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システムキッチンのガスコンロの交換方法|3つのやり方と費用を解説

「最近、システムキッチンのガスコンロが調子悪いんだけど、新しいものに交換ってできるの?」

システムキッチンのビルトインガスコンロはなかなか販売しているものを見かけることもなく、どこで購入できるのかわからない方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、交換可能です。
交換する方法は以下の3つの方法があります。

ガス会社でビルトインガスコンロを購入する使っているガスの種類に合わせてガスコンロを提案してくれるがガスコンロの価格は高め。
ビルトインガスコンロを購入して設置依頼する家電量販店やホームセンターで購入して設置を依頼。ガスコンロの価格は安いが工事費用が高め。
リフォーム会社に相談する現在の不満などに合わせた商品を提案。
メーカーによっては割引されることもある。

交換できることは分かっても、ビルトインガスコンロを交換する前に確認しておかなくてはならないポイントや、自分に合ったガスコンロの選び方など、知っておきたいことが沢山あります。

なにもわからないままガスコンロを選んでしまえば、最悪の場合、せっかく購入したガスコンロが使えない、なんてこともあるのです。

そこでこの記事では、システムキッチンのビルトインガスコンロを失敗なくスムーズに交換するため、知っておきたいことを解説。

・システムキッチンのガスコンロを交換する方法
・ビルトインガスコンロを購入できる場所
・ビルトインガスコンロを交換する費用
・ビルトインガスコンロを交換する前に確認しておきたいポイント
・ビルトインガスコンロの選び方
・ガスコンロ3大メーカーの特徴とおすすめ機種

など、システムキッチンのガスコンロを交換する前に知っておくべきことをくまなく紹介します。

この記事を読めば、システムキッチンのビルトインガスコンロをトラブルなくスムーズに新しいものに交換することが可能です。
自分の生活スタイルに合ったガスコンロを選ぶことで、調理がより安心で楽しいものになるはずです。

新しいビルトインガスコンロで、安全に楽しく料理してくださいね。

目次

システムキッチンのビルトインガスコンロを交換する方法

システムキッチンのビルトインガスコンロは、どのように交換できるのでしょうか?
ビルトインガスコンロを交換する方法は次の3つです。

ビルトインガスコンロを交換する3つの方法について詳しく紹介していきます。

1-1.ガス会社でビルトインガスコンロを購入する

ビルトインガスコンロを交換する方法のひとつめは、現在使用しているガス会社から新しいビルトインガスコンロを購入するという方法です。

住んでいる地域によって利用しているガス会社は異なりますが、都市ガスであってもプロパンガスであっても、ガス会社ではビルトインガスコンロを取り扱っています。
今使用しているガスの種類に合わせたガスコンロを提案してくれるので安心です。

購入後は、ガス会社が設置を行ってくれます。

ガスコンロ本体の価格は比較的高めですが、業者によっては割引に応じてくれる場合もあるので、見積もりをお願いしてみるのもおすすめです。

1-2.ビルトインガスコンロを購入して設置依頼する

ビルトインガスコンロを交換する方法のふたつめは、ビルトインガスコンロを購入し、購入した店舗で取付依頼をする方法です。

購入後、店舗で設置を依頼し、工事を手配してもらいます。
取付は店舗が紹介する工事業者が行います。

購入したビルトインガスコンロを他の工事業者に設置をお願いすることも可能です。

1-2-1.ビルトインガスコンロを購入できる場所

ビルトインガスコンロを購入できるのは

・家電量販店
・ホームセンター
・ネット通販

です。

家電量販店やホームセンターの場合、セールや型落ちの品が割引され、お得に買えることもあります。
また量販店モデルとして、各家電量販店やホームセンター限定の製品を取り扱っている場合もあり、比較的価格は安めです。

小さめの店舗では据え置き型ガスコンロはあってもビルトインガスコンロが店頭にない場合もあるため、大きめの店舗に足を運ぶのがおすすめです。

ネット通販でもビルトインガスコンロを購入できます。
価格は比較的安めですが、設置依頼が可能な地域が限られている場合があります。

またビルトインガスコンロは都市ガスとプロパンガスなど利用しているガスの種類によって使える機器が異なるため、合わないものを購入してしまうと設置できない可能性があるのです。
あらかじめ確認してから購入するようにしましょう。

