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自然素材のリノベーションとは? おすすめの素材やメリット・デメリットを徹底解説!

壁紙リフォーム・リノベーションの依頼先の探し方

せっかく家づくりをするなら、自然素材を取り入れたい!と考えている方も多いでしょう。
温かみと風合いが感じられる自然素材はその美しい見た目だけでなく機能面でもおすすめです。

本記事では自然素材のリノベーションを検討している方に向けて、以下の内容を紹介していきます。

  • 人気の自然素材の種類
  • 自然素材リノベーションのメリット・デメリット
  • 自然素材のお手入れ方法

自然素材の種類やメリット・デメリットを把握しておかなければ、イメージと違った仕上がりになったり、予算をオーバーしてしまったりする可能性があります。

また、自然素材は定期的な手入れを必要とする素材もあるため、メンテナンス方法についても事前に確認しておく必要があります。

本記事を最後まで読むことで、自然素材のリノベーションに対する理解が深まり、より理想のリノベーションをイメージしやすくなるはずです。

この記事の監修者

一級建築士
西村 一宏

東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

目次

自然素材リノベーションとは?

自然素材リノベーションとは?

自然素材リノベーションとは、人工的な処理が施されていない自然素材を使用したリノベーションのことです。

具体的には木、石、土、竹、漆喰などが挙げられ、いずれも自然由来の素材が使用されています。

自然素材はフローリングや壁など目に見える部分に使用されることが多く、独特の風合いや質感が人気で、実際にゼロリノベでも多くのお客様に選ばれています。

また、自然素材は製造過程で有害な二酸化炭素を発生せず、廃棄せずにリサイクルしたり自然に返すことができるため、環境に悪影響を及ぼしません。

近年では、政府による「2050年のカーボンニュートラル実現」「2025年以降の新築住宅への省エネ基準の適合化」など、さまざまな環境問題への取り組みが住宅産業でも行われています。

自然素材リノベーションは時流にも合った家づくりとして注目されています。

自然素材によるリノベーションのメリット・デメリット

自然素材によるリノベーションのメリット・デメリット

自然素材によるリノベーションのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・住む人の健康に配慮できる
・風合いや質感を楽しめる
・消臭効果や調湿効果がある
・コストが高い
・定期的なメンテナンスが必要である
・汚れがつきやすい

