リノベーション相談会とは?内容や探し方、注意点などをくわしく解説
「リノベーションを考えているけれど、相談会ってどんなことをするの?」
「リノベーション相談会を予約したけれど、何を聞けばいいのかわからない」
そんな疑問や不安をもっているかたも多いのではないでしょうか?
リノベーション相談会は、住宅リノベーションに関して、専門業者に相談できるイベントです。
リノベーション業者や工務店、自治体などが開催するもので、中には「初心者向け」や「住宅ローン相談」、最近では「オンライン相談会」などもあり、さまざまな相談にのってもらうことができます。
ただ、中には相談よりも強引な売り込みがメインのものや、詐欺まがいの怪しいイベントもあるため、相談会選びには注意が必要です。
そこでこの記事では、リノベーション相談会に興味がある方向けに、知っておくべきことをまとめました。
まず最初に、リノベーション相談会とはどんなものか、基本的な説明をします。
◎リノベーション相談会とは
◎リノベーション相談会の種類
◎リノベーション相談会の流れ
その上で、実際に参加するためのノウハウをお知らせします。
◎リノベーション相談会の探し方
◎信頼できるリノベーション相談会選びのポイント
◎リノベーション相談会で質問すべきこと
◎リノベーション相談会での注意点
最後まで読めば、リノベーション相談会に安心して参加できるようになるはずです。
この記事で、あなたが希望通りのリノベーションに踏み出せるよう願っています。
一級建築士
西村 一宏
東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。
リノベーション相談会とは
まず、リノベーション相談会とはどんなものでしょうか?
1-1.リノベーション相談会は「専門業者に相談できるイベント」
「リノベーション相談会」とは、住宅リノベーションに関して、専門業者に相談できるイベントです。
リノベーション業者や工務店、自治体などが全国各地で随時開催しています。
「今住んでいる古い家をリフォームしたい」という場合はもちろん、耐震、バリアフリーなどの工事や外壁塗装、中古マンションを購入してフルリノベーションしたい場合など、さまざまな希望について、建築士や専門業者の営業マンなどからくわしい説明を受けることが可能です。
中には、ファイナンシャルプランナーが予算や住宅ローンなどお金の相談にのってくれる相談会もあり、資金的にも無理ないリノベーション計画を提案してもらえます。
1-2.リノベーション相談会の開催場所、費用
リノベーション相談会は、主催企業のオフィスやショールーム、住宅展示場、イベントホールなどで開催されます。
最近はオンラインでの「WEB相談会」も増えていて、コロナ禍でも相談しやすくなっています。
また一般的には、事前予約制で参加費用は無料のものが多いようです。
参加する際には、リノベーションする住宅の図面や写真を持参すると、より具体的な相談ができるのでおすすめです。
リノベーション相談会の種類
前章で「WEB相談会も増えている」と述べましたが、それも含めてリノベーション相談会の開催形式にはいくつかの種類があります。
ここではその主なものを3つ挙げておきます。
以下にくわしく説明しますので、自分に適したものを選んで参加してください。
2-1.個別相談会
「個別相談会」は、文字通り顧客それぞれに対して個別で相談にのってくれるイベントです。
他の相談者が同席せず、担当者と一対一でじっくり話ができるため、知りたいことを何でも相談できるメリットがあります。
また、こちらの希望に合わせて過去のさまざまな施工例を写真などで見せてもらうこともできますし、ショールームの場合は、壁紙やフローリングなどの建材や設備を実際に見たり触ったりしながらプランを考えることが可能ですので、リノベーション後がよりイメージしやすくなるはずです。
リフォーム業者主催の個別相談会の中には、担当者を指名できるものもあります。
「個性的なデザイン力がある人」「資金計画に強い人」「土地探しに自信がある人」など、相談したい内容にあわせて担当を選べれば、疑問や不安にも十分答えてもらえるでしょう。
基本的には事前予約の上、会場に足を運んで相談するのが主流ですが、最近では「オンライン個別相談会」を選択できるケースもあります。
