システムキッチンのDIYができる箇所は5つ!DIYの手順を解説
DIYに興味がある方の中には、
「システムキッチンのDIYってどうやってするの?」
「どこまでの範囲ならDIYしてもいいの?」
と思っている方がいるのではないでしょうか。
結論から言うと、システムキッチンのDIYができる箇所は次の5つです。
|
この5つの箇所以外のシステムキッチンのDIYをすると、水漏れ・感電・火災などの危険性が高くなります。
また、できる箇所についても正しい手順でDIYしなければうまくいきません。
そこで、この記事では【パーツ別】システムキッチンをDIYする方法と題して、5つの箇所のDIY方法の手順やポイントを詳しくご紹介します。
〈キャビネット〉
|
〈収納棚〉
|
〈キッチンパネル〉
|
〈キッチンカウンター〉
|
〈水栓金具〉
|
また、システムキッチン全体をDIYしたい方に向けて、以下のおすすめ組み立て式システムキッチン3選をご紹介します。
・トレス「DIYキッチン」
・IKEA「METODキッチン」
・ニトリ「システムキッチン」
DIYできる範囲で自分好みのシステムキッチンを作り上げられるように、読み進めていただけると幸いです。
資料ダウンロード(無料)
住宅ローンに縛られず、趣味や旅行だって楽しみたい。自分のライフスタイルに合った間取りで豊かに、自由に暮らしたい。
そんな「大人を自由にする住まい」を叶えるためのヒントをまとめた資料集です。ぜひお役立てください。
家探し、家づくりに役立つ3つのガイドブック
- 余白ある住まいの買い方・つくり方
- はじめての中古購入+リノベ完全ガイド
- 失敗しない中古マンション 購入前のチェックリスト80
住宅ローンに縛られない「安心予算」の考え方から中古リノベの進め方、中古マンション選びのポイントまで目的別に3種類の資料をデジタルガイドブックでご用意。いずれも無料でダウンロードできます。
\セールスも一切なし/
システムキッチンのDIYができる範囲・できない範囲
システムキッチンをDIYする前に押さえておきたいのは、できる範囲とできない範囲があることです。
DIYできる範囲であれば自分好みのキッチンに変えるため、もしくは節約のためにさまざまな方法のDIYに挑戦することが可能です。
一方で、DIYできない範囲は有資格者しかやってはいけません。
へたに手を出してしまうと大切な家が台無しになるだけでなく命の危険性もあるので、けっしてDIYせずに業者に依頼しましょう。
1-1.システムキッチンのDIYができるパーツ5つ
システムキッチンのDIYができる箇所は、以下の5つです。
|
これらは、有資格者でなければ工事できない水道配管・電気・ガスに関わらないパーツです。
そのため、資格を持たない人がパーツを交換したり新しく設置しても水漏れや火災などが発生する危険性がなく、自分の手でDIYすることができるのです。
ただし、木材を切断する時にジグソーで手を切ったり重い部品を足元に落としてケガをする危険性はあるので、作業は慎重に進めてくださいね。
まずは、パーツの名前と場所を確認していきましょう。
・キャビネット
キャビネットとは、シンクや作業台などの下にある扉や引き出しのことです。
・収納棚
システムキッチンにおける収納棚とは、壁に設置した棚のことを指します。
・キッチンパネル
キッチンパネルとは、ガスコンロなどの調理機器の近くの壁面に貼られたパネルのことです。
・キッチンカウンター
キッチンカウンターとはキッチンとダイニングの仕切りを兼ねつつ、料理の受け渡しに役立つものです。
・水洗金具
水栓金具とは、シンクの上部にある蛇口のことを指します。
なお、それぞれのパーツのDIY方法については、2.【パーツ別】システムキッチンを自分好みにDIYする方法でご紹介しています。
1-2.システムキッチンのDIYができない部分3つ
システムキッチンのDIYができない部分は、以下の3つです。
|
これらの部分は水道・電気・ガスの接続や配管工事が必要となるので、有資格者しか行うことができません。
「すべて自分の手でやりたい」という気持ちは分かりますが、これらの部分のDIYをすると水漏れによる浸水や感電・漏電、ガス爆発による火災の危険性があります。
