造作棚で叶えるスッキリ空間|リノベで人気の設置場所&収納実例10選を紹介

毎日の暮らしのなかで、いつの間にか増えていくモノたち。
リノベーションを検討する方の多くが、「収納をもっと充実させたい」「生活感をうまく隠したい」といった悩みを抱えています。
そんなときに人気なのが、空間に合わせてつくる「造作棚」です。
既製品では叶えにくいサイズ感やデザインも自在に設計でき、空間にぴったりと収まる収納・ディスプレイスペースをつくることができるのが魅力。おしゃれなインテリアの一部としても活躍します。
この記事では、造作棚の魅力やメリットをはじめ、リノベで人気の設置場所や収納実例、可動棚との違い、上手な取り入れ方まで、まとめてご紹介します。
「スッキリ暮らせる理想の空間」を叶えるヒントを、ぜひ見つけてください。
造作棚とは?リノベで人気の理由
家づくりにおいて人気を集めている「造作棚」とは、空間や用途に合わせてオーダーでつくる棚のことをいいます。壁面や柱まわりなど、既製品ではサイズが合わない場所にもぴったりと納めることができ、デザインの自由度も高いのが特徴です。
既製品との違い
市販の収納家具は、サイズや形が決まっているため「あと少し幅が欲しい」「天井との間に無駄なすき間ができる」といった悩みが起きがちです。
一方、造作棚は空間に合わせて一から設計するため、ミリ単位でフィットした収納をつくることができます。素材や仕上げも自由に選べるので、内装やインテリアテイストに統一感を生み出すことができる点も大きな魅力です。
造作棚のメリット
①空間を無駄なく使うことができる:梁や柱、変形スペースなども活用可能
②デザインと一体化できる:収納が“家具”ではなく“空間の一部”になる
③機能を自由に組み合わせることができる:飾り棚+収納棚、カウンター併用など用途に合わせたアレンジが可能
特にリノベーションでは、既存の構造や間取りを活かしながら新しい暮らし方を実現するため、限られたスペースをどう活用するかが大きなカギとなります。造作棚は、梁や下がり天井、ちょっとした壁のくぼみなど、“デッドスペースになりがちな場所”を活かして収納やディスプレイをつくれる柔軟さが魅力です。さらに、インテリアと一体化したデザイン性の高さから、住まい全体をすっきりと見せる効果もあり、暮らしの快適さと見た目の美しさを両立できます。
デメリット・注意点
造作棚は一度設置すると簡単に移動や撤去ができないため、使い方や生活動線を明確にしたうえで設計することが大切です。例えば、「子どもが成長したら用途が変わる」「家電を買い替えたらサイズが合わなくなった」など、将来のライフスタイルの変化も見据えて検討する必要があります。
また、造作棚は設計・施工が必要となるため、一定の工期とコストがかかることも留意が必要です。既製品や可動棚のように気軽に組み替えられるわけではないので、設置場所・サイズ・奥行き・用途を具体的にイメージしておくことがポイントとなります。
さらに、取り付ける壁の下地や構造によっては、補強工事が必要になる場合もあります。特に重量のある棚や壁一面の造作を予定している場合は、リノベーションの計画段階から検討を進めることが重要です。
人気の設置場所&活用アイデア
造作棚は、空間や使い方に合わせて自由に設計できるため、家のさまざまな場所で活躍します。
ここでは、リノベーションで特に人気の高い設置場所を中心に、活用アイデアをご紹介します。
キッチン・パントリーまわり
キッチンは、“見せる収納”と“隠す収納”のバランスがポイントになる場所です。
調味料やよく使う道具をオープン棚にディスプレイすることで、作業効率が上がると同時に、おしゃれな雰囲気を演出できます。
パントリー内に造作棚を設ければ、ストック食品や調理家電をすっきりと整理可能。棚の奥行きを調整して無駄な空間をつくらない設計にすることで、限られたスペースでも収納力を最大化できます。
実例① コンクリートと無垢材を組み合わせた大人空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
夫婦はアウトドアが好きだけど元来インドア派。それでも家の中にいるだけでは飽きてしまう。そこで、室内外の境界を曖昧にし、移動や視線の抜けを工夫して、各空間を楽しみやすく飽きのこないビュッフェのような空間デザインを目指しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例② 用途や重量に合わせた棚を



