テレワーク用の部屋を作る4つの方法!生産性30%の差がつく室内環境も公開
テレワークは自由でいいと感じる半面、このような悩みを抱えてはいませんか?
- 自宅は誘惑が多くて集中できない…
- 家族に仕事の邪魔をされる…
- 長時間仕事をする部屋(スペース)がない…
- プライベート空間に仕事を持ち込みたくない…
- モチベーションが下がって仕事効率も低下している…
この悩みに対して、テレワークを一時的なイベントのように捉えている人は「集中できないなぁ…ハハハ」と軽く考え、通常勤務に戻るのをただ待っています。
一方、テレワークは今後さらに当たり前になっていくと捉えている人は「何とかしなければ給料にひびく…」と本気で解決しようと取り組んでいます。
事実、リノベーション会社のスタッフとしてお客様と関わる中で、最近はテレワーク用の「小さな部屋」や「仕事専用スペース」を求める人もグンと増えています。
また、実際にテレワーク歴10年以上の筆者も当初は上記すべてに悩みました。しかし、現在ではすべてを解決しています。
では、どうすれば「集中力の低下」や「オンオフの切り替え」を改善できるのでしょうか?
そこで本記事では、科学的根拠と実体験をもとに「テレワーク用の部屋(スペース)を作るための4つの方法」と「生産性30%の差がつく部屋環境3ポイント」をご紹介します。
また「オンライン会議で部屋を見られたくない」問題についても解決策を3つお伝えします。
ぜひ、7分ほどお読みください。
テレワークに順応できる環境のつくり方がわかります。
テレワーク導入により「成果主義」の評価ルールに変わる
コロナによるテレワークの導入を望んだ人は誰一人としていないと思いますが、望む望まないに関わらず、結果として働き方のパラダイムシフトが今起こりつつあります。
「テレワークで結果を出せる人しか生き残れない」という世界です。
今はまだ「イベント」のような感覚の方もいるかもしれませんが、コロナの影響のほか、働き方改革の後押しもあり、テレワーク可能な業種では今後はさらに普及していくと言われています。
つまり、「自宅だと集中できないなぁ」と悠長なことを言っていられなくなるのです。
なぜなら、テレワークは四六時中自分の仕事状況を見られるわけではないからです。「途中にどのように仕事をしているか」を見られない以上、頑張っている頑張っていないは全て無視され、最終的な「結果(アウトプット)」でしか評価されなくなります。
つまり、ゲームのルールが変わるということです。テレワークになると必然と「結果を出せる人しか生き残れない」という世界になります。
これは「良い・悪い」の話ではなく、時代がそういう流れになっているという単なる事実です。これが世の中の流れなので、この流れの中でどのように生きていくかを考えていかなければなりません。
少し深刻な話になってしまいましたが、むしろこの機会をチャンスだと捉えて、未来の働き方に合った環境づくりを考えましょう。
そうすると少し違ったワクワクする世界が見えてくるはずです。
では「自宅だと集中できないなぁ」という人は、どうすれば集中できるようになるのでしょうか?
