MENU

【宅建士が解説】マンション購入で失敗する8つの理由とは?後悔しないポイント

「マンション購入で失敗したくない!」
「実際にマンション購入をした人の失敗談を参考にしたい」

大きな買い物となるマンション購入では、誰でもできるだけ失敗は避けたいと思うものですよね。

しかし、ARUHIマガジンがマンション購入者を対象に実施した調査では、約7割の人がマンション購入で失敗したと感じる部分があると回答しています。

何も知らずにマンションを検討してしまうと、同じ失敗をしてしまう可能性は大いにあります。しかし、失敗談にしっかりと耳を傾けることで、後悔しないマンション購入に必要なポイントが見えてくるはずです。

そこでこの記事では、以下について紹介していきます。

  • マンション購入を失敗する8つのポイント
  • マンション購入に失敗しないための5つの心得
  • マンション購入の失敗談がわかるブログ3選

この記事を最後まで読めば、後悔や失敗のないマンション購入に活かせるはずです。ぜひ、参考にしてくださいね。

この記事の監修者

宅地建物取引士/元銀行員
鰭沼 悟

宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する株式会社grooveagent(ゼロリノベ)代表取締役。

目次

マンション購入に失敗する8つのポイント

冒頭でも述べたように、マンションを購入したことがある人の約7割が主に8つの理由で後悔をしています。まずは、どのようなことで失敗したと感じているのかリアルな声をご紹介します。

1-1.近隣住民とのトラブル

マンションに住み始めてみないと分からないことではありますが、近隣住民とのトラブルやマナー違反に悩まされている人は意外と多いです。

少し前のデータですが、国土交通省が実施した「平成30年度マンション総合調査結果」を見てみると、マンションで起こるトラブルとして「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が最も多くなっています

トラブルの内訳は子供の声やテレビの音などの生活音や、自分の駐車場に他人の車が停まっているといった駐車違反、そしてペット飼育に関することが増えているようです。

近隣住民とのトラブルの内容

足音や子供の声、テレビの音などの生活音 38.0%
駐車違反 19.0%
ペット飼育 18.1%

出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

考え方や許容範囲の違いやマナー違反で近隣住民とトラブルが発生すると

  • 我慢してストレスを抱えたまま生活しなければならない
  • 近隣住民に注意をしても受け入れてもらえない
  • 管理組合に相談などをして、トラブル解決までに時間がかかった

という声があり、せっかく気に入ったマンションに引っ越しても快適に暮らせずストレスを抱えてしまいます。

【失敗しているポイントまとめ】
・マンショントラブルで多いのは、生活音などの騒音や駐車場のマナー違反
・一人一人の生活習慣や許容範囲の違いによって、トラブルになることが多い
・ペットや子供の声、足音がうるさくストレスを感じているという声もある

1-2.資金繰りが大変だと感じる

マンションを購入するときには住宅ローンを組む人がほとんどですが、いざ返済を開始してみると思ったより負担に感じ「失敗したな」と後悔する人がいます。

株式会社MFSが実施した「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査では、2.5人に1人は住宅ローン選びに後悔していることが分かりました。

後悔の内容としては

  • 金利が低い金融機関にすればよかった
  • ボーナス返済をなしにすればよかった
  • 返済期間をしっかり検討すればよかった

という声があり、返済金額や返済方法をもっと慎重に考えるべきだったという意見が目立ちます。

また、住宅ローンは20~30年以上の長期で組むことが多いので、転職や家族関係の変化により返済が負担となっているという声も見受けられます。生活に直結するお金にまつわる部分だからこそ、無理をすると失敗に繋がりやすいようです。

参考:「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケーと調査|株式会社MFS

【失敗しているポイントまとめ】
・「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査では、2.5人に1人は住宅ローン選びに後悔している
・実際に生活をしてみると、家賃が高くて生活を圧迫している
・利便性を重視してしまったが、もう少し安いマンションを検討すべきだった

1-3.周辺環境への不満

実際にマンションに住み始めてみると購入時にはそこまで重視していなかった点に、暮らしにくさを感じることが出てきます。

例えば、通勤や通学に意外と時間がかかり疲れるという声や、マンション周辺が賑やか、閑散としているという声があり住む前のイメージとは違ったと感じている声がありました。

