【もしもシリーズ第3弾】年収600万円、中古リノベしたら
【もしもシリーズ】とは、これからの住まいについて悩んでいる方に向けてライフプランを簡単にシミュレーションした記事です。
第1弾「賃貸しつづけると将来どうなるの?」、第2弾「新築マンションを買うと将来どうなるの?」はこちらから。
本日は「中古を買ってリノベーションする場合」です。
わかりやすくするために、第1弾・第2弾と同様に数字を単純化しています。
30歳 男性 サラリーマン 夫婦二人暮らし
現在 賃貸マンション在住
家賃 15万円/月 約66平米、世田谷区経堂徒歩10分
年収 600万円* (手取り年収約500万円)*東京都の平均年収。
通常は30歳ならばもっと年収は低いと考えますが
計算の便宜上、定年退職の65歳まで平均化して
退職金を含み、年収600万円とします。
今回は「リノベくんのストーリー」です。
彼はこんな考え方の持ち主です。
▼リスクはやっぱり取りたくない!
▼とはいえ、資産は持つべき
▼住み心地は重要だと思う
▼住まいは、理想のライフスタイル実現のためのツール
そんなリノベくんは、中古マンションを購入して、リノベーションして住むことを選択しました。
現在住んでいる賃貸マンションと、同じ場所と広さを基準にして、中古物件を探しました。
そして、彼は、賃貸マンションに住んでいた頃とほぼ同じ場所と広さの1,830万円という物件に出会い、購入を決意します。
(※実在の物件です)
そして、自分らしい住まいに、リノベーション!その費用は660万円かかりました。
物件の購入金額とリノベーション費用を合計すると2,490万円。
[物件購入(1,830万円)+ リノベーション費用(660万円)= 総額2,490万円]
全額を住宅ローンでまかなうと、毎月のローンは約7.5万円。
これにマンションの修繕積立金+管理費を2万円として、合計の月々の住居費は9.5万円となります。
リノベくんの手取り年収は約500万円。約41.6万円の月収があります。
住居費は月9.5万円。生活費は月15万円。
よって月々の支出は24.5万円
[支出=生活費+住居費]
月収から支出を引くと、残りは17.1万円。
つまり、毎月の貯金可能金額は約17万円となります。
[月収(41.6万円)- 支出(24.5万円)= 貯蓄額(17.1万円)]
さて、この生活を継続していった場合・・・
- 1年後(31歳)の貯蓄額は205万円
- 10年後(40歳)の貯蓄額は約2,052万円
- 35年後(65歳)の貯蓄額は約7,182万円
そして、リノベくんもめでたく定年退職を迎えました。
退職後も「チンタイくん」「シンチクくん」と同じく生活費は月15万円。
住居費はローンが完済し終わっているので「修繕積立金+管理費」のみが2万円かかります。
トータル毎月の支出は、17万円です。今後の経済情勢を考えて、年金は期待しません。
貯蓄を生活費と住居費に充てていくと、年間204万円(月17万円×12ヶ月)の支出となります。
[貯蓄額(7,182万円)÷支出(204万円)=35.205…]
つまり、リノベくんは定年退職後に35年生きる事が出来るのです。
すなわち、100歳まで生きられる!
平均寿命を超えました。
これなら少し安心ですね!
リノベくんは、子どもがいないので教育費がかかりませんでしたが、将来家族が増えることも想定するとこれくらい貯蓄に余裕を持っておけると良さそうです。中古物件を買ってリノベーションというのは、一つの賢い選択なのかもしれません。
比較するために、第1弾「賃貸しつづけると将来どうなるの?」と第2弾「新築マンションを買うと将来どうなるの?」もぜひ参考にしてみてください。