大切な家が台無しになるだけでなく命の危険性もあるので、これらの部分はけっしてDIYせずに業者に依頼しましょう。
それでは、DIYができない3つの部分を詳しくご紹介します。
・シンク
シンクの設置・交換には、水道の配水管の接続が必要です。
DIYすると水漏れが発生して一面水浸しになる可能性があるので、業者にお任せしましょう。
・電気の接続工事が必要な部分
電気コンセントの取り付けやダクトの接続など、電気工事には資格が必要です。
DIYすると感電する可能性があるだけなく漏電による火災に繋がる可能性があるので、業者に依頼してください。
・ビルトインタイプのガスコンロ
システムキッチンに組み込まれたビルトインタイプのガスコンロの設置・交換には、ガス管の接続をしなければいけません。
危険を伴うガスの取り扱いができるのは有資格のみなので、業者に依頼しけっしてDIYしないようにしてください。
★大幅なレイアウト変更は必ず業者に依頼しよう
部分的なDIYではなく空間自体のレイアウトを大幅に変更する場合は、水道やガスの位置も変更する必要があります。 自分でやろうとすると危険を伴うので、必ず業者に依頼しましょう。 |
【パーツ別】システムキッチンを自分好みにDIYする方法
完成度の高いDIYができたら、キッチンで過ごす時間が楽しくなりますよね。
DIYを成功させるコツは、ポイントを押さえながら手順に沿って進めること。
そこで、ポイントを詳しく解説しながらシステムキッチンにおいてDIYできるパーツ別のDIY方法の手順
をご紹介しましょう。
説明の最後には、実際にDIYしている様子が分かる動画に繋がるリンクをご用意しています。
道具の使い方を知るだけでなくDIYのイメージを膨らませるために、ぜひ動画をご覧ください。
2‐1.キャビネットのDIY
キャビネットとはシンクや作業台などの下にある扉や引き出しのことですが、薄汚れていたり自分好みではないと、キッチンに立ってもテンションが上がりませんよね。
そこで、キャビネットの扉のDIY方法として、「新しい扉に付け替えるDIY」と「扉の上からリメイクシートを貼るDIY」の2つをご紹介します。
2‐1‐1.新しい扉に付け替えるDIY
キャビネットの扉を新しく付け替える方法は、ジグソーを使う本格的なDIYとなります。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・木材 必要に応じて ・ペンキ・ニス ・新しい取っ手〈道具〉 ・ドライバー ・メジャー ・ジグソー ・サンドペーパー など |
それでは、手順をご紹介しましょう。
①キャビネットの扉を外す
キャビネットの扉を支えている部品のねじをドライバーで緩めると簡単に外れます。
②外した扉のサイズを計測
外した扉のサイズを計測する際には、幅と高さだけでなく厚みも忘れずに測りましょう。
③サイズに合わせて木材を切断
厚みを合わせた木材をサイズに合わせてジグソーで切断します。
厚みを合わせることで、最後に設置した時にぴったりとはまりますよ。
ご自宅にジグソーがない場合は、木材を購入したホームセンターなどでサイズ通りに切断してもらうことができます。
④切断面にやすりをかけてなめらかにする
ジグソーで切断した直後の断面はトゲが刺さりやすく危険なので、サンドペーパーで整えましょう。
⑤必要に応じて塗装をしたり、ニスでツヤ出しをする
木材の風合いをそのまま楽しむのもいいですが、好きな色のペンキで塗装したり、ニスでツヤを出すのもDIYの醍醐味です。
キッチンの雰囲気に合わせて選択しましょう。
⑥取っ手を付ける
ペンキやニスが乾いてから古い扉から取っ手を外して新しいものに付け直してもいいですし、新しい扉の雰囲気に合わせて取っ手を付け変えるのもいいですね。
⑦新しいキャビネットの扉を設置する
新しいキャビネットの扉をドライバーを使って部品を付けて、元のように設置したら完成です。
キャビネットを新しい扉に付け替えるDIYに取り掛かる前に、以下の動画をみていただくことをおすすめします。
2‐1‐2.扉の上からリメイクシートを貼るDIY
キャビネットの扉の上からリメイクシートを貼る方法は、DIY初心者でも手軽に挑戦できます。
