マンションリノベーションの間取り変更事例10選|費用・できること・注意点を解説

「中古マンションの間取りを変えて、LDKを広くしたい」
「キッチンを対面式にしたいけれど、マンションでもできる?」
「間取り変更には、どれくらいの費用がかかる?」
マンションリノベーションでは、和室とLDKをつなげる、収納やワークスペースをつくるなど、暮らしに合わせた間取り変更ができます。
ただし、構造壁・配管・管理規約などによって、希望どおりに変更できないケースもあります。
この記事では、マンションリノベーションで人気の間取り変更事例10選を紹介しながら、費用の目安、間取りづくりのポイント、事前に確認したい注意点を解説します。

一級建築士
西村 一宏
ゼロリノベの取締役。一級建築士としての豊富な現場経験と元大学講師としての深い専門知識をもとに、設計施工の責任者を務める。リノベーション・オブ・ザ・イヤーなど建築関連アワードの受賞数は20以上。業界の既成観念に囚われない最適なアプローチで施主のニーズに応えている。
リノベ費用の決定版!リノベにかかるお金について総まとめした記事はこちらから
マンションの間取り変更でできること・難しいこと
マンションリノベーションでは、専有部分であれば間取りを変えられるケースが多くあります。
たとえば、和室とLDKをつなげる、収納を増やす、間仕切りをつくるといった変更は、比較的検討しやすい工事です。一方で、構造壁の撤去や水回りの大幅な移動には制約が出ることがあります。
まずは、変更内容ごとの目安を確認しましょう。
| 変更内容 | 実現しやすさ | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 和室とLDKをつなげる | 比較的検討しやすい | 撤去する壁が構造壁ではないか、床・天井の仕上げをそろえられるか |
| 3LDKを2LDKに変える | 比較的検討しやすい | 構造壁・柱・梁の位置、将来の部屋数、収納量 |
| 間仕切りを設けて部屋を増やす | 条件次第 | 採光、換気、空調、音、建具の納まり |
| 壁付けキッチンを対面キッチンにする | 条件次第 | 給排水管、排水勾配、換気経路、床下の高さ |
| 浴室・トイレ・洗面所を大きく移動する | 制約が出やすい | PS、共用配管、排水管の経路、管理規約 |
| 構造壁・柱・梁を撤去する | 原則として難しい | 構造図と現地調査での確認が必要 |
ラーメン構造のマンションは、柱と梁で建物を支えるため、間仕切り壁を変更しやすい傾向があります。ただし、ラーメン構造であっても柱・梁・構造壁・PS・共用配管は残るため、「すべての壁を自由に撤去できる」とは限りません。
壁式構造のマンションでは、室内の壁が建物を支える構造壁になっている場合があります。取り払いたい壁が構造壁かどうかは、図面だけでは判断しきれないこともあるため、リノベーション会社による確認が必要です。
また、水回りの移動可否は、PSの位置だけでは決まりません。床下にある給排水管の経路や排水勾配、床を上げられる高さ、共用部分との関係、管理規約などを総合的に確認します。
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マンションリノベーションで人気の間取り変更10選!

ここでは、マンションリノベーションで人気の間取りを以下の10個にまとめて、紹介していきます。
- LDKを広くする
- キッチンを対面式にする
- ウォークインクローゼットをつくる
- 書斎や趣味部屋をつくる
- 回遊動線にする
- 壁や扉をなくして開放的にする
- インナーテラスをつくる
- 畳の和室を小上がりに変更する
- 在宅ワークができる間取りにする
- 寝室を窓側につくる
それぞれ詳しくみていきましょう。
LDKを広くする
築年数が経ったマンションには、DKとリビングが分かれていたり、LDKの横に和室があったりする間取りが少なくありません。
そこで人気なのが、間仕切り壁を撤去してLDKを一体化するプランです。視線が抜けて空間全体が広く感じられ、家族が自然と集まりやすくなります。
たとえば、リビング横の和室をつなげると、個室を減らしながらも開放感のあるLDKをつくれます。将来、子ども部屋が必要になった場合に備えたいなら、可動式の間仕切りや引き戸を採用する方法もあります。
ただし、撤去したい壁が構造壁の場合は、取り除けません。壁を抜けない場合でも、開口部を広げる、建具を変更する、内装の色をそろえるなど、空間を広く見せる工夫は可能です。
以下にLDKを広くした事例をまとめました。
ベッドルームとリビングをつなげた事例
間取り変更のポイント: リビングダイニングと洋室を一体化し、将来の変化にも対応しやすい広いLDKへ変更。


壁で細かく仕切られていた空間を見直すことで、60.01㎡の住まいにゆとりを感じられる、のびやかなリビングを実現しています。
将来のライフステージの変化にも対応しやすいよう、用途を固定しすぎない余白を残しているのもポイントです。
リノベーション前のリビングダイニングと洋室

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
愛犬を迎え、以前の住まいに窮屈さを感じたご夫婦。ライフスタイルやライフステージが変わっても柔軟に対応できる、余白を残したプランニングを施しました。リビングの窓辺には、施主様とワンちゃんがのんびりと日向ぼっこできるヌックを造りつけています。
※費用は引き渡し当時の金額です
和室をなくしてLDKとつなげた事例
間取り変更のポイント: LDKをゆるやかにつなげ、段差でリビングをゾーニング。将来は寝室を追加できる余白を残した可変性のある間取りへ変更。


キッチンから一段下げたリビングでゆるやかにゾーニングしながら、将来は寝室を追加できる余白も確保しています。今の二人暮らしを楽しみつつ、ライフステージの変化にも対応しやすい間取りです。
リノベーション前の和室

