机のリノベーション事例18選!種類や費用、成功のコツを徹底解説
「子どもの学習机をリノベーションしたいけど、どうすればいいのだろう?」
「リモートワークが多くなったからリノベーションでワークデスクを作りたい」
最近はリノベーションブーム。子どもの成長に合わせて机をリノベーションしたり、自宅で仕事をする際の机をリノベーションでなんとかしたいと思う方が増えています。
机をリノベーションするには、以下の2つの方法があります。
①自分でDIYをする:自分で材料購入、設計、組み立てまで行う
②会社に依頼する:専門業者に依頼し、設計からデザイン・制作まで行ってもらう
また、机と一言に言っても、以下のように用途や目的によって大きさや設置場所、デザインも違ってきますね。
つまり、机をリノベーションする場合は、
①DIYにするのか会社に依頼するか
②どのような用途にするのか
の2点について理解する必要があります。このようなことを理解せずに机をリノベーションしようとすると、サイズや素材などがちぐはぐになったりして失敗してしまうからです。
そこで、ここでは机のリノベーションでDIYする場合・会社へ依頼する場合の両方について以下のようなことをお伝えします。
▼この記事で分かること
◎種類別の机のリノベーション事例
◎机のリノベーションにかかる費用
◎実際に机をリノベーションする際のステップ
◎机をリノベーションする際の良い会社の選び方
最後まで読めば、どうすればあなたの机を理想のリノベーションできるか分かるはずです。どうぞ、大事な机を素敵に生まれ変わらせるためにも読み進めてください。
【種類別】机のリノベーション事例
本章では机のリノベーションではどのようなことができるか具体的にイメージしていただくために様々な机のリノベーションの事例をご紹介します。
机といっても用途は様々です。ここでは机を代表的な用途別に以下の4種類に分けました。
本記事では机の種類別・リノベーション方法別に事例やコツを詳しく紹介します。
ご自分の興味のある部分を読んでみてください。
①【学習机】DIYの事例 → 1-1-1. DIYで学習机をリノベーションした事例
②【学習机】会社の事例 → 1-1-2. 会社に依頼して学習机をリノベーションした事例
③【ワークデスク】DIYの事例 → 1-2-1. DIYでワークデスクをリノベーションした事例
④【ワークデスク】会社の事例 → 1-2-2. 会社に依頼してワークデスクをリノベーションした事例
⑤【食卓】DIYの事例 → 1-3-1. DIYで食卓をリノベーションした事例
⑥【食卓】会社の事例 → 1-3-2. 会社に依頼して食卓をリノベーションした事例
⑦【多目的な机】DIYの事例 → 1-4-1. DIYで多目的な机をリノベーションした事例
⑧【多目的な机】会社の事例 → 1-4-2. 会社に依頼して多目的な机をリノベーションした事例
様々な事例を通して、ご自分の机のリノベーションのイメージを膨らませてみましょう。
1-1. 学習机
学習机は、子どもが小学生に上がるタイミングで購入することが多いですが、中学生・高校生と体が大きくなるに従ってサイズが合わなくなってきたり、デザインが子どもっぽいと本人が嫌がることも多いですね。
しかし、子どもの学習机は頑丈にできていて形も独特。どうやってリノベーションすればいいの?と迷っている方も多いでしょう。
そこで、ここでは
- DIYでできるリノベーション
- 会社に依頼してリノベーション
について、ご紹介します。
1-1-1. DIYで学習机をリノベーションする
子ども用の学習机の一般的なスタイルは「袖机」です。袖机とは、片側または両側に大容量の3段程度の引き出しがついている机です。一般的には天板の下に薄い引き出しもついています。昔からあるスチールの事務机の形状を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
3段程度の引き出しは分離したワゴンタイプもあり、天板の奥行きが広く、奥には本棚がついています。
学習机の場合は機能性が重視されているため、このように頑丈で特殊なデザインのものも多く、素人にはちょっと手が出せないような感じがしますよね。
しかし、工夫次第ではお金や労力をあまりかけずに学習机をリノベーションすることができますよ。
- カッティングシートを利用する
- ペンキで色を塗る
詳しく説明していきます。
■カッティングシートを利用する
市販のカッティングシートなどを使えば以下のように簡単にリノベーションすることが可能です。
