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賃貸OK!アクセントクロスで部屋をおしゃれにする方法を一級建築士が解説 #リノベーション賃貸

部屋の壁といえば白壁が一般的ですが、自分の好きな色や柄を取り入れることで空間にメリハリが生まれ、アパレルショップやカフェのような雰囲気を演出することも可能です。

この記事では、賃貸でもリノベーションでも簡単にできる、アクセントウォールのおしゃれな活用術をゼロリノベ一級建築士の西村がご紹介します。

この記事の監修者
西村 一宏

一級建築士
西村 一宏

ゼロリノベの取締役。一級建築士としての豊富な現場経験と元大学講師としての深い専門知識をもとに、設計施工の責任者を務める。リノベーション・オブ・ザ・イヤーなど建築関連アワードの受賞数は20以上。業界の既成観念に囚われない最適なアプローチで施主のニーズに応えている。

目次

リノベ費用の決定版!リノベにかかるお金について総まとめした記事はこちらから

賃貸におすすめ!人気の壁紙4種

賃貸でも、貼ってはがせる壁紙や道具を使えば、壁を傷つけずにアクセントウォールを楽しめます。ここでは、ゼロリノベのお客様にも人気の高い4タイプの壁紙をご紹介します。

1.モルタル調

モルタル調の壁紙

無機質でクールな印象にしたい方に人気なのが「モルタル調」の壁紙です。グレーの濃淡やムラ感の違いなど、同じモルタル調でもさまざまなバリエーションがあります。

近年では印刷技術が向上し、凹凸感のあるテクスチャーまで表現された商品も多く、「紙っぽさ」を感じさせません。本物のモルタル仕上げに比べてコストを抑えながら、ほどよいラフさとインダストリアルな雰囲気をプラスできます。

リビングの一面やテレビボード背面など、「空間の主役にしたい壁」に取り入れると、グッと大人っぽい印象にまとまります。

2.単色

壁の一部だけ色を変える「単色のアクセントクロス」は、シンプルながらメリハリを出しやすい定番アイデアです。面積を大きく変えなくても、1面に色を入れるだけでお部屋の雰囲気が一気に変わります。

  • 落ち着いた紫色の壁紙
    寝室や女性の一人暮らしのお部屋で人気のカラー。柔らかく上品な印象になり、間接照明とも相性が良いです。
  • グリーンブルーの壁紙
    北欧テイストのインテリアとよく合う、爽やかなグリーンブルーも支持されています。
    黒板のようにチョークで描けるタイプなら、お子さんのお絵描きスペースとしても活用できます。

「好きな色だけれど、全面だと重くなりそう」という場合も、アクセントウォールなら気軽に取り入れやすいのがメリットです。

3.大柄

大胆に雰囲気を変えたいなら、「大柄の壁紙」が効果的です。貼る面積は限られていても、柄の力で空間全体の印象を大きく変えられます。

  • 太いストライプ柄
    可愛らしくリズミカルな印象になり、子ども部屋やパウダールームにもおすすめです。
  • 北欧テキスタイルとコラボした柄
    北欧系テキスタイルメーカーとのコラボ壁紙は、ファブリックのような温かみがあり、リビングやダイニングのアクセントにもよく使われています。
  • 大きなイラスト柄
    賑やかで楽しい雰囲気になるため、トイレや玄関、ワークスペースの一角など「小さな空間の主役」にすると映えます。

貼る場所としては、トイレや洗面、寝室のベッドヘッド側の壁など、面積は小さくても目に入りやすい位置がおすすめ。壁の上部だけ柄物、腰高までを白壁にするなど、上下で切り替える貼り方もできます。

4.木目調

ナチュラルで温かみのある雰囲気にしたい方には、「木目調の壁紙」がぴったりです。以前は人工的な印象のものも多くありましたが、今は木目の濃淡や節までリアルに再現された高品質な商品が増えています。

木目調(寄木)壁紙
寄せ木模様のデザイン
木目調(フローリング)壁紙
フローリング風デザイン

木の種類や柄も豊富で、好みのテイストに合わせて選べるのもポイント。1面だけ木目調にするだけでも、リビングや寝室がウッディで落ち着いた印象になりますし、テレビボードやデスク背面に使えば“見せる壁”としても活躍します。

