憧れのコンクリート打ちっぱなしの家の現実!デメリットも超えるメリットは?
デザイナーズマンションなどにも多く採用されており、おしゃれなイメージが強いコンクリート打ちっぱなし。
リノベーション用語で「躯体現し」とも言われるこのデザインは、そのデザイン性はもちろんコストカットにもなるため、リノベーションの世界でも根強い人気があります。
「コンクリート打ちっぱなしはおしゃれだけど暮らしにくい?」
「コンクリート打ちっぱなしだと冬が寒すぎるって本当?」
「コンクリート打ちっぱなしは後悔する?」
コンクリート打ちっぱなし(躯体現し)について、よく聞くデメリットとそれを超えても人気なメリットについて解説します!
さらにこの記事を書いている私どもゼロリノベの「不動産探しからリノベーション施工までワンストップでできる」からこそできるご提案もありますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
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コンクリート打ちっぱなしってどんな状態?
コンクリート打ちっぱなしは躯体現しともいい、その名のとおり躯体を生かして仕上げる方法です。
RC(鉄筋コンクリート)、もしくはSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の場合にのみ選択することができます。
RCとは鉄筋を組み、型枠を作り、コンクリートを流し込んで作る構造です。
SRCとは鉄骨の周りに鉄筋を組み、型枠を作り、コンクリートを流し込んで作る構造です。
本来は型枠を外した上にタイルを張ったり塗装を行うなどして仕上げますが、それを行わずそのままの素材感を生かして仕上げるのが打ちっぱなし(躯体現し)です。
一般的には耐水性向上のため撥水剤のみが塗布されています。
コンクリート打ちっぱなしはデメリットが多い?
コンクリート打ちっぱなし(躯体現し)というと、おしゃれで憧れるけれどデメリットが多いという話を耳にした方もいるかもしれません。
実際にコンクリート打ちっぱなしにしたことでどんな問題が起こるのでしょうか。
- 室内の温度が外気に左右されやすい
- 湿気が多くカビやすい
- 費用が高くなる
詳しくご説明します。
室内の温度が外気に左右されやすい
コンクリートの打ちっぱなしで多く言われるデメリットが「外気の影響を受けやすい」ということです。
これは、外気に接する部分の躯体に断熱材を入れることができていない場合に起こります。
断熱材がない分、外気の影響を受けやすいため夏は暑く、冬は寒く感じてしまいます。また、コンクリートは熱伝導率が高いため、エアコンをつけても外気に負けてしまい、結果的に「エアコンの効きが悪い」と感じてしまうことも。
快適に過ごしにくいことはもちろん、光熱費がかさんでしまうこともデメリットといえます。
逆に言えば、外気に接する部分にさえ断熱材をしっかり施せば躯体現しでも快適な住環境を実現することができます!
ゼロリノベのお客様でも「リノベするなら躯体現しは絶対にやりたかった」という方は多くいらっしゃいます。デザイン性はもちろん生活機能性も兼ね備えた設計なら自信があります。リノベーションを検討されている方はぜひお任せください。
湿気が多くカビやすい
こちらも上と同じく断熱材が採用されていない場合に起こるケースです。
外気の影響を受けると結露ができ、その結果カビが発生しやすくなります。
特に冬場に外気と室内の温度差が大きくなると結露も多くなりますので、これを放置するとカビの発生、健康被害へとつながってしまうことも。
こまめに結露を拭く、除湿器を設置するなどの対策が必要です。
費用が高くなる
塗装やタイル張りの必要がないことでコストを下げられるといわれるコンクリート打ちっぱなし(躯体現し)ですが、一般的な木造や鉄骨造の住宅と比較すると建築費が高くなってしまうケースがあります。
建築資材の値上がりなどを受け、近年住宅の建築費はどの建て方であっても高騰しています。
RC、SRCに関しても同様にセメント・鉄骨・型枠に使う木材も高くなってしまった結果、木材だけを基本とする木造や鉄骨に他の資材を合わせる鉄骨造よりも建築費がかかってしまうのです。
型枠を作る人件費などもあるため、コストを抑えようとコンクリート打ちっぱなしにしたのに実際は高くついてしまった、ということも考えられます。
ただし、RC、SRC構造の中古物件をリノベーションする場合には、躯体をそのまま再利用するだけなので、コストカットに繋がります。
コンクリート打ちっぱなしのメリットは?