リメイクシートはホームセンターや100均でも販売されていますよ。
シンプルな単色だけでなく高級感のある木目柄や大理石柄もあるので、お好みの物を見つけてくださいね。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・お好みのリメイクシート 必要に応じて ・新しい取っ手〈道具〉 ・ドライバー ・カッター ・スクレーパー ・ローラー など |
それでは、手順をご紹介しましょう。
①キャビネットの扉を外し、取っ手を取っておく
キャビネットの扉と取っ手は、支えている部品のねじをドライバーで緩めると簡単に外れます。
②扉の表面の汚れを拭き取る
汚れが付着しがちなシステムキッチンのキャビネットにそのままリメイクシートを貼ると粘着力が低下するので、先に汚れを拭き取っておきましょう。
③扉の大きさよりも3㎝大きめにリメイクシートをカット
実際の扉の大きさよりもカッターで3㎝大きめにカットすることで、貼る際に調整しやすくなりますよ。
④扉にリメイクシートを貼って圧着し、余分なシートをカットする
扉とシートの間に空気が入らないように、下から上に向かって少しずつシートをはがしながら貼っていきます。
空気が入っても何度でも貼り直せるので、慌てずに作業を進めてください。
スクレーパーで空気を抜き、仕上げにローラーで圧着させるとシートの継ぎ目が分かりにくくなりますよ。
余分なシートはカッターで切り落とします。
⑤取っ手を付ける
先程取り外した取っ手を付け直してもいいですし、リメイクシートの雰囲気に合わせて新しい取っ手に付け変えるのもいいですね。
⑥キャビネットの扉を設置する
リメイクシートを貼ったキャビネットの扉をドライバーを使って元のように設置したら完成です。
扉の上からリメイクシートを貼るDIYに取り掛かる前に、以下の動画を見ていただくことをおすすめします。
安全に作業を進めるためにも是非ご覧ください。
DIYキッチンリフォーム簡単リメイクシートの貼り方 壁紙シールでキャビネットをおしゃれに改装
2‐2.収納棚のDIY
キッチンには調理器具や食器類などがたくさんあるので、収納棚はいくつあってもこまりません。
そこで、「吊り収納棚のDIY」と「置き収納棚のDIY」の2つの方法をご紹介します。
2‐2‐1.吊り収納棚のDIY
吊り収納棚とは壁に設置された収納棚のことですが、おすすめのDIYは既存のシステムキッチンの収納棚のパーツを取り寄せて設置のみを自分の手でする方法です。
業者に頼むと取付費がかかりますが、DIYなら材料費だけでピカピカの吊り収納棚を設置できますよ。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・収納棚のパーツ(付属品としてビスを含む)〈道具〉 ・下地センサー ・下地探し用のピン ・ドライバー ・ドリルドライバー |
それでは、収納棚のパーツを取り寄せた場合の設置手順をご紹介します。
①収納棚を設置したい壁の下地がある箇所を見つける
住宅の壁は、「下地」と呼ばれる間隔を空けて設置された間柱に石膏ボードを取り付けた上からクロスが貼られていることがほとんどです。
下地にビスを打ち込めばしっかりと収納棚を固定できますが、石膏ボードのところにビスを打ち込むと崩れて収納棚が落下する可能性があります。
そこで、下地がある箇所を見分ける「下地センサー」や穴を開けて下地の箇所を探す「下地探し用のピン」を使用して、見つけましょう。
②収納棚を扉を付けない状態まで収納棚を組み立てる
組み立てた棚は扉まで付けると作業中に邪魔になるので、扉は外した状態にします。
パーツは上下が決められているので、間違えないように気を付けましょう。
③収納棚の本体にビスを打ち込んで下地がある箇所の壁に固定する
収納棚を取り寄せると、設置に必要なビスが付属品として付いていることがほとんどです。
水平を確認して一人が収納棚を支えて、もう一人が収納棚の内側に開いている下穴にドリルドライバーでビスを打ち込み①で見つけた下地がある部分の壁に固定します。
複数の収納棚を並べて設置する場合は、その都度水平に取り付けられているか確認しながら作業を進めましょう。
