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【保存版】フルリノベーションとは?後悔しない6つのポイントと費用&流れ#リノベーション計画

近年はマイホームを検討するときに、中古物件を購入してリノベーションする人が増えてきました。とくにフルリノベーションは、好みのデザインはもちろん、間取りや生活動線を自分に合うようゼロから設計できるのが魅力です。

しかし「そもそもフルリノベーションって具体的にどういう工事を指すの?リフォームとどう違うの?」「費用や期間はどれくらいかかるの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、以下の内容でフルリノベーションを徹底解説します。

  • フルリノベーションの概要
  • フルリノベーションのメリット・デメリット
  • マンション・戸建てのフルリノベーション事例
  • フルリノベーションの費用相場
  • フルリノベーションの流れと期間の目安
  • 後悔しないために押さえておきたいポイントや注意点

最後まで読んでいただくと、フルリノベーションの基礎知識がつき、不安なく物件購入や担当者との打ち合わせができるようになるでしょう。

この記事の監修者

一級建築士
西村 一宏

東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

目次

フルリノベーションとは

フルリノベーションbefore-after

そもそも「リノベーション」とは、既存住宅の在り方を根本から見直し、今のライフスタイルにあった住まいへと変容させることを意味します。

そのうち「フルリノベーション」は、構造部分を残して壁や床などを撤去し、間取りからすべて造り変える大がかりなリノベーションのことです。フルリノベーションは、スケルトンリノベーションと呼ばれる場合もあります。

同じリノベーションでも、規模によって以下のようなものもあります。

部分リノベーションキッチンをオープン使用に変更する、和室を洋室にするなど、空間の一部の機能やデザインを変えるリノベーション
表層リノベーション間取りは変更せず、壁紙や床材など目に見える部分だけを刷新するリノベーション

なお、似た言葉に「リフォーム」がありますが、リフォームは劣化した部分を元に戻す「原状回復」の意味合いが強い点が、再生を目的とするリノベーションとは異なります。

ただしリフォームとリノベーションの線引きはあいまいで、全面リフォームやフルリフォームは、フルリノベーションと同義で扱われることも。

リフォームやリノベーションを依頼するときは、それぞれの言葉をどのような意味で使っているのか、認識をあわせておきましょう。

フルリノベーションするメリット

フルリノベーションを実施することで、次のようなメリットが得られます。

  • 自分に合った間取り・デザインに変えられる
  • 耐震性能や配管など、見えない部分の老朽化を刷新できる
  • 新築や建て替えよりも費用を抑えやすい
  • 資産価値が下がりにくく安定している
  • 物件購入する場合は、選択肢が広がる

それぞれどのような内容か確認しましょう。

2-1. 自分に合った間取り・デザインに変えられる

フルリノベーションでは、既存の内装はもちろん間仕切り壁もすべて撤去し、ゼロの状態にリセットしてからすべてを再構築します。そのため自分好みのデザインはもちろん、暮らしにあった最適な間取りに作り変えられるのがメリット

床や壁、天井まで取り払ったときに配管やダクトの位置変更もできるので、たとえば壁付けキッチンを対面キッチンにするといった水まわりの変更も容易です。実際の声として多い「LDKを広くしたい!」「収納不足を解消したい!」といった内容を叶えることも可能。

また、デザイン面においては、既存の設備や建材・素材にとらわれることなく自由に選べるので、「ナチュラルな自然素材を使いたい」「インダストリアルなデザインにしたい」といった希望もかなえられますよ。

2-2. 耐震性能や配管などの見えない部分の老朽化を刷新できる

構造だけを残してすべてを撤去するフルリノベーションでは、通常のリフォームや表層リノベーションなら確認できない配管の状態や構造部分の劣化を確認できます。基礎や構造躯体があらわになるので、耐震性の低下につながるような劣化が見つかれば、補強や補修などの処置をとれるのがメリット