注目されている自然素材リノベーションにも、メリットとデメリットの両面があります。

どちらの側面も把握したうえで、自然素材を取り入れるか検討してみてください。

2-1.自然素材リノベーションの3つのメリット

まずは、自然素材リノベーションのメリットを3つ解説していきます。

  • 住む人の健康に配慮できる
  • 風合いや質感を楽しめる
  • 消臭効果や調湿効果がある

自然素材リノベーションによってどのような恩恵を受けられるのか、詳しくみていきます。

2-1-1.住む人の健康に配慮できる

自然素材リノベーションでは、使用する土や木、漆喰には有害物質がほとんど含まれてないため、住む人の健康に配慮できます。

住宅建築で利用されることの多い「合板」には、アレルギーを引き起こす可能性のあるホルムアルデヒドが含まれています。※1

上記のような有害物質は、特定の建物内で体調が悪くなる「シックハウス症候群」の原因となりえます。

ただ、自然素材を利用することで、有害物質による健康被害を抑えることが可能です。

例えば、家の壁に漆喰を用いれば有害物質の発生を抑えられますし、畳には有害物質を吸収する働きがあります。

このように、自然素材リノベーションは住む人の健康に配慮できるといったメリットがあります。

※1 東京都保険医療局 5 ホルムアルデヒドとはどんな物質ですか

2-1-2.風合いや質感を楽しめる

風合いや質感を楽しめる点も自然素材リノベーションならではのメリットです。

自然素材は、自然環境に適応していく性質により、経年とともに見た目や触り心地が変化します。

時間の経過とともに変化していく過程は「経年変化」とも呼ばれ、自然素材ならではの特徴であり、家や自分たちとともに育っていく感覚が楽しめます。

経年によって味わいが増していくと、自然と愛着が湧くものです。

例えば、木造住宅の新築時と築年数を重ねた後では木の色合いや空間の印象が異なりますよね。

また、自然素材の中にもさまざまな種類があり、どの素材を選択するかでも質感が異なります。

無垢材1つを取っても、スギやヒノキのような温かみのある素材もあれば、メープルやウォールナットのような高級感を演出してくれる素材など、さまざまです。

このように、自然素材が引き出す風合いや質感を楽しめる点も自然素材リノベーションのメリットといえるでしょう。

2-1-3.消臭効果や調湿効果がある

自然素材リノベーションでは、消臭効果や調湿効果も期待できます。

主な自然素材とそれぞれが持つ機能性・効果を以下にまとめました。

自然素材 効果
珪藻土 湿度調整、消臭、耐火性
無垢材 温度・湿度調整
漆喰 防ダニ、防カビ、防音、消臭
湿度調整、防音、風通しの良さ
和紙 防ダニ、防カビ

例えば、ペットを飼っている場合はどうしても臭いが気になってしまうことがあるでしょう。

そういった場合には消臭効果のある珪藻土を選ぶと、臭いが気にならなくなります。

より詳しい自然素材の具体的な効果は「リノベーションでよく使う自然素材を5つ紹介」で解説します。

2-2.自然素材リノベーションの3つのデメリット

続いて、自然素材リノベーションのデメリットを3つ解説していきます。

  • コストが高い
  • 定期的なメンテナンスが必要である
  • 汚れがつきやすい

自然素材リノベーションのデメリットも把握しておくことで、取り入れるべきかどうかの判断ができます。

2-2-1.コストが高い

自然素材リノベーションは一般的な素材を使用する場合よりも、コストが高くなります。

自然素材は材料費が高いうえ、施工には専門的な技術が必要な場合があるためです。

また、自然素材のなかでもグレードがあり、どのような素材を選ぶかによって価格が変動します。

もちろん自然素材を使用する面積が大きいほど、かかる費用は高くなってきます。

例えば、リビングと子ども部屋に自然素材を使用したいけれど、それだと予算オーバーになってしまうなら、一番長く過ごすリビングだけに絞ることでコスト調整が可能です。

そのため、やりたいことと予算に合わせて、最適な自然素材を選択するとよいでしょう。

自然素材リノベーションのコストは「自然素材別のリノベーション費用相場」も参考にしてみてください。

2-2-2.定期的なメンテナンスが必要である

自然素材でリノベーションをした家には、定期的なメンテナンスが必要です。

例えば、無垢材は水に濡れたまま放置していると腐ってしまうことから、濡らしてしまった箇所は都度拭き取り、十分な換気によって乾かす必要があります。

その他にも、水を使えない自然素材の場合は消しゴムや乾いたタオルを使用するなど、メンテナンス方法にも気を使う必要があります。

メンテナンス方法がわからない場合は、施工会社や専門家に相談してみると詳しく教えてもらえるでしょう。

2-2-3.汚れがつきやすい

汚れがつきやすい点も自然素材リノベーションのデメリットといえます。

珪藻土は水が浸透しやすいため、色のついた液体が溢れてしまうとシミとなって残りやすく、タオルで拭いても落ちづらいです。

汚れがつきやすい素材を使用している箇所には、あらかじめ対策をしておくとよいでしょう。

また、リノベーションの設計段階でキッチンや洗面台などの水回りや汚れやすい箇所にはできるだけ耐水性のある素材を使用するなど、じっくり検討することも大切です。

リノベーションでよく使う自然素材を5つ紹介

リノベーションでよく使う自然素材を5つ紹介ここからは、自然素材のリノベーションでよく使われる自然素材の種類を以下の5つに分けて紹介していきます。

  • 無垢材
  • 漆喰(しっくい)
  • 珪藻土
  • 織物クロス
  • 和紙畳(わしだたみ)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.無垢材

無垢材のメリット ・耐久性がある
・調湿効果が期待できる
・木のぬくもりや香りが楽しめる
・有害な化学物質をほとんど含まない
無垢材のデメリット ・水に弱い
・複合フローリングよりも割高
・季節によって膨張/反りが起きる
おすすめな場所・取り入れ方 ・床
・壁
・柱
・天井
・建具
(水回りを避けるのがおすすめ)

無垢材は、自然の木そのものを加工したものであり、木本来のぬくもりや質感、肌ざわりのよさ、木の香りに加え、経年劣化による変化も魅力です。

また、無垢材は空気中の水分を吸収・放出するため、調湿効果も期待できます。

ただし、水に弱いため湿度が高すぎると、木材が膨張し床が反ってしまいます。

逆に、乾燥し過ぎると継ぎ目に隙間が空くこともあるため、施工の際にはしっかり乾燥させた木材を使用することが重要です。

特に冬は乾燥するため、継ぎ目や木と木の間に隙間ができることもありますが、木が呼吸している証拠ですのであまり気にしすぎる必要はありません。

なお、無垢材は水に弱いため、キッチンやトイレなどの水回りの施工は避けましょう。

>>無垢材の費用相場について知りたい方はこちら

3-2.漆喰(しっくい)

