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アイランドキッチンの目隠し方法一覧!ケース別のおすすめ方法を解説

「アイランドキッチンを目隠しするにはどんな方法があるの?」

目隠し方法と言っても、手元を隠したい場合や一時的に隠したい場合など、各家庭によってニーズは様々ですね。

目隠しの方法には簡単に分類しても9つもの種類があります。

設置方法も自分でできるものから業者に頼む必要があるものまで色々です。費用はどのくらいかかるのか、設置すると部屋全体のイメージがどのように変わるのかということもも重要ですよね。

そこで、本記事では、これからアイランドキッチンの目隠しを設置したい人に向けて、以下のようにまとめました。

アイランドキッチンの目隠しにはどんな種類があるのか

それぞれのメリット・デメリット、費用

ケース別のおすすめの目隠し方法

アイランドキッチンの目隠しを選ぶ際の注意点

どんなときにどのくらい隠したいのか、またご自宅のアイランドキッチンのレイアウトにはどれができるのかなど、あなたに必要な目隠しの方法が分かりますよ。

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目次

アイランドキッチンで目隠しする方法一覧

冒頭でもお伝えしましたが、アイランドキッチンの目隠し方法には9種類あります。

ロールスクリーン

カーテン

ブラインド

カウンタースクリーン

腰壁

カウンターの上にミニ棚を置く

パーテーション、ついたて

ルーバー

引き戸

こうして並べると、結構たくさんあることに驚かれたのではないでしょうか。ただ、方法だけ並べてもイメージが湧きませんね。

そこで、それぞれの特徴を画像を盛り込みながらひとつずつ詳しくご紹介していきますね。

1-1. ロールスクリーン

ロールスクリーンは天井から吊るすタイプと窓枠などの正面につけるタイプがありますが、アイランドキッチンの場合は一般的に天井から吊るすタイプになります。

ロールスクリーンなら、必要なときだけ下げることができます。急な来客時でも、アイランドキッチンのシンクに溜まった洗い物や、まだ片付けていない作業台を人目にさらさずに済みますね。

1-1-1.ロールスクリーンのメリット

ロールスクリーンのメリットは、以下の4つです。

必要なときすぐに目隠しできる

目隠しの高さを調整できる

スマートに目隠しできる

収納時も下ろしている時もコンパクト

おしゃれな模様や色を選べばLDKのワンポイントになる

ロールスクリーンのメリットは、なんといっても瞬時に目隠しできることです。上から引けば、シンクもコンロも作業台も、まるごと隠してくれます。

ロールスクリーンの長さを作業台までにすればアイランドキッチンの上部だけを隠すことができ、床近くまでの長さにすればアイランドキッチン全体を隠すことも可能です。

カーテンなどに比べて、収納時も利用している時も場所を取らずスマートなのも人気の理由です。

壁と同色にすれば壁と一体化するし、透ける素材にすれば圧迫感を感じさせずにほどよく目隠しをすることができます。おしゃれな色使いのものにすればインテリアとしても楽しめますよ。

1-1-2. ロールスクリーンのデメリット

一方、ロールスクリーンには以下のようなデメリットもあります。

素人では取り付けが難しい

油はねなどで汚れるとシミになってしまう

お手入れが難しい

ロールスクリーンは重量があり、穴が開きにくい天井への取り付けとなるため難しいです。電動ドライバーなどの扱いに慣れていないDIY初心者の方にはあまりおすすめできません。業者に依頼して取り付けてもらうのが良いでしょう。

なお、ロールスクリーンは本体部分の内側に布を取り付けるので、製品によっては思ったよりも布幅が狭くなる場合があります。選ぶ時は上部のパーツではなく布の幅で選んでくださいね。

ロールスクリーンは布なので、汚れがつくと面倒です。洗濯できるロールスクリーンもありますが、自分で行う場合、本体からパーツや布を取り外し、手洗いなどをしなければなりません。アイロンがけも面積が大きいので大変ですね。