配管もあわせて刷新しておけば、リフォーム後に漏水などが発生し、せっかく張り直した床を再度はがす大がかりな工事を行うリスクを減らせます。

2-3. 新築や建て替えよりも費用を抑えやすい

フルリノベーションは工事の規模としては大きなものとなりますが、新築や建て替えなどと比較すると費用を抑えられる点がメリット。一般的にコストがかかる、基礎や構造部分をいかせることが理由です。

マンションに関しても、手頃な価格の中古物件を購入してリノベーションを行うと、新築物件を買うより安くなるのが一般的。物件にかかる費用をリノベーションにまわせるため、予算を抑えて理想の住まいを実現しやすくなりますよ。

2-4. 資産価値が下がりにくく安定している

下のグラフは、東京を中心とした首都圏で、2022年4月〜6月に売却された中古マンションの築年数ごとの平均㎡単価の推移を表したものです。

中古マンションの築年帯別㎡単価

【参考】首都圏中古マンション・中古戸建 地域別・築年帯別制約状況【2022年04〜06月】|東日本不動産流通機構(1頁)を元に作成

グラフからもわかるように、住宅は築年数が古くなるに従い資産価値が低下していき、築25年を過ぎた辺りで安定するのが一般的。

そのため物件の築年数によっては、購入時から資産価値がさがりにくくなるのも中古物件を購入してリノベーションするメリットです。築年数の影響を受ける固定資産税額や都市計画税額も、低く抑えやすくなりますよ。

2-5. 物件購入する場合は選択肢が広がる

中古物件を購入してのフルリノベーションを視野に入れると、物件の選択肢も広がります。市街地は、駅前などの立地条件がよいエリアから建物が建ち始めるのが一般的。中古物件は新築マンションや新築戸建てに比べると、好立地のケースが多いです。

利便性の良い場所に住みたいけれども予算があわない、といった場合は、中古物件+リノベーションを検討するとよいでしょう。

フルリノベーションするデメリット

フルリノベーション事例04

フルリノベーションすることには、次のようなデメリットもあります。

  • 部分的なリフォームに比べると費用がかかる
  • 工期が長くなる
  • 建物の状態によっては構造部分の補修費がかさむ

順番に解説します。

3-1. 部分的なリフォームに比べると費用がかかる

リフォームやリノベーションにかかる費用は、工事を行う範囲や規模に比例して高くなるのが一般的。工事の対象が広くなれば、それだけ材料費や時間がかかり、人件費も多く必要になるからです。

そのためフルリノベーションは、部分的なリフォームと比較すると費用も高くなりがち。費用を抑えたい場合は、物件価格とのトータルでの資金計画を検討する、設備や建材の選定などで工夫するなどのポイントを押さえる必要があるでしょう。

3-2. 工期が長くなる

フルリノベーションは工事の範囲が広くなることから、工期が長くなりがちなのもデメリットのひとつです。

単なるリフォームや、リノベーションの中でも表層リノベーションであれば、そもそも既存の内装を解体・撤去する必要がありません。工事する範囲もキッチンだけ、和室だけなど小規模なリフォームなら、数日で済むケースがほとんどです。

しかしフルリノベーションとなると、解体・撤去を含めてゼロから造りなおすため、数カ月かかるのが一般的。「物件を購入したらできるだけ早く入居したい」「家賃の二重払いはしたくない」と考える人にとっては、工期の長さがデメリットとなるでしょう。

3-3.建物の状態よっては構造部分の補修費がかさむ

建物の状態によっては構造部分の補修が必要になり、費用が高額になる可能性があります。とくに戸建ては場合によって耐震補強などの大がかりな工事が発生することも。

ほかにもシロアリ被害がある、断熱が不十分で住宅の性能を高める対応が必要になるといったケースでは、費用が高額になる可能性があります。築年数が古く、基礎補強が必要になったときには、建て替えのほうが安くつく場合もあるでしょう。築古の戸建てに関しては、リノベーションと建て替えの見積もりをとり、検討することをおすすめします。