様々なデメリットから採用を躊躇してしまう方が多いコンクリート打ちっぱなし(躯体現し)。
では、それを超えて採用しようと思った方々が感じるメリットとはどのようなものでしょうか?
- おしゃれで非日常をデザインできる
- 耐火性が高い
- 遮音効果が高い
- 強くて頑丈
- 広い空間を作ることができる
詳しくご説明します。
おしゃれで非日常をデザインできる
コンクリート打ちっぱなしの魅力は何といってもそのデザイン性です。
コンクリートの質感そのものを生かす直線的なデザインはクールでスタイリッシュ、都会的なイメージを与えます。
また、コンクリートは型枠に合わせて形状を変えることができるので形の自由度が高いところもメリットです(新築の場合)。
シンプルな質感のためガラスや木材などの異素材との組み合わせはもちろん、内壁を躯体表しにした際には和室と合わせでも和モダンな印象になるなど、どんな意匠とも組み合わせやすくおしゃれになるのが最大の特徴です。
耐火性が高い
コンクリート打ちっぱなしでよく言われるメリットの一つが耐火性の高さでしょう。
コンクリートは不燃材料といい、火や熱に強く、1000度の熱でも燃えないことが証明されています。
また、その対価性に伴い木造よりも火災保険料や地震保険料が安くなることも。
初期費用が少しかかったとしても、ランニングコストが抑えられるのであれば長い目で見てお得かもしれません。
遮音効果が高い
コンクリートであることの魅力の一つが遮音効果の高さです。
コンクリートは木材よりも比重が重く、音を通しにくいため室内からの音も外からの音も通しにくく快適な空間が保たれます。
静かな環境を整えたいという方はもちろん、映画や音楽が趣味という方にもおすすめです。
強くて頑丈
コンクリート打ちっぱなしは、その見た目の通りとても頑丈にできています。
鉄骨は引っ張られる力に強く、コンクリートは圧縮される力に強いので、合わせることで強度をたたくすることができます。
上で紹介した耐火性の高さと合わせて火災保険・地震保険というランニングコストを抑えることができることも魅力ですね。
広い空間を作ることができる
コンクリート打ちっぱなしは型枠を使って強い壁を作るので、余計な柱を立てる必要がありません。
その分大きく広い空間を確保することができます。
四隅の壁がしっかりと強いのでリビングなどを柱のない広い空間にしても強度の心配がありません。
また、柱がない分間取りの自由度がさらにあがり、理想の家を実現することができます。
コンクリート打ちっぱなしがおすすめの人
メリット・デメリットを踏まえてコンクリート打ちっぱなしがおすすめの人はどんなタイプでしょうか。
- スタイリッシュなデザインが好きで非日常感を味わいたい人
- 家のメンテナンスの大変さよりも家自体の強さを取りたい人
- 音楽や映画など大きな音を出しても問題ない家に住みたい人
- 反対に外からの音に邪魔されず静かに過ごしたい人
コンクリート打ちっぱなしを取り入れたいなと思ったときには、自分がこの条件に当てはまるのかを考えてみましょう。
コンクリート打ちっぱなしのメンテナンス方法
コンクリート打ちっぱなし(躯体現し)を採用する際には以下のメンテナンスを考えましょう。
- 除湿器を置いたり換気をしたりと除湿対策をこまめに行う
- 外壁のひび割れやシミ・カビのチェックを行い見つけた場合は施工業者での修繕
- 撥水剤や補強のための塗料などの定期的な塗りなおしを行う
メンテナンスをしっかりと行うことで美観を損ねず、良い状態の外壁・内壁を維持しましょう。
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つまり「コンクリート打ちっぱなしに憧れるけど新築だと予算が合わない」「コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションに住んでいたけれど寒くて耐えられなかった」といったお悩みをリノベーションによりまるっと解決できるのです!
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ここでは、リノベーションで「躯体現し」を採用されたお客様の事例をピックアップしてお届けします!
ゼロリノベでも躯体現しは人気のデザインです。
RCやSRC構造の住宅は強い家であるため、中古物件でも状態の良いものが多く、安心して住むことができます。
リノベーションで予算を押さえつつカッコいい家を求めたい方には本当におすすめです!
