【目的別】窓のリノベーションする5つの方法|先進的窓リノベ2024事業の補助金詳細も紹介!
「窓のリノベーションってどんなことができるの?」
「窓のリノベーションで寒さや結露を解決したい」
こんな疑問やお悩みをお持ちではありませんか?
窓のリノベーションをすると断熱効果や結露対策、防犯の強化など目的に応じてさまざまなメリットが得られます。
しかし、窓のリノベーションでどんなことができるのか、リノベーションする際に注意すべきことなどわからないことも多いですよね。特にマンションに住んでいる方は、そもそもリノベーションできるか疑問に思っている方もいると思います。
窓まわりのリノベーションでできることは、以下の通りです。
マンション | 戸建て | |
サッシの交換 | ✖️ | ◯ |
ガラスの交換 | ✖️ | ◯ |
窓の増設 | ✖️ | ◯ |
窓ガラスの交換 | ✖️ | ◯ |
窓の開口部の拡張 | ✖️ | ◯ |
内窓をつくる | ◯ | ◯ |
室内窓をつくる | ◯ | ◯ |
インナーテラスをつくる | ◯ | ◯ |
結論から言うと、マンションの窓は共用部分になるため、ガラスの交換等既存の窓に手を入れるリノベーションはできません。また、戸建ての場合でも構造によっては窓のリノベーションができない場所があるので注意が必要です。
そこで本記事では、何かと制限が多い窓のリノベーションについて詳しく理解するとともに、問題を解決できるように、具体的な「メリット」「デメリット」「費用」「施工時間」「事例」を紹介します。
あなたにとって最適な窓のリノベーションができるように、最後まで読み進めてくださいね。
一級建築士
西村 一宏
東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。
窓のリノベーションの基本ルール
窓のリノベーションには、基本的なルールがあります。ルールはマンションと戸建てで違うため窓のリノベーションをする際は以下の2つの基本情報を押さえておきましょう。
- マンションでは窓のリノベーションは基本的にできない
- マンションでもできる基本的なリノベーション方法
それぞれ確認していきます。
1-1.マンションでは窓のリノベーションは基本的にできない
マンションでは、既存の窓のリノベーションは基本的にできません。一般的にマンションの窓は共用部分に定義されていて、マンションの共用部分は勝手にリノベーションすることが許されていないからです。
「マンションの窓って家の中にあるのに共用部分なの?!」と思う方もいると思いますが、一般的なマンションでは、外に面している部分は全て共用部分に当たります。
マンションの共有部分とは |
エントランスなど共有して使う場所と部屋の外に面している部分全て |
共有部分と間違えやすい共有部分 |
窓、サッシ、バルコニー、玄関ドア |
基本的には、マンションで窓のリノベーションはできませんが、マンションによっては、稀に一部変更できる場合もあります。共用部分に関する規定は、マンションごとの管理規約や契約書に記載があるので、詳しくは書類を確認するか、管理会社に問い合わせてみましょう。
1-1-1.マンションでもできる基本的なリノベーション方法
マンションでは既存の窓のリノベーションは基本的にできませんが、それに代わる窓周りのリノベーションをすることで窓関係の問題は解決できます。
マンションでもできる窓周りのリノベーションは以下の通りです。
- 内窓をつくる:断熱・結露防止・防音・防犯・デザイン
- 室内窓をつくる:採光・風通し・デザイン
- インナーテラスをつくる:断熱・防音・デザイン
窓周りのリノベーションをすれば、寒さや結露の対策はもちろん、中古マンションでよく見られる窓のパッキンの汚れやカビ、サビなどの見た目の悪さも対策もできますよ。
1-2.戸建てでも窓のリノベーションに制限がある
戸建てでも、窓のリノベーションに制限があります。構造上、窓がつくれないところや窓の拡張が難しい場所があるからです。
しかし、「この壁に窓をつくったら耐震上の問題がある」「ここの柱は構造上いじることができない」というような判断は、素人ではできません。
戸建てで窓のリノベーションを検討している場合には、専門家に相談しながら決めましょう。
窓のリノベーション方法は?目的別5つの方法を紹介
