ナチュラルなリノベーション事例5つ!素敵に見せるコツや費用を解説
「ナチュラルスタイルにリノベーションしたいけれどどうしたらいいの?」
「どうしたらリノベーションでナチュラルな雰囲気が出せるの?」
ナチュラルスタイルは明るく優しい雰囲気で、男女問わず人気のスタイルです。そんなナチュラルスタイルをリノベーションで実現したい方も多いのではないでしょうか?
リノベーションでナチュラルスタイルな家にするには、次の5つのポイントを押さえておくのが大切です。
ただし、上記の5つのポイントをすべて押さえたからといって、自分好みのナチュラルスタイルなリノベーションが成功するとは限りません。
リノベーションの場合は、上記の5つのポイントを押さえつつ、家の広さや間取りの希望やライフスタイルに合わせて行うことが大切です。
この記事では、
◎ナチュラルスタイルにリノベーションするために必ず押さえるべき4つのポイント
◎ナチュラルスタイルなリノベーションをオシャレに見せるアイデア10個
◎ナチュラルスタイルのリノベーションにかかる費用
◎ナチュラルスタイルを実現するためにリノベーション会社に伝えること一覧
◎ナチュラルスタイルにおすすめのリノベーション会社の選び方
について解説します。ぜひ最後までお読みください。
ナチュラルスタイルにリノベーションするために必ず押さえるべき5つのポイント
ナチュラルスタイルにリノベーションするためにはまず、次の5つのポイントを押さえることが大切です。
上に挙げた5つのポイントは「ナチュラルスタイルの基本的な特徴」です。そのため、この5つを押さえておくと、ナチュラルさを出すことができます。
それぞれのポイントについて詳しく紹介していきます。
1-1.ポイント①自然素材や木材を使う
ナチュラルな雰囲気を出すためのポイントの1つめが、自然素材や木材を使うことです。
漆喰、タイル、レンガといった自然な素材を使うことや、木材を使うことでナチュラルな雰囲気を出すことができます。
壁や床は特に面積が広いのでナチュラルさを出せる大きなポイントとなります。
クロスやフローリング材を使うのではなく、漆喰で塗り壁にしたり、床に無垢の木を使うなどするとナチュラルなスタイルにぐっと近づくのでおすすめです。
漆喰などの塗り壁は、クロスにはない素材の味わいや陰影があり、風合いを感じられる仕上がりです。
コテの跡が残るのも、塗り壁をセレクトするメリットです。
コテの跡はひとつとしておなじものはなく、自然な陰影が壁にリズムを生み出します。
無垢の木の床は、優しくナチュラルな色合いと温かみの感じられる風合いになります。
逆に、鏡面仕上げの床タイルや鮮やかな色の壁クロスなどはモダンで無機質な印象が強く、組み合わせによってはナチュラルスタイルを損なってしまうため慎重に取り入れましょう。
1-2.ポイント②アースカラーをベースに使う
ナチュラルな雰囲気を出すためのポイントの2つめは、部屋全体のカラーリングをアースカラーをベースにまとめることです。
アースカラーとは、木や土、空、水など自然にあるものの色味のことです。
具体的には次のような色が挙げられます。
ここに挙げた色はどれも自然にある色なので、ナチュラルスタイルにピッタリです。
中でも白とブラウンは、家全体を明るくナチュラルにまとめてくれるオススメのカラーです。ブラウンはダークな色味とライトな色味のものがありますが、ライトなブラウンを選ぶとよりナチュラル感がアップします。
逆に黒に近いダークなブラウンは、使う場所や量によってはモダンで無機質な印象を強めてしまうこともあります。
淡く柔らかい印象のアースカラーを基本に取り入れるのがオススメです。
1-3.ポイント③自然光を入れる
ナチュラルスタイルにリノベーションするためのポイントのみっつめは、窓から自然光を取り入れられるようリノベーションすることです。
窓から自然光をたっぷり入れることで、ナチュラルさがアップします。
自然光が入るような明るい部屋は暮らしやすいですし、グリーンなども良く育ちます。
北側の部屋など家の中で採光がイマイチな部屋も、室内窓を付けたり、壁で光を遮らないような間取りの工夫をすることで自然光を取り入れることが可能です。
