中古マンションを買ってリノベーション。経験者に聞いた、築年数と満足度の関係
中古マンションを購入してリノベーションをしようと思ったとき、お金のことと同じぐらい心配なのは築年数のこと。
実際に中古マンションをリノベした経験者に、現在の満足度と築年数の関係について聞いてみました。
都内で1979年築のマンションをリノベしたAさんの場合
都内の中古マンションを購入し、リノベーションをしたAさんご夫妻。購入当時の築年数は40年でした。
まずは、新築ではなく中古リノベにした理由を尋ねてみました。新築は間取りが決まっているし、新築を買ってそれを改装するのではお金がかかりすぎるから、自分たちには中古リノベが良いとAさんは判断したそうです。
では、築年数に対して不安はなかったのか聞くと、意外にも全く不安はなかったと答えが返ってきました。いくつかの中古物件を見た後に現在暮らしているマンションと出会ったので、その時にはご夫妻は築年数よりも管理状態を気にするようになっていたそうです。
「新築マンションはこれから管理するので判断できませんが、中古マンションには管理の歴史があります。だから、安心ですよ」と奥さまが教えてくれました。
また、金銭的な面でも物件自体を安く抑えることで、リノベーション費用を含めても同じエリアで新築マンションを購入するよりもだいぶ楽になりました。
「安い金額で買って、自分なりの空間を作れるって、コストパフォーマンスとしては最高だな」とAさんは言っていました。
Aさん宅はスケルトンリノベーションだったので、暮らし始めて何年も経ちますが配管関係のトラブルはありません。家全体を自分たちの理想の場所にしたので、毎日が楽しく、優雅に過ぎていくと感じているそうです。
ご夫妻の趣味のホームパーティーはイベントごとに開催し、友人の評判も上々。日々をエンジョイしています。
埼玉県で1974年築のマンションをリノベしたBさんの場合
埼玉県内で築45年の中古マンションを購入し、リノベーションしたBさんご夫妻は、独身の頃それぞれが新築で購入したマンションを所有していました。その為、お互いにマンション購入については2回目。今度は中古でしたが、経験者の目で物件を見て購入に乗り出しました。
新築マンションを見慣れていたので、築年数についての不安はやはりあったそう。「古いものを買って、ちょっときれいにするだけだろ」と、疑う気持ちを持っていました。
でも、実際に中古物件を見て歩く内に、築40年でも気に入った物件と、築30年だけど住みたくない物件に出会いました。ポイントは管理状態と住んでいる人。「共用部、例えばポストの辺りを見ただけで、管理状態は分かると思う」とBさんは言います。
また、奥さまは「住んでいる人が『ここは良いよ』って言ってくれた」「中古だと既に住んでいる方がいて、どんな方か分かるからいいですよね」と、買う前に住人の話を聞けるのも中古マンションの良さだと感じたそうです。
自分の感覚を信じて、違和感があったら調べてみる、人に会ったら話してみることを大事にして今のマンションを選びました。
こちらに引っ越してくる前は自宅外で過ごすことが好きだったBさんも、今はすっかり自宅で過ごす派。とにかく気分良く過ごせるそう。自宅で仕事をしている奥さまも外に出たくないぐらいに快適だと笑顔で答えてくれました。
中古リノベの満足度は納得いく物件購入に先立つ
お話を聞かせてくれた、どちらのご夫妻も暮らし始めてからの満足度は高いように感じられました。また、購入時の築年数は40年・45年と40年超えですが、古くさい感じは全くしませんでした。
2組の共通点は、購入段階でしっかりと時間をかけて物件をチェックしていること。管理状態や住人など、細部に渡って確認しています。
時間はかかったし、契約書類などを読み込むのは大変でしたが、今後ずっと住もうとしている場所のこと。苦労を惜しまずに行動するのが良さそうですね。