リフォームローンは何年まで?審査・金利・住宅ローンとの違いをわかりやすく解説

「リフォームローンってどんなローン? 住宅ローンとは違うの?」
「家のリフォームを考えているけれど、リフォームローンがいろいろあって選べない」
そんな疑問や悩みを抱いている人も多いのではないでしょうか。
「リフォームローン」は、住宅ローンとは別枠で「リフォーム費用だけを借りるためのローン」として扱われることが多く、使途をリフォームに限定した商品です。
住宅ローンとの違いは、以下の点です。
- 借りられる金額が、住宅ローンより少ない
- 返済期間が住宅ローンより短い
- 金利が住宅ローンより高い
- 融資審査は住宅ローンより通りやすい
そのため、少額を短期間で返済する場合に利用されることが多いローンだと言えます。
この記事では、次の4つのポイントを軸にリフォームローンを解説します。
- リフォームローンは何年まで借りられるのか
- リフォームローンと住宅ローンの違い
- 実家リフォームでも使えるのか、審査はどのくらい厳しいのか
- 銀行・ノンバンクそれぞれの金利相場と選び方(2026年時点)
この記事で、あなたがいい条件でリフォームローンを組めるよう願っています。
ファイナンシャルプランナー 株式会社Mapフィナンシャル において、独立系アドバイザーとして活動。詳細プロフィールはこちら
茂木 禄人
リフォームローンとは
住宅ローンに比べると、リフォームローンについては馴染みがないという人も多いでしょう。
そこでまずは、リフォームローンとはどんなものか、わかりやすく説明します。
リフォームローンの基本
リフォームローンは、既存の戸建てやマンションの「増改築・設備交換・耐震工事など」に使途を限定したローン商品です。
銀行・信用金庫・労働金庫・JAバンクのほか、信販会社やノンバンクも扱っています。
使える主な工事は次のようなものです。
- フルリノベーション・間取り変更
- キッチン・浴室・トイレなど水まわりの交換
- 外壁・屋根の補修
- 断熱・耐震・バリアフリー工事
新築住宅の建築費には使えないのが基本で、「既存住宅の価値を高めるための工事」に使うローンだと考えるとわかりやすいでしょう。
リフォームローンで借りられる金額・期間
無担保型のリフォームローンでは、借入上限が500万円〜1,000万円程度の商品が中心です。
有担保型や住宅ローン一体型になると、1,000万円〜2,000万円台以上まで借入できるケースもあり、大規模なフルリノベに対応しやすくなります。
返済期間の目安は以下のとおりです。
- 無担保型:最長10〜15年程度
- 有担保型・住宅ローン一体型:最長20〜35年程度
フルリノベーションを検討している方は、「リフォームローン単体」だけでなく、「住宅ローン一体型」も候補に入れると選択肢が広がります。
リフォームローンは何年まで借りられる?
リフォームローンの返済期間は、金融機関や商品タイプによって大きく変わります。
金額・期間の基本的な目安は先ほど触れたとおりですが、ここでは「何年に設定すると家計の負担がどのくらい変わるか」という視点で考えてみましょう。
少額のリフォーム(100〜300万円程度)なら、10年以内の返済でも家計の負担が抑えやすいケースが多いです。
一方、フルリノベーションで500〜1,000万円以上を借りる場合は、リフォームローンよりも住宅ローン一体型で20〜35年の長期返済にした方が、月々の返済負担を抑えやすくなります。
「何年で返すか」は、
- 借入金額
- 家計のキャッシュフロー
- 将来のライフプラン(教育費・老後資金など)
とセットで考える必要があります。
リフォームローンと住宅ローンの違い
リフォームローンは、住宅ローンとは別に「リフォーム費用専用のローン」として扱われることが多く、両者にはさまざまな違いがあります。
主な相違点をあげると、
- 借りられる金額(=融資限度額)は、住宅ローンよりリフォームローンのほうが少ない
- 返済期間は、リフォームローンが比較的短期で、住宅ローンは長期
- 金利は住宅ローンよりリフォームローンの方が高い
- 融資審査は住宅ローンの方が厳しく、リフォームローンのほうが通りやすい
といった傾向があります。
実は、リフォームのための費用を住宅ローンで借りられる場合もあり、その際は「どちらを借りるのがいいだろう?」と迷うかもしれませんが、上記の違いを踏まえると、以下のように言えるでしょう。
▢数十万円~数百万円のリフォームなら、リフォームローンを利用
→リフォームローンは借り入れの手続きが比較的簡単で、融資審査も通りやすい