室内の環境に合わせて、自然光がしっかり入る家にリノベーションしましょう。
1-4.ポイント④直線的でシンプルなデザインにする
ナチュラルスタイルにリノベーションするポイントの4つめは、直線的でシンプルなデザインにすることです。
ナチュラルスタイルは、素朴でシンプルにまとめつつ、自然な素材の持つ質感を楽しむのがポイントです。
曲線を多く使ったり、装飾が多くデコラティブになればなるほどナチュラルスタイルからは離れていってしまいます。
1-5.自分好みのテイストをプラス
ナチュラルスタイルにリノベーションするポイントの5つめは、自分好みのテイストをプラスすることです。
ナチュラルスタイルは、シンプルなデザインと色使いが基本ですが、そこに少しだけ自分好みのテイストをプラスすることで、自分らしいオリジナルのナチュラルスタイルに変化します。
主なナチュラルスタイルの種類には次のようなものがあります。
ナチュラルスタイルはシンプルで多くの人に好まれるスタイルですが、シンプルにし過ぎると簡素に見えてしまうことがあります。
ナチュラルスタイルに自分好みのテイストをアクセントとして少しプラスして、より自分の理想に近い家にリノベーションしていきましょう。
ナチュラルスタイルな5つのリノベーション事例
ナチュラルスタイルと一言で言っても、暮らす人の好みやライフスタイルに合わせて様々な特徴や個性があります。
ただのナチュラルスタイルではなく「自分好みで暮らしやすい」ナチュラルスタイルにリノベーションするには、自分の好きなテイストやオシャレで素敵だと感じるポイントをはっきりとイメージしておくことが大切です。
自分がどんなナチュラルスタイルにリノベーションしたいのかをイメージするために、この章ではオシャレで素敵なナチュラルスタイルのリノベーション事例を5つ紹介します。
素敵な事例を見ながら、自分の理想のスタイルを探してみてください。
2-1.【ナチュラルモダン】キューブと団らん〈東京〉
家の種類:マンション
専有面積:78.00平米
築年月:1974年
居住人数:3人
テイスト:ナチュラルモダン
白い壁に木目を生かした床、箱をイメージしたという直線的なデザインでナチュラルモダンな雰囲気に仕上げたリノベーション事例です。
壁や天井は白にすることで明るい雰囲気にしつつ、寝室への入り口などを直線的なデザインにすることで、モダンでオシャレなデザインになっています。
大きな窓から自然光がたっぷり入り、家全体が明るくなっているのもポイントです。
壁や天井は白にすることで、取り入れた自然光をさらに反射して、より明るく見せることができました。
ドアなどの建具や作りつけの棚にはライトブラウンの木材を使うことで、ナチュラルさも強調できています。
こちらの事例をより詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
2-2.【北欧ナチュラル】小上がりのある暮らし
家の種類:マンション
専有面積:81.13平米
築年月:2003年
居住人数:2人
テイスト:北欧ナチュラル
床はもちろん、キッチンカウンターなども木目で統一することでナチュラルスタイルを完成させたリノベーション事例です。
キッチンの扉部分をすべて明るめの木目にすることで、優しくナチュラルな雰囲気に仕上がっています。
キッチンの収納部分の壁はタイルを張ることで、素材感を出しているのもポイントです。
小上がりもすべて同じ木目で揃えることで、室内の統一感を出しています。
リビングダイニングは三方向に窓があり、日当たりも十分です。
こちらの事例をより詳しく知りたい方はこちらのページを参考にしてください。
2-3.【ナチュラルモダン】会話が生まれる緩やかな間取り
家の種類:マンション
専有面積: 58.80平米
築年月: 1985年
居住人数:2人
テイスト:ナチュラルモダン
キッチンカウンターにあえて節が見える無垢の木材を貼り付けることで、味わいのあるナチュラルな空間に仕上げたリノベーション事例です。
キッチンカウンターは面積が広い分、木材を使うことでぐっとナチュラル感がアップします。
床はこだわりのオーク材をパーケットフローリング(寄木貼り)にしています。明るい木目を活かすことで、遊び心がありつつも主張しすぎない、素敵なデザインに仕上がりました。