マンション・戸建てのフルリノベーション事例

ここからはゼロリノベに依頼して実際にフルリノベーションしたマンションと戸建ての施工事例をご紹介します。生まれ変わった素敵な住まいをご覧ください。

マンションのフルリノベーション事例3選

マンションのフルリノベーション事例1
室内窓で明るい空間づくりを実現!水回りも大胆に配置変更

もともと2LDKだった空間を、1LDKに間取り変更した事例。ベッドルームの壁の上半分をガラスにし、バルコニーから入る光が奥まで届くように工夫しました。

水回りについても、キッチン、浴室、トイレのすべての配置を大胆に変更。配管やダクトの位置を動かせる大がかりな間取り変更は、フルリノベーションならではの魅力です。

スクロールできます
ベッドルームの壁の上半分はガラスに。外からの光が届く仕様。
キッチンの場所をフルリノベーションで変更。I型キッチンとダイニングテーブルを繋げた斬新なデザイン。
家事動線をフルリノベーションで整理。回遊性を持たせたプランにより作業の効率化が可能に。

物件情報

建物タイプマンション
広さ83.1m²
築年月2007年10月
居住人数3人
<間取り図>

マンションのフルリノベーション事例2
回遊性の高さがポイント!暮らしやすい動線を意識した住まい

リビングと和室との間にある仕切り壁を撤去。キッチンも壁付けから対面に変更することで、広々としたLDKにフルリノベーションした事例です。

キッチン裏にはパントリーを設け、そこからさらに洗面を抜けトイレや玄関にアプローチできるような動線を確保。家事効率が向上する回遊性のよさもメリットです。

スクロールできます
キッチン裏にはパントリーを設けるなど、家事効率をアップさせる工夫がたくさん。
子育て世代に人気の広さのあるLDK。
印象的なデザインの玄関。

物件情報

建物タイプマンション
広さ64.57m²
築年月1995年11月
居住人数3人
<間取り図>

マンションのフルリノベーション事例3
ホテルライクな仕様!シアタールームやバルコニーに面した浴室がポイント

一般的な2LDKの住戸を、1LDKへとリノベーションした事例。通常ならバルコニー側に設置するリビングを室内の壁に囲まれた場所に、本来奥まった場所にあるサニタリーをバルコニー側に配置しました。

常識にとらわれないことで、シアタールームと明るく眺めのよいバスルームを実現。フロアには全面タイルが張られ、まるでホテルのような雰囲気です。

スクロールできます
バルコニー側に設置したサニタリーと浴室。眺めのよいバスルームを実現。
艶のある壁とフロアのタイルによってホテルライクなデザインに。
白とステンレスが印象的なアイランドキッチン。広々とした使い勝手の良さが魅力。

物件情報

建物タイプマンション
広さ77.43m²
築年月2001年12月
居住人数2人
<間取り図>

戸建てのフルリノベーション事例2選

戸建てのフルリノベーション事例1
ライフスタイルの変化にあわせて育つ家!つくり込まないシンプルな間取りがポイント

ライフスタイルにあわせて変化させていけるよう、可変性と自由度の高い間取りにした事例です。1階は北側に配置されていた独立キッチンを中央にもってくることで、家族とコミュニケーションを取りながら料理できるように。

構造上撤去できなかった壁はあえて筋交いだけを残し、リビングダイニングのアクセントとしました。3部屋あった2階は2部屋をまとめ、可変性の高い広々した空間に。

スクロールできます
広々として使いやすいキッチン。周回できる間取りで家事動線に配慮。
構造上撤去できなかった壁は筋交いだけを残して住まいのアクセントに。
2階にある寝室。リノベーションにより広々した空間に変化。