そこで、ほとんどの場合は業者に頼むことになりますが、クリーニングに出している間は目隠しが不在になってしまうことも頭に入れておきましょう。

1-1-3. ロールスクリーンの費用

ロールスクリーンの設置費用は、本体価格、工事費に分かれます。業者によっては交通費や駐車場台が必要になる場合もあります。

本体価格:3,000〜10,000程度

工事費 :8,000円程度

工事費の相場は8,000円程度です。費用は選ぶ布によって価格に差が出ます。窓に取り付ける場合は遮光性が必要ですが、キッチンではあまり必要としません。それよりも、ロールスクリーンを下ろして調理する可能性がある場合は、防火性のある布を選ぶのがおすすめです。

1-2. カーテン、のれん

カーテンやのれんは布が持つ曲線の性質から、カジュアル感や柔らかさを演出しながら目隠しすることができます。

設置方法としては、カーテンなら天井にカーテンレールを取り付けるのが一般的です。

ただし、アイランドキッチンがLDKの中央近くにある場合は、ひらひらしたカーテンやとってつけたようなのれんはどうしても浮いてしまいます。アイランドキッチンが半LDKのような奥まった場所や狭いスペースにある場合は、カーテンやのれんで仕切っても不自然に見えません。

アイランドキッチンのある場所が突っ張り棒などが渡せるような間取りなら、カーテンものれんも突っ張り棒で簡単に設置することが可能です。

1-2-1.カーテン、のれんのメリット

カーテンやのれんのメリットは以下のとおりです。

必要なときすぐに目隠しできる

布なのでお手入れが簡単

突っ張り棒などで簡単に設置できる場合も

おしゃれな模様や色を選べばLDKのワンポイントになる

左右に開閉できるカーテンやのれんは、片手がふさがっていてもサッと目隠しすることができます。布なので自宅で洗濯することができ、清潔を保てるのも大きなメリットです。

素材や色柄の選択肢も多く、空間づくりに一役買ってくれますよ。

1-2-2. カーテン、のれんのデメリット

一方で、カーテンやのれんには以下のようなデメリットが考えられます。

必要なときすぐに目隠しできる

布なのでお手入れが簡単

突っ張り棒などで簡単に設置できる場合も

おしゃれな模様や色を選べばLDKのワンポイントになる

アイランドキッチンがLDKの中央付近にある場合は、先述したようにカーテンだけが目立ってしまいがちです。風が起こるとゆらゆら揺れるので、せっかく目隠ししていてもシンク内などが見えてしまう可能性もあります。

また、作業台すれすれの丈にすると万が一カーテンやのれんに火が燃え移るといった心配があるので、丈の寸法は作業台より10cm以上下げるのがおすすめです。

1-2-3. カーテン、のれんの費用

カーテンを目隠しにするには、カーテンレールを天井に取り付ける必要があります。もしも突っ張り棒を渡せる場所なら、費用を抑えることができます。しかし、自分でカーテンレールを取り付けるとなると高所の作業になるので失敗する可能性があります。リノベーションをする際に業者に頼むのがおすすめです。

のれん

布          :1,000円〜

突っ張り棒      :500円程度


カーテン

カーテン生地     :3,000円〜

カーテンレール    :1,000円〜

カーテンレール取り付け:15,000〜35,000程度

自分でのれんを付ける場合は2,000円以下に抑えることも可能です。カーテン生地は素材や面積によって異なります。カーテンレールの取り付けを業者に頼んだ場合の費用相場は上記のようになります。業者によって異なるので、事前に複数調べておくと良いでしょう。

1-3. ブラインド

ブラインドの代表的な素材は、アルミ製と木製です。布製や紙製もありますが、キッチンでは水はねや油はねがあるためおすすめしません。

水回りの近くにブラインドを下げるなら、拭くだけで簡単に汚れが落ちるアルミ製がおすすめです。アイランドキッチンの前面やサイド、全体を隠すなら、柔らかな雰囲気の木製にすると、お部屋のインテリアと馴染みます。

1-3-1. ブラインドのメリット

ブラインドは下げた状態で羽を開閉できるのが強みです。カーテンのように開けるか閉じるかだけでなく、羽の角度を変えるだけで視線を遮ることができます。

ブラインドには他にも以下のようなメリットがあります。

羽の角度で遮断性を調整できる

布製の目隠しに比べてお手入れが簡単

スッキリとした印象にできる

木製のブラインドは静電気が起きずホコリがつきにくい

デザイン性に優れる

アルミ製は遮水性タイプもある

ブラインドはアルミ製・木製とも色が豊富で、木製は天然木タイプなどもあり、デザイン性が高いのが特徴です。

通常のアルミ製のブラインドは、使っていくうちに水はねなどで錆が発生する可能性があります。しかし、中には遮水性タイプのアルミ製ブラインドがあるので、キッチンにうってつけですよ。