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
グリーンとピンクのアクセントウォールで北欧テイストにまとめた住まい。ベースカラーは黒で引き締めています。家族の居場所となるリビングは、敢えてキッチンから1段下げてゾーニング。将来寝室を追加できる余白を残しゆるく仕切ることで可変性と開放感を実現しました、
※費用は引き渡し当時の金額です
キッチンを対面式にする
古いマンションのなかには、キッチンが壁付けになっている物件が多くあります。
壁付けキッチンは料理をしている人がダイニングやリビングに背中を向けて孤立する形になります。
料理中も家族と会話しやすいことから、対面キッチンを希望する方は多くいます。
キッチンをはじめ水回りの移動は、配管やコンセントなどの工事も必要になるため、単にシステムキッチンを入れ替えるだけのリフォームよりも費用がかかります。
また、マンションの構造や配管の位置などによっては、移動に制限が出る場合もあるので、施工会社に事前に現場調査してもらって相談しましょう。
対面キッチンには、主に以下の4タイプがあります。
Ⅱ型キッチン

壁際にコンロ、リビング向きの対面にシンク台を設置する「Ⅱ型キッチン」です。
調理スペースが広く取れるため、料理好きの方に好まれます。
シンク台側にスペースを広く確保すれば、カウンターや作業台を兼ねることもできるため、自由度の高いキッチンだといえるでしょう。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
正方形の部屋に夫婦2人が並んで作業できるⅡ型のキッチンを造作。お気に入りの食器を飾るように収納できるオープンな棚と、調理器具がたくさん入る隠す収納を両立しました。お風呂とバスルームを中心とした回遊動線は家事ラクポイントです。
※費用は引き渡し当時の金額です
L字キッチン

キッチンをL字型に造作し、一面にコンロ、もう一面にシンクを配置するタイプです。
調理スペースが広くとれるうえ、コンロとシンクを行き来する際に、二の字型キッチンのような後ろを振り返る動作が必要がないため、作業がスムーズです。
オーブンや食洗機などをカウンター下に設置すれば、リビングダイニングから目隠しになるので、生活感を消すこともできます。
写真のようにカウンターを造作すれば、作業台としても使えます。
料理好きの方や複数人で料理することが多い場合におすすめのレイアウトです。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
太陽の光がたっぷり入る3面採光の部屋をおおらかなワンルームに変え、日の当たる寝室やテラスを内包させた住まい。印象的な躯体梁とパーケットの素材感がマッチしてリズミカルな印象に。ご夫婦にとって馴染みのあるリノリウムを床材に採用し「自分たちらしさ」もプラスしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
アイランドキッチン

アイランドキッチンとは、キッチンのどの面も壁と接していない、独立型の対面キッチンです。
LDKのどの方向からでもキッチンにアクセスしやすい「回遊性」が特徴で、料理中はもちろん、配膳時にもスムーズな動線を確保できます。
キッチンが独立したレイアウトのため、空間全体におけるキッチンのインパクトが強く、デザイン性の高いLDKを作れます。
キッチンを中心としたLDKを求める方にはおすすめです。
ただし、アイランドキッチンはある程度のスペースが必要なため、お部屋の面積が限られる場合には実現しづらい可能性があります。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
家族3人が暮らす48㎡はロフトにより上下の空間を有効活用し、延床面積を拡張。広々としたルーフバルコニーをセカンドリビングと位置付けることで、室内は最低限の広さで完結します。モルタルで仕上げのキッチンや在来バスルームで、都会的な印象に仕上げました。
※費用は引き渡し当時の金額です
ウォークインクローゼットをつくる
古いマンションの難点としては、収納が少ないことも挙げられるでしょう。
特に洋服をまとめて収納できるスペースがあれば、家の中に服が散乱することがなく、外出時に部屋を何度も行き来する必要もなくなります。
そのため、リノベーションの際には大型収納としてウォークインクローゼットが人気です。
寝室や洗面と近づけたり、動線も考慮してつくれば毎日の身支度がスムーズになりますよ。
リノベーションでは手持ちの洋服やアイテムの数やサイズに合わせてカスタムできるのもポイントです。
空間の中心に配置した印象的なボックスWIC

部屋の中心にウォークインクローゼットを作り、外壁は作業スペースとして利用しています。
壁付けにせず、独立して存在するからこそ側面も余すことなく活用しています。
また、中央に配置することで回遊動線が生まれて複数の方向からアクセスできるのも便利です。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
コンクリート打ちっぱなしが際立つ空間にロフトを設置。ロフトは壁掛けテレビ、WIC、ワークスペース、ロフトベッドを兼ねる。家電はパントリーに収納し、すっきりしたキッチンがリビングダイニングと一体化。無垢材のウッドワンキッチンが調和するリノベーションになりました。
※費用は引き渡し当時の金額です
部屋をつなぐ大容量のウォークスルークローゼット

ウォークスルークローゼット(WTC)とは、出入り口が2箇所設けられており、中を通り抜けられるクローゼットのことです。
写真の事例は、普段過ごすことの多いリビングと洗濯機のある洗面台の両側からアクセスできるウォークスルークローゼットにすることで、利便性の高い収納を作り上げています。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
洋服ががたくさん入りつつ、お掃除ロボットの稼働を妨げないよう計画したウォークスルークロゼットは、将来お子さんに個室が必要になった際、子ども部屋としても利用可能。充実の収納量ながら、スーツやネクタイを飾りながらしまうことができるよう見せ隠しを両立しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
書斎や趣味部屋をつくる
リノベーションを機に、「書斎や趣味の部屋をつくりたい」という方も多いでしょう。
何を作りたいかによって、リノベーションのプランはさまざまです。
ここではいくつかの事例を紹介しておきましょう。
ギターが弾ける防音室

音楽が趣味の方なら、思いっきり楽器を演奏したり、ご近所に気兼ねなくオーディオを楽しみたいと考えたことがあるはず。
防音室があれば、マンションでもその夢がかないます。
既成の防音室をはめ込む方法もありますが、こちらの事例では家の中心にオリジナルの防音室をつくりました。
リノベーション前の室内

