といった建物の風格を残しつつ、大きな開口部や吹き抜けを設けることで、開放感のある現代的な空間へと再生しました。「発酵と循環」をテーマに掲げ、薪窯で焼き上げるパンや、発酵食品を取り入れた料理を提供。古き建物の魅力を生かしながら、新しい食文化と地域循環型のライフスタイルを発信する場となっています。



梁や柱をあえて見せることで、家の“時間の流れ”を感じさせることができます。キッチン背面に棚を造作してワインや調味料を並べたり、土間風の床材を取り入れると、古民家風の温もりが出せます。
施設名 | WILLOW HOUSE |
所在地 | 新潟県長岡市 |
詳細URL | https://suzugroup.com/shop/willowhouse |
3、神奈川|Cafe&Restaurant EGAO








鎌倉市景観重要建築物「篠田邸」の一角をリノベーションしたカフェ&レストラン。ナチュラルな木目のフローリングや高い梁のある天井、大きな窓から望む緑庭の存在感により、のどかで心安らぐ空間を実現。庭を望む大きな窓と明るいサンルームのような空間が特徴。和洋折衷の趣を残しつつ、光を活かしたリノベーションが魅力です。



窓辺をベンチや飾り棚にして“景色の額縁”のようにすると、日常に特別感が生まれます。テラスや庭とつながる回遊性を意識したり、白壁と木の組み合わせで光を反射させると、明るく開放的な空間になります。
施設名 | Cafe&Restaurant EGAO |
所在地 | 神奈川県鎌倉市 |
詳細URL | https://www.cafe-restaurant-egao.jp/ |
4、東京|SOUL TREE








築40年以上の鉄工所をリノベーションして誕生した「SOUL TREE」。高い天井や鉄骨の梁といったインダストリアルな骨格をそのまま生かし、開放感のある空間に再構築しました。そこへアンティーク家具や手作りの木製什器、ヨーロッパのヴィンテージ照明を組み合わせることで、無骨さと温もりが同居する独特の雰囲気を演出。秘密基地のようなワクワク感と、居心地の良さを両立させたリノベーション事例です。



小さな空間でも間接照明を使い天井に広がりを持たせれば“秘密基地感”を演出できる事例です。アンティークや手作り家具を厳選すれば、自分の好きなものに囲まれる特別な居心地が生まれますね。
施設名 | SOUL TREE |
所在地 | 東京都世田谷区 |
詳細URL | https://cafesoultree.jp/ |
5、埼玉|蔵カフェ 中屋








草加市にある「蔵カフェ中屋」は、築150年、かつて染料問屋として使われていた蔵をリノベーションしたカフェ&レストラン。20cmもの厚みをもつ漆喰壁や黒光りする梁・柱といった蔵本来の重厚感をそのまま残しながら、落ち着いた照明や木製家具を加えることで、現代の人がくつろげる空間へと再生しました。歴史の趣と居心地の良さを兼ね備えた、蔵リノベーションの代表例です。



築年数が古くても、梁や柱をあえて“魅せる”インテリアにするだけで、空間の深みが格段にアップします。リメイクした蔵戸をテーブル天板にしたり、アンティークな家具や手づくりの雑貨を並べて、“あたたかみのある時間”を演出するのもおすすめです。
施設名 | 蔵カフェ 中屋 |
所在地 | 埼玉県草加市 |
詳細URL | https://kuracafe.com/ |
レストランのような雰囲気を演出するリノベーションアイデア
レストランの魅力は、料理そのものに加えて「空間体験」にあります。
素材や照明の工夫、キッチンの見せ方、さらには空間全体に統一感を与えるテーマ設定など、細部にこだわることで“特別なひととき”を演出しています。
自宅リノベーションでもこれらの要素を取り入れることで、日常の食卓を非日常的なレストラン空間へと変えることができます。以下では、具体的なアイデアをご紹介します。
素材選びで“空気感”をつくる
無垢材のカウンター、漆喰の壁、天然石のテーブルトップなど、素材が持つ質感は空間の印象を大きく左右します。
本物の素材を使うことで、経年変化も味わいになり、長く愛着を持てる空間に。
照明で雰囲気をコントロール
レストランでは、光の色や強さを時間帯やシーンに合わせて調整しています。
自宅でも調光機能付きの照明や、間接照明を使うことで、食事中は落ち着いた灯り、片付けや作業時は明るい灯りといった使い分けが可能です。
“見せるキッチン”で料理もインテリアに
オープンキッチンやアイランド型キッチンは、料理中の動きや香りも空間の一部になります。
調理器具や食器もデザイン性のあるものを選び、見せる収納にすれば、日常的にレストランらしい演出が可能です。
テーマ性を持たせる
レストランの魅力は、ただおしゃれなだけでなく「その店ならではの物語」が感じられること。
自宅でも「南フランス風のカフェ」「大人の隠れ家バル」などテーマを決めることで、統一感が生まれます。
まとめ:理想の「おうちレストラン」を叶えるために
自宅をレストランのような空間にリノベーションすることは、単なる内装変更ではありません。
素材や照明、キッチンの配置など、細部にこだわることで、日常の食事が「体験」へと変わります。
今回ご紹介した事例は、プロの設計と工夫によって生まれた空間ですが、その要素はご自宅にも応用可能です。
「自分の家でも取り入れられるだろうか」「どんなプランが合うのか」など、気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。