物件情報

建物タイプ一戸建て
広さ117.14m²
築年月1971年12月
居住人数2人
<間取り図>

戸建てのフルリノベーション事例2
家の真ん中にキッチンを造作!梁見せ天井の2階も広々

壁付けとなっていたキッチンを1階の中央に大胆に配置した事例。キッチン空間を広く取ったので、夫婦2人で作業しても動線が重なりません。キッチン奥にはパントリーを設け、乱雑に見えないこともポイント。

2階は大きな間取り変更はせず、そのかわり傾斜天井の高さをいかすために梁見せとし、空間の広がりを感じられるよう工夫しました。

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キッチン奥のパントリー。冷蔵庫などの生活感の出やすい家電も隠せて便利。
リビングの一角にボックス型ソファのあるライブラリーを設けた。ここで一息つくのが癒しの時間に。
天井の傾斜と梁をいかして作られた広々とした2階

物件情報

建物タイプ一戸建て
広さ88.6m²
築年月2004年09月
居住人数3人
<間取り図>

【平米数別】フルリノベーションの費用相場

「フルリノベーションってよさそう。けれどもどれくらいの費用がかかるの?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか?ここでは気になる費用について解説します。

5-1. フルリノベーション費用の目安

ゼロリノベの一般的な費用プランの場合、フルリノベーションの費用は10〜12万円/㎡+420万円(※不動産仲介なしでリノベーションのみの場合、420万円→520万円となります)

一般的な相場はさらに10〜15%ほど高くなります。

ゼロリノベは不動産仲介からリノベーションの設計施工まで社内で完結するワンストップリノベーション会社で中間マージンがかからないため、一般的な相場よりも費用が抑えられるのが特徴。

詳しくは以下から当社の料金ページをご覧ください。

なお、ゼロリノベの料金体系は、ECO(表層・部分リノベーション)、BASIC、PLUS(フルリノベーション)の3つにグレードを分けています。費用感をつかむときの参考にしてくださいね。

グレードの違いの詳細については「マンションのリノベーションにかかる費用の目安の出し方」をご確認ください。

5-2. こだわった空間をつくる場合は1,000万円がひとつの目安

平米数フルリノベーション費用(平均/税別)
40㎡820万円
50㎡920万円
60㎡1020万円
70㎡1120万円
80㎡1220万円

一般的な3LDKである70平米程度なら、1,000万円がひとつの目安。設備や素材、建材にこだわるほどに、金額は高くなっていきます。こだわったリノベーションにしたい場合は、1,300万円程度を目安にすると安心です。

とくにキッチンやお風呂などの設備は、グレードによって金額が大きく変わるのが特徴。コストを抑えたい場合は、まずは設備のグレードを下げることを検討しましょう。最新のシステムキッチンやユニットバスは、手頃なものでも品質が高いので、ハイグレードのものを選ばなくても満足度が大きく下がることはありません。

なお、リノベーション費用に相場はなく、工事費用の内訳が不明瞭なケースも少なくありません。見積書に内訳がきちんと記載され、それぞれの内容を細かに説明してくれる会社は良心的です。リノベーションに際しては、物件購入費や工事費以外に諸費用がかかることも念頭に置いておきましょう。

フルリノベーションの流れと期間の目安

フルリノベーションの流れと期間の目安は、以下になります。

① 物件を選び、不動産売買契約を結ぶ(1〜2週間)
② 住宅ローン本審査を通過しローン契約、所有権が移転される(1カ月)
③ ②と平行してリノベーション設計を進める(2.5〜3カ月)
④ リノベーション工事を行う(2.5〜3カ月)

リノベーションにおいては、②と③を同時に進めることがポイント。なぜなら引き渡しを受け所有権が移転されると、すぐに住宅ローンの返済が始まるためです。

リノベーションが完了して引っ越すまでの間、賃貸や仮住まいの家賃との二重払いが発生します。この期間をできるだけ短くするには、住宅ローンの本審査に通過することを前提に進めていくことが大切です。