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
音楽好きのご夫婦の住まい。遮音性を高めるため、家の中心に防音室を配置。和モダンな旅館を目当てに旅行をするというご夫婦のため、畳の小上がりを設置したり木目がはっきりした材を使用して、家にいながら旅気分が味わえる住まいを目指しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
モノづくりを堪能する土間のアトリエ

ハンドクラフトやDIYなどモノづくりが趣味の方は、作業ができるアトリエをリノベーションで作ってもよいでしょう。
道具を置く場所や作業場がまとまっていると、作業性もよくものが散らかりません。
程よいスペースで、土間床やアイアンのフェンスが工房のような雰囲気を感じさせます。
リノベーション前の室内

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
「毎日履き、愛着を持てるモノだから」と家族の靴づくりをライフワークとするご主人。工房に籠りながらも家族とコミュニケーションをどうとるか、「限られた広さ」と「限られた予算」でいかに実現していくか、その課題を見事に乗り越えた、靴工房のある住まいが誕生しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
書道を楽しむ和の空間

茶道、華道など「和」の趣味を持っている方は、リノベーション後も和室かそれに準ずるスペースを作ってみましょう。
以下で紹介している事例では、書道が趣味だというお客さまのために、家の一角に畳敷きのスペースをつくりました。
バルコニーに面する掃き出し窓があるので、昼間は自然光が部屋いっぱいに降り注ぎ、筆を持つ手元を明るく照らしてくれます。
リノベーション前の室内

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
壁構造のため残る躯体をあえて現し、空間のアクセントに。書道を嗜むための畳スペースや、植物のお世話に便利なインナーバルコニーなど多趣味な施主様に合わせたこだわりが詰まっています。アクセントウォールにビビッドなピンクを採用し個性あふれる住まいになりました。
※費用は引き渡し当時の金額です
回遊動線にする
回遊動線とは、生活動線がスムーズになるように設計された間取りのことです。
具体的には、下記のようにキッチンから洗面台〜ウォークインクローゼット〜リビング〜ワークスペースを回遊できるひとつながりの動線を指します。

生活動線を最適化することは家事ラクにもつながります。例えば、キッチンで料理している間に洗濯を回すといった家事の同時並行が行いやすくなるからです。
また、複数の方向からアクセスできるため家族がぶつかりあう心配もありません。さらに小さな子どもやワンちゃんにとっては、回遊動線はぐるぐる走り回れる遊び場にも。
以下に回遊動線の事例をご紹介します。
土間が通路の役割になり回廊のように各空間をつなぐ
<リノベーション後>

<リノベーション前>

玄関からつながるキッチンからリビング・ダイニング、そしてワークスペースまで続く土間の通路が回遊動線になっています。
また、キッチンから洗面、洗面からWICまでは通り抜けできるようになっており、作業性の良い間取りを実現。
一段高くした小上がりのような土間がリビング・ダイニングをぐるりと囲むように設計することで、部屋全体に開放感が生まれました。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
家の中央に島のようにリビングを配し、周囲に土間を廻らせたユニークなプラン。土間もまた、キッチンや収納、ワークスペースなどの機能をもつ生活空間で、ひと筆書きの回遊動線に。「お寺の土間や古い板張りが醸し出す静寂感が好き」という施主様の思いを住まいに落とし込んだ。
※費用は引き渡し当時の金額です
壁や扉をなくして開放的にする
間取り変更では壁や扉を取り払い、開放的な空間をつくるリノベーションも人気です。
築年数の古いマンションは、小さな和室や窓のない小部屋などが細かく設けられている場合が多いです。
そのため、部屋の壁や扉を取り壊して繋ぎ、広々とした開放感を実現できます。
下記では、仕切りをなくした開放的なリノベーション事例をご紹介します。
3部屋を1部屋にして広く明るいLDKを実現
<リノベーション後>

<リノベーション前>

リビングを挟んだ2つの洋室の壁を取り払い、1つのリビングにすることで開放感あふれる空間を作り出しています。
視界を遮るものがなくなったことで見通しがよく、外から入る自然光が部屋全体を明るく照らしてくれています。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
三面採光を活かした明るく開放感のあるLDKを実現。すだれ張りのフローリングは奥行きを強調し、広く見せてくれます。休日もご夫婦揃って作り置きをするため、2人で並んでも快適な通路幅に計画したⅡ型キッチンにしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
インナーテラスをつくる
インナーテラスとは室内や半屋外に設けられたテラスのことです。
屋根があるため、天候に左右されることなく、洗濯物を干す場所としても活躍します。
日当たりが良いので、植物好きの方にとっては植物の手入れや植物を眺めてリラックスするためのスペースにも最適です。ペットやお子さまがいる場合にはひなたぼっことしても重宝するでしょう。
リビングとは少し雰囲気を変えたスペースが欲しい場合はインナーテラスを設けてみてもよいでしょう。
下記にインナーテラスを取り入れた事例をご紹介します。
リビングとインナーテラスを一体に感じられる
<リノベーション後>


<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

陽の光に照らされたインナーテラスが、広々としたリビングの開放感を作り出しています。
余裕を持たせたリビングにして部屋数を増やせる作りにし、将来の家族構成の変化にも対応できる余白のある家となっています。
さらに、インナーテラスを設けることで、作業場や物干しなど使い方も可変可能です。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
個室を最小限に抑えて広々としたLDKを確保。ガラスで仕切られた光溢れるインナーバルコニーが、開放感とワークスペースの集中を両立します。廊下を活かした洗面台や、キッチンとWICを回遊できる動線により、暮らしのストレスを無くした住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
畳の和室を小上がりに変更する
畳の和室を小上がりにするのも人気の間取りの一つです。
築年数の古いマンションはリビング横に小さな和室が設けられている場合が多いのですが、和室があるとリビングが狭くなってしまいますよね。
そんな時におすすめなのが「小上がり」です。
リビングの一部に床を上げた区画をつくるイメージです。
段差でゾーニングするので、リビング自体は広々と使えます。小さな子どもがいる場合には、お昼寝スペースとしても重宝しますよ。
また日本人に慣れ親しんだ素材である畳は、家にあると落ち着くものです。
小上がりの床素材を畳にすれば、和モダンな雰囲気と畳の心地よさも両立できます。
下記で畳の和室を小上がりに変更した事例をご紹介します。
段差で分けられた日常と非日常

