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リノベーションの見積もりをとる際の4つの流れを紹介!確認するべきことや注意点を解説

「リノベーションの流れが知りたい」「見積もり確認の際に注意すべきことや注意点は?」

リノベーションの見積もりのとり方や準備などがわからずこのように悩んでいませんか。

リノベーションの見積もりはリフォームとは異なり、自分がある程度納得できる費用感にすり合わせるには以下の4つのステップが必要になります。

1.会社のピックアップ
2.自分たちの叶えたいことのリストアップ
3.見積もりの依頼
4.最終見積もりの決定

このステップを踏むことで、安さだけで会社を決めて、その後の打合せで費用が数百万円規模でオーバーしてしまうといったことを防ぐことができます。

本記事では、リノベーションの見積もりをとる際の4つのステップの詳細や見積もりを取る際に確認すべきポイントを紹介します

自分たちの住まいのために、ぜひこの記事を有効活用してください。

この記事の監修者

一級建築士
西村 一宏

東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

目次

リフォームとリノベーションの工事規模や内容の違い

リフォーム リノベーション 違い

実は、自分が求めてる工事をリフォームとリノベーションで間違って認識している方も一定数います。
まずは、リフォームとリノベーションではそれぞれ目指す方向性が異なることや、工事内容、費用、期間の違いについてお伝えします。

リフォーム
リフォームは通常、原状回復であったり、設備や材料などのパーツ交換を意味します。そのため、キッチンの交換やフローリングの張り替えなどはリフォームの部類に入ります。

空間全体のデザイン性などは優先順位としてあまり高くありません。費用は10万円程度の小規模工事から、住まいの大部分を変更する数百万円規模のものまでさまざまです。

期間についても1日〜2ヶ月程度かかるものまで様々です。あまり費用をかけず気になる箇所だけ新品にしたいといった場合は、部分リフォームが向いていると言えます。

リノベーション
リノベーションはこれから住む人の要望をヒアリングしながら、住まいの間取り全体をより暮らしやすいようにデザイン性を加えながら作り変えます

一部屋だけ、設備だけといった部分的なものではなく全体のデザイン的な統一感や暮らしやすさを意識して設計を行います。リノベーションは通常、数百万円〜一千万円程度の金額になることが多いです。

また期間については設計・工事を合わせて5〜6ヶ月程度が必要です。住まい全体を暮らしやすく、全て新品にし、なおかつデザインの統一感やおしゃれさといったものを重視するのであれば、リノベーションが向いていると言えます。

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リノベーションの2種類の見積もりの意味と特徴

リノベーションの意味と特徴

実は、リノベーションの見積もりは2種類あります。

概算用と最終用の2つで、役割も異なり、依頼前の見積もりは概算用の見積もりになります。それぞれの特徴を以下で確認していきます。

2-1. 概算用の見積もり

概算用の見積もりの役割は、お客様のやりたいことのイメージを聞いて、おおよその費用を出すことです。口頭で「おおよそ900万円〜1,000万円程度」と伝える会社と、一度物件を見てヒアリングし設計プランと見積書を提出する会社に分かれます

あくまでも、お客様のやりたいことをベースに費用が算出されるため、最終的な金額との差が生まれやすいのが特徴です。

2-2. 最終の見積もり

最終用の見積もりの役割は、設計プランと金額の確定です。実際に支払う金額になります。見積書は、リノベーションを依頼し、打ち合わせを行なったあとでなければ作成できません。

リノベーションは間取りやデザイン、各種設備など、決定すべき項目や、工事内用が非常に多岐に渡るためです。

リノベーションで最初は概算費用しか出ない理由

中古マンションのリノベーション後のリビング

リノベーションの見積もりで概算費用しか最初に出ない理由は、決めるべき項目が多いためです。お客様側もやりたいことが最初は明確になっていなかったり、打ち合わせをしていくなかで変化したりするため徐々に詰めていく必要があるためです。

例えば、1ヶ月の食事内容と食費を決めることについて考えてみましょう。

30日分の食事90食を全て決めきるというのは大変ですが、リノベーションも決めるべきことや、使える材料などが無数にあります。

また、「健康でおいしい食事」といったなんとなくのイメージでは、1ヶ月の食費を計算することは難しいでしょう。しかし、朝はパンとサラダがメイン、昼は麺類や丼物の一品料理、夜は主食と副菜で健康を意識といったように具体的になると少しだけ費用のイメージもざっくりと計算できます。