1-3.リフォーム会社に相談する

ビルトインガスコンロを交換する方法のみっつめは、リフォーム会社に相談するという方法です。

キッチンのリフォームを手掛けているリフォーム会社であれば、ビルトインガスコンロの購入や設置を行うことができます。
利用しているガスの種類に合わせたガスコンロを教えてもらったうえで購入できるので安心です。

また、ビルトインガスコンロを購入するだけでなく、現在のガスコンロに感じている不満やコンロに求めることに合わせた新しいビルトインガスコンロを提案してもらうことも可能です。

リフォーム会社では、よく取り扱うガスコンロメーカーの商品であれば、定価よりも割引した価格で購入するできる場合もあります。

1-4.システムキッチンのビルトインガスコンロはDIYできない

ビルトインガスコンロの交換は、据え置き型のようにDIYで設置することはできません

古いビルトインガスコンロを取り外し、新しいビルトインガスコンロに交換するまでは自分で行うこともできます。
しかし新しいビルトインガスコンロへのガス管の接続は、資格を持つ人でないと作業できませんので、必ず工事業者にお願いしましょう。

ガス管の接続を自分で行ってしまうと、ガス漏れや火災などの事故につながり大変危険ですので、決して行わないでください。

システムキッチンのビルトインガスコンロを交換する費用

システムキッチンのビルトインガスコンロを交換するにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
ビルトインガスコンロを交換する費用を紹介します。

2-1.費用はガスコンロ本体価格+工事費

システムキッチンのガスコンロを交換するのに必要な費用は、

・ビルトインガスコンロの本体価格
・設置工事に必要な工事費

です。

工事費には、古いガスコンロの取り外し費用、新しいガスコンロの設置費用、古いガスコンロの処分費用などが含まれます。

2-2.ガスコンロ本体の価格相場は5万円から20万円

ガスコンロ本体の価格の相場は5万円から20万円です。

ガスコンロは機能などによりハイグレード、スタンダード、ベーシックの3つに分けられます。
それぞれの価格の目安は以下の通りです。

ガスコンロのタイプおおよその価格
ハイグレードタイプ20万円前後
スタンダードタイプ10万円前後
ベーシックタイプ5万円前後

価格の高いハイグレードタイプは温度調整機能やスマホアプリ連動機能、オートメニュー機能など最新の機能が搭載されています。
ベーシックタイプは機能を絞った分、価格が安く抑えられています。
スタンダードタイプは機能と価格のバランスがよく、選びやすいタイプです。

自分の予算や希望に応じて選んでください。

2-3.工事費用は2万円が相場

ビルトインガスコンロの工事費用の相場は、次の表を参考にしてください。

工事内容工事費用
ビルトインガスコンロの交換15,000~25,000円
ビルトインガスコンロ+ガスオーブン交換40,000~60,000円
ビルトインガスコンロの設置・オーブンの撤去・
収納庫の設置
40,000~60,000円

家電量販店やホームセンター、インターネット通販などの販売店を通じて依頼した工事業者よりガス会社の方が工事費用は安くなる傾向にあります。
これはガス会社は今後のガスの使用料で利益を得られるのに対し、販売店から依頼された工事業者は設置費用で利益を出すからです。

ガスコンロの本体価格と工事費用の合計金額の見積もりを貰い、どちらにするか検討するようにしましょう。

ビルトインガスコンロを交換する前に確認しておきたいポイント

システムキッチンのビルトインガスコンロを交換する際には、ガスの種類など確認しておかなくてはいけないポイントがあります。
どのガスコンロを選べばいいのかということにも関わってくるため、ガスコンロを購入したりリフォーム会社に相談する前に確認しておくとスムーズです。