少額を短期間で返済すれば、金利が高くても総返済額はそれほど高くならずに済む
▢500万円以上1,000万円台の大型リフォームなら、住宅ローンを利用
→短期返済より長期返済のほうが負担にならない
長期返済の場合は、小さな金利の差が総返済額に大きく影響するので、なるべく低金利がよい
いずれにしろ、金融機関の担当者に相談して、納得できる方を選びましょう。
リフォームローンでできること
一般的にローンには、何に使えるのか使途が定められています。
リフォームローンについても、金融機関ごとに使途が限られていますが、おおむね以下のことに使えます。
- 自宅の増改築
- 自宅の補修や改装
- システムキッチン、バス・トイレなど設備の交換や改良
- 耐震工事や断熱・バリアフリー工事
また、以下のことについては、金融機関によってできる場合とできない場合があります。
- 他社のリフォームローンの借り換え
- 自宅以外の実家やセカンドハウスのリフォーム
- 契約者の親族が所有する住宅のリフォーム
そして、リフォームローンを使ってはいけないのは以下のような使途です。
✖住宅の新築の建築費
✖投資用不動産の購入費
✖事業用・店舗などの改装費
ローンは、決められた使途以外に使ってしまうと契約違反となり、場合によってはその時点で残債すべてを一括返済するよう求められる恐れもあります。
くれぐれも、「リフォームローンで借りたお金が余ったから、車を買った」「リフォーム以外にもいろいろお金が必要なので、多めに借りておこう」などということがないようにしてください。
各金融機関が定めた使途は、それぞれのリフォームローンの説明書で確認してください。
実家のリフォームでもリフォームローンは使える?
「自分名義の家ではなく、親が所有している実家をリフォームしたい」というケースでも、リフォームローンを使えることが多いです。
ただし、金融機関によって「対象となる物件の条件」が異なるため、事前確認が必須です。
一般的には、次のような条件を満たす必要があります。
- 契約者本人または親族が所有する住宅であること
- 現在居住している、もしくは将来居住する予定があること
- 担保を設定する場合は、対象物件の評価額や権利関係に問題がないこと
なお、具体的な条件は金融機関ごとに異なるため、申し込み前に必ず最新の募集要項を確認しましょう。
実家リフォームは、「将来同居する前提で親の家を直す」「相続を見据えた資産価値の維持」といった文脈で相談されることが多く、資金計画だけでなく家族間の話し合いも重要になります。
リフォームローンの金利相場と最新動向(2026年)
2026年7月時点のリフォームローン金利は、商品タイプや金融機関によって大きく幅がありますが、目安は次の通りです。
詳細な金利やキャンペーンの有無は変動するため、必ず各金融機関の最新情報を確認してください。
| 銀行系・信用金庫などの無担保リフォームローン | ・変動金利:年1.5〜3.5%前後 ・固定金利:年2.5〜5.0%前後 |
| 有担保型リフォームローン・住宅ローン一体型 | ・変動金利:年1.0〜2.5%前後 |
| 信販会社・ノンバンク系のリフォームローン | ・年3.0〜8.0%程度(商品によってはそれ以上の場合も) |
近年は、低水準だった金利が徐々に上昇傾向にあり、「少しでも低い金利の商品を選べるかどうか」が総返済額に大きく影響する状態になっています。
複数の金融機関を比較することはもちろん、フルリノベを前提とするなら「住宅ローン一体型」にすることで金利を抑えられるかどうかも検討してみましょう。
変動金利と固定金利の違い
ローンの金利には、「変動金利」と「固定金利」の2種がありますが、リフォームローンの場合、金融機関によって、
- 変動金利のみ
- 固定金利のみ
- 変動金利と固定金利のどちらかが選べる
という3つのタイプに分かれます。
では、変動金利と固定金利とはどう違うのか、簡単に説明しましょう。
◆変動金利
市場金利と連動して、年2回、金利が見直されます。
返済中に、市場金利が下がればリフォームローンの金利も下がるため、返済総額が減ります。
が、逆に市場金利が上がればリフォームローンの金利も上がってしまい、返済総額が増える仕組みになっています。
一般的に、契約時の金利が固定金利よりも低く設定される傾向があります。
◆固定金利
契約時に決められた金利が、完済まで変わりません。
もし市場金利が下がっても、高い金利のまま返済し続けなければなりませんが、逆に市場金利が上がった場合は、低金利のまま返済できるので返済総額を抑えられます。
では、どちらを選べばいいのでしょうか?