当然、考えていく内におやつが欲しくなったり、高級な食材を使ってみたくなったりすれば、1ヶ月の食費は増えていき、どこかでバランスを取らなければなりません。

リノベーションでも同じようなことがいえます。なんとなくかっこよく、おしゃれに、というオーダーでは概算費用もふわっとしたものになりがちです。また、自分たちが叶えたいものはなんなのかを打ち合わせを通して明確にしていかなかれば、なかなか正確な金額を出すことは難しいのです。

そのため、リノベーション会社も、お客様の現時点での要望を聞いてざっくりとした費用を伝えたり、聞いた範囲での仮プランで見積もりを出したりするのが限界となり最初は概算費用しか出せないのです。

相見積もりを行う会社が割高になりがちな理由

実は相見積もりを実施している会社はリノベーション費用が割高になりがちです。

なぜならば、相見積もりの勝率は3〜5割と言われており、「仕事にならない仕事」にかかった人件費は相見積もりに勝ち獲得したリノベーションの請求に上乗せしなければ会社が成り立たないからです。

そのため、相見積もりの中からリノベーション会社を選んだ場合、最終的な金額にはリノベーション費用以外の人件費も含まれており、どの会社を選んでも割高になる確率が高くなるのです。

ただし、色々な設計プランを見てみたいという気持ちもあると思います。もちろん最初から一社に絞るのが怖いという方もいるため、相見積もりは絶対にNGとは言えません。割高な可能性があることは覚えておきましょう。

ノート
一社の設計図を別のリノベ会社に渡して見積もりをとったらどうなる?提出された設計プランをコピーして別のリノベーション会社に見せて見積もりを依頼すれば費用の比較ができるのではないか?とも考えられますが、実はこれもあまり当てにはなりません。

例えばカレーを作る場合であっても、具の肉がアメリカ産なのか国産なのかで費用が変わります。

また作り方も、1〜2時間で仕上げるものなのか、同じ食材を使ったとしても1日コトコト煮て肉を柔らかくしたものなのか?など、料理と同じく、一見設計図が同じに見えても、その背景にある製造工程や仕上げにかかる手間や品質は違うのです。よって見積もりでは測りきれない部分もあるためです。

【4STEP】リノベーションの見積もりをしっかりとる流れ

概算費用も、なるべく信頼のおける会社で費用のイメージもつかみたいと思いますよね。リノベーションの見積もりをとる際は、以下の4つのステップで進めることをおすすめします。

  • リノベーション会社のピックアップ
  • 自分たちの叶えたいことのリストアップ
  • 見積もりの依頼
  • 最終見積もりへの決定流れ

中でも、ステップ2の叶えたいことのリストアップは非常に重要です。ここをどれだけやれるかによって、概算費用の正確性が変わります。それぞれのステップについて解説します。

5-1.リノベーション会社のピックアップ

リノベーション会社を数社ピックアップするのが最初のステップです。リノベーション会社を数社ピックアップする際は、インターネットでリノベーション会社と検索し、5ページほど眺めるように見てみましょう。その中から気になるサイトをピックアップします。

その後、各社サイトの特徴やサービス、コンセプトなどが書かれたページを確認し合いそうと感じたサイトを選んでいきましょう

事例ページを見たいと思いますが、どの会社も作って欲しいテイストの画像などをいくつか見せればそれに似せてデザインや設計を行なってくれるため、事例よりも各社の特徴が表れているページで判断することが大切です。

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ノート
*安さだけをウリにする会社に注意会社を調べていくなかで、安さのみをウリにしているような会社には注意しましょう。工事費用があまりにも他社とかけ離れている場合、想定している工事が行われなかったり、手抜き工事を行っている可能性があります

リノベーションは設計・工事で5〜6ヶ月程度かかります。その後の暮らしにも大幅な影響が出るため、費用だけでなく、会社の雰囲気や特徴なども踏まえてピックアップしましょう。

5-2.自分たちの叶えたいことのリストアップ

次に自分たちが叶えたいことをリストアップしましょう。リストアップが具体的であればあるほど、金額の大幅な上下を緩和することができます。特に、リノベーションの費用を大幅に左右するのは、下記の6点です。

  • 平米数
  • 間取り
  • 壁・床の素材
  • キッチン
  • お風呂
  • 特注・造作

この中でも、キッチンやお風呂、特注造作は大幅に金額が変わるポイントです。キッチンやお風呂はグレードによっては、300万円のものもあります。

そのため、先にある程度メーカーのサイトを見て金額を覚えておきましょう

また造作は、ゼロからキッチンをつくったり、カウンターやロフト、防音室、床下収納などを指します。これらが必要と思っている場合は事例から画像を保存しておき、要望を伝えられるようにしておきましょう。

