部屋を仕切るアイデア20選|リノベで叶える暮らしにフィットする空間のつくり方

一つの空間を“どう使い分けるか”は、暮らしやすさを左右する大切なポイント。
例えば、リビングの一角をワークスペースにしたり、兄弟で一部屋をシェアしたり…。
家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、空間を仕切るニーズは年々高まっています。
とはいえ、完全に壁をつくってしまうと、圧迫感が出たり、光や風の通りが悪くなってしまうことも。
そこで注目されているのが、空間を“ゆるく仕切る”リノベーションの工夫です。
視線や用途を緩やかに分けながらも、開放感や家族の気配はしっかり感じられる…
そんな“ちょうどいい距離感”をつくる仕切りのアイデアを、実例とともにご紹介します。
空間をもっと自分たちらしく整えるためのヒント、ぜひ参考にしてみてください。
空間を”ゆるやかに仕切る”という選択
「集中できるワークスペースがほしい」「子どもと親の空間を分けたい」
そんな住まいの悩みに応える手段として、空間を”仕切る”リノベーションが注目されています。
ただし、壁で完全に仕切ってしまうと、圧迫感や閉塞感が出てしまうことも。家族の気配が感じられなくなったり、光や風の通り道を妨げたりと、思わぬデメリットが生じるケースもあります。
そこで取り入れたいのが、”ゆるやかに仕切る”という発想。例えば、ガラスや格子、造作家具などを使えば、視線や動線をやわらかく区切りながら、空間のつながりや開放感もキープできます。
リノベーションならではの工夫として、「仕切りすぎない仕切り方」を選ぶことは、家族構成や将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるメリットも。完全に壁で仕切らなくても、空間の役割を分けることができます。
部屋の仕切りアイデア10選|使い方のポイント&実例20パターンで紹介
住まいの使い方や暮らし方に合わせて、仕切り方にも様々な選択肢があります。ここでは、実際のリノベーションで取り入れられている「仕切り」のアイデアをご紹介します。仕切り方の工夫次第で、空間の使い勝手や居心地は大きく変わります。
①ガラス戸で仕切る
空間を仕切りながらも視線が抜けるガラス戸は、圧迫感を感じさせないのが魅力。リビングとワークスペース、寝室と書斎など、用途は分けたいけれども繋がりも保ちたい場所におすすめです。
フレームの色や素材を工夫することで、空間全体のデザイン性も高まります。
実例1 インテリアのアクセントに



ゼロリノベのリノベーション施工事例
「共働きだから、仕事から帰ったあと、掃除が終わっている状態にしたかった」と、”家事ラクな家”を希望されたSさん夫婦。人もお掃除ロボットも快適に行き交える動線や造作家具を設計し、これから迎える予定の2匹の愛犬と豊かに暮らせるよう計画しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例2 家族の繫がりを感じられる住まい



ゼロリノベのリノベーション施工事例
前の住まいの疑問や不自由を解消する2軒目のリノベーション。家事ラク要素は贅沢に、サニタリーや収納はコンパクトにまとめることで、広大なリビングでのおうち時間がより一層豊かになる住まいを叶えました。施主様のおおらかな人柄を表すような懐深い間取りが、家族団らんの時間を包み込んでいます。
※費用は引き渡し当時の金額です
②室内窓を活用して、ゆるくつながる
壁の一部に室内窓を設けると、光と気配を通しながらも、音や視線はコントロールできます。例えば、リビングと子ども部屋の間に使えば、お互いの存在を感じながらも落ち着いた空間が確保できます。ガラスの透明度を選ぶことで、プライバシーの調整も可能です。
実例3 風通しの良い空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
在宅でお仕事するおふたり。干渉せず集中できるよう、オープンなワークスペースとこもれる書斎を配置。個々の空間はありつつ、開口や室内窓により心地よい繋がりが感じられます。複数人で囲めるキッチンや、植物・アートのための特等席など、ゲストも楽しめる工夫を施しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例4 景色を楽しむ空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
気持ちのいい眺望に負けないくらいの開放感!空間に視線の抜けをつくる室内窓や、動線も考慮して斜めに配した造作キッチンは、広さを目一杯感じるための工夫としました。さらに家事楽を極めた動線×収納で作業を効率化。可変性を持たせた大きなワンルームの完成です。
※費用は引き渡し当時の金額です
③造作家具でゾーニング
壁をつくらずに空間を仕切りたいときは、造作収納を間仕切り代わりに使うのがおすすめです。収納を兼ねているため実用性が高く、省スペースで空間を有効活用できます。一方をリビング、反対側をワークスペースにするなど、暮らしに合わせた柔軟な配置が可能です。
実例5 自由自在に間取りをレイアウト