LDKの半分を小上がりにしたことで「ごろ寝」しながらテレビを見たり、漫画を読んだりできるようになりました。琉球畳を使用しており、独特の風合いと温かみが感じられますね。
壁で仕切られていなくても、段差によってメリハリが出るので、圧迫感を感じさせずにくつろぎの場所が生まれています。
また、小上がりの下を収納として活用しているのもポイントです。
さらに、本棚の奥にはロフトと書斎が隠れているという面白い間取り。リノベーションだからこそできる、唯一無二の形ですね。
リノベーション前の室内

<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
お酒好きのご夫婦。お家にいながら居酒屋にいるような気分を味わえるよう、バーカウンターや座敷席のような畳の小上がりを設置。小上がりの奥にはロフトやワークスペースを配し、それぞれの空間に段差を設けることで、日常と非日常を切り分けられるよう計画しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
在宅ワークができる間取りにする
在宅ワークが浸透したことによって、リノベーションで書斎や仕事スペースをつくる方も増えています。
特にお子様のいる家庭では、賑やかなリビングで仕事をしていると集中しづらいといったケースもあるでしょう。
その場合、仕事場として機能性の高い在宅ワークスペースをリノベーションの際に検討してみてもよいかもしれません。自分好みに広さやデザインをカスタムできるのも魅力です。
下記に在宅ワークができる間取りの事例をご紹介します。
リビングと在宅ワークスペースがそれぞれ落ち着いた場所に

リビングと在宅ワークスペースを遠い位置に設けることで、それぞれが落ち着いたスペースになります。
仕事とプライベートの空間を明確に分けられるため、ワークライフバランスが上手く保たれるでしょう。
また、LDKとテイストを変えてシックなブラックトーンに仕上げているのも、空間を明確に分けるためのポイントです。
施主によるDIY棚で仕切られた間取りとなっているため、遅くまで仕事をして、そのまま就寝することもできます。
<リノベーション前>と<リノベーション後>の間取り

ゼロリノベのリノベーション施工事例
3面開口を贅沢に味わう、開放感のある設計に。空間を印象づける4m幅のカウンターは、家族はもちろん親族や友人が集まる場に。バスタイムを楽しみにする奥さまのため窓つきのバスルームは、通路に置いた植物や星空を眺めながら癒しのひとときを過ごせます。
※費用は引き渡し当時の金額です
寝室を窓側につくる
寝室を窓際につくることで、陽の光を浴びながら、快適な朝を迎えられます。
「自然光で目が覚めたい」と考えている人にはぜひおすすめです。
ただし、一般的に採光の良い場所にはリビングを持ってくることが多いため、寝室としてのプライバシー性を確保するのも忘れてはなりません。
下記では、寝室を窓際につくった事例をご紹介します。
朝日で心地よく目覚める洗練されたベッドルーム
<リノベーション後>

<リノベーション前>

お施主さまがお好きなTRUNK(HOTEL)をテーマにリノベーションした事例です。
日当たりの良い窓辺に寝室を設け、こだわりのガラス張りの建具がホテルライクな空間を演出しています。
このように透過性のあるガラスを建具として利用すれば、リビング全体にも光が届けられるので、寝室の壁をつくるよりも暗さや圧迫感を感じにくいです。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
共働きのご夫婦が「朝を丁寧に贅沢に」をテーマにリノベーション。自然光を活かすガラスの間仕切りと最小限の間取りで、ルーフバルコニーの景色を楽しめる設計。早起きしてゆっくり過ごせる朝型ライフスタイルを実現しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
弊社の施工事例はこちらから確認してください。
ゼロリノベの口コミに興味のある方は下記からチェックしてくださいね。
マンションリノベーションで間取り変更する際の費用相場

