【徹底比較】リノベーションの依頼は工務店orリノベーション会社?失敗しない依頼先の選び方
「リノベーションの依頼先ってどうやって決めるのが正解?」
「そもそも工務店はリノベーションにも対応してくれるの?」
リノベーションの依頼先には、ハウスメーカーやリノベーション会社などさまざまありますが、工務店もその選択肢の一つです。
結論から言うと「そこまでデザインにこだわりがない」ならば、工務店はおすすめです。
逆におしゃれなデザインリノベーションを期待するならば、工務店はおすすめではありません。
つまり、リノベーションの目的によって依頼すべき業態は変わります。
あなたにとっての重視項目が費用か、デザインか、品質か、物件選びか、アフターフォローなのかによって、最適解が変わってくるからです。そこで本記事では以下について解説していきます。
- 工務店とリノベーション会社の違い
- 工務店に依頼するメリットとデメリット
- リノベーション会社に依頼するメリットとデメリット
- 工務店にリノベーションを依頼する際の費用目安
- 信頼できる工務店の探し方・見極め方
最後まで読めば、あなたにとって最適なリノベーション業者がわかります。
中古物件をリノベーションするときのために、ぜひ保存してお役立てください。
工務店とリノベーション会社の違いとは?それぞれの特徴を紹介!
はじめに、工務店とリノベーション会社の違いを紹介します。
それぞれの特徴を詳しくまとめているので、これからリノベーションを考えている方は参考にしてください。
1-1.工務店とは?
工務店とは全国に支店を持つ大規模なハウスメーカーとは異なり、地域に密着した営業スタイルで活動する住宅会社のことを指します。もともとは、大工の棟梁が独立して工務店を立ち上げるケースが多く、社長自らが営業や打ち合わせを行うことも珍しくありません。
ただし、厳密な基準は存在しないため、数店舗以上構えている企業でも工務店と名乗ることもあります。一般的な工務店は新築住宅を主に扱っていますが、最近ではリフォームやリノベーションにも取り組む工務店が増えており、依頼先の選択肢の一つとなっています。
1-2.リノベーション会社とは?
リノベーション会社とは、新築住宅ではなくすでにある中古住宅のリノベーションを専門に行う会社です。
近年、部分リフォームではなく、住まい全体をリノベーションする専門会社が増えてきました。リノベーションに特化したチームが組まれているため、プランニングから施工まで高い実力と心強いサポートが期待できます。
デザインのバリエーションも豊富で、リノベに適した中古物件の仲介から伴走してくれる会社も多いのが特徴です(ワンストップリノベーション)。
また、専門会社ならではの明瞭な料金プランや定額制リノベーションが用意されていることもあります。
1-3.工務店とリノベーション会社の違い
工務店とリノベーション会社の大きな違いは、工務店が主に新築住宅を手がけるのに対し、リノベーション会社はリノベーションが主力商品となっていることです。
そのため、リノベーション会社と比べると工務店は実績が少ないケースもあるため、相談する際には注意が必要です。
なお、リノベーション会社は住まい全体の改修工事に特化していることが多く、設備交換だけといった部分的なリフォームには対応していないことがほとんどですが、工事が完了した後のメンテナンスには対応してくれることが多いです。
リノベーションを工務店に依頼するメリット・デメリット
本章では、リノベーションの設計から施工までを自社で管理しているワンストップリノベーション会社と比較した場合の「工務店」のメリットとデメリットをご紹介します。
2-1.リノベーションを工務店に依頼するメリット
- リノベーション費用を抑えられる
- 多少の無茶な注文でも対応してくれやすい
- 入居後のトラブルにも対応してもらいやすい
2-1-1.リノベーション費用を抑えられる
一般的に、工務店はリノベーション費用が安いと言われています。
これは工務店が手掛ける間取りやデザインがシンプルで、手間のかかる施工が少ないため、結果的に費用が安くなるのです。
しかし、同じプランに対してであれば価格設定はそれぞれの工務店やリノベーション会社によって異なります。
設備や資材などの仕入れ価格によっても価格が左右されるからです。
実際のところ、費用を抑えられるか否かは工務店ごとに見極める必要があります。詳しくは、6章の「工務店の探し方は?「費用・品質・信頼性」を見極める9つのポイント」をご覧ください。
また、リノベ費用の抑え方は「リノベーション費用を抑える5つの手段!コスパ良く理想の家を作る方法」も参考にしてみてください。
2-1-2.多少の無茶な注文でも対応してくれやすい