1-3-2. ブラインドのデメリット

デメリットは以下になります。

木製のブラインドは汚れが落としにくい

木製のブラインドはアルミ製より2〜3倍重い

遮水性でないアルミ製のブラインドは錆が発生する可能性が高い

ブラインドはロールカーテンに比べてたたみ代が大きい

たたみ代とは、ブラインドを畳んだ時の厚みのことです。1枚1枚に羽の厚みがあり、それが枚数分の厚みになります。参考までに、木製のブラインドを天井から床まで設置した場合のたたみ代は、30cm程度です。

常に下げて使用する場合には問題ありませんが、全開にする可能性がある場合は食器棚や冷蔵庫の開閉の邪魔になることがあるので、設置する位置にも注意が必要です。

1-3-3. ブラインドの費用

ブラインドの取り付け方は、天井にカーテンレールを設置するか天井に直に釘で設置するかの2択になります。カーテンレールをつければカーテンに模様変えすることも可能です。木製のブラインドは重みがあってカーテンレールが堪えきれない可能性があるので、カーテンレールを使うならアルミ製になります。

ブラインド本体   :15,000円〜20,000円程度

ブラインドの取り付け:15,000円〜20,000円程度

キッチンの天井は規定により防火性のある特殊な石膏ボードが用いられ、表面も防火クロスや吹付け仕上げなどがされています。

自分で設置する場合は、ロールスクリーンと同様に高所での高度な作業になるので、万が一失敗すると余計な穴をあけてしまう恐れがあります。ブラインドの設置は業者に頼みましょう。

1-4. カウンタースクリーン

カウンタースクリーンとは、シンクやコンロの前面に設置する低い高さのパネルで、パネルを支える脚がついています。

ほとんどの製品が半透明のプラスチック素材で、後付け用の市販のカウンタースクリーンや、元々カウンタースクリーンがついているアイランドキッチンもあります。

市販のカウンタースクリーンのサイズは高さ30cm程度のものが多く、シンクやコンロだけを隠せるものからアイランドキッチンの前面すべてを隠せる幅のものまで様々です。

主に水はね防止が目的ですが、半透明なので目隠しの役割も果たせます。

1-4-1. カウンタースクリーンのメリット

カウンタースクリーンのメリットは、手元のみ隠せるということです。ロールスクリーンやカーテンで大きく遮ってしまうとキッチンのみ孤立してしまいますが、カウンタースクリーンなら会話を楽しみながら手元はしっかりと隠せますよ。

手元のみ隠せる

お手入れが簡単

市販のものを自分で後付けできる

孤立感がない

リノベーションを担当する工務店に依頼すると、部屋のインテリアにあったカウンタースクリーンを作成してくれるところが多く、市販の製品では叶えられない統一感が出せます。

1-4-2. カウンタースクリーンのデメリット

カウンタースクリーンのデメリットは以下のものです。

カウンタースクリーンのみ浮いてしまいがち

市販のカウンタースクリーンはアイランドキッチンのオシャレ感が半減する可能性が高い

カウンタースクリーンはアイランドキッチンに直接設置するので、アイランドキッチンが完全なフルフラットではなくなってしまいます。カウンタースクリーンが全体の統一感を崩してしまう可能性があります。

1-4-3. カウンタースクリーンの費用

カウンタースクリーンの設置費用は、市販の物を購入して自分で設置する場合は製品代金のみになります。業者に頼む場合はリノベーション代に含まれるので、各業者によります。参考に、市販のカウンタースクリーンの費用相場をご紹介しますね。