注意して使いたい壁紙

デザインとしては魅力的でも、貼る場所や距離によっては安っぽく見えてしまう壁紙もあります。ここでは、使い方に少し工夫が必要なタイプをまとめました。

レンガ調

レンガ調の壁紙

レンガ風の壁紙は、正面から離れて眺めると雰囲気がありますが、横から見ると凹凸がなく、シート状であることが分かりやすいのが難点。そのため、近くでじっくり見られる位置に貼ると、チープな印象になりやすくなります。

どうしても使いたい場合は、ダイニングの奥の壁や、テレビボード背面など、「少し距離をとって見る面」に限定するのがおすすめです。

タイル調

タイル調の壁紙

タイル調の壁紙も同様に、おしゃれな雰囲気はあるものの、近くで見た時に艶感が無いためチープな印象を与えてしまいます。特に、キッチンなどで本物の陶器が近くに置かれてしまうと、チープさが際立ってしまうこともあるため注意が必要です。

3. 石目調

石目調

石目調の壁紙も同様に、本物の石に比べて光の反射や硬さが足りず、角度によってはフラットさが目立ってしまいます。そのため、手で触れられる位置や、照明が当たって質感が強調される位置にはあまり向きません。

店舗などで使われる場合も、カウンター奥の壁など「距離をおいて眺める面」に採用しているケースが多いです。賃貸で取り入れるときも、玄関の奥や廊下の突き当たりなど、少し離れて見る場所を選ぶとバランスよく使えます。

壁紙を貼るときのポイントと賃貸での注意点

アクセントウォールをきれいに仕上げるためには、貼る位置や角の処理、糊の種類など、いくつかのコツがあります。特に賃貸住宅の場合は、退去時に元の状態へ戻せるようにしておくことも大切です。

ここでは、見た目と仕上がりの両面で意識したいポイントをまとめました。

入隅部分をアクセントウォールにする

アクセントウォールにするなら、角がへこんでいる「入隅」から「入隅」までの一面を選ぶのがおすすめです。角が出っ張っている「出隅」よりも、壁紙の切り替え位置がはっきり決まり、仕上がりがすっきり見えます。

入隅で区切られた一面だけに貼ることで、「ここがアクセント」という範囲も自然に分かり、貼り始めと貼り終わりの処理もしやすくなります。

出隅に壁紙を貼るデメリット

出隅から先の壁まで壁紙を伸ばす貼り方は、角の部分からめくれやすく、日常的に触れたり物が当たったりするほど傷みやすくなります。特に厚みのある壁紙だと、角の部分だけ出っ張って見えてしまうのもデメリットです。

どうして出隅をまたいで貼りたい場合は、金物や木製の見切り材で角をおさめてから、その内側をアクセント面にするなど、仕上げ方にひと工夫するときれいに収まります。

賃貸でアクセントウォールを貼るときの注意点

賃貸でアクセントウォールを楽しむときは、「貼ってはがせるタイプ」のテープや糊を使うのが基本です。退去時にきれいに原状回復しやすくなり、壁の下地を傷めるリスクも抑えられます。

ただし、すべての壁紙が剥がせる糊に対応しているとは限らず、元のビニールクロスの状態によっても相性が変わります。不安な場合は、事前に小さな範囲で試したうえで、管理会社や大家さんに「退去時は元の白い壁に戻す」ことを前提に相談しておくと安心です。

賃貸におすすめ!小物を飾れる有孔ボード

有孔ボードの使い方の例

賃貸でアクセントウォールをつくるなら、壁紙だけでなく「有孔ボード(パンチングボード)」も便利な選択肢です。

ボードの穴にフックや棚板を掛けられるので、帽子やバッグ、ドライフラワー、ポストカードなどを自由にレイアウトできます。

玄関まわりの物入れ付近や、ワークスペースのデスク正面など、「よく使う小物を見せながら収納したい場所」に取り付けると、収納とディスプレイを兼ねたアクセントウォールになります。

有孔ボードの取り付け方

有孔ボードの取り付け方

有孔ボードは、壁にぴったり密着させてしまうと、穴にフックを差し込むスペースがなくなってしまいます。必ず、ボードと壁のあいだに数ミリのすき間をつくることがポイントです。

ホームセンターなどで売っているスペーサー(または木片)を壁に固定し、その上から有孔ボードをビス留めして奥行きを確保しておくと、フックや金具をしっかり掛けられ、安定して小物を飾ることができます。

ゼロリノベ事務所のアクセントウォール紹介

より本格的にアクセントウォールを楽しみたい方は、リノベーションで壁そのものをつくり込むのも一案です。東京・外苑前にあるゼロリノベの事務所にも、さまざまなアクセントウォールを取り入れているので、ご紹介します。