関連:費用感と費用の抑え方について詳しく解説した記事

その他実現したいことは、ネットの画像などをスマートフォンに保存しておきましょう。

自分たちの要望などイメージがまだつかないという場合は、パッケージ料金や定額制のリノベーション会社に依頼をするというのも選択肢の1つです。どのプランでどの程度のリノベーションができそうかイメージがつきやすく、費用が青天井にならないため安心感もあります。
>>ゼロリノベの費用プラン

5-3.見積もりの依頼

やりたいことがリストアップできたら、見積もりを依頼しましょう。インターネット上で見積もり依頼ができる会社や個別相談などでヒアリングをする会社など、会社によっても異なります

もし、どんなステップを踏めばいいのかわからない場合は各社お問い合わせフォームや、電話窓口から連絡をしましょう。

依頼すれば事前に必要な情報や今後の流れなどは担当者から伝えてもらえます。また、物件をこれから購入するという方は購入予定の物件の間取り図などを不動産会社にコピーしてもらい、渡せるようにしておきましょう。

なお、物件購入とリノベーションを行う場合はワンストップリノベーションサービスを提供している会社に依頼することをおすすめします。

関連:物件探しとワンストップリノベーション会社について詳しく解説した記事

一度、担当者と直接会って話す機会を得られるため、そのタイミングでリストアップしたやりたいことを担当者に伝えましょう。

その場でおおよその金額を口頭で伝えるタイプの会社や、おおまかなプランと一緒に金額を出してくれる会社もあり、プラン提出もする会社の場合は1週間〜2週間の間で見積もりをしてくれます。

ノート
詳しく要望が決まってない方への注意点自分たちのやりたいことが明確になっていない場合、セミナーや個別相談などに出かけ、担当者に過去の事例の具体的な費用について聞き、いくつか事例費用を教えてもらいましょう

多くの場合、お施主様への配慮により正確な費用はサイトに上がっていません。そのため、担当者に直接の費用感を確認することが必要になります。

ここでおおまかに、何をすればどの程度の金額になるのかという費用感が少しずつわかってきます。全て決まっていなくてもいいので、自分の中で優先順位の高いものが、どの程度の費用感になるか担当者に聞いてみましょう。

5-4.最終見積もりの決定

最終的な見積もりが出てくるのは、実際に会社に依頼をして打合せを終えてからになります。そのため2〜3ヶ月後となります。

打ち合わせを進める中で、最終見積もり金額が概算費用をオーバーしてしまうことがあります。ただし、見積もりが出た後に改めて金額を下げるために材料を変更したりプランを変更したりといった調整は可能です。

注意点として、打ち合わせ中にどんどんやりたいことが出てきてしまい、数百万円規模で当初の費用をオーバーしてしまうケースがあります。大幅な予算オーバーは、金額を下げるときにプラン自体も極端に変わってしまう可能性があり、打ち合わせの期間も伸びてしまいます。

そのため、当初のやりたかったことから大幅に逸脱しないよう心がけましょう。また、設計担当にも、大幅に金額が上がってしまいそうな場合はアナウンスをしてもらえるよう伝えておきましょう。

リノベーションの最終見積もり明細

リノベーションの見積もりサンプル

リノベーションの見積もりは上の画像のように工事内容でまとめられています。しかしこれだけでは、どんな内容の工事なのかがわかりません。そのため、各工事内容の内訳が別紙で明記されています。

リノベーションの見積もり内訳

リノベーションの詳細が書かれているページが項目ごとに計9〜10ページほどあります。ここまで詳細に工事の内用を決めるためには、しっかりとしたヒアリングを通して設計プランを決めていく必要があるため、最終用の見積書ができるのは、およそ打ち合わせが完了する2〜3ヶ月後となります。

リノベーションの相見積もりをとる際に行うべき5つのこと

西川口の中古マンションのリノベーション後のリビング

相見積もりをしてなるべく費用を抑えたいという方もいるのではないでしょうか。実はリノベーションの相見積もりは費用ではなく、設計プランを見るべきです。なぜなら、費用は各社のプランが全く同じでなければ比較することができず、各社の考えや特徴が出るのは設計プランだからです。

ここでは、リノベーションの相見積もりをとる際に行うべき5つのことを紹介します。

  • 費用だけで判断しない
  • 設計プランは要望が叶っているかを見る
  • 相見積もりの条件を同じにする
  • 施工実績が豊富にある会社に見積もりを依頼する
  • 契約が決まったら他社へお断りの連絡を行う