市販のカウンタースクリーン:5,000〜7,000円程度

インターネットで購入すれば、持ち帰る手間が省けて便利ですよ。

1-5. 腰壁

腰壁とは、アイランドキッチンの前面およびサイドに立ち上げた低い壁です。腰壁の高さは床から90〜120cm程度で、ちょうど腰の高さになるため腰壁と呼びます。

通常のアイランドキッチンはフルフラットですが、腰壁があることで視線がストレートにキッチン内に注がれるのを防ぐことができます。

1-5-1. 腰壁のメリット

腰壁は高さが低いため、開放的なキッチンというスタンスを残しつつ、手元だけを隠すことができるのが大きなメリットです。

具体的には以下のようなメリットがあります。

シンク内のゴミや溜まった洗い物などをを隠せる

調理中の手元を隠せる

リビングと分断しないので孤立感がない

腰壁の内側に、調味料などちょっとしたものを置くスペースを作れる

腰壁の上にカウンターを作ることも可能

アイランドキッチンは、急な来客などがあった時にキッチンが汚れていると恥ずかしい思いをしますね。また、来客時にアイランドキッチンで調理すると、手元を見られてプレッシャーを感じることもあります。

しかし、腰壁があれば汚れたキッチンが丸見えになるのを防ぎ、調理中もお客様と会話をしながら手元は隠せるので気持ちに余裕が生まれますよ。

アイランドキッチンの収納は少ないですが、腰壁があれば内側に収納スペースを作ることができたり、腰壁の上に板を張り出させたカウンターを設置することも可能です。

ロールスクリーンやついたてなどを置くと、リビングと分断されてしまうので孤立感を感じてしまいますが、腰壁なら手元を隠すだけなので、普段の生活でも孤立感を感じることはありません。

1-5-2. 腰壁のデメリット

腰壁のデメリットは、主にサイズについてです。

厚みや高さと部屋とのバランスを考える必要がある

後付けすると部屋が狭くなる

腰壁つきのアイランドキッチンは、腰壁の分の厚みと高さが出るので、フラットなアイランドキッチンよりも圧迫感が出ることがあります。

腰壁自体のサイズは以下のとおりです。

・腰壁の高さ(作業台から):20〜30cm
・腰壁の厚み:20cm程度

広いLDKなら圧迫感に関して問題はありませんが、狭めのLDKの場合は厚みや高さが出ることを考慮した上で選択する必要があります。

また、アイランドキッチンに腰壁を後付けすることもできますが、アイランドキッチンの前面やサイドに、厚み20cm程度、高さ90〜120cm程度の箱を設置することになります。そのため、その分部屋のスペースが狭くなることも考慮しておきましょう。

1-5-3. 腰壁の費用

腰壁を後付けする場合、使う素材にもよりますが大体の費用相場は以下のようになります。

木製やパネル材、シート仕上げ:10,000円〜15,000円程度(1㎡ )

モルタル          :300,000円〜600,000円程度(腰壁全体)

後付けの腰壁にすると素材選びなどが大変なので、リノベーションをするなら最初から腰壁つきのアイランドキッチンを選ぶか、施工会社に腰壁つきの造作アイランドキッチンを作ってもらうのがおすすめです。

1-6. アイランドキッチンの前または上に棚を置く

アイランドキッチンの前やサイドに、アイランドキッチンより少し高めの棚やキャビネットを置いて、腰壁代わりにするという方法もあります。

また、アイランドキッチンの上に小さな棚を置いて、隠したい部分だけ隠すのも手軽です。

植物などを飾ると視線が植物に集中し、部屋の雰囲気も明るくなりますよ。

1-6-1. 棚のメリット

スペースが許すなら、アイランドキッチンの前に棚やキャビネットを置けば、収納を兼ねた目隠しができますね。

棚を置くメリットは、以下のようなものです。

収納を兼ねた目隠しができる

後付できるので手軽

天板をタイルなどの耐熱性素材にすれば熱い鍋の一時置き場にもなる

作業台としても使える

キッチン用のキャビネットは市販の製品でたくさんありますし、DIYに挑戦して自作するのもいいですね。

アイランドキッチンすべてを隠さなくても、シンク前やサイドなど一部分だけ隠したい場合には、小ぶりの棚で十分です。アイランドキッチンの上にスペースがあるなら置くだけで目隠しになりますし、スペースがない場合は隙間家具のような薄い棚をアイランドキッチンの前面やサイドに置いてもいいでしょう。