地元工務店は小規模であることが多いため、社長の判断で柔軟に対応してくれます。「よい意味で」ルールに縛られない判断ができるのです。
たとえば、一般的に設計回数に制限が設けられているリノベーション会社では難しい「プラン確定後の大幅変更」も地元工務店であれば対応してくれることがあります。
一方で、年間数百件を施工しているリノベーション会社は仕組みがしっかりしている分、無理な注文には追加費用が必要になるケースが多いです。
2-1-3.入居後のトラブルにも対応してもらいやすい
工務店は、中小規模の店舗が地元に根付いた営業活動を行っています。そのため、小回りが利く対応を期待できる場合が多いです。会社によってはアフターサービスも工事の担当者が引き続き対応するケースや専門スタッフが対応するケースなど、さまざまです。
引き渡し後にトラブルが起きた際には迅速に対応してくれやすい傾向にあり安心できます。
さらに、リノベーションを終えた後も住まいに関して困ったことがある場合には気軽に相談できるなど、ただの業者にとどまらない安心感がある点もメリットです。
2-2.リノベーションを工務店に依頼するデメリット
- 仕様やデザイン設計の守備範囲が狭い
- アフターフォローや保証の仕組みがない
- 経営基盤が安定していない
2-2-1.仕様やデザイン設計の守備範囲が狭い
工務店の主な業務はあくまでも設計ではなく施工です。また工務店は保守的な傾向があるため、使い慣れた素材や施工の効率、自社が安く仕入れられる素材にこだわる傾向があり、結果として設計が大幅に制約されることもあります。
そのため、リノベーション施工力とデザイン設計力の両面における専門スキルを備えたリノベーション会社より、空間設計のアイデアやデザイン力は劣ると考えてよいでしょう。
2-2-2.アフターフォローや保証の仕組みがない
地元密着の工務店は、年間数百件を施工しているリノベーション会社に比べて仕組み化されていないケースが多く、次のようなリスクが考えられます。
- アフターフォローや保証の仕組みがない
- 施工品質は各職人の技量に依存するため品質にばらつきがある
- 進行管理が徹底されておらず、工期が延びる場合が多い
- 工期が伸びて、仮住まい費用が余計にかかってしまうことがある
もちろん、全ての工務店に当てはまるわけではありません。
ただし、可能性として考えられることを踏まえて、依頼を検討している工務店には体制や仕組みに関して確認してみることをおすすめします。
2-2-3.経営基盤が安定していない
地元密着の工務店は規模が小さく、経営基盤が安定していないことが多いです。そのためリノベーション会社に比べて倒産リスクが高い傾向にあります。万が一、施行中に工務店が倒産してしまった場合、次のような不安が残ります。
- 工事がストップしてしまう
- 着手金などの一時金が返ってこない
- アフターサービスが受けられない
ここまで工務店のメリットとデメリットを挙げましたが、結局のところ、各工務店によります。では「リノベーションできるおすすめ工務店」を見極めるには、どうすればいいのでしょうか。その方法については6章で後述します。
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リノベーション会社に依頼するメリット・デメリット
次に、「工務店」と比較した場合の「リノベーション会社」のメリットとデメリットをご紹介します。
3-1.リノベーション会社に依頼するメリット
- リフォームやリノベーションの規模によらず気軽に相談しやすい
- デザイン力が高くバリエーションが豊富
3-1-1.リフォームの規模によらず気軽に相談しやすい
リノベーション会社は小規模なリノベーションからでも対応しています。そのため、規模や予算によらず気軽に相談がしやすいです。
リフォームの相談は住まいに関わる大切なことなので、不安や疑問がある場合でも気軽に相談できる環境はとても重要です。
また、リフォームの規模や内容によっては、具体的な見積もりや工程の説明なども行ってくれます。自分の希望を詳しく伝えることで、より具体的な提案が受けられるでしょう。
3-1-2.デザイン力が高くバリエーションが豊富
リノベーション会社はリノベーションを専門に行っているためデザイン力が高く、バリエーションが豊富な点が魅力です。
リノベーション会社は、お客様の希望や要望をしっかりと聞き取り、それを具現化する力を持っています。
また、リノベーション会社はデザインのバリエーションも豊富であり、さまざまなスタイルやテイストに対応できます。どんなに個性的な要望でも、リノベーション会社に相談すれば要望に沿った施工や提案をしてくれるでしょう。
3-2.リノベーション会社に依頼するデメリット
- 工務店より費用が高くなる可能性がある