マンションリノベーションで間取りを変更する場合、費用は「どこまで変えるか」によって大きく異なります。
たとえば、和室とLDKをつなげるような部分的な変更であれば数十万円から検討できることがあります。一方で、キッチンや浴室などの水回りを移動する場合や、間取り・内装・設備をまとめて一新する場合は、配管・電気・換気・内装の復旧まで必要になるため、費用は大きくなります。
ここでは、マンションの間取り変更にかかる費用を、以下の2つに分けて紹介します。
- 部分的な間取り変更にかかる費用
- フルリノベーションにかかる費用
費用は専有面積、既存の状態、配管の位置、設備のグレード、仕上げ材、管理規約などによって変わります。以下はあくまで目安として参考にし、具体的な費用は現地調査と見積もりで確認しましょう。
部分的な間取り変更にかかる費用
部分的な間取り変更では、壁の撤去・新設、建具の変更、収納の造作、キッチンなど水回りの更新・移動などを行います。
同じ「LDKを広げる」工事でも、撤去する壁の種類、床や天井の補修範囲、電気配線の有無によって費用は変動します。また、水回りの位置を変える場合は、設備本体の交換費用に加え、給排水管・換気・電気配線・床や内装の工事が必要です。
| 工事内容 | 費用の目安 | 費用が変わる主な要因 |
|---|---|---|
| 間仕切り壁の撤去 | 10万〜30万円程度 | 壁の構造、配線、床・天井・壁の補修範囲 |
| 間仕切り壁・建具の新設 | 10万〜60万円程度 | 壁の長さ、建具の種類、照明・コンセント・空調の追加 |
| 和室とLDKの一体化 | 50万〜150万円程度 | 壁の撤去、畳から床材への変更、段差・天井の調整、内装の統一 |
| 洋室とLDKの一体化 | 30万〜120万円程度 | 壁の撤去、床・天井の補修、建具・収納の変更 |
| 壁付けキッチンの交換 | 50万〜150万円程度 | キッチンのグレード、食洗機などのオプション、周辺内装の更新 |
| 壁付けキッチンを対面化 | 150万〜300万円程度 | キッチンの位置、給排水管、換気経路、床・壁・天井の復旧 |
| キッチンの位置を大きく移動 | 150万〜250万円程度 | 配管の延長、排水勾配、床上げ、電気・換気・内装工事 |
| ウォークインクローゼットの新設 | 30万〜100万円程度 | 広さ、壁・建具、棚・ハンガーパイプなどの造作内容 |
| 和室を洋室へ変更 | 30万〜100万円程度 | 畳・襖・押入れの変更、床・壁・天井の仕上げ |
| 防音室をつくる | 100万〜550万円程度 | 求める遮音性能、広さ、二重壁・二重床・防音建具・換気設備の有無 |
※上記は2026年時点の一般的な目安です。工事範囲・物件条件・設備仕様によって費用は変動します。
※構造壁の撤去、共用配管の移設、管理規約で認められない工事は行えません。
※壁の撤去だけであれば5万〜6万円程度が一つの目安ですが、周辺の床・壁・天井の補修やクリーニングまで含めると、15万〜31万円程度となることがあります。
水回りの移動は、設備本体以外の工事費も確認する
キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、現在の位置から離すほど費用が上がりやすくなります。
たとえばキッチンを対面化する場合、キッチン本体の交換だけで済むケースもあれば、給排水管を延長し、換気ダクトを引き直し、電気配線を変更し、床・壁・天井を復旧する必要があるケースもあります。
また、排水管には水を自然に流すための勾配が必要です。移動距離が長い場合や、床下に十分な高さがない場合には、床を上げる工事が必要になることもあります。
「キッチンを移動する費用」だけではなく、設備交換・配管・電気・換気・内装復旧を含めた総額で比較しましょう。ゼロリノベ内の最新記事でも、キッチン本体の交換は50万〜150万円程度、位置移動を伴う場合は150万〜200万円程度が一つの目安とされています。
フルリノベーションにかかる費用
間取りを大きく変更し、内装・設備・配管をまとめて更新したい場合は、フルリノベーションを検討します。
フルリノベーションでは、間仕切り壁、床、壁、天井、キッチン、浴室、洗面、トイレなどをまとめて見直せます。中古マンションを購入して、自分たちの暮らしに合わせた間取りへ変更したい場合にも選ばれる方法です。
マンションのフルリノベーション費用は、1㎡あたり約14.3万〜16.5万円(税込)が一つの目安です。70㎡のマンションであれば、工事費は約1,001万〜1,155万円(税込)が目安になります。
| 専有面積 | フルリノベーション費用の目安(税込) |
|---|---|
| 40㎡ | 約572万〜660万円 |
| 50㎡ | 約715万〜825万円 |
| 60㎡ | 約858万〜990万円 |
| 70㎡ | 約1,001万〜1,155万円 |
| 80㎡ | 約1,144万〜1,320万円 |
ただし、上記はあくまで費用の目安です。水回りの移動、配管更新、断熱性能の向上、造作家具、オーダーキッチン、設備・仕上げ材のグレードアップなどを行う場合、費用は上がります。
ゼロリノベの定額制プランや施工事例を確認しながら、希望する広さ・暮らし方・予算に合う工事範囲を検討しましょう。
スケルトンリノベーションとは
スケルトンリノベーションとは、専有部分の内装や設備を解体し、床・壁・天井の仕上げや設備を一新するリノベーション方法です。
間仕切り壁を見直せるため、LDKを広げる、収納を増やす、ワークスペースをつくるなど、暮らしに合わせた間取りを計画しやすいのが特徴です。
ただし、スケルトン状態にしても、柱・梁・構造壁、PS、共用配管、窓、玄関ドアなどは原則として変更できません。水回りの移動にも、排水管の勾配や床下スペースなどの条件があります。
「間取りを大きく変えたい」「中古マンションを自分たちらしい住まいに整えたい」という方は、希望するプランが実現できる物件かどうかを、購入前または設計の初期段階で確認しましょう。
失敗しない中古マンション購入前のチェックリスト80