ポイントは精神論ではなく、重い腰を上げて物理的な環境を作ることです。
テレワーク用の仕事部屋をつくる4つの方法
テレワークに順応して集中力を持続できている人はいいです。しかし、実際は「どうしても自宅だと集中できない…」という人の方が多いのではないでしょうか。
脳を仕事モードに切り替えてくれるような通勤もありませんし、家にいると、誘惑も多く、つい仕事以外のことに気をとられがちに。
それらを改善するために様々な集中する方法があります。
- 同じ時間に起床
- 毎朝しっかり着がえる
- 瞑想
- ポモドーロテクニック
- 筋トレ/ヨガ
- 匂い(アロマ)
…など、世の中には集中する考え方・テクニックがたくさんあり、もちろん必要です。
しかし、テレワークに順応していない人にとって優先すべきことは、考え方やテクニックのソフト面ではありません。物理的に「生活空間」と「仕事空間」を分けるハード面を改善した方が強制力があり、手っ取り早いです。
なぜなら、自宅に仕事部屋や仕事専用スペースがあれば、オンオフの切り替えがスムーズだからです。また、「集中している時の家族からの話しかけ」「オンライン会議に子供が乱入」…などを防ぐことができます。
ただし、誰もが仕事専用の部屋を持てるわけではありません。
そこで今回は、仕事部屋と仕事専用スペースを確保する4つの方法について、「導入簡単度」「仕事没入度」の観点からご紹介します。
【方法1】テープで「平面的に」仕事専用スペースを確保
導入簡単度:★★★★★★★★★☆(9)
仕事没入度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2)
テレワーク用の仕事部屋を確保できないときは、マスキングテープなどで「平面的に」仕事専用スペースの区画をつくることで集中力(生産性)の低下を防ぎやすくなります。
なぜなら、「生活空間」と「仕事空間」を明確に分けることで、いざ「仕事空間」に入ったときに切り替えやすくなるからです。「今は仕事専用の空間にいる」という認識が「今は仕事に集中すべきだ」と、精神的にも物理的にもつながります。
また、家族に「仕事専用スペースに出社して仕事に集中しています。用事があるときは休憩時間にお願いします。」と視覚的に伝えることができるためルール化しやすいです。
このことは、生産性の専門家であるNicholas Bateも気軽にできる方法としておすすめしています。
マスキングテープを床に貼って「仕事専用スペース」を確保しましょう。90分間そのスペースの中で仕事をしたら、天気が晴れでも雨でも関係なく屋外に出て休憩です。それから、また「仕事専用スペース」に戻りましょう。
ポイントは、仕事以外のときは一切「テープ内」に入らないことです。これを守ることで精神的にも明確に空間を区別することができます。
一方、生活時間のときにも入ってしまうと精神的な区別が曖昧になり、いざ仕事をしようと「テープ 内」に入っても気持ちのスイッチが入らなくなります。
もちろん欠点もあります。最大の欠点は「子供」の進入を止められないことです。よって小さなお子様がいる場合は他の方法を選択すると良いでしょう。
【方法2】パーテーションで「立体的に」仕事専用スペースを確保
導入簡単度:★★★★★★★☆☆☆(7)
仕事没入度:★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
テレワーク用の仕事部屋を確保できないときの2つめの方法は、パーテーションなどで「立体的に」仕事専用スペースの区画をつくることで、マキシングテープ などの平面的な区画よりも集中しやすくなります。
なぜなら、仕事専用スペースにいるときは、生活空間を視覚的にも遮断することができるからです。そのため、意識を仕事に向けやすい状況を作れます。
「テレワーク 仕事 パーテーション」などのキーワードで検索してみると、様々な種類があります。予算と部屋に合わせて自分に適したものを選びましょう。
ポイントは、テープの平面的な「仕事専用スペース」と同様です。
