LDK間取りの種類を実例で紹介!DKとの違いやレイアウトのコツも
住まいを探す際に、部屋の広さや建物の立地はもちろんのこと、間取りを重視する方がほとんどなのではないでしょうか。
部屋数だけでなく、家族の共有部分であるリビング・ダイニング・キッチンの間取りや広さは、その家の顔になります。
「そもそもLDKってどんな意味?」
「LDKとDKの違いは?」
「横長と縦長のLDK間取りの特徴を知りたい!」
今回は、家づくりにおいてのLDKについて、それぞれの機能の説明や特徴・形・レイアウトを解説します。
あなたにぴったりのLDKの間取りが分かる、居住人数やこだわりに応じた実例も紹介しますので、LDKの間取りに悩む方はぜひ、参考にしてください。
LDKとは
まずはじめに、LDKそれぞれのアルファベットの正式名称と、役割を紹介します。
L(リビング)
Lは“リビング”で“居間”とも呼ばれます。くつろぎや会話を楽しむスペースとして、テレビやソファ、カーペットなどゆったりと過ごせるようなアイテムを配置することが多いです。
D(ダイニング)
Dは“ダイニング”で、食事を摂るスペースです。
K(キッチン)
Kは“キッチン”で“台所”や“調理スペース”のことを指します。
LDKの先頭にくる数字は、部屋数を表します。例えば4LDKの表記の場合、4部屋+リビング・ダイニング・キッチンの間取りということが分かりますね。
LDK間取りの種類をタイプ別に解説!
LDKの意味が分かったところで、つぎはLDKの間取りの種類について解説します。どのタイプが自分の暮らしや家族構成に合っているのか、以下を参考に考えてみましょう。
1LDK
8畳以上のリビング・キッチン・ダイニングに加え居室が1部屋ある間取りが1LDKです。居室を寝室として使うことが多く、コンパクトでシンプルな暮らしをするのに適しています。
1LDKが向いている家族構成
- シングル
- 夫婦・カップル・DINKs
- 夫婦+小さな子どもの3人家族
2LDK
8畳以上のリビング・キッチン・ダイニングに加え居室が2部屋ある間取りが2LDKです。
子どもが二人いる場合でも、ある程度の広さがあれば、1室を二人で共用する子ども部屋として使えます。子どもの成長に伴い仕切りを設けることで、個室風の空間にも変化可能。夫婦の寝室と子ども部屋、趣味のスペースまで、2部屋あれば多用途に過ごせます。
2LDKが向いている家族構成
- シングル
- 夫婦・カップル・DINKs
- 3~4人家族
3LDK
リビング・キッチン・ダイニングに加え居室が3部屋ある間取りが3LDKです。3LDKはファミリー向けとして分譲マンションや建売住宅などでもよく見る間取りで、3〜4人以上の家族構成でもゆったりとした暮らしができます。部屋数が3つになるので、広さや部屋の配置の工夫次第でこだわりや好みを最大限に表現できる住まいになります。
3LDKが向いている家族構成
- 夫婦・カップル・DINKs
- 3人でのルームシェア
- 4~5人家族
4LDK
リビング・キッチン・ダイニングに加え居室が4部屋ある間取りが4LDKです。4LDKは4人以上の家族や2世帯住宅としても住むことができ、4つの居室の使い方も寝室・子ども部屋のほかに趣味や仕事部屋、客間といった多用途な個室を設けられます。人数が多くてもくつろげる空間を作り出せる間取りです。
4LDKが向いている家族構成
- 4人でのルームシェア
- 4人以上の家族
- 2世帯家族
家族の人数分だけ部屋数が必要なわけではありません。
1つの居室に仕切りを設けて2つの空間にしたり、共有スペースであるリビング内にワークスペースやキッズスペースを設置したりと、部屋の中に余白を残しておくことで、人数分の個室がなくともプライベートな空間が確保できますよ。
LDKはレイアウトで見え方が変わる!覚えておきたい間取りの形