※一人で作業すると固定しきれていない収納棚が落下する可能性があり大変危険なので、必ず二人以上で作業を進めるようにしましょう。
④扉を付ける
扉をドライバーで付けて調節したら完成です。
2‐2‐2.置き収納棚のDIY
置き収納棚とはキッチンの作業台の奥などに置いて小物類を収納するものですが、
「調味料を並べて収納したい」
「よく使うものをすぐに取り出せるようにしたい」
という方は、DIYすればお気に入りの物を見せながら自分好みに収納できる棚ができますよ。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・木材 ・ねじ 必要に応じて ・S字フック〈道具〉 ・メジャー ・ジグソー ・サンドペーパー ・ドリルドライバー など |
それでは、置き収納棚のDIYの手順をご紹介します。
①収納棚を置く場所から棚のサイズを決める
収納棚を置く場所の縦・横・高さをサイズをメジャーで測り、何を収納したいかを考えてサイズを決めましょう。
②サイズに合わせて木材を切断する
サイズに合わせてジグソーで木材を切断します。
ご自宅にジグソーがない場合は、木材を購入したホームセンターなどでサイズ通りに切断してもらうことができますよ。
③切断面にやすりをかけてなめらかにする
ジグソーで切断した直後の断面はトゲが刺さりやすく危険なので、サンドペーパーで整えましょう。
④木材を組み合わせてねじを打ち込み、棚の形にする
切断した木材を組み合わせてドリルドライバーでねじを打ち込み、棚の形に仕上げます。
小物類を置いてもぐらつかないか、よく確認しましょう。
S字フックを棚に取り付けておくと、ぶら下げて収納することもできますよ。
⑤必要に応じて塗装をしたり、ニスでツヤ出しをする
木材の風合いをそのまま楽しむのもいいですが、好きな色のペンキで塗装したり、ニスでツヤを出すのもいいですね。
⑥ペンキやニスが乾いてから設置する
設置する際には転倒の可能性がないかをよく確認し、必要に応じて棚を固定したら完成です。
2‐3.キッチンパネルのDIY
キッチンパネルとはガスコンロなどの調理機器の近くの壁面に貼られたパネルのことですが、油汚れが付着しやすい場所なので、使用して年数が経過すると変色が気になってしまうことも。
そこで、「キッチンパネルを張り替えるDIY」と「上からリメイクシートを貼るDIY」の方法をご紹介します。
2‐3‐1.キッチンパネルを張り替えるDIY
キッチンパネルを張り替える場合は、古いキッチンパネルをはがしてから新しいものを貼る必要があります。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・お好みのキッチンパネル ・パネル用両面テープ ・パネル用ボンド ・見切り材 ・コーキング材 ・マスキングテープ〈道具〉 ・バスコークカッター ・スクレーパー ・メジャー ・長い定規 ・アクリルカッター ・サンドペーパー ・コーキングガン ・コーキングへら など |
それでは、手順をご紹介しましょう。
①古いキッチンパネルを取り除く
バスコークカッターでコーキング部分に切り込みを入れると、コーキング材をはがすことができます。
はがした隙間からスクレーパーを差し込み、キッチンパネルを少しずつ丁寧にはがしていきましょう。
②サイズに合わせてキッチンパネルを切断する
先にメジャーで測っておき、サイズを決めます。
そのサイズに合わせてアクリルカッターを使って表面に定規に沿ってしっかりと切り込みを入れてから、切り落とす方を叩くようにするときれいに割ることができますよ。
③コンセントの部分に穴を開ける
コンセントが使えるようにアクリルカッターでキッチンパネルに穴を開けます。
④切断面にやすりをかける
切断面がきれいになるように、サンドペーパーで軽く削りましょう。
⑤キッチンパネルの裏面中央にパネル用両面テープを貼る
裏面の外側を除いて、等間隔にパネル用両面テープを貼ってから剥離紙をはがします。
⑥キッチンパネルの外側と両面テープの隙間にパネル用ボンドを付ける
両面テープはパネル用ボンドが乾くまでに必要なもので、あくまでも接着力を高めるのはパネル用ボンドです。