仕事以外のときは一切「仕事専用スペース」に入らないことです。生活時間のときにも入ってしまうと精神的な区別が曖昧になり、いざ仕事をしようと「仕事専用スペース」に入っても気持ちのスイッチが入らなくなるからです。
欠点も【方法1】と同様に、「子供」の進入を止められないことです。ただし、視覚的に子供から自分の姿が見えにくいため、平面的な仕事専用スペースよりは効果があります。
【方法3】インスタント個室で「簡易的な」仕事部屋を確保
導入簡単度:★★★★★☆☆☆☆☆(5)
仕事没入度:★★★★★★☆☆☆☆(6)
画像提供:サンワダイレクト(プライバシーテント「200-TENT001-T」)
テレワーク用の仕事部屋を確保できないときの3つめの方法は、室内テントなどで「簡易的な」仕事部屋を確保することです。”部屋”になるため【方法1】【方法2】の”スペース”よりも集中できる空間になります。
なぜなら、視覚的に生活空間を遮ることができ、入り口を塞ぐこともできるため精神的にも外部と遮断しやすくなるからです。また、こもれる空間のため”スペース”よりも没入感が増します。
「テレワーク 室内テント」などのキーワードで検索してみると、様々な種類があります。予算と部屋に合わせて自分に適したものを選びましょう。
デメリットは、長時間いると閉塞感が強くなることです。その対策として、種類によっては、小窓や天井を開けられて開放感を得られるものもあります。そのほか、計画的に休憩時間をとるようにしましょう。
また、ベランダに置けるスペースがある場合、天気の良い日にベランダに設置すると気分転換になります。
簡単に設置できるため重宝しますが、ある程度の広さがないと設置できないので、その点は注意です。
【方法4】リノベーションで「本格的な」仕事部屋を確保
導入簡単度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(1)
仕事没入度:★★★★★★★★★☆(9)
テレワーク用の仕事部屋を確保できないときの4つめの方法は、リノベーションやリフォームで「本格的な」仕事部屋を新設することです。”本格的な部屋”になるため【方法1】【方法2】【方法3】よりも段違いに集中できる空間になります。
なぜなら、完全に外部と遮断されるので「ここが会社(ホームオフィス)」と認識しやすく、視覚的にも精神的にもオンオフを切り替えやすいからです。
また、壁で間仕切るため遮音性が【方法1】【方法2】【方法3】より高く、入り口に扉をつければオンライン会議中の子供の進入も防げます。扉ではなく、ブラインドやロールスクリーンでも、入り口に「仕事中/会議中」などのプレートをぶら下げておけば「部屋から出てきたら話しかけよう」と家族ルールも明確になります。
さらには、既製品ではなくオーダーで部屋をつくるため、自分の気持ちが上がるような空間にすれば一段と集中力も増します。
デメリットは、初期費用がかかることです。簡単な仕事部屋のリノベーション費用は、30-50万円ほどです(もちろん設計/工事内容によって大きく変わります)
しかし、もし賃貸ではなく自己所有物件にお住まいなら、初期費用をかけて仕事部屋を新設することをおすすめします。
なぜなら、あなたの会社が今後もテレワークを継続するなら、仕事の「質と量」を落とさないために専用の仕事部屋を用意しておくことは長期的にはプラスになるからです。
一方で「家だと集中できないなぁ」といつまでも嘆いていては、仕事の「質と量」が落ちるため、そのまま評価に跳ね返って大きなマイナスになる可能性があります。
それを理解している人は既にテレワーク用の仕事部屋をつくっています。
実際、リノベーション会社のスタッフとして多くの住宅を手がけている中で、リビングの一角や個室の一角、玄関の横…等々に2-3畳ほどの小さな仕事部屋をつくるお客様もたくさんいらっしゃいます。
しかも、壁の色・部屋の位置・ワークデスクの高さ・インテリア…等々、自分の好きなようにつくっているため、皆さん心地よく仕事に取り組まれています。
いかがでしたでしょうか?