メリット・デメリット、どんな人に向いているかを整理しましたので、以下の表を参考に判断してください。
【変動金利・固定金利のメリット・デメリット】

リフォームローンの審査基準と通るポイント
リフォームローンの融資審査は、住宅ローンの審査に比べて基準がゆるく、審査に通りやすいと言われています。
それは、
- 住宅ローンよりも融資限度額が少ない
- 返済期間も短い
- リフォームをするということはすでに持ち家があり、さらにローンを考えるだけの経済力があるとみなされる
といった理由からです。
審査は「仮審査」と「本審査」の2段階あり、仮審査には即日~数日、本審査には1~2週間がかかります。
リフォームローンの審査に通りやすいのは以下のような人です。
- 勤続年数が長い人
- 公務員や大手企業の正社員
- 他社からの借り入れが少ない人
逆に通りにくいのは、
- 収入が不安定な人
- 今までにローンや公共料金などを滞納したことがある人
- すでに多額の借り入れをしている人
などだと考えられます。
審査の基本的な考え方は「返済負担率」、つまり年収に対して年間返済額がどのくらいの割合かです。
住宅ローン返済中の方はすでに返済負担率が高くなっているため、リフォームローンの審査が厳しくなったり、借入上限が下がることがあります。
審査に通りやすくするためのポイントは次のとおりです。
- ローンやクレジットの支払い遅延があれば、事前に解消しておく
- 借入希望額を「見積もりに基づいた妥当な金額」にする
- 不要なカードローンやキャッシングがあれば整理しておく
「リフォームローンの審査に不安がある」「現在の住宅ローンも見直したい」という方は、リフォームにも使える住宅ローンへの借り換えや、ノンバンク系の活用なども選択肢になります。
ただし金利や条件は商品ごとに大きく異なるため、ゼロリノベのような第三者目線で相談できる場を活用すると、ムリのない選択がしやすくなります。
リフォームローンの審査についてくわしく知りたい場合は、別記事「リフォームローンの審査とは?審査基準、審査に通るポイントなど解説」も参照してください。
銀行とノンバンクのリフォームローンの違い
リフォームローンは、銀行や信用金庫などの「金融機関」と、信販会社・ノンバンクの両方が提供しています。
それぞれの特徴は次のとおりです。
| 銀行・信用金庫など | ・金利が比較的低い ・審査はやや厳しめ ・高額・長期返済のリフォームに向く |
| 信販会社・ノンバンク | ・審査が通りやすい傾向 ・金利は高め ・小〜中規模リフォームやスピード重視のケース向き |
ノンバンクのリフォームローンは、「どうしても銀行の審査に通らないときの選択肢」として有効ですが、金利が高くなるため総返済額も増えやすくなります。
フルリノベーションのような高額な工事では、ノンバンクよりも住宅ローン一体型など低金利の選択肢を優先的に検討した方が、長期的な負担は小さくなります。
失敗しないリフォームローンの選び方
リフォームローンを扱っている金融機関は数多くあります。
それぞれに商品内容が異なるため、どのローンに申し込もうか迷ってしまうかもしれません。
そんなときは、以下に挙げる7つのポイントをチェックして、ローン選びをしてください。
返済期間
まず、返済期間が最長何年かを確認しましょう。
少額の借り入れで、短期間で返済できるのであれば関係ありませんが、リフォームとしては高額な、たとえば500万円以上の金額を借り入れる場合は、できるだけ長期間で返済したいという人もいるでしょう。
リフォームローンの返済期間は、最長10~15年に設定している金融機関が多いようです。
ただ、中には最長20年といった長期の商品を提供しているところもあり、月々の返済額を抑えたい人にとっては有力な選択肢になるでしょう。
多額のローンをあまり短期間で返済しようとすると、家計に負担がかかる恐れもあります。
返済期間と月々の返済金額のバランスをよく考慮して、無理のない返済計画が立てられるローンを組みましょう。
融資限度額
リフォームローンの融資限度額は、多くの金融機関では500万円~1,000万円と、住宅ローンに比べて少額に設定されています。
そのため、家全体を大規模につくりかえるフルリノベーションなどの場合は、資金が足りない可能性もあります。
自分が予定しているリフォームには費用がいくらかかるか、リフォーム会社に見積もりを出してもらって、それに足りるリフォームローンを探しましょう。
もし足りなければ、住宅ローンを利用できる可能性もありますので、金融機関に相談してみてください。
担保の有無
先ほど「リフォームローンと住宅ローンの違い」で触れたように、リフォームローンは基本的には無担保のものが多いですが、中には有担保タイプもあります。
無担保と有担保で何が違うかというと、
- 有担保は無担保より金利が低い
- 有担保は無担保より融資限度額が上がる
- 有担保は無担保より返済期間が長くなる
