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予算1,000万円でリノベーションしたい! 1,000万円でできることと安く抑える5つのコツ

予算1,000万円でリノベーションしたい! 1,000万円でできることと安く抑える5つのコツ

1,000万円の予算でどんなリノベーションがどこまでできるか悩んでいませんか。

実際にリノベーションを検討されているお客様からも、費用について、よくこのような質問をされます。

費用から見たリノベーションの上限にははっきりとした目安があり、しかも一戸建てと中古マンションではそれぞれ異なります。

本記事では予算1,000万円でできるリノベーションの事例や費用を抑えるためのコツを紹介します。予算内で利用のリノベーションをしたい方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

一級建築士
西村 一宏

東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

目次

リノベーション工事の費用相場とは?

外苑前の中古マンションのリノベーション後のダイニング

リノベーション工事にかかる費用は選ぶ材料のグレードや住宅の広さなどによっても異なりますが、概ね以下の金額が費用相場となります。

マンション(60㎡程度) 1000万円程度
一戸建て(4LDK程度) 1000万円〜2000万円

マンションの場合は予算1,000万円を目安にフルリノベーションをすることが可能です。

一方で、一戸建ての場合は耐震、外壁屋根、耐震などを含めると1,000万円を超える可能性が高くなります。

そのため、予算1,000万円の場合はフルリノベーションではなく部分的なリノベーションが限界といえるでしょう。

築年数30年以上は1,500万円以上でスケルトンリノベーションするべき

築年数が30年以上の場合は、予算を多めに確保してスケルトンリノベーションすることをおすすめします。手持ちの現金だけでまかないきれないとしてもローンを組んででも予算を確保しましょう。

スケルトンリノベーションとは、柱などの骨組みだけを残し、それ以外をすべて新品にするリノベーションです。

スケルトンリノベーションをおすすめする理由は、築年数が経過すると家の外壁だけでなく柱や床下なども傷んできている可能性があるからです。ここで費用を安く抑えても、数年後に雨漏りなどでまた工事をしなければならない場合もあります。

間取りを変更して快適に暮らすのはもちろんですが、築年数が経過している場合は、今後も長くこの家で暮らすために全体的に補修しながらリニューアルするというイメージを持っておくことをおすすめします。

また、場合によってはスケルトンリノベーションよりも建て替えのほうがよい可能性もあります。詳しくは、以下の記事をご参考ください。

ゼロリノベジャーナル
戸建てスケルトンリノベーションを避けるべき3ケースと選ぶべき4ケースを簡単解説! | ゼロリノベジャー... 「我が家の場合、スケルトンリノベーションはアリかナシか…」「建替えやフルリノベーションの方が良いのではないか…」「戸建てのスケルトンリノベーションの費用は一体いく...

1,000万円でできる一戸建てリノベーションの条件

1,000万円 戸建て リノベーション

1,000万円の予算でできる戸建のリノベーションの内容は、60㎡以内の内装のリノベーションです。外装(屋根/壁)を含んだリノベーションや、60㎡以上の内装リノベーションは予算オーバーとなる恐れがあります。

内装のみで広さが予算オーバーとなっている場合は、設備をそのままにするか、1階のみ、2階のみなどエリアを区切ってのリノベーションも可能です。

ただし、築年数が経過した物件の場合は、予算をしっかり確保してリノベーションすることをおすすめします。

1,000万円でできるマンションリノベーションの条件

1,000万円のマンションリノベーション
できること できないこと
60㎡以内のリノベーション 60㎡以上のリノベーション
設備にこだわるほど予算は上昇するためあくまで広さは目安

1,000万円の予算でできるマンションリノベーションの条件は60㎡以内であることです。マンションの場合は、天井や壁などの断熱素材が元から備わっており、柱の補修などもないため、同じ面積の戸建と比べリノベーション費用が安く収まる傾向にあります。

ただし、広さはあくまでも目安となります。設備などのグレードをあげればすぐに100万円ほど上昇してしまうため注意しましょう。

60㎡以上の物件を1,000万円以内でリノベーションする場合は、空間を区切ったリノベーションをおすすめします。浴室やサニタリールームをそのまま残し、リビングダニングや個室などの空間に区切ってリノベーションすることで費用を削減できます。

詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

ゼロリノベジャーナル
リノベーション費用を抑える5つの手段!コスパ良く理想の家を作る方法 | ゼロリノベジャーナル 「リノベーション費用が予算より高くなりそう…」 「費用を抑えたいけどイメージしたことが出来ないのは嫌…」 設計担当に要望をすべて伝えたら予算を越えたというのはよくあ...