コーキングガンを使用してキッチンパネル裏面にパネル用ボンドをまんべんなくたっぷりと付けていきましょう。
⑦壁にキッチンパネルを慎重に貼り付ける
一度貼り付けると微調整はできないので、一度で正しい位置に貼り付けましょう。
⑧キッチンパネルの貼り終わりの部分に見切り材を取り付ける
サイズを合わせて切断した見切り材のくぼみにパネル用ボンドを付けて、キッチンパネルの貼り終わりに密着させるようにして取り付けます。
⑨キッチンパネル同士や作業台との繋ぎ目にコーキング材を充填する
コーキングする部分の2mm外側にマスキングテープを貼り、コーキングガンに入れたコーキング材を充填します。
⑩コーキングヘラで表面をならして乾燥させる
コーキングへらで表面をならしたらマスキングテープをはがして完成ですが、内部まで完全に乾燥するまで最低でも3日は触らないようにしましょう。
2‐3‐2.上からリメイクシートを貼るDIY
リメイクシートには色々な種類がありますが、コンロ周辺のキッチンパネルの上から貼る場合は耐熱性があって汚れを拭き取りやすいアルミでできたものがおすすめ。
リメイクシートなら簡単にキッチンの雰囲気を変えられるだけでなく、シートの傷みがひどくなったらはがしてまた新しいものに張り替えることができますよ。
必要な材料と道具は以下の通りです。
〈材料〉 ・お好みのリメイクシート 必要に応じて ・両面テープ ・マスキングテープ〈道具〉 ・メジャー ・カッター ・長い定規 ・スクレーパー ・ローラー など |
それでは、上からリメイクシートを貼るDIYの手順をご紹介します。
①キッチンパネルの表面の汚れをできるだけ拭き取る
汚れの上からリメイクシートを貼ると粘着力が低下するので、先にできるだけ汚れを拭き取っておきましょう。
②キッチンパネルのサイズに合わせてリメイクシートをカットする
キッチンパネルのサイズをメジャーで測り、それに合わせてリメイクシートカットします。
長い定規に沿ってカッターで切るときれいな断面になりますよ。
③キッチンパネルの上からリメイクシートを貼って圧着する
キッチンパネルとシートの間に空気が入らないように、下から上に向かって少しずつシートをはがしながらスクレーパーを使って貼っていきます。
空気が入っても何度でも貼り直すことができるので、落ち着いて作業を進めてください。
シールタイプのリメイクシートでない場合は、貼ってはがせる両面テープを使用し全体をマスキングテープで仮留めしてから一辺ずつ両面テープをはがして貼りましょう。
粘着力を高めるために、仕上げにローラーで圧着させたら完成です。
キッチンパネルの上からリメイクシートを貼るDIYに取り掛かる前に、以下の動画を見ることをおすすめします。
安全に作業を進めるためにも是非ご覧ください。
【古い団地暮らし】貼ってはがせるシートでキッチンの壁を模様替え!/アラフィフシングルマザーのプチDIY
2‐4.キッチンカウンターのDIY
キッチンカウンターとはキッチンとダイニングの仕切りを兼ねつつ料理の受け渡しに役立つもの。
ダイニングと対面式ではないキッチンの間取りでも、空いたスペースにキッチンカウンターを設置すればとても便利に活用できますよ。
そこで、カラーボックスを活用したキッチンカウンターのDIYをご紹介します。
2‐4‐1.カラーボックスを活用したキッチンカウンターのDIY
カラーボックスを活用すると簡単に組み立てられるだけでなく、収納棚としても活用できますよ。
カラーボックスを活用したキッチンカウンターのDIYに必要な材料と道具は、以下の通りです。
〈材料〉 ・カラーボックス ・天板 ・ねじ 必要に応じて ・ペンキ・ニス ・キャスター〈道具〉 ・ジグソー ・サンドペーパー ・ドリルドライバー など |
それでは、手順をご紹介します。
①カラーボックスを2つ組み立てる
2つのカラーボックスがキッチンカウンターの足の部分となります。
設置したい場所のサイズに合わせて選んだカラーボックスを説明書通りに組み立てていきましょう。
②サイズに合わせて天板の木材を切断
天板となる木材をサイズに合わせてジグソーで切断します。