1-6-2. 棚のデメリット

棚を置くデメリットは以下になります。

厚みが出るので部屋が狭くなる

サイズを良く確認する必要がある

動かないように考慮する必要がある

アイランドキッチンや部屋のインテリアの雰囲気に合わせる必要がある

棚を後から置く場合は、隠したい部分がきちんと隠せるか、大きすぎないか、部屋の圧迫感は?など、サイズをよく調べておく必要があります。

また、棚はアイランドキッチンに固定されているわけではないので、動かないようにする工夫が必要ですね。重量のある棚なら心配ありませんが、軽い棚では地震などで倒れてしまう危険があります。

棚の下の片側だけにかませものをして、アイランドキッチンにややより掛かるような角度にする、市販の固定具でアイランドキッチンに固定するなどをしておくのがおすすめです。

1-6-3. 棚の費用

棚の費用は、素材や造りなどによって10,000円以下のものから50,000円以上するものまで様々です。自作すれば材料費だけですみますね。

自作する場合には自由度が高いので、100円ショップのBOXやすのこなどを組み合わせるなどして費用を抑えることも可能ですよ。

市販の棚にする場合は、部屋のインテリアに合わせてビンテージ家具や取っ手のないスタイリッシュなものなどにすると、部屋のアクセントになってくれます。

1-7. パーテーション、ついたて

アイランドキッチンの前やサイドにパーテーションやついたてを立てて目隠しする方法もあります。

パーテーションやついたては自由に動かせるので、必要なときだけ置き、必要でない時は閉じておく事が可能です。

パーテーションというと事務的なものをイメージする方もいると思いますが、家庭用の木製のパーテーションや布でできたおしゃれなパーテーションなども売っていますよ。

1-7-1. パーテーション、ついたてのメリット

パーテーションやついたては、折りたたみ式や女性でも楽に持ち運べるような軽いもの、半透明なものや天井から設置するものなど、用途やお部屋に合わせた物が選べます。

パーテーションやついたてのメリットは以下のものです。

厚みが出るので部屋が狭くなる

サイズを良く確認する必要がある

動かないように考慮する必要がある

アイランドキッチンや部屋のインテリアの雰囲気に合わせる必要がある

キッチンの近くなので、水はねや油はねがあっても拭くだけで落ちるシンプルな構造や、プラスチックなどの素材がおすすめです。

1-7-2. パーテーション、ついたてのデメリット

一方、パーテーションやついたてのデメリットは以下になります。

木製の凝った彫り物などはホコリがたまりやすい

折りたたみ式は幅をとる

高さがあるので圧迫感が出てしまう

布製は汚れると落ちない

置型のパーテーションやついたては倒れる心配がある

パーテーションやついたてはどうしても圧迫感が出てしまいますね。それを緩和するために木彫りやラタン製などで複雑な模様が施されたものもありますが、凸凹が多いのでホコリがたまりやすいのが難点です。

また、折りたたみ式は幅を取るので、置いた時の部屋のスペースのことも考える必要があります。小さな子どもなどがいると、まわりを走って遊んでいるうちに倒してしまうこともあるので注意しましょう。

1-7-3. パーテーション、ついたての費用

パーテーションやついたてのデザインや素材は豊富で、費用も様々です。

市販のパーテーションやついたて:10,000円〜

施工会社に依頼する場合    :工事費 10,000円前後 +パーテーション・ついたて代金

リノベーションの施工会社に依頼する場合は、工事費が10,000円前後で、その他にパーテーションやついたて本体の費用がかかります。

ただし、天井からのパーテーションを設置する場合は、最初から施工会社に頼むとインテリアにマッチしたパーテーションを提案してくれるので、自分で一から探す手間が省けます。

1-8. ルーバー

ルーバーとは、羽板(はねいた)と呼ばれる細長い板を、一定の間を開けて等間隔に並べたものです。近年では人気のアイテムで、室内では階段やエアコンの目隠しに、室外では玄関の目隠しやフェンス代わりなどによく使われています。

薄い羽板を、床と並行に角度をつけて並べたブラインドのようなタイプと、細い角材状の木材を床と垂直に並べるタイプがありまが、ここでおすすめするのは後者のタイプです。

オープンなLDKに扉や間仕切りは設置したくないけれど、リビングとの間にワンクッション置きたいという場合には、ルーバーがおすすめです。お部屋のアクセントにもなりますよ。