\セールスも一切なし/
間取り変更の費用を考える際のポイント
間取り変更の費用を考える際は、工事項目を単体で足し合わせるだけではなく、次の点も確認しましょう。
- 希望する間取りが、構造・配管・管理規約の条件で実現できるか
- 工事費だけでなく、設計費・諸費用・仮住まい費用・引っ越し費用も含めた予算になっているか
- 既存の設備や内装を活かせる部分はあるか
- 今の暮らしだけでなく、将来の家族構成や働き方の変化にも対応できるか
- 優先したいことに予算を配分できているか
部分的な工事を繰り返すより、まとめて工事を行ったほうが効率的になる場合もあります。一方で、すべてを新しくすることが最適とは限りません。
まずは「絶対に叶えたいこと」と「できれば叶えたいこと」を分け、物件の条件と予算に合わせて、工事範囲を検討しましょう。
マンションリノベーションの間取り変更の6つのポイント
ここからは、間取りの変更で失敗しないためのポイントを6つ紹介していきます。
- 生活動線を最適化する
- 水回りはできるだけまとめる
- 寝室とキッチン・水回りの距離を検討する
- シューズクロークを設置する
- 開放的なリビングにする
- バルコニーと洗面脱衣所を近くする
それぞれ、詳しくみていきましょう。
生活動線を最適化する
リノベーションで間取りを変更する際、生活動線に気を配ってみましょう。
たとえば、朝の時間帯はトイレや洗面所を利用する人が多く、混雑しがちです。
また、お出かけの際にも子どもの支度で玄関が混んでしまったり、洗濯のたびに洗面とバルコニー、クローゼットを行き来して面倒だったりしませんか。
いずれも小さなことですが、長く生活していくうちにストレスは蓄積されていくものです。
互いに快適に暮らすためにも、リノベーションではスムーズな生活動線を確保することが重要です。
誰がいつ、どこで何をするか、どう動くかを整理して、家族全員のタイムスケジュールを間取り図の上に書き出していきましょう。
そうすることで、必要な生活動線が明らかになってきます。
また生活動線を最適化するということは無駄な動きを省くことにも繋がります。
毎日のストレスが軽減されることで「日々、こんなに無駄が多かったんだ!」と驚くはずです。生活動線には家事動線も含まれるため、動線を見直すことで時短や家事ラクも叶えられます。
水回りはできるだけまとめる
キッチンやトイレ、浴室や洗面などの水回りを近づけると、配管計画をまとめやすく、家事動線も短くできる場合があります。
なぜなら、水回りの動線を最短にまとめた方が、家事効率がよくなるからです。日々忙しい中で効率的に家事をこなすために、家事を並行で行うこともあるでしょう。
水回りをまとめておけば、キッチンで料理をしながら、隣の洗面で洗濯を回しておくといった時短にも繋がりやすいです。
また、水回りは配管や排水の工事が必要になるため、一箇所にまとめた方がコスト的にも抑えられます。
ただし、寝室との距離や既存配管、希望する暮らし方とのバランスを踏まえて配置を検討しましょう。
寝室とキッチン・水回りの距離を検討する
寝室とキッチンをできるだけ離して配置することは、マンションリノベーションの間取り変更において重要です。
キッチン周辺には夜中や早朝に稼動したり、モーター音がする家電が多く集まります。
たとえば、就寝前にセットした食洗機や、早朝のお弁当作りに間に合うようスイッチを入れた炊飯器などの音です。
また、冷蔵庫のモーター音や洗濯機の稼働音も気になりやすいでしょう。
寝室と水回りが近いと、家電が稼働する音や振動が聞こえてきて、睡眠の妨げになってしまうかもしれません。
安眠を重視する場合は、寝室と水回りを離す、間に収納を挟む、建具や壁の遮音性を高めるなど、生活音への対策を検討しましょう。
シューズクロークを設置する
リノベーションで間取りを変更する際、シューズクロークの位置と広さを検討しましょう。
一般的な中古マンションは玄関が狭く、下駄箱も小さいので玄関が雑多になりやすく、外出の際にも混在しやすいです。
シューズクロークがあると、普段あまり使用しない靴や外で使う子どものおもちゃ、ベビーカーやスーツケースなど外で使うものを収納しておけます。
アウトドア好きの方なら、土間空間を広げてキャンプ用品をおいておく倉庫を兼ねても良いでしょう。
また、上着をかけておくためのハンガーやフックがあると、雨で濡れた上着や花粉のついた服を部屋の中に持ち込まなくて良いので便利です。
また外で使用するものや汚れやすい生活用品など、家のなかの収納にはしまいたくないものを入れておけるため、シューズクロークがあるだけで生活の利便性が高くなります。
開放的なリビングにする
間取りを変更する際、リビングを開放的にしたいという方は多いはず。
「1-1.LDKを広くする」で解説した通り、広いリビングはリノベーションの間取り変更で人気です。
普段過ごすことの多いリビングに圧迫感があると、くつろぎにくい空間になってしまいます。
開放感のあるリビングにする方法としては、「部屋をつなげる」「天井を高くする」「壁や天井の色を明るくする」「収納を増やして余計なものをリビングに出さない」などが挙げられます。
設計の担当者に相談して、採光や風通しのよさも踏まえて検討してもらうと良いでしょう。
バルコニーと洗面脱衣所を近くする
外干しをすることが多い家庭では、バルコニーと洗面脱衣所を近づけると洗濯動線を短くできます。
さらに、洗濯物をしまう場所をWICとして一箇所にまとめておくと片付けもラクに行えます。
またWICの中にハンガーラックを付けておけば、洗濯物を畳まずにそのまま掛けてしまうだけなので手間もかからず、さらに時短に繋がるでしょう。
室内干し・乾燥機を中心にする場合は、ランドリースペースや収納との距離も含めて検討してください。
マンションリノベーションの間取り変更における注意点とは?

ここからは、マンションリノベーションの間取り変更における注意点を3つ解説していきます。
- 間仕切り壁を撤去できない場合がある
- 水回りを移動できない場合がある
- その他、管理規約で禁止されている場合がある
1つずつ順番に見ていきましょう。
間仕切り壁を撤去できない場合がある
マンションの構造には、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2タイプがあり、「壁式構造」の場合、間仕切り壁を撤去できないケースがあります。

ラーメン構造と壁式構造の、図解は以下の通りです。
ラーメン構造は、柱と梁で建物を支える構造です。室内の間仕切り壁を変更しやすい傾向があり、壁式構造と比べて間取りの選択肢を広げやすいことがあります。
ただし、ラーメン構造であっても、柱・梁・構造壁・PS・共用配管などは原則として変更できません。撤去したい壁が構造に関わるかどうかは、図面と現地調査で確認する必要があります。
一方、壁式構造では、室内の壁が建物を支える構造壁になっている場合があります。構造壁は撤去できないため、希望する間取りによっては制約が出ることがあります。
スケルトンリノベーションを検討する場合も、構造形式だけで判断せず、希望の間取りが実現できるかを購入前にリノベーション会社へ確認しましょう。
4-2.水回りを移動できない場合がある
マンションのなかには、水回りの移動が思うようにできない場合があります。
- PS(パイプスペース)が室内にある
- 排水管に十分な勾配がとれない
- マンションの管理規約で禁止されている
それぞれ詳しく説明しましょう。
4-2-1.PS(パイプスペース)が室内にある