ビルトインガスコンロを交換する前に確認しておきたいポイントを紹介します。

3-1.ガスの種類

システムキッチンのガスコンロを交換する前に必ず確認しないといけないのが、ガスの種類です。

ガスには大きく分けて

・都市ガス
・プロパンガス

の2種類があります。
それぞれ適したガスコンロでないと使うことはできませんので注意が必要です。

3-1-1.ガスの種類の確認方法

使用しているガスの種類は、現在使っているガスコンロの表示で確認できます。

ビルトインガスコンロの場合は、電池ケースの裏側に機器の型番などと一緒に記載されています。

表示の見方は

表示ガスの種類
12Aまたは13A都市ガス
LPGプロパンガス

となります。

オーブン付きのガスコンロの場合は、オーブン下部の扉の裏に表示シールが貼ってあります。

ガスコンロを入れ替える前に必ず確認し、正しい機器を購入してください。

3-2.コンロの幅と高さ

システムキッチンのガスコンロを入れ替える際は、コンロの幅と高さも確認しましょう。

ビルトインガスコンロのトッププレートは幅60センチと幅75センチの2種類があります。

高さはガスコンロの下からトッププレートまでの高さを測ります。
標準の高さは22センチです。

3-2-1.ビルトインガスコンロの幅はサイズ変更も可能

現在使用しているビルトインガスコンロと違う幅のコンロに入れ替えることは可能です。

幅60センチと幅75センチの違いは、トッププレートの横幅だけです。
ガスコンロ本体のサイズは同じなので、大きいものを小さいものに変えることも、小さいものを大きいものに変えることもできるのです。

トッププレートの幅が変わると、コンロの位置や作業スペースの広さが変わります。
自分はどちらが使いやすいか考えて選ぶようにしましょう。

ガスコンロを75センチから60センチに変える時の注意点…ワークトップに跡が残る

トッププレートの幅を小さいものに変えた時、システムキッチンのワークトップに、75センチのトッププレート跡が残ることがあります。
これはパッキンの接着剤や、トッププレートに沿って残ってしまった油汚れがシステムキッチンのワークトップに付着し、汚れとして残ってしまうからです。
ある程度清掃でキレイにすることができますが、完全に消えないことがあることを覚えておきましょう。

ガスコンロを60センチから75センチに変える時の注意点…レンジフードの幅

ガスコンロを60センチから75センチに変える時、確認しなくてはならないのがレンジフードの幅です。
法律上、ビルトインガスコンロの幅はレンジフードの幅を超えてはならないと定められています。
ビルトインガスコンロが60センチであれば、レンジフードの幅は60センチでOKです。
しかしビルトインガスコンロが75センチの場合、レンジフードの幅は75センチ以上でなくてはなりません。
現在のレンジフードが60センチの場合は、ビルトインガスコンロは60センチのままにするか、レンジフードも同時に幅が広いものへと交換しましょう。

3-2-2.高さが違う場合は注意

最近のビルトインコンロの高さは規格化されており、基本的にどのメーカーも高さは22センチです。

ただし古いビルトインコンロの中には22センチ以外のものもあります。
その場合は下のような対処が必要です。

現在使用しているガスコンロの高さ対処法
22センチ以下ガスコンロの入るキャビネットも交換
22センチ以上新しいガスコンロの下にできるすき間をフィラーで埋める

現在使用しているガスコンロが22センチより低い場合、新しいガスコンロが収まりませんからキャビネットも交換する必要があります。
その場合、交換の費用が高くなってしまいますから、あらかじめ確認しておきましょう。

3-3.ガスオーブンの有無

ガスコンロの下にガスオーブンが設置されている場合は、ビルトインガスコンロの交換時に注意が必要です。
なぜならガスコンロとガスオーブンはガス管の分岐の関係上、異なるメーカーのものを設置することができないからです。

ガスオーブンがある場合は、ガスオーブンも交換するかそのままにするかでガスコンロの選択肢が変わります。

①ガスオーブンはそのままでガスコンロのみ入れ替えする場合

ガスオーブンはそのままでガスコンロのみ入れ替えをする場合は、ガスコンロとガスオーブンを同じメーカーに揃えなくてはならないので、現在と同じガスコンロメーカーから商品を選びましょう

②ガスコンロとガスオーブン両方入れ替える場合

ガスコンロとガスオーブンを両方新しいものに入れ替える場合は、どのメーカーのガスコンロを選んでもかまいません。
ただし、ガスコンロとガスオーブンは同じメーカーのものに揃えましょう。

③ガスコンロは入れ替え、オーブンは取り外して収納にする場合

ガスコンロは入れ替えするが、ガスオーブンは取り外し、ガスオーブンが入っていた箇所は収納に変えるのであれば、ガスコンロはどのメーカーから選んでもかまいません。

ガスオーブンを使用している場合は、オーブンをどうするかを考えた上で、ガスコンロの入れ替えを検討しましょう。

ビルトインガスコンロの選び方

システムキッチンのビルトインガスコンロを新しいものに入れ替える場合、どのようなポイントで新しいコンロを選べばいいのでしょうか?

