【買うべき!リノベ会社の感想】徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと
4/4日にダイヤモンド社から発売された、ちきりん氏の「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」 この書籍はリノベーションを検討している方に是非購入していただきたい1冊です。
リノベ会社の検討段階から実際にどのようなプロセスで設計や工事が進んでいくのか、項目が時系列にまとまっており、気になっている箇所からでも読み進めることができてガイドブックの役割をはたしてくれます。
ゼロリノベでも改めて「もっとお客さんに伝えられることはたくさんあるな」と各部署で計30冊ほど購入しスタッフそれぞれが読み進めています。
そんなリノベ会社がすすめるリノベ本である書籍ですが、検討段階の方に向けて、どういった理由でオススメなのかゼロリノベ的にまとめました。
誤解をなくす”リノベーションは共同プロジェクト”という考え方
書籍では等価値交換vs共同プロジェクトと書かれており、両者の違いは、物の購入と医療の違いなどの具体例で説明されています。この違いを理解できるかどうかにリノベの成功がかかっているとちきりん氏の書籍では書かれています。
少しだけ内容に触れると、等価値交換は、3000円のセーターと3000円の電子マネーの交換のように等価値の2つのものの交換であると表現されています。
一方、共同プロジェクトは、医者やトレーニングジム、英会話教室など、共通の目標に向かって互いが努力して価値を生み出す必要があるものとされています。
お金を出したからと言って筋肉がつくか、英語力が必ず上がるかというとそうではありません。本人の努力も最低限必要であり、リノベーションもこちらのカテゴリーに含まれます。また、リノベーションを提供する我々としてもその通りだなと感じます。
どのような努力が必要かは本書を読んでいただくとして、この違いが理解できるかどうかにリノベの成功がかかっているというのは大げさな話ではないことがこの項目を読むことで理解できるかと思います。
また、問題が起きたとき、リノベ会社側とお客様が協力して問題解決にあたることが必要であるとも書かれており、リノベ会社としてはこういった説明をお客様にもっとしていかなければと痛感する内容となっています。当社ゼロリノベでも問題が起きた時にどのように解決してきたのか、これからもっと記事で紹介していきます。
問題解決力が必要なので、実績や規模などで判断するのも1つの方法ですが、「過去、解体工事をしてみてわかった物件の問題点を、どのように解決しましたか?」という質問をしてみるのもいいかと思います。
一例ですが、例えばゼロリノベでは、土間にする予定ができなかった場合の対応策として別素材の提案準備なども行なっています。大小様々な問題が起きるリノベーションですが、過去の緊急事態を糧にして様々な対応策を用意しています。
お客様にとっては、問題が起きた時の心の準備ができるとともに、担当者とどう関わっていけばいいのかのスタンスがわかりやすく書かれている項目です。
イメージがわく、リノベ会社のタイプ説明
書籍内では5つに会社の種類が分かれており、それぞれどんな人がどんな種類の会社に向いているのかが書かれています。リノベ会社も数年前に比べかなり増えた印象です。どんな会社を選んでいいのかわからないという方はこちらの項目を読むことで、おおまかなイメージをつかむことができます。
また、ワンストップサービス(不動産の仲介、リノベ設計、工事を行う)のメリットと注意点についてもまとめられています。ワンストップサービスを提供する会社は2つに分けられるとあり、
1、物件探しに同行してくれるリノベ会社や設計事務所
2、不動産販売とリノベ事業をどちらもてがけている不動産会社
とあります。注意点は1の場合、内見に同行しどんなリノベが可能かチェックしてくれるため、後々そのリノベ会社以外に頼みづらい。2の場合、物件売却の条件がリノベを自社受注できる場合などになっている場合があるため、他のリノベ会社を選べず、販売している物件とその会社のリノベのテイストが自分好みであることはレアになるのではないかといった点などです。
より詳しい説明は本書にゆずるとして、ゼロリノベは不動産仲介とリノベーション設計、施工を自社で行なっています。そのため書籍に出てくる2寄りの会社です。ただし、不動産販売会社ではなく、不動産仲介であるため、世の中にある物件の中から仲介をします。そのため不動産販売会社よりも物件の選択肢は限りなく広いことが特徴です。また、リノベーションのテイストに関してはリノベ事例からご確認ください。
デザイン性に関しては、2016リノベーションオブザイヤー審査員特別賞、2018リノベーションオブザイヤー部門最優秀賞をリノベーション協議会からいただいております。
あまり書かれない工事中の詳しい説明
工事のスケジュール(工程表など)の話から、工事中に著者が現場に訪れた日までも書かれており、それぞれのタイミングでどんな工事を行ない、担当者がいる場合どんな話をしたのかまでまとまっています。
ここまで詳しく工事の進み具合がまとまっていると、いざ自分たちがリノベの工事をする場合にも予習効果がかなり高いと思われます。
また、工事が始まってからわかる問題点についても詳しく書かれており、一貫して、共同プロジェクトであると認識することの重要性が伝わってきます。
まとめ
タイトル後半の、「みんなに伝えたくなった50のこと」という通り、各項目はかなり詳しくまとまっています。ここで触れたのは本書のごく一部の内容です。リノベをしたことがない方が読んだら驚くような内容がまだまだ随所に盛り込まれています。
リノベ会社の資料請求なども重要ですが、リノベのことが網羅的にまとまっている書籍を一冊購入してみてはいかがでしょうか。