PS(パイプスペース)とは、マンションの縦方向に通っている給水管や排水管がまとめられているスペースのことであり、間取り図には「PS」と表記されています。
この配管は、縦に通っているために、スケルトンリノベーションの際にも移動させることはできません。
PS(パイプスペース)を移動させない範囲で水回りの設計を行うしかありません。
なお、PSが玄関側や室外側にある場合は、水回りを移動する際の選択肢を広げられることがあります。
ただし、PSの位置だけで間取り変更の可否は判断できません。給排水管の経路や排水勾配、床下スペース、梁の位置、共用配管との関係、管理規約などを確認したうえで、希望する間取りが実現できるかを判断します。
こちらの事例は、解体後に予期せずパイプスペースが見つかった事例です。

リビングの中央に存在するため、最初は気になったというお施主さま。しかし、室内のトーンに合わせて塗装して馴染ませることで今では「大黒柱」のような愛着を感じているそうです。
こちらの事例を詳しく見たい方はこちら

排水管に十分な勾配がとれない
マンションでキッチンや浴室、トイレなどの水回りを移動する場合は、排水管に十分な勾配を確保できるかを確認する必要があります。
排水は自然に流す必要があるため、排水管には一定の勾配が必要です。水回りを現在の位置から離して移動すると、排水管も長くなり、床下の高さによっては必要な勾配を確保できないことがあります。
ただし、移動距離だけで可否が決まるわけではありません。床下スペース、梁の位置、排水管の経路、配管方式、PSへの接続位置などを踏まえて判断します。
床を上げることで勾配を確保できる場合もありますが、その際は天井高が低くなったり、室内に段差が生じたりする可能性があります。
費用や管理規約上の条件にも影響するため、水回りを移動したい場合は、間取り図だけで判断せず、現地調査のうえでリノベーション会社に相談しましょう。
管理規約・工事細則で制約がある
マンションでは、専有部分のリノベーションであっても、管理規約・使用細則・工事細則に従う必要があります。
たとえば、キッチン・浴室・トイレなどの水回り移動、給排水管の工事、床材の遮音性能、躯体への穴あけ、工事可能な曜日・時間帯などについて、マンションごとにルールが定められている場合があります。
希望の間取りが構造や配管の条件を満たしていても、管理規約で認められない工事は行えません。購入後に「希望の間取りにできない」とならないよう、物件を購入する前に管理規約・使用細則・工事細則を確認しましょう。
また、工事内容によっては、管理組合への事前申請と承認が必要です。
国土交通省のマンション標準管理規約では、共用部分または他の専有部分に影響を与えるおそれがある修繕・模様替え等を行う場合、設計図・仕様書・工程表を添えて申請し、事前承認を受ける考え方が示されています。
実際の申請方法や必要書類はマンションごとに異なるため、管理会社・管理組合へ確認しましょう。
マンションリノベーションの間取り変更で事前に確認しておくべき3つのポイント