ご自宅にジグソーがない場合は、木材を購入したホームセンターなどでサイズ通りに切断してもらうことができますよ。
③切断面にやすりをかけてなめらかにする
ジグソーで切断した直後の断面はトゲが刺さりやすく危険なので、サンドペーパーで整えましょう。
④カラーボックスの上に天板を乗せてねじで固定する
2つのカラーボックスの上に天板を乗せてドリルドライバーでねじを打ち込み、カウンターの形に仕上げたら完成です。
⑤必要に応じて塗装をしたり、ニスでツヤ出しをする
木材の風合いをそのまま楽しむのもいいですが、好きな色のペンキで塗装したり、ニスでツヤを出すのもDIYの醍醐味です。
カラーボックスの下にキャスターを取り付けて、移動式のカウンターにするとキッチン以外の場所でも活用できますよ。
2‐5.水栓金具のDIY
水栓金具とはシンク上部にある蛇口のことですが、システムキッチンでは「カウンタータイプ」というものがほとんどです。
シャワーに切り替え可能な水栓金具に交換すれば、洗い物の際に水が当たる面が広くなって汚れが落ちやすいだけでなく節水まで実現できます。
水道の配管工事は業者に依頼すべきですが、水栓金具の交換だけであればDIYが可能ですよ。
ただし、水漏れが止まらなくなった時は速やかに業者を呼んでくださいね。
2‐5‐1.水栓金具の交換DIY
水栓金具の交換DIYに必要な材料と道具は、以下の通りです。
〈材料〉 ・新しい水栓金具〈道具〉 ・モンキーレンチ ・タオル 必要に応じて ・ドライバー ・六角レンチ など |
それでは、水栓金具の交換の手順をご紹介します。
①給水ホースと繋がっている止水栓を閉める
シンクの下に水用とお湯用の二か所の止水栓があるので、しっかり閉めてください。
止水栓を閉め忘れたまま水栓金具を交換すると水漏れが起きるので、忘れないようにしましょう。
②給水管周辺にタオルを敷く
水栓金具の交換中に残った水が漏れることがあるので、あらかじめタオルを敷いておきます。
③固定ナットを外す
給水管と給水ホースを繋いでいる部分の固定ナットをモンキーレンチで外します。
④使用中の水栓金具を取り外す
モンキーレンチなどで台座を緩めて使用中の水栓金具を取り外します。
⑤止水栓の逆止弁を取り外す
モンキーレンチを使用して給水管に残された逆止弁を取り外しましょう。
⑥新しい台座を固定してから水栓金具を取り付ける
新しい水栓金具を購入した時に付いている説明書をよく読んで取り付けましょう。
⑦給水管に新しい逆止弁を取り付ける
モンキーレンチを使用して、新しい水栓金具に付いている逆止弁を取り付けます。
⑧逆止弁に新しい水栓金具から繋がっている給水ホースを接続する
逆止弁と給水ホースを接続してモンキーレンチで固定ナットをきつく取り付けます。
⑨止水栓を開けて水が出るのを確認する
ちゃんと水が出るか、給水管付近で水漏れが起きていないかを確認したら、完成です。
\セールスも一切なしですのでお気軽に見てくださいね/
システムキッチンのDIYする時のポイント
ここまでパーツ別のシステムキッチンのDIY方法を解説してきましたが、さらに素敵なキッチンにするために気を付けたいポイントをご紹介します。
3‐1.一部をDIYする場合
システムキッチンの一部をDIYする場合のポイントは、統一感を出すこと。
DIYしたパーツだけが周囲の雰囲気と違ったものだと、その部分だけが悪目立ちしてしまいます。
キャビネットと収納棚の表面に貼るリメイクシートを同じものを使用するなど、統一感を意識してDIYの材料を選びましょう。
3‐2.全体をDIYする場合
最近ではDIYブームが勢いを増して、システムキッチンそのものを自分の手で作れる「組み立て式システムキッチン」が人気となっています。
このようにシステムキッチン全体をDIYする場合のポイントは、説明書通りに作ることと水道・電気・ガス工事は業者に依頼することの2点です。
3‐2‐1.説明書通りに作る
説明書には手順とその詳しい方法が書かれています。
安全に使用できるシステムキッチンに仕上げるためには、途中でアレンジを加えずに説明書をよく読んで書かれた通りに作りましょう。
3‐2‐2.水道・電気・ガス工事は業者に依頼する
