【建築士監修】梁を活かすリノベーション事例5選!費用も紹介

「梁のある部屋のリノベーションはどうすればいいですか?」
「梁を活かしてオシャレにリノベーションすることはできますか?」
結論からお伝えすると、梁を上手に活かすことでマンションも戸建てもオシャレにリノベーションすることができます。
建物を支える構造梁は、とても重要な構造部分ですから、リノベーションで好きに動かしたり、なくしたりすることはできません。
しかし、梁をわざと見せて、その存在感を活かすことで、リノベーションの仕上がりをよりオシャレに、素敵にすることができるのです。
梁を素敵に見せるリノベーションを成功させるには、梁を活かしたオシャレな見せ方のポイントを押さえておいたり、梁を活かすリノベーションの注意点を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、梁を活かしたオシャレなリノベーションについて詳しく紹介します。
この記事を読めば
◎梁を活かしたオシャレなリノベーション事例
◎リノベーションで梁を活かしたオシャレな見せ方
◎梁を活かすリノベーションにかかる費用
◎梁を活かすリノベーションのデメリットと注意点
◎梁を活かしたリノベーションをする際の会社を選ぶポイント
がわかります。
オシャレな見せ方や、梁を活かすデメリットとその対策法についても知っておくことで、自分が思い描いていた理想のリノベーションを実現させることができます。ぜひ最後までお読みください。
リノベ費用の決定版!リノベにかかるお金について総まとめした記事はこちらから
梁を活かしたオシャレなリノベーション事例
梁を活かしたオシャレなリノベーションについて知るために、まずは実際のリノベーション事例を見ていきましょう。
梁をどのように活かすのか、どんなデザインにするのかは、リノベーション事例ごとに違いがあります。
なるべく多くのリノベーション事例を見ておくことで、自分がどのようにリノベーションしたいのかがわかるようになるはずです。
モルタル仕上げにした梁で無機質な空間を演出

家のタイプ:マンション
専有面積:73.87平米
築年月:1981年
居住人数:3人
梁や壁をモルタルで仕上げることで、無機質で生活感のない空間を作ったリノベーション事例です。
梁や柱を躯体のイメージに近いモルタルにすることで、より無機質な雰囲気を強調しています。
キッチン部分は梁とダクトを組み合わせることで、インダストリアルな雰囲気も加えているのが特徴です。

キッチンカウンターも同じモルタル仕上げにすることで、梁との統一感を出すのもポイントです。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
子どもの成長に合わせて間取りを変えられる余白のある空間を作りました。来客時には部屋を仕切って個室にする工夫も。大きな食洗機やガス式乾燥機、ロボット掃除機を使って家事の時間を短縮し、生活を快適にしたリノベーションです。
※費用は引き渡し当時の金額です
木と照明で空間のアクセントに

家のタイプ:マンション
専有面積:76.01平米
築年月:1999年
居住人数:2人
木目の建具に合わせて、梁まわりに木材を取り入れたリノベーション事例です。
木目の梁に黒いアイアンの照明を合わせることで、バーカウンターのような雰囲気に仕上がっています。

柱や梁のラインに木材を取り入れると、天井付近に視線が集まり、空間に奥行きや個性をつくりやすくなります。木の素材感を加えることで、無機質になりすぎず、住まい全体にあたたかみを持たせられるのもポイントです。

梁は隠すだけでなく、建具や床、照明と素材や色をそろえることで、空間のアクセントとして活かせます。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
ご夫婦が音楽とお酒をゆっくりと楽しめるよう、造作キッチンはバーカウンターのように計画。木の温かみのある空間にアンティークガラスの建具が映えます。おこもり感のあるワークスペースは、オンオフが切り替えられるように、LDKから離れた位置に確保しました。
※費用は引き渡し当時の金額です
躯体梁の存在感が室内のアクセントになる

家のタイプ:マンション
専有面積:59.98平米
築年月:1979年
居住人数:2人
以前貼られていた壁紙などのボンド跡を、塗装せずにあえてそのまま見せることで個性を出したリノベーション事例です。
モルタルの上にランダムに残る白いボンドの跡が、白い壁や天井のシンプルな空間の中で面白いアクセントになっています。


アクセントウォールなどを使わず、天井と壁は白、床は木目のデザインでも、梁に存在感を持たせることでシンプルになりすぎずオシャレに仕上がりました。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
太陽の光がたっぷり入る3面採光の部屋をおおらかなワンルームに変え、日の当たる寝室やテラスを内包させた住まい。印象的な躯体梁とパーケットの素材感がマッチしてリズミカルな印象に。ご夫婦にとって馴染みのあるリノリウムを床材に採用し「自分たちらしさ」もプラスしました。
※費用は引き渡し当時の金額です
一続きのLDの緩やかな仕切りに