費用1,000万円でリノベーションを実施する場合の5つのポイント

中古マンションのリノベーション後のリビングキッチン

1000万円で理想の住宅へリノベーションをするための5つのポイントを紹介します。

  • リノベーションの補助金や助成金を活用する
  • こだわりたい箇所を事前に決めておく
  • 設備の無駄なグレードアップやオプションを控える
  • 必ず複数の業者に見積もりを依頼する
  • リノベーションに関する知識を勉強する

それぞれ確認していきます。

5-1.リノベーションの補助金や助成金を活用する

理想の住宅へリノベーションするためには予算1,000万円では費用が足らない場合もあるでしょう。

その場合、国や自治体が提供する補助金や助成金を活用することで足らない費用を補完することが可能です。

リノベーションで活用できる補助金・助成金を以下で紹介します。

5-1-1.子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て支援および2050年カーボンニュートラル実現の観点から、子育て世帯・若者夫婦世帯が子育てしやすい住宅・省エネ性能を有する住宅のストック形成を図ることを目的とし、国土交通省が展開している事業です。

子育てエコホーム支援事業の申請期限は、2024年3月中下旬~2024年12月31日までとされていますが、予算上限に達し次第終了となるため、検討中の方は早めの申請をおすすめします。

子育てエコホーム支援事業の概要は、以下のとおりです。

事業名 子育てエコホーム支援事業
対象工事 A(いずれか必須) ①開口部の断熱改修
②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
③エコ住宅設備の設置
B(Aと同時に行う場合のみ補助対象) ④子育て対応改修
⑤防災性向上改修
⑥バリアフリー改修
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
対象となる期間 2023年11月2日~2024年12月31日までに対象工事に着手したもの
対象住宅 自ら居住することを目的に購入する住宅
補助限度額 子育て世帯又は若者夫婦世带 ・既存住宅を購入しリフォームを行う場合:60万円
・長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合:45万円
・上記以外のリフォームを行う場合:30万円
その他の世帯
※法人、管理組合を含む
・長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合:30万円
・上記以外のリフォームを行う場合:20万円

参照:子育てエコホーム支援事業|国土交通省

5-1-2.各自治体の補助金制度

全国の各自治体も住宅のリノベーションに関する補助金制度を用意している場合があります。

例えば、東京都大田区は区民が居住する住宅において「耐震リフォーム」や「新生活様式への対応工事」をする場合に10〜20万円を上限に、対象費用の0.5〜2割以内を補助する制度を設けています。

このように、自治体独自の補助金や助成金制度もあるため、自身が住む自治体の制度を確認してみましょう。

5-2.こだわりたい箇所を事前に決めておく

1,000万円の予算内で理想の住宅へリノベーションするためには、こだわりたい箇所の優先順位を事前に決めておきましょう

特に、一戸建ての場合に内装と外装のフルリノベーションは予算オーバーとなる可能性が高くなります。

あらかじめ、こだわりたい箇所を決めたうえでリノベーション会社と相談することで予算を配慮した施工プランを提案してもらえます。

5-3.設備の無駄なグレードアップやオプションを控える

,000万円の予算でリノベーションする場合は、設備のグレードやオプションを控えることもポイントです。

設備は材料によって費用が大きく異なります。

そのため、外装にこだわりたい場合はグレードの高い設備を使用して、内装の設備のグレードを抑えるなどの調整をしましょう。

場所によって設備のグレードやオプションを抑えることで費用の調節が可能となり予算内でのリノベーションが可能となります。

5-4.必ず複数の業者に見積もりを依頼する

1,000万円の予算内でリノベーションを成功させたい場合は、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

1社のみの見積もりでは、提示された費用が相場よりも高いのが安いのか判断できません。

そのため、リノベーションの際は最低でも3社以上の業者から見積もりをとるようにしましょう。

なお、見積もりを確認する際は費用面のみならず使用する材料のグレードなど詳細も含めて比較してください。

5-5.リノベーションに関する知識を勉強する

リノベーションを成功させるためには自身でリノベーションの基礎知識を勉強することも大切です。

リノベーションの基礎を勉強することで資金計画や業者の選び方などの際に正しい選択が可能となります。

特に、予算が限られる中でのリノベーションは設備のグレードを抑えたり補助金を活用したりすることで、より理想的な住宅へと工事ができるでしょう。

不明なことがあればインターネットで調べたり、リノベーション会社に相談したりすることでも知識は身につけられます。正しい知識を身につけることがリノベーションの成功につながります。

予算1,000万円以内のマンションリノベーション事例3選!