1-8-1. ルーバーのメリット

ルーバーのメリットは、以下のようなものです。

空間を柔らかく区切れる

視界を完全に遮らないので圧迫感がない

通気性がある

光を遮断しない

音を完全に遮らないので孤立感を生まない

インテリア性がある

ルーバーは基本的に木製なので部屋との馴染みがよく、自然なぬくもりをプラスしてくれます。

1-8-2. ルーバーのデメリット

そんなルーバーにもデメリットはあります。

固定式なので設置したらそのまま

お手入れが面倒

存在感がある

設置する間隔によってはエアコンの風が届きづらくなる

室内を柔らかく区切ってくれるルーバーですが、言ってみれば天井から床まである木の棒が数本立ち並ぶので、それなりの存在感があります。そのため、色のチョイスには注意が必要です。

部屋を明るくしたいなら、白い塗装や杉材など明るめの素材を、シックで落ち着いた雰囲気にしたいならオーク材やサクラなどがおすすめです。

クールでスタイリッシュな雰囲気にしたい場合は、ステンレスやアルミ製のルーバーもおすすめです。防汚性や防水性の施されたステンレスやアルミのルーバーなら、水はね・油はねも拭くだけでお手入れできますね。

1-8-3. ルーバーの費用

ルーバーはリノベーション時に取り付けることになるので、費用は施工会社によります。ルーバーを設置する合はいくらになるのか、事前に聞いておきましょう。

1-9. 引き戸

リビングとアイランドキッチンとの間の天井や床にレールを設け、引き戸を設置してアイランドキッチンを完全に目隠しします。

完全に目隠しといっても、引き戸の素材を半透明なガラスなどにすれば、ほんのり人影が映る程度になるのでアイランドキッチンが暗くなることはありません。

1-9-1. 引き戸のメリット

引き戸のメリットは、アイランドキッチンをまるごと目隠ししてしまえることです。必要な時だけ引き戸を引くことができるので、いつもは開放しておき、ふいな来客時などの時だけサッとキッチン全体を隠すことができます。

汚れたキッチン内をまるごと隠すことができる

半透明の素材にすれば圧迫感や暗さがない

必要なときだけ目隠しできる

背後の食器棚まで隠せる

匂いや煙を遮断できる

アイランドキッチンは匂いや煙がリビングにまで広がってしまうのが弱点ですが、引き戸にしてしまえば調理中の匂いや煙がリビングに行ってしまう心配がありません。

引き戸はデザインも豊富で、上から下まですべて半透明のものもあれば、足元30〜40cm程度は木製で上部は半透明というものもあり、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

1-9-2. 引き戸のデメリット

引き戸には以下のようなデメリットがあります。

費用がかかる

閉めている時はアイランドキッチンとリビングがしっかり遮断される

開いている時も、最低引き戸1枚分のスペースを取る

引き戸はDIYなどで気軽に設置できないので、基本的には施工会社に依頼することになり、レールを取り付ける必要があるので費用もかかります。

また、引き戸を開いている状態でも、最低引き戸1枚分のスペースは必要になるので注意しましょう。

1-9-3. 引き戸の費用

引き戸を後付けする場合には、引き戸を滑らせるレールを上下に取り付ける工事が必要になります。最近では、バリアフリーを意識した床にレールのない上吊りタイプの引き戸もあります。

