クッションフロアは安っぽい?フローリング・塩ビタイルとの違いと床材選び

クッションフロアは安っぽい?フローリング・塩ビタイルとの違いと床材選び

床のリフォームやDIYでも人気のクッションフロア
塩化ビニルを使用しており水に強くお手入れも簡単で、さらにフローリングと比べて価格が安価なため、取り入れやすい床材として定番人気です。

その反面、「クッションフロアは安っぽく見えるのでは?」「DIYで使うようなチープなデザインしかないのでは?」と、見栄えや機能性を気にする方も多いのではないでしょうか。

しかし、クッションフロアは近年で進化を続けており、用途に応じた機能的でおしゃれなデザインも多くあります。

今回は床のリフォームやリノベーションを検討している方に向けて、下記を解説します。

  • クッションフロアとは?
  • クッションフロアが安っぽいと言われる理由
  • クッションフロアのメリットとデメリット
  • フローリングや塩ビタイルとの比較
  • クッションフロアが向いている、向いていないケース
  • リノベーションで後悔しない床材選びのポイント

床材選びで悩んでいる方へ、答えを導くヒントになる内容なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

目次
施工事例
写真の上で指を動かしてみてください 写真の上でクリックして境界線を動かしてみてください

クッションフロアとは?

クッションフロアとは?

クッションフロアとは、プラスチックの一種である塩化ビニルを主原料としたシート状の床材です。

クッションフロアとは?
参照:ゼロリノベ・サニタリーにクッションフロアを活用した事例

表面には木目や石目、タイル調などのリアルな柄がプリントされており、デザインのバリエーションが豊富。近年は質感の再現性も向上しており、さらっとしたものやマットなものなど、メーカーごとにさまざまな商品が展開されています。

また、中間層にはクッション性のある発泡層が設けられているため、足腰への負担を軽減しやすいのも特徴です。水に強く手入れもしやすいため、洗面所やトイレ、キッチンなどの水回りを中心に採用されています。

谷川

クッションフロアはそのクッション性の高さから、ペットのいるご家庭の居住スペースや、小さいお子様のためのキッズスペースにも採用されることがあります。

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クッションフロアが安っぽいと言われる理由

前述したように、クッションフロアは水や汚れにも強くお手入れがしやすい点や、デザイン性も高いのに、なぜ「安っぽい」と言われてしまうのでしょうか。

  • 光が反射した時に、フローリングにはない「テカリ」が見えてしまう
  • 木目やタイルなどの継ぎ目や目地に立体感がなく、“いかにもプリントな感じ”が気になる
  • クッション性があるため、フローリングならではの硬さが感じられない
  • 表面の塩化ビニルのツヤっぽい質感が不自然

クッションフロアは手頃な価格やメンテナンス性の高さが魅力ですが、商品によっては表面のツヤ感やプリント特有の質感が気になる場合もあります。ただし近年はデザインや質感の再現性が向上しており、以前ほど「安っぽい」という印象を受けにくい製品も増えています

クッションフロアのデザインはここまで進化している

クッションフロアは、サンゲツやリリカラ、東リなどのメーカーからさまざまなデザインが販売されています。
近年は木目や石目だけでなく、モルタル調やテラゾー柄などインテリア性の高い商品も増えており、一昔前の「いかにも賃貸っぽい」イメージとは異なる選択肢が広がっています。

谷川

気になるのが性能面ですが、遮音性や消臭性、コーティングによる汚れにくさなど、各社それぞれに特徴が異なるクッションフロアが登場しています。


サンゲツ|デザインの豊富さと機能性のバランスが魅力

サンゲツのクッションフロアは、木目や石目、テラゾー柄などデザインのバリエーションが豊富です。また、抗菌・消臭・耐次亜塩素酸・ペット対応など、暮らしに配慮した機能を備えた商品も展開されています。

東リ|床材メーカーならではの機能性に強み

東リは床材専門メーカーとしての歴史が長く、クッションフロアも豊富なラインナップを展開。住宅向けの「CFシート-H」には抗ウイルス・抗菌・防カビ機能を備えた商品が多く、ペット向けシリーズでは防滑性や消臭性能にも力を入れています

リリカラ|インテリアになじむデザイン提案が得意

リリカラは壁紙とのコーディネート提案にも強く、ナチュラルテイストや北欧テイストなど住宅インテリアに合わせやすいデザインが豊富です。トータルコーディネートを意識した商品選びがしやすいメーカーとして知られています。

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クッションフロアのメリット・デメリット

クッションフロアは、デザイン性や価格の手頃さから、住宅だけでなく賃貸物件やリフォームでも広く採用されている床材です。一方で、素材ならではの特徴があるため、設置する場所やライフスタイルによって向き・不向きがあります
まずはメリットとデメリットを理解したうえで、他の床材と比較してみましょう。

メリット

クッションフロアの大きな魅力は、水や汚れに強く、お手入れがしやすいことです。表面は塩化ビニルでコーティングされているため、水拭きができ、洗面所やトイレ、キッチンなどの水回りでも使いやすい床材です。