カッティングシートは色々な色柄があり、インターネットや100円ショップなどでも購入することができます。例えば天板や引き出しにダークな木目調のカッティングシートを貼ります。取っ手を黒のアイアンなどにすれば、インダストリアルな格好いい机になりますよ。
【カッティングシートで机をリノベーションする際に必要なもの】
- カッティングシート
- タッカー
- ドライバー
- はさみ
タッカーとは大きなホチキスのようなもので、薄い木や布などを固定する道具です。タッカーは100円ショップやホームセンターで購入することができます。
■ペンキで色を塗る
ナチュラルな木目の普通の学習机でも、ペンキで色を塗るだけで雰囲気がガラッと変わります。例えば、100円ショップのペンキでも学習机をリノベーションすることが可能です。
学習机の上に乗っている本棚を外して色をペイントすると、雰囲気がガラッと変わります。取っ手のパーツもかわいいものが100円ショップで購入できるので、お金をかけずにリノベーションできますよ。
【ペイントする机リノベーションに必要なもの】
- ペンキ
- 刷毛
- 接着剤(パーツ用)
1-1-2. 会社に依頼して学習机をリノベーションする
DIYしてみたいけれど時間がない、DIYをやったことがないから自分には無理という人は、リフォーム会社やリノベ会社に依頼することも可能です。
リフォーム会社やリノベ会社に依頼すると、部屋のインテリアとの統一感を考慮したデザインや、理想通りの高さとサイズ、デッドスペースを有効活用するなど、空間に合わせて机を造作することができます。
たとえば、リビングにあるダイニングテーブルで勉強するスタイルを取っているご家庭もあると思います。その場合は、リビングの一角の棚を机として使えるような造作デスクもおすすめです。
出典:ゼロリノベ
リビングの中でもダイニングテーブルと別の場所に勉強スペースを作れば、物音や人の気配を感じつつ勉強に集中することができます。リビングで勉強するスタイルは学力向上の面からも注目されています。
子どもの”学び”に焦点を合わせ、科学的根拠に基づいた正しい情報を発信する「こどもまなび☆らぼ」によると、リビングで勉強すると、わからないことがあればすぐ近くの親に聞ける・一番近い存在である親からのフィードバック(自分の言動や行動に親が返してくれる)をもらうことでモチベーションが上がるなどの効果があるとのこと。それが、子どもの成長意欲へとつながるのです。
リビングは、大人に見守られながら勉強でき、自信や成長意欲につながることができる環境ということですね。子どもとのコミュニケーションが取れて、親にとってもメリットがあります。
参考:こどもまなび☆らぼ “リビング学習でかしこくなる” は勘違い。東大生がリビングで勉強する本当の理由
1-2. ワークデスク
近年では自宅でリモートワークをすることが多くなり、しっかりとしたワークデスクがほしいという方も多いのではないでしょうか。
学習机などをワークデスクとしてリノベーションする場合は、「1-1. 子どもの学習机」で紹介したようなDIYをすることも可能です。まずは、元々あったテーブルなどをDIYしてワークデスクにした事例をご紹介します。
1-2-1. DIYでワークデスクをリノベーションする
ワークデスクは、仕事をするための机です。昔から書斎というものがありますが、ワークデスクはリビングや廊下の一角など様々な場所に設置することが多く、個室である書斎よりも少しカジュアルな考え方の机といえます。
DIYでは元々家にある机をリノベーションしてワークデスクにする、あるいは何かを代用してワークデスクにリノベーションするなどの工夫で、仕事用のスペースを作ることが可能です。
色や素材などのデザイン、カスタマイズ方法などは、たくさんの事例やアイデアを見ることでイメージが膨らみますので、ぜひ「机 リノベーション」などで検索してみてください。
また、DIYの場合、天板や脚は実店舗で購入すると持ち帰るのが大変ですが、インターネットで購入すれば自宅に配送してくれるので楽です。
天板は、以下のような木材専用サイトなどで購入することができます。
引用:WOODMALL
アイアン脚は、楽天やAmazonなどのインターネット通販で7000円くらいから売っています。天板にネジで留めるだけなので、比較的簡単に机をリノベーションすることができるでしょう。
1-2-2. 会社に依頼してワークデスクをリノベーションした事例