ビルトインガスコンロの選びかたを紹介します。

4-1.トッププレートの素材で選ぶ

ビルトインガスコンロのトッププレートの素材は、

・ガラストップ
・ガラスコート
・ホーロー
・アルミ/ステンレス

があります。

それぞれの特徴を知ったうえで、自分に合った素材を選びましょう。

4-1-1.ガラストップ

ガラストッププレートは強化ガラスでできたトッププレートです。
明るく透明感のある見た目は高級感があり、ビルトインコンロの中でも人気です。

お手入れのしやすさ
強度
カラーバリエーション・デザイン性
価格

汚れが付きにくく、お手入れがしやすいのも魅力。
強度は高く傷は付きにくいのですが、非常に強い衝撃を与えると割れる可能性があります。

4-1-2.ガラスコート

ガラスコートはホーローにガラスでコーディングしたトッププレートです。
ホーローの丈夫さとガラスの見た目の美しさを両方兼ね備えています。

お手入れのしやすさ
強度
カラーバリエーション・デザイン性
価格

カラーバリエーションも豊富ですが、ガラストップのような透明感には欠けてしまいます。
スタンダードタイプのビルトインコンロに採用されており、価格が手ごろなのも魅力です。

4-1-3.ホーロー

ホーローは鉄板にガラスの釉薬を焼き付けて作るトッププレートです。
金属なので丈夫ですが、傷が付きやすいという面もあります。

お手入れのしやすさ
強度
カラーバリエーション・デザイン性×
価格

お手入れはしやすい素材ですが、ガラストップには劣ります。
カラーバリエーションは黒のみですが、安価というのがメリットです。

4-1-4.アルミ/ステンレス

汚れが付きにくく衛生的な素材としてキッチンに使われるステンレスや、アルミのトッププレートは最近注目のトッププレートです。

お手入れのしやすさ
強度
カラーバリエーション・デザイン性
価格×

まるで業務用キッチンのような雰囲気と丈夫さが人気のポイント。
お手入れのしやすさはガラストップの方が上ですが、掃除もしやすく使い勝手もよい素材です。
ただし価格は最も高く、ハイグレードタイプのみになります。

4-2.コンロの機能で選ぶ

ビルトインガスコンロの最も重要な機能であるコンロの機能にも、機種によって様々な違いがあります。
最新機能が搭載されているビルトインガスコンロは料理の幅が広がりますが、価格は高くなります。
自分に合ったコンロを選びましょう。

4-2-1.バーナーの口数で選ぶ

ビルトインガスコンロの口数は、3つまたは2つです。

現在のビルトインガスコンロの主流は3つ口コンロで、2口コンロは数が少なめ。
3つ口コンロの方が最大3つの鍋を使って同時調理が可能ですから、使い勝手が高くおすすめです。

2口コンロは、操作をシンプルにして使いやすさを上げたタイプが多くなっています。
3つもバーナーを使うことがない方、シンプルな操作ができるコンロをお求めの方は2口コンロを選びましょう。

4-2-2.バーナーの火力で選ぶ

バーナーの火力は、以前は左右どちらかだけが高火力のものが多かったのですが、現在は左右どちらも高火力ととろ火どちらも可能なタイプが標準です。
左右に火力差がある場合は、火災防止のため壁と反対側を高火力にするようにしましょう。

ハイグレードタイプの中には、片側がプロ仕様の超高火力のものもあります。
ビルトインガスコンロの中では最も高額になるラインですが、料理にこだわりのある方にはおすすめです。