もし、「直接会って、しつこく営業されないか不安…」という場合などには、オンラインを利用するのもひとつの方法です。
2-2.セミナー・勉強会
ひとつのテーマを設けて、それについて講師がレクチャーしてくれるのが「セミナー」や「勉強会」です。
たとえば「中古住宅を購入+リノベーションを検討している人向け・物件選びのポイント」や、「住宅ローンをお得に組める銀行選び」、「単身者向けリノベーション」、「将来『貸したい・売りたい』人向け・資産としての住宅リノベーション」など、さまざまなテーマのセミナーが開催されていて、それぞれ関心のある人が参加しています。
複数人が参加できるセミナーもあれば、個別セミナーもありますので、「対面で営業をかけられたくないので、何人かで同時に受講したい」「たくさん質問があるので、個別がいい」といった使い分けもできそうです。
あるいは、「リノベーションしたいけれど、まだ具体的なことは何も考えていない」とか、「リノベーションについてこれから勉強する」という場合は、「基礎」「初心者向け」を謳ったセミナーに参加してから、個別相談会に申し込む、という利用のしかたもいいでしょう。
2-3.WEB相談会
また、実際にオフィスやイベント会場に出向かずに、オンラインで相談できる「WEB相談会」もさかんに実施されています。
「コロナ禍で外出は控えたい」「小さい子どもがいるので出向くのが難しい」といった事情がある方でも参加しやすいのがメリットです。
こちらも複数人同時で参加するセミナー形式のものと、個別相談とがあるので、都合によって使い分けるといいでしょう。
これらの他にも、実際に施工された家を見られる「物件見学会」や、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に資金計画を立ててもらえる「住宅ローン相談会」など、業者ごとにさまざまな相談会を工夫しています。
その探し方については、「4.リノベーション相談会の探し方」で説明しますので、そちらを参照してみてください。
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リノベーション相談会の流れ
リノベーション相談会にはいろいろな形式があることがわかりました。
では、実際の相談会は、どんな内容で行われているのでしょうか?
一般的には、以下のような流れで実施されます。
1)予約
→参加したい相談会が見つかったら、事前にWEBや電話で来場日時を予約します。
日時が決まったら、それまでに質問したいことをまとめておくとよいでしょう。
2)来場
→予約した日時に会場に足を運びます。
その際、リノベーションしたい物件の図面や写真を持参すると、先方が具体的なアドバイスをしやすくなります。
3)アンケート記入
→会場で、希望のリノベーションについてのアンケートに回答します。
4)相談(またはセミナー・見学)
→実際の相談をします。
相談にのってくれるのは、営業担当者や設計を担当する建築士、デザイナーなど、業者・イベントによってまちまちです。
「実際に設計してくれる人に相談したい」など希望がある場合は、事前に確認しましょう。
5)訪問調査の予約
→相談の後、リノベーションを進めることになれば、担当者が実際の物件を確認・調査する必要があるため、その訪問日時を決めます。
6)終了
具体的な内容は、業者やイベントごとに異なりますが、おおむねこのような流れだと思ってください。
リノベーション相談会の探し方
ここまで読んで、「さっそくリノベーション相談会に参加してみたい! でもどうやって探せばいいの?」と迷った方も多いでしょう。
そんな方向けに、相談会やイベントを探す手段をいくつかご紹介しておきましょう。
4-1.検索サイトで探す
まず、手軽に多くの相談会・イベントの情報を得られるのは、専門の検索サイトです。
住宅情報やリノベーション情報を扱うサイトの中に、全国の相談会開催情報を検索できるページを設けているものがあるのです。
たとえば、以下のようなサイトがあります。
◎ライフルホームズ「リノベーション」ページ
不動産・住宅情報サイト「ライフルホームズ」に、「リノベーションイベントを探す」欄があり、全国の相談会、セミナー、見学会を検索できるようになっています。
◎SUVACO「リノベーションや注文住宅などのイベント情報」ページ
