【R1住宅とは】厳しい基準をクリアした安心リノベ物件

R1住宅とは、一般社団法人リノベーション協議会が定める品質基準を満たした「優良な中古住宅」のことを指します。
一言で例えるならば自動車の「認定中古車」の住宅版のようなものです。
リノベーションの業界は、まだまだ残念ながら4~50年前の古い配管などをそのままにして、見た目だけ良くするような施工が横行していることも事実です。
そのような中で、安心して中古住宅を購入するために第三者機関が定めた基準が「R1住宅」です。
R1住宅(適合リノベーションR1住宅)とは?
R1住宅(適合リノベーションR1住宅)とは、一般社団法人リノベーション協議会(旧:リノベーション住宅推進協議会)が定める品質基準を満たした中古住宅のうち、分譲マンションの専有部分に関する基準をクリアしたリノベーション住宅を指します。
この制度は、2009年にリノベーション住宅推進協議会(現・リノベーション協議会)が発足した際に整備され、中古住宅市場の品質向上と安心できる取引環境づくりを目的としてスタートしました。
当初は、中古マンションの専有部を対象としたR1住宅から始まり、その後対象や範囲が拡大。専有部分だけでなく共用部分も含めた棟全体で品質基準を満たす「R3住宅」や、一戸建て住宅を対象とした「R5住宅」などの区分が追加されました。
R1住宅 | 区分マンション専有部分 |
---|---|
R2住宅 | R1住宅+共用部分 |
R3住宅 | R1住宅+共用部分を含む一棟全体 |
R4住宅 | オフィス→住宅などの用途変更 |
R5住宅 | 一戸建て住宅 |
こうした認定制度は、不動産会社、建設会社、設計事務所、リノベーション事業者など、協議会に加盟する多様な企業が連携して運営しており、検査や保証も第三者の視点で行われるため、購入者が安心して中古住宅を選べる仕組みとなっています。
R1住宅〜R5住宅は、数字が高いほど良いというわけではなく、建物種別や対象範囲が異なります。
一般的なマンションリノベーションは専有部分のみの改修となるため、ほとんどがR1住宅の対象です。一方、R3認定は共用部まで含めた大規模改修が必要となり、ビル一棟単位のリノベーションのような規模感になります。
そのため、個人宅の請負型リノベーションではR1住宅の件数が多いリノベーション会社を選ぶのがおすすめです。
R1住宅の品質基準【4つのフロー】
R1住宅の品質基準は「①検査・工事→②報告→③保証→④履歴の保管」の4つのフローで構成されています。この4つのフローすべてを満たしてはじめて「R1住宅」と名乗ることができます。
1 【検査・工事】重要インフラ13項目の検査・工事
R1住宅の品質基準の中心となるのは、「重要インフラ13項目」に基づく検査基準です。
検査項目 | 適合基準・検査方法 |
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1.給水管 | 給水管からの水漏れがないか検査。通常の1.5倍の水圧を給水管にかけて、1時間後に漏水による水圧が低下しないかチェックする。 |
2.給湯管 | 給湯器を作動させて、お湯の温度がきちんと上がっているか、手で触るなどして確認。給水管と同様に、通常の1.5倍の水圧を給湯管にかけて、1時間後に水圧低下がないか調査する。追い焚き機能があれば、正常に作動しているかも確認する。 |
3. 排水管 | キッチンや浴室など設備から同時に排水した場合においてもオーバーフロー(逆流、溢れ)などの排水不良がないことを確認する。 |
4. ガス配管 | ガス管については、ガス会社にガス系統の開栓を依頼する。ガス会社は開栓時にガス漏れなどの検査を実施し、合格の場合のみ開栓する。 |
5. 電気配線 | 絶縁抵抗計で各回路の絶縁抵抗値を測定し、アースの通線を確認したうえで、回路計・検電器・コンテスターによりコンセントの通電と極性の正しさを確認し、さらにスイッチのON・OFFで照明などの電気器具の通電を確認する。 |
6.分電盤 | 内外の焦げや損傷、配線状況を確認し、端子はドライバーで十分に締め付けられているか(差し込み式の場合は正しく差し込まれているか)を確認したうえで、テストボタンを押して漏電遮断器が正常に作動するかを確認する。 |
7. 情報系配線 | テレビは受像機またはレベル計測器で信号受信を確認し、電話は2箇所以上のコンセントがある場合はトーンブローブセットなどでコンセント間の通線を確認、1箇所のみの場合は結線状態を確認する。 |
8. 換気設備 | キッチンやトイレなどの換気扇にティッシュペーパーなどをあてて、きちんと空気を吸い込んでいるか調べる。異音や異常がないかもチェック。 |
9. 住宅用火災警報器 | 自動火災警報設備の感知器がある場合はその位置を確認し、住宅用火災警報器が必要な箇所を特定したうえで、設置位置・種別・規格・設置年月日を確認し、テストボタンを押して作動を確認する。 |
10. 床下地 | 床のたわみがないか歩いて確認する。 |
11. 壁下地 | 壁のたわみがないか、壁を叩いて確認する。 |
12. 天井下地 | 天井のたわみがないか、目視や打診で確認する。 |
13. 浴室防水 | 在来工法:浴槽に24時間水を張って、漏水による水位低下がないかを調べる。 ユニットバス:水張り試験は不要。排水トラップがゆるんでいないか締め付けを確認する。 |
上記の13項目は、実際に工事を行った箇所かどうかに関わらず、すべて必ず検査の対象となります。もし検査の結果、基準を満たしていない項目があれば、適合させるために必要な工事を実施しなければなりません。
2 【報告】適合状況報告書の発行
適合状況報告書には、リノベーションを担当した会社名、重要インフラ13項目の適合状況、住宅が新築か中古かの区分、さらに不具合が発生した場合の相談窓口などが記載されます。この報告書の発行は、R1住宅の認定において必須となります。
3 【保証】2年以上の保証
重要インフラ13項目については、2年以上の保証を付けることが義務付けられており、あわせてアフターサービスの保証書も発行しなければなりません。
4 【履歴の保管】住宅履歴を協議会サーバーに保管
R1住宅では、「平面図」や「仕上げ表」を協議会のサーバーに保管することが義務付けられています。さらに、設備を更新した場合には、その箇所の「配管図」「配電図」「設備位置図」も保存しておく必要があります。
保管された資料は、発行されるIDとパスワードを使って、必要なときに協議会のホームページからいつでも確認できます。
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