自宅を癒しの空間に変えるヒントが満載｜美容室のリノベーション事例紹介

最近、「自宅をもっと心地よく、癒しの空間に変えたい」と考える方が増えています。そんなときに参考になるのが、美容室のリノベーション事例。限られた空間でリラックスできる雰囲気や、洗練されたインテリアを実現している美容室は、自宅づくりにも応用できるヒントの宝庫です。

本記事では、実際にリノベーションされた美容室の事例をご紹介し、自宅を癒しの空間に変えるためのアイデアをご提案します。

なぜ美容室のリノベーション事例が自宅づくりに役立つのか？

美容室は「非日常」を演出し、訪れた人に心地よさや癒しを提供する空間です。そのため、設計やインテリアには高いホスピタリティと機能性が求められています。これらの要素は、自宅においてもリラックスできる環境をつくるために非常に役立ちます。

特に、照明・素材選び・空間の使い方は、自宅リノベーションにそのまま応用できるヒントが満載。さらに、空間を区切りながらも閉塞感を出さない工夫や、居心地のよい動線計画など、美容室ならではの工夫は、毎日を過ごす住まいづくりにも大いに役立ちます。

自宅にも取り入れたい！癒しとセンスが光る美容室リノベ事例5選

ここからは、リノベーションされた美容室の中から、自宅にも取り入れやすいデザインやアイデアが光る5つの事例をご紹介します。

それぞれの事例では、リノベーションの背景やデザインの工夫、自宅に応用できるポイントについても詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

1、東京｜ヘアサロン カツミ

「ヘアサロンカツミ」は、祖父母の住宅をリノベートして生まれた、居住兼店舗型のアットホームな美容室。無機質な空間を素材感でやさしく包み込んだ設計が印象的です。Rの開口やRデザインの什器など曲線を上手に活用し、やわらかい雰囲気でリラックス感もアップ。素材選びや照明、什器にこだわり、アンティーク感と都会的なセンスが融合した内装が特徴です。

熊田

古材やアイアン素材を活かした内装は、レトロ感とモダンを両立。ゆったりとしたレースカーテンの掛け方や、照明、什器の選び方も参考になります。

2、神奈川｜森の美容所

「森の美容所」は、カウンセリングから仕上げまでスタイリスト1名体制のマンツーマンサロン。インテリアにはオーナーのこだわりがつまっていて、自宅にお邪魔したようなリラックス空間が広がります。古材や漆喰の壁を再利用し、まるで“森のなかの隠れ家”のような癒し空間に。リノベで自然と共存するライフスタイルを体現したサロンです。

熊田

大きな窓と自然素材、観葉植物のレイアウトは、自宅にも癒しの森の雰囲気をつくるヒントに。趣味アイテムの飾り方も参考になりますね。

3、群馬｜hair atelier Jewel

「hair atelier Jewel」は、洗練されたデザインと居心地の良さを兼ね備えた、隠れ家的プライベートサロンです。木の温もりを基調とした北欧ナチュラルなインテリアが印象的。空間は明るく開放的で、店内全体に統一感のある自然素材と照明設計が施されています。居心地の良さと生活へのなじみを両立し、お客様との距離感を意識した空間づくりも魅力。

熊田

ナチュラルウッドと柔らかな光を組み合わせた北欧風の内装は、リビングやダイニングに最適。イスとタイルのモスグリーンもよいアクセントになっています。

4、奈良｜みやこ美粧園

「みやこ美粧園」は、築100年の古民家をフルリノベーションした美容室兼住居。「古きを活かす事」をコンセプトに、太い梁や木製建具をそのまま活かしつつ、白壁やガラス建具で明るさと開放感をプラス。伝統と現代性が共存する空間づくりが評価されており、自宅兼店舗としての機能美にも注目が集まっています。

熊田

古民家の梁や和建具を活かした和モダンスタイルは、自宅にも品のある落ち着きを与えてくれます。どこか懐かしいと感じるインテリアは、リラックス空間づくりに最適です。

5、東京｜上目黒美容室

「上目黒美容室」は、築50年の古民家をリノベーションしたプライベートサロン。1階は美容室、2階はギャラリー兼スタジオになっています。既存の柱・梁・土壁などの素朴な素材感を残し、不要な造作を「引き算」的に整理したのが特徴。照明計画も高く評価され、2022年に開催された第32回「TBCA（Takara Business Creation Awards）」で、サロン部門 設計デザイン賞の金賞を受賞しました。