また、フローリングや塩ビタイルと比べて材料費や施工費を抑えやすく、リフォーム費用をできるだけ抑えたい方にも選ばれています。さらに、木目調や石目調、モルタル調などデザインのバリエーションも豊富で、インテリアのテイストに合わせて選べる点も魅力です。

中間層にクッション性があるため、長時間立ち仕事をするキッチンなどでは足腰への負担を軽減しやすく、小さなお子さまがいる家庭でも採用されています。

デメリット

一方で、クッションフロアは柔らかい素材のため、重い家具を長期間置くとへこみが残る場合があります。また、鋭利なものを落としたり家具を引きずったりすると、傷が付きやすい点にも注意が必要です。

さらに、商品によっては表面のツヤ感やプリント柄の質感から「安っぽい」と感じられることがあります。近年はデザイン性が向上していますが、本物の木材や石材の質感を重視する場合は、フローリングや塩ビタイルの方が満足度が高いケースもあります。

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クッションフロアと塩ビタイル・フローリングを比較

床材にはそれぞれ異なる特徴があり、「どれが一番優れている」という正解はありません。デザイン性や耐久性、メンテナンス性、コストなど、重視したいポイントによって適した床材は変わります。
ここでは、クッションフロア・塩ビタイル・フローリングの違いを比較しながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。

デザイン性

近年のクッションフロアは、木目や石目、モルタル調などデザインの幅が広がり、一見すると本物と見分けがつきにくい商品も増えています。しかし、近くで見るとプリント特有の質感や表面のツヤが気になる場合もあります。

塩ビタイルは凹凸や素材感まで再現した商品が多く、本物の木材や石材に近い質感を表現できるのが特徴です。一方、フローリングは天然木ならではの風合いや経年変化を楽しめるため、素材そのものの質感を重視する方に選ばれています。

耐久性

耐久性を重視するなら、塩ビタイルやフローリングがおすすめ。塩ビタイルは傷やへこみに強く、一部が傷んでも部分的な張り替えができるため、長く使いやすいです。

クッションフロアは柔らかい素材のため、重い家具によるへこみや傷が付きやすい傾向があります。ただし、洗面所やトイレなど比較的負荷の少ない場所では十分な耐久性を発揮します。

メンテナンス性

クッションフロアと塩ビタイルは、どちらも水拭きができ、汚れが付きにくいため、キッチンや洗面所など水回りにも適しています。

フローリングは素材によってワックス掛けや定期的なメンテナンスが必要になることがありますが、ワックス不要の商品や耐水性を高めたフローリングも増えており、以前よりお手入れしやすくなっています。

谷川

毎日のお手入れに大きな差はありません。それよりも『どんな暮らしがしたいか』や『どこに使うか』を基準に選ぶのがおすすめです。

コスト

初期費用を抑えたい場合は、クッションフロアが選ばれることが多い床材です。材料費や施工費を比較的抑えられるため、リフォーム費用全体をコンパクトにまとめやすいというメリットがあります。

塩ビタイルはクッションフロアより価格が高めですが、耐久性や部分補修のしやすさを考えると、長期的なコストパフォーマンスに優れています。フローリングは材料費・施工費ともに高くなる傾向がありますが、天然木ならではの質感や資産価値を重視する方に適しています。

谷川

クッションフロアは初期費用を抑えやすい床材ですが、床材選びでは施工費や将来的なメンテナンス費用も考慮することが大切です。
床リフォームの費用相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

クッションフロアが向いているケース・向いていないケース

クッションフロアには、水や汚れに強くコストを抑えやすいという魅力がある一方、耐久性や質感の面では向かないケースもあります。ここでは、クッションフロアが向いているケース・向いていないケースをまとめました。

向いているケース

水回り

クッションフロアは耐水性が高く、水拭きしやすいことから、洗面所やトイレ、キッチンなどの水回りで多く採用されています。水が飛び散ってもお手入れしやすく、毎日清潔な状態を保ちやすい点が魅力です。

賃貸住宅

比較的リーズナブルに施工できるため、賃貸住宅のリフォームや原状回復を考慮した住まいにも適しています。デザインの種類も豊富なので、空間の印象を変えたい場合にもおすすめです。

コストを抑えたい場合

床材にかかる費用をできるだけ抑えたい場合には、クッションフロアがイチオシです。材料費や施工費を抑えられるため、限られた予算の中でもリフォームを進めやすくなります。

気軽に模様替えしたい場合

木目調や石目調、モルタル調などデザインのバリエーションが豊富なため、インテリアの雰囲気に合わせて選びやすいです。施工がしやすいので、住まいのイメージチェンジにも向いています。

向いていないケース

高級感を重視したい空間

リビングは家族が長い時間を過ごし、来客の目にも触れる場所です。素材そのものの質感や高級感を重視したい場合は、天然木のフローリングや、質感の再現性が高い塩ビタイルの方が満足度が高いでしょう。

重い家具を長期間置く部屋

クッションフロアは柔らかい素材のため、食器棚や本棚など重い家具を長期間設置すると、へこみが残る場合があります。模様替えをする可能性がある場合は、設置場所も考慮して選ぶことが大切です。