つぎに、LDK間取りの形について解説します。間取りは広さだけでなく、住む人のライフスタイルによって様々な形があることが分かるので、お好みのレイアウトがどの間取りの形なのか、チェックしてみてください。
正方形
縦と横の長さがほとんど等しい間取りの形を“正方形”や“正方形リビング”といいます。家具の移動によりフリースペースができやすいので、そのときの好みや生活スタイルの変化に応じて、模様替えを楽しみたい方におすすめ。ダイニングとリビングの距離が近いため、テーブルセットとソファの両方を置くには窮屈さを感じることがあるかもしれませんが、くつろぎと食事を同時にできるソファタイプのダイニングを置くなどして、スペースを上手に使うと良いでしょう。
縦長
マンション・戸建ての両方でよく見られる間取りの形が、縦長のLDKです。定番の形というだけあって、家具やインテリアのレイアウトがしやすいのがメリットとして挙げられます。そのほかには、奥行きがあることで横の圧迫感が感じにくく、風通しの良さで湿気やニオイといった不快感も感じづらいです。それゆえに、縦長LDKの場合は小さい窓が多いと光や風が奥まで届きづらくなるデメリットがあるので、この間取りの形ではLDKの広さをみながら、窓の位置や大きさにも留意しておきたいところです。
横長
横長(L字)型は、キッチン・ダイニングのスペースとリビングを分けやすい間取りです。生活導線がスムーズになるため、家事動線を意識した間取りを好む方や、食事と団欒を分けたい方は、横長(L字)型のLDKがおすすめ。また、リビング・ダイニングが窓に面していれば空間全体が明るくなり、開放感や快適さを感じやすいです。窓の位置によっては家具の配置がしづらいことも考えられるので、ロータイプの家具を設置するといった、空間の広さを演出する工夫をする必要があります。
我が家は2LDKの“横長”LDKで、10畳ほどの広さに夫婦+子ども2人で住んでいます。コンパクトな空間なのでダイニングセットを置くと圧迫感が感じられるため、大きめのテーブルを配置し、リビングとダイニングを兼用しています。その分の余白をスタディスペースとして活用しています♪
LDK間取りのレイアウト実例6選
さいごに、シングルからファミリーまで、様々な居住スタイルに沿ったLDK間取りの実例を6つ紹介します。
LDKの間取り事例1
素材と暮らす
正方形型のLDKに、シングルで暮らす間取りです。展望の良い位置に配されたLDKはシックな色合いで、まるでホテルのラウンジのような心地よさを演出しています。風・光・景色といった既にある素材を活かし、畳と木の肌触りや香りなどの、新しく取り入れた素材を味わう。あたたかな灯りが照らす深い木の色味は、見ているだけで気分が落ち着きます。LDKと寝室はルーバーで隔てることで、空調を1台で完結させる工夫や、畳・深い色味の木、間接照明など落ち着きをもたらす和の要素もプラスされた住まいです。
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LDKの間取り事例2
これからの暮らしと風景がみえる家
横長(L字)型のLDKに、ご夫婦で暮らす間取りです。木の温もりが感じられる伸び伸びとした空間には、家族の暮らし方の変化に柔軟に対応するための余白が、しっかりと残されています。LDKがすっきりとみえるのは、効率の良い回遊動線だけでなく、収納を玄関まわりにまとめているから。リビングには開口を設け、しっかりと光が届きます。家族の新しいストーリーを見守ってくれる、温もり溢れる住まいです。
LDKの間取り事例3
表裏に彩る暮らし
縦長の広々としたLDKに、家族3人で暮らす間取りです。北欧テイストの空間に、使いたい色や素材の家具を合わせ、穏やかでゆったりとしたスペースがつくられています。玄関からまっすぐ進めば、お気に入りを飾って楽しめるおもてなしの「表」動線に、LDKから収納・寝室へと続き、洗面所を通り抜けて玄関へと繋がる「裏」動線と、回遊動線もばっちりです。
LDKの間取り事例4
日差しが降り注ぐおおらかな家
