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カーテン洗濯の正しい方法10選!自宅でできる簡単ケア術

目次

カーテン洗濯が必要な理由と適切な頻度

毎日目にしているカーテンですが、実は見た目以上に汚れています。外からの空気が出入りする窓際に設置されているため、ほこりや花粉、排気ガスなどが付着しやすい場所なのです。

「カーテンって洗う必要があるの?」と思われる方も多いでしょう。

実は、カーテンは皮脂や手垢、調理時の油煙、ペットのニオイなど、様々な汚れを吸収しています。落ち着いた色合いが多いカーテンは汚れが目立ちにくく、つい放置してしまいがちですが、時間が経つほど汚れは落ちにくくなってしまうのです。

ほこりが付着したカーテンのアップ画像カーテンの洗濯頻度は種類によって異なります。一般的には、厚地のドレープカーテンは年に1回程度、汚れが目立ちやすいレースカーテンは年に2〜3回程度が目安とされています。

ただし、喫煙者がいるご家庭や、幹線道路沿いなど排気ガスが多い環境では、より頻繁な洗濯が必要になるでしょう。

カーテンが汚れていると、汚れをエサにカビが発生しやすくなります。特に結露が発生しやすい冬場は注意が必要です。定期的な洗濯で汚れやニオイをリセットし、清潔な空間を保ちましょう。

カーテン洗濯前の準備と確認事項

カーテンを洗う前に、まずは洗えるかどうかを確認しましょう。カーテンには自宅で洗えるものと洗えないものがあります。

カーテンについている「洗濯ラベル(絵表示)」をチェックしてください。洗濯機マークまたは手洗いマークが表示されていれば水洗いが可能です。水洗い不可のマークのものは自宅では洗濯できないので、クリーニングに出す必要があります。

カーテンの洗濯表示と意味の解説画像素材によっても洗い方が変わります。ポリエステルは縮みにくくシワにもなりにくいため、洗濯機で洗えることが多いです。一方、アクリルはやや縮みやすいため、手洗いを推奨しているものが多い傾向があります。

天然素材の綿・麻は、縮んだり風合いが変わったりすることがあるため、優しく手洗いするのがおすすめです。レーヨンは水濡れに弱く特にデリケートな素材なので、自宅での洗濯は避け、ドライクリーニングを利用しましょう。

また、高級なものや長年使用しているお気に入りのカーテンは、生地が弱くなっている可能性があるため、クリーニングに出すことをおすすめします。

カーテン洗濯の正しい手順10選

ここからは、自宅でカーテンを洗濯する正しい手順を10のステップで詳しく解説します。これを守れば、自宅でも簡単にカーテンをキレイに洗うことができますよ。

1. カーテンからフックを外す

カーテンを洗濯する前に、必ずフックを外しましょう。フックを付けたままだと、洗濯中に生地が引っかかって破れる可能性があります。

フックが縫い付けられていて外せない場合は、フック部分をまとめてタオルで包んでから紐で縛り、フックが露出しないようにします。外したフックは洗面器などでつけ置き洗いしておくのがおすすめです。

この機会にカーテンレールも掃除しておきましょう。ほこりが溜まっていたり、キッチンの近くであれば油分などでべたついたりしています。洗いたてのカーテンをかけ直す際に汚れが付着することを防げます。

2. 洗濯前にほこりを取り除く

カーテンの表面にはほこりがたくさんついています。レールから外す前に掃除機などでほこりを吸い取っておきましょう。これにより、洗濯時の汚れ落ちが良くなります。

掃除機でカーテンのほこりを吸い取っている様子特に汚れが気になる部分には、洗剤をつけてたたき洗いをしておくと効果的です。裾や上部のギャザー部分の黒ずみなど気になる部分に洗剤をつけ、たたいて染み込ませておきましょう。

3. カビがある場合の前処理

カビが発生している場合は、事前に処理しておきましょう。カビ部分をブラシではらって乾燥させた後、カーテンの裏面にタオルを当てながら洗剤をつけたブラシで軽くたたき洗いをします。