ゼロリノベのリノベーション施工事例
「人を呼べる家」をテーマにリノベーション。対面キッチンにはカウンターを造りつけ、招いたゲストと目線を交わしながら作業ができたり、ソファを置いたリビングでのんびり。プライベート空間は間仕切りしつつも室内窓により光が回る、心地よい住まいとなりました。
※費用は引き渡し当時の金額です
リビング・ダイニング
リビングでは、テレビボードと一体化した壁面収納や飾り棚が人気です。造作棚なら梁や壁のくぼみに合わせて設計できるため、生活感を抑えながら空間全体に統一感を持たせることが可能です。
お気に入りの本やグリーン、アートを飾る“見せる棚”としての活用もおすすめです。飾るものの量やサイズに合わせて棚の高さを細かく設定できるのは、造作ならではの魅力です。
実例③ 生活をイメージして設計



ゼロリノベのリノベーション施工事例
猫との暮らしを想定し、家族のこだわりを詰めた住まいを希望されたOさま。キャットウォークや猫穴などのペット用設備も、オーダー造作すれば内装に馴染んでおしゃれに。楽器を飾ったりCDを収納できる造作棚を計画し、趣味の音楽に囲まれた住まいを叶えました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例④ ”好き”をディスプレイ



ゼロリノベのリノベーション施工事例
施主様のリクエストは”土間のあるインダストリアルな空間”。アウトドア用品の収納やDIYができる空間として、玄関土間にアトリエを設けました。家族が増えても柔軟に対応できるゆとりを残した住まいに、施主様お手製のダイニングテーブルやテレビボードが並びます。
※費用は引き渡し当時の金額です
玄関・廊下
玄関や廊下は、ちょっとした空きスペースを有効活用できる場所です。
靴や季節物、アウトドア用品など収納量が増えやすい玄関には、造作棚を使って高さや奥行きを調整したシューズラックや収納スペースを設けると便利。廊下の壁面を活かしたニッチ棚や飾り棚も人気で、帰宅時や来客時の印象を明るく彩ることができます。
実例⑤ 鍵や小物のちょっとした置き場に



ゼロリノベのリノベーション施工事例
腰壁でゆるやかに間仕切りした開放感のあるリビングとダイニングキッチンには、家族が自然と集まります。リビングの床は一部を畳にすることで、小さなお子さんをはじめ、大人もどこか懐かしく感じ、思わずゴロゴロしたくなるのではないでしょうか。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑥ スペースを有効活用



ゼロリノベのリノベーション施工事例
ウッド調アイテムとモルタルやタイルで温かみとインダストリアルな雰囲気を演出したリノベーション。限られた平米数を最大限に活用するために試行錯誤し、最終的に効率的な間取りを実現。寝室もパイプスペースの制約を克服し、広々とした空間を確保しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
洗面・トイレ
タオルや洗剤、日用品などを収納する洗面・トイレまわりは、生活感をできるだけ見せずに収納したい場所です。
洗面台の横や上部にオープン棚を設ければ、使いたいものを手に取りやすく、空間を広く見せることができます。トイレの背面や側面に浅めの造作棚を設置することで、限られたスペースでも収納とディスプレイを両立することができます。
実例⑦ 壁面をすっきり見せる



ゼロリノベのリノベーション施工事例
造作キッチンをド真ん中に配置した大きなワンルーム/将来のライフスタイルの変化を見据えたシンプルな空間構成/一部の壁やキッチンの幕板はDIYにて塗装予定。住みながら仕上げてゆくリノベーション住宅
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑧ こだわりの造作空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
家の中心に計画した主役級のL字型キッチン。カウンターとテーブルは造作した1点ものです。寝室にはあえて扉を設けず、開口部を設けた間仕切り壁で適度に視線をコントロール。リビングの床材にタイルを採用することで、家族で遊べるインナーバルコニーのような空間に。
※費用は引き渡し当時の金額です
書斎・デスクまわり
在宅ワークや趣味のスペースとして書斎を設けるケースも増えています。
壁面いっぱいに造作棚を設ければ、本・資料・PC周辺機器などをまとめて収納でき、ワークスペースをすっきりと保てるのがメリット。
デスクと棚を一体化することで、コンパクトな空間でも作業しやすい環境が実現できます。
実例⑨ 夫婦の在宅ワークスペース



ゼロリノベのリノベーション施工事例
大容量でディスプレイのようなデザイン性のWICに、ご夫婦のお気に入りを詰め込んで。洗濯後そのままハンガーで収納できる家事動線がストレスフリー。小物を飾るニッチや造作棚、大きな洗面、開放感を感じるハイドアなど、施主様のこだわりが光る住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例⑩ 家族全員が自然に集まりたくなる空間