注文住宅・リノベーションのプラットフォーム「SUVACO(スバコ)」で、相談会、セミナー、見学会などを検索できます。
◎リノベ不動産「イベント」ページ
リノベーション情報プラットフォーム「リノベ不動産」のイベントページでは、都道府県ごとに相談会、見学会などに加えて、「初心者向け」や「ローン相談会」などの条件でも検索可能です。
これらのサイトを利用して、近くで開催される相談会などのイベントを探してみましょう。
4-2.業者のホームページで調べる
もしすでに気になっているリノベーション業者や設計事務所などがあれば、その会社のホームページを確認してみてください。
自社で開催する相談会やセミナーなどのイベントがあれば、そのスケジュールと内容を掲載している場合が多くありますので、それに参加するものいいでしょう。
4-3.自治体で相談する
市区町村などの自治体によっては、「住宅リフォーム無料相談会」といったイベントを開催しているところがあり、地元の工務店や建築士などが相談にのってくれます。
住んでいる自治体のホームページを調べるか、問い合わせるなどして、相談会があるか確認してみましょう。
もし相談会がなくても、地元でリノベーション相談ができる窓口を紹介してもらえるケースもあります。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営するリフォーム支援サイト「リフォネット」の「地方公共団体におけるリフォーム相談窓口のご案内」ページでは、各自治体ごとのリノベーション相談窓口の連絡先と、どのような相談を受け付けているかを一覧表で閲覧できますので、参照してみてください。
◎リフォネット「地方公共団体におけるリフォーム相談窓口のご案内」ページ
リノベーション相談会選びのポイント
リノベーション相談会の探し方はわかりましたよね。
ただ、たくさんある相談会の中から、「役立つ話ができるものを選びたい」と望む方は多いでしょう。
そんな方のために、この章では相談会選びのポイントを挙げておきます。
5-1.物件を購入するか、自宅をリノベーションするかで選ぶ
まず、リノベーションは、以下の2タイプに大きくわかれます。
1)中古物件を購入してリノベーションする
2)自宅などすでに所有している物件をリノベーションする
相談会やセミナーも、上記それぞれに特化した内容のものがありますので、「どちらのリノベーションを前提とした説明会か」を確認する必要があるでしょう。
1)の「物件購入+リノベーション」の場合、物件探しから請け負ってくれる業者や、購入検討中の物件を事前にチェックしてくれる業者などもあります。
というのも、施主側が先に物件を決めてから、「この物件をこんな風にリノベーションをしたい」と希望しても、構造や法律、予算などさまざまな要因で実現できないことも多いからです。
そのリスクを避けるために、まず専門家の目で見て、施主の希望するリノベーションを予算内で実現できる物件を探すわけです。
そういうケースでは、「物件探し+リノベーション相談会」や「リノベーションに適した物件の探し方セミナー」などが向いているでしょう。
一方2)の場合は、「住んでいる家・購入がきまっている家をリノベーションしたい方向け相談会」などがありますので、探してみてください。
5-2.営業マンでなく設計担当者が説明してくれるものを選ぶ
一般的にリノベーション相談会では、相談に乗ってくれるのが営業マンである場合が多いようです。
となると、中には建築に関する知識が薄く、相談者が納得いく説明をするよりも、契約成立を優先させるような人に当たってしまう恐れも出てきます。
そこで、営業マンではなく建築士や設計担当者が対応してくれる相談会を探しましょう。
建築の専門家であれば、施主が希望するリノベーションに対して、「これはできる/できない」の判断や、「こうしたほうがもっと使いやすい」といった具体的なアドバイスを受けられるはずです。
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リノベーション相談会で質問すべきこと
さて、前章までで、自分に適したリノベーション相談会を選べるようになりました。
いよいよ実際に相談会に参加する段ですが、そこでは一体どんなことを聞けばいいのでしょうか?