ベッドルーム部分の目隠しには布製の仕切りを使うなどして、素材の持つ風合いを活かすことでよりナチュラルさが出ています。
窓は一カ所ですが、窓から一直線のラインに壁や仕切りを作らないことで、奥まで明るさを保てる工夫もポイントです。
この事例について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
2-4.【ナチュラルヴィンテージ】キャットウォークのある住まい
家の種類:マンション
専有面積:62.02平米
築年月:1986年
居住人数:3人
テイスト:ナチュラルヴィンテージ
木目とコンクリートの淡いグレーで、ナチュラルヴィンテージな空間に仕上げたリノベーション事例です。
梁や柱はコンクリートをそのまま見せた躯体現しにすることでアクセントにしています。
壁は「モイス」という素材を使用しているのがポイントです。
猫3匹と暮らしていることもあり、匂い対策のために消臭効果があるものをセレクトしています。
普通の壁紙とは違い、天然素材を使った壁の仕上げ材で、一見真っ白に見えますが、近くで見ると独特の風合いがあり、ナチュラルさをアップしてくれます。
キャットウォークと収納を兼ねたリビング上部の棚も木目にすることで、全体の統一感とナチュラルさを出しました。
キッチンには淡いグレーのタイルを張ることで、掃除しやすい実用性とオシャレなデザイン性を両立しているのも素敵です。
こちらの事例についてより詳しく知りたい方はこちらのページを参考にしてください。
2-5.【北欧ナチュラル】明るく生まれ変わったヒュッゲなおうち
家の種類:マンション
専有面積:68.07平米
築年月:1996年
居住人数:2人
テイスト:北欧ナチュラル
南向きの大きな窓から、家全体に光と風が入るように考えられたリノベーション事例です。
北側にある寝室とキッチンとの間にはあえて壁を作らない設計にすることで、暗くなりがちな寝室にも南からの光が入り明るくなります。
キッチンカウンターは明るい木目に、上品なブルーグレーを合わせているのがポイントです。
ブルーグレーは北欧らしさもあるアースカラーで、白と木目がベースの室内の素敵なアクセントになっています。
造り付けのワークスペースや棚も木材を使い、ナチュラルな雰囲気に仕上げました。
こちらの事例についてさらに詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
ナチュラルスタイルなリノベーションをおしゃれに見せるアイデア10個
ナチュラルスタイルなリノベーション事例を見て、自分が叶えたい理想のナチュラルスタイルリノベーションのイメージは固まって来たでしょうか?
それぞれのリノベーション事例には、素敵なポイントがたくさんあったかと思います。素敵だと思うポイントを取り入れることで、自分のリノベーションももっとおしゃれに仕上げることができるのです。
そこでこの章では、ナチュラルスタイルなリノベーションをおしゃれに見せる素敵なアイデアを10個紹介します。
◎パーケットフローリング(寄木貼り)で床に柄をつける
◎タイルを使う
◎漆喰や珪藻土の壁にする
◎壁に木材を貼る
◎黒板塗料を壁に使う
◎キッチンカウンターを木目にする
◎味のある照明器具を付ける
◎室内窓をつける
◎ドアにアクセントカラーを取り入れる
◎雑貨やグリーンを飾るスペースを作る
好みのアイデアを取り入れて、よりおしゃれで自分好みのリノベーションをしていきましょう。
3-1.パーケットフローリング(寄木貼り)で床に柄をつける
ナチュラルスタイルのリノベーションでは、床は明るい木目を活かしたフローリングが定番です。明るい木材を使うことで、木目が出やすく、ナチュラル感がアップします。
そんな明るい木の床に個性を出したい時には、パーケットフローリング(寄木貼り)にしてみるのがおすすめです。
パーケットフローリング(寄木貼り)とは、正方形や三角、長方形などの小さな木片を組み合わせて作った床のことです。
斜めのラインを描くヘリンボーンをイメージする方も多いのですが、他にも様々な柄を作ることができます。