汚れがタオルに移ったら、水で湿らせたタオルでカビ部分をたたきましょう。酸素系漂白剤を使用するとより汚れが落ちやすくなりますが、カーテンの素材によっては傷みや変色の可能性もあるので注意が必要です。

4. カーテンを正しくたたむ

カーテンをプリーツに沿うように縦にジャバラ状(屏風だたみ)におり、その後洗濯ネットに入るように横にもジャバラ状にたたんでいきます。

気になる汚れがある場合には、その部分が表になるようにしましょう。これにより、洗濯時に汚れが効果的に落ちやすくなります。

5. 洗濯ネットに入れる

たたんだカーテンを大きめの洗濯ネットに入れます。洗濯ネットに入れることで、洗濯中の生地の傷みや絡まりを防ぐことができます。

洗濯機の種類によっては洗濯ネットの使用を推奨していないものもありますので、お使いの洗濯機の取扱説明書を確認してください。

6. 適切な洗剤を選ぶ

カーテンの素材に合った洗剤を選びましょう。一般的なカーテンであれば、通常の洗濯洗剤で問題ありませんが、デリケートな素材の場合は、おしゃれ着用中性洗剤を使用するのがおすすめです。

カーテン洗濯に適した洗剤の種類汚れがひどい場合は、酸素系漂白剤を使用すると効果的です。ただし、色柄物のカーテンには漂白剤の使用は避けるか、目立たない部分で色落ちテストをしてから使用してください。

7. 適切な洗濯モードで洗う

洗濯表示に従って、適切な洗濯モードを選びましょう。「洗濯機OK」のマークがある場合は、洗濯機の弱水流で洗います。

「手洗い」マークがある場合や、裏地にデリケートな生地が付いているもの、繊細なデザインが施されているものなどは、洗濯機の「ドライコース」や「おしゃれ着洗いコース」「おうちクリーニングコース」などを使用しましょう。

汚れがひどく、洗濯中に水が真っ黒になるようであれば、二度洗いがおすすめです。

8. 適切な脱水時間を設定する

洗濯シワを防ぐため、脱水時間は30秒程度の短時間に設定しましょう。長時間脱水すると、シワが付いてしまい、後の乾燥工程で伸ばしにくくなります。

脱水後はすぐに取り出し、手で縫い目を伸ばしてシワを整えることがポイントです。

9. 正しい干し方で乾かす

カーテンを干すときは、フックをつけてカーテンレールに吊るすのが一番効果的です。カーテンの重みで洗濯ジワも伸ばすことができます。

カーテンレールに干されたカーテンの様子薄手のカーテンはカーテンレールに干すのがおすすめです。厚手のカーテンはカーテンレールに負担がかかるため、物干しを2本使用してM字干しで風通しよく干すのがおすすめです。

生地の破れや縮みにつながるので、乾燥機を使うのはNGです。自然乾燥させましょう。

10. 柔軟剤を使用して静電気を防止する

洗濯する時に柔軟剤を使用すると、静電気防止効果があるので、花粉やほこりなどの汚れがつきにくくなります。また、脱水時の洗濯シワを防ぐ効果もあります。

さらに、乾いた後に布製品用除菌・消臭スプレーを使用すると、カビの増殖を抑える効果があります。カビが気になる季節にかけておけば、次回のお洗濯が楽になりますよ。

素材別カーテン洗濯のポイント

カーテンの素材によって、洗濯方法や注意点が異なります。ここでは、素材別の洗濯ポイントを解説します。

ポリエステル素材のカーテン

ポリエステル素材は最も一般的なカーテル素材で、縮みにくくシワになりにくいという特徴があります。家庭での洗濯に適しており、洗濯機で洗うことができます。

ただし、長時間の脱水は避け、レールに吊るして自然乾燥させるのがベストです。ポリエステルは静電気が起きやすいので、柔軟剤の使用がおすすめです。

綿・麻素材のカーテン

天然素材の綿・麻は、洗濯すると縮んだり、風合いが変わったりすることがあります。天然素材の経年変化を楽しめるのがメリットですが、長持ちさせるためにも優しく手洗いするのがおすすめです。