4-2-3.温度調節機能やオートメニュー機能で選ぶ

現在のビルトインガスコンロは機能が進化しており、揚げ物や湯沸かしなどの温度調節機能やタイマー機能がほとんどの機種で搭載されています。

さらにハイグレードタイプの中には、煮物や煮込み料理などの自動温度調節機能があるものや、アプリと連動して多彩なメニューの火加減を自動調節してくれるものもあります。

価格と機能のバランスを考えて選んでみてください。

4-3.ゴトクの素材で選ぶ

ゴトクの素材には

・ステンレス
・ホーロー

があります。

それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。

4-3-1.ステンレス

鉄にクロムなどを混ぜて作る合金です。
塗装されておらず、明るい色なので白やピンクなど明るいトッププレートと組み合わせるとデザイン性が高まります
ただし、ホーローに比べると熱に弱く、変色しやすいのがデメリットです。
お手入れがマメにできる方にはオススメです。

メリットデメリット
  • 塗装されていないのでお手入れしても剥げない
  • 耐久性が高い
  • 明るい色でデザイン性に優れている
  • 熱に弱く変色しやすい
  • 汚れが目立つ

4-3-2.ホーロー

金属にガラスの釉薬を焼き付けて作る素材です。
熱に強く、焼け焦げ跡も目立ちにくいというメリットがあります。
ただし色は黒のみですから、デザイン性では劣ります。
お手入れにあまり時間をかけたくない方にはホーローをオススメします。

メリットデメリット
  • 熱に強く焼け焦げ跡も目立たない
  • 汚れが目立ちにくい
  • 色が黒でデザインになじまない
  • 摩擦で塗装が剥げる
  • 経年劣化で錆びる

4-4.グリルの機能で選ぶ

グリルは機能が進化しており、さまざまな料理に活躍してくれます。
オート機能がある、付属のプレートで様々なグリル調理ができるなどうれしいポイントが多いため、ビルトインガスコンロを選ぶ大きなポイントになります。

4-4-1.グリルの水なしと水あり

グリルには

・水なし
・水あり

の2種類があります。

水ありはグリル使用時、発火を防ぐため受け皿に水を入れる必要があります。
水なしは空気でグリル内の温度を下げて発火を防ぐことができ、水を入れる必要がありません。

現在のビルトインコンロはほぼ水なしです。
水なしは水を入れる手間がなく、お手入れも簡単になります。

4-4-2.両面焼きと片面焼き

グリルのバーナーには、両面焼きと片面焼きの2種類があります。

片面焼き両面焼き
グリルの上にバーナーがあるグリルの上と下にバーナーがある
  • 魚をひっくり返す必要がある
  • 価格が安い
  • 魚をひっくり返さなくてよい
  • 短時間で食材がふっくら焼ける

両面焼きは調理時間が短くなり、魚を焼くときは短時間でふっくらと焼くことができます。
魚を裏返す手間がないのもメリットです。

現在の主流は両面焼きですが、ベーシックタイプの一部に片面焼きのグリルもあります。
片面焼きグリルのビルトインガスコンロは価格が安いというメリットがありますから、価格や機能のバランスを考えて選びましょう。

4-4-3.通常サイズとワイドサイズ

グリルの横幅には通常サイズとワイドサイズがあります。

通常サイズワイドサイズ
幅21~23センチ幅25~26センチ
おすすめの人
  • 家族の人数が少ない
  • グリルをあまり使わない
おすすめの人
  • 家族の人数が多い
  • ピザやかたまり肉など大きい食材を焼きたい

ワイドサイズは横幅が大きい分、大きな食材を焼くのに便利です。
また一度に沢山の魚を焼くことができるので、家族の人数が多い方にもおすすめ。
ただし通常サイズよりもビルトインガスコンロの価格は高くなりますから、必要だと感じた場合に取り入れましょう。

4-4-4.オートグリル機能

スタンダードタイプ以上のビルトインガスコンロには、食材に合わせて火加減や焼き時間を自動で調節してくれるオートグリル機能があります。

姿焼き、切り身など魚を焼くだけでなく、トーストや揚げ物の温め直しなどができる機種や、アプリと連動してメニューに合わせて自動調理ができる機種もあります。

4-4-5.グリル調理機で選ぶ

料理の幅を広げてくれると人気なのがグリル調理機です。
付属のグリル調理機を使うことで、魚だけでなくケーキやパエリアなど様々なメニューをグリルを使って作ることができます。