最後に、マンションリノベーションの間取り変更で事前に確認しておくべきポイントを3つ解説します。
- 間取り変更が可能な物件を選ぶ
- リノベーション会社の見学会に参加する
- 耐震性能を確認する
マンションリノベーションを理想どおりに仕上げるためにも、上記3つを押さえておきましょう。
間取り変更が可能な物件を選ぶ
希望の間取り変更ができる物件選びが最優先です。
「マンションリノベーションの間取り変更における注意点とは?」で挙げたように、マンションリノベーションでは事前に確認しておくべき項目があります。
しかし、配管の位置や管理規約で指定されたフローリング材など、素人では判断できないことも多いでしょう。
その場合、リノベーション会社の担当者などに、リノベーションの希望を伝えたうえで、購入前に現地調査に同行してもらい、間取り変更の可否を判断してもらいましょう。
または、物件選びから設計、施工までワンストップで請け負ってくれるリノベーション会社へ依頼すると、こちらの要望もよく理解して動いてもらいやすいです。
リノベーション会社の見学会に参加する
マンションのリノベーションを成功させるためには、リノベーション会社の見学会に参加することも大切です。
ほとんどの人にとって、リノベーションは最初で最後の経験です。
「実際に住んでみたら、思わぬところで使いづらかった」「生活してみると、もっとこうすればよかったということに気がついた」ということにならないよう、実際のリノベ空間を見て確認しましょう。
間取りのアイデアや工夫が知れるだけでなく、設計担当者と直接話すこともできるので、わからないことや疑問もその場で解消できます。
見学会に参加できない場合は、各社のパンフレットを取り寄せたり、インターネットでリノベーション事例と体験談をチェックしたりする方法もあります。
リノベーションにおいて情報収集の多さは、満足のいくリノベーションへの近道です。
気に入った部分や使いやすいアイデアなどを取り入れながらプランをブラッシュアップしてみてください。
耐震性能を確認する
築年数が古いマンションを購入する場合は、間取り変更の可否だけでなく、建物の耐震性や修繕状況も確認しましょう。
中古マンションを購入して住宅ローンを利用する場合、一定の要件を満たせば「住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)」を受けられます。住宅ローン減税とは、年末時点の住宅ローン残高の0.7%を、所得税などから控除する制度です。
ただし、中古マンションで住宅ローン減税を利用するには、自己居住用であること、返済期間が10年以上であること、床面積・所得・入居時期などの要件に加え、耐震性に関する要件を満たす必要があります。
マンションの耐震性を確認する際は、建築確認を受けた時期が一つの目安になります。一般に、1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物は、新耐震基準に基づいています。
また、住宅ローン減税では、登記簿上の建築年月日が1982年(昭和57年)1月1日以降の中古住宅は、耐震基準に適合する住宅として扱われます。
1981年12月31日以前に建築されたマンションは、耐震基準適合証明書などで耐震性を証明できるかを確認しましょう。
1982年以降に建築されたマンション
登記簿上の建築年月日が1982年(昭和57年)1月1日以降の中古マンションは、原則として新耐震基準に適合する住宅として扱われます。
そのため、住宅ローン減税における耐震性の要件については、耐震基準適合証明書などを別途取得する必要はありません。ただし、自己居住用であること、返済期間が10年以上であること、床面積・所得・入居時期など、ほかの要件を満たす必要があります。
1981年以前に建築された旧耐震マンション
登記簿上の建築年月日が1981年(昭和56年)12月31日以前のマンションは、住宅ローン減税を受けるために、新耐震基準に適合していることを証明する書類が必要です。
具体的には、以下のいずれかを用意できるか確認しましょう。
- 耐震基準適合証明書
- 建設住宅性能評価書の写し
- 既存住宅売買瑕疵保険の付保証明書
耐震基準適合証明書などを取得できない旧耐震マンションは、住宅ローン減税の対象外となる可能性があります。一方で、購入前または取得後に一定の耐震改修を行い、入居までに耐震基準への適合を証明できる場合は、控除を受けられるケースがあります。
2026年以降に入居する中古マンションの控除期間・限度額
2026年度税制改正により、住宅ローン減税の適用期限は2030年12月31日まで延長されました。2026年1月1日から2030年12月31日までに入居する場合、中古住宅は住宅の省エネ性能によって、控除期間と借入限度額が異なります。
| 中古住宅の区分 | 借入限度額 | 控除率 | 控除期間 |
|---|---|---|---|
| 認定住宅(長期優良住宅・低炭素住宅) | 3,500万円 | 0.7% | 13年 |
| ZEH水準省エネ住宅 | 3,500万円 | 0.7% | 13年 |
| 省エネ基準適合住宅 | 2,000万円 | 0.7% | 13年 |
| その他の既存住宅 | 2,000万円 | 0.7% | 10年 |
国土交通省「令和8年度税制改正概要」PDF
※子育て世帯・若者夫婦世帯には、住宅区分・入居年などの条件により借入限度額の上乗せ措置があります。2026年入居の場合、認定住宅・ZEH水準省エネ住宅は4,500万円、省エネ基準適合住宅は3,000万円が上限です。
※控除額は、年末時点の住宅ローン残高に0.7%を掛けた額を基本に算出します。ただし、実際に控除できる額は、その年の所得税額・住民税額などにより異なります。
※床面積要件は原則50㎡以上です。ただし、合計所得金額が1,000万円以下の場合は、40㎡以上に緩和されます。子育て世帯・若者夫婦世帯の借入限度額上乗せ措置を利用する場合も、床面積50㎡以上が必要です。
※住宅ローン減税の控除期間・借入限度額は、国土交通省「令和8年度税制改正概要」をもとにしています。適用要件や必要書類は、入居時期・住宅性能・所得などで異なるため、利用前に国税庁・金融機関等で最新情報をご確認ください。
マンションリノベーションの間取り変更に関するよくある質問
- マンションの間取りはどこまで変更できますか?
-
専有部分の間仕切り壁、内装、収納、キッチンなどは変更できるケースがあります。
ただし、柱・梁・構造壁、PS(パイプスペース)、共用配管、窓、玄関ドアなどは、原則として自由に変更できません。希望する間取りが実現できるかは、構造図、給排水管の状況、管理規約、現地調査を踏まえて確認しましょう。 - マンションの3LDKを2LDKに変更できますか?
-
撤去したい壁が構造壁ではなく、管理規約上の制約がなければ、3LDKから2LDKへの変更を検討できる場合があります。
たとえば、和室や洋室をLDKに取り込んで広げたり、個室を減らして収納やワークスペースをつくったりできます。将来の家族構成の変化に備えたい場合は、あとから間仕切れるように計画する方法もあります。 - マンションのキッチンや浴室は移動できますか?
-
条件が整えば移動できる場合があります。ただし、PSの位置、給排水管の経路、排水に必要な勾配、床下スペース、梁、換気経路、管理規約などが影響します。
特に浴室・トイレの大幅な移動は制約が出やすいため、購入前または設計の初期段階でリノベーション会社に相談しましょう。 - 構造壁かどうかは、どのように確認しますか?
-
構造図や竣工図、販売時の図面などから確認します。ただし、図面だけで判断しきれない場合もあるため、リノベーション会社による現地調査が必要です。
ラーメン構造は間仕切り壁を変更しやすい傾向がありますが、柱・梁・構造壁・PSなどは残るため、すべての壁を撤去できるわけではありません。
まとめ
本記事では、マンションのリノベーションの間取りについて紹介しました。
マンションのリノベーションでは、さまざまな間取りのアイデアがあります。
ただし、工事にかかる費用やマンションの設計・規約によっては理想のリノベーションが実現できない場合も少なくありません。
予算内で思いどおりのリノベーションを実現するためにも、今回の記事を参考に注意点やポイントを押さえておきましょう。
だからこそ、積極的に専門家の知恵やアイデアに頼ってください!
実力と経験豊富なプランナーが想像以上のアイデアや提案をしてくれるはずです。
また、リノベーション会社のセミナーや見学会に参加し、アドバイスをもらいながらじっくりとプランを練るのもおすすめです。
なお、ゼロリノベではリノベーションの実績が豊富にあり、リノベーション工事の流れに関する相談から施工までワンストップでのサポートが可能。
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