寝室の壁紙で変わる心地よさ|テイスト別に見るおしゃれな実例&コーディネート術

一日の終わりに心からリラックスできる寝室。そんな空間をつくるうえで欠かせないのが壁紙です。色や素材、質感の違いによって、空間の印象や落ち着き方は驚くほど変わります。
今回は、北欧モダンやホテルライク、ナチュラルなど、人気のインテリアテイスト別に”おしゃれで心地良い寝室”をつくる壁紙コーディネートを紹介します。
理想のテイストを見つけながら、自分らしい安らぎの空間を見つけてみてください。
テイストで変わる、寝室の壁紙コーディネート
寝室の壁紙を選ぶときに大切なのは、見た目のデザインだけでなく、「どんな気分で過ごしたいか」という感覚です。
同じ空間でも、壁紙の色や質感を変えるだけで印象は大きく変わります。例えば、グレーをベースにした北欧モダンの寝室は穏やかで上質な印象に、ベージュトーンのホテルライクな寝室は包まれるようなぬくもりを感じさせます。
壁紙は、空間の”背景”でありながら、寝室の雰囲気を決定づける大切な要素となります。素材のマット感や光の反射具合、照明とのバランスを意識することで、より居心地の良い空間が生まれます。
また、すべての壁を同じ色にする必要はありません。一面だけアクセントとして変えるだけでも、奥行きや立体感が生まれ、寝室全体の印象を簡単にアップデートできます。
テイスト別|寝室の壁紙実例とコーディネートのコツ
寝室は一日の疲れを癒す場所。
その空間を心地良く整えるには、自分の”好き”や落ち着く空間に合ったテイストを選ぶことが大切です。
北欧モダン
自然素材の温かみとモノトーンの洗練を掛け合わせた北欧モダン。グレーやグレージュの壁紙をベースに木目の家具やファブリックを合わせることで、静かながらも優しい印象の寝室になります。
実例1 木目×ブルーグレー



ゼロリノベのリノベーション施工事例
必要以上に壁をつくらないことで光と風がめぐる広いLDKを確保しました。床はナチュラルで上品な風合いのヒッコリー材をセレクトし、部屋ごとに濃淡をつけたこだわりの壁は部分的にDIYにすることでコストカットも実現。寝室は圧迫感を軽減させるためガラス窓を造作しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例2 コンクリートのグレートーンとのバランス



ゼロリノベのリノベーション施工事例
飾ることが好きな施主のために内装の素材感を活かしてさまざまな背景をつくりだし、ディスプレーのきっかけをデザインしました。リビングと寝室をつなぐ小空間にチーク材を貼ってトンネルのように仕上げることで、生活シーンを切り取る額縁のような効果を。
※費用は引き渡し当時の金額です
髙橋北欧モダンでは、明るさと落ち着きのバランスがポイント。
壁紙はグレー系でも明度を変えて、朝の光や照明の反射を和らげる色味を選ぶと心地良く過ごせます。
ホテルライクで上質な空間に
非日常のような落ち着きを感じさせるホテルライクスタイル。ベージュやサンドカラーの壁紙に、光沢感のあるファブリックや間接照明を組み合わせることで、自宅にいながら”上質な癒し”を演出することができます。
実例3 ミニマムな暮らし






ゼロリノベのリノベーション施工事例
シンプルな機能美が光る、ホテルのようなワンルーム。必要なものだけを選び取り、コンパクトながら気持ちに余白の生まれる上質空間に仕上げました。限られた空間を最大限活かす動線に、落ち着いたトーンのデザイン。削ぎ落とされたミニマムさの中にも懐深さを感じるつくりにしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例4 美しくシンプルな意匠の住まい






ゼロリノベのリノベーション施工事例
シームレスなワンルームであると同時に、LDKと寝室・WICをトイレと収納で隔てることでシーンの使い分けができる合理的な間取り。異素材を楽しみながらも交差部に無駄な線の出ないような収まりに気を遣い、空間のノイズを避けた美しくシンプルな意匠の住まいに仕上げました。
※費用は引き渡し当時の金額です



ホテルライクな空間づくりでは、光と質感の重ね方がカギ。
マットとグロス、光と影をバランスよく食合わせることで、安らぎの中にラグジュアリーな印象が生まれます。
ナチュラルで明るくやさしい寝室に
木のぬくもりを感じるナチュラルテイストは、どんな住まいにも馴染みやすいスタイルです。白やアイボリーの壁紙をベースに、オークやメープルの家具を合わせることで、軽やかで居心地の良い寝室が完成します。
実例5 ナチュラル×ウッドブラインドで安らぎの空間を