ゼロリノベのリノベーション施工事例
「家に家族の思い出を刻みたい」という施主様の思いに応え、LDKにこだわりを詰め込んだ家に。一生をともに過ごす家具やアートが映えるよう、カラートーンは木×白×グレーで統一。パーケットフローリングの貼り方や造作ドア、キッチンの取っ手など細部の工夫も。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例6 間取りの中心に造作家具を



ゼロリノベのリノベーション施工事例
コンクリート打ちっぱなしが際立つ空間にロフトを設置。ロフトは壁掛けテレビ、WIC、ワークスペース、ロフトベッドを兼ねる。家電はパントリーに収納し、すっきりしたキッチンがリビングダイニングと一体化。無垢材のウッドワンキッチンが調和するリノベーションになりました。
※費用は引き渡し当時の金額です
④本棚で仕切る”見せる収納”スタイル
お気に入りの本や小物を並べた本棚は、収納としての機能と同時に空間のアクセントにもなります。
オープンシェルフなら視線が抜けて開放的に、背板付きの棚ならより明確な仕切りに。デザインの自由度も高く、自分らしさを表現しやすいスタイルです。
実例7 家族の距離が自然と近づく間取り



ゼロリノベのリノベーション施工事例
家族の距離が自然と近づく、愛着のわく住まいです。キッチンとリビングにいる人の視線が近くなるよう、あえてリビングに段差を計画。一繋がりの空間を造作棚や壁でゆるく仕切り、別々の場所で過ごしていても家族の気配が感じられるようプランニングしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例8 ゆるやかに区切ったワンルーム



ゼロリノベのリノベーション施工事例
長く住めるように可変性を残しながら、63㎡をゆるやかに区切ってほぼワンルームに。バルコニーからの自然光が玄関にまで届く明るい空間です。キッチンは壁付けのL字型でLDKを広々と。ワークスペースは夫婦それぞれに、土間玄関とキッチン横に設けました。
※費用は引き渡し当時の金額です
⑤カーテン・ロールスクリーンで簡易仕切り
間取りを大きく変えずに仕切りたいときに便利なのが、カーテンやロールスクリーンです。
必要なときだけサッと仕切ることができ、来客時や就寝時のプライバシー確保にも役立ちます。
色や素材を選べば、空間の雰囲気づくりとしてもアクセントになります。
実例9 アウトラインで自在な空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
将来予想されるライフステージの移り変わりに備え、柱材で組み上げたフレームで「部屋のアウトライン」を設け、間取りの作り替えを容易にしました。フレームはデザイン上の見せ場にもなっています。その時々で部屋の使い方を考えたり、模様替えを楽しんだりできる自由度が魅力です。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例10 レイアウト自在なつくり込み過ぎない間取り



ゼロリノベのリノベーション施工事例
家具やカーテンのレイアウト次第で自由に空間を楽しめるよう、つくり込み過ぎないプランに。扉付きの書斎も計画し集中できるプライベート空間も確保。白・木・モルタルの三要素で空間をまとめてインテリアを引き立てます。床材はヒノキを採用し、柔らかく味わいのある印象に。
※費用は引き渡し当時の金額です
⑥床の段差でゆるやかに切り替える
小上がりや段差を活用した間取りは、視線や行動を自然と分けることができます。例えば、リビングの一角に小上がりを設けて、畳スペースや子ども用スペースとして活用するケースも。仕切りを設けずに空間の用途を変えたいときに有効な手法です。
実例11 段差でリズムを生み出す