マンションの間取りや施設を重視してしまいがちですが、周辺の環境や利便性も考慮しないと後悔してしまうかもしれません。

【失敗しているポイントまとめ】
・実際に住んでみて、暮らしにくさや不便さを感じて後悔している
・マンション周辺が賑やか、閑散としているという声があり住む前のイメージとは違ったと感じている人もいる
・会社まで遠いマンションを選んでしまい、通いにくくなった

1-4.間取りやマンションの共用施設に不満がある

いざマンションに住んでみると、間取りや共用施設に使いにくさや不要だったなと感じることがあります。

マンションの間取りは幾度もチェックし購入することが多いので広さや部屋数に関する不満は少ないですが、実際に使用してみて分かる下記のようなポイントで失敗したと思うようです。

  • お気に入りの家具が思ったように置けない
  • キッチンや洗面所など水回りの場所が微妙で、効率の悪い家事動線になる
  • 思ったよりも部屋に日が当たらない
  • コンセントが足りないので、思ったような配線ができない
  • キッチンの場所が微妙で、部屋中に匂いや煙が広がる

例えば、キッチンと洗濯スペース、お風呂がそれぞれ離れていると毎日の家事がしにくく、ストレスになると悩む声が。細かな点ではコンセントが少なく配線が複雑になってしまう、思った位置に電化製品が置けないという不満もありました。

また、間取りだけでなく共用施設で失敗したという声もあります。おしゃれなラウンジやパーティールームに惹かれたものの実際には使用しないという声やエレベーターが少なく毎朝大渋滞してしまうという声もあり、実際に住んでみて想像とは違ったという意見も見受けられます。

【失敗しているポイントまとめ】
・広さや部屋数に関する不満は少ないが、実際に使用してみて分かる細かなポイントで失敗を感じることが多い
・共用施設にこだわったものの、実際に住んでみたら使わなかったという声もある
・マンションと駐車場の距離が遠く、往復が大変で後悔をした

1-5.マンションの立地や間取りがライフスタイルの変化に対応できない

マンション購入時の生活に立地や間取りがぴったり当てはまっていても、転勤や転職、出産などライフスタイルの変化によって暮らしにくいと感じる場合があります。

子供が生まれたり介護をしたりすることになると部屋数が足りないと悩むことや、マンションの周辺の環境の変化によって暮らしにくくなったと感じることは多いようです。

間取りを変更やリフォームをしようとするとコストがかかるだけでなく、マンションの管理規約に従い事前申請などの申し込みが必要なので面倒に感じてしまうという声もありました。

一戸建てのようにいつでも自由に増改築ができないため、長い間住み続けるとなると不満を感じやすくなるなるのかもしれません。

【失敗しているポイントまとめ】
・転職や出産などのライフスタイルの変化で、暮らししくくなり後悔することがある
・マンション管理規約に従い増改築をしなければならないため、リフォームを検討しにくいという声も
・ライフスタイルの変化とともに部屋が狭くなり、広い部屋に引っ越しを決めた声もある

1-6.意外と修繕費が高かった

マンションは初期機能を維持するために、11~15年に1回の頻度で共用部分を対象に大規模修繕を実施することが多いです。大規模修繕のための資金は修繕積立費として、住民から毎月徴収することがほとんどです。

通常修繕積立費はマンション契約時の提示されますが見落としており、マンションの賃貸料やローンにプラスして支払うことに後悔するケースもあります。

また、契約時に修繕積立費を確認していても

  • 段階的に値上げされることを知らなかった
  • 修繕計画の変更で負担額が増えた

というパターンもあり毎月の支払い負担が増えて、失敗したなと感じることもあるようです。

【失敗しているポイントまとめ】
・マンションの月々の返済額や賃貸料にプラスし、修繕費がかかることを考慮していなかった
・管理組合で耐震改修の話が持ち上がり、修繕のための負担金が増えた
・古いマンションを選んだところ修繕積立費や管理費が高くて後悔をした

1-7.マンションの管理体制に不満がある

マンションは購入するときに支払う管理費を利用し、管理会社や管理人が快適に暮らせるようサポートをしてくれます。

共用部分の清掃や管理を始め、クレーム対応や緊急時対応も管理人や管理会社の役割となっていますが、いざ入居してみると管理が行き届いていないケースがあり不満を抱えている人もいるようです。