熊田

残すところと取り除くところを徹底的に選定した事例。木造家屋に「広がり」と「艶」を与えるという点も素材選びの参考になりそうです。洗練された中にも温もりを感じられる、ナチュラル×モダンな空間設計！

自宅サロン・癒し空間をつくるためのデザインアイデア

美容室のリノベーションには、快適さと癒しを両立するための工夫が詰まっています。それらのアイデアは、自宅の空間づくりにも活かすことができます。ここでは、自宅にいながらサロンのような落ち着いた雰囲気を叶えるための具体的なデザインのヒントをご紹介します。

自然光と風を取り込む間取り

多くの美容室では、心地よさを演出するために自然光をたっぷり取り入れる設計がなされています。窓の位置や開口部の工夫で、室内全体に柔らかな光が広がり、リラックス感を高めてくれます。また、風通しの良い配置にすることで空気の流れが生まれ、季節の移ろいを感じられる心地よい空間に。

自宅でもリビングやワークスペースの窓まわりを見直すことで、格段に快適な居住空間に生まれ変わります。

プライベート感を高めるゾーニング

美容室では、パーソナルスペースを確保しながらも開放感を損なわないよう、仕切りや間仕切りの工夫がされています。自宅でも、壁を設けるのではなく、格子や家具、カーテンなどで緩やかに空間を区切ることで、プライベート感を保ちつつ圧迫感のない心地よい空間を演出できます。特にリモートワークや趣味に集中できるスペースが欲しい方にはおすすめです。

おしゃれなアクセントウォールと素材使い

美容室のリノベーションでは、壁の一面に異なる素材やカラーを用いたアクセントウォールが取り入れられることが多くあります。例えば、タイルや木材、左官仕上げの壁などを取り入れることで、空間に個性と高級感が加わります。これを自宅に応用する場合は、リビングやベッドルームの一部にアクセントを加えるだけでも、非日常的な癒しの空間に早変わりします。

植物・インテリアで癒しを演出

植物や自然素材のインテリアは、視覚的にも精神的にも癒しの効果をもたらします。美容室でも、グリーンを取り入れることで居心地の良さを高めています。

自宅でも観葉植物やドライフラワー、ラタン素材の家具、リネンのファブリックなどを組み合わせることで、ナチュラルで落ち着いた空間を演出できます。香りのあるアロマや間接照明を取り入れるのも、五感に働きかける癒しのポイントです。

リノベ成功のために注意すべき3つのこと

癒しの空間を目指して自宅をリノベーションする際は、理想を叶えるための工夫だけでなく、事前にしっかりと準備しておくべきポイントもあります。せっかくのリノベーションも、完成後に「こうすればよかった」と後悔してしまうケースは少なくありません。

ここでは、リノベを成功させるために押さえておきたい3つの重要な視点をご紹介します。デザイン面だけでなく、機能性や施工管理まで視野に入れた計画を立てることで、納得のいく空間づくりを実現しましょう。

完成イメージの共有と具体的な確認

理想の空間を実現するためには、設計者や施工会社と「完成形のイメージ」を共有することが不可欠です。言葉だけでは伝わりにくいため、Pinterestや雑誌の切り抜きなど、ビジュアル資料を用意して具体的に伝えると効果的です。

動線・収納など機能性の検討

見た目が美しいだけでなく、使いやすい空間であることがリノベ成功のカギです。特に日常の動線や収納計画は、生活のしやすさに直結します。美容室のように、作業の流れを意識したレイアウトを参考にすると、無駄のない快適な空間がつくれます。

施工業者選びと予算管理のコツ

リノベーションを成功させるためには、信頼できる施工業者選びがとても重要です。実績や得意分野を確認し、見積もり段階で予算やスケジュールを明確にしておくことが、トラブルを避けるポイントになります。複数社での比較や口コミの確認も忘れずに行いましょう。

まとめ

美容室のリノベーション事例には、自宅を癒しの空間に変えるためのヒントが数多く詰まっています。照明、素材、レイアウトの工夫など、プロの視点で作られた空間を上手に取り入れることで、日常の暮らしがぐっと豊かになります。
リノベーション相談などを活用して、自分だけの癒しの空間づくりに一歩踏み出してみてください。