ここでは、窓のリノベーション方法を目的別に解説します。解説する項目は、以下の通りです。
- 断熱・結露対策目的
- 防音目的
- 採光目的
- 風通し目的
- 防犯目的
- デザイン目的
それぞれの目的のためにはどんなリノベーション方法があるのか、「メリット」「デメリット」「費用」「施工時間」「事例」なども含めて詳しくお伝えします。
2-1.断熱・結露対策目的のためのリノベーション
断熱・結露目的の窓のリノベーション方法は以下の通りです。
【マンション】
- 内窓をつくる
- インナーテラスをつくる
【戸建て】
- 断熱サッシ、断熱窓に交換する
- 内窓をつくる
それぞれの方法を詳しく解説します。
2-1-1.内窓をつくる
内窓をつくれば、断熱と結露対策ができます。内窓をつけることで外気温が内部に伝わりにくくなるからです。
出典:リクシル
上のデータは、普通のガラス窓と断熱性がある内窓を取り付けた窓の周りの温度を比較したものです。内窓を取り付けると、外気温に左右されにくいことが分かります。
参考:YKKap
内窓とは、このように窓の内側にサッシを取り付けてもう1枚窓を取り付けることです。
見た目の変化もあまりありません。
窓のリノベーションで断熱、結露対策をしたい場合は、内窓をつけると効果を実感できます。
メリット:簡単に施工できる
デメリット:窓を開けるときに窓を二つ開けないといけない
費用目安:一箇所あたり8万円〜15万円
施工時間目安:最短60分
2-1-2.インナーテラスをつくる
インナーテラスをつくると断熱と結露対策ができます。窓側の冷たい空気が室内に流れ込むのを防げるとともに、外気と室内の温度の差を和らげられるからです。また、窓辺に新たな空間ができるため、洗濯物を干したり、植物を育てたりなど、多用途に使えるのが魅力です。
冷えやすい窓辺と生活空間を仕切ることで、採光や開放感をそのままに断熱できます。
DIYが趣味の方は、インナーテラスの窓側部分を土間にすることでDIYを室内で気軽に楽しむことができます。
窓のリノベーションで断熱、結露対策はもちろん、見た目もおしゃれなインナーテラスをつくるのもいいですね。
メリット:断熱と同時に新しい空間がつくれる
デメリット:空間が狭くなる、費用が高い
費用目安:1坪あたり25万円前後(インナーテラス部分の床代込み)
2-1-3.断熱サッシ・断熱窓に交換する
既存の窓を断熱サッシと断熱窓に変えることで、窓の断熱と結露対策ができます。
出典:三協アルミ
断熱サッシと断熱ガラスは、熱遮断機能に優れていて、外気の冷たい空気を室内に伝えにくい効果があります。そのため窓周りが冷えにくく、結露もできにくくなります。また、断熱サッシは通常のアルミサッシと比べて隙間が少なく、隙間風が入りにくい構造になっています。
窓を断熱サッシと断熱窓に変えれば、見た目はそのままに断熱や結露防止の効果を得ることが可能です。
メリット:現状の見た目のまま断熱効果を得られる
デメリット:窓が通常の窓より重くなる
費用目安:5万円〜30万円
施工時間目安:通常1時間前後/窓周りの老朽化が進んでいる場合は25万円前後
2-2.防音目的のためのリノベーション
防音目的の窓のリノベーション方法は以下の通りです。
【マンション】
- 内窓をつくる
【戸建て】
- 防音サッシ、防音窓に取り替える
- 内窓をつくる
それぞれの方法を詳しく解説します。
2-2-1.内窓をつくる
内窓をつくるリノベーションをすると、断熱性はもちろん防音効果が期待できます。単純に外との壁が2倍になるので、音を通しづらくなるからです。
マンションの場合、サッシや窓ガラスは共用部分に該当するため、個人でリノベーションすることができませんが、上記の事例では、断熱性と防音性を高めつつ、見た目もリノベーション後の空間にマッチしていますね。
2-2-2.防音サッシ・防音窓に取り替える
防音サッシや防音窓に取り替えるリノベーションをすると、外からの音の侵入を防げます。
出典:YKKap
防音ガラスのみを交換することもできますが、サッシの隙間から音が漏れている場合が多いので、ガラスと一緒にサッシも交換することをおすすめします。サッシの隙間対策とガラスの遮断対策を一緒にすることで、高い防音効果が期待できます。
また、防音ガラスは防音効果だけでなく、防犯や断熱の効果を併せ持っている物が多いので、複数の問題を解決できますよ。