ゼロリノベのリノベーション施工事例
腰壁でゆるやかに間仕切りした開放感のあるリビングとダイニングキッチンには、家族が自然と集まります。リビングの床は一部を畳にすることで、小さなお子さんをはじめ、大人もどこか懐かしく感じ、思わずゴロゴロしたくなるのではないでしょうか。
※費用は引き渡し当時の金額です
実例6 アクセントで彩りを表現






ゼロリノベのリノベーション施工事例
小さなお子さんをもつファミリーの住まい。将来お子さんが成長し、個室が必要になった際に部屋を追加できるよう、プランニングしました。各所にアクセントとして取り入れた色や柄は空間に変化を与えます。ダイニングの一角に設けたワークスペースは、家族が並んで使えるデスクに。
※費用は引き渡し当時の金額です



ナチュラルテイストは、素材の相性がポイント。
壁紙も真っ白より少し温かみのあるトーンを選ぶと、木やファブリックの質感となじみ、優しい空間になります。
失敗しない寝室の壁紙選びのポイント
寝室の壁紙は、色やデザイン以上に「落ち着けるかどうか」が大切です。
ここでは、どのポイントにも共通する”失敗しないための4つのポイント”をご紹介します。
色のトーンをそろえる
寝室の印象を左右するのは色そのものより”トーン(明度・彩度)”が大切です。
壁紙・カーテン・寝具のトーンを揃えるだけで、空間に統一感が生まれます。
・北欧モダン → ライトグレー・淡い木目
・ホテルライク → ベージュ・サンドカラー
・ナチュラル → ホワイト~アイボリー
といったように、テイストに合わせて色幅を絞ることで、落ち着いた雰囲気に整います。
素材感で”空間の質”が決まる
同じ色でも、マット・布調・木目調など素材の質感で印象が大きく変わります。
・布調 → 柔らかく温かい雰囲気
・マット → 落ち着きと洗練
・木目調 → 自然な温もり
・石目・コンクリート調 → 大人っぽい印象
寝室は照明の影響を強く受けるため、素材の凹凸や陰影を意識すると、より心地よい空間に仕上がります。
壁一面だけのアクセントも効果的
すべての壁をかえなくても、ベッドヘッド側だけの壁紙変更で十分印象が変わります。
・落ち着いた色のアクセント → 空間全体が引き締まる
・明るい色のアクセント → 奥行が生まれ、広く見える
大きな面積を変えなくてもいいので、挑戦しやすく、失敗のリスクも少ない選び方です。
照明との相性を見る
寝室は、照明の当たり方で壁紙の見え方が変わります。
特に、間接照明やダウンライト・スポットライトを使う場所は、光による影の出方が壁紙選びのポイントになります。
・布調クロス → 柔らかい影
・マット系 → 深い陰影でシックな印象
・明度の高いクロス → 光が優しく広がる
昼と夜でイメージが大きく変わるので、サンプルを照明の近くで確認するのがおすすめです。
その他の人気テイストもチェックしてみよう
北欧モダン・ホテルライク・ナチュラル以外にも、寝室の壁紙コーディネートに人気のテイストがあります。
ジャパンディ
アースカラーやベージュ系の壁紙に、木目や和の素材を組み合わせた静けさのある空間


リビングには上質な木目空間を。寝室はグレーやベージュトーンの壁紙で上質感を
シンプルモダン
コンクリート調やグレーのマットクロスで、大人っぽく落ち着いた雰囲気に。


コンクリート調の淡いグレーの壁で洗練された空間を演出



「素材×カラー」の組み合わせで、寝室の世界観はさらに広がります。
好きなテイストを起点に、安らげる寝室づくりを
寝室の壁紙は、色やデザインを変えるだけで「心地良さ」が大きく変わります。
北欧モダンの柔らかさ、ホテルライクの落ち着いた上質感、ナチュラルテイストの明るさ
自分の”落ち着く感覚”と重なるテイストを選ぶことで、毎日の疲れを癒してくれる空間に近づけることができます。
壁紙は空間の背景でありながら、寝室の雰囲気を形作る大切な要素。
色のトーン、素材感、照明との相性など、いくつかのポイントを意識して選ぶだけで、おしゃれで安らげる寝室をつくることができます。
実例を参考にしながら、あなたらしい寝室のスタイルをぜひ探してみてください。








