リノベーションでスタイリッシュに暮らすコンクリの壁
おしゃれでアートな雰囲気を持つコンクリート打ちっぱなしの壁。実際に暮らすとどうなのか、実例を見つつご紹介します!
広さの確保
一般的なマンションの場合、コンクリートで作られた枠組みの内壁に断熱材などをつける「内断熱工法」が採用されています。断熱材にはもちろん厚みがあるので、その分、室内は狭くなってしまいます。面積が大きければ大きいほどマンション価格は高額になってくるので、狭い空間を広く使えるのは嬉しいですよね。
広々とした空間を自由に使う。
デザイン性
コンクリート打ちっぱなしの住宅に住んでみたいと思う時、一番に思い浮かべるのはデザイン性だと思います。シンプルさを体現した佇まいなので、ブランドの路面店にも使われていて、洗練された空気を感じます。
アルミやステンレスなどの金属と相性が良いだけでなく、ウッド調の家具にもフィットします。無機質な部屋にするのか、温かみを持たせるのか、どちらも自由自在です。
天井のグレーが引き立てる白い壁。ダクトレールも映える。
木の持つ優しさを活かしています。
一方でデメリットも…
コンクリートは、熱をためる「蓄熱」という性質があります。そのために、外気の影響を受けやすく、暑さ寒さを保ってしまいます。夏には昼間の暑さを夜まで持ち越し、冬には寒さを内に蓄え、寝ている間も寒いです。解消方法としては、上下左右に部屋のある物件を選ぶといいでしょう。外との接触面が少ないので、気温の影響を受けにくいです。断熱効率が悪い最上階は、天井部分に断熱材を入れましょう。それだけで変わりますよ!
また、気密性が高いので、冬場は結露に悩まされやすいです。ただ、窓を二重サッシにすれば、朝の結露はだいぶ抑えられます。部屋数を減らすと、部屋間の温度差による結露も防ぐことができます。
コンクリートには吸湿性がないので、表面がかびてしまうことも。壁による調湿作用はないと考えておいた方が良さそうです。掃除をするときは窓を開けるなど、普段の生活の中で換気を意識すると、室内の空気に流れができます。すると、湿気がとどまらないので、カビが出にくくなります。1LDKなど壁の少ない間取りにすると、空気の通りが良くなりますね。スケルトンリノベーションなら、間取りから考えることができるので、より暮らしやすい家に住むことができます。
デメリットを理解して暮らすのも大事。
夢がかなうと、毎日ワクワクして、もし嫌なことがあっても、プラスにとらえられますよね。憧れのスタイルで暮らすこともそれに似ています。もし、おしゃれなお家に住むのが理想なら、コンクリートの壁も「あり」だと私は思います!