売れないリノベーションマンションの特徴と売れるコツ4点|施工事例つき
「リノベーションしたマンションは売れない」と耳にし、不安に思っていませんか?
確かに売れにくいリノベーションマンションはあります。しかしその多くはリノベーション以外に原因があるケースがほとんどです。
「リノベーションしたから売れなくなった」ということは滅多にないので、過剰な心配は不要です。
今回は、マンションのリノベーションに不安を感じている人に向けて、以下の内容を紹介します。
▼この記事で分かること
将来的なリセールを意識した、おすすめの施工事例も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
売れにくいリノベーションマンションの特徴
まずは、リセールしにくいリノベーションマンションにはどのような特徴があるのかを押さえておきましょう。
一般的に、以下のようなリノベーション物件は売れにくいといわれています。
- 物件の立地や環境が悪い
- 老朽化の進行や管理状況が悪い
- 間取りや部屋が特殊
どのような内容か、具体的に解説します。
1-1.物件の立地条件や環境が悪い
駅までの距離が遠い、乗り換えに不便といった立地条件や治安が良くない、買い物に不便など周辺施設が魅力的でないマンションは、リセールが難しくなります。内装や間取りがどれだけ魅力的にリノベーションされていても、生活するには不便という印象を持たれやすいためです。
特にファミリー層の場合は、幼稚園や保育園、学校など教育環境が充実していないエリアの物件も敬遠される傾向があります。これから物件選びを始める場合は、駅近など利便性の高いエリアにあるマンションを選ぶとリセールのハードルが下がります。
1-2.建物の老朽化の進行や管理状況が悪い
建物の設備や配管が老朽化したままの物件や、構造部分である外壁がひび割れているような物件は、買主を見つけにくい傾向があります。なぜなら「きちんと管理されていないのでは」「耐震性や住宅性能に問題があるのでは」と、買い手が不安を覚えてしまうためです。
廊下や共同エントランスなどの管理状態が悪い場合も、内覧時のイメージが悪くなりがちです。
クロスやフローリングなど、リノベーションで改善してきれいにできる専有部分の状態は問題視されなくても、建物の構造自体や共有部分と呼ばれる箇所については、個人では改修できず、管理組合を通して補修をしていくしかないことが理由です。
1-3.間取りや部屋が特殊
色味が奇抜であるなど、住人の趣味や嗜好が強く反映されるリノベーションがおこなわれた住戸は、買い手を見つけにくくなる傾向があります。住んでいる人にとっては自分好みで居心地が良くても、新しく住む人が同じように感じるとは限らないことが理由です。
ただ、個性的な間取りや内装が必ずしもマイナスポイントになるとは限りません。立地で勝負できない物件の場合は、逆に個性を出し魅力を付加することで、ほかの物件と差別化できることもあるためです。
将来の売却を視野に入れたリノベーションのポイント
将来的なリセールを考慮したリノベーションを行いたい場合は、多くの人が求めるような以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 需要の高い間取りにする
- 清潔感のあるシンプルな内装にする
- 需要の高い住宅設備を取り入れる
- 住宅性能を向上させる
順番に解説します。
2-1.需要の高い間取りにする
間取りについては、多くの人が好むタイプを選ぶと、リセールするときに高い需要が見込めます。具体的には、以下のような間取りは世代や家族構成を問わずに人気があります。
- リビングが広い
- 生活動線が良い
- 収納が豊富
間取りのトレンドは社会情勢や時代によって変化するため、適応した間取りを選択することも、リセールしやすいリノベーションのポイントです。たとえばコロナ禍の影響で需要が高まったことから、今後はリモートワークに適した書斎や仕事スペースなどがあると、アピールしやすくなるでしょう。
2-2.清潔感のあるシンプルな内装にする
内装は個性的なカラーやデザインを選ぶより、清潔感のあるシンプルなものがよいでしょう。さまざまなテイストにマッチするシンプルな内装は、幅広い層に好まれるためです。
独特な配色やデザインは、いざ売却を考えたときに、ごく一部の好みが似た人にしか関心を持ってもらえません。多くの人に敬遠され、市場を狭めてしまう可能性があるため、できるだけ避けましょう。