  • 共用部分が汚れたままになっている
  • クレーム対応や迷惑行為の対応をしてもらえない
  • マンション設備の不良を直してもらえない

など、さまざまな声があります。マンションの管理人や管理会社と円滑なコミュニケーションが取れないとなる、困りごとを手軽に相談する窓口がなくなってしまうため、暮らしに影響を及ぼすでしょう。

【失敗しているポイントまとめ】
・いざ入居してみると管理会社や管理組合のサポートが行き届いおらず、不安を感じている
・管理会社にマンショントラブルを相談しても、対応してもらえない
・共有部分のマンション設備故障を直してもらえない

1-8.災害時に不安を覚えた

マンションの防災対策や震災時の対応が周知されていない場合、地震や台風などの災害時に不安を覚えるという声が多いです。

実際に台風や地震などの災害時に

  • エレベーターが止まりとても不便だった
  • 一時的な断水が起こり、大きな災害が起こったときにどうなるのか不安になった
  • 高層階に住んでいるため地震の揺れを感じやすく心配になる
  • 地震が発生するとマンションの警報が鳴り、どうしたらいいのか不安になる

という意見がありました。昨今災害が増加しているからこそ「本当にこのマンションで大丈夫なのかな?」と考えてしまう人もいるようです。

【失敗しているポイントまとめ】
・マンションでの防災対策や震災時の対応が周知されていないと、不安になることが多い
・停電と断水を経験したときにとても不便だった
・高層階になると、地震発生時に揺れを感じやすく不安になる

マンション購入に失敗しない!押さえておきたい5つの心得

マンションの失敗談をチェックしてみると「マンション購入で失敗したくない!」という気持ちがさらに強くなったはずです。

ここでは、マンションの購入に失敗しないための心得を5つ紹介します。

  • 無理のない資金計画を建てる
  • マンションの購入後のライフスタイルを明確にする
  • マンション周辺の環境をリサーチする
  • 間取りやマンション設備、共有部分を確認する
  • マンションの管理会社や管理人とコミュニケーションが取れる

2-1.無理のない資金計画を立てる

理想の間取りや立地を重視し無理のある資金計画を立てると、ライフスタイルの変化や大きな出費があるときに対応できずローン返済が家計を圧迫してしまう可能性があります。

子供の進学や老後への備え、家族での旅行などマンション以外にもお金をかけたいことは次々と出てくると思うので無理は禁物です。

マンションを購入するときは今までの生活水準を崩すことなく、将来の出費に備えられる範囲で資金計画を立てるようにしましょう。目安としては

  • 毎月の返済額は月収の25%以内
  • 住宅ローンは年収の5~6倍

となっています。例えば年収500万円の場合だと月収は約41万円なので、毎月の返済額は8.2万~10万円ほどが理想です。「年収別ローンの返済額早見表」を参考にしながら、長期的な視点で無理のない資金計画を立ててみましょう。

【修繕積立費や駐車場代も考慮すること】
マンションの賃貸以外にも、毎月かかる費用として駐車場代や修繕積立費があります。修繕積立費は毎月平均11,000円~12,000円ほど、駐車場代は毎月15,000円ほどかかると考えると、これだけも毎月27,000円も負担が増えます。マンションのや賃貸のみで資金計画を立てず、駐車場代や修繕積立費も含めた状態で月収の25%以内に収まるようにすることが大切です。

2-2.マンション購入後のライフスタイルを話し合う

せっかく購入したマンションに後悔しないためにも、事前にマンション購入後のライフスタイルについて家族で話し合うようにしましょう。

今は夫婦二人の住まいであっても子供が欲しい場合やペットが飼いたい場合は、選ぶべきマンションの条件や間取りが変わってきます。

また、将来転勤する可能性がある場合や転職を視野に入れている場合は、初めから住み替えをすることも考慮し資産価値が高いマンションを選ぶほうが得策かもしれません。

このように、今のライフスタイルや家族構成に縛られず

  • 3年後や5年後、10年後のライフスタイルを明確にしてみる
  • 今後、家族構成が変わる可能性があるのか話し合う(子供が欲しい、親と一緒に住む等)
  • 転勤や転職などの可能性があるのか明確にする