古材のアクセントウォール

上の写真は、本物の古材を集めてパネル状にしたアクセントウォールです。デコボコした木の質感に間接照明を合わせることで、陰影が強調され、空間の表情がグッと豊かになります。

石材のアクセントウォール

石材を貼ったアクセントウォール

キッチンには、実際の石材を壁一面に貼っています。ナチュラルさと高級感が同居する素材で、周囲の空間とは一味違う雰囲気に仕上がっています。

石は一枚ごとに形や表情が異なるため、不規則な並びがかえって自然な味わいを演出。凹凸を活かすために照明をしっかり当てて陰影をつくり、シャープなキッチンツールとの対比で素材感がより引き立つように工夫しました。

モールディングのアクセントウォール

モールディングのアクセントウォール

寝室をイメージした個室では、ヨーロッパでよく見られるモールディングを施し、落ち着いたクラシックな雰囲気にまとめました。

ベースは石膏ボードの壁で、その上に木製のモールディングをぐるりと回して施工。さらに黒板塗装を施しており、チョークでメモやイラストを書き込める遊び心も加えています。

タイルのアクセントウォール

浴室をテーマにした打ち合わせスペース

浴室をテーマにした打ち合わせスペースでは、奥の実際に使える洗面の背面にタイルを貼っています。

タイル自体は一般的な10cm角の比較的リーズナブルなものですが、半分ずらして貼る「馬目地」にし、目地の色を濃いグレーにすることで、シンプルながら少し個性的な表情になるよう工夫しています。

【弊社事例】アクセントウォールのリノベーション実例

ゼロリノベが手がけた施工事例の中から、アクセントウォールが印象的な住まいをピックアップしてご紹介します。

1|ワンカラーのアクセントウォールがある事例

ブルー系のアクセントウォール

最も人気が高いのは、ブルー系やグリーン系のワンカラーで仕上げたアクセントウォールです。少しくすみを帯びたグレイッシュトーンを選ぶ方が多く、空間になじみやすく大人っぽい雰囲気にまとまります。

ブルーは奥行き感を出したいときや、北欧テイストが好きな方に多く選ばれています。

CONCEPT

家族の距離が自然と近づく、愛着のわく住まいです。キッチンとリビングにいる人の視線が近くなるよう、あえてリビングに段差を計画。一繋がりの空間を造作棚や壁でゆるく仕切り、別々の場所で過ごしていても家族の気配が感じられるようプランニングしました。

グリーン系のアクセントウォール

CONCEPT

子育てがしやすい家を目指した施主様。家族の時間が充実するように。キッチンを中心に考えられた動線と便利な一括収納で、お部屋はいつでもすっきり片付きます。子どもたちの様子が見渡せるお部屋になったことで、親子の距離も近づきました。

イエロー系のアクセントウォール

イエローやオレンジ、ピンクといった暖色も人気で、部屋が明るく元気な印象になります。

子ども部屋やワークスペースなど、気分を上げたい場所のアクセントに取り入れられることが多く、面積を一面に絞れば色が強くても取り入れやすいです。

CONCEPT

2人のお子さんをもつHさんご夫婦。個室をつくらず、子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせ、部屋の使い方を自由に変えられる住まいを希望されました。躯体の形状を活かして計画したキッズスペースをアイキャッチに、おふたりの好きな絵本の世界観を色で表現しました。

ピンク系のアクセントウォール

CONCEPT

Instagramで見つけた好きな家具や雑貨を取り入れたモロッカンテイストのリノベーション。ウォークインクローゼットや広いお風呂もイメージ通りに。動線が使いやすく、愛猫との暮らしも楽しめる空間になりました。

全面カラーウォール

CONCEPT

ロンドンを舞台とした映画の世界観をリノベーションで再現。印象的なテールグリーンの壁をベースに、節の粗いオークの床、窓には重厚なカーテンを。暮らしに合わせた空間に好きな雑貨や小物を少しずつ招き入れながら、インテリアが楽しめる住まいになりました。