一つひとつ貼り合わせていくことで、木の床に柄やリズムが生まれます。ナチュラルスタイルで大切になる自然な風合いを出しつつ、空間に個性を出したい時におすすめです。
3-2.タイルを使う
木目の床と同じく味わいを出せる床材として挙げられるのがタイルです。
焼き物であるタイルは素材感を出せるナチュラルスタイルには人気のアイテムです。貼り合わせた時に目地が見えるのも、空間におもしろさが出せるポイントとなります。
タイルは水に強いのもうれしいポイントです。
キッチンや洗面所の水回りにに使うことでデザイン性だけでなく実用性もアップします。
タイルは床だけでなく、キッチンカウンターや壁に使うのもおすすめです。
色や柄も様々あり、自分好みに仕上げられます。
3-3.漆喰や珪藻土の壁にする
壁の仕上げ材は壁紙を使うのが定番ですが、素材の質感が感じられる壁にすることで、ナチュラルスタイルらしさはアップします。
漆喰や珪藻土などの素材を使った塗り壁は人気の仕上げ材です。
コテの跡が残ることで、壁紙にはない質感が生まれ、同じ白い壁であっても味わいを出すことができます。
白だけでなく、すこしブラウンが入ったようなカラーを選んでも、ぐっとナチュラルな雰囲気に仕上がります。
3-4.壁に木材を貼る
壁に木材を使うのもナチュラルスタイルのリノベーションではおすすめのアイデアです。
壁は床と同じく面積が広いため、一カ所だけでも木材を使うことでナチュラルさがアップします。
同じ木材でも、色や貼り方を変えることで大きく変わるのもポイントです。
こちらはアースカラーを組み合わせた木材をヘリンボーン柄に貼り合わせています。
アクセントウォールとして取り入れるのがおすすめです。
3-5.黒板塗料を壁に使う
ナチュラルなカフェ風を演出するなら、黒板塗料もおすすめです。壁を大きなキャンバスにすれば、子どもに思う存分絵を描いてもらうことができます。
黒板塗料には様々な色があり、いかにも黒板といった黒や緑だけでなく、ピンクや水色などのカラーを選べるのもポイントです。
こちらのリノベーション事例では、青い黒板塗料をセレクトしました。
好みの色を選ぶことで、アクセントウォールにすることもできます。
3-6.キッチンカウンターを木目にする
LDKを暮らしの中心にする時には、キッチンもインテリアの一部としてかなり重要な割合を占めます。
ナチュラルスタイルにリノベーションするのなら、キッチンカウンターや収納の扉を木目にするのもおすすめです。
こちらのリノベーション事例では、壁付けのキッチンカウンターを木目にしています。
無機質になりやすいコンクリートの躯体現しの壁でも、木目のカウンターを合わせることでナチュラルな雰囲気に仕上がります。
こちらはキッチンカウンターの仕上げ材として木の板を貼り付けたアイデアです。キッチンカウンターは大きなスペースを占めるので、木目がわかる板を使うとぐっとナチュラル感がアップします。
3-7.味のある照明器具を付ける
照明にこだわるのもナチュラルスタイルに仕上げるためにおすすめのアイデアです。
よくあるシーリングライトだと無機質な雰囲気になってしまいがちなので、電球型など味のある照明器具を組み合わせるとナチュラル感がアップします。
こちらは電球型の照明器具をいくつもつけたリノベーション事例です。
電球型のライトはレトロな感じも出せてオシャレに見えます。
ガラスなどを使った照明器具も素敵です。ナチュラルスタイルの場合は、シャンデリアのようにデコラティブな物よりもすこし素朴でシンプルなデザインが似合います。
北欧デザインのランプシェードもおすすめです。シンプルだけどおしゃれに見える照明をつけることで、ぐっと空間が素敵になります。
3-8.室内窓をつける
家全体に自然光をたっぷりと入れ、明るくするのがナチュラルスタイルにリノベーションする時のポイントです。
しかし北側に位置する部屋にはどうしても光が入りにくい場合があります。
そんな時におすすめのアイデアが室内窓を付けることです。
部屋と部屋の間に窓を付けることで、南向きの部屋から北側の部屋へ光を入れることができます。
窓枠に木材を使うことでナチュラル感もアップするのです。
こちらは作りつけのロフトベッド兼収納スペースの仕切りを丸くくりぬいて窓にしたアイデアです。
子どもの遊びスペースとしても活用できます。