- 施工の技術力が高くない可能性がある
3-2-1.工務店より費用が高くなる可能性がある
リノベーション会社に依頼をすると、同じような内容でも工務店よりも費用が高くなる可能性があります。リノベーション会社が専門的な知識や技術を持っているため、それに見合った価格を設定しているからです。
また、リノベーション会社はデザインや素材の選定などにこだわり、より高品質なリノベーションを提供するために施工範囲や求められる技術力も高くなる傾向にあります。そのため、工務店に比べて費用が高くなる可能性があることを覚えておきましょう。
3-2-2.施工の技術力が高くない可能性がある
工務店に比べてリノベーション会社の施工の技術力は高くない場合があります。リノベーション会社はデザインや提案力に優れていることが多いですが、施工の技術力に関しては個々の会社によって差がある場合があります。
特に大手のリノベーション会社では、一部の施工作業を外部の業者に委託することがあるため、技術力にばらつきが生じることがあるでしょう。
施工の技術力が高くない場合、リノベーションの品質や耐久性に問題が生じる可能性も考えられます。例えば、壁紙や床が剥がれてきてしまったり、配線や水道設備の工事が不具合を起こす可能性などです。
そのため、リノベーション会社に依頼する際には、施工の技術力も慎重に考慮しましょう。
工務店にリノベーションを依頼する際の費用の目安
工務店にリノベーションを依頼する際の費用相場は、部分的なリノベーションで600万円~、フルリノベーションでは1,000万円~です。
部分的なリノベーションは費用が抑えられますが、リノベーションしていない部分とデザインの乖離が起きたり劣化の度合いが違ってきたりします。
一方で、フルリノベーションは費用は高くなるものの、デザインや機能性をすべて設計できるため希望に沿ったリノベーションができるでしょう。
フルリノベーションは面積によっても費用が変わるため、まずは見積もりだけでも気軽に相談してみるとよいでしょう。
【結論】デザインのこだわりがなければリノベーションは「工務店」がおすすめ
リノベーション工事の依頼先は6パターンあり、あなたが何を重要視しているかで最適な依頼先は変わります。
費用 | デザイン力 | 施工品質 | |
設計事務所 | × | ◯ | △ |
工務店 | ◎ | × | ◯ |
不動産仲介会社 | △ | △ | △ |
リノベーション会社 | ◯ | ◯ | ◯ |
ハウスメーカー | × | △ | ◎ |
設計事務所
デザインに強いこだわりがある場合は、建築家が在籍する設計事務所に依頼することがあります。施工は「設計事務所が提携している施工会社」か「施主が自ら探した施工会社」が担当します。
工務店
デザインにこだわりがない場合は工務店を検討しましょう。設計費用が他と比べてかからない傾向にあるため比較的費用を抑えられます。「古くからの付き合いがある」といった理由で工務店を選ぶこともあるでしょう。
不動産仲介会社
不動産仲介会社を通して中古物件を購入した場合、仲介会社の提携先リノベーション(リフォーム)会社に設計・施工を依頼することが多いです。もちろん、自身で探したリノベーション会社に依頼することも可能です。
リノベーション会社(ワンストップ)
リノベーション会社が施主との窓口となります。「不動産仲介・設計・施工」を一貫して自社で管理しているため、安心感があり品質も高い傾向にあります。デザインへのこだわりが強い場合は、ワンストップのリノベーション会社を検討するのがおすすめです。
ハウスメーカー
ハウスメーカーのリフォーム部門が対応するケースが多いです。ハウスメーカーが母体なので安心感があり、自社設計・自社施工で品質も期待できます。ただし、他に比べて費用は割高になる傾向があります。
5-1.総合的におすすめなのは「ワンストップリノベーション会社」
上表のとおり、比較的費用を抑えやすく、デザインも施工品質もよいリノベーションを検討しているなら、「ワンストップリノベーション会社」がおすすめです。
自社で施工品質を管理するため、品質が安定しているのも魅力です。
費用・デザイン・施工品質を総合的にみて判断するなら、もっともバランスの良いのが「ワンストップリノベーション会社」なのです。
5-2 デザインのこだわりが少ない人は「工務店」
デザインにこだわりがなければ、工務店もおすすめです。なぜなら、設計費用を抑えられるからです。
水回りの設備交換、床材や壁材の変更、和室を潰してリビングを広くするといったシンプルなリフォームやリノベーションをメインに考えている場合は、「工務店」の方が費用を抑えられる可能性があります。
下記にリノベーション会社との違いをまとめてみたので参考にしてみてください。