家のタイプ:マンション
専有面積:71.32平米
築年月:2004年
居住人数:3人
リビングとダイニングをひとつの空間にリノベーションしたこちらの事例では、リビングとダイニングを梁でさりげなく区切っています。

壁はないためスペースとしては一続きになっているので広々と解放感はありますが、梁のラインでスペースを区切ることで、生活の場所を目的別に分けることが可能です。

梁と梁の間は横ラインの照明器具を入れることで、よりスペースごとの広さを強調することもできます。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
玄関を開けてすぐにポップなブルーのアクセントウォールがお出迎え。アーチ開口の向こうに計画したリビングもビタミンカラーを配色。水まわりサブウェイタイルには採用し遊び心あふれる空間に。扉を極力なくし回遊できる間取りを計画することで光と風がまわる住まいになりました。
※費用は引き渡し当時の金額です
梁と天井の傾斜で秘密基地のようなロフトに

家のタイプ:一戸建て
リノベ費用:PLUSプラン
専有面積:88.60平米
築年月:2004年
居住人数:3人
2004年築の戸建てをリノベーションしたこちらのお宅は、木のぬくもりを感じられるような家にしたいというコンセプトで木材の梁をあえて見せるデザインに仕上げています。

リビングもあえて天井の梁を見せることで、白いシンプルな天井のアクセントにしているのがポイントです。

ロフト部分は、天井の傾斜と梁を見せることで、まるで秘密基地のような遊び心のある空間になっています。
木のぬくもりと無造作な雰囲気は、子どもの頃に憧れた屋根裏部屋を思わせる作りです。
ゼロリノベのリノベーション施工事例
「木の温もりを感じるお家がいい」という施主様の要望から、木が印象的なあたたかみのある空間に。キッチン、リビング、ワークスペースは、家族の存在が感じられるように視線の繋がりを意識しました。リビングの一角には、ボックス型ソファのあるライブラリー設けました。
※費用は引き渡し当時の金額です
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リノベーションで梁を活かしたオシャレな見せ方のポイント
リノベーション事例を見ていくと、梁を活かすためのオシャレな見せ方がいくつかあることがわかります。
マンションの梁は、位置や大きさによっては「邪魔」「圧迫感がある」と感じることもあります。
しかし、梁を隠すのではなく、素材や照明、収納の工夫によって空間のアクセントとして活かすことも可能です。
梁を活かしてオシャレに見せるポイントは、次の3つです。

むき出しで存在感を出す

梁に塗装などを施さず、むき出しにすることも梁をオシャレに見せるひとつの方法です。
むき出しにしてあえて武骨に仕上げることで、一気にインダストリアルな雰囲気が出せます。

壁もモルタルで仕上げることで、シンプルながら素材の存在感で一味違う雰囲気も出せます。

もともと梁部分に仕上げのための化粧板などが貼ってあった場合、ボンドの跡が残ることもあります。
そのボンド跡を活かすのもオシャレにする見せ方としておすすめです。
ランダムに残るボンド跡は、それだけで梁の存在感をアップさせてくれるため、壁がシンプルな白でも空間に面白みが出ます。
照明を付ける

梁に照明を付けるのもオシャレに見せる見せ方のひとつです。
梁部分に照明を付けることで、梁のラインをより強調しながら素敵に見せることができます。

こちらはむき出しの梁の側面に照明を付けたリノベーション事例です。
ランダムに残ったモルタルが照明に照らされることで、より味わいのある雰囲気になります。
収納に使う
室内に出ている梁は、天井より一段低くなっていることがあります。その高さの違いを活かして、収納と組み合わせるのもよいアイデアです。
梁下をフレームのように活かして見せる収納にすると、空間にメリハリが生まれ、オシャレ度もアップします。

例えばこちらの事例では、土間スペースの梁下にサイクル収納スペースを設けています。
梁によって生まれる高さの違いを活かして収納の位置を決めると、空間の凹凸を整えながら、趣味の道具をすっきり収められます。