3-9.ドアにアクセントカラーを取り入れる
ナチュラルスタイルでは壁は白にすることが多いのですが、室内が真っ白だとシンプル過ぎてアクセントに欠ける場合もあります。
そんな時におすすめのアイデアが、ドアなどの建具をアクセントカラーにすることです。
おすすめは上のようなグレーです。
グレーはアースカラーなのでナチュラルスタイルにも馴染みますし、派手過ぎずインテリアとの組み合わせもしやすいのがポイントです。
深いグリーンもおすすめのカラーのひとつです。
落ち着きのあるアースカラーで、白がベースの空間を引き締めてくれます。
3-10.雑貨やグリーンを飾るスペースを作る
ナチュラルスタイルをオシャレに見せるために、雑貨やグリーンを飾ることができるスペースを作っておくのもおすすめです。
ナチュラルスタイルは基本的にシンプルなデザインです。そのため、物が少なすぎると簡素に見えてしまうこともあります。
そんな時、作り付けの棚を付けておき、そこにお気に入りの雑貨やグリーンを飾ることで、ぐっとオシャレに見せることができます。
ポイントは、雑貨やグリーンを置き過ぎないことです。
余白がないと、ごちゃついてしまいオシャレに見えません。
こちらのリノベーション事例のように窓枠の上に飾り棚を付けるのもおすすめです。
手が届きやすい位置だとつい鍵やカバンなどの物を置いてしまいがちですが、高い位置の飾り棚なら見せることに特化して、物置になりにくいというメリットがあります。
ナチュラルスタイルのリノベーションにかかる費用
ナチュラルスタイルはオシャレで素敵だけど、リノベーション費用が高くなってしまうのでは?という心配を持つ方もいるのではないでしょうか?
ナチュラルスタイルのリノベーションにかかる費用は、一般的なリノベーション費用と大きく変わりません。
費用はリノベーション会社やリノベーションする物件の広さや使用する設備や素材のグレードによって変わりますが、住まい全体をリノベーションする場合は、13万円/㎡〜といった価格が目安となります。
ナチュラルスタイルを実現するためにリノベーション会社に伝える時のポイント5つ
リノベーション事例やおしゃれに見せるアイデアを見て、自分が叶えたいナチュラルスタイルのリノベーションのイメージは固まりましたか?
せっかくイメージが固まっても、自分の抱いているイメージをきちんとリノベーション会社に伝えなくては、理想通りの家にはなりません。
そこでこの章では、ナチュラルスタイルを実現するためにリノベーション会社に伝えることや、伝える際のポイントを5つ紹介していきます。
しっかりと自分のイメージをリノベーション会社に伝え、イメージ通りにリノベーションしてもらいましょう。
5-1.自分のイメージに近い画像を集める
リノベーション会社との打ち合わせ前に、自分のイメージに近い画像を集めておきましょう。
ナチュラルスタイルと一言で言っても、抱くイメージは人それぞれです。
また、壁の色や床の色、木材の使い方などでデザインや印象が大きく変わります。
自分の抱いたイメージをなるべく詳しく正確に伝えるためにも、ナチュラルスタイルのリノベーション事例をたくさんチェックして、自分のイメージに近いものを集めておきましょう。
事例はインターネットで「ナチュラル リノベーション」と検索すると様々な会社のものを見ることができます。
またSNSを活用するのもおすすめです。インスタグラムなどで「♯ナチュラル」「♯リノベーション」とタグを入れて検索すると個人の方がアップしている画像を見ることができます。
いいなと思った画像はダウンロードしたり、コピーしてまとめておき、打ち合わせの際にプリントアウトして持って行くのがおすすめです。
すべてがぴったりでなくても、「壁はこちらの事例で、床はこちらの事例のような色が好み」といったようにパーツごとにイメージの近い写真を探すと良いでしょう。
ゼロリノベにも様々なリノベーション事例がありますから、ぜひ参考にしてください。
ゼロリノベのリノベーション事例はこちらからご覧ください。
5-2.画像のどこが気に入っているのかを伝える
リノベーション会社との打ち合わせでは、イメージを見せるだけでなく、事例のどこが気に入っているのかもしっかりと伝えましょう。