漆喰

漆喰のメリット ・耐火性に優れている
・カビやダニの防止になる
・抗菌・消臭作用が期待できる
・ホルムアルデヒドを吸着・分解
漆喰のデメリット ・汚れが目立ちやすい
・施工に手間がかかるため、コストが高い
おすすめな場所・取り入れ方 ・玄関
・トイレ
・リビング
(人の集まりやすいところがおすすめ)

漆喰(しっくい)は、石灰岩を加工した消石灰を主原料とした高アルカリ性の塗り壁材です。

塗り方によって模様のようなニュアンスを持たせられるため、和風・洋風どちらの空間にもマッチします。

また、燃えにくい素材であるのも特徴の一つです。

さらに抗菌・消臭機能にも優れており、シックスハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドを吸着・分解するため、有害物質が気になる方にはおすすめです。

リビングや玄関、トイレなど人がよく使うところに使うと、消臭効果を実感できるでしょう。

>>漆喰(しっくい)の費用相場について知りたい方はこちら

3-3.珪藻土

珪藻土

珪藻土のメリット ・耐火性に優れている
・消臭・脱臭効果がある
・調湿効果がある
・ザラザラとした独特の仕上がり
珪藻土のデメリット ・画鋲が指せない
・ひび割れしやすい
・液体汚れが落ちにくい
おすすめな場所・取り入れ方 ・寝室
・玄関
(生活臭のするところがおすすめ)

珪藻土は、珪藻と呼ばれる植物性プランクトンが化石化した素材のことです。

ザラザラとした質感が特徴であり、調湿効果が高く、室内を最適な湿度に保ってくれます。

生活臭を吸着し脱臭してくれるため、タバコを吸っていたりペットのいる家庭にぴったりです。

一方で、ひび割れしやすい点には注意が必要です。

製品によっては強く擦ることで、土の粉が落ちてくる場合があります。

>>珪藻土の費用相場について知りたい方はこちら

3-4.織物クロス

織物クロス

織物クロスのメリット ・丈夫で破れにくい
・高級感と重厚感がある
・通気性がよく、調湿効果が期待できる
織物クロスのデメリット ・防火性が低い
・汚れが落ちにくい
おすすめな場所・取り入れ方 ・寝室
・リビング
(火を使わない・汚れにくい箇所がおすすめ)

織物クロスとは、綿やレーヨン、麻などで作られたクロスのことを指します。

高級ホテルのロビーや美術館でも使用されるほど、高級感や重厚感があるのが魅力です。

縦糸と横糸を折り重ねているため、丈夫で破れにくい素材です。

また、通気性が高く、調湿性能も期待できます。

防火性が低く、汚れが落ちにくいといったデメリットもあるため、キッチン周辺の使用には不向きです。

>>織物クロスの費用相場について知りたい方はこちら

3-5.和紙畳(わしだたみ)

和紙畳(わしだたみ)

和紙畳のメリット ・傷がつきにくい
・日に強く、色あせにくい
・カビやダニが発生しづらい
・カラーバリエーションが豊富
和紙畳のデメリット ・クッション性が低い
・い草畳のような豊かな香りを楽しめない
おすすめな場所・取り入れ方 ・和室
・小上がりスペース