玄関ドア横の梁下の壁面に有孔ボードを設け、趣味の道具を見せる収納として活用したリノベーション事例です。
趣味の登山道具を飾るように収納することで、使いやすくオシャレな収納スペースにしています。
こちらも梁下の空間を収納として利用しているリノベーション事例です。
梁下にカーテンを設けることで上手に目隠ししています。
梁を活かすリノベーションにかかる費用
梁を活かすリノベーションの費用は、梁を見せる範囲や既存天井の状態、仕上げ方法によって変わります。
たとえば、既存天井の解体・撤去だけでなく、コンクリート躯体の補修や塗装、配管・ダクトの見せ方、照明の移設、断熱・遮音への配慮が必要になる場合があります。
そのため、「天井を張らないから安くなる」とは一概にいえません。また、梁そのものを見せるのか、梁下に合わせて天井や収納を造作するのかによっても、必要な工事は異なります。
希望するデザインだけで判断せず、物件の状態を確認したうえで、費用と住み心地のバランスを検討しましょう。
梁を活かすリノベーションのデメリットと注意点
梁を活かすリノベーションはオシャレで素敵に仕上げることが可能ですが、デメリットや注意点もあります。
リノベーションを成功させるためにも、以下の4点を事前に知っておくことが大切です。
- 断熱性が低くなる
- 天井や梁が結露しやすい
- 上の階の物音が気になる
- 照明・収納の取付けは事前確認が必要
断熱性が低くなる
コンクリートの天井や梁を現しにする場合、既存天井の内側にあった空気層や断熱材の構成が変わります。そのため、住戸の位置や既存の断熱状態によっては、夏の暑さや冬の冷えを感じやすくなる可能性があります。
とくに最上階や外気に接する部位が多い住戸では、天井や梁をどこまで現しにするかを慎重に検討することが大切です。
断熱への対策は、天井を残す範囲や断熱材の施工方法などを、物件の条件に合わせて検討します。断熱塗料だけで解決できるとは限らないため、設計段階でリノベーション会社に確認しましょう。
天井や梁が結露しやすい
コンクリートの表面温度が低く、室内の湿度が高い状態では、天井や梁の表面に結露が生じることがあります。結露を放置すると、カビの発生につながる可能性があるため注意が必要です。
結露への対策は、断熱・防露の方法を検討することに加え、換気や除湿によって室内の湿度を適切に保つことが基本です。
必要な対策は、住戸の位置、既存の断熱状態、換気計画、躯体の状態によって異なります。現し天井にする範囲も含め、設計段階でリノベーション会社に確認しましょう。
上の階の物音が気になる
マンションで天井を現しにする場合、上階の足音や生活音が以前より気になることがあります。
ただし、音の聞こえ方は、天井を現しにするかどうかだけで決まるわけではありません。マンションのスラブの厚さや床仕上げ、既存天井の仕様、住戸の位置、上階の暮らし方など、さまざまな条件が影響します。
音が気になりやすい寝室や書斎は天井を残す、現しにする範囲をLDKに限定するなど、過ごし方に合わせて仕上げを変える方法があります。
家全体を同じ仕上げにするのではなく、住まいの特徴や生活環境に合わせてメリハリのあるプランにすることが、デザイン性と快適性を両立するポイントです。
照明・収納の取付けは事前確認が必要
梁を活かしたリノベーションでは、照明や収納の取り付け方法も事前に確認しておく必要があります。
マンションの天井の出っ張りには、構造梁だけでなく、換気ダクトや配管を隠す下がり天井が含まれる場合があります。そのため、見た目だけで「ここには照明を付けられる」「棚を固定できる」と判断することはできません。
また、マンションでは、構造躯体への穴あけや共用部分に関わる工事について、管理規約で制限されている場合があります。
梁まわりに照明や収納を設けたいときは、図面・現地・管理規約を確認し、必要に応じて下地を設けるなど、物件に合った方法を設計者と検討しましょう。
梁を活かしたリノベーションをする際の会社を選ぶポイント
梁を活かしたオシャレなリノベーションをするには、会社選びもとても大切です。
今まで見てきた素敵な事例や、オシャレに見せるポイントをいくら自分たちが理解していても、それをきちんと受け止めて形にしてくれる会社を選ばなければ理想の家にはなりません。
また、梁を見せるリノベーションのデメリットや、その対策法についても理解していなければ、見た目だけよくても住み心地の良くない家になってしまうからです。
梁を活かしたリノベーションをする際に、会社を選ぶポイントは次の3つです。