家のどこかに新たにワークデスクを置くとなると、「スペースがない」「サイズが合わない」などで置き場所に困るという場合もあるでしょう。
しかし、リフォーム会社やリノベ会社に相談すると部屋の一角にワークデスクを造作することが可能です。
例えば、こちらの事例はリビングのちょっとした部分を利用してワークデスクを作った例です。
出典:ゼロリノベ
脚を用いずに壁に直接カウンターデスクを設置する方法です。マンションのちょっとした空間に合わせて机の天板を渡せばワークスペースを確保することができ、スペースも無駄なく利用できるので一石二鳥です。
会社に依頼するリノベーションは、机単体よりも部屋全体から自由な発想で考えることができます。
1-3. 食卓
机というよりいわゆるダイニングテーブルをリノベーションしたいという方もいるでしょう。食卓をリノベーションしたい場合の、DIYと会社に依頼する2通りの方法をご紹介します。
1-3-1. DIYする
食卓、いわゆるダイニングテーブルとは主に食事をする机のことで、その他にもお茶を飲んだり本を読んだりと、ソファに次いでリビングダイニングでくつろぐことが多い場所であるといえます。
ダイニングテーブルには2人がけ、4人がけ、6人がけなどがあります。食事をする際は少し前傾姿勢になるので、奥行きは向かい合って座ってもゆとりのある80cm以上で、幅は座る人数によって異なります。
ダイニングテーブルをDIYする場合は、あまり大きな変更はせずに塗装をする、脚を交換するなどが主な作業になります。なぜなら、お金をかけて難しいDIYをするよりも、少しお金を多く出して新しいテーブルを買ってくるほうがいいからです。
しかし、リノベーションをしたいという方は、自分だけのオリジナリティを出したい・価格を抑えたいなどの目的があるはずです。
そこで、ここでは以下の2つの方法をご紹介します。
- 塗装をする
- 脚を交換する
詳しく説明していきます。
■塗装する
ダイニングテーブルの雰囲気を変えるなら、塗装が一番手軽です。のこぎりを使ったりせずに、塗料と刷毛を使うだけでできます。
ただし、素人が色付きのペンキをきれいに塗るのは意外と難しいものです。特にダイニングテーブルは食事をする机なので、塗料のムラや重ね塗りによる凸凹などは避けたいですね。
そこでおすすめしたいのがオイル仕上げです。
「塗装用オイル」を使うと、ナチュラルな木目を残しつつ色だけを変更することができます。手軽に雰囲気を変更するなら塗装用オイルがおすすめです。
塗装オイルはペンキと違い、木目に浸透するため木目の表面からオイルが戻ってくることがあります。そのため1回塗ったら30分程度浸透させ、ウエス(布)で拭き取ってから再度塗って乾燥させるといったことを繰り返します。
詳しい塗り方はオイルメーカーのワトコに載っているので参考にしてみてください。
【ダイニングテーブルを塗装でリノベーションする際に必要なもの】
- サンドペーパー(#400)
- 刷毛
- 塗料(塗装オイルがおすすめ)
- ウエス
なお、塗装用オイルと似ているものに「ステイン」がありますが、ステインの場合は着色して木目を浮かび上がらせるだけで、塗装用オイルのような塗膜を作りません。そのため保護の役割がなく傷がつきやすくなります。ステインを使う場合は、クリアニスなどで仕上げましょう。
■脚を交換する
ダイニングテーブルの脚を交換すると、雰囲気がぐっと変わります。ダイニングテーブルの天板はそのまま使い、脚だけを交換する方法です。
ダイニングテーブルの脚自体がねじになっているものもあり、こういった取り外しできるタイプの脚であればのこぎりなどを使わずに簡単に交換することができます。
近年人気のアイアンの脚なども市販されているので、自分でDIYして交換することが可能です。
市販されているテーブル用の脚は天然木や猫脚などもあり、好みのスタイルにすることが可能です。下にアジャスターがついているものを使えば、高さを調節することもできます。
ダイニングテーブルの脚は、ホームセンターやインターネットで探すことができます。種類も豊富で、セットで1万円前後から購入することができます。様々な素材・形状のものがあるので、一度調べてみてはいかがでしょうか。
しかし、組み立て式ではないダイニングテーブルは、のこぎりで脚を切り、新たに脚を取り付ける必要があります。
自分でダイニングテーブルの脚を切って交換する場合は、のこぎりで脚を切り、ヤスリがけをしてテーブル用の接続金具でネジで固定するといったDIYになります。接続金具は以下のような種類があります。