2-3.需要の高い住宅設備を取り入れる
住宅設備についても、一般的にニーズが高いと思われるものを選ぶことが重要です。
たとえばキッチンや浴室が極端に狭すぎるなど使いづらい場合は、購入後にサイズ変更も含めた交換が必要と考える買主が多くなります。
しかしキッチン周りやお風呂まわりの空間までも変更する大きな工事が必要になる可能性が高いとなると、コスト面などを考慮し敬遠されてしまいます。
住宅設備は一般的なサイズを選ぶことが、将来売りやすいリノベーションマンションにするポイントです。
2-4.住宅性能を向上させる
将来的なリセールを意識してリノベーションするときには、住宅性能自体を向上させることもポイントです。具体的には以下のような内容が考えられます。
- 床や壁に断熱材を施す
- 二重サッシにして断熱性を高める
- 床暖房を取り入れる
どれだけ内装や設備、間取りなどの見た目が気に入っても、断熱性が低くて快適に暮らせない部屋は購入意欲がわきづらくなります。自身が住むことも踏まえ、住宅性能を向上させるリノベーションも視野に入れておくとよいでしょう。
将来を見据えたリノベーションを検討中の方におすすめの事例3選
将来の売却も見据えてリノベーションを計画したい方の参考になる、おすすめの事例を3つ紹介します。
3-1.【事例1】好まれやすい、シンプルでナチュラルな住まい
内装を白とグレーのモノトーンで統一したことで、どんなインテリアにでもあう住まいを実現。ナチュラルな家具が配置されていますが、赤や黄色などのビビッドカラーであっても違和感なく溶け込む配色です。
<間取り図>
リノベーション前は細々と区切られていた空間は、仕切り壁を取り払い大胆な間取り変更を実施。3LDKから1LDKにするのにあわせ、広々としたウォークインクローゼットを設置し収納を確保することで、すっきりとした生活空間を実現しました。
この事例について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
3-2.【事例2】既存の間取りを活かしつつ、独立したキッチンを人気の対面キッチンにした例
壁式構造で取り払えない壁を十分活かす形で間取りを変更した事例です。独立キッチンの間仕切りは取り払い、二型の対面キッチンへとレイアウトを変更。南欧をイメージさせるブルーのタイルがアクセントになっておしゃれです。
<間取り図>
玄関は、バルコニーに直接出られる形で広々とした空間を確保し、収納スペースとしても活用しています。近年玄関を広くするリノベーションは人気が高いため、リセールバリューが期待できるのもメリットです。
この事例について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
3-3.【事例3】既存の間取りを活かしつつ、水回りの動線がスムーズで収納を充実させた例
ライフスタイルにあわせ、和室を撤去しリビングを拡張。一部に将来子ども部屋とするスペースを設け、現在は書斎として活用しています。独立していたキッチンは対面式へと変更し、カウンターに続くダイニングテーブルを造作しました。
<間取り図>
キッチンの奥にはパントリーを設置し、隣接した洗面を通り抜けて廊下に出られる回遊性の高い間取りとなっています。キッチンから水回りへ移動するときにダイニングを回る必要がないため、動線もスムーズです。
まとめ
売れないリノベーションマンションは、立地や物件そのものに課題があることが多く、リノベーション自体が不動産売却の足かせとなることはほとんどありません。個性的な間取りやデザインは敬遠される傾向はあるものの、立地などでアピールできない場合はかえってセールスポイントになることもあります。
ただし将来的にマンション売却を視野に入れるのであれば、多くの人に好まれる間取りやデザインを意識したほうが、リセールのハードルが下がります。
とくにこれから物件探しを始める場合は、将来売却しやすい物件を選ぶ目利きがとても重要です。予算立てから物件選び、プランニング、リノベーション工事までワンストップでサポートできるゼロリノベでは、将来的な資産価値を考慮した物件の目利きを得意としています。
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