グリルをより活用したい方はぜひ取り入れて欲しい機能です。

ガスコンロ3大メーカーの特徴とおすすめ機種

ビルトインガスコンロを製造・販売しているメーカーには

・リンナイ
・ノーリツ(ハーマン)
・パロマ

の3つがあります。

それぞれのメーカーの特徴やおすすめ機種を紹介します。

5-1.リンナイ

リンナイは、デザイン性の高さと最新機能を搭載したビルトインガスコンロが人気のメーカーです。
ビルトインコンロの国内シェア1位を誇ります。
ハイグレードタイプのデリシア、スタンダードタイプのリッセなど幅広いラインナップが揃っており、価格や機能によって選択可能です。

機能特徴
ガラストップ熱や衝撃に強いドイツ・ショット社製CERANガラスを採用
天板裏のアルミプレートで熱を分散させて焦げ付きを防止するイージークリーン機能がある
匂い防止機能グリル後方の専用バーナーで匂いや煙を焼ききるスモークオフ機能がある
グリル調理器具ココット・プレート

ザ・ココット



出典:リンナイ


5-1-1.リンナイのおすすめ機種「デリシア」

リンナイが最も力を入れているハイグレードタイプが「デリシア」です。

出典:リンナイ

デリシアの最も大きな特徴は、専用アプリ「+R RESIPE」との連動機能があることです。
「+R RESIPE」には食のスペシャリストが監修したレシピが400種類以上掲載されています。

出典:リンナイ

このレシピとコンロが連動しており、メニューを選んで下ごしらえまで行った後、デリシアに選んだメニューを送信すると、メニューに合わせて自動で火加減や調理時間を調節してくれるのです。

自動温度調節機能やオート調理メニューは他のメーカーにもありますが、アプリと連動してこれほどの数のレシピを自動調理してくれるのはデリシアだけです。

リンナイの公式サイトはこちら

5-2.ノーリツ(ハーマン)

ノーリツは日本で初めてビルトインガスコンロを製造・販売したメーカーです。
イギリスのガス機器メーカーであるハーマンをグループ傘下に収めています。

最新の機能を開発することに優れており、両面焼きグリルやダッチオーブンが使えるグリルなどを初めて開発した会社としても知られています。

機能特徴
ガラストップ親水性コーティングを採用
水を浸しておくと汚れが浮き上がる
匂い防止機能排気口から出る匂いや煙を80%カットするスモークカット機能
グリル調理器具・キャセロール
・プレートパン出典/ノーリツ

5-2-1.ノーリツのおすすめ機種「スマートコンロ」

ノーリツの最新モデルが「スマートコンロ」です。

出典:ノーリツ

スタイリッシュなデザインのスマートコンロの特徴は、マグネット式の「ツイストスイッチ」です。

出典:ノーリツ

トッププレートに貼り付けられるマグネット式のツイストスイッチを、上に滑らせると点火、スイッチを回転させると温度調整やタイマー設定を行えます

出典:ノーリツ

ツイストスイッチはマグネット式で取り外せるのも大きなポイント。

スイッチを取り外すと消火され、トッププレートに貼りつけるまで点火ができない仕様になっています。
小さなお子さんがいる家庭では、スイッチを冷蔵庫の高い位置などに貼り付けておけば点火の心配がなく安心です。

スマホの専用アプリと連動して100種類以上のメニューを自動調理することも可能で、レパートリーがぐっと広がります。

ノーリツの公式サイトはこちら

5-3.パロマ

パロマは創業100年を超える老舗ガス機器メーカーです。

安心・安全な製品作りにこだわっており、ほとんどの部品を自社生産しています。
現在の安全機能の標準となっている「Siセンサー」も、もともとはパロマが開発したものがもとになっています。