システムキッチンを作り上げるうちに、水道・電気・ガス工事も自分でできるのではないかと思う方がいます。
しかし、このような工事を行うのは大変危険で、取り扱いできるのは有資格者のみとなっています。
けっして自分でやろうとせず、業者に依頼しましょう。
おすすめの組み立て式システムキッチン3選
システムキッチンの取付工事を業者に依頼すると、キッチンの購入価格の約15~30%が取付工事費として上乗せされます。
100万円のシステムキッチンを購入したとしたら、取付工事費は15~30万円。
決して見過ごせないこの費用を浮かせることができるのが、「組み立て式キッチン」なのです。
組み立て式キッチンの中から、おすすめの以下の3つをご紹介します。
・トレス「DIYキッチン」
・IKEA「METODキッチン」
・ニトリ「システムキッチン」
4‐1.トレス「DIYキッチン」
DIYキッチンとは、株式会社トレスが販売している誰でもドライバーと六角レンチだけで簡単に組み立てられるとてもシンプルなシステムキッチンです。
出典:DIYキッチン公式サイト
240㎝のタイプなら、2人で組み立てればなんと2時間で完成しますよ。
作業台は汚れが付きにくく熱に強いステンレスで作られています。
現在設置しているシステムキッチンの解体・撤去や、水道・電気・ガス工事などDIYできない範囲については専用のサポートがあるので、安心してシステムキッチンのDIYに挑戦できますね。
詳しくは、DIYキッチン公式サイトからお問い合わせください。
4‐2.IKEA「METODキッチン」
IKEAといえば、家具を自分で組み立てる代わりに低価格で購入できることで知られています。
メトードキッチンはパーツを自由にカスタマイズできるので、すみずみまでこだわり尽くしたオーダーメイド感覚で理想のキッチンを作り上げられますよ。
出典:IKEA公式サイト
頭の中でイメージするだけでは限界があるので、IKEAでは専門のスタッフが3Dプランニングツールを使ってプラン作成から購入までを無料で手伝ってくれます。
自分でDIYできない範囲については、イケア認定のキッチン施工サービスパートナーに依頼できますよ。
詳しくは、IKEA公式サイトからお問い合わせください。
4‐3.ニトリのシステムキッチン
「お、ねだん以上。」でお馴染みのニトリでは、販売しているシステムキッチンだけを購入することが可能です。
出典:ニトリ公式サイト
理想のキッチンを実現できるカスタマイズ可能な「セレクトプラン」、シンプルな「BS2プラン」、さらに必要な機能を追求した「BSライトプラン」の3プランから選べます。
ただし、DIYキッチンやIKEAのメトードキッチンと違って、ニトリには自分でDIYできない範囲のサポートはありません。
システムキッチンのみを購入してDIYする場合は、古いシステムキッチンの解体・撤去た水道・電気・ガス工事については自分で手配する必要があります。
詳しくは、ニトリ公式サイトからお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたか?
システムキッチンのDIYできる範囲を踏まえつつパーツ別のDIY方法やおすすめの組み立て式システムキッチンについて、お分かりいただけたことと思います。
DIYできる範囲で自分好みのシステムキッチンに変えるために、早速取り掛かってみてください。
最後にこの記事の内容をまとめてみると
◎システムキッチンのDIYができる範囲・できない範囲は以下の通り
〈DIYできるパーツ〉
|
〈DIYできない部分〉
|
◎【パーツ別】システムキッチンをDIYする方法は以下の通り
〈キャビネット〉
|
〈収納棚〉
|
〈キッチンパネル〉
|
〈キッチンカウンター〉
|
〈水栓金具〉
|
◎システムキッチンのDIYする時のポイントは以下の通り
・一部をDIYする場合は、統一感を出すこと。
・全体をDIYする場合は、説明書通りに作ることと水道・電気・ガス工事は業者に依頼すること。
◎おすすめの組み立て式システムキッチン3選
・トレス「DIYキッチン」
・IKEA「METODキッチン」
・ニトリ「システムキッチン」
この記事をもとに、自分好みのシステムキッチンをDIYできることを願っています。