お好みの形状を探してみてはいかがでしょうか。
▶モノタロウ テーブル 脚 取り付け 金具のおすすめ人気ランキング
【DIYでダイニングテーブルの脚を交換するのに必要な物】
- のこぎり
- メジャー
- サンドペーパー
- 接続金具
1-3-2. 会社に依頼する
会社に依頼する場合は、以下の2つのパターンがあります。
- 「家具リフォーム専門会社」に造作してもらう
- 「家のリノベーションと一緒に」造作してもらう
一つずつ事例を挙げて説明します。
■「家具リフォーム専門会社」にリノベーションしてもらう
家具リフォーム専門会社に既存の食卓をリノベーションしてもらう場合は、自分では難しくてできないサイズ変更をすることができます。
例えば食卓の脚を少しカットしたい場合、自分で行うと4本全く同じにカットするのは難しく、1mmでも違えばガタつきが出てしまう可能性があります。しかし、会社に依頼すればプロ用の専用工具を使い経験に基づいた確かな腕で作業するので、ガタつきのないクオリティの高い仕上がりになります。
■「家のリノベーションと一緒に」造作してもらう
一方、家のリノベーションと一緒に希望の食卓を作ってもらう場合は、部屋のインテリアに合うオリジナルの食卓を作ってもらうことが可能です。
出典:ゼロリノベ
上記は、キッチンにカウンター兼ダイニングテーブルを造作した例。間取りに合わせてダイニングを変形させるなど、空間にあつらえた造作テーブルは、インテリアも機能性も高いですね。
リノベーションで食卓を注文する際は、好みのデザインなどを自由にお願いすることが可能です。インテリアに合った素材を一から自分で探すのは大変ですが、プロに依頼すれば部屋のインテリアに合ったデザインの食卓を作ってくれるのが一番のメリットといえるでしょう。
1-4. 多目的な机
最後の事例は、用途を特定しない多目的な机です。
仕事をしたり、子どもが宿題をしたり、読書をしたりするなど、様々な用途に使うことを目的とします。
こちらも、DIYと会社に依頼するケースを紹介します。
1-4-1. DIYする
多目的な机は、以下の2つの事例をご紹介します。
使う人が特定されている場合は趣味の作業用の机などにすることが多く、様々な年齢の人が使う場合はリビングの一角の壁などに設置して、子どもがお絵描きしたり大人が家事やちょっとした書物などをするのに使う机としてリノベーションすることが多いです。
■使う人が特定されている場合
使う人が特定されている場合は、既存のサイズの机をベースにしてDIYで多目的な机にリノベーションする人が多いです。
例えば、高さや引き出しの構成・形状はそのままの状態にして、机の取っ手のパーツを変更するだけで雰囲気を変えることができます。
古い机も使い込んだ感じもそのまま活かせば、古びた感じをアンティーク小物と合わせることができます。
■様々な年齢の人が使う場合
一方、様々な年齢の人が使う多目的な机の場合は、リビングなどの壁につけてワークスペースにすることが多いです。
なぜなら、家族全員が使う机はリビングにあると便利で、壁付きにすればリビングのちょっとしたスペースでも邪魔にならずに設置しやすいからです。狭いスペースなら壁にL字の棚受け金具を取り付けて板を渡せば、ワークスペースにすることも可能です。
様々な体格の人が使う場合、子ども用、大人用など高さの違う複数の椅子を置くなどして工夫すると良いでしょう。
天板のサイズをしっかり測り、棚受け金具に乗せるだけ。これなら脚を購入せずに金具だけで天板を固定することができます。書物をしたりちょっとした作業をするのに重宝しそうですね。
1-4-2. 会社に依頼する
会社に多目的な机のリノベーションを依頼すると、ワークデスクにもちょっとした家事をする作業スペースにもなるようなデザインの工夫をしてくれるのがメリットです。
出典:ゼロリノベ
リビングの中央に間仕切りを設置し、その背後に多目的な机を設置しています。2人並んで座り、片側ではリモートワークをし、もう片方では家事や趣味などに使えます。
このように、使う用途を制限せずにデザイン性を高めたデスクを作れるのは、会社に依頼するメリットといえます。
机のリノベーションにかかる費用
費用は、DIYで行うか、会社に依頼するかで大きく異なります。以下が費用の目安です。
2-1. DIYで行う場合は1000円〜数万円
DIYで机のリノベーションを行う場合は、1000円から数万円で済ませることが可能です。かかる費用は材料費のみとなるからです。
2-2. 会社に依頼した場合は3万円〜