和紙畳とは、天然の和紙を原料とし、和紙をこよりのようにしてからい草の畳のように編んだ素材のことです。

和紙畳は日に当たっても、色あせにくい特色を持つのが魅力です。

さらに水に強く、カビやダニが発生しにくいのもポイントになります。

和紙畳は草畳に比べて耐久性が約3倍あるため、傷がつきにくく、ペットや子どものいる家にもおすすめでしょう。

一方で、畳特有のい草の豊かな香りは楽しめません。

また、重さのある家具を設置するとへこみやすくなっています。

>>和紙畳(わしだたみ)の費用相場について知りたい方はこちら

自然素材別のリノベーション費用相場

自然素材別のリノベーション費用相場

ここまでは、自然素材のメリットデメリットやそれぞれがもつ効果を紹介しました。

ここまで読んでいただいた方の中には、自然素材を使用してどのようなリノベーションをするか、イメージが沸いてきた方も多いでしょう。

そうなると気になるのが、「いくらかかるのか」ではないでしょうか。

それぞれの自然素材の費用相場については、以下にまとめました。

種類 内容 1㎡あたり 10㎡あたり
無垢材 無垢材フローリングに張り替える 1万〜3万5,000円 10〜35万円
天井を無垢材に張り替える 8,000〜2万5,000円 8〜25万円
漆喰(しっくい) 壁を漆喰で塗装する 4,000〜7,200円 4〜7万2,000円
珪藻土 壁を珪藻土で塗装する 3,000〜6,000円 3〜6万円
織物クロス 織物クロスに張り替える 1,200〜1万円 1万2,000〜10万円
和紙畳(わしだたみ) 和紙畳を使用する 6,800〜1万2,200円/枚(1畳)
琉球畳 6,800〜1万5,000円/枚(半畳)

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

項目別に1つずつ紹介していきます。

4-1.無垢材

無垢材

1㎡あたり 10㎡あたり
床を無垢材に張り替える 1万〜3万5,000円 10〜35万円
天井を無垢材に張り替える 8,000〜2万5,000円 8〜25万円

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

床を無垢材に張り替える場合、1㎡あたり1~3万5,000円、天井を無垢材にする場合は1㎡あたり8,000円〜2万5,000円が相場です。

また、床に施工する場合でも天井に使用する場合でも、素材によって大きく費用が異なります。

4-2.漆喰(しっくい)

漆喰(しっくい)

1㎡あたり 10㎡あたり
壁を漆喰で塗装する 4,000〜7,200円 4〜7万2,000円

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

漆喰の費用相場は、1㎡あたり4,000~7,200円程度です。

漆喰はひび割れを防ぐために、左官職人が下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りを行います。

乾燥させてから塗り重ねることから、作業に手間と時間がかかるため、費用は高くなります。

4-3.珪藻土

珪藻土_2

1㎡あたり 10㎡あたり
壁を珪藻土で塗装する 3,000〜6,000円 3〜6万円

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

リノベーションで珪藻土を壁に塗る際、1㎡あたり3,000~6,000円が相場です。

珪藻土は下地に一度塗るだけになるため、施工に手間と時間がかかりません。

高級な珪藻土を使用したり、天井にも使用する場合には、3~6万円ほど費用が上乗せになる点に、注意しましょう。

4-4.織物クロス

織物クロス

1㎡あたり 10㎡あたり
織物クロスに張り替える 1,200〜1万円 1万2,000〜10万円

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

リノベーションの自然素材に織物クロスを使用する場合の費用は、1㎡あたり1,200~1万円が相場です。

グレードが高いものになるほど費用が高額になります。

織物クロスはグレードによって費用の振り幅が大きく異なるため、選ぶ際には予算と照らし合わせながらしっかりと比較したうえで、選定しましょう。

4-5.和紙畳(わしだたみ)

和紙畳(わしだたみ)

和紙畳を使用する 6,800〜1万2,200円/枚(1畳)
琉球畳 6,800〜1万5,000円/枚(半畳)

※上記は目安です。リノベーションのタイミングや時期によって金額は変動する場合があります

和紙畳をリノベーションで使用する場合、1畳あたり6,800円~1万2,200円が相場です。

畳の縁(へり)のない正方形の琉球畳を採用する場合は、半畳あたり6,800円〜1万500円が相場となります。

自然素材によるリノベーション事例3選

自然素材によるリノベーション事例3選

実際施工された事例を確認することで、自然素材を用いたリノベーションのイメージが膨らみやすくなります。

ここからは、自然素材によるリノベーション事例を3つご紹介します。

  • 事例①:素材感を重視した風通しのよい空間
  • 事例②:統一感のある木の質感がおしゃれな空間
  • 事例③:ぬくもりのあるナチュラルモダンな空間

1つずつ順番に見ていきましょう。

5-1.事例①:素材感を重視した風通しのよい空間

事例①:素材感を重視した風通しのよい空間

事例①:素材感を重視した風通しのよい空間_2

【こちらの事例のポイント】

  • 無垢フローリングの質感が美しい
  • 漆喰や土壁塗りでより自然素材が活きたリノベーションを叶えている
  • 自然素材と北欧ヴィンテージの空間がおしゃれにマッチしている

【こちらの事例で使われている自然素材名と場所】

  • 無垢床(アカシア)
  • 土壁(施主施工)
  • リビングや寝室などは漆喰塗り(タナクリームで施主施工)