特に麻は水に濡れると繊維が弱くなるため、優しく扱いましょう。洗濯後は形を整えてから干すことが重要です。

アクリル素材のカーテン

アクリル素材はやや縮みやすい特性があるため、手洗いを推奨しているものが多い傾向があります。洗濯表示を確認し、手洗い表示の場合は、洗濯機の「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」を使用しましょう。

脱水は短時間にし、形を整えてから干すことがポイントです。

レーヨン素材のカーテン

レーヨンは水濡れに弱く特にデリケートな素材です。自宅での洗濯は避け、ドライクリーニングを利用しましょう。

どうしても自宅で洗いたい場合は、洗濯表示を確認し、手洗い可能であれば、ぬるま湯でおしゃれ着用洗剤を使って優しく手洗いします。脱水は絶対に避け、タオルで挟んで水分を取り、平干しするのがベストです。

カーテンの日常的なお手入れ方法

カーテンを長持ちさせるためには、定期的な洗濯だけでなく、日常的なお手入れも大切です。ここでは、カーテンを清潔に保つための日常的なケア方法をご紹介します。

カーテンの日常的なお手入れの様子定期的なほこり取り

週に1回程度、ハンディモップやはたきでカーテンのほこりを払いましょう。掃除機のブラシアタッチメントを使って、優しく表面のほこりを吸い取る方法も効果的です。

特に上部や裾など、汚れがたまりやすい部分は念入りにケアしましょう。日常的にほこりを取り除くことで、汚れの蓄積を防ぎ、洗濯の頻度を減らすことができます。

消臭・除菌スプレーの活用

大きなカーテンをこまめに洗濯するのは大変です。洗濯できない時は、定期的に消臭・除菌スプレーを使ってニオイの元を断ち切りましょう。

特に「抗カビ」効果のある布製品用除菌・消臭スプレーを使用すると、カビの増殖を抑える効果があります。カーテンの全体に軽くスプレーし、自然乾燥させるだけで簡単にケアできます。

結露対策でカビを防ぐ

カーテンのカビの主な原因は結露です。特に冬場は、暖房により温まった部屋と外気の差が大きくなり、窓ガラスに結露が発生しやすくなります。

結露が発生したら、こまめに窓やサッシについた水分を拭き取りましょう。結露防止グッズを活用するのも効果的です。また、カーテンが窓に直接当たらないように、少し離して設置するのも良い方法です。

定期的な換気で湿気を逃がす

室内の湿気はカビの原因になります。毎日短時間でも窓を開けて換気することで、室内の湿気を外に逃がしましょう。

特に料理や入浴後は湿気が多くなるので、換気扇を回したり、窓を開けたりして湿気を逃がすことが大切です。湿度が高い日が続く梅雨時期は、除湿機の使用も検討しましょう。

コインランドリーやクリーニングの上手な活用法

自宅での洗濯が難しい場合や、より確実にきれいにしたい場合は、コインランドリーやクリーニングの利用も検討しましょう。

コインランドリーを利用する際のポイント

コインランドリーの大型洗濯機や乾燥機は、自宅の洗濯機では洗いにくい大きなカーテンを洗うのに適しています。利用する際は以下のポイントに注意しましょう。

まず、カーテンからフックを外し、洗濯表示を確認します。洗えないものはクリーニングに出しましょう。洗濯前にほこりを払い、汚れが気になる部分は事前に部分洗いしておくとより効果的です。

洗濯機に入れる際は、カーテンを大きめの洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用洗剤を使用します。洗濯後は、すぐに取り出して形を整え、自宅に持ち帰ってカーテンレールに吊るして乾かしましょう。

コインランドリーの乾燥機は高温になるため、カーテンの素材によっては縮みや傷みの原因になることがあります。乾燥機の使用は避け、自然乾燥させるのが安心です。

クリーニングを利用する際のポイント

高級なカーテンや洗濯表示に「水洗い不可」と記載があるものは、専門のクリーニング店に依頼しましょう。クリーニングを依頼する際は、以下のポイントに注意します。

プロによるカーテンクリーニングの様子カーテンの素材や汚れの状態を店員に伝え、適切なクリーニング方法を相談しましょう。特に気になる汚れやシミがある場合は、その箇所を指摘しておくと丁寧に対応してもらえます。