会社に依頼する場合は、家具リフォーム専門会社か家のリノベーション会社に依頼するかで価格が変わります。
もう少し詳しく説明します。
2-2-1. 家具リフォーム専門会社に依頼した場合
家具リフォーム専門会社に依頼する場合は、机だけを持ち出して依頼します。机を引き取り、工房などでリノベーションし、出来上がれば納品します。
部屋のインテリアと合うかどうかや、照明を壁につけるオプションなどは行わず、あくまで机のみの作業費となります。そのため、家のリノベーション会社に依頼するよりも比較的安く、相場は3万円程度です。
2-2-2. 家のリノベーション会社に依頼した場合
家のリノベーションをするのと一緒に机のリノベーションを依頼する場合は、やや割高になります。その理由は、以下のようなことも一緒に行う場合があるからです。
加えて、材料やサイズによって大きく異なります。キッチンの隅などに置く小さなデスクなどであれば上の表で述べたように3万円程度からですが、壁に作り付けにするような机は10万円前後かかると考えるのが良いでしょう。
例えば、木材の中でも比較的安価なパイン材を使用し、隙間に合わせた奥行き50cm、長さ1.5mのカウンターデスクを設置する場合の費用は7〜15万円程度です。この中に材料費や作業費、クロスの張替え費用などが含まれます。
会社に依頼して机をリノベーションする場合は会社によって価格が異なるので、見積もりを取ってから決めましょう。
理想的な机にリノベーションするための4つのステップ
ここまで様々なタイプの机の事例を紹介しましたが、ご自分がどのタイプの机にしたいかおおよそのイメージができたのではないでしょうか。そこで、本章では実際に理想の机をリノベーションするためにすべきことについて、以下のステップに分けてご紹介します。
Step1からStep3までは、自分でDIYをする場合も会社に依頼する場合も同じです。Step4のみ、会社に依頼する場合となります。
一つずつ詳しく解説します。
3-1. まずは「用途」を明確にする
DIYをする場合も会社に依頼する場合も、まずはどんな用途で使う机をリノベーションするかを明確にします。なぜなら、用途によって机の幅や高さ、デザインなどがまるで異なるからです。
用途は以下のようなものになるでしょう。
用途によって、机を設置する場所も自ずと決まってくるはずです。
例えば子どもの勉強机なら子ども部屋かリビング、リモートワークなら書斎か家の中の空きスペースなどという具合です。
3-2. 理想のイメージを明確にする
用途と場所を明確にしたら、理想のイメージを明確にしましょう。イメージを明確にすると、どのようなリノベーションが必要かということが分かってきます。
色やデザインは、部屋のインテリアと合わせて考えます。サイズ感は置く場所や用途で考えましょう。例えば食卓の場合は2人がけなのか4人がけにするのか、ワークデスクなら幅広にするのかコンパクトにするのかといった具合です。
だいぶ具体的になってきたのではないでしょうか。
3-3. 理想のイメージを具体化する
次は理想のイメージを具体化します。描いたイメージを具体化すると、リノベーションをするのに必要なものや大体の費用が分かります。以下のようなことを具体的に想定しましょう。
3-3-1. サイズ
サイズは長さ・高さ・奥行きを考えましょう。例えば、食卓なら食器を並べるのに800cm程度の奥行きがいりますが、パソコンを使う場合や多目的な机の場合は、45〜55cmくらいのかえって奥行きが浅いほうが使い勝手が良い場合があります。
この他に机に合わせる椅子の高さも考えておくとなお良いです。椅子の種類には、高さが調節できるオフィスチェア・カウンターチェア・ダイニングチェアなど様々なものがあり、机の高さとセットで考えておきましょう。
3-3-2. 材質
材質は木材でも、合板仕上げから一枚板を使用するものなど様々です。
合板でも色や材質によって雰囲気が異なりますので、インテリアに合ったものを選びましょう。
3-3-3. 収納
収納は用途によって選びましょう。机の種類によって、以下のような収納が考えられます。
例えば食卓などは通常収納はつけません。つけるとしてもカトラリーなどを収納できる天板の中央に薄い引き出し程度です。
勉強やリモートワーク、作業に使う学習机やワークデスクなら、書類や資料などをしまえる収納がたくさんあったほうが使い勝手が良いです。収納棚などを別に設けると良いでしょう。
具体例を挙げてみます。
【ワークデスクの収納の具体例1】