防音目的で窓のリノベーションをする場合は、既存の窓を防音サッシ・防音窓に変えると、見た目を変えることなく防音できます。
メリット:複数の問題を解決できる
デメリット:引き戸の場合は防音効果が落ちる
費用目安:5万円〜15万円(ガラスのみ)
施工時間目安:1時間
2-3.採光目的/風通し目的のためのリノベーション
採光目的と風通し目的の窓のリノベーション方法は同じで、以下の通りです。
【マンション】
- 室内窓をつくる
【戸建て】
- 窓の増設
- 開口部の拡張
それぞれ詳しくお伝えします。
2-3-1.室内窓をつくる
室内窓をつくることで採光問題と風通し問題が解決できます。室内窓を取り付けることで、部屋の奥まで光と風を取り込むことができるからです。
寝室の上の方に室内窓をつけると、日差しを取り込みながら視線を遮ることができます。開閉できるような窓にすると、風通しもよくなります。
大きな室内窓を取り付けると、見た目もおしゃれな上に居室に光も届けられますね。
木枠の室内窓にすれば、差し込む光がさらに柔らかく感じられますね。
部屋の中に光を取り込みたい場合は、室内窓を設置すると家の奥まで光が届きます。取り付けた室内窓を開閉できる物にすれば、風通しの問題も同時に解決可能です。
メリット:目隠しと採光、風通しを両立できる
見た目がおしゃれになる
デメリット:つくり方によってはプライバシーが保たれなくなる
費用目安:10万円〜30万円
2-3-2.戸建ての窓の増設・開口部の拡張
戸建ての場合、窓を増設したり開口部を拡張すると、採光問題と風通し問題を同時に解決できます。外から室内に入る日光の量が大幅に増えるし、風通しが良くなるからです。
窓の増設は、壁全面に大きな窓を増設する他、腰高窓の増設、掃き出し窓の増設、天窓の増設などさまざまなタイプの窓が選べます。
窓の増設は構造によってはできない場所があります。詳しくは専門家に図面を見せて相談するのが一番確実です。
メリット:暗かった部屋が明るくなる
室内に取り込める外気が格段に増える
デメリット:増設できない場所がある
費用目安:10万円〜40万円
施工時間目安:1日〜3日
2-4.防犯目的のためのリノベーション
防犯目的の窓のリノベーション方法は、以下のようなものがあります。
【マンション】
- 内窓をつくる
【戸建て】
- 内窓をつくる
- 防犯窓にする
警視庁の調査によると、侵入窃盗の手口は、戸建ての約3割、マンションの約2割がガラス破りです。(参考:警視庁住まいる防犯110番)そのため、窓を簡単に破られないように強化すると防犯につながります。
それぞれ詳しく解説します。
2-4-1.内窓をつくる
内窓は防犯に有効な窓のリノベーションです。窓が2枚になると、その分突破するのが難しくなります。
特に戸建ての一階やマンションの低層階で、死角になりやすい場所にある窓に、内窓はおすすめです。断熱や防音効果もUPするので、快適かつ安心に過ごせます。
2-4-2.防犯窓にする
防犯窓のリノベーションをすれば、防犯対策ができます。ガラスとガラスの間にフィルムが入っているので、鈍器がガラスを貫通することができない上に、ガラスが飛び散りません。
出典:SECOM
防犯窓は上の画像のような構造になっています。防犯ガラスは高性能ガラスなので、防犯効果だけでなく、断熱・防音効果などさまざまな効果が期待できます。
防犯ガラスは上の画像のように飛散しにくいので、例えば台風などの災害の場合でも安心です。物が飛んできてガラスが割れても室内にガラスの破片が飛散しません。
防犯目的で窓のリノベーションをする場合は、防犯窓について検討してみましょう。
メリット:見た目をそのままに防犯対策ができる
デメリット:割れにくいので火事や地震の時に簡単に窓を割って逃げられない
費用目安:8万円〜13万円
施工時間目安:最短1時間
2-5.デザイン目的のためのリノベーション
室内のデザイン目的で窓のリノベーションをする場合におすすめのリノベーション方法は以下の通りです。
【マンション】
- 内窓をつくる
- 室内窓をつくる
- インナーテラスをつくる
【戸建て】
- 室内窓をつくる
- インナーテラスをつくる
それぞれに詳しくみてみましょう。
2-5-1.内窓をつくる
内窓をつくるリノベーションをすることで、中古マンションの窓周りの汚れや劣化を隠せます。