ゼロリノベのリノベーション施工事例
夫婦でオンとオフの時間を心地よく過ごせるよう、素材や床段差の切り替えで空間を緩くゾーニング。物件特性のルーバー天井と遊び心あるインテリアを引き立たせるため、動線計画はシンプルに、仕上げや素材はミニマルにしました。小上がりは気分転換にぴったりの居場所に。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例12 家族全員が自然に集まる空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
リビングを広くし、キッチンと一体化することで、家族全員が自然に集まりたくなる空間にリノベーション。子どもの姿が見え、料理や後片付けをみんなで楽しむことができるキッチン。玄関からリビング、小上がりまで一体化した動線が魅力な住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
⑦ロフトや階段で空間を立体的に分ける
上下の空間を活かして仕切ることで、同じ空間内でも別の居場所をつくることができます。リビングの上にロフトを設ければ、収納や趣味スペース、書斎、キッズスペースとして活用することも可能です。
家全体をコンパクトに使いたいときにおすすめのアイデアです。
実例13 階段のある軽やかな遊び場を演出



ゼロリノベのリノベーション施工事例
家族で過ごす時間が豊かになるような、リビングのレイアウトを計画。リビングの一角に多目的に使えるワークスペースを造作。また、リビング内にロフトをつくり、室内に高低差が生まれることで、空間の有効活用はもちろん、階段のある軽やかな遊び場を演出しています。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例14 個室を設けない開放的な空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
通勤前の身支度や就寝前の入浴など、家族間で水まわりが混雑することに不自由を感じられていたというご夫婦。二人が同時に使える水まわりを計画しました。LDKを開放的に使うため、個室をつくらずロフトを設置。ライフスタイルの変化に対応しやすい家を目指しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
⑧格子やルーバーで”透ける仕切り”
木の格子やルーバーは、視線を遮りつつも光や風を通す“抜け感”のある仕切り。
和モダンやナチュラルテイストのインテリアにもなじみやすく、空間にリズムと陰影を与えてくれます。玄関とリビングの間や、ダイニングと階段横の目隠しなどに活用されています。
実例15 木製のルーバーで温かみのある風通しの良い空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
大容量でディスプレイのようなデザイン性のWICに、ご夫婦のお気に入りを詰め込んで。洗濯後そのままハンガーで収納できる家事動線がストレスフリー。小物を飾るニッチや造作棚、大きな洗面、開放感を感じるハイドアなど、施主様のこだわりが光る住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例16 ウッドシャッターで目隠し自在に



ゼロリノベのリノベーション施工事例
コンクリート躯体の表情を活かしたリノベ空間/ハイスペックな住設機器/光や風、視線を緩やかに調整するプランテーションシャッター
※費用は引き渡し当時の金額です
⑨上部をあけた“天井まで届かない”仕切り
高さを抑えた間仕切り壁は、圧迫感を減らしながら空間の役割をしっかり分けるのに最適。完全に仕切らず、空気の流れや光の広がりを残せるため、閉塞感のないレイアウトが実現できます。可動式にすれば将来の間取り変更にも対応可能です。
実例17 愛猫との暮らし