ここまでは仕事部屋や仕事専用スペースの確保についてお話ししました。実際、これらを用意することで、生活と仕事の切り替えがしやすくなって今までよりも集中できるようになります。
しかし、その集中力を「持続させて生産性を維持する」ためには、あといくつかの工夫が必要です。
朝のルーチン・瞑想・ポモドーロテクニック…等々、集中力を維持する考え方やテクニックはたくさんありますが、それらは精神的なものです。個人によって合う合わないの差が大きくなります。
よって次章では、物理的に「持続して集中できる部屋環境にするにはどうすべきか?」についてお伝えします。
テレワークで生産性30%の差がつく部屋環境3ポイント
テレワークによって、出社しているときよりも「生産性が高くなる人」と「生産性が落ちる人」がいます。なぜなら、集中して「持続するための環境」に差があるからです。
もちろん環境に左右されず集中を持続できる人もいます。しかし、多くの人はそうではありません。本記事を読まれている人の中には、後者に危機感を抱いている人もいると思います。
では、どうすれば集中を持続できるのでしょうか?ポイントは「正しい姿勢の維持」です。
そこで、科学的根拠とテレワーク歴10年以上の筆者の経験をもとに「正しい姿勢を維持できる」基本的な3つの部屋環境についてお伝えします。
それでは、上記の表にある3つの部屋環境について1つずつ解説します。
視線と同じ高さのPC画面で生産性が30%低下するのを防ぐ
パソコン画面の中心が目の高さにくるようにすると集中力を持続しやすくなります。なぜなら、背筋を伸ばした姿勢になるからです。
パソコンを机に直に置いて作業をすると、つい前屈みになってしまいます。そうなると猫背状態になり、肺が圧迫されて脳に十分な酸素が行き渡りません。その結果、集中力が低下します。
さらには、猫背が原因で首・肩こり、腰痛が引き起こされることもあります。このような状態では生産性はおよそ30%ほど下がると言われています。
医学博士である石川善樹氏は、ストレスコントロールなどへの科学的アプローチに関する著書の中で、以下のように述べています。
腰痛、首・肩こりがあると生産性は平均でおよそ70点まで下がり、やる気や集中力も65点まで下がることがわかりました。コミュニケーション能力も73点まで下がっています。(引用:石川善樹著「疲れない脳をつくる生活習慣」プレジデント社)
パソコン画面(モニター)の位置が目の高さにくるように、世の中にはパソコン台など様々なアイテムがあります。それらを購入しても良いですが、アイデア次第で家にあるものや100円均一で揃えることもできます。
テレワーク歴10年以上の筆者は、100円均一で買った箱の上に、もともと持っていたPCスタンドを乗せて目の高さにしています。
ちなみに箱の中には、PC周りのガジェット類、筆記用具、ガム、チョコが収納されています。
ここでポイントは、腕は上げずに机の上に置いておくことです。つまり、ノートパソコンのキーボードは使わずに、机の上に置いたキーボードを使うようにしましょう。
なぜなら、腕を上げた状態で作業をすると首・肩こりを引き起こすからです。その結果、仕事の生産性は低下します。
リラックスした姿勢が取れる椅子で自然に集中できる
今後テレワークが推進されていく職種や会社にお勤めならば、自分にあった背筋を伸ばせる椅子にすることをおすすめします。なぜなら、集中しやすくなるからです。
もし、標準程度の椅子に腰を下ろしているなら、自分にとって適していない可能性もあります。そうなると「正しい姿勢の維持」は難しいかもしれません。
結果的に、姿勢の悪さによって「首・肩こり、腰痛」を引き起こし、生産性の低下を招きます。
「集中しているときは余分な体の動きが少なくなる」ことが検証されていますが、これは「体を固定すれば集中できる」のではなく、「集中しているときは、体をやたらと動かす必要がないほど、自然にリラックスした姿勢が取れている」ことを示していると考えられます。
つまり、なにかに夢中になって取り組んでいる状態こそが、体にとっての「よい姿勢」なのではないでしょうか。いつでも集中できる環境を整えてあげ、自身が心地よい状態を体で覚えることが、そのままよい姿勢づくりにつながると考えられます。