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後悔しないために押さえておきたい6つのポイント&注意点

長い期間とコストをかけて実施するリノベーションで後悔しないためにも、以下のポイントと注意点を押さえておきましょう。

  • フルリノベーションは予算オーバーに注意
  • 希望のリノベーションをできる物件かの事前確認
  • 戸建ての場合、旧耐震基準の中古物件は要注意
  • マンションの場合、管理組合が定める管理規約のルールをチェック
  • 住宅ローン審査の必要書類を事前チェック
  • フルリノベーションは会社選びが重要

順番に解説します。

7-1. フルリノベーションは予算オーバーに注意

フルリノベーションは、間取りや内装をすべてゼロから考えるので、注文住宅のように好みの住まいを実現できるのが魅力。しかしその分、希望や要望が膨らんでしまい、予算をオーバーしてしまう傾向があります。

「せっかくだから」と財布のヒモが緩みがちですが、引っ越したあとも生活が続くことを忘れてはいけません。まずは住宅に使える予算を明確にし、条件をきちんと整理したうえで、予算内で収められるよう冷静に判断しましょう。

7-2.希望のリノベーションができる物件かの事前確認

物件の構造によっては、大きく間取り変更できなかったり、水まわりを移動できなかったりするケースがあります。たとえば戸建ての場合、ツーバイフォーと呼ばれる工法で建てられた家は、壁が家を支える仕組みとなっているので抜けない壁が多く、間取り変更が困難。

マンションにおいても壁式構造となっていると同様で、そうでなくても耐力壁と呼ばれる構造上抜けない壁があるため見極めが必要です。建物がどのような構造になっているのかは、専門家でないと判断が難しいので、契約前にリノベーション会社に同行を依頼し確認してもらうのがおすすめです。

7-3.【マンション】管理組合が定める管理規約のルールをチェック

マンションの場合は、基本的には専有部分しか個人でリノベーションできないとされています。そのためどこまでが専有部分で、どこからが共用部分なのかを確認することが重要。また物件によっては管理組合が定める管理規約で「カーペットからフローリングへの張り替えは禁止」「水回りの移動は不可」などルールが設定されていることもあります。

事前に管理規約をチェックし、希望のリノベーションをおこなえるか内容を確認しておきましょう。

7-4.【戸建て】旧耐震基準の中古物件は要注意

戸建てについては、1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた旧耐震基準の物件は、建物の状態によっては耐震改修や断熱改修など大がかりな工事が必要になるケースがあります。改修コストが高額になりがちなので、避けたほうが無難。

新耐震基準で建てられた家であっても、木造の戸建ては鉄筋コンクリート造のマンションと比較すると個々の状態の差が大きいのが特徴です。現地調査によるインスペクション※を依頼し、専門家に見てもらうことをおすすめします。

※インスペクション:建築士などの専門家による住宅診断のこと

7-5. 住宅ローン審査の必要書類を事前チェック

リノベーション費用と物件購入費用をまとめて借りられる「リフォーム一体型住宅ローン」を組む場合は、審査のタイミングでリノベーションの概算見積もりが必要になります。

住宅の購入は基本的には「早い者勝ち」です。書類の準備が整っていないと、先に審査に通った人に物件を購入されてしまうため、必要書類は事前にチェックし、早めに準備を進めましょう。

7-6. フルリノベーションは会社選びが重要

フルリノベーションの場合、すべてをゼロから再構築するので、完成形のイメージがつかみづらいものです。そのため要望を丁寧にヒアリングして、イメージをカタチにしてくれる会社を選ぶことがなによりも大切。

とくに物件購入から考えている場合は、希望のリノベーションができる物件の見極めや、住宅ローン審査で概算見積もりを出すなど、短期間での準備や確認事項が多くなります。

そのようなケースでは、物件購入からリノベーション工事までを一括で依頼できるワンストップリノベーション会社がおすすめ。同じ社内で情報を共有・把握し、連携して進むので時間のロスがなく、またやり取りするのも1社で済みます。手間がかからず意思の疎通もスムーズです。

