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2025年の住宅リノベーショントレンド予測をゼロリノベが解説

「推し活」から「家事ラク」まで、自由度の高いプランで顧客ニーズに対応

一級建築士、不動産投資家、元銀行員の各専門家のもと「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、不動産仲介・リノベーション設計・工事のワンストップリノベーションサービス「ゼロリノベ」を運営する株式会社groove agent(本社:東京都港区、代表取締役:鰭沼悟)は、このたび、「ゼロリノベ」のHPアクセスデータを分析し、2024年の閲覧数が多い人気のリノベーション事例から今年のトレンド、2025年のトレンド予測を発表いたしました。

目次

2024年の人気事例ベスト10

ゼロリノベ「施工事例」ページの年間アクセスランキングは以下の通りです。

1位推し入れのある家
2位【最優秀賞受賞】Renovation of the year「家具美術館な家」
3位【最優秀賞受賞】Renovation of the year「アウトラインの行方」
4位回遊とくつろぎ
5位観るを楽しむ、猫と植物との暮らし。
6位招待する家
7位額縁のある住まい
8位Calm + Easy
9位この先もつづく日常に根ざした家
10位【社員宅】家族の時間を記憶する家

人気事例の注目ポイント

ランキング上位の事例に共通するトレンド要素を解説いたします。2024年に閲覧数が多かった事例のキーワードは以下の3点でした。

  • 推し活や趣味に特化したディスプレイ空間
  • 機能性重視のシンプルな住まい
  • パーティ需要は、来客動線に注目

以下、各トレンドの詳細を解説いたします。

【トレンド1】推し活や趣味に特化したディスプレイ空間

◼︎推し活ニーズに対応した造作がSNSで反響を呼ぶ

1位「推し入れのある家」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f588-case60

閲覧数1位の事例は「推し活」や趣味専用ルームの需要に対応した事例でした。
ご夫婦それぞれの趣味に特化した空間を設け、ストレスフリーで互いの趣向を尊重できる住まいを実現。
来客時には趣味スペースを自然に隠せる収納棚、通称「推し入れ」を造作し、そのユニークさに、同様に推し活を楽しむ一般ユーザーからSNSでは「私も推しを綺麗に収納したい」「同担!すてきなリノベ」といった反響が寄せられました。

◼︎住まいに「ハレ」要素を。愛着のあるモノを楽しむ空間が人気

アフターコロナの傾向として、在宅時間の長期化を受け、より住まいに対して「ハレ」の要素を求めるユーザーも増加傾向にありました。
観葉植物やデザイナーズ家具、楽器、うつわ、書籍など、趣味のものを印象的に飾ることのできる「ディスプレイ空間」を設計した事例も人気を集めています。

(左)5位「観るを楽しむ、猫と植物との暮らし。」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f430-case78
(右)2位「【最優秀賞受賞】Renovation of the year『家具美術館な家』」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f49-case97
7位「額縁のある住まい」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f461-case90

【トレンド2】経済的で機能性重視のシンプルな住まい

3位以降には、「経済性」と「家事効率などの機能性」を重視しつつも、リノベーションで上質な意匠性を叶えた事例がランクインしています。2024年は特に住宅価格や物価価格の高騰による住宅予算のニーズや、共働き世帯の増加によって「家事ラク」ニーズが多く寄せられました。

ゼロリノベが創業当時から重視する「可変性が高く無駄のない間取り」は、将来子ども部屋の増設を検討するファミリー世帯に特にご好評をいただいております。ランキング3位の事例は、将来の部屋の増設コストを抑えるためにアウトラインとなる柱を設けるアイデアが高く評価され、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」で1500万円未満部門最優秀賞を受賞いたしました。

3位「アウトラインの行方」https://www.zerorenovation.co.jp/works/f556-case61

また、ゼロリノベでは機能性だけでなく、生活の効率化によって生まれるゆとりがもたらす「自由な時間」「くつろぎの時間」がどれだけ豊かになるかを重視し、住まいへの愛着が育まれるよう、手触りの良い素材や空間の主役となる意匠性を含めたプランをご提案しています。

4位「回遊とくつろぎ」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f749-case66
10位「【社員宅】家族の時間を記憶する家」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f538-case74

【3】パーティ需要は、来客動線に注目

来客を前提とした住まいの需要回復も見られます。大人数でも収容可能な広々としたLDKや、パーティーを華やかに演出するデザイン性の高いキッチンといった定番の設備に加え、近年は来客動線とプライベートの動線を分離した間取りを重視する傾向が強まっています。

ゲスト用の通路(写真左)と家族用の通路(写真右)を分けた事例 https://www.zerorenovation.co.jp//works/f684-case63

一般的なマンションでは広さの制約上、通路を分けるのは困難ですが、リノベーションでは家族用の通路と収納を兼ねるといった効率的な間取りが可能になり、60平米台や70平米台のマンションでもゲストに配慮した間取りを実現できます。
昨今の在宅勤務による情報漏洩対策の観点もあり、今後も公私空間の区別化需要は継続しそうです。

6位「招待する家」https://www.zerorenovation.co.jp//works/f684-case63
8位「Calm + Easy」https://www.zerorenovation.co.jp/works/f605-case85

2024年総評、2025年のトレンド予測(ゼロリノベ取締役 / 一級建築士 西村 一宏)

以下、2024年の住宅リノベーショントレンドと2025年のトレンド予測を取締役・一級建築士の西村が解説いたします。

2024年は住宅価格高騰影響により、リノベーション規模が二極化

2024年は都市部における住宅価格高騰や資材価格の値上がりを受け、リノベーション規模の二極化が見られた1年でした。2025年には築25年以上の物件が全体の6割を超えると言われており(出所:公益財団法人東日本不動産流通機構等)、新築や築浅物件の競争はさらに激化していきます。