縦長のLDKに、4人で暮らす間取りです。3つに分けられていた間取りを取り払い、広く明るいLDKを実現。すだれ張りのフローリングは奥行きを強調し、広く見せてくれます。休日はご夫婦そろって作り置きをするため、2人で並んでも快適な通路幅に計画したⅡ型キッチンにすることで、生活スタイルにマッチした使い方ができます。ダイニング横にはワークスペースと寝室が配されており、将来子ども部屋が必要になった際に、間仕切りを建てて個室として使用できるように間取りを工夫。可変性があり、家族の“これから”にも寄り添ってくれる住まいです。
LDKの間取り事例5
成長を刻む家
正方形に近いLDKに、4人で暮らす間取りです。休日の料理担当であるご主人は、使い勝手のよいキッチンをリクエスト。壁構造の特徴を活かし、緩やかに空間を仕切る間取りです。来客時のおもてなしをするのにもぴったりな対面式キッチンに、家族同士の距離が近く、作業をしながらも会話が弾むダイニングスペースとのつながりからは、まるで家族の笑い声が聞こえてくるようです。
LDKの間取り事例6
白にこだわった家
縦長のLDKに、5人で暮らす間取りです。壁や天井はもちろん、換気扇やアイランドキッチン、収納扉なども白で統一し、生活感を排した空間だからこそ、木目の家具が映えます。アイランドキッチンの後ろに収納を設置し扉を閉めると、冷蔵庫や電子レンジ、食器などが隠され、スタイリッシュに。また、土間からダイニングとWICの両方へアクセスできる効率的な動線が便利です。洗面所とトイレの脇、キッチンの計3つ手洗い場所があるのも、5人家族が快適に暮らせるポイントの一つです。
LDKの間取りでよくある質問
- LDKとDKの違いは?
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居室数 DK LDK 1部屋 4.5畳 8畳 2部屋以上 6畳 10畳 首都圏不動産公正取引協議会「特定用語の使用基準」 LDKとDKの違いは、リビングの有無によって変わります。LDKはリビング・ダイニング・キッチンの機能が1つの部屋に共存する状態を指します。一方でDKは、ダイニング・キッチンの機能が1つの部屋に共存する状態を指します。これらの見分け方は“キッチンが設置されている部屋の広さ”により、どの空間がLDKかLDKなのかが区別されます。例えば3つの部屋のある間取りの場合、キッチンのある部屋が12畳あれば“3LDK”、9畳であれば“3DK”と表せます。
- LDKとDKはどっちがいい?
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DKはキッチンスペースの広さがやや狭く、キッチン家具や家電を置くのに窮屈さを感じる場合があります。それもあり、DKの間取りの中古や賃貸物件であれば、価格帯が安い傾向にあり、費用を抑えたい方やシングル・夫婦といった2人までの住まいを検討している方におすすめです。中古物件を購入するのであれば、リノベーションによって既存の間取りを変更して空間を広く使うこともできます。一方でLDKはキッチンに広さがありレイアウトにもゆとりを持てることから、食事のスペースにゆとりが欲しい方にはぴったりです。LDK物件の需要が高いこともあり、物件の価格としてはDKに比べて高くなります。こだわりが欲しいスペースの広さによって、LDKかDKかを選択すると良いでしょう。
まとめ
本記事では、LDKの間取りの種類とレイアウトの実例を解説しました。くつろぎと食事、毎日の調理に必須のLDKをどれだけ使いやすく、快適にするかは間取りや形次第。広さだけに捉われることなく、空間をどれくらい有効活用できるかがポイント。家族にとっての重要な共有部分となるLDKでどのように過ごしたいか、間取りを考える前に話し合ってみてくださいね。
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