引き戸を設置する際の費用相場は以下のとおりです。

引き戸自体の価格(1枚):10,000円代から

片引き戸の設置     :100,000円〜200,000円程度

両開き戸の設置     :200,000円〜400,000円程度

引き戸の費用は、使う素材や枚数によります。

【ケース別】おすすめのアイランドキッチンの目隠し方法

1章では色々なアイランドキッチンの目隠しについてご覧頂きましたが、目隠しにも様々な方法や形があることがおわかりいただけたかと思います。

本章では、ケースに応じたおすすめのアイランドキッチンの目隠し方法をご紹介します。

2-1. 調理中の手元が見えてプレッシャーを感じる場合

アイランドキッチンの良さは、フルフラットで調理中もリビングにいる人とコミュニケーションができ、調理したものを0秒で提供できるということです。

しかし、お客様などに食事を用意する時は、よほどの料理上手でもない限り、手元をじっと見られていると緊張したりプレッシャーを感じてしまいますね。

そこでおすすめしたいのが手元だけを隠せる目隠しです。手元のみ隠せる目隠しには、以下の方法があります。

カウンタースクリーン



腰壁

アイランドキッチンの前に作業台から高さ30cmほどのカウンタースクリーンや棚があれば、手元だけを隠して胸から上は出ている状態になります。そのため、昼食や夕食を振る舞う際も、手元を見られることなく用意できます。

リビングにいるお客様とも会話を途切らすことなくおもてなしの準備ができるので、お客様を待たせたり飽きさせたりすることもありません。

2-2. シンクに溜まっている洗い物などを見せたくない場合

ふだんはキッチンに多少の洗い物が溜まっていても、同居している家族だけが目にするのなら問題ありません。しかし、お客様には絶対に見せたくないですよね。

そんな場合におすすめなのは、以下の目隠し方法です。

ロールスクリーン

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて

引き戸

隠したい時すぐに隠せるこれらの目隠し方法は、アイランドキッチンのシンクやコンロまわりが汚れていても、サッと目隠しすることができます。

部屋の入口に対してアイランドキッチンが真正面を向いていて、お客様がアイランドキッチンの横を通らないのであれば、一部分だけを隠せるカウンタースクリーンや棚、腰壁などでも十分でしょう。

2-3. 横に通路がある場合、サイドからシンク内が見えてしまう場合

部屋への入り口がアイランドキッチンの後ろまたは横にあり、通路を通ったときにサイドからシンク内が見えてしまうのを隠したい場合は、以下の目隠し方法が有効です。

ロールスクリーン

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて

いずれもサイドに設置できることが条件です。パーテーションやついたては、脚の分のスペースが必要なので、置けるだけのスペースがある場合に限ります。

2-4. アイランドキッチンの上を常にきれいに保つのが難しい場合

フルフラットのアイランドキッチンは開放感が魅力です。とはいえ、モデルルームのようにアイランドキッチンの上をきれいな状態を常に保つのは、意外と難しいですね。

アイランドキッチンの上に物を出しっぱなしにしがちだけど、それを目にするのはイヤ、見られるのがイヤという場合は、以下の目隠し方法がおすすめです。

ロールスクリーン

カーテン

ブラインド

カウンタースクリーン



腰壁

パーテーション、ついたて

ルーバー

ロールスクリーンやカーテンなどを常に目にしていても気にならない場合には、調理中以外はインテリアの一部と割り切って下げっぱなしにするという考え方もあります。パーテーションやついたても同様です。

やや開いた状態のブラインドやルーバーなどは、完全にアイランドキッチンが見えなくなるわけではありませんが、視線がまずはブラインドやルーバーに行くので適度な目隠し効果が得られます。

棚や腰壁は、低い位置からならアイランドキッチンの上は見えなくなります。例えばリビングのソファなどに座っている場合は、シンクやコンロが見えません。

ただし、立った時など視線が棚や腰壁より上にある時には見えてしまうので、リビングや出入り口とアイランドキッチンの位置にも注意しましょう。

2-5. 背面にある食器棚の中が見えてしまうのが気になる場合

物が少ないのでアイランドキッチンは見えてもいいけれど、背面の食器棚の中が見えてしまうと生活感がにじみ出てしまってイヤだという方もいるでしょう。

アイランドキッチンの背面の食器棚を隠したい場合は、以下の目隠しがおすすめです。

ロールスクリーン、のれん

カーテン

ルーバー

引き戸

ロールスクリーンやのれん、カーテンを食器棚のすぐ手前に設置するというアイデアです。

ブラインドでもできないことはないのですが、閉じた時のたたみ代が30cmほどあるので、食器棚の扉に引っかかってしまう可能性があります。

パーテーションやついたては調理をする度ごとに動かすのが面倒です。

ルーバーは食器棚のすぐ目の前に設置することはできませんが、アイランドキッチンの手前にあることでリビングからの視線をさり気なく和らげてくれます。

引き戸はアイランドキッチンもろとも食器棚を隠してしまえる目隠しです。

食器棚の前に引き戸を設置すれば、アイランドキッチンはそのままに、背後の食器棚だけ隠せてスッキリしますね。

2-6. 必要なときだけサッと目隠ししたい場合

急な来客など、必要なときだけサッと目隠ししたい場合は、以下の方法が有効です。

ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて

引き戸

パーテーションやついたては移動させる手間がありますが、ロールスクリーンやカーテン、ブラインド、引き戸なら、簡単にアイランドキッチンの隠したい部分または全体を隠せますよ。