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

7-1.費用だけで判断しない

費用だけの比較が大きな意味を持たない理由は、各社それぞれで間取りやデザイン、設備も異なるからです。

例えばテレビを購入する場合などは完成品のため、ネットや店舗で費用を比較する意味はありますが、リノベーションなどのオーダーメイドの場合、費用だけ比較をしても決定的な差はみつけられないでしょう。

同じ「カレー」でもお店によって金額が違いますし、金額だけで良し悪しは比較できないことに似ているかもしれません。

また仮に一番安い金額のリノベーション会社に依頼をしたとしても、設備のグレードや種類を少し変更するだけで50万円程度の費用変動が起きてしまいます。そのため、費用だけで決めるのはよい選択とはいえないでしょう。

7-2.設計プランは要望が叶っているかを見る

設計プランは各社の個性がはっきりと分かれるポイントであるため、自分たちの要望がどの程度叶っているのか、また、どのようなアイデアで叶えているのかについて注目しましょう。

特に、どうしてこのような間取りになっているのか、という説明で設計担当の考え方を知ることができるため、しっかりと確認することが大切です。。

説明を受けて納得感や安心感、あるいはこれから仲良く打合せをやっていけそうかなどもわかってくるため、プランに加えて担当者の雰囲気がどうであるかについても注目しておきましょう。

ノート
依頼先に迷う場合実際に会社の人間と話すことで、会社の雰囲気を感じ取ることができます。リノベーションは5〜6ヶ月の長期計画です。費用や技術ももちろん重要ですが、相性というのもまた重要なポイントです。プランと一緒に会社の雰囲気も確認しておきましょう。

ポイントとしては、会話がスムーズに進む、セールス感がない、ノリが合う、担当者の受け答えが明確、など基本的には誠実性や自分たちの趣味趣向も受け入れてもらえそうかどうかといった観点で確認しましょう。

 7-3. 相見積もりの条件を同じにする

複数のリノベーション会社から見積もりをとる際は、工事内容を統一して同じ条件で相見積もりをとるようにしましょう。会社ごとで、工事内容が違う条件で見積もりを出してもらってもリノベーションにかかる費用を正しく比較することができません。

工事費用や保証内容など条件を統一して相見積もりをとることで、公平性のある相見積もりの比較が可能となります。

 7-4. 施工実績が豊富な会社に見積もりを依頼する

施工実績が豊富な会社であれば安心してリノベーションをお願いできます。そのため、見積もりを依頼する会社の公式ホームページから施工実績を確認しましょう。

実際に施工した事例写真を見ることでリノベーションのコンセプトをイメージしやすくなります。また、SNSや口コミを確認することで実際の利用者の生の声を参考にすることで信頼できるリノベーション会社に依頼できます。

 7-5. 契約が決まったら他社へお断りの連絡を行う

リノベーションの見積もりは複数社からとることが一般的ですが、相見積もりを出してもらい、契約する会社が決まったら他社へお断りの連絡を入れるようにしましょう。

お断りの連絡がないと、まだ検討中であるのかわからずに会社が困ってしまいます。無料見積もりは業者にとっても負担となるため、契約をしない場合は電話やメールで感謝の気持ちを伝えて丁寧にお断りしてください。

リノベーションの見積もりをもらった際に確認するべき3つのポイント

西川口の中古マンションのリノベーション後のリビング

リノベーションの見積もりをもらった際は以下の3つのポイントを確認しましょう。

  • 見積書の有効期限を確認する
  • 工事費用と設計プランを含めて確認する
  • 工事の使用機材の内訳を確認する

それぞれの詳細を確認していきます。

 8-1. 見積書の有効期限を確認する

リノベーションの見積書には有効期限が決められている場合があります。有効期限を過ぎてしまうと見積書通りの金額で工事ができなくなる場合があるため注意が必要です。

リノベーションの設備や材料の費用、人件費などは日々変動しています。そのため、見積書を受け取った際は、期限がいつまでなのか確認しておくようにしましょう。

 8-2. 工事費用と設計プランを含めて確認する

リノベーションの見積もりを受け取った際は、工事費用に加えて設計プランも含めて確認しましょう。リノベーションの際は費用面に目が行きがちですが、自身が要望した通りの設計になっているか確認しておくことが重要です。

設計プランの確認を見落とすと「せっかくリノベーションをしたのに思うような設計になっていなかった」と不満を抱える結果となる可能性もあります。設計プランが希望通りになっていなかった場合は、デザインや設備の変更が必要となり再度見積もりが必要となる場合があります。