そこで、リノベーションを成功させるために、相談会で質問すべきことをリストにしました。
以下を見てください。
では、それぞれについて説明しましょう。
6-1.受賞実績など第三者評価があるか
まず、業者自体の信頼度や施工クオリティを知りたいですよね。
そのためのひとつの方法として、「リノベーションや建築デザインに関する受賞歴があるか」など、第三者から何らかの評価を得ているかを聞いてみましょう。
住宅のリノベーションやリフォームに関する賞はさまざまで、たとえば以下のようなものがあります。
◎公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいのリフォームコンクール」
◎経済産業省「先進的なリフォーム事業者表彰」
◎TOTO・DAIKEN・YKK AP 3社共同開催「TDYリモデルスマイル作品コンテスト」
◎一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)「ジェルコ リフォームコンテスト」 など
その他にも、大手住宅設備メーカーが賞やコンテストを主催していたりもします。
受賞歴があれば、どの住宅がどんな賞を受賞したか、リノベーション後の写真を見せてもらうこともできますので、ぜひ確認してください。
6-2.年間の施工数
次に、その業者の経験値をはかるため、年間に何件のリノベーションを請け負っているか、施工数の実績を聞いてください。
「新築物件がメインで、リノベーションはあまり請け負ったことがない」という業者よりも、リノベーションの施工件数が多い業者の方が、一般的には安心して任せられるでしょう。
ちなみに少し古い統計ですが、2014年までの住宅リフォーム事業者の規模(リフォーム実績)は以下の通りです。
【事業者規模(リフォーム実績)】
出典:「平成26年度第12回住宅リフォーム実例調査」 (一社)住宅リフォーム推進協議会
施工実績が年間10~50件未満の業者が3割ともっとも多いですが、100~500件請け負っている業者も2割以上ありますので、参考にしてください。
6-3.自社施工か、外部施工か
リノベーション業者には、設計から施工まですべて自社で行うところと、「設計やデザインはするが、施工は外部の工務店にやってもらう」というところがあります。
どちらがいいか、一概には決められませんが、基本的には自社施工の方が、
・下請けに出す際の中間マージンがかからない=コストが抑えられる
・工事のクオリティ管理や確認が行き届く
といったメリットがあるため、「自社施工の業者がいい」という人も多いようです。
もし外部の工務店などに下請けに出す業者であれば、以下のことを確認してください。
・その下請け業者は、これまで何度も施工してもらっている協力店か
・施工のクオリティには信頼がおけるか
・施工中は、元請けのリノベーション業者からどれくらいの頻度でどんな確認をするか
これらの答えに納得できれば、外部施工でもよいでしょう。
6-4.事例のバリエーションは豊富か
リノベーション業者には、それぞれに得意分野や個性・特徴があります。
が、それが強すぎると、施主側が希望するリノベーションではなく、業者がやりたいリノベーション、無理なくできるリノベーションになってしまうかもしれません。
それを避けて、希望通りのリノベーションを実現するには、さまざまなバリエーションの施工実績をもっている業者の方が望ましいでしょう。
たとえば狭小物件や、建築制限が厳しい物件でも、いろいろなパターンでのリノベーションができる方がいいですし、デザインも、ワンパターンではなくいろいろなテイストをもっている方が、理想の家に近づけます。
その業者でどんなリノベーションが可能なのかを知るには、過去の施工事例をなるべくたくさん写真で見せてもらうといいでしょう。
6-5.窓口がひとつか
実際にリノベーションを依頼すると、業者と何度も打ち合わせしたり連絡をとる必要が出てきます。
その際に、連絡窓口はひとつに統一されているかどうかも確認しておきましょう。
もし、「設計とデザインについてはこちらで対応するが、予算の相談は営業担当と、実際の工事については現場と話してほしい」というように、複数の窓口に分かれていると、施主側は混乱して面倒ですし、先方でも話が通っていなかったり行き違ったりといったミスにつながります。
どんな連絡でも、担当者ひとりが窓口になってくれる業者であれば、意思の疎通もとりやすいはずです。
6-6.オンラインミーティングが可能か
前項とも関連しますが、打ち合わせのたびにリノベーション業者のオフィスまで出向くのは大変です。
特にコロナ禍の中では、できれば外出したくないという人も多いでしょう。
そこで、オンラインでの打ち合わせに対応してくれるかどうかも重要なポイントになります。
図面を見ながらの細かい打ち合わせなども、オンラインでできるかどうかを確認しましょう。
6-7.設計打ち合わせ可能数に制限があるかどうか