出典:良い姿勢を保つための環境づくり(ベネッセ)
テレワーク歴10年以上の筆者は、仕事専用の椅子を用意しています。
ポイントは2つあります。
- 人間工学的に良いと言われる「110度~130度」にリクライニングする椅子
- 机に腕を載せたとき、ひじの角度が90度になる高さ
もちろん、パソコン画面は目線の高さになるように調整しています。
スタンディングデスクの継続的な使用で集中力アップ
スタンディングデスクを活用すると背筋が伸びるため「正しい姿勢を維持」できます。また、眠くなりにくく、集中力もアップします。
眠くならない
イギリスのチェスター大学の研究によると、昼食後180分間立っていると、同じ時間座っている場合と比較して血糖スパイクが43%減少しました。
血糖値スパイクとは「血糖値急上昇→急降下」の現象です。これが起こると、急激に眠くなったり、やる気が起きなかったり…等々、色々な悪影響が起こります。
つまり、昼食後に立って仕事をすると眠くなりにくいということです。
(参考)チェスター大学の研究
集中力アップ
テキサスA&M大学では、新入生の高校生にスタンディングデスクを使用してもらった結果を次のように述べています。「スタンディングデスクの継続的な使用が、実行機能とワーキングメモリ機能の大幅な改善と関連していることを示した。」
(参考)テキサスA&M大学の調査
ネットで検索してみると、いろいろな種類のスタンディングデスクがあることが分かります。もちろん、それらを購入しても良いですが、アイデア次第で家にあるもので代用できます。
テレワーク歴10年以上の筆者は、もともと家にあった椅子を利用しています。あまり行儀は良くないかもしれませんが、その椅子を「スタンディングデスク専用」として机の上に乗せて使用しています。
この方法で、「椅子に座りながら」と「立ちながら」を気分によって使い分けることができます。
本格的なスタンディングデスクではなくても、まずは家の物で代用して効果を試してみることをおすすめします。
さて、ここまでは「仕事部屋や仕事専用スペース」と「部屋環境」についてお話ししました。次章はテレワークの部屋環境でもう1つの問題に焦点をあててお伝えします。
オンライン会議で部屋を隠す3つの方法
自宅でのテレワークにおける困りごとのひとつが「オンラインミーティング(Web会議)で部屋が相手に見られてしまうのが嫌だ」ということです。
そんな悩みを解消してくれるのが次に紹介する3つです。
- オンライン会議アプリ「zoom」の場合は背景変更
- zoom以外の会議アプリでは「Snap Camera」で背景変更
- 設定トラブルがないアイテム「パーテーション」
順に見ていきましょう。
オンライン会議アプリ「zoom」の場合は背景変更
テクノロジーはそんな悩みを解消します。オンライン会議で最も利用されているzoomには「バーチャル背景」という機能が備わっており、カメラに写る自分の背景を好きな画像に差し替えることができます。
この機能により、自室をみられることはありません。やり方は簡単です。1分もあれば設定できます。詳しくは、下記のzoom ヘルプセンターをご覧ください。動画により解説があります。
zoom以外の会議アプリでは「Snap Camera」で背景変更
zoom以外の主要オンライン会議アプリにはバーチャル背景の機能は殆どないようです。その場合は「Snap Camera」を利用しましょう。
これはパソコンのカメラで撮影している映像をリアルタイムで加工できるWindows/Mac両対応のアプリで、目を大きくしたりエイリアンに変身したりと、いわゆる「盛る」ための機能が充実しています。
ただ、背景だけを加工することもでき、自宅の様子を隠して別の場所にいるように見せることも可能です。
Snap Cameraは、PCカメラからの入力映像にさまざまなエフェクト(背景などの加工)を加えて出力します。
Snap Cameraが出力する映像は、ほかのオンライン会議アプリが「カメラ入力」として受け取ることができます。そのため、オンライン会議アプリ側で映像の入力元を「PCカメラ」から「Snap Camera」に切り替えるだけで、バーチャル背景のような機能が使えるわけです。