そのため、見積書の確認の際は工事費用と設計プランをセットで確認してください。

 8-3. 工事の使用機材の内訳を確認する

見積書は講師にかかる費用が「一式」で表示されている場合があります。そのため、見積を出してもらったら内訳の詳細を確認するようにしましょう。

会社によっては、設備に高級な材料を使用しており費用が高くなっている場合もあります。見積書の内訳は担当者に質問をすることで教えてもらえます。リノベーションは安い買い物ではないため、不要なオプションが含まれていないかなど細かくチェックをしておきましょう。

リノベーションの相見積もりをとる際の2つのマナー・注意点

多くのリノベーション会社は、リノベーションの見積もり作成を無料で提供している場合がほとんどですが、見積もり作成のために人件費や作業工数が発生しておりリノベーション会社には負担がかかります。

そのため、相見積もりをとる際は以下の2つのマナーや注意点を理解しておくことが大切です。

  • 何回もプランを変更しない
  • 他社の見積もりを見て値引き交渉しない

それぞれ確認していきます。

 9-1. 何回もプランを変更しない

リノベーションは今後の生活環境の快適さにつながるため、プランに悩まれる方も多くいます。しかし、何回もプラン変更を頼むのはマナーとして望ましくありません

リノベーション会社の視点で考えると契約に繋がるかわからない見積もりの作成に多くの時間を費やすのは大きな負担となります。会社側の立場になって考えれば、もし契約に繋がらなかったら見積書を作り直した分だけ赤字となります。

相見積もりをする際は、最初に出してもらった見積もりを参考に他社と比較・選択することがマナーといえます。相見積もりの際は、無料であっても会社の都合を考えるようにしましょう。

 9-2. 他社の見積もりを見て値引き交渉しない

相見積もりで他社の見積もりの方が安かった場合に、値引き交渉をすることはマナー違反となります。丁寧なリノベーション会社であれば、初めの段階で適切な見積もり価格を提供してくれる場合がほとんどです。

そのため、値引き交渉をしても値引きが不可能な可能性が高いです。予算内でリノベーションしたい場合は、相見積もりを行った中で自身が納得する会社を選ぶようにしましょう。

リフォームの見積もりの意味と特徴

リフォームの見積もりの意味

リフォームの見積もりをとることで、最終的に支払うおおよその金額を知ることができます。

リフォームは部分的な工事が多く、見積もり内容が把握しやすいためです。見積書の項目も小さな工事であれば数項目程度のため、何にいくらかかっているかが明確です。

例えば、お風呂をまるまる変更するだけの場合、お風呂のメーカー、ブランド、オプションなどの内容を全て指定すれば、既製品の購入とほとんど同じような状況になります。突発的なことがない限り、契約後に工事内容の変更も少ないため、金額は把握しやすく、会社同士を比較する相見積もりにも効果があるといえるでしょう。

ただし、リフォームでも全体改装などを行うフルリフォームの場合は各社で使用する設備や工事内容が異なり、比較すべき要素も非常に多くなるため、リノベーションと同じく費用比較が難しくなると言えるでしょう。この場合は、リノベーションの見積もりステップで費用感を確認しましょう。

まとめ

中古マンションのリノベーション後のリビングからのプロジェクター

この記事では、リノベーションの見積もりをとる際の4つのステップや見積もりを取る際に確認すべきポイントを解説しました。概算見積もりをなるべく正確に把握するためには、以下の4つのステップで見積もりを進めるようにしましょう。

1.会社のピックアップ
2.自分たちの叶えたいことのリストアップ
3.見積もりの依頼
4.最終見積もりの決定

リノベーションの際は費用を知るためにリノベーション会社のピックアップが一番最初のステップとなります。ピンとくるリノベーション会社をいくつかピックアップし、実際にその会社の人に質問や要望をぶつけてみましょう

なお、ゼロリノベではリノベーションの実績が豊富にあり、物件の選定から間取りプランのご相談、施工までワンストップでのサポートが可能です。

また、資金計画や中古探しのコツ、リノベーションのアイデアなど、はじめての購入される方向けの無料オンラインセミナーを毎週開催しています。顔出しなし&ミュートのまま聞くことができるので、ご自宅から気軽にご参加ください。

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この記事の制作体制
  • 佐藤剛

    ゼロリノベの共同創業者。創業以来、延べ2.5万人に対してセミナーを実施。「大人を自由にする住まい」というコンセプトをサービスの軸に据え、住宅購入という人生で最も大きな投資をするこの瞬間、この重要な選択を通じて人々が自由を感じられる...

  • 西村 一宏

    リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。

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