というポイントを話し合うことで、住む場所や間取り、重視すべきポイントが分かるはずです。

2-3.マンション周辺の環境をリサーチする

購入を検討しているマンションが見つかったら、実際にマンションの周辺環境をチェックしてみるのがおすすめです。

一度マンションの下見をして決めてしまうのではなく、夜や朝、日中など時間帯を変えて環境を確認することで治安やどのような施設があるのか把握できます。

例えば、朝の出勤時間帯に学校に向かう子供が多い場合は、ファミリー層が多く住んでいる地域であることが分かります。

昼間は適度な人通りがあり過ごしやすく感じても夜間になると一人で歩くのは怖いと感じる場合や若者が多く賑やかでうるさく感じる場合もあるため、時間帯により環境が変化する場合も少なくありません。いろいろな時間帯を確認しておくことで、安心して住める環境なのか判断できるでしょう。

また、マンションの周辺をチェックするときには

  • 最寄り駅までの距離
  • スーパーやコンビニの場所
  • 病院や薬局の場所

などよく使う施設までの距離も確認しておくと、暮らしやすい環境なのかより判断しやすくなります。

2-4.間取りやマンション設備、共有部分を確認する

マンションの購入で失敗しないためには、間取りや共有部分の設備もこだわりたいポイントです。それぞれどのような点に注意したらいいのかご紹介します。

2-4-1.具体的な生活をイメージしながら間取りを検討する

「マンション購入後のライフスタイルを話し合う」でもご紹介したようにマンション購入後のライフスタイルを明確にすることで、部屋の数や間取りはある程度決まってくると思います。

間取りを決定する前に確認しておきたいのが、生活しやすい間取りを選べているかというところです。いくら理想の部屋数や設備が整っていても、快適に過ごせないと後悔に繋がってしまいます。

  • 必要な家具が置きたい場所にきれいに収まる
  • 家電製品を置きたい場所にコンセントがある
  • 家事動線が確保でき、効率よく家事ができる
  • 室内に日光が差し込む
  • 室内の換気ができる
  • 適度に収納スペースが確保できる

というポイントをチェックしながら、マンション購入後に困ることはないか検討し間取りを決めていきましょう。

2-4-2.本当に必要な共用施設か判断する

通常マンションは専用ジムやラウンジなどハイグレードな共用施設になればなるほど、価格が高くなる傾向があります。

マンションジャーナルが実施した共用施設に関するアンケートでは人気のある共用施設として24時間ゴミステーションや宅配ボックスなどの実用的なものが、不人気な施設として温泉やバー、フィットネスクラブが挙がっています。

マンションの人気共用施設トップ3

1位 24時間ゴミステーション
2位 宅配ボックス
3位 24時間営業のコンビニ

マンションの不人気共用施設トップ3

1位 スパなどの温泉施設
2位 ラウンジやバー
3位 フィットネスクラブ

参考:マンションジャーナル

マンション内に利用してみたい施設がたくさんあるのは魅力的ではありますが、実際に利用するのかどうかという視点で選んでみてください。マンションの共用部分について詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてみましょう。

2-5.管理会社や管理人によってちゃんと管理されているか

マンション購入前に管理会社や管理組合によりちゃんと管理されているのか判断するのは難しいですが、購入前にできるチェックポイントとして次の2つがあります。

1.マンションの共用部分を確認する

廊下やエントランスなどの共用部分は、マンションの管理会社が管理しているケースがほとんどです。この部分が汚れてゴミが溜まったままになっている場合は、しっかりと管理できていない可能性があります。

マンションの入居前に訪問できる場合は

  • 廊下や玄関、階段が汚れたままになっていないかチェックする
  • マンションの掲示板が機能しているか確認する(常に新しい情報が掲示されているか)
  • 管理人室がある場合は対応を確認する(挨拶をしてくれるか等)

という3つの部分を確認しておくと、管理会社の管理が行き届いているのか判断できます。

2.マンションの仲介業者に管理会社について話を聞く

マンションを紹介してもらった仲介業者にどのような会社が管理をしているのか質問をして、管理の状態やトラブル発生状況をチェックしてみましょう。

マンションの管理会社は2,000社以上あるので、仲介業者であっても詳しいことは把握しきれていないことも少なくありません。そのような場合は管理会社の名前だけを聞いておいて、口コミなどを検索してみると評価や体験談を見つけられる可能性があります。