注意点としては、このバーチャル背景はSnap Cameraが起動中でなければ使えないということです。先にSnap Cameraを起動しておき、次にオンライン会議アプリの順序で立ち上げてください。
ただし、個人的には「zoom」より面倒なので利用していません。
私のおすすめは、次のアナログな方法です。
設定トラブルがないアイテム「パーテーション」
設定の煩わしさが嫌いな人はアナログがおすすめです。パーテーションであれば、パソコンまわりで起こりがちな設定トラブルであたふたすることはありません。本体を置くだけですから。
【方法2】パーテーションで「立体的に」仕事専用スペースを確保でもご紹介した通り、「テレワーク 仕事 パーテーション」などのキーワードで検索してみると、様々な種類があります。
予算と部屋に合わせて自分に適したものを選びましょう。
テレワーク用の仕事部屋リノベ事例5選
次の章では、テレワーク用の仕事部屋をリノベーションした5事例をご紹介します。リノベーション会社として増えている。その事例を
生活空間と仕事空間を明確に分けた事例
生活空間と仕事空間た完全に分けられています。生活空間から写真左に見える扉の仕事部屋に行くには、いったん玄関(大きな土間玄関)に降りなければなりません。こうすることでオンオフの切り替えがし易くなります。
扉の奥が仕事部屋です。ご主人は音楽関係の仕事のため、この個室は簡易防音室になっています。
間取り図の右上が仕事部屋です。生活空間とは大きな土間玄関で分けられています。いったん靴を履いて、家の中の会社(ホームオフィス)に出勤するイメージです。
この物件の詳細は「リノベーション事例ページ志木72㎡」をご覧ください。
風景と一体化するワークスペース事例
このようなリラックスできる空間なら仕事もはかどりそうです。目の前の木々が季節の移り変わりや、天候による表情の違いを演出してくれます。
まるで図書館のような静寂した仕事空間。手前にある棚は、リノベーション時に職人さんに造作してもらった特注棚です。
間取り図の上部が仕事空間です。子供は大学生で仕事中に邪魔されることがないため、あえて個室ではなく仕事スペースにしています。そうすることで開放的な気持ち良い空間になりました。
この物件の詳細は「リノベーション事例ページ本牧80㎡」をご覧ください。
2畳程の仕事専用スペース事例
こちらはロフトベッドルームの横に作った仕事スペース。こもり感があって没入感があります。また、家族が集まるリビングから最も離れた位置にあるため、オンオフの切り替えもしやすく集中できる空間です。
この物件の詳細は「リノベーション事例ページ早稲田62㎡」をご覧ください。
書斎のある仕事部屋の事例
これぞ書斎!といった仕事部屋です。必要なものはここにあるため効率よく仕事が捗ります。また、気分転換に音楽を奏でたり、スペースも広いので軽い筋トレやストレッチもできます。運動不足になりがちなテレワークに適した空間です。
この物件の詳細は「リノベーション事例ページ東浦和72㎡」をご覧ください。
好きな色で自分の気持ちが上がる空間にした事例
まず目を引くのが深いブルーの壁色です。お施主様の好きな色。このように、好きな色・椅子・机・電気スタンド・小物・・・好きなものに囲まれることで自分の気持ちをあげられます。自分の好きな空間でやる仕事は、今までとは違う世界に見えるかもしれません。まさに自分だけの秘密基地です。
この物件の詳細は「リノベーション事例ページ鳩ヶ谷75㎡」をご覧ください。
テレワーク用の仕事部屋を新設すべき2つの理由
次の4条件に当てはまるなら、リノベーションやリフォームで「テレワーク用の仕事部屋をつくる」選択肢を検討されることをおすすめします。
- テレワーク可能な職種
- テレワーク用の仕事部屋がない
- テレワークに慣れず仕事に集中できない
- 自己所有物件に居住/家を買う予定がある
理由は2つあります。
- 管理職の56.1%がコロナ収束後もテレワーク推進を望んでいる
- 仕事部屋を作ると給料が下がりにくくなる
それぞれ詳しく見てみましょう。
【理由1】管理職の56.1%がコロナ収束後もテレワーク推進を望んでいる