中古マンションのリノベーション後のリビング

予算1,000万円以内でできるマンションリノベーションを広さ別に事例を3選紹介します。

  • 60㎡で1,019万円のリノベーション事例
  • 70㎡で費用1,337万円のリノベーション事例
  • 80㎡程度で費用1,434万円のリノベーション事例

おおよその予算を把握するための参考にしてください。

6-1.60㎡で1,019万円のリノベーション事例

60㎡で700万円のリノベーション事例

60㎡で700万円のリノベーション事例

60㎡で700万円のリノベーション事例

住まい全体をリノベーション。お風呂の位置やサニタリーの位置も変更しており、キッチンから空間全体を見渡せるように設計しました。和室や収納スペースとなっていたところも全て無垢のフローリングとなっています。

【費用相場】
広さ:59.94㎡
費用:1,019万円(税別)

【工夫したポイント】
造作キッチンをド真ん中に配置した大きなワンルーム
将来のライフスタイルの変化を見据えたシンプルな空間構成
一部の壁やキッチンの幕板はDIYにて塗装予定。住みながら仕上げてゆくリノベーション住宅

>>この事例を詳しく見る

6-2.70㎡で費用1,337万円のリノベーション事例

70㎡で費用972万円のリノベーション事例

70㎡で費用972万円のリノベーション事例

70㎡で費用972万円のリノベーション事例

住まい全体をリノベーションしました。和室とリビングをつなげてキッチンを二の字の造作キッチンに。また、玄関を土間で自転車をおいても余裕があるほどに広く確保しました。

【費用相場】
広さ:70.54㎡
費用:1,337万円(税別)

【工夫したポイント】
自転車もらくらく置ける広々とした土間玄関
光と風が抜ける回遊性のある間取り
思い切り料理ができる二の字の造作キッチン
コンクリートと無垢材を組み合わせた大人空間

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6-3.80㎡程度で費用1,434万円のリノベーション事例

80㎡程度で費用975万円のリノベーション事例

80㎡程度で費用975万円のリノベーション事例

80㎡程度で費用975万円のリノベーション事例

住まい全体をリノベーションしました。玄関を広くし、一部を書斎スペースに。寝室の床下は収納とし、なるべく空間全体がつながるような導線設計を行いました。そのため、サニタリーやウォークインクローゼットは出入り口がそれぞれ2つあります。

【費用相場】
広さ:78.00㎡
費用:1,434万円(税別)

【工夫したポイント】
通り抜けられるベッドルーム
回遊できる大きな造作のアイランドキッチン
土間玄関から続く篭り感のある書斎
全体的に回遊性と抜け感を意識したリノベーション

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1,000万円のリノベーション工事でよくある質問とは?

中古マンションのリノベーション後のキッチンとダイニング

1,000万円のリノベーション工事でよくある質問を3つ紹介します。

  • 築50年以上の家は1,000万円でどこまでリノベーションできる?
  • リフォームローンで1,000万円は借りられる?
  • 予算1,000万円の場合は建て替えとリノベーションどっちがおすすめ?

疑問や悩みの解消に役立ててください。

7-1.築50年以上の家は1,000万円でどこまでリノベーションできる?

一般的に築50年以上の家は、不動産市場で「古民家」と呼ばれます。

「古民家」は、耐震補強工事などが必要となる場合があるため、リノベーションをするためには新築同等の費用が発生する場合があります。

そのため、スケルトンリノベーションなど大規模な工事は1,000万円では難しいといえるでしょう。

1,000万円でリノベーションする場合は、現状の古民家の雰囲気を残しながら気になる部分のみを重点的に工事するかたちとなります。

7-2.リフォームローンで1,000万円は借りられる?

多くの金融機関では、リフォームローンの借入限度額が設けられている場合がほとんどです。

一般的な借入限度額は500万円〜1,000万円の範囲に設定されてることが多いため、1,000万円のリフォームローンを組むことは可能です。

ただし、借入限度額はご自身の年収によっても変動します。

そのため、1,000万円の借入を検討する場合、まずは金融機関に相談をしてみてください。

7-3.予算1,000万円の場合は建て替えとリノベーションどっちがおすすめ?

予算が1,000万円の場合は、建て替えよりもリノベーションを選択することがおすすめです。

建て替えは、解体費用や撤去費用に数100万円の費用が発生するためリノベーションよりも割高になる場合があります。

そのため、予算が1,000万円の場合はリノベーションの方が費用に余裕が生まれ、より高性能な住宅へと変化させられるでしょう。

まとめ

中古マンションのリノベーション後のトイレとクローゼット

本記事では、予算1,000万円でできるリノベーションの事例と費用を抑えるコツを紹介しました。

予算内で理想のリノベーションを行うためには補助金や助成金の活用などお得にリノベーションをするための知識をつけることも大切です。

また、住宅ローンを利用することで分割払いが可能となるため負担を抑えた工事が可能となるでしょう。

住宅は長期にわたって住むため、理想的な空間に設計できるよう妥協のないリノベーションを計画してください。

なお、ゼロリノベではリノベーションの実績が豊富にあり、予算内でのリノベーションのご相談、施工までワンストップでのサポートが可能です。

また、資金計画や中古探しのコツ、リノベーションのアイデアなど、はじめての購入される方向けの無料オンラインセミナーを毎週開催しています。顔出しなし&ミュートのまま聞くことができるので、ご自宅から気軽にご参加ください。

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