それぞれ詳しくみていきましょう。
梁を活かしたリノベーション事例が豊富
会社を選ぶポイントの1つめは、梁を活かしたリノベーション事例が豊富にあるということです。
梁を活かしたリノベーションを多く手掛けている会社なら、経験が多い分、物件の状態に合わせた的確なプランを提案してくれます。
手掛けた事例の中から、好みのデザインを選ぶこともできます。
リノベーション会社は、ほとんどの場合自社のサイトにリノベーション事例を紹介していますから、まずはサイトの事例をチェックしてみましょう。
プランニングと施工が丁寧
リノベーション会社を選ぶポイントの2つめは、プランニングと施工が丁寧で希望をくみ取ってくれるか、という点です。
梁を見せるリノベーションは、デザイン性が高くオシャレですが、一般的な天井の仕上げとは違い好みがはっきりしています。
一言で「梁を見せる」といっても、梁を塗装する、木材で仕上げる、ボンド跡をわざと見せるなど、さまざまな見せ方があり、設計者のデザインセンスはもちろん、住環境を損なわないかといった配慮も重要です。
また、照明や配管などの仕上げは、普通の天井の仕上げよりも技術が必要なため、より丁寧なプランニングと施工でなければなりません。
自分好みのリノベーションにするには、デザインや雰囲気をどうしたいか丁寧なヒアリングはもちろん、デザイン性と快適性を考えたプラン提案をしてもらう必要があります。
そのため、契約前に丁寧にプランニングをしてくれるかを確認したい場合は、その会社でリノベーションした施工事例などを参考に、説明してもらうなども有効でしょう。
物件探しから手伝ってくれる
会社を選ぶポイントの3つめは、物件探しから手伝ってくれることです。
特にマンションでは、構造によって柱や梁の出方、間取り変更の自由度が異なります。壁式構造は、ラーメン構造と比べて室内に柱や梁の出っ張りが少ない傾向がありますが、建物を支える壁は撤去できません。
梁を活かしたリノベーションを希望する場合は、梁の位置だけでなく、構造壁の位置や天井高、希望する間取りが実現できるかも含めて確認することが大切です。
購入を検討している物件の構造や梁の位置は、販売図面だけでなく、必要に応じて竣工図や管理規約、現地の状態も確認しながら判断します。
物件探しから手伝ってくれるリノベーション会社なら、「梁を見せるリノベーションがしたい」という希望に合わせて、物件の条件を確認しながら探すことができます。
図面や現地の状態をプロが確認し、希望に沿う物件かを判断したうえで提案してもらえるため安心です。
梁を活かしたリノベーションに関するよくある質問
- マンションの梁は、リノベーションで撤去できますか?
-
建物を支える構造梁は、原則として撤去や移動ができません。ただし、梁を見せて空間のアクセントにしたり、天井や収納、家具のラインを合わせて存在感をやわらげたりすることは可能です。物件の状態に合わせて、梁を活かす方法を検討しましょう。
- マンションの梁が邪魔に感じる場合、どうすればよいですか?
-
梁と天井を同系色で仕上げる、梁下の高さに合わせて収納や家具を計画する、照明で梁のラインを活かすなどの方法があります。梁を隠すことだけを考えるのではなく、空間全体の中でどうなじませるかを考えることが大切です。
- 梁を見せるリノベーションは、どのような部屋に向いていますか?
-
天井高や躯体の素材感を活かしたいLDKに向いています。モルタルや木、照明と組み合わせると、梁を空間のアクセントにできます。一方で、寝室や書斎など静かさや温熱環境を重視したい部屋では、天井を残す選択肢も検討しましょう。
- 梁を活かすリノベーションの費用は高くなりますか?
-
一概にはいえません。既存天井の解体・撤去、躯体の補修や塗装、配管・ダクトの処理、照明の移設、断熱・遮音工事の有無によって費用は変わります。天井を張らないから安くなるとは限らないため、希望する仕上げと物件の状態を確認したうえで見積もりを取りましょう。
- 梁に照明や収納を取り付けても大丈夫ですか?
-
梁や天井の構造、下地の位置、マンションの管理規約を確認したうえで計画する必要があります。見た目だけで固定できるかを判断せず、照明や収納を設けたい場合は、設計者や施工会社に相談しましょう。
まとめ
梁を活かしたリノベーションについて紹介しました。
梁は建物を支える重要な構造部分のため、原則として撤去したり、好きな位置に動かしたりすることはできません。
しかし、梁は隠すだけでなく、あえて見せることで住まいのアクセントとして活かすことができます。マンションの梁が邪魔に感じる場合も、素材や照明、収納の工夫によって、空間になじませたり、個性を引き立てたりすることが可能です。
梁をオシャレに活かすポイントは、次の3つです。
①むき出しにして、梁の存在感を活かす
②照明を付けて、梁のラインや素材感を引き立てる
③梁下の高さを活かして、収納に取り入れる
梁を活かすリノベーションの費用は、既存天井の状態や、梁を見せる範囲、仕上げ方法、照明・断熱・遮音工事の有無によって変わります。「天井を張らないから安くなる」とは限らないため、希望するデザインと物件の状態を確認したうえで検討することが大切です。
また、梁を現しにする場合は、断熱・結露・上階からの音、照明や収納の取り付け方法にも注意が必要です。デザイン性だけで判断せず、住戸の位置や既存の状態、暮らし方に合わせてプランを考えましょう。







