小上がりはキッズスペースに大活躍!活用メリットと費用【事例6選】
「子ども部屋をつくるには早いけれども、子どもが遊ぶスペースは分けたい」
「子どものものを片づけたいけれども、収納が少ない」
そんなときには、小上がりをキッズスペースに活用することをおすすめします。
今回は、小上がりをキッズスペースとして利用するメリットを、具体的な事例とあわせてご紹介します。
キッズスペースとしての小上がりを、リビングに設置する費用相場もご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
一級建築士 東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。
西村 一宏
小上がりをキッズスペースとして利用するメリット
リビングの片隅に、床から一段高くした空間が「小上がり」です。小上がりをキッズスペースとして利用することには、以下のようなメリットがあります。
- 子どもの成長に合わせてスペースを活用できる
- 収納スペースを拡大できる
- お昼寝スペースや遊び場になる
順番に確認しましょう。
1-1. 子どもの成長に合わせてスペースを活用できる
小上がりは閉ざされた子ども部屋とは異なり、オープンなスペースであるため、汎用性が高いのが特徴です。そのため子どもの成長に合わせ、いろいろな活用方法を考えられるのがメリットです。
たとえばキッズスペースとして活用していた小上がりは、子どもが成長したあとには客間にするなど、別の用途に簡単に転用できます。
なお小上がりをキッズスペース目的で設置するときは、転落事故を防ぐため、高さを出しすぎないよう注意しましょう。収納が不要であるなら20cm程度の高さにすると、上り下りしやすく比較的安全です。
1-2. 収納スペースを拡大できる
小上がりは段差部分を収納として活用できるため、収納スペースを拡大できるのもメリットです。
子育て中は、小さいときはおむつやベビー用品、少し大きくなるとおもちゃや子ども服など何かと荷物が多くなりがちです。どれだけお部屋をおしゃれに整えても、片づける場所がなく部屋が散らかり雑然としていると台無しですよね。
小上がりは、段差となった部分に引き出しを取りつけたり、畳や床を跳ね上げ式にしたりすることで、広い収納スペースを確保できて便利です。
だだし小上がりを収納に利用するときは、浅すぎても深すぎても使いづらくなる点には注意が必要です。収納としての利用も検討するなら、30〜35cm程度の高さにするとよいでしょう。
1-3. お昼寝スペースや遊び場になる
小上がりをキッズスペースにすると、目の届く範囲でお昼寝をさせたり遊ばせたりできるのもメリットです。小上がりは部屋と違い、壁やドアで視界が遮断されることがないため、安心して家事をすすめられます。
段差によってスペースが区切られているため、子どものおもちゃが散らかる範囲が広がらないのもポイントです。
小上がりをキッズスペースに活用した事例
ここからは、小上がりをキッズスペースに活用した実例をご紹介していきます。小上がりの活用方法を検討中の人は、ご参考にしてみてくださいね。
2-1. 小上がりもスタイリッシュに!デザイン性のある小上がりの例
こちらはモルタルで小上がりをしつらえた事例です。スタイリッシュでデザイン性の高い、こだわりの小上がりスペースに仕上がっています。
少し高さのある小上がりなので、階段を設けて上り下りしやすいように工夫されているのもポイントです。小上がりの段差には大きな引き出しを設置して、広々とした収納スペースを確保しました。
アイランドキッチンに立つと、子どもが遊んでいる姿が見えます。子どもと楽しく対話しながら家事をこなせる素敵なキッズスペースになりました。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
2-2 遊びの可能性が広がる!子ども部屋に小上がりを取り入れた事例
こちらは、子供部屋の半分の高さを上げて小上がりとした事例です。フローリングと同じ素材を使用することで、一体感を出しました。
子ども部屋の一角に小上がりも設ければ、小上がりの上で遊ぶことも、小上がりに腰掛けることもできます。小上がりで室内に高低差をつけると、スキップフロアと同様に、立体感が出て奥行きを感じられるようになるのがメリットです。遊びの幅も広がりそうですね。
小上がりは、ダイニングから見える場所にあります。子どもが1人寝するようになっても、寝付くまでの様子が見えるので安心です。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
2-3. 琉球畳でおしゃれに。居間としてもキッズスペースとしても使える兼用型の事例
こちらは琉球畳を敷き詰め、居間としてもキッズスペースとしても使える兼用型に仕上げた小上がりの事例です。小上がりは畳にしたいけれども、和室色を強く出したくないときには、琉球畳をチョイスすると洋室に溶け込みやすくなります。
居間に向けて広いスペースの小上がりが設けられているので、来客が多いときにはベンチとしても大活躍します。
小上がりの下は引き出しを設けず、オープンにしてあります。収納ケースを入れたり、普段使わないものを片づけたり、自由に使えて便利です。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
2-4. ロフトとセットでコンパクトに。スペースを有効活用している事例
48㎡のスペースを有効活用するために、一部を小上がりにした事例です。
小上がり部分は、夜には布団を敷いてベッド代わりに活用。あわせてロフトを設置したので、子どもが遊ぶキッズスペースとしても大活躍しています。
小上がりには引き出しではなく、床下収納を設置することで広々とした収納スペースを確保。3人家族が暮らすにはやや狭めの住空間が、小上がりを設けることで最大限活用できるようになりました。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
2-5. 小上がりを進化させたロフト型。上下両方の空間を有効活用する事例
小上がりを進化させ、ロフト型にしたキッズスペースの事例です。あえて高さを出すことで、上下両方の空間を有効活用できるようになりました。
昼間は子どもが自由に遊ぶキッズスペースとして活用。夜は布団を敷いてカーテンを閉めれば寝室に早変わりします。
ロフトの下は、クローゼットを造作して収納として活用しています。通気性をよくするために格子の入った小窓を取りつけるなど、細部まで工夫が施されているのがわかります。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
2-6. 日当たりのいい一等地にヌックをつくった事例
こちらは家の中でもっとも日当たりのいいLDKの窓辺の一等地に、居心地のいいスペースを設けた事例です。
ちょっと腰掛けて本を読んだり、ごろりと横になってお昼寝したりするのにちょうどいい広さです。
広さはなくても、部屋の一部に小上がり的なスペースを設けることで立体感が生まれます。自然と家族みんなが集まる、明るく居心地のよい場所として大活躍しています。
この事例の詳細は、こちらからご覧いただけます。
キッズスペースのための小上がりを設置する費用の目安
キッズスペースのために小上がりを設置する費用は、広さによって異なります。広さ別の費用相場は以下のとおりです。
※2022年7月時点
収納をつける場合には、上記にプラス15万〜20万円ほどかかります。
なお、小上がりには床の上に据え置くユニット式のものもあります。自分でユニット式の小上がりを設置する場合は、5万〜10万円程度が相場です。
まとめ
部屋にキッズスペースとして小上がりを設けると、子どものお昼寝場所や遊び場を確保できる、広々とした収納を確保できるなどさまざまなメリットがあります。子どもの様子を見ながら家事をこなせる安心感も得られます。
あえて高さを出してロフト風にしたり、小上がりほどの広さはなくても居心地のよいヌック的なスペースを設けたりするのも、空間を有効活用するのにはおすすめです。
ゼロリノベでは、「家族で暮らすには少し狭いかも」と迷う広さの物件でも、小上がりを含めて限りある空間を最大限活用するリノベーションのご提案が可能です。予算を立てるところから物件選びまでワンストップでサポートいたしますので、まずはお問い合わせください。
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