「工務店」と消したリノベーション会社も中にはある
インターネットで検索するとリノベーションに特化したお洒落な工務店が増えてきています。そういった工務店は自社施工のリノベーション会社とみなして良いでしょう。
なぜなら、表現方法が違うだけで中身は一緒だからです。
自社施工かどうかと、デザインスキルの高さを施工事例などから判断しましょう。
5-3.物件探しからの人は「ワンストップリノベーション会社」
「ワンストップリノベーション会社」に依頼すると、リノベーションに適した希望物件を買える可能性が高くなります。
リノベーション会社に中古物件の仲介も依頼するメリットとしては、以下があります。
- 一体型住宅ローンを利用できる
- 連携がスムーズで買い逃しの可能性が低くなる
- リノベ目線での物件仲介をしてくれる
一体型住宅ローンとは、物件代金とリノベ費用をまとめて借入できる住宅ローンを指します。
通常であれば、物件代金に対する住宅ローンとリノベに対するリフォームローンの2つを借り入れるのが一般的です。
しかし、物件仲介〜リノベーションまでを一貫して対応してくれる会社であれば、一体型住宅ローンの手続きに必要な書類もリノベーション会社が用意してくれます。
また、不動産仲介会社とリノベーション会社が別々の場合には、必要書類の提出に時間がかかったりと連携が取れずに、気に入った物件を買い逃してしまうことも多々あります。
さらに、リノベーションをすることが決まっているからこそ、希望のリノベが叶うかどうかも含めて物件を紹介してくれるのも、ワンストップのリノベーション会社のメリットです。
さて、本章では、求める内容によってリノベーションの依頼先が変わることをお伝えしました。次章からは、工務店選びにおいて「費用・品質・信頼性」を見極めるポイントを掘り下げていきます。
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リノベーションを依頼する工務店の探し方は?「費用・品質・信頼性」を見極める9つのポイント
工務店に依頼する場合は、後悔しないようしっかりと見極める必要があります。なぜなら、工務店も千差万別だからです。
地元で長くやってるところであれば「仕事が堅い」ことが期待できて安心感はありますが、その分、割高だったり、オリジナリティがなかったりということもあります。一方、そもそも「仕事が雑」な工務店も少なくありません。
では、どのように工務店をチェックすればいいのでしょうか?
まず、工務店にリノベーションを依頼するときに重要なのは次の3つです。
- 費用を抑えられるか
- 品質が一定しているか
- 信頼性があるか
そこで本章では、上記3条件を満たす「工務店の見極め方」をご紹介します。
6-1.自社設計・自社施工である
自社設計・自社施工が大切な理由は、工務店側に、家づくりのすべてに責任能力があるか、を判断する基準になるからです。
なかには契約だけをとって、施工を下請け業者に丸投げして監理しない工務店もあります。その場合は、下請け業者の仕事の質も期待できるものかどうかは判断できません。
一方で、優良工務店は、しっかり監理して責任の所在を曖昧にしません。間取り変更など施主が希望する要件に対して自社設計できるかどうかも肝心です。
6-2.リノベーション実績が豊富である
工務店の仕事は、新築注文住宅、リフォーム工事、店舗工事、建売、大手ハウスメーカーの下請けなど多岐にわたります。
工務店に依頼するなら、リノベーション実績が豊富な工務店を選びましょう。なぜなら、リノベーション技術の信用度が高いからです。
一般的に、新築注文住宅をきっちりこなせる工務店であれば、リフォームや建売などの仕事もうまくこなすことができ、その逆はないと言われています。
しかし、最もスキルや経験が求められるのが実はリノベーションです。なぜなら、新築などは何もない状態から作り上げていきますが、リノベーションは既存の建物を再利用するため、設計や施工において制約があるからです。
解体してみたら新築当初の図面と違っているなど「開けてびっくり」ということはざらにあります。そういった場合でも、社内に蓄積された経験やスキルにもとづいて応用を効かせ、柔軟に対応する必要があります。
ちなみにリフォームは設備や素材交換のみがほとんどなので難易度としては高くありません。
リフォームは原状復帰を指すのに対し、リノベーションは以前の生活よりも質を高めることを目的としているからです。
よって、リノベーション経験が豊富な工務店かどうかを確認しましょう。
6-3.社長や担当と相性が良い
地元密着の工務店は小規模のため社長自らが担当になることも多いです。
家づくりはチームワークなので、チームのリーダーである社長・担当の人柄や人間性はとても大切です。