無垢材のフローリングを採用したリノベーションです。

自然素材をふんだんに使用しており、施主施工による漆喰や土壁塗りがさらに味のある雰囲気を演出しているおしゃれな空間です。

事例①:素材感を重視した風通しのよい空間_3

無垢フローリングと土壁塗りの空間がおしゃれな玄関。

玄関のすぐ近くに洗面所があるため、子どもが砂場遊びをして帰ってきてもすぐ手洗いできるのがポイントです。

家族構成や生活スタイルに合わせて家の間取りを自由に設計できるのもリノベーションならではの魅力ですね。

▼間取り図
事例①:素材感を重視した風通しのよい空間_間取り図洋室を取り払うと同時にキッチンの位置を移動することで、広い空間のLDKを実現。

元のキッチンの場所には寝室を作っています。

回遊性が高く、行き止まりがないため、人の動線も風の巡りもよいのがポイントです。

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5-2.事例②:統一感のある木の質感がおしゃれな空間

統一感のある木の質感がおしゃれな空間_1

統一感のある木の質感がおしゃれな空間_2

【こちらの事例のポイント】

  • 木の質感に統一感がある
  • 和モダンな雰囲気の杉材を採用
  • キッチンと対面にあるカウンターでバーを楽しめる

【こちらの事例で使われている自然素材名と場所】

  • 壁:珪藻土
  • 床:柳杉の無垢フローリング
  • キッチンの化粧柱:杉
  • リビングの引き戸のドア部分:無垢杉(オイル仕上げ)

統一感のある木の質感を活かしたリノベーションです。

キッチン、床材、建具が杉で統一されており深い色味と木目は美しいだけでなく、高級感も演出してくれています。

建具はデザインガラスと相まってレトロで和モダンな雰囲気が感じられます。

対面キッチンはバーカウンター仕様にしたことで、食事やお酒がより一層楽しめそうですね。

統一感のある木の質感がおしゃれな空間_3

造作棚を作り、収納力をパワーアップさせたダイニングキッチン。

カウンター付きなので、ここで簡単な食事をとったり、バーとしても楽しめます。

自宅にいながら、まるでお店に来たかのような気分を味わえるなんて素敵ですよね。

統一感のある木の質感がおしゃれな空間_4

対面キッチンを採用することで、リビングが見渡せる、見通しのよいLDKになりました。

▼間取り図
統一感のある木の質感がおしゃれな空間_間取り図

水回り以外の間取りを大きく変えたリノベーションです。

玄関とキッチンは広々としたスペースを確保し、ゆとりのある空間にプランニングしました。

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5-3.事例③:ぬくもりのあるナチュラルモダンな空間

事例③:ぬくもりのあるナチュラルモダンな空間

【こちらの事例のポイント】

  • 無垢材の杉による質感や温かみの感じられる空間
  • 広々としたLDKにしつつ収納力もある

【こちらの事例で使われている自然素材名と場所】

  • 天井・壁:塗り壁(ゼオライト)
  • 床、リビングの木材部分の壁:杉の無垢材(無塗装)
  • キッチンカウンター:杉
  • 室内ドアやクロゼットドア:パイン材無塗装

無添加の自然素材をふんだんに使用したリノベーションです。

ナチュラルモダンなインテリアが無垢材のよさを引き立てています。

無垢材で統一されたシンプルな空間に、家具やステンレスのキッチンが効果的にアクセントになっています。

事例③:ぬくもりのあるナチュラルモダンな空間_2収納力のある広々としたリビングは、木の質感やぬくもりを感じられます。

造作棚には雑貨や小物を飾っておしゃれにディスプレイを楽しめるのがポイントです。

▼間取り図
事例③:ぬくもりのあるナチュラルモダンな空間_間取り図既存の間取りを活かしつつ、LDKの隣の洋室を取り払うことで、より開放感で風通しの良い住まいになりました。

こちらの事例を詳しく見たい方はこちら

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自然素材のリノベーションがおすすめな方

自然素材のリノベーションがおすすめな方

次に、自然素材のリノベーションがおすすめの方を以下に分けて紹介します。

  • 自然の香りやぬくもりを感じられる空間が好きな方
  • シックハウスや化学物質が気になる方
  • 経年劣化を楽しめる方
  • メンテナンスが苦にならない方