1.窓からの眺めを大切にした「開放感のある部屋」
「コンパクトでも開放感のある空間を」と希望された施主様。
開口部付きの間仕切りや腰壁で生活感を隠し、他の要素は端に寄せることでリビングを広くとりました。
躯体現しに合わせたタイルやソファのブラックが差し色になり、クールでスタイリッシュな印象を与えます。
こちらの事例のお客様は「コンクリートって無機質なイメージがあるけれど、僕には温かみのある素材に感じられるんですよね。そこが好きです、」とおっしゃっていました!
無骨ながらも、太陽の光に照らされた躯体は落ち着いた大人の雰囲気を演出してくれていますよね。
2.接着剤の跡も「アートな家」
「窓からの緑の眺めを楽しみながら家事をしたい」とご希望された施主様。
キッチンのシンクを窓向きに設計し、内壁は躯体現しでシャープなデザインに。
接着剤の跡をあえて残すことでそれすらも緑を囲むアートなデザインへと変身させました。
躯体現しを希望される場合には、こちらの事例のように接着剤の跡をそのまま活かす方法もありますし、削って見栄えをよくすることも可能です!
どんな仕上がりが好みかを設計担当に伝えてくださいね。
3.「ありのまま」を叶える家
「楽に暮らしたい」という施主様の願いを実現するために2つの箱とその距離感を重視しました。
寝室を内包した箱とクロゼットを内包した箱は、家事ラク導線と間仕切りを兼ねています。
洗濯物も乾いたものをすべてたたむのではなくそのままかけられるようにするなどアイディア一杯のお部屋になりました。
コンクリートの躯体は物件によっても表情がさまざま。こちらの物件は1968年に建設された築56年のマンションです。天井の躯体はその歴史を感じる堂々とした味わいがありますよね!
物件ごとの個性が楽しめるのもリノベーションの醍醐味だったりします。
4.ゲストを招待する家
開放的なLDKやゲストが気兼ねなく宿泊できる小上がりなど、とにかくお客様を招くことを大事にデザインを希望された施主様。
そのきめ細やかな心配りが行き届くよう、キッチンカウンターはダイニングとリビングを見通せるように。
猫ちゃんとの暮らしも快適にできるよう、キャットウォークや小さな出入り口も設置しました。
躯体現しにクリア塗装を施すことで無骨でありながらも劣化しにくいきめ細やかな印象に。
躯体現しのお家は余分な柱がないため、リノベでもこのように開放的な空間デザインを行うことができます!
クリア塗装のひと手間が無骨なコンクリートを滑らかにやさしい印象にしてくれます。
壁や天井など一部だけ躯体現しにしたい場合にも木材などと庁はしやすいのでおすすめの工法です!
5.暮らしの「余白」を楽しむ家
「洗練された生活感のない住まい」をご希望された施主様。
レイアウト変更を楽しみながら暮らすために大空間ワンルームに仕上げました。
躯体現しに白い塗装をすることでまるでアパレルのディスプレイのように魅せることができる空間を作り上げました。
もちろん必要な収納はしっかりと確保されています。
初めて拝見した時、まるで現代美術館のようなアートを感じてドキドキしました!
躯体現しに一色塗装を行うだけでがらりと雰囲気が変わりますね。
自由度の高いワンルーム仕上げは住み方が変わってもちょっとの追加リノベで対応できるため、人生設計が変わっても変わらなくても長く快適に住むことができます。
まとめ
今回はコンクリート打ちっぱなし(躯体現し)とはどんなものか、多く言われるデメリットやそれを超えるメリット、コンクリート打ちっぱなしがおすすめなタイプの方や検討する際に考えてほしいメンテナンスなどについて詳しく紹介してきました。最後にこの記事で抑えておきたいポイントをまとめます。
◎コンクリート打ちっぱなしを選ぶメリット
- おしゃれで非日常をデザインできる
- 防火性や耐震性が高く安心して生活することができる
- 防音効果も高く趣味を自由に楽しんだり周囲の音を気にせずに過ごせる
長く強い人気を誇るコンクリート打ちっぱなしは、そのデメリットをしっかりと理解し活用すれば理想の家を作ることができます。
メンテナンスの必要性があるのでそのあたりも事前にしっかりと話し合っておきましょう。
もし予算やデザインに迷ったら、プロに聞くのが一番です。物件選びからリノベーションまでワンストップでサポートしているゼロリノベにぜひご相談ください!それぞれの生活スタイルやこれからのライフプランにあった予算立てから、ファイナンシャルプランナーなどの専門家がお手伝い。マンションを購入しても無理なく楽しく自分らしく暮らせる安心な資金計画を、プロの視点で一緒に考えます。
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