マンションに住み始めて何かあったときに相談するのが管理会社や管理人となるため、少しでも事前に把握しておくと安心できるでしょう。

【小さいリスクで家を買う】
無料オンラインセミナー

【 セミナー内容 】

  • 家の買いどき、たった1つのタイミングとは?
  • あなたのイメージするリノベ工事、本当はいくら?
  • 100年住めるマンションの見分け方 etc…

セールス一切なし!顔出し不要・ミュート参加OK、チャットで自由に質問ができ、情報収集の一環としてお気軽にご参加いただけます。

【全13P】余白のある住まいの
買い方・つくり方

【 資料内容 】

  • 住宅ローンに縛られない「安心予算」の考え方
  • 経済性のある中古物件を選ぶ
  • 実は大事なインテリアへの気配り etc…

ゼロリノベが得意な経済的にも空間的にも「余白のある住まい」についての買い方やつくり方のポイントを6つにギュッとまとめて解説!

マンション購入に失敗した場合の3つの解決方法

マンション購入に失敗をしてどうしても耐えられないという場合には、どのような解決法があるのか気になる人のために、

  • マンションを売却して住み替える
  • マンションを賃貸用する
  • マンションをリノベーションする

という3つの方法をご紹介します。

3-1.マンションを売却し納得のいく物件に住み替える

「今のマンションは失敗だらけで、これ以上住みたくない」という場合は、思い切って売却し納得がいく物件に住み替えるのも一つの方法です。

しかし、売却をしたときに思ったような価格で売れないと負債ばかりが増えて生活を圧迫することになるため、資産価値の高い物件であることが条件となるでしょう。

一般的に資産価値が高いマンションとは

  • 築10年以内の築浅マンション(築年数とともに資産価値が低下する傾向がある)
  • 人気エリアのマンション(都市部や駅直結など人気があるエリアのマンション)
  • 定期的に修繕や点検を実施しており、手入れが行き届いている
  • 利便性のいい立地にある(最寄り駅まで近い)
  • 人気ブランドのマンション等希少価値がある

と言われており、この条件に当てはまるマンションなら住み替えが検討しやすくなります。逆に、都市部が遠かったり築年数やデザインが古かったりする場合は、売却価格が低くなるかもしれません。損失が少ない住み替えが叶う場合は、一度売却を検討してみるのもいいでしょう。

マンションの資産価値について詳しく知りたい場合は、下記の記事もチェックしてみてください。

3-2.賃貸マンションとして他の人に貸す

せっかく購入したマンションを手放したくないけれど住み続けるのは難しい場合には、賃貸として他人に貸すことが検討できます。

入居者がいる限りは家賃収入があるためローン返済にあてることができ、無理な他のマンションに住み替えできるところがメリットです。

しかし、勝手に賃貸を開始することはできないので管理会社に申請をしその後に入居者の募集、部屋の清掃など意外にやるべきことが多いところがデメリットだと言えるでしょう。

また、一度賃貸にしてしまうと

  • 簡単にやめることができない(定期借家契約など特殊な契約方法にしない限り、簡単にやめられない)
  • 賃貸管理を任せるための賃貸管理費用が発生する
  • 賃貸を開始するときにクリーニング代などが発生する

などコストがかかったり制限が発生したりするため、慎重に考えることも大切です。

3-3.間取りや設備に不満がある場合はリノベーションを検討する

「部屋数が足りなくなってしまった」「最新のおしゃれな部屋に住みたい」など間取りや設備に後悔している場合は、リノベーションを検討することができます。

住戸内の工事はマンションの管理契約に従い実施する必要があり、マンションの契約に反しない範囲で許可が下りれば自由にリノベーションすることが可能です。

工事費用はかかってしまいますが

  • 部屋を仕切って部屋数を増やす
  • おしゃれなキッチンや洗面所に変える
  • 好みの壁紙や照明に変更する

など、ライフスタイルに合わせて心地いい空間が作れます。周辺の環境やエリアには不満がなくせっかく購入したマンションに長く住み続けたい場合には、リノベーションを考えてみるのもおすすめです。