2|モルタル調壁紙のアクセントウォールがある事例

実際にモルタル塗装をすると、材料費や左官工事のコストがかかるうえ、時間とともに「クラック」と呼ばれるひび割れが入りやすいのがネックです。

その点、モルタル調の壁紙なら、ひび割れの心配が少なく、均一なムラ感を安定して再現できるのがメリット。プロの塗装のような表情を手軽に取り入れられます。

グレーのモルタルは、木の色やインドアグリーンを引き立ててくれるため、アクセントウォール用の壁紙としても特に人気が高まっています。

モルタル調アクセントウォール①

CONCEPT

気持ちのいい眺望に負けないくらいの開放感!空間に視線の抜けをつくる室内窓や、動線も考慮して斜めに配した造作キッチンは、広さを目一杯感じるための工夫としました。さらに家事楽を極めた動線×収納で作業を効率化。可変性を持たせた大きなワンルームの完成です。

モルタル調アクセントウォール②

CONCEPT

気持ちのいい眺望に負けないくらいの開放感!空間に視線の抜けをつくる室内窓や、動線も考慮して斜めに配した造作キッチンは、広さを目一杯感じるための工夫としました。さらに家事楽を極めた動線×収納で作業を効率化。可変性を持たせた大きなワンルームの完成です。

3|個性的なアクセントウォールがある事例

個室や小さい部屋に派手なクロスを施工し、遊び心を演出する事例も多くあります。

たとえば、トイレのように短い時間を過ごす空間であったり、少ない面積であれば、遊び心があり面白い空間を演出しやすいです。

大胆な柄やビビッドな色も、「一面だけ」「腰から上だけ」など範囲を絞れば、日常使いしやすいバランスで取り入れられます。

個性的なアクセントウォール①

CONCEPT

「自然と家族が集まる空間にしたかった」というご家族の住まい。思い切って大きなワンルームとし、本棚や床材の切り替えでゆるやかにゾーニング。大空間の中に造作ベンチやカウンター、ワークスペースなどさまざまな居場所をつくり、家族が思い思いに過ごせるようにしました。

個性的なアクセントウォール②

CONCEPT

白を基調に、黒・ゴールドの小物で空間にスパイスを。カラフルなインテリアを散りばめたパリのアパルトマン風リノベに、親族から継承した家具が息づきます。広いリビングには自然と家族が集まり、ダイニングに面したキッチンや洗面台は、子どもたちとの会話を弾ませます。

4|有孔ボードを使用した事例

学校の音楽室などでも見かける有孔ボードは、どこかレトロな雰囲気があり、ほかの壁とはひと味違うアクセントになります。収納とディスプレイを兼ねた実用的なアクセントウォールにしたい方におすすめのアイデアです。

有孔ボードのアクセントウォール①

CONCEPT

車椅子でも快適に暮らせるよう、スロープや十分な通路幅を確保したバリアフリーな設計。サニタリーに回遊動線をつくることで行き止まりをなくし、生活しやすくしました。木ルーバーの天井や有孔ボードの間仕切りなど、インテリアはラフで温かな雰囲気に。

有孔ボードのアクセントウォール②

CONCEPT

「夫婦それぞれが趣味を楽しめる空間」と「家事がしやすいこと」をテーマにレイアウト。回遊を意識した、お掃除ロボットが自在に動けるフルフラットな間取りへ。グレー基調のインダストリアルな内装が空間をまとめ、ブラックの家具と建具がデザインを引き締めています。

自宅でも気軽にアクセントウォールを楽しもう

日本では、すべての壁が白い無地というお部屋がまだまだ一般的ですが、一面だけでもアクセントウォールをつくると、お部屋の印象は大きく変わります。

壁は床と違って、模様替えしやすい部分。壁紙なら飽きたタイミングで貼り替えられ、塗装仕上げなら色を変えて塗り直すことでまた違った表情を楽しめます。

賃貸にお住まいの方も、これからリノベーションを検討している方も、まずは一面から気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した内容は、ゼロリノベのYouTubeチャンネルでも動画で詳しく解説しています。実際の事例や色の見え方を映像で確認したい方は、あわせてそちらもチェックしてみてください。

ゼロリノベでは、物件探しからリノベーション設計施工までワンストップでサービスを提供しています。興味がある方は、ゼロリノベの口コミや評判をまとめたこちらの記事も参考にしてくださいね。

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編集後記

我が家で取り入れてみたいのが有孔ボード。こちらの事例では、古着店をイメージし、有孔ボードで鞄や小物を見せる収納にしています。ゼロリノベのお客様では、トイレにアクセントウォールを採用する方も多く、思い切った色味にも挑戦しやすいようです。

小野

リノベした私の自宅も、塗装とクロスの両方でアクセントをつけています。広い面と狭い面の差をつけることで隣接する壁でもうるさくなく、とても気に入っています!

この記事の制作体制
  • Chika Otsuki

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

  • リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

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