といった点です。
少しでも金利を低く抑えたい場合や、多額のローンを長期間で組みたい場合などは、有担保を検討してみるといいでしょう。
その場合は、リフォームする物件そのものを担保にすることができます。
ただ、有担保型は無担保型よりも契約の際の必要書類が多く、手続きの手間も煩雑なのが難点です。
両者の違いは以下の表にまとめましたので、どちらかを選ぶ際の参考にしてください。
保証人の有無
リフォームローンは、基本的には保証人は必要ありません。
ただ、高額の有担保ローンを組む場合は、連帯保証人を求められる可能性もありますので、金融機関に確認しましょう。
手数料の有無
ローンを組む際には、手数料がかかる場合があります。
リフォームローンも、金融機関によっては手数料が発生しますので、注意が必要です。
また、のちのち繰り上げ返済をする可能性がある場合は、繰り上げ返済手数料がかかる金融機関もあります。
リフォームローンは融資額が少額の場合も多いため、手数料程度でもばかになりません。
いずれも事前に確認しておきましょう。
団体信用生命保険への加入
団体信用生命保険、通称「団信」は、ローン返済中に契約者が亡くなったり、返済不能なほどの障害や疾病をもった場合、ローンの残債がゼロになる、つまりそれ以降の返済をしなくてよくなる保険です。
保険会社が残債を金融機関に支払ってくれるため、金融機関としても貸し倒れリスクがなくなります。
そのため、高額の融資をする住宅ローンでは、基本的に団信への加入が義務付けられています。
一方で、リフォームローンの場合は、金融機関によって、
- 団信に加入する必要があるもの
- 団信に加入できないもの
- 団信に加入するかしないか、自分で選べるもの
があるのです。
団信は、健康状態に問題があると加入できない恐れがあります。
となると、ローンを組むこともできないので、団信加入必須のローンを組む場合は要注意です。
また、団信加入のために、必要書類が増え手続きが煩雑になるというデメリットもあります。
少額のローンであれば、団信はなくてもよいでしょうが、高額の融資を受ける場合は、団信に加入できるローンを選ぶとより安心できるかもしれません。
リフォーム工事の内容
先ほど「リフォームローンでできること」で説明したように、リフォームローンは金融機関によって使途が限定されています。
希望するリフォーム工事が、A銀行では認められていてB銀行では認められていないという場合もあります。
もし、リフォームローンを組んだ後で、借りたお金を認められていない使途に使ってしまうと、契約違反としてローンの一括返済を求められる恐れがあるのです。
そのため、どんなリフォーム工事をするかをあらかじめはっきりさせて、それが認められている金融機関でローンを組むようにしましょう。
よくある質問
- リフォームローンは最長何年まで借りられますか?
-
無担保型は最長10〜15年程度、有担保型や住宅ローン一体型なら20年以上の長期返済が可能な商品もあります。借入金額や家計の状況に合わせて選びましょう。
- 住宅ローンを返済中でもリフォームローンは利用できますか?
-
多くの場合は利用可能ですが、既存の住宅ローン返済分も含めた「返済負担率」が審査のポイントになります。負担率が高いと借入額が制限されることもあります。
- 親が所有する実家のリフォームにもリフォームローンは使えますか?
-
ご本人または親族所有で、居住中または将来居住する予定がある実家であれば、対象になる商品が多いです。ただし金融機関ごとに条件が異なるため、事前確認が必要です。
- 銀行とノンバンクのリフォームローンはどう違いますか?
-
銀行系は金利が比較的低い一方、審査はやや厳しめです。ノンバンク系は審査が通りやすい反面、金利が高めになりやすく、総返済額が増えやすい点に注意が必要です。
- フルリノベーションの場合、リフォームローンと住宅ローンどちらが向いていますか?
-
500〜1,000万円以上のフルリノベでは、金利の低い住宅ローン一体型で長期返済を選んだ方が、月々の負担を抑えやすいケースが多いです。物件価格とリフォーム費用をセットで比較しましょう。
まとめ
リフォームローンは、既存住宅の価値を高めるための工事費を分割で支払うためのローンで、住宅ローンとは「金利・借入金額・返済期間・審査」のすべてが少しずつ違います。
リフォームの規模が大きくなるほど、「リフォームローン単体」ではなく「住宅ローンと一体でどう資金計画を組むか」が重要です。
フルリノベーションを検討している方は、この記事で基本的な考え方を押さえたうえで、ご自身の条件に合わせて選択してください。
ご自身の条件に合わせた具体的な資金計画を立てたい方は、ゼロリノベのセミナーも活用してみると、数字を踏まえて安心して判断しやすくなります。
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