ワークデスク兼多目的デスクの天板中央下に、ぴったり収まるサイズのおしゃれな黒い引き出しを置いています。真ん中に引き出しを置くことによりたっぷりの収納が得られ、長い天板の強度を下から支えて補強できる一石二鳥のアイデアです。
【多目的な机の収納の具体例2】
リビングの一角に多目的な机をリノベーションした事例です。収納は机には作らず、天板続きで隣に棚を作り、子どものランドセルや教科書、お道具などを収納できるようにしています。
3-3-4. 照明
照明は用途によって選びましょう。ポイントは以下のとおりです。
机がリビングや寝室などにあっても、パソコン作業などをする場合にはスタンドライトなどを設置すると明るさを調節できるので目が疲れません。
一方、食卓の場合はテーブルの上中央に照明が来るのが理想的です。テーブル全体をカバーし、手元だけでなくともに食事をする人の顔も見えるので、会話をしながら楽しく食事することができます。
上記を踏まえ、具体例を挙げてみます。
【照明の具体例1】
ワークデスクには手元が見やすいスタンドライトを設置します。複数の人が使う場合は向きが調整できるスタンドライトが便利です。
【照明の具体例2】
食卓の場合は、従来の天井に直接取り付けるタイプの照明の他、最近では上の事例のような食卓の上から吊るせるライトも人気です。どちらも食卓の真上から料理や人の顔を照らしてくれます。
3-4. 会社と話し合ってイメージを共有する
用途と設置場所、イメージが具体化できたら、いよいよ会社と話し合って決めます。
話し合う内容としては、サイズ・デザイン・設置場所の他に、どのような状況で使うかというイメージも伝えます。どのような状況で使うのかを伝えておくと、作り手である会社も作りやすくなるからです。
加えて、「こうしたくない」という点をはっきりと伝えると失敗や後悔をしづらくなります。依頼する前に、実際に机を使っているイメージを想像してみましょう。イメージすると、「安っぽい見た目にしたくない」「通路の邪魔にならないようにしたい」「座った時に脚が太すぎないものがいい」などが分かります。
このように、会社に依頼する際ははっきりとした要望を伝えて情報を共有しておくことが重要です。
机のリノベーションをする際の注意点
机のリノベーションをする際の注意点としては、以下のようなことが挙げられます。これはDIYでも会社に依頼する場合でも同じです。
ひとつずつ詳しく説明します。
4-1. 部屋全体のインテリアと馴染むようなデザインにする
机をリノベーションする際には、部屋全体のインテリアと馴染むようなデザインにしましょう。机は部屋の家具のひとつでもあります。部屋のインテリアから浮いてしまうようでは部屋全体の雰囲気が崩れてしまいます。
例えばナチュラルな部屋ならフローリングの色と合わせた木目の机にする、黒を基調とした落ち着いた空間に設置するならダークな色の机にするなどです。
リノベーションした机が部屋の中で浮かないように、家具やインテリアと馴染むようなデザインにするよう注意が必要です。
4-2. 照明についての計画を立てる
机をリノベーションする際には、一緒に照明についてしっかりとした計画を立てておくことも重要です。
机を使うのは昼間だけとは限りません。設置場所によっては自然光が入りづらい場所の可能性もあります。机でパソコンの細かい字を見る際には、部屋の照明とは別途に手元照明が必要です。机をリノベーションするならどのようなライトを置くのか、あるいは天井や壁、棚に埋め込むかなども考えましょう。
4-3. 高さに注意する
意外と盲点になりやすいのが、床から天板上までの高さです。十分に考慮して決めましょう。
作り付けの机を一度作ってしまうと、高さを調節することができません。机だけ考えて高さを決めると、後で合う高さの椅子がないということもあります。
リモートワークの場合の作業をする際にちょうどよい高さは、椅子に座って肘を90度に曲げた時、パソコンのキーボードに自然に手が乗るくらいの高さです。
食卓の場合は椅子に座った時に軽い前傾姿勢で肘を曲げた時に90度になり、かつ膝の角度も90度になるのがベストです。
オフィス用の椅子なら昇降が可能なタイプもありますが、椅子のデザインにこだわる場合などですでに使いたい椅子が決まっている場合は、椅子に座った高さに合わせて机の高さを決めるのがおすすめです。
机をリノベーションする際の良い会社の選び方
会社に依頼して机をリノベーションする際は、顧客の立場に立って親身に相談に乗ってくれる誠実な会社を選びましょう。