また、防炎加工や遮光加工などの特殊加工がされているカーテンは、その旨を伝えることが重要です。クリーニング方法によっては、これらの機能が損なわれる可能性があるためです。

クリーニング店によっては、取り外しや取り付けのサービスを行っているところもあります。特に大きく重いカーテンの場合は、このようなサービスを利用すると便利です。

カーテン洗濯のよくある失敗と対処法

カーテンの洗濯で起こりがちな失敗とその対処法について解説します。これらの知識があれば、万が一のトラブルにも冷静に対応できますよ。

縮んでしまった場合

綿や麻などの天然素材のカーテンは、洗濯によって縮むことがあります。縮んでしまった場合は、完全に元に戻すのは難しいですが、ある程度は対処可能です。

まず、カーテンが完全に乾く前の湿った状態で、優しく引っ張って形を整えましょう。その後、カーテンレールに吊るして自然乾燥させます。カーテンの重みである程度伸びることがあります。

それでも短くなってしまった場合は、カーテンの裾上げを調整するか、フックの位置を下げる方法もあります。

色落ちしてしまった場合

色柄物のカーテンは、洗濯によって色落ちすることがあります。色落ちを防ぐためには、洗濯前に色落ちテストを行い、おしゃれ着用洗剤を使用することが大切です。

すでに色落ちしてしまった場合は、市販の色戻し剤を試してみるという方法もありますが、完全に元に戻すのは難しいでしょう。色ムラが気になる場合は、日当たりの少ない場所で使用するなどの工夫をしましょう。

シワがひどい場合

洗濯後のシワが気になる場合は、完全に乾く前の湿った状態で形を整え、カーテンレールに吊るして自然乾燥させましょう。カーテンの重みでシワが伸びやすくなります。

それでもシワが気になる場合は、スチームアイロンを使用する方法もあります。カーテンをかけたままの状態で、生地から少し離してスチームをあてると効果的です。ただし、素材によってはアイロンが使えない場合もあるので、洗濯表示を確認してください。

カビが再発する場合

洗濯してもカビが再発する場合は、カビの原因となる湿気や結露の対策が不十分かもしれません。窓周りの結露対策を徹底し、室内の湿度管理に気を配りましょう。

また、カビ取り剤でカビを除去した後、防カビ効果のあるスプレーを定期的に使用するのも効果的です。それでも改善しない場合は、カーテンの素材や設置環境を見直す必要があるかもしれません。

まとめ:カーテン洗濯で快適な住空間を

カーテンは私たちの生活空間に大きな影響を与える重要なインテリアアイテムです。定期的な洗濯とお手入れによって、清潔で快適な住空間を保ちましょう。

この記事でご紹介した10の洗濯方法を実践すれば、自宅でも簡単にカーテンをキレイに洗うことができます。素材に合った洗い方を選び、洗濯前の準備をしっかりと行うことがポイントです。

日常的なお手入れも忘れずに行いましょう。定期的なほこり取りや消臭・除菌スプレーの活用、結露対策などを行うことで、カーテンを長持ちさせることができます。

自宅での洗濯が難しい場合は、コインランドリーやクリーニングの利用も検討してください。特に高級なカーテンや特殊加工されたカーテンは、専門家に任せるのが安心です。

きれいなカーテンで、あなたの住まいがより明るく、清潔で快適な空間になりますように。

カーテンの洗濯頻度に関するさらに詳しい情報に関しては、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の執筆
  • 熊田貴行

    本サイトの品質管理責任者。ヤフーを退職後、海外で飲食とホテル事業で起業。海外の事業を売却後、日本でメディア事業会社を立ち上げて10年目。これまでの自社メディア運営で得たノウハウを軸に、企業のオウンドメディア運営を中心にWEBマーケテ...

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