2-7. 圧迫感なく目隠ししたい場合

アイランドキッチンを目隠ししたいけれど、まったく隠してしまうのも抵抗があるという場合は、以下の目隠し方法がおすすめです。

ブラインド

ルーバー

引き戸

ブラインドは羽の角度で調整できるので、下ろしていても羽を水平に近い角度にすれば圧迫感がありません。

ルーバーは適度な隙間があります。アイランドキッチンを柔らかく隠しながらも、人の話し声や音、匂いなどが行き来して孤立感を感じることはありません。

引き戸は半透明の素材にすれば、アイランドキッチンを含めたキッチン部分をオブラートで包むように隠しながら、人の気配を感じることができます。

アイランドキッチンの目隠しを選ぶ際の注意点

アイランドキッチンは火や水を使う場所なので、目隠しを選ぶ際はいくつかの注意すべき点があります。

布製や木製の可燃性の目隠しは高さに注意

パーテーションやついたての転倒に注意

遮水性のないステンレスやアルミ製の目隠しは錆に注意

布製のロールスクリーンや、のれん、カーテン、木製のブラインドなどは、高さによっては風などに煽られて火が燃え移ってしまう可能性があります。

燃えやすい素材の目隠しにする際には、アイランドキッチンから距離を取るか、調理する際には必ず上げた状態で火を使うようにしましょう。

また、パーテーションやついたての脚は、お年寄りがいる場合はつまづきやすく、小さな子どもがいる場合は誤って倒してしまう危険があります。

パーテーションやついたてが転倒すると、キッチンの上にかぶさる形になり、火などを使っていると大変危険です。また、パーテーションやついたての下敷きになって怪我をする可能性もあります。お年寄りや小さな子どもがいる場合はあまりおすすめできません。

ステンレス製やアルミ製のパーテーションやルーバーはスタイリッシュで素敵ですが、水はねから錆が発生する恐れがあります。ステンレス製やアルミ製の目隠しを採用する際は、遮水性のものを選択しましょう。

まとめ

アイランドキッチンの目隠し方法は、隠したい部分やケースなどによって選択肢が異なります。種類も豊富でデザイン性も高いので、ただ目隠しをするだけにとどまらず、お部屋のアクセントとしても機能してくれるのが嬉しいですね。

今回ご紹介したアイランドキッチンの目隠しの方法は、以下のものです。

ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

カウンタースクリーン

腰壁

カウンターの上にミニ棚を置く

パーテーション、ついたて

ルーバー

引き戸

また、ケース別では以下のアイランドキッチンの目隠しをおすすめしました。

調理中の手元が見えてプレッシャーを感じる場合
カウンタースクリーン



腰壁
シンクに溜まっている洗い物などを見せたくない場合
ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて

引き戸
横に通路がある場合、サイドからシンク内が見えてしまう場合
ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて
アイランドキッチンの上を常にきれいに保つのが難しい場合
ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

カウンタースクリーン



腰壁

パーテーション、ついたて

ルーバー
背面にある食器棚の中が見えてしまうのが気になる場合
ロールスクリーン、のれん

カーテン

ルーバー

引き戸
必要なときだけサッと目隠ししたい場合
ロールスクリーン、のれん

カーテン

ブラインド

パーテーション、ついたて

引き戸
圧迫感なく目隠ししたい場合
ブラインド

ルーバー

引き戸

メリット・デメリットや費用、設置方法が分かり、ご自宅のアイランドキッチンを目隠しする方法のイメージが、だいぶ具体的になってきたのではないでしょうか。

あなたがピッタリの素敵なアイランドキッチンの目隠し方法を選び、より豊かな生活を送れるますよう願っています。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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