中には少しでも価格を引き上げようと不要な提案をあれこれしてくる会社や、建材の価格が相場よりも割高な会社もあります。
リノベーション会社は星の数ほどありますが、選ぶ際のポイントとしては以下の2つです。
詳しく説明します。
5-1. 電話やメールの対応を観察する
電話やメールの対応を観察し、顧客に対してどのような対応をしているか確認しましょう。こちらの立場になり親身になって相談に応じてくれる会社なら、できること、できないことをしっかりと伝えてくれる真摯な対応が期待できるからです。
中にはビジネスライクな対応でそっけなかったり、こちらの要望に対して理由も言わず「できない」とだけ言ってくる会社もいるので気をつけましょう。
見積もりのメールが返ってくる時間の長さにも注意しましょう。あまり待たされるような会社は、相談時の対応もあまり良くないと考えるべきです。
5-2. ホームページに載っている感想などを参考にする
ほとんどの会社は、自社のホームページに顧客の感想などを載せています。そういった感想を参考にしたり、ツイッターやインスタグラムといったSNSの口コミを参考にしたりするのもおすすめです。
なぜなら、感想や口コミではどのような対応をしてくれたのか、どのように要望に答えてくれたのかなど実際の細かな体験談が分かり優良な会社を見つけたり、悪質な会社を避けやすくなるからです。
事前に感想や口コミなどを確認しておけば、どのように対応してくれるかイメージした上で安心して依頼できます。
5-3. 理想的な事例がある
自社のホームページやSNSに実際の事例を載せている会社も多いです。その中で自分の理想に近い事例があれば、ぜひ依頼を検討しましょう。
事例があるということはあなたの理想を叶える技術や経験があることの証ですし、実際に依頼する際にも、その事例を示して「このようにしたい」とオーダーすることができるからです。
住まいのリノベーション時におしゃれな机を造作した事例
ゼロリノベでは、家をリノベーションする際に机の造作も行っています。以下では、ゼロリノベでのリノベーション時の机の事例とお客様のご感想の一部をご紹介します。
6-1. リビングを間仕切り「ワークデスク兼多目的な机」を作った事例
【お客様のご感想】
「パソコン作業したり、裁縫したりできるワークスペースはやっぱり便利ですね。一人ひとりのスペースを別々にするプランもあったのですが、一カ所にまとめたことで空間が広く使えました。」
「実際、設計担当者の方とは細かくやりとりができました。こちらのリクエストをしっかり受け止めてくれて、反映していただいて感謝ですね。」
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6-2. 廊下に「ワークスペースと本棚」を作った事例
【お客様のご感想】
「ワークスペースの長いデスクとそれに合わせてリビングから続く長い本棚が気に入っています。板の素材感や小口テープを使って長さにつながりを持たせるなど、細かいこだわりがあるところもポイントです。〜中略〜他社は割とグイグイくるところが多かったんですが、話を聞きに行った時の印象が良かったのが決め手です。」
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6-3. リビングの一角にジャストフィットな「ワークデスク兼多目的な机」を作った事例
【お客様のご感想】
「細かいところまでリクエストしたかったので、メールでのやりとりを中心に、密に連絡を取り合いました。しっかりと対応していただけたので、こちらの要望が伝わっているのかどうか確認しながら進められたし、とてもありがたかったです。」
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まとめ
机のリノベーションをする際には、DIYにするか会社に依頼するかで費用や注意点などが異なります。
自分でDIYをする際は、主に塗装やカッティングシートなどに留め、サイズ変更などをするのはやめたほうが無難です。
会社に依頼する際は自分でDIYをするより10万円以上とお金がかかりますが、その分インテリアに合ったおしゃれなデザインや作り付けのカウンターデスクにすることが可能です。合わせて照明や本棚を作っても良いでしょう。
会社を選ぶ際は、親身になってとことん対応してくれるところを選ぶことが重要です。SNSの口コミや自社ホームページの感想などを調べて、依頼してよかったと思うような会社を選びましょう。