ゼロリノベのリノベーション施工事例
リビングを広くし、キッチンと一体化することで、家族全員が自然に集まりたくなる空間にリノベーション。子どもの姿が見え、料理や後片付けをみんなで楽しむことができるキッチン。玄関からリビング、小上がりまで一体化した動線が魅力な住まいです。
※費用は引き渡し当時の金額です
造作棚の収納・デザインのポイント
造作棚は収納力だけでなく、空間の印象を大きく左右するデザイン要素にもなります。
ここでは、空間をすっきりと見せるための収納計画と見せ方のコツをご紹介します。
スッキリ見せる収納のコツ
①”見せる”と”隠す”を明確に分ける
②棚の奥行き・高さを適切に設定する
③飾る量を絞って余白をつくる
頻繁に使うものは取りやすい位置に、生活感が出やすいものは扉やボックスで隠すなど、収納するモノの性質に合わせて配置を考えると、空間全体が整って見えます。造作棚ならミリ単位でサイズを調整できるため、限られたスペースでも機能的で美しい収納が可能です。
造作棚 vs 可動棚|特徴と使い分け方
造作棚と並んで人気が高いのが「可動棚(可動式の棚板)」です。
どちらも収納を増やすのに便利ですが、特徴や得意なシーンが異なるため、それぞれの性質を理解して上手に使い分けることが重要です。
可動棚の特徴
①棚板の高さを自由に変えられるため、収納するモノのサイズが変わっても柔軟に対応可能
②施工が比較的簡単で、設置コストも抑えやすい
③デザインはシンプルになりやすく、空間全体との統一感は造作棚に劣る場合もある
可動棚は、ライフスタイルの変化に合わせて“あとから調整できる”柔軟さが大きな魅力です。収納するモノが季節や家族構成によって変化しやすい場所でも、棚板の位置を変えるだけで簡単に対応できます。
また、施工がシンプルなのでリノベーションの際にも取り入れやすく、「とりあえず棚を増やしたい」という場合にも便利です。一方で、見た目はどうしても“後付け感”が出やすいため、リビングなど人目に触れる空間では造作棚と比べるとデザイン面でやや物足りなさを感じるケースもあります。
そのため、収納の柔軟性を重視したい場所では可動棚、空間に統一感を持たせたい場所では造作棚といったように、役割を分けて活用するのがおすすめです。
造作棚を取り入れるときの注意点
造作棚は自由度が高い分、計画の段階でしっかりと考えておくことが重要です。あとから移動や調整が難しいため、次のポイントを押さえておくと失敗を防ぐことができます。
設計段階から検討する
造作棚は、完成後に後付けするよりも間取りや電気配線などと一緒に計画しておくことで、見た目・使い勝手ともに格段に仕上がりがよくなります。
梁や壁の厚み、周囲との取り合いなども事前に確認することで、無理のない美しい納まりにできます。
用途を明確にし、サイズ・奥行を設定する
見た目を優先してサイズを曖昧に決めてしまうと、実際に使うときに「モノが入らない」「奥行きが深すぎて使いづらい」などの不満が出やすくなります。収納するモノや使い方を具体的に想定したうえで、奥行き・高さ・棚の枚数を設定することがポイントです。
下地・構造の確認を忘れずに
壁付けの造作棚や重量のある棚を設置する場合は、下地や壁の構造を事前にチェックすることが不可欠です。
必要に応じて補強を行えば、長期的にも安心して使えます。
生活動線との関係を考える
収納量やデザインだけでなく、実際の生活動線に合わせて配置することも重要です。
例えば玄関では靴を脱いだあとに取り出しやすい位置に棚を設ける、洗面室では動線を妨げない高さに棚を設置するなど、使い勝手をイメージしながら位置を決めましょう。
まとめ|造作棚で理想の空間を叶えよう
造作棚は、限られた空間を有効活用しながら、暮らしにフィットした収納やディスプレイスペースをつくれるのが大きな魅力です。
リノベーションの計画段階から取り入れることで、梁や壁のくぼみなども無駄なく活かし、空間全体をすっきりと整えることができます。
一方で、可動棚のような柔軟な収納と組み合わせれば、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。場所や用途ごとに上手に使い分けることで、デザイン性と実用性を両立した理想の空間づくりが可能です。
髙橋施工例を参考に、自分たちの暮らしに合った収納をイメージしてみましょう。理想の空間を叶えるリノベーションを進めたい方は、ぜひゼロリノベへご相談ください。