現在のテレワークは一時的だと捉え、まるでイベントのように感じている人もいます。しかし、決して一時的ではありません。
Unipos株式会社は、全国のテレワークを実施している上場企業の管理職333名と20歳以上の正社員553名(一般社員)を対象として、「テレワーク長期化に伴う組織課題」に関する意識調査を実施しました。
その中で、「新型コロナウイルス感染症が収束した後も、会社にテレワーク推進を望むか」と質問したところ、「とても望む」「やや望む」と回答した管理職の合計は56.1%にも及びました。
つまり、これが世の中の流れです。アナログからパソコンやインターネットに適応したように、この流れの中でどのようにしていくかを考えていかなければなりません。
もし集中できなかったり、生産性が落ちるようなら、自分が世の中の流れに適応するために環境を整えるべきではないでしょうか。さもなくば、必要性の低い社員とみなされてしまうのは想像に難くありません。
【理由2】仕事部屋を作ると給料が下がりにくくなる(経済的メリットがある)
リノベーションで仕事部屋をつくるには初期費用はかかりますが、結果的には掛かった費用以上のお金を回収するかもしれません。
なぜなら、前述したとおり「集中できる部屋」と「集中を持続できる室内環境」を用意することで、生産性が30%低下することを防ぎやすくなるからです。すなわち、あなたの価値は維持されます。
一方で、生産性が30%低下すれば、あなたの評価も低下します。
例えば、あなたの給料が「月収35万円(年間420万円)」で、テレワークに馴染めずに生産性が30%低下したとします。仮に、生産性に比例して給料も30%下がったとすると「月収24.5万円(年間294万円)」です。
ボーナス抜きの単純な12ヶ月で計算してみても、「年間126万円」(420万円-294万円)も給料が下がることになります。
リノベーションの内容によって大きく違いますが、小さい仕事部屋つくるには「50万円前後」を目安とするといいでしょう。
つまり、1年間だけ見ても「仕事部屋をつくる費用」よりも「生産性が低下して失うかもしれない給料」の方が大きくなります。
やはり下記の条件に当てはまるなら「テレワーク用の仕事部屋をつくる」選択肢を検討されることをおすすめします。
- テレワーク可能な職種
- テレワーク用の仕事部屋がない
- テレワークに慣れず仕事に集中できない
- 自己所有物件に居住/家を買う予定がある
とはいえ、暗い話ばかりではありません。
100%オーダー型リノベーションなら、自分のための自分だけに最適化された仕事部屋を自由自在につくれます。好きな色、好きなインテリア、最適な高さの机と椅子、最適な照明…まるで秘密基地のような仕事部屋だって自由につくれます。
そんなワクワクする空間で集中して仕事ができるなら、きっとテレワークの見え方も大きく変わるはずです。
まとめ
テレワークに対して、今はまだ「イベント」のような感覚の方もいるかもしれませんが、コロナの影響のほか、働き方改革の後押しもあり、テレワーク可能な業種では今後はさらに普及していくと言われています。
望む望まないに関わらず、結果として働き方のパラダイムシフトが今起こりつつあります。「テレワークで結果を出せる人しか生き残れない」という世界です。
つまり、「自宅だと集中できないなぁ」と悠長なことを言っていられなくなります。
そこで本記事では、科学的根拠と実体験をもとに「テレワーク用の部屋(スペース)を作るための4つの方法」をご紹介しました。
- テープ
- パーテーション
- インスタント個室
- 仕事部屋を新設
さらに「生産性30%の差がつく部屋環境3ポイント」も重要です。
- PC画面は視線の高さ
- 正しい姿勢になる椅子
- スタンディングデスク
また「オンライン会議で部屋を見られたくない」問題についても解決策を3つお伝えしました。
- オンライン会議アプリ「zoom」の場合は背景変更
- zoom以外の会議アプリでは「Snap Camera」で背景変更
- 設定トラブルがないアイテム「パーテーション」
ぜひ、参考にしてください。
あなたの仕事環境や暮らしが豊かになる、そんな空間になれば嬉しいです。