中古マンションでは、フルリノベーションして室内が新築同様になっても、窓だけは古いままというのはよくあることですが、内窓をつければ、室内から目に触れる表面の窓が新品になります。
こちらの事例は、築年月1972年と古く、既存の窓はシルバーのアルミサッシです。白いサッシの内窓を取り付けることで、窓も含めて新築同様おしゃれな空間にリノベーションしています。
出典:ゼロリノベ外苑前本社
外から見ると、既存の窓のサッシの様子がよく分かりますよね。
このように内窓を取り付けることで、まるで窓も含めてフルリノベーションしたかのような空間が出来上がります。
内装窓について詳しくは、2-1-1-.内窓をつくるをご覧ください。
2-5-2.室内窓をつくる
室内窓をつくれば、部屋のおしゃれ度がぐっと増します。
こちらの事例は寝室の壁に室内窓を取り付けることで抜け感を演出しています。磨りガラスを採用することでプライベート性も保たれています。
この事例のような色味のある窓枠も素敵です。すりガラスを使用すれば、採光を保ちつつ視線を遮ることができます。
この事例のような開閉窓も素敵です。
ご紹介した事例のように、室内窓を取り付けるリノベーションをするだけで、誰でもおしゃれな空間をつくれますよ。
2-5-3.インナーテラスをつくる
室内にインナーテラスをつくるリノベーションをすると、デザイン性のある空間がつくれます。
インナーテラスがあるマンションは珍しく、その存在だけでも目を惹きます。オリジナリティ溢れるおしゃれなデザインの内装をしたい場合は、インナーテラスがおすすめです。
インナーテラスについて詳しくは、2-1-2.インナーテラスをつくるをご覧ください。
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リノベーションできない窓はどうすればよい?おしゃれにする3つの方法を紹介
リノベーションできない窓でもおしゃれにできる方法があります。ここでは以下の3つの方法をご紹介します。
- ブラインドで窓周りをおしゃれに演出する
- ローマンシェードで窓周りを華やかにする
- ロールスクリーンでふんわりとした光が取り込めるようにする
現在、住んでいる物件が窓のリノベーションができない場合は3つの方法を参考にしておしゃれにしてください。
3-1.ブラインドで窓周りをおしゃれに演出する
ブラインドを設置すると、窓周りをスッキリとおしゃれに演出することができます。
下記のように、窓が多く変形している場合も、ブラインドを設置することでスッキリします。
また、ウッドブラインドを使えば、ナチュラルな雰囲気にもマッチします。
白壁と色合いを揃えれば、スタイリッシュさを演出することもできますよ。
さまざまなブラインドの中からお好みの物を選んで設置するだけで、窓周りをおしゃれにできます。
3-2.ローマンシェードで窓周りを華やかにする
ローマンシェードを設置すると、窓周りを柔らかく華やかにできます。
出典:TOSO
遮光性のない薄い柄入りのローマンシェードは、ゆったりと柔らかな印象が特徴です。
出典:TOSO
レースのローマンシェードは、窓辺が上品で華やかな雰囲気になります。
出典:TOSO
シェードを上げた時にさまざまな形を楽しめるのがローマンシェードの特徴です。
優しい光と柔らかな雰囲気で窓周りをおしゃれにしたい場合は、ローマンシェードがおすすめです。
3-3.ロールスクリーンでふんわりとした光が取り込めるようにする
最後にご紹介するのはロールスクリーンです。一言でロールスクリーンと言っても、おしゃれなロールスクリーンがたくさんあります。
出典:TOSO
こちらのタイプは、上げ閉めすることで、ボーダーと完全目隠しと調節できます。
出典:TOSO
カラーバリエーションも豊富です。
出典:TOSO
こちらのロールスクリーンは、ふんわりとした光が取り込めるロールスクリーンです。
出典:TOSO
見た目もおしゃれで、珍しいロールスクリーンです。
リノベーションができない窓でも、ロールスクリーンを設置すると窓周りをおしゃれにできますよ。
窓のリノベーションで得られる効果は?メリットを3つ紹介
窓のリノベーションは家の快適性や結露対策、そして経済性を向上させるための有効な方法です。
窓のリノベーションをするメリットとして以下の3つを紹介します。