例えば床のイメージ画像を見せた時、気に入っているのは色なのか、フローリングの木材の木目の出方なのか、板の幅なのかをしっかり伝えることで、自分が抱いているイメージがより伝わります。
自分の抱いているイメージをしっかり伝えることで、より好みに合ったリノベーションをすることができるのです。
5-3.生活する上での希望を伝える
リノベーションでは、全体のデザインイメージも大切ですが、家族が暮らしやすいような工夫を入れることも大切です。
リノベーションした家でどのように暮らしていきたいのか、ライフスタイルについてもしっかりと伝えておきましょう。
そうすることで、自分たちの暮らしに寄り添った、ナチュラルスタイルの住まいにすることができます。
例えば収納のための棚を造り付けで付けて欲しい場合、
◎何を収納するのか(本、AV機器、こどものおもちゃなど)
◎どれくらいの大きさの物を入れたいか(高さ、横幅、奥行)
◎それぞれのアイテムはどれくらいの量があるのか
◎重さはどれくらいか
ということを伝えましょう。
例えば本を収納する場合、ハードカバーか文庫本かで必要な高さや奥行きが変わります。
冊数がどれくらいあるかによって、必要な収納力や、耐荷重はどれくらいにするかも変わってくるのです。
リビングには子どものおもちゃや家族みんなで使う物、脱衣所には洗濯用品など、それぞれ使う場所に近いところに何をどれくらい収納しておきたいかを考えておくと、希望に沿ったデザインはもちろん、使いやすく無駄のない収納を作ることができます。
5-4.希望はすべて伝える
リノベーションは大きな費用がかかるものです。
「やりたいけれど予算がたりないかも」
「この事例素敵だけど、費用的に難しいかなあ」
と思うことがありますが、諦める前にデザインも間取りも含めて、まずはリノベーション会社との打ち合わせですべての希望を伝えましょう。
もちろん予算の関係や、物件の構造上の制限で諦めなくてはならないものもありますが、リノベーション会社のアイデアで予算に合わせて希望を叶えられることもあります。
まずは「こんな風にしてほしい」という希望をすべて伝えた上で、どのように叶えていくのかをリノベーション会社と一緒に考えていきましょう。
打ち合わせですべてを話すのが難しい場合は、希望を書面にまとめるのがおすすめです。
◎外観、リビング、キッチン、寝室、子ども部屋、洗面所それぞれのイメージ画像
◎どんな家にしたいのかという希望
(子どもと顔を合わせたい、自然光を入れたい、洗濯物は室内干しできるようにしてほしい、など)
◎収納に希望すること(自転車を室内に置きたい、趣味のものを使いやすく置きたい、など)
その他、自分がリノベーションに対して希望することをノートなどにまとめて、リノベーション会社に渡して読んでもらうことで、希望をくまなく伝えることができます。
5-5.打ち合わせは複数回繰り返す
一度の打ち合わせで、理想のリノベーションプランが完成することはありません。
リノベーションは、一軒一軒間取り、広さ、築年数など様々な条件が変わります。
自分の希望と物件の条件を擦り合わせながら理想のプランが決定できるまでには、何度もリノベーション会社と打ち合わせすることが大切です。
打ち合わせをして希望を伝えたら、リノベーション会社がプランを提案してくれます。
プランをしっかり見て、自分の希望にあっていない、ちょっと違うと感じたところは遠慮なく伝えて、プランを変えてもらいましょう。
プラン決定までの打ち合わせ回数は人によって変わりますが、2、3ヶ月の期間がかかることを頭に入れておきましょう。
プランの時点で不満があれば、理想のリノベーションにはなりません。
しっかりと自分の希望が汲み取られた、納得できるプランになるまでコミュニケーションを図ることが大切です。
ナチュラルスタイルにおすすめのリノベーション会社の選び方
ナチュラルスタイルにしたい!という希望を叶えてくれるのは、設計や施工を行うリノベーション会社です。
リノベーション会社選びを間違えてしまうと、打ち合わせできちんと希望を伝えても理想通りのナチュラルスタイルにならない場合もあります。
ナチュラルスタイルにリノベーションする時は、どのようにリノベーション会社を選べばいいのでしょうか?