1つずつ詳しく見ていきましょう。

6-1.自然の香りや温もりを感じられる空間が好きな方

自然素材のリノベーションがおすすめな人に「自然の香りや温もりを感じられる空間が好きな人」が挙げられます。

自然素材を使ったリノベーションでは、無垢材を使用することが多いため、日常的に木の香りや温もりを感じられます。

森の中にいるような爽やかさとリラックス効果を感じられるでしょう。

6-2.シックハウスや化学物質を気にする方

自然素材のリノベーションは、「シックハウス症候群や化学物質を気にする方」にもおすすめです。

自然素材を使った住宅は、一般的な住宅に比べて、接着剤や化学物質が少ない傾向にあります。

また、無垢材や漆喰、珪藻土などは調湿効果があるため、夏場に足触りがよく、空気がサラッとするなど、心地よい住環境が期待できます。

アレルギーを発症してしまい、「自宅で過ごすのが辛い」「眠れずしんどい」となると、本来リラックスできるはずの住居で落ち着くことができません。

自然素材では日常的な健康リスクを軽減できるので、シックハウス症候群や化学物質を気にする方は、自然素材を使ったリノベーションを検討してみてください。

6-3.経年劣化を楽しめる方

自然素材のリノベーションがおすすめなのは、「経年劣化を楽しめる方」です。

自然素材は年数が経つごとにこっくりとした味わい深い色になってきたり、傷やへこみができたりと、さまざまな変化がみられます。

これらは「経年変化」と呼ばれる自然素材特有の特徴でもありますが、逆に傷や色ムラが気になる方は、自然素材を用いたリノベーションはあまり向いていません。

反対に経年劣化を味として感じられる方は自然素材のリノベーションをしても長く楽しめます。

6-4.メンテナンスが苦にならない方

自然素材を使ったリノベーションは、「メンテナンスが苦にならない方」にもおすすめです。

自然素材を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要だからです。

例えば、無垢材の美しさを保つには、日常的には乾拭きや掃除機を、1~3ヵ月に1回水拭き、半年から1年にワックスをかけるといったお手入れが必要になります。

また、塗り壁の汚れをやすりや消しゴムやでやさしく落としたり、やすりがけやオイルがけなどを行い、ひと手間かけるということで、家とともに育っていく感覚を味わえます。

こうしたメンテナンスも含めて楽しめる方に、自然素材を使ったリノベーションがおすすめです。

ノート
自然素材によるリノベーションをした場合のメンテナンス例・半年に1回は床にオイルがけをする
・日常的に乾拭き・掃除機をかける
・1~3ヵ月に一度は水拭きをする
・壁の汚れをやすりがけする
・壁の汚れは消しゴムやさしく落とす
・ほうき(シュロほうき)で床をは
ゼロリノベジャーナル
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自然素材を使いたいなら建て替えよりリノベーション(リフォーム)がおすすめ!

自然素材を使いたいなら建て替えよりリノベーション(リフォーム)がおすすめ!

「自然素材を使った家に住みたいから建て替えを検討している」という方は、リノベーションも検討してみることをおすすめします。

建て替えは、基礎や骨組みなども含めた建物のすべてを一度解体します。

そのため、さまざまな廃棄物が発生し、工期が長く、解体費用も必要です。

一方、リノベーションは建物の基礎や骨組みを活かしたうえで、建て替えよりも費用を抑えながら間取りやレイアウト、デザインを改修できます。

例えば二世帯、三世帯が住むために家の面積自体を広げる、といった場合は床面積の大きな拡張が必要のため、建て替えを検討してみてもよいでしょう。

しかし、既存の家の大きさのまま住みやすい家に改修するという観点でいえば、リノベーションでも十分対応可能です。

建て替えの解体費用を抑えられれば、リノベーションで使用する自然素材のグレードにもコストをかけられるでしょう。

「初めてのリノベーションで何から始めればよいかわからない」
「リノベーションで失敗しないか不安」

このような方はぜひ一度ご相談ください。

また、以下の記事ではおすすめのリノベーション会社を紹介していますので併せてご覧ください。

https://www.zerorenovation.com/blog/company-comparison/

まとめ

自然素材 リノベーション まとめ

本記事では、自然素材を使ったリノベーションについてご紹介しました。

自然素材リノベーションは、素材が持つデザイン性だけでなく、健康への配慮や通気性や消臭・抗菌など機能性の面でも快適な家を実現してくれます。

自然素材が持つ温かみやぬくもりを感じたい方は、自然素材リノベーションも検討してみましょう。

また、自然素材を使ったリノベーションを成功させるためには、種類や特徴を理解したうえで理想のイメージを具現化してくれる会社選びが重要です。

「自然素材の選び方がわからない」
「自然素材リノベーションの何から手をつければいいかわからない」

このような方は、ぜひゼロリノベにご相談ください。

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