- 快適に空間で生活できる
- 結露を防ぐことでカビ・ダニの発生を防げる
- 省エネ効果により光熱費の節約につながる
以下でそれぞれ確認していきます。
4-1.快適に空間で生活できる
窓のリノベーションを行うことで、部屋の温度調整が簡単になり、さまざまな天候条件でも快適な住居空間で生活が送れます。内窓を作ったり断熱性能が高い窓に変更したりすることで、外の気温変動の影響を受けにくくなり、室内の温度を一定に保つことが可能になります。
また、繁華街の近くに住宅がある場合は防音性の高い窓にリノベーションすることで住宅周辺の騒音が気にならなくなります。窓のリノベーションをすることで断熱性や防音性を高めることができ、生活空間全体の快適性が大幅に向上するでしょう。
4-2.結露を防ぐことでカビ・ダニの発生を防げる
窓の結露は、カビやダニの発生に適した環境を作り出してしまいます。カビやダニは住宅の劣化やアレルギーの原因です。
リノベーションによって断熱性が高い窓に取り替えたり、二重窓にしたりすることで結露の発生を抑制できます。窓のリノベーションをすることで、カビやダニが発生を抑え住宅の劣化防止やアレルギー対策につながります。特に、アレルギー症状を持つ方や小さな子どもがいる家庭にとって、より健康的な居住環境で生活が送れるでしょう。
4-3.省エネ効果により光熱費の節約につながる
窓のリノベーションにより住宅の断熱性や通気性が向上することで冷暖房の効率を良くします。エネルギー消費量を減らし、光熱費の削減に大きく貢献します。
夏場は冷房の冷気を逃がしにくくなります。また、冬場も暖房を使用する際に室内の熱を保てるため暖房機器のエネルギー消費量が減少し高い省エネ効果が期待できるのです。
窓のリノベーションを成功させるには?ポイントを4つ紹介
窓のリノベーションを成功させるためのポイントを4つ紹介します。
- 耐震性を損なわないようにする
- 賃貸の戸建て住宅の窓をリフォームする場合は事前に大家さんに確認する
- 部屋のインテリアとのバランスを考える
- まだを大きくする時は防犯対策も意識する
以下でそれぞれのポイントを確認していきます。
5-1.耐震性を損なわないようにする
窓のリノベーションをする際は、住宅の耐震性を損なわないようにすることが重要です。住宅によっては柱でなく壁が家を支える役割を担っている場合があります。
窓は住宅の構造に耐震性に大きな影響を及ぼすため、窓のサイズを変更したり位置を変えたりする際は注意が必要です。あらかじめ、耐震性に問題ないか確認してから窓のリノベーションをするようにしましょう。
5-2.賃貸の戸建て住宅の窓をリフォームする場合は事前に大家さんに確認する
賃貸の戸建て住宅で窓のリノベーションを計画する際には、管理組合の許可が必要になる場合があります。
許可を取らずにリノベーションをすると、後からトラブルにつながる恐れがあります。そのため、窓のリノベーションをする前にルールを確認し、大家さんから許可を得ることで、トラブルを避けることができるでしょう。
5-3.部屋のインテリアとのバランスを考える
窓のリノベーションは、部屋全体のインテリアとのバランスを考えて行いましょう。窓の機能性や費用を優先してリノベーションをすると、後々内装と窓が不釣り合いなことが気になる場合があります。
窓は住宅のインテリアの一つでもあるため、部屋の雰囲気を大きく損なわないように考えてリノベーションをすることもポイントです。窓の機能性や費用だけでなく部屋のインテリアとのバランスも考えてリノベーションを行うことが大切になります。窓形状やフレームの色、ガラスの種類に至るまで、部屋の雰囲気に合わせて選択をすることで、より統一感のある美しい空間を創出できるでしょう。
5-4.窓を大きくする時は防犯対策も意識する
リノベーションで窓を大きくする場合は、防犯対策も意識しましょう。大きな窓は見た目の開放感や光の取り入れやすさでは魅力的ですが、同時に外部からの侵入リスクも高まります。
そのため、防犯性の高いガラス選びや、鍵の種類、位置にも配慮が必要です。また、外からの視線を考慮したカーテンやブラインドの選択も、プライバシー保護や防犯対策につながります。
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窓のリノベーションをする際の注意点は?