【リノベーション事例:光が入るシンプルな空間に】

マンション 購入 失敗画像
詳しくはこちら:埼玉県「北浦和」76㎡ リノベーション事例

リノベーション前のマンションは光が少なく、将来のライフスタイルの変化に対応できないと不安を感じたそうです。

思い切ってリノベーションをしたことで、光が差し込む快適な空間に。将来子供部屋が必要となったときのことを考え土間スペースにカーテンレールを設置し、空間を区切れるようにするなどの工夫も取り入れています。

ご主人の目指した「シンプルで明るい部屋」が具現化したリノベーションの好事例です。

マンション購入の失敗談が学べるブログ3選

最後に、マンション購入の失敗談をもっと知りたい人のために、実際にマンションを購入し後悔したポイントや失敗した感じる体験談を載せているブログをご紹介します。

4-1.新築マンション購入時に後悔したポイントが分かる!「千日のブログ」

マンション 購入 失敗画像新築マンションを購入した千日さんが、どのようなポイントで失敗をしたと感じたのか具体的に記載されています。

とくに、近隣住民の話や手付金の話はこれからマンションを購入する人にとってとても参考になるポイントです。どのような点に気を付けたらいいのかしっかり把握しておきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

ブログ:新築マンションを購入して大後悔?私が買ってすぐに売りたくなった理由ベスト5

4-2.勢いで新築マンションを購入し後悔したポイントは?「満たされる家づくりBlog」

マンション 購入 失敗画像ポストに投函されていた新築マンションのチラシを見て、モデルルームに行くことにしたもこさん。最新の設備ときれいな部屋、そして営業のトークに魅了され、マンションを購入することになったそうです。

今でも後悔しているのは、部屋の間取りとのこと。モデルルームを見ながらマンション購入を検討したい人は、どのような流れで決めていくのか把握できるため、要チェックです。

ブログ:新築マンション購入の経緯と後悔したこと【マイホーム購入記】

4-3.マンション買い替え経験者が語る失敗しないためのポイント「愛犬とaiboと子育て昔話」

マンション 購入 失敗画像一目惚れしたマンションを購入したものの売却をし、マンションの住み替えを経験しているカズミィさんのブログ。一度目のマンション購入で失敗をした経験を振り返り、失敗しないためのポイントをまとめています。

住宅ローンが残った状態で売却をした話もまとめられているため、もう一度マンションを購入し直したい人にもおすすめです。

ブログ:2回購入した経験者が語る後悔しないマンションの選び方

まとめ

いかがでしたか?

マンションを購入した人たちの失敗談や後悔したポイントが把握でき、どのようなことに注意してマンションを検討すべきか把握できたかと思います。

最後にこの記事の内容をまとめておきましょう。

マンションの購入で後悔、失敗したなと感じるポイントは主に次の8つ

  1. 騒音やマナー違反などで近隣住民とトラブルになる
  2. ローン返済など資金繰りが大変だと感じる
  3. 利便性が悪く周辺の環境への不満がある
  4. 間取りやマンションの共用部分に不満がある
  5. ライフスタイルの変化に対応しにくい
  6. 修繕費が意外と高く負担となっている
  7. マンションの管理体制に不満がある
  8. 災害時に不安を覚える

マンションの購入で失敗しないためのポイントは次の5つ

  1. 無理のない資金計画を建てる
  2. マンションの購入後のライフスタイルを明確にする
  3. マンション周辺の環境をリサーチする
  4. 間取りやマンション設備、共有部分を確認する
  5. マンションの管理会社や管理人とコミュニケーションが取れるか確認する

万が一、マンション選びで失敗したときの解決法は次の3つ

  1. 今のマンションを売却し住み替える
  2. 住んでいるマンションを賃貸として貸し出す
  3. リノベーションをして快適な間取りに変える

この記事をもとに、納得のいくマンション購入ができるようになることを願っています。

この記事の制作体制
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

  • 鰭沼 悟

    宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する株式会社grooveagent(ゼロリノベ)代表取締役。

中古物件をリノベーション!

実際にリノベーションしよう!と思っても、どんなステップがあるのかよくわからない。そんなあなたに捧げる完全ガイド特集をご用意しました!このページを見れば中古物件の購入からリノベーションの完了までの流れがわかっていただけます!

ぜひ下記ページをご覧になってみてください!

SHARE ME!
目次