そのこだわりから、2019年に発売したビルトインガスコンロ「アバンセ」が、調理機器として初めて消防防災製品等推奨認定を受けました。

アバンセは同時にキッズデザイン賞も受賞しており、その安全性が高く評価されているのです。

機能特徴
ガラストップ熱や傷に強い結晶化ガラス
温度軽減効果のあるアルミパネル構造のヒートカットトップでこびりつき防止
匂い防止機能蓋つきのグリル専用プレートで油の飛び散りや匂いを防止
グリル調理器具・ラ・クック

出典/パロマ


5-3-1.パロマのおすすめ機種「アバンセ」

アバンセは、パロマの安全性へのこだわりがたっぷりつまったビルトインガスコンロです。

出典:パロマ

アバンセの最も大きな特徴は「安全性能」の高さです。

ガスコンロを使用する際、うっかり火の近くに手や袖口を近づけてしまい着火する事故が起こる可能性があります。

それを防ぐために、アバンセのゴトクの周りには9つのセンサーを搭載

出典:パロマ

手や袖口が近づいたことを自動で検知し、火力をコントロールして着火事故を防ぎます。

また、鍋などが置かれていない状態では点火できず、鍋が外れると自動でとろ火になる「鍋なし検知機能」や、強い揺れを検知すると自動で消火する「感震停止機能」など、安全性への高い機能が評価されているのです。

天板にあるスイッチや、自動で火加減を調節してくれる煮物機能など、調理しやすい工夫も多く、幅広い年代の方におすすめできるビルトインコンロです。

パロマの公式サイトはこちら

まとめ

システムキッチンのビルトインコンロのリフォームについて紹介しました。

ビルトインコンロは毎日使うものですから、新しい機能の搭載されたガスコンロに変えることで料理がもっと楽しく、手軽になります。
また、火を使うものですから、不調があれば早めに確認し、修理または交換をしておきたいものです。

システムキッチンのビルトインコンロは入れ替えることができますから、自分に合ったビルトインコンロで安全に料理を楽しんでください。

最後にシステムキッチンのビルトインガスコンロのリフォームについてまとめておきます。

◎システムキッチンのビルトインガスコンロを入れ替える方法は

ガス会社でビルトインガスコンロを購入する

家電量販店やホームセンターでガスコンロを購入し取付依頼する

リフォーム会社に相談する

ガス会社はビルトインガスコンロの価格は比較的高めですが、工事費用は安い傾向にあります。
家電量販店、ホームセンター、ネット通販は価格の安いガスコンロが買えますが、工事費用は高めです。
リフォーム会社は自分に合ったガスコンロの提案を受けることができるのがメリットです。

◎システムキッチンのビルトインガスコンロを交換する費用は

費用はビルトインガスコンロの本体価格+工事費

ビルトインガスコンロの本体価格は5万円から20万円

工事費用は2万円が相場

システムキッチンのビルトインガスコンロの交換費用は、本体価格によって大きく異なります。
グレードによって異なりますが、本体価格は5万円から20万円ほどです。
工事費用は2万円が相場ですが、依頼する会社によって異なります。

◎ビルトインガスコンロの交換を行う前に確認しておきたいことは

使用しているガスの種類

コンロの幅と高さ

ガスオーブンの有無

使用しているガスが都市ガスかプロパンガスかによって使えるコンロが変わります。
コンロの幅は60センチと75センチがあり、サイズを変更することも可能です。
ガスオーブンとガスコンロは同じメーカーのものでなくてはいけないため、ガスオーブンが付いている場合は選べるメーカーが限られる場合があります。

◎システムキッチンのビルトインガスコンロの選び方は

トッププレートの素材

コンロの機能

ゴトクの素材

グリルの機能

トッププレートの素材には、ガラストップ、ガラスコート、ホーロー、アルミ、ステンレスがあります。
それぞれお手入れのしやすさや強度が違いますから、自分に合ったものを選びましょう。
コンロやグリルの機能には、オート調理機能や安全性能などさまざまな違いがあります。
機能が最新であればあるほど価格は上がりますから、必要な機能と価格のバランスを考えて選ぶのがおすすめです。

◎ガスコンロ3大メーカーは

リンナイ

ノーリツ(ハーマン)

パロマ

それぞれ最新機能を搭載したオススメ機種が揃っています。
自分の好みに合わせて選んでみてください。

この記事が、あなたのガスコンロのリフォームのお役に立てば幸いです。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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