ゼロリノベのリノベーション施工事例
好きなものに囲まれる、愛猫との暮らし。光と風が回る大空間のワンルームに、効果的に造作家具を配することで、掃除しやすく散らからないお部屋を実現しました。ヘリンボーン床の生活空間を囲むように土間が巡り、広さと余白の中に暮らしのリズムを生み出しています。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例18 高低差を楽しむ空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
リビングは段差を下げることで没入感を演出。映画や音楽、お酒を楽しむことが好きな施主様にぴったりの空間に。部屋の中心にあるピットリビングはまるでドーナツの穴のよう。リビングに造りつけた箱上クローゼットは、ランドリーからすぐに洗濯物をしまうことができます。
※費用は引き渡し当時の金額です
⑩床材の切り替えで空間をゆるく仕切る
同じ空間の中でも、床の素材や色を変えることで、自然と使い方を分けることができます。
たとえば、ダイニングには木目のフローリング、キッチン部分には水に強いタイルを使うなど、視覚的にエリアの役割を切り替えます。仕切り壁や段差を設けなくても、空間を“ゆるく区切る”感覚で取り入れられるのが魅力です。床材の選び方次第で、部屋全体の印象や居心地もコントロールできます。
実例19 床材にこだわった住まい



ゼロリノベのリノベーション施工事例
太陽の光がたっぷり入る3面採光の部屋をおおらかなワンルームに変え、日の当たる寝室やテラスを内包させた住まい。印象的な躯体梁とパーケットの素材感がマッチしてリズミカルな印象に。ご夫婦にとって馴染みのあるリノリウムを床材に採用し「自分たちらしさ」もプラスしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例20 ゆるやかにゾーニング



ゼロリノベのリノベーション施工事例
ステンレス製の大きなオーダーキッチンがハイライトとなる住まい。大胆にもダイニングをつくらない空間の変わりに、ヌックとしてくつろげるモルタルのベンチを造作。お料理しやすいキッチンやアウトドアグッズの手入れができる玄関など、趣味を存分に楽しむ空間を実現しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
仕切りアイデアを取り入れるときの注意点とコツ
空間を仕切る工夫は、見た目だけではなく暮らしやすさにも大きく影響します。
快適な住まいをつくるためには、”何のために仕切るのか”を明確にしたうえで計画することが大切です。
以下のポイントを意識することで、使いやすく心地よい空間づくりにつながります。
採光・通風を妨げない工夫を
仕切りをつくると、どうしても光や風の通り道が遮られてしまいがちです。とくに壁を立てる場合は、窓との位置関係や開口部の配置に注意しましょう。格子や室内窓、天井まで届かない仕切りなどを選べば、閉塞感を抑えることができます。
音や視線の”ちょうどいい距離感”を意識
ワークスペースや子ども部屋など、集中したい場面では音や視線の抜け具合が重要になります。完全に遮る必要があるのか、それとも気配を感じられる程度がいいのか…
場所ごとに”遮り方の度合い”を調整すると、ストレスの少ない空間になります。
家族のつながりとプライベートのバランス
仕切りによってプライベートは確保できますが、家族とのコミュニケーションが減ってしまうことも。「つながりたいときは見える」「一人になりたいときは閉じられる」など、切り替えができる工夫があると安心です。
将来の変化にも対応できる”ゆるさ”がポイント
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、空間の使い方も変化していくものです。しっかり仕切りすぎず、あとから使い方を変えられる柔軟な設計にしておくと、長く快適に暮らすことができます。
可動式の家具や、取り外し可能な間仕切りなども有効です。
まとめ|”仕切る”は暮らしを整えるデザインの工夫
空間を仕切ることは、単に部屋を分けるだけではありません。
視線や動線、気配や用途をやさしく整えることで、暮らしやすさがぐんとアップします。
リノベーションでは、壁をつくる・壊すといった大胆な変更だけでなく、「つながりを残しながら仕切る」という、やわらかな工夫も多くの場面で取り入れられています。
完全に分けるのではなく、”ちょうどいい距離感”をつくること。
それが、住まいの心地良さを保ちながら、ライフスタイルに合わせた空間づくりを叶えるカギになります。

「今の暮らしに合っていない」「空間の使い方を変えたい」
そんなお悩みがある方は、まずは仕切り方から見直してみませんか?
ゼロリノベでは、ライフスタイルに合わせた空間設計や、仕切りのアイデアも含めたリノベーションのご相談をお受けしております。是非お気軽にご相談ください!