ここでは、窓のリノベーションをする際の注意点をお伝えします。注意点は以下の通りです。
- 断熱したい時は家の中で大きい窓をリノベーションする
- 出窓は内窓がつけづらいケースや不恰好になるケースがある
- マンションの共用部分を確認して、そこには勝手に手を入れない
窓のリノベーションで失敗しないように、それぞれ詳しく解説します。
6-1.断熱したい時は家の中で大きな窓をリノベーションする
窓のリノベーションで断熱したい場合は、家の中で大きな窓をリノベーションしましょう。大きな窓は外気に触れる面積が大きいので、一番効果的です。
断熱していない大きな窓は、その面積の分だけ外気の影響を受け、温度が下がります。例え小さい窓を全部断熱対策したとしても、大きい窓の断熱対策をしないと室内で断熱効果を感じることはできません。
これだとせっかく断熱施工したのに意味がありませんよね
断熱したい時は、家の中の大きな窓から検討することを覚えておいてくださいね。
6-2.出窓は内窓がつけづらいケースや不恰好になるケースがある
内窓を出窓につけるリノベーションをするとき、つけづらいケースや取り付けても不恰好になってしまうケースがあるので注意しましょう。
具体的にどのようになるかは出窓の形状によって異なります。もちろん全く問題なく取り付けられるケースもたくさんありますので、出窓に内窓を取り付ける場合は、リノベーション会社に相談しながら検討することをおすすめします。
6-3.マンションの共用部分を必ず確認する
マンションの共用部分は個人の判断で変更したりリノベーションすることはできません。1-1.マンションでは窓のリノベーションは基本的にできないでお伝えした通り、一見共用部分ではないと思われがちな場所でも共用部分に定義されている場合があります。
マンションは、エントランスに加えて窓の外に面している部分も共有部分として取り扱われます。そのため、窓やサッシ、バルコニー、玄関ドアも共有部分に含まれるためリノベーションができません。
万が一共用部分をリノベーションしてしまった場合は、後々トラブルになりかねません。マンションの規約を確認したり、管理会社にリノベーション内容を事前に確認して、共用部分に手を入れることがないように気をつけてください。
先進的窓リノベ2024事業なら最大200万円お得になる
窓のリノベーションは場合によっては高額な費用を用意しなければなりません。そのため、リノベーションをしようと検討しても費用面が負担となり進められない方も多いのではないでしょうか。
条件を満たすことで補助金を利用して窓のリノベーションが行えます。政府が推進する「先進的窓リノベ2024事業」を利用すれば、最大200万円までの補助金を受けとれます。補助金を活用してお得に窓のリノベーションをしてください。
7-1.先進的窓リノベ2024事業とは?
「先進的窓リノベ2024事業」とは、窓リノベーションの際の補助金制度のことです。国が行う補助金制度であり、エネルギー費用負担の軽減や家庭からのCO2排出削減、健康で快適なくらしの実現を目的とした事業となります。
先進的窓リノベ2024事業は政府が地球温暖化対策として推進しており、補助金を活用して窓のリノベーションをすることで家全体のエネルギー消費量の削減に加えてCO2の排出量削減でき、地球環境を守ることにもつながります。
7-2.補助対象となるには条件を満たす必要がある
先進的窓リノベ2024事業で補助金を受け取るためには、住宅が補助金の対象条件を満たしている必要があります。
補助対象となる方の特徴と物件をそれぞれ紹介します。自身が補助対象となるか確認してください。
7-2-1.補助対象となる方の特徴
先進的窓リノベ2024事業で補助対象者となるためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
条件①:窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し窓のリノベーションをする
条件②:窓のリノベーションをする住宅の所有者である
工事をお願いする事業者が「窓リノベ事業者」かどうかはこちらから確認できます。
7-2-2.補助対象となる物件の特徴
先進的窓リノベ2024事業で補助対象となる物件は、工事請負契約日時点において、建築から1年以上が経過した既存住宅に限ります。
そのため、建ててすぐの新築住宅は先進的窓リノベ2024事業で補助金を受け取れません。また、不動産登録の際に住宅以外用途で登録した場合や住宅で登録したものの、現在住宅として使用していない物件も補助金の対象とならないため注意しましょう。
7-3.子育てエコホーム支援事業を併用することでさらにお得にリノベーションできる
窓のリノベーションの際は、先進的窓リノベ2024事業の補助金だけでなく子育てエコホーム支援事業を併用することでさらにお得にリノベーションできます。
子育てエコホーム支援事業とは、子育て世帯や若者夫婦世帯が住宅の省エネリノベーションを行う際に補助金が交付される制度のことです。リノベーションの内容により最大60万円の補助金を受け取れるため窓のリノベーションの対象となるか確認してみましょう。
窓のリノベーションに関するよくある質問
窓のリノベーションを初めて行う方の中にはさまざまな疑問や悩みを抱えています。ここでは、窓のリノベーションに関するよくある質問を3つ紹介します。
リノベーションで窓をなくすことはできる?