リノベーション検討者は設計の自由度の高さから、住まいへのこだわりが高いユーザーが多数です。

2024年は「物件価格を抑え、注文住宅のような意匠性を叶えたい」という従来の要望を持つユーザーに加えて、住宅価格高騰の影響を受け「買取再販(リノベーション済み物件)の購入と部分的なリノベーションで総額をなるべく抑える」と決断するユーザーとで、リノベーションの工事規模が二極化しました。年間約200件のうち、フルリノベーションのユーザーは53%、部分リノベーションのユーザーは47%でした。

(出典)ゼロリノベ2024年施工実績データを元に作成

「都市部では家が買えない」「予算的に築古を買うしかないが不安がある」といったユーザーの課題を解決するべく、ゼロリノベは 余白のある住宅予算算出、安心して住める中古物件選び、リノベーション設計までワンストップでサポートしております。

リノベーションデザインのトレンド

年間約200件の施工実績の中で、2024年は以下2つのトレンドがありました。

①ウッドショック影響を受けて、タイルなど木材以外の床材が人気

近年、ウッドショックと呼ばれる木材の建材価格高騰が話題です。その影響を受け、木材の代替品としてタイル材を選択するユーザーが増加。

意外性のある素材選びで目をひく空間がつくりやすく、インテリアが引き立つといった意匠性の評価に加えて、手頃な価格帯や、手入れのしやすさから多くのお客様よりご要望のあったトレンドでした。

海の眺望を引き立たせる白い空間をタイル材で実現した事例(出典:ゼロリノベ施工事例)

②在宅時間の長期化を受けて、装飾的な意匠が人気に

在宅時間の長期化によって住まいに「ハレ」の要素を求める傾向からか、装飾的な造作を求めるお客様が増えています。特にヨーロピアン調のデザインがトレンドでした。

部分リノベーションでも空間をデコラティブに演出した事例(出典:ゼロリノベ施工事例)

床材は一般的な張り方ではなく、ヘリンボーンやパーケットといった装飾的なデザインの需要が高まりました。

細やかな施工技術を要するパーケット張りが空間のアクセントに(出典:ゼロリノベ施工事例)

2025年のトレンド予測

住宅価格だけでなく、光熱費高騰も消費者の中で関心が高まっています。そのため、リノベーション時に断熱工事を検討するユーザーが今後さらに増えていく可能性があります。また、デザイン面のトレンドは本年に引き続き、限られた予算の中でも自分らしい空間を実現するための装飾や造作に注目が集まりそうです。

断熱工事で光熱費高騰に対応

当社が主に扱う中古マンションでは、購入者は断熱の必要性をそれほど強くは意識しておらず、意匠性などに費用を割きたいというユーザーが多数ではありますが、昨今の光熱費の高騰を受け特に戸建てや木造住宅では断熱工事の需要が継続的に見られそうです。

断熱対策が必要と判断する住宅の場合は、断熱関連の補助金等を活用することで、費用負担をなるべく抑えるご提案をしております。

住宅価格高騰と装飾的な造作需要の関係

2025年以降は、引き続き装飾的なデザインの需要が高まりそうです。住宅価格高騰の影響を受けて、フルリノベではなく部分リノベを選択するユーザーの間でも、空間の主役となる設備をデコラティブにすることで「自分らしさ」「ハレの空間」を演出したいという声が高まっています。

開放的なワークスペースの定番化

在宅勤務のユーザーでは、LDKなどに面した開放的なワークスペースの要望が徐々に高まっています。従来は「こもり感」を演出した書斎の需要が一般的でしたが、「家族とコミュニケーションが取りやすい空間にしたい」「書斎に抜け感が欲しい」といった声が増えています。

従来のワークスペース(左)、新トレンドのワークスペース(右)

株式会社groove agentについて

2011年より中古住宅購入とリノベーションのワンストップサービス「ゼロリノベ」をスタート。

「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、経済的にも空間的にも余白ある住まいと暮らしを提案。資金計画から物件探し、リノベーションの設計・施工・アフターフォローまで一貫して自社でサポートする「オールワンストップ」なサービスを展開している。

2021年、リフォーム・リノベーションしやすい物件を集めた中古物件専門の検索サイト【sumnara(スムナラ)】をリリース。

※本リリース内容を掲載いただく際は、「ゼロリノベ」(URL=https://www.zerorenovation.co.jp/)と明記をお願いいたします。

受賞実績

*Renovation of the year 2024 最優秀賞受賞(1500万円未満部門)
*Renovation of the year 2023 最優秀賞受賞(1500万円未満部門)
*Renovation of the year 2023 ユニバーサル・デザイン賞
*JID AWARD 2022 インテリアスペース部門賞
*Renovation of the year 2020 コンパクトプランニング賞
*Renovation of the year 2020 ユーザビリティリノベーション賞
*Houzz アワード Best of Houzz 2019 受賞
*SUVACO いい家・オブ・ザ・イヤー2019 受賞
*Renovation of the year 2018 最優秀賞受賞(1000万円以上部門)
*Renovation of the year 2016 逆転リノベーション賞

この記事の執筆
  • 薮菜摘

    ゼロリノベの編集担当。地元仙台の不動産会社でWebメディアの立ち上げに参加。世の中に埋もれている魅力的なヒト・モノ・コトを発掘し、「編集の力でその価値を発信する」ことにやりがいを感じる。住宅購入の検討中にゼロリノベを知り、ユニーク...

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