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まとめ

本稿では、フルリノベーションを行うメリット・デメリット、気になる費用、施工事例などをご紹介しました。フルリノベーションについてのポイントは以下のとおりです。

  • 間取りや内装をゼロから刷新できるのがフルリノベーションの魅力
  • 建物の状態によっては高額になるため物件の見極めが重要
  • 3LDK70平米程度であれば1,000万円が費用の目安
  • 物件購入とリノベーション計画は並行して進めることが大切
  • ワンストップリノベーションなら一括して依頼できるのでスムーズ

とくに物件を購入してのフルリノベーションは、予算を守りながら理想的な住まいを実現するために、信頼できる会社を選ぶことが重要。ワンストップリノベーションなら1社のみですべてを進められるのでスムーズで、不動産会社とリノベーション会社間の理解の食い違いといったトラブルも防げます。

ゼロリノベでは、予算立てや物件選びからリノベーションまで、ワンストップでお手伝いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

ミュート&顔出し不要のオンラインセミナー「小さいリスクで家を買う」も毎週開催中。セミナー後のセールスは一切ありません。ブログでお伝えしきれなかった資金計画の注意点や物件選びのコツもお伝えしているので、ぜひご参加くださいね。

フルリノベーションに関するよくある質問

フルリノベーションとは?

「フルリノベーション」は、構造部分を残して壁や床などを撤去し、間取りからすべて造り変える大がかりなリノベーションのこと。フルリノベーションは、スケルトンリノベーションと呼ばれる場合もあります。フルリノベーションの施工事例を見たい人はこちらをご覧ください。

フルリノベーションの費用の目安は?

一般的な3LDKである70平米程度なら、1,000万円がひとつの目安です。設備や素材、建材にこだわるほどに、金額は高くなっていきます。こだわったリノベーションにしたい場合は、1,200万円程度を目安にすると安心。ゼロリノベの費用プランを確認したい人はこちらをご覧ください。

編集後記

高野

わが家は新築戸建てを注文住宅で購入しましたが、費用面でゆとりがなく夢を詰め込んだマイホームとは行かず‥‥。フルリノベーションなら中古で費用を抑えつつ自分に合った間取り・デザインに変えられるので、予算内で理想の住まいの実現が見えてきそうです。

「後悔しないために押さえておきたい6つのポイント&注意点」でも解説されていたとおり、フルリノベーションは業者選びも重要になります。業者選びのポイントやおすすめのリノベーション会社については、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

大月

フルリノベーションはスケルトンリノベーションとも呼ばれ、壁や天井、間仕切りや設備まですべて解体・撤去し、躯体だけの状態にまでリセットした空間を「スケルトン空間」と呼ぶことに由来します。

では、どのように解体が進み、どのように空間が仕上がっていくのか?そんな「リノベの裏側」が気になる方は、YouTubeの「マンションリノベ密着100日間」をぜひご覧ください!

楢崎

夢のマイホームを都内で新築で購入となるとどうしても金額が高くなってしまいます。しかしそんな時に中古物件を賢くリノベすることで自分の理想の内装や間取りを叶えることができ立地も選べるので選択肢が大きく広がります。工程が多くなるなどのデメリットもありますがしっかりと計画性を持って進めることで購入した後に後悔のない生活を手にすることができます。

この記事の制作体制
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

  • 楢崎優司朗

    ゼロリノベのデザイナー。美術大学で空間デザインを専攻。在学中にデザイン会社を起業し、イベントやプロモーションの空間演出を手掛ける。卒業後はブランディングや企画制作に多く携わる中で、生活空間のデザインやリノベーションの持続可能性...

  • 高野美沙紀

    本サイトの編集者。株式会社MEMOCOのライターとして、伝統工芸メディアや生活情報メディアでの記事制作のほかマネタイズ、インスタ投稿制作などを経験。自身では10年ほど前に注文住宅で新築戸建てを購入したが、予算にも間取りにも余白のある中...

  • 西村 一宏

    リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

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