なぜなら、工務店との付き合いは完成したあとの方が長いからです。ちょっと相性が合わなさそうと感じたら、もう少し考えてみた方かいいと思います。好きになれたなら、相手も必ず好きになってくれるはずです。そのような社長・担当の工務店を選んでください。
6-4.会社理念・ポリシーが明確にある
会社理念やポリシーが明確にあることは重要です。なぜなら、その工務店に一貫性があるか否かを判断できるからです。
これらはホームページなどで確認できます。どのような思いで家づくりに向き合っているのか、大切にしていることは何か。直接会って、社長や担当の人に聞いてみても良いかもしれません。
もし何も出ないようならば、その工務店は見合わせた方がいいかもしれません。一貫性や信念のない相手と長く付き合うことは難しいと思うからです。
6-5.地元での評判が良い
地元での口コミ紹介がメインの工務店はおすすめです。なぜなら、地元で悪評が立つと仕事ができなくなってしまうからです。
口コミ紹介がメインの工務店は満足度の高さを示唆しています。施工はもちろん、引渡し後のメンテナンスを含めた信頼関係づくりを大事にしていると言えるでしょう。
6-6.明確な得意分野がある
優良工務店は、必ず自社特有の強みをもっています。例えば、以下のような特徴です。
- 無垢材にこだわりをもっている
- 最新設備を充実させ、機能性に富んだ間取りを提案している
- メンテナンスやアフターフォローに力を入れている
強みを追求することでさらに他社より抜きん出ることができるため、その分野での顧客満足度が高い傾向にあります。
工務店の社長や担当に「他社と比べてどういったこだわりがありますか?」と確認し、あなたの理想に一致する工務店を選びましょう。
6-7.こちらの要望を聞き取る能力がある
工務店側に「こちらの要望を聞き取る能力があるか」を観察しましょう。
要望を聞き取る能力とは、依頼主の要望を、まず否定することなくすべて聞きだし、自社のスタイルに合わせてプランを提案する能力です。
依頼主の要望をそのまま叶えようとすると、現実的でない場合や費用がかさんでしまう場合がほとんどです。しかし、優良工務店ならば、施主の要望をプロ目線の提案で昇華させてくれるはずです。
また、「よい家とはこうあるべきです。」と自社の考えを押し付けてくるだけの工務店であれば他をあたりましょう。不必要なものを取り付けられて、無駄なお金を支払うことになるからです。
6-8.現場が整理整頓されている
工事現場の様子を見ればその工務店の家づくりに対する姿勢が見えてきます。
- ゴミの始末がされているか
- 駐車の仕方がいい加減でないか
- 道具が出しっぱなしになっていないか
現場において、ぶっきらぼうで不誠実な対応があったりしたら、その工務店はおすすめできません。優秀な工務店ほど現場の管理が行き届いています。しっかり整理整頓されているかを確認するとよいでしょう。
6-9.保証期間が明記されている
保証期間が明記されている工務店を選びましょう。なぜなら、トラブルの種になるからです。
地元密着の工務店は小規模なため、保証やアフターフォローの仕組みが整っていない場合があります。責任の所在が曖昧なため後に揉め事になる可能性をはらみます。
よって、ホームページやパンフレットに保証期間が明記されている工務店を選ぶことをおすすめします。
リノベーションを工務店に依頼する際によくある質問
最後に、リノベーションを工務店に依頼する際によくある質問を紹介します。
- リノベーションを工務店にお願いするメリット・デメリットは?
- リノベーションできるおすすめの工務店の選び方は?
7-1.リノベーションを工務店にお願いするメリット・デメリットは?
デザイン性よりも費用を優先する場合は「工務店」がおすすめです。リノベーションを工務店にお願いする場合の具体的なメリット・デメリットは『2.リノベーションを工務店に依頼するメリット・デメリット』をご覧ください。
7-2.リノベーションできるおすすめの工務店の選び方は?
工務店に依頼する場合には、家づくりを信頼して任せられる会社かどうかを見極める必要があります。工務店も千差万別でひとくくりにはできないからです。比較する際のポイントは「6.リノベーションを依頼する工務店の探し方は?「費用・品質・信頼性」を見極める9つのポイント」をご覧ください。
まとめ
本記事では、工務店とリノベーション会社の違いを紹介しました。
工務店は費用やアフターフォローの面が優れている一方で、リノベーション会社は相談のしやすさやデザイン性の高さ、仲介や施工までを一貫で対応してくれる点が魅力です。
それぞれの依頼先の違いを踏まえて、自分にとって適した会社に大切な家のリノベーションを相談してみてくださいね。