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リノベーションのプロが語る!築古リノベーションで気をつけるべきポイントとは?

<本調査に関して>

株式会社groove agentが運営するゼロリノベと、その品質管理および記事制作を請け負う株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田 貴行)は、合同でゼロリノベ社員の設計者男女7名を対象に、「築古リノベーションの注意点」についてのアンケート調査を実施しました。

目次

調査概要

調査概要:「築古リノベーションの注意点」についてのアンケート調査
調査期間:2025年5月19日(月)〜5月26日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:7人
調査対象:男性4人、女性3人

築古リノベーションで気をつけるべきポイントとは?

リノベーションのプロである回答者に、築古リノベーションで気をつけるべきポイントについて聞いてみました。

ポイント①予想外の構造的問題への備え

下地・躯体の劣化に注意

下地が腐っている場合があるので要注意です。戸建ての古民家の場合、費用が高額になる可能性があります。(30代女性・設計担当)

築古物件はスラブが脆くなっており、修繕の可否の確認が必要です。(30代女性・設計担当)

旧耐震はもちろん、それ以外も基礎周り、屋根裏を確認します。(40代男性・設計担当)

築古物件のリノベーションでは、表面だけでなく見えない部分にこそ注意が必要です。予算計画の段階で、下地補修や躯体補強のための予備費を十分に確保しておくことをおすすめします。

シロアリ被害と水回りの確認

シロアリ対策と水回りの状況の確認が重要です。(40代男性・設計・業務委託管理担当)

シロアリ被害は一度発生すると構造躯体に深刻なダメージを与えます。特に水回りの近くは要注意。事前調査の段階で専門家による入念なチェックを受けることが、後々のトラブル回避につながります。

「開けてびっくり」を想定した予算計画

ありとあらゆる『開けてびっくり』に備えてください。古い物件ということは当然施工技術も古いものとなります。開けてみたら想像もしないようなパワープレイが発覚することもあります。(30代男性・設計担当)

竣工図の情報量が少なく、解体するまで不明な項目が多い点に注意が必要です。(30代女性・設計担当)

築古物件リノベーションの『開けてびっくり』は、時に醍醐味ともなります。予想外の状況に遭遇したときにも柔軟に対応できるよう、予算に余裕を持たせることが成功の鍵となるでしょう。

ポイント②健康・安全面のリスク

アスベスト対策

新しい物件に比べて、アスベストが使われている可能性が高いです。(30代男性・設計担当)

アスベストの撤去・処分に費用がかさむ場合が多いです。(30代女性・設計担当)

特に1980年代以前の建物ではアスベスト使用の可能性が高いことを覚えておきましょう。専門業者による適切な調査と処理は、健康リスクを回避するだけでなく、法的責任からも守ってくれます。

害虫問題への対処

躯体現しにした際に、ゴキブリの卵の抜け殻がたくさん出てきたことがあります。(30代男性・設計担当)

長年人の手が入っていない部分は、思わぬ”住人”が潜んでいることも。リノベーション工事では害虫対策も視野に入れ、快適な住空間づくりを目指しましょう。

ポイント③設備面の課題

給排水設備の老朽化

給排水の腐食に注意が必要です。(30代女性・設計担当)

外壁からの雨水侵入が見つかったことがあり、その際はマンション側の大規模改修で対応してもらいました。(30代男性・設計担当)

目に見えない配管の劣化は、後々の水漏れトラブルの原因になります。給排水設備は可能な限り一新することで、長期的な安心を手に入れることができます。

断熱性能の確認

断熱材の確認が必要です。(30代女性・設計担当)

昔の建物は断熱性能が現代の基準と大きく異なります。快適な室内環境と省エネ性能の両立のためにも、断熱改修は築古リノベーションの重要ポイントです。

ポイント④リノベーション計画のポイント

完璧を求めすぎない姿勢

完璧にしたいと思う方には、木造リノベはあまりおすすめできません。(40代男性・設計担当)

『開けてびっくり』を楽しむ意気込みでリノベに臨んでいただけると良さそうです。(30代男性・設計担当)

築古物件の魅力は、その歴史と個性にあります。すべてを現代風に完璧に仕上げようとするよりも、古い建物ならではの特徴を活かすことで、唯一無二の空間が生まれます。

コンクリート現しの仕上がりに注意

築古の場合躯体の状態が悪い可能性が高く、コンクリート面を現しとした場合、かなり荒々しい仕上げになる可能性が高いです。(30代男性・設計担当)

築古物件で躯体現しを希望する場合は、解体後に出てきた壁が必ずしも綺麗ではない可能性があることを理解しておきましょう。それを味わいと捉えるたり、他の選択肢も予め検討しておくなど、柔軟な心持ちでいることでリノベーションをより一層楽しむことができます。

まとめ

今回は、ゼロリノベ社員の設計者を対象に築古リノベーションで気をつけるべきポイントを聞いてみました。築古リノベーションでは、見た目だけでなく見えない部分にも注意が必要です。下地や躯体の劣化、シロアリ被害、アスベストの有無など、予想外の問題が発生することも珍しくありません。また、給排水設備や断熱性能の古さも快適さに影響します。

リノベーションを成功させるには、しっかりと予備費を確保し、『開けてびっくり』な状況にも柔軟に対応することが大切。完璧を求めすぎず、古さを楽しむ気持ちが理想の住まいづくりにつながります。

この記事の執筆
  • 薮菜摘

    ゼロリノベの編集担当。地元仙台の不動産会社でWebメディアの立ち上げに参加。世の中に埋もれている魅力的なヒト・モノ・コトを発掘し、「編集の力でその価値を発信する」ことにやりがいを感じる。住宅購入の検討中にゼロリノベを知り、ユニーク...

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