ナチュラルスタイルにリノベーションする時、リノベーション会社を選ぶときは次の3つのポイントをチェックしてください。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
6-1.リノベーション会社の施工事例にイメージに近いナチュラルスタイルの事例がある
リノベーション会社を探す時は、まず施工事例をチェックしましょう。
ほとんどのリノベーション会社では、自社のサイトにリノベーション事例を掲載しています。
事例が紹介されていない場合はデザインの方向性やイメージがわからないため、避けた方が無難です。
施工事例のページでは、自分のイメージに近いナチュラルスタイルの事例があるかを探します。
リノベーションは施主の希望に合わせてデザインやプランが変わりますが、会社によって得意なイメージ、得意なデザインというものはあります。
「なんとなくいいかも」
「この事例のこの雰囲気は好きかも」
と思える事例があるリノベーション会社をピックアップし、見積もりを依頼すると、希望に合ったナチュラルスタイルのリノベーションをしてくれる会社を選ぶことができます。
6-2.物件探しからお願いできるリノベーション会社を選ぶ
ナチュラルスタイルのリノベーションでは、できれば物件探しからお願いできるリノベーション会社を選ぶのがおすすめです。
ナチュラルスタイルでは、明るい雰囲気にするため、自然光がたっぷり入るのが大切なポイントになります。
特にマンションでは構造上、日当たりを改善するための窓を新しくつけることは難しいため、物件によってはリノベーションでは日当たりを改善できない場合もあるのです。
物件探しからお願いできるリノベーション会社なら、この部屋の日当たりはリノベーションで改善できるけれど、こちらはできないといった判断をした上で物件を提案してくれます。
理想のナチュラルスタイルにリノベーションできるよう、物件探しからお願いできるリノベーション会社を選びましょう。
6-3.説明会やセミナーに参加して決める
最初にリノベーション会社を探すのはインターネットで行うのが便利ですが、最終的にリノベーション会社を決める時は、必ずリノベーション会社が行う説明会やセミナーに参加したり、実際に会社に足を運んだり担当者と話してから決めるようにしましょう。
リノベーション会社のサイトには、それぞれの会社の特徴や得意分野などが記載されています。しかし、それだけではリノベーション会社についてすべて理解するのは難しいものです。
リノベーション会社の特徴や、得意分野について知るには、まずはその会社が行っている説明会やセミナーに参加するのがおすすめです。
きちんと時間をとり、説明を受けることで、そのリノベーション会社が本当に自分の理想や希望にあっているのかが理解できます。
大規模な説明会やセミナーを開催していないなら、リノベーション会社を訪れて説明を受けるという方法もあります。その場合は事前に会社のサイトから問い合わせを行い、予約した上でいきましょう。
まとめ
ナチュラルスタイルのリノベーションについてご紹介しました。
ナチュラルスタイルは男女問わず好まれ、飽きがこないおすすめのスタイルです。
ナチュラルスタイルにリノベーションしたいなら、まずは次の5つのポイントを押さえてリノベーションするとよいでしょう。
ナチュラルスタイルといっても、イメージするのは人によって変わります。
自分の好みのナチュラルスタイルにリノベーションするのなら、まずは多くの事例を見て、イメージを固めていきましょう。
また、それぞれの事例の中で真似したいアイデアがあれば、画像を保存して集めておくと、打ち合わせの際にも役立ちます。
ぜひ多くの事例をチェックして、自分の理想のリノベーションを実現してください。