リノベーションでも窓を増やす際に気をつけるポイントは?
窓のリノベーションにかかる費用相場は?
疑問や悩みの解決のために役立ててください。以下でそれぞれ確認していきます。
8-1.リノベーションで窓をなくすことはできる?
リノベーションで窓をなくすことは可能です。窓をなくすことで断熱性の向上や結露対策などさまざまなメリットが得られます。
ただし、リノベーションで窓をなくすと部屋に入る自然光が減るため日中の光の確保など検討してから行うようにしましょう。また、戸建て賃貸住宅の窓をリノベーションでなくす場合は不動産会社を通して大家さんに許可をとって行なってください。
8-2.リノベーションで窓を増やす際に気をつけるポイントは?
リノベーションで窓を増やす際は、日照や通風、外観といった要素を総合的に考慮しましょう。位置やサイズが間違っていると、居住空間の快適性が大きく損なわれる可能性があります。
また、増設する窓の種類によっても、断熱性や遮音性、耐震性に与える効果が異なるため、窓の書類や性能を事前に確認することも大切です。特に建物には構造上耐震性を高めるための「耐力壁」があります。耐力壁に窓を設置してしまうと耐震性が損なわれ、建物の寿命が短くなる場合もあるため注意しましょう
8-3.窓のリノベーションにかかる費用相場は?
窓のリノベーションにかかる費用相場は以下の通りです。
リノベーションの種類 | 費用範囲 |
窓の増設 | 10~30万円 |
既存サッシの交換 | 3~5万円 |
外壁を壊してのサッシ交換や修復作業 | 20~50万円 |
ただし、窓のリノベーションにかかる費用は、選択する窓の種類、サイズ、枚数、及び取り付ける窓の材質によって大きく異なります。例えば、単層ガラスの簡単な窓の交換であれば比較的低コストで済みますが、二重ガラスや防音性、断熱性に優れた特殊なガラスを使用する場合、費用は上昇します。
また、窓の枠を新たに作る場合や、壁の構造を変更する必要がある場合は、工事費が発生するためリノベーション費用が高額になることを覚悟しなければなりません。
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【全13P】余白のある住まいの
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まとめ
この記事では、窓のリノベーションの基本ルールや目的別のリノベーション方法、リノベーション以外で窓周りをおしゃれにする方法をお伝えしました。
窓のリノベーションをする際に理解しておかないといけない基本的ルールは、
- マンションは基本的に窓のリノベーションはできない
- 戸建ての場合は構造上の問題で窓の取り付けができない場所があるため、専門家による図面確認が必要
ということをお伝えしました。
窓を取り替える事ができない場合、寒さや結露、老朽化といった部分では内窓をつけることが有効です。
デザイン面であれば、ブラインドやカーテンを工夫することで、十分窓まわりを演出することは可能です。
効果的にリノベーションをするためには、現在お持ちの不満点を解決するために、工事を伴うリノベーションが必要かどうかも含めて検討し、必要な場合はリフォーム会社やリノベーション会社に相談してみてください。
あなたの生活がより快適になる窓のリノベーションができることを願っています。
なお、ゼロリノベでは不動産仲介からリノベーション設計、施工までワンストップでサポートしています。
当社で物件探しをされる方の特別メニューとして、部分・表層リノベーション対応の「ECOプラン」をご用意していますので、なるべく価格を抑えて理想の住まいを手に入れたいという方はぜひお気軽にご相談ください。
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