傷が付きやすい環境

キャスター付きの椅子を頻繁に使用する部屋や、重い家具を動かす機会が多い場所では、表面に傷が付きやすくなることがあります。使用環境によっては、耐久性の高い塩ビタイルを検討するのも一つの方法です。

長期的な耐久性を重視したい場合

できるだけ張り替えの頻度を減らしたい場合や、長期間きれいな状態を保ちたい場合は、耐久性に優れた塩ビタイルやフローリングが適しています。初期費用だけでなく、メンテナンスや将来的な張り替えも含めて検討すると、納得のいく床材選びにつながります。

谷川

長くきれいな状態を保ちたい場合は、耐久性に優れた塩ビタイルやフローリングが向いています。ただし、すべての部屋を同じ床材で統一する必要はありません。部屋の用途に応じて床材を使い分けることで、それぞれのメリットを活かした住まいづくりができます。

部屋ごとに床材を使い分けるという選択肢

部屋ごとに床材を使い分けるという選択肢

床材は、家全体を同じ素材で統一しなければならないわけではありません。用途に合わせて床材を使い分けることで、デザイン性と使い勝手を両立できます。

例えば、家族が長い時間を過ごすリビングには、木の温もりや高級感を楽しめるフローリングを採用し、洗面所やトイレなど水が飛び散りやすい場所には、水に強くお手入れしやすいクッションフロアを選ぶ方法があります。また、玄関には耐久性やデザイン性に優れた塩ビタイルを採用するなど、それぞれの床材の特性を活かした組み合わせも人気です。

リノベーションでは、すべての部屋を同じ床材にすることが正解とは限りません。部屋の用途やライフスタイル、予算に合わせて適材適所で選ぶことで、見た目だけでなく暮らしやすさにも配慮した住まいを実現できます。

谷川

ゼロリノベでは、床材を異素材で組み合わせたり、用途ごとに使い分けたりと、暮らしに寄り添う床材選びを提案しています。
下記の施工事例を参考に、気になる床材があればぜひチェックしてみてください。

施工事例
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暮らしに合った床材選びで後悔しないために

床材は毎日目にし、足で触れるものだからこそ、デザインだけでなく使い心地や耐久性、将来のメンテナンスまで考えて選ぶことが大切です。ここでは、リノベーションで後悔しないために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

見た目だけで選ばない

床材はインテリアの印象を大きく左右するため、デザインを重視したくなるものです。しかし、床材には耐久性や防水性、お手入れのしやすさなど、見た目以外にもさまざまな性能があります。

「デザインが気に入ったから」という理由だけで選ぶのではなく、部屋の用途や求める機能とのバランスを考えることが、後悔しない床材選びにつながります。

暮らし方をイメージして選ぶ

同じ床材でも、暮らし方によって使いやすさは大きく変わります。例えば、小さなお子さまやペットがいる家庭では傷や汚れへの強さが気になるかもしれません。一方で、夫婦二人暮らしなら、デザイン性や素材感を優先できる場合もあります。

「誰が、どの部屋で、どのように過ごすのか」を具体的にイメージしながら選ぶことで、暮らしに合った床材を見つけやすくなるでしょう。

初期費用だけでなく将来のコストも考える

床材選びでは、初期費用だけに注目するのではなく、将来的なメンテナンスや張り替えまで含めたコストを考えることも重要です。

例えば、クッションフロアは初期費用を抑えやすい一方で、使用環境によっては張り替えのタイミングが早まることがあります。一方、塩ビタイルは初期費用がやや高めですが、部分補修がしやすく、長期的なコストパフォーマンスに優れている場合もあります。

「今いくらかかるか」だけではなく、「何年先まで快適に使えるか」という視点を持つことで、自分たちの暮らしに合った床材を選びやすくなるでしょう。

まとめ|床材に正解はない。暮らしに合った選択を

クッションフロアは、「安っぽい」というイメージを持たれることがありますが、近年はデザインや機能性が大きく進化し、リフォームやリノベーションの選択肢として十分検討できる床材になっています。

一方で、高級感や耐久性を重視する空間にはフローリングや塩ビタイルが向いているケースもあり、すべての部屋にクッションフロアが最適とは限りません。

大切なのは、「どの床材が一番優れているか」ではなく、「どの部屋で、どのように暮らしたいか」という視点で選ぶことです。部屋の用途やライフスタイル、将来のメンテナンスまで考慮しながら、自分たちの暮らしに合った床材を選びましょう。

リノベーションでは、床材の素材だけでなく、間取りやデザイン、住まい全体とのバランスも重要です。理想の暮らしを実現するためにも、実際の施工事例を参考にしながら、自分たちに合った住まいづくりを考えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆
  • 谷川 和歩

    子育て・学習、エンタメからビジネスまで、幅広いジャンルの執筆をはじめとし、インタビューや取材も行っています。プライベートでは、建坪20坪あまりの小さな平屋に家族四人で暮らし始めたことで、住宅や暮らし方に興味を持ちました。心配りを...

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