実際にリノベーションを依頼すると、設計段階で何度か修正をしてもらうことになるでしょう。
その際に、「設計の打ち合わせや変更は〇回まで」という制限を設けていたり、「打ち合わせ〇回までは無料だが、それ以上は打ち合わせ費用が発生する」と定めている業者がありますので、その確認も必要です。
これは、施主側が際限なく設計変更を繰り返すことを防ぐための、業者側の防衛策です。
業者としては、打ち合わせや設計図の修正に時間と人的リソースをとられるわけですし、いつまでも施工が始まらないと売上が立ちません。
中には、何度も打ち合わせした挙句に、正式な契約をせずに他社に乗り換えるような依頼者もいるので、回数制限を設けるわけです。
ただ、施主側からすれば、打ち合わせが十分でないと納得いく設計・デザインにならない恐れがあります。
そのため、できれば打ち合わせ回数には制限がないほうが望ましいでしょう。
もちろんその場合でも、施主側は常識的な回数で設計を完成できるよう、自分の要望を整理して相手に伝えるなどの努力が必要です。
6-8.設計期間、工事期間
さらに、実際に施工に関しても確認しておくことがあります。
まずは、こちらが希望するリノベーションをする場合、設計と工事にそれぞれどの程度の期間がかかるか聞いておきましょう。
特に、「〇月までに完成させたい」となど、完成・入居希望時期があるなら、それに間に合うかスケジュールのすり合わせが必要になります。
6-9.平米単価
次に、希望のリノベーションは「平米単価=1㎡あたりの建築費」はどの程度でできるかも確認します。
たとえばマンションのスケルトンリノベーションの場合、平米単価の相場は10万~18万円程度です。
60㎡なら総額は600万~1,000万円強になります。
もし、希望通りにすると予算をオーバーしてしまうようであれば、「予算内に収めるならどんなリノベーションができるか」も聞いておくといいでしょう。
6-10.アフター保証
最後に、リノベーション後にどんなアフター保証があるかをくわしく聞きます。
通常は、完成後の一定期間は保証があり、不具合が生じれば無償で補修してもらえますが、その期間は業者によって異なります。
中には「20年間長期保証」や「メンテナンスは生涯無料」、「24時間365日サポート」などのサービスを行なっているところもありますので、確認してなるべく保証の厚い業者をえらびたいところです。
リノベーション相談会での注意点
これでリノベーション相談会に参加する準備はすべて整いました。
が、参加に際しては注意しなければならないこともあります。
それが以下の2点です。
7-1.その日のうちに契約しない
リノベーション業者の中には、相談会といいながら実質はそのまま契約までもっていくことを目的としているものもあります。
が、相手に押し切られて、納得しないまま当日に契約はしないでください。
住宅のリノベーションは、数百万円から千万円単位の大きな出費です。
できれば複数社の相談会やセミナーに参加して、比較した上でもっとも希望に合った業者に依頼したいでしょう。
また、相談会で営業マンの熱心な説明を聞いて「いいな」と思っても、一度冷静になって考える時間は必要です。
そこでまず、相談会では「もし契約するならどのタイミングになるのか」を確認してください。
もし「今日契約してもらわなければならない」ということであれば、警戒したほうがいいでしょう。
7-2.予算を超える提案は受け入れない
リノベーションは、予算内で満足する家をつくってもらうことが重要です。
そのため、相談会でも「予算はいくらまで」とはっきり伝えた上で話をしましょう。
その金額を前提として、「こちらの工事はできるが、そちらはできない」「かわりにこういう風にしてはどうか」といった判断や提案をしてもらえます。
が、中には予算を超えるリノベーションを無理やり提案する担当者もいます。
そうなったら、「それは予算を超えるのでできない」「予算内で収めてほしい」とはっきり伝えましょう。
そこでいい顔をしない業者であれば、信頼できない恐れも出てきます。
その場合は、他社の相談会にも参加してみて、よりよいところを探すのもひとつの手です。
まとめ
いかがですか?
リノベーション相談会とはどんなものか、よくわかったかと思います。
ではあらためて、記事の要点を振り返ってみましょう。
◎「リノベーション相談会」とは、住宅リノベーションに関して、専門業者に相談できるイベント
◎リノベーション相談会には、個別相談会、セミナー・勉強会、WEB相談会がある
◎信頼できるリノベーション相談会選びのポイントは、
・展示場やショールームで開催されているものを選ぶ
・物件を購入するか、自宅をリノベーションするかで選ぶ
・営業マンでなく設計担当者が説明してくれるものを選ぶ
◎リノベーション相談会での注意点は、
・その日のうちに契約しない
・予算を超える提案は受け入れない
以上を踏